2019年〜2020年のスマホのトレンドは「超広角カメラ」であることは間違いないでしょう。
最新のiPhone 11・11 Proに超広角カメラが搭載されていますが、Galaxy S20、Xperia 1 Ⅱ、AQUOS R5G、P40 Proといった最新スマホにも搭載されています。
では、超広角カメラでどんな写真を撮影できるのか?
超広角カメラを搭載しているGalaxy S10、Xperia 1で紹介したいと思います。iPhone 11についても実機が手に入ったら追記していきますが、とりあえず超広角カメラでどんな写真になるのか雰囲気を知って欲しい。なかなか面白いから。
この記事の目次
超広角カメラとは
広い視野の写真を撮影できる
超広角カメラは「画角の広いレンズ」「焦点距離が短いレンズ」を搭載したカメラのことで要するに従来のカメラよりも広い視野の写真を撮影できるカメラのことを言っています。
実際にトリプルカメラを搭載しているスマートフォンで超広角・広角(標準)・望遠で撮り比べをしました。
同じ場所からの撮影なのにこれだけ視野を変えて写真を撮影できるのが複眼カメラを搭載しているスマホの素晴らしいところなんです。
一眼レフカメラやミラーレスカメラはレンズを交換するかズームレンズで撮影できる範囲を変えることができますが、iPhoneなどのスマホはワンタッチで画角を変更できる優れた操作性なのが便利ですよね。
機種 | スマートフォン | ミラーレスカメラ |
---|---|---|
操作方法 | 画面をワンタッチで切り替え | ズームレンズ or 単焦点レンズを入れ替え |
対応している画角 | 13〜26〜52mm〜(デジタルズームで最大260mm) | 例:「15-35mm」「24mm〜105mm」を付け替える |
ミラーレスカメラは超広角から望遠まで対応するズームレンズはほぼありません。あったとしても価格高かった気軽に手出しできるような代物ではないですよね。
あったとしてもCanonのRFレンズを例にすると15-35mm」など超広角画角のもにズームレンズで望遠画角もカバーしたレンズは「24-105mm」といったレンズとなります。
そんな中でスマートフォンの超広角カメラは「16mm-77mm」をワンタップで簡単に切り替えできるのは利便性が高くて便利おで素晴らしいですよね。
キヤノンのミラーレスカメラのEOS RP + RF24-105mmF4(24mm)とGalaxy S10の超広角カメラで画角の違いを比較しました。
24mmの画角だと収まりきらない観覧車ですが、Galaxy S10の超広角カメラなら同じ場所からでも観覧車を撮影できます。
ミラーレスカメラで超広角写真を撮ろうとすると超広角用のレンズを購入する必要があってキヤノンのRFレンズではRF15-35mm F2.8は約27万円もします…。
もちろん、10万円ほどで買える安いレンズもありますがレンズの交換作業はやっぱ面倒ですし時間がかかります。取り回しの良さで比べると(比べてはいけない。それはわかってる。)超広角カメラのあるスマホは気軽に切り替えできて便利ですよね。
超広角カメラのあるスマホ
現在のスマートフォンは基本的に望遠カメラを搭載してなくても超広角カメラを搭載してるモデルが多くなっています。
現行モデルでいうとiPhone 15 ProをはじめPIxel 8 Pro、Galaxy S23、Xperia 5 V…などのハイエンドだけでなくiPhone 15、iPhone 14、Pixel 7a、AQUOS sense8、Xperia 10 V、Reno9 Aなどミドルレンジも超広角カメラを搭載しています。
エントリー向けのiPhone SE(第3世代)やAQUOS wish3、Xperia Ace III、Galaxy A23などは超広角カメラが省かれたモデルが多いですね。
超広角カメラで視野は広がる
では、超広角カメラを使ってどんな写真に仕上げることができるのか作例を載せていきたいと思います。
スマートフォンのトリプルカメラ
iPhone 15 Pro Maxは超広角・広角・望遠の3つのカメラを搭載したハイエンドスマホです。
- 広角:48MP(24mm, f/1.78)
- 望遠:12MP(120mm, f/2.8)
- 超広角:12MP(13mm, f/2.2)
広角(標準)カメラで撮影するとこんな感じに普通の画角となります。
望遠カメラに切り替えると同じところから撮影してもこれだけズームして撮影可能。とくにiPhone 15 Pro Maxは光学5倍の望遠カメラを搭載してるので強いです。
