Galaxy S23は6.1インチのディスプレイにSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyにトリプルカメラを搭載したハイエンドモデルでGalaxy S22の後継機種です。
完成度が元々高かったGalaxy SシリーズですがS23ではバッテリーの持ちの改善など従来モデルのS22の弱点が改善されて完成度が向上し使いやすいスマホに仕上がってますが、本当に使いやすい。
デザインもシンプルを極めたスタイルで、性能も高くてバッテリーが改善されて完成度が爆上がりして本当におすすめできる小型ハイエンドスマホになったなーといった印象です。
ということで、Galaxy S23のデザイン、サイズ、使い勝手、性能、カメラの画質をレビュー・評価し、実際に使ってどうかメリット、デメリットを書いたので検討してる方は参考にしてください。
- 片手で使えるハイエンドスマホ
- 120Hzリフレッシュレート対応で滑らか操作
- Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy を搭載
- バッテリー持ちが従来モデルより少し改善した
- 顔 + 画面内指紋認証で快適に使える
- カメラの画質が向上しより高精細になった
- 内蔵スピーカーの音質が向上した
- 動画撮影の手ぶれ補正がより強力になった
- DeXモードでパソコンとしても使える
- 従来モデルからの進化は少ない
- 音量ボタンが少し遠くなった
- 顔認証がマスクに対応していない
- Twitterの動作が少しモタつく
- microSDカードに対応していない
Galaxy S23はドコモ、au、楽天モバイルで購入可能です。
この記事の目次
Galaxy S23の特徴
- 6.1インチ(最大120Hz)有機ELディスプレイ
- SoC:Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy
- メモリ:8GB、ストレージ:256GB
- トリプルカメラ:50MP + 12MP + 10MP(×3)
- 生体認証:顔 + 画面内指紋認証
- スピーカー:ステレオ対応
- 充電:USB-C & ワイヤレス(Qi)対応
- 通信:Bluetooth 5.3、Wi-Fi 6E、5G/4G
- バッテリー:3,900mAh、防水防塵:IP68
- NFC :Type A/B/(国内:Felica対応)
- 発売日:2023年2月(海外)、2023年4月20日(国内)
Galaxy S23は6.1インチの有機ELディスプレイを搭載した比較的コンパクトなハイエンドスマホで片手操作しやすいモデルとなっています。
SoC(システムオンチップ)にSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyを搭載し性能と電力効率が向上しバッテリー容量が200mAhも増えてるのでトータルの電池持ちもが向上しています。
従来モデルは電池持ちが不安材料でしたが本体サイズはほぼそのままにバッテリーライフも大きく改善して使いやすさを追求したスマホに進化しています。
Galaxy S23はバッテリーの持ちが本当に良くなってるので安心して使えるようになったんですよね。1日ギリギリ持たないようなシーンでもGalaxy S23なら大丈夫なことは増えるのではないでしょうか。
Galaxy S23は本体デザインもブラッシュアップされいて、カメラの台座となるアルミフレームが廃止となってレンズがポン付けされただけのシンプルなスタイルになっています。
個人的にはGalaxy S22のデザインの方が好きでしたが、シンプルさを追求した結果のスタイルなのでしょう。とてもシンプルで完成度の高いスマホではないでしょうか。
生体認証は顔 + 画面内指紋のデュアル生体認証に対応し、音質が向上したステレオスピーカーを搭載しています。さらに、最新のBluetooth 5.3、Wi-Fi 6E、IP68防水防塵、おサイフケータイ(国内モデル)に対応した完成度の高い端末となっています。
→ YouTubeで動画レビューもしています(シンスペース)
Galaxy S23はドコモ、au、楽天モバイルで取扱いをしており13〜14万円ほどで買うことが可能です。
中古もすでにたくさん出回っておりイオシスで中古Aが114,800円で買うことができます。楽天市場の中古ショップにもあるのでポイント還元を受けるならおすすめです。
Galaxy S23 レビュー:外観
Galaxy S23は6.1インチの有機ELディスプレイを搭載した片手で操作できる小型ハイエンドスマホです。