そして、超広角カメラに切り替えるとこんなに広い視野で撮影が可能となります。
超広角カメラに切り替えて撮影すると視野の広い写真に仕上げられます。
駅がどのような状態なの一目でわかるくらい視野角の広い写真に仕上げることができるので風景を撮影するのに適した画角とも言えます。
これをスマホで簡単に撮影できてしまうのはいいですよね。普通のミラーレスカメラだとレンズを交換しないといけないのでまさに手間なしです。
人間の目の画角は35〜50mmほどと言われているので、超広角カメラで撮影する写真は少し変わった写真に見えてしまうのでしょう。
また、最近のスマホ(iPhone 15 Pro、iPhone 14 Pro、Pixel 8 Pro、Galaxy S23 Ultraなど)では超広角カメラを使ったマクロ撮影もできます。
iPhone 15 Proの超広角カメラで撮影してみました。
通常の広角カメラでは撮影できないマクロの世界も高精細に撮影ができるのが凄いです。これもミラーレスカメラではレンズ交換が必要となるのでワンタップでこのような撮影ができるのはスマホの強みですよね。
こちらはiPhoneで初めて超広角カメラを搭載したiPhone 11 Proで撮影した写真です。
iPhone 11、iPhone 11 Proの超広角カメラはF2.4と少し暗めのレンズですが、地下鉄など少し暗めなところでも問題なく撮影できます。
浅草の雷門も近くから全体像を撮影できるのは超広角カメラならではですよね。
今までのiPhoneでは撮影できなかった写真です。というか、普通のカメラでも超高価な超広角レンズを使わないと難しいですよ。
超広角カメラでタイムラプス撮影をしてみました。
なかなかいい感じに撮影できますよね。手ぶれ補正も十分効いてるので手持ちでの撮影もそこそこ大丈夫な感じとなっています。
Xperia 1 Vトリプルカメラ
ソニーのXperia 1 Vも広角、超広角、望遠のトリプルカメラを搭載しています。
- 広角:48MP(24mm, f/1.9)
- 望遠:12MP(80-125mm, f2.3-f/2.8)
- 超広角:12MP(16mm, f/2.2)
Xperia 1 Vの超広角カメラは16mmとiPhone 15 Proと比べると控えめなですが、広角(標準)カメラと比較してかなり広い視野で写真を撮影可能です。
例えば、東京駅前の通りを広角カメラで撮影すると全体を捉えることができないですが…
超広角カメラならビルの高さまで含めた全体をリアリティある感じで撮影することができます。
なお、少し前のXperia 1だと超広角カメラはレンズ歪みがそのまま表現されていました。例えば、渋谷交差点もクセのある感じで撮影でキアμす。
これはコレで面白かったんですけどね。
最近のスマホは歪みは補正して出力されるので普通の写真になることが多いので少し面白みに欠けるところがありますが一昔前のスマホの超広角カメラは味のある写真に仕上げることができます。
歪みまくってますがコレもいい味を出しています。こういう写真を撮影したいなら旧型のXperia 1を選んでみるのもいいかもしれません。(ソフトウェアで補正OFF・ONができるはずです。)
→ Xperia おすすめ機種はこちら
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超広角はミラーレスカメラよりスマホが一歩リードか
ミラーレスカメラ、一眼レフカメラとスマホカメラを比較するのはどうかと思いますが、スマホのカメラの進化が凄すぎて見過ごすことはできないですよね。
複眼カメラってなんの意味があるのか?
少し前までそう思っていましたがスマホのイメージセンサーはサイズに限界があります。しかし、Pixel 8 ProやPixel 7 Proは広角カメラと望遠カメラの画像を合成して3〜4倍画角の写真の画質を向上させる超解像技術を駆使しています。
複数のカメラを組み合わせと高性能なプロセッサの処理によってその限界を突破しつつあります。
今後も進化をし続けるでしょうし数年後にはミラーレスカメラで撮影した写真と見分けが付かないくらいの画質向上をするでしょうね。
(それでも一眼レフカメラ、ミラーレスカメラを使うメリットはあると思います。写真を撮る楽しさは本物のカメラに勝るものはありません。)
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