画面上部にパンチホール型インカメラを搭載したフルディスプレイスタイルとなっていて、保護ガラスはGorilla Glass Victus2を採用しより強固な画面に進化しています。(保護フィルムは最初から貼られてないです。)
ディスプレイは完全フラットパネルを採用しています。
S22もフラットパネルですが僅かに丸みのあるパネルでしたが、S23はパネルの角の部分も完全フラットになってより角張った印象が強くなりました。
背面パネルはマット調のガラス素材を採用しており質感の高い仕上がりとなっていて、環境にも配慮していて再生ガラスや再生PETフィルム、着色に天然染料を使用しています。
リアカメラのデザインがS22は台座があってレンズが埋め込まれたスタイルでしたが、Galaxy S23はシンプルにレンズを直付けしたかのようなデザインに変更となっています。
シンプルと言えばシンプルですが、少し個性がなくなった感じですね。個人的にはGalaxy S22のリアカメラのデザインの方がカッコ良かったなと感じます。
本体カラーはラベンダー、クリーム、ファントムブラック、グリーンの4色あってレビューしてるのはクリームとなっています。( 限定のナチュラルカラーとなるグラファイト、ライムもあります。)
淡いホワイトカラーでカッコいいです。
Galaxy S23の操作ボタンは本体右側に集約していて、本体上から音量ボタン、サイドボタン(スリープ)を搭載しています。
本体左側には何もありません。艶のある軽量のメタルアルミフレームを採用していて高級感あるスタイルで指紋は光沢フレームのわりに付着しにくいですね。
本体上にはマイクの穴が1つあるのみです。
端末下にUSB-Cポート、内蔵スピーカー、マイクの穴を搭載しています。(マイクの穴がS22から1つ増えた。)
USB-Cポートの左側にカードスロットを搭載し付属のピンをで開けられます。nanoSIMが2枚を入れることができるデュアル物理SIMカードに対応、eSIMも使えるので二つの通信会社を同時に運用することが可能となっています。
なお、microSDカードは入れることができないので容量が足りなくなった場合はクラウドサービスにデータを退避させる必要はあるでしょう。
Galaxy S23は充電アダプタやケーブルは付属してこないので充電環境がない場合は別で充電器とケーブルを準備する必要があります。
Galaxy S23 レビュー:性能
Galaxy S23のスペック
今回レビューしているGalaxy S23とS22のスペックを比較しました。
モデル | Galaxy S23 | Galaxy S22 |
---|---|---|
画面サイズ | 6.1インチ | |
パネル | 有機EL、Gorilla Glass Victus2 | 有機EL、Gorilla Glass Victus+ |
リフレッシュレート | 48-120Hz | |
解像度 | 2,340 × 1,080ピクセル(フルHD+) | |
画素密度 | 425 ppi / 393 ppi | |
輝度 | 1,750 nits | 1,300 nits |
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8 Gen 1 |
RAM | 8GB | |
ストレージ | 128GB(海外) 256GB(国内) 512GB(海外) |
128GB(海外) 256GB(国内) 512GB(海外) |
外部メモリ | – | |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E(11a/b/g/n/ac/ax) | Wi-Fi 6(11a/b/g/n/ac/ax) |
Bluetooth | 5.3 | 5.2 |
モバイル通信 | 5G、4G LTE(eSIM対応) | |
Felica / NFC | おサイフケータイ対応(海外モデルは非対応) | |
広角カメラ | 5000万画素(1/1.57型)・F/1.8 | |
超広角カメラ | 1200万画素(1/2.55型)・F/2.2 | |
望遠カメラ | 光学3倍・1000万画素(1/3.9型)・F/2.4 | |
インカメラ | 1200万画素・F/2.2 | 1000万画素・F/2.2 |
動画機能 | 8K 30fps、4K 60fps、フルHD 240 / 60fps、HDR+対応 | 8K 24fps、4K 60fps、フルHD 240 / 60fps、HDR+対応 |
生体認証 | 顔認証、画面内指紋認証 | |
防水防塵 | IPX8 / IP6X | |
ポート | USB-C | |
バッテリー容量 | 3,900mAh | 3,700mAh |
充電 | 有線:25W、ワイヤレス充電対応 | |
オーディオ | 3.5mmオーディオジャック非搭載 ワイヤレス:AAC、SBC、LDACに対応 |
|
S-Pen | – | |
OS | Android 13 | Android 12 → 13 |
カラー | ラベンダー、クリーム、ファントムブラック、グリーン | ファントムホワイト、ピンクゴールド、ファントムブラック |
サイズ | 146.3 × 70.9 × 7.6mm | 146 × 70.6 × 7.6mm |
重量 | 167g | 168g |
Galaxy S23は性能が高いだけでなく顔認証、画面内指紋認証、IP68防水防塵、電子決済(Felica対応は国内モデルのみ)にも対応ししっかり使える性能を持っています。
6.1インチ有機ELディスプレイを搭載
Galaxy S23は6.1インチの有機EL(2,340 × 1,080ピクセル)ディスプレイを搭載しています。
色鮮やかなパネルなので写真やコンテンツをキレイに表示可能です。もし、色鮮やかすぎるなと感じる場合も「設定」の「画面モード」から「ナチュラル」にしたり細かく色の調整も可能です。
また、Galaxy S23はリフレッシュレートは48 – 120Hzに対応しスクロールした時に文字の残像が少なく滑らかに操作できるようになっています。
可変式のリフレッシュレートなので状況に合わせてリフレッシュレートを調整し消費電力を抑えつつ快適なスマホを使えます。60Hzの固定リフレッシュレートで使うよりも可変式に設定しておいた方がトータルの電池持ちが長くなるので最適化しておくのがおすすめです。
Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxyを搭載
Galaxy S23のSoC(システムオンチップ)はSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyを搭載し、メモリは8GB、ストレージが256Gを採用しています。
「for Galaxy」はGalaxy向けにCPUのクロック周波数を向上されたカスタムチップとなっています。Snapdragon 8 Gen 2とSnapdragon 8 Gen 1のスペックを比較しました。
モデル | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8+ Gen 1 / 8 Gen 1 |
---|---|---|
CPU | Kryo Cortex-X3 ×1 Cortex-A715 ×2 Cortex-A710 ×2 Cortex-A510 ×3 |
Kryo 680 Cortex-X2 ×1 Cortex-A710 ×3 Cortex-A510 ×4 |
GPU | Adreno 740 | Adreno 730 |
Memory | LPDDR5X 4,200MHz |
LPDDR5 3,200MHz |
storage | UFS 4.0 | UFS 3.1 |
NPU | New Hexagon | Hexagon |
ISP | New 18-bit Spectra ISP | トリプル18-bit Spectra ISP |
HDR | Dolby Vision、HDR10+、HDR10、HLG | Dolby Vision、HDR10+、HDR10、HLG |
Camera | 8K30fps /4K 120fps | 8K30fps /4K 120fps |
モデム | Snapdragon X70 5G | Snapdragon X65 5G |
Process | 4nm(TSMC) | 4nm(TSMC / Samsung) |
8 Gen 2はパフォーマンスが35%高速化し電力効率が40%も向上したハイエンドなSoCですが、AIの処理は435%も高速化されるなど大きな進化をしたチップとなっています。
8 Gen 1は高性能コア(1 + 3)+ 効率コア(4)なのに対して、Snapdragon 8 Gen 2は高性能コア(1 + 2 + 2)+ 効率コア(3)の変則的な構成となっています。
Galaxy S23とGalaxy S22でAntutuでスコア計測をしました。
モデル | Galaxy S23 | Galaxy S22 |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8 Gen 1 |
メモリ | 8GB | 8GB |
ストレージ | 256GB | 256GB |
総合 | 1200980 | 882125 |
CPU | 255150 | 210775 |
GPU | 536549 | 355365 |
MEM | 230632 | 162408 |
UX | 178649 | 153577 |
発熱 | 40.4° | 38.3° |
バッテリー | 5%消費 | 7%消費 |
Galaxy S23のSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyはかなり高性能ですね。S22のGen 1よりも30%もトータルの性能が向上し大幅にスペックアップしてるようです。
実際にGalaxy S23がどれくらいの操作感になってるのかChromeブラウザ、Twitterを動かしてみました。
ブラウザやSNSくらいなら軽々動かせますし(Twitterは少しモタつくことあります。)ゲームも快適にプレイ可能です。
PUBGモバイルの「HDR」「極限」でキレイな画面で滑らかに、ロビーからダウンロードできる「FHD」は「ウルトラ」で画質の高い設定でも快適に動きます。
Galaxy S23はゲームプレイ中に通知パネルを呼び出してゲームモードを起動してゲームのパフォーマンスなどを細かく調整できるようになっています。
ゲームしながら別のアプリを起動することもできるので、情報収集しながら遊ぶこともできます。(ただ、画面サイズが小さいので実用的ではないです。)
原神のデフォルト設定は「中」となっています。
デフォルトの画質設定が「中」でフレームレート「30」ですが、高性能なSnapdragon 8 Gen 2を搭載してるので「最高」「60」にしても余裕で原神を動かすことができます。
最高画質、フレーレート60にしてプレイしてみた動画です。
めちゃくちゃ滑らかに快適に動かすことができます。Gen 1のS22も十分快適に動きますが、Gen 2のGalaxy S23は負荷がかかったときにコマ落ちする頻度は少なくなっています。
動作については動画でも詳しく話しております!
最高画質の原神プレイ中に端末の発熱を計測器を使って計測してみました。
Snapdragon 8 Gen 2は高性能コアが増えたことで性能が大きく向上していますが、その影響もあってかSoCの発熱自体はGen 1よりもGen 2の方がわずかに高くなる傾向があります。
ただ、Gen 1はサムスン製、Gen 2はTSMC製なので安定感はあるのでしょう。(同じ構成のSnapdragon 8 Gen 1(サムスン製)と8+ Gen 1(TSMC製)だと8+ Gen 1の方が性能が高い。)
小型モデルなので負荷のかかるゲームをすると端末はそれなりに発熱しますが、Gen 2を搭載してるGalaxy S23は処理落ちすることが少なく安定感があるように感じました。
Galaxy S23の電池持ち
Galaxy S23のバッテリー容量は3,900mAhとS22の3,700mAhよりも200mAh多くなっています。物理的に容量が増えたのはいいですね。
実際にどれくらいの電池持ちなのか比較して見ました。
モデル | Galaxy S23 | Galaxy S22 |
---|---|---|
容量 | 3,900mAh | 3,700mAh |
YouTube 60分 | 80 → 73% 7%消費 | 83 → 75% 8%消費 |
PUBG 30分 | 79 → 73% 7%消費 | 58 → 46% 12%消費 |
原神 30分 | 78→ 70% 8%消費 | 77→ 67% 10%消費 |
8時間待機 | 73 → 67% 6%消費 | 86 → 77% 9%消費 |
充電 | USB-C(25W) |
やはり物理的にバッテリー容量が多いGalaxy S23は電池持ちが向上してます。とくにゲームの電池持ちが向上しSnapdragon 8 Gen 2でこれだけ性能が高くなってバッテリーライフが伸びたのは嬉しい進化ではないでしょうか。
Galaxy S23 レビュー:カメラ
Galaxy S23のカメラは広角、超広角、光学3倍望遠のトリプルカメラを搭載しています。
モデル | Galaxy S23 | Galaxy S22 |
---|---|---|
広角 | 5000万画素(1/1.57型)・F/1.8 | |
超広角 | 1200万画素(1/2.55型)・F/2.2 | |
望遠 | 光学3倍・1000万画素(1/3.9型)・F/2.4 | |
イン | 1200万画素・F/2.2 | 1000万画素・F/2.2 |
動画 | 8K 30fps、4K 60fps、フルHD 240 / 60fps、HDR+対応 | 8K 24fps、4K 60fps、フルHD 240 / 60fps、HDR+対応 |
基本的なスペックはS22と同じで広角カメラは5000万画素(1/1.57型)のISOCELL GN3センサーを搭載し雰囲気ある写真撮影が可能です。
通常撮影だけでなく様々なモードも搭載しています。
- 写真、動画、ポートレート、プロ、プロ動画、ナイト、食事、パノラマ、スーパースローモーション、スローモーション、ハイパーラプス、ポートレート動画、ディレクターズビュー、シングルテイク、EXPERT RAW
S22は50MP高画素モードでのRAW撮影ができなかったのが、Galaxy S23は「EXPERT RAW」50MPの高画素モードでのJPEGまたはRAW撮影に対応しています。
カメラアプリの「その他」から「EXPERT RAW」に移動できるようになったのは便利かもしれませんね。(S22はEXPERT RAWはインストールできたけど移動はできません。)
広角カメラの画質
では、Galaxy S23のリアカメラの画質をレビューしていきます。
Galaxy S23の広角カメラは5000万画素(1/1.57型)の大きめのセンサーを搭載してるので被写体に寄って撮影すると背景を物理的にぼかして雰囲気ある写真に仕上げられます。
5000万画素の高画素センサーを搭載しており撮影時に1200万画素の写真に縮小しますが解像感は高くて高精細な写真になります。
シャッターボタンを押しただけで気軽にキレイな写真撮影ができるのがいいですよね。最短撮影距離も短いですし普段使いで全く困ることないカメラとなっています。
Galaxy S23とS22で花を撮影し比べてみました。
色が少し違うでしょうか。S22よりもGalaxy S23はより色鮮やかな写真に仕上がる傾向があります。(アップデートで色味が統一される可能性はありますが2023年2月現在はこんな感じ。)
また、同じカメラスペックですがGalaxy S23の方がソフトウェアの処理が上手いのか解像感が高くクッキリとした写真に仕上がります。部分拡大するとS23の方が高精細になっています。
これはデジタルズーム時においても同じでGalaxy S23で撮影した方がわずかに解像感の高い写真に仕上がります。(といっても比較してわかるレベルなので同じと見ていいくらい)
夜間撮影です。ライトの光源など白トビをしっかり抑えられていますし、雪が降っていたんですけど粉雪もしっかり捉えることができています。
光学式手ぶれ補正もしっかり搭載してるので暗いシーンにおいても手ブレを起こすことなくキレイに撮影できます。ラベルの文字も高精細に背景ボケも自然に表現可能です。
1/1.57型センサーはハイエンドスマホにしてはそこまで大きくはないですが、しっかり遠近感を演出できますし十分使いやすいカメラに仕上がっているように感じます。
夜間撮影を比較しました。
パッと見た感じは同じですが解像感はGalaxy S23の方が上となっていて(少し分かりにくいですが…)ソフトウェアの処理が向上しているようです。
Snapdragon 8 Gen 2はAIの性能も向上し新しいISP(画像処理エンジン)を搭載し画質向上してるのかもしれません。
ハム子さんを広角カメラのデジタルズーム2倍で撮影しました。
ハム子さんはキャベツを食べていて小刻みで動いてるのですがシャッター速度をしっかり確保してるので被写体ブレを起こすことなく高精細に毛並み、ヒゲを表現できています。
ネギを撮影しました。
色合いがGalaxy S23の方が温かみのある雰囲気となっています。撮影するシーンによっても異なりますが、Galaxy S23の方が色鮮やかな写真に仕上がることが多いです。
光学3倍望遠カメラの画質
Galaxy S23は光学3倍の望遠カメラを搭載しています。
雪など白色が絡むと色合いが少し変わってくるのかも。Galaxy S23の方が色鮮やかな写真に仕上がる傾向があります。(雪のない時に撮影すると色合いはほぼ同じでしたので。)
光学望遠3倍カメラのデジタルズーム10倍での撮影です。
望遠カメラも解像感が向上しておりGalaxy S23の方がクッキリと表現が可能となっています。どちらもデジタルズーム30倍までズームして撮影が可能です。
さすがに光学3倍のレンズで30倍はキツい感じですがそれでも画質の劣化は最小限となっていてS22よりも解像感が向上してるので風景ならそこそこ使えるレベルとなっています。
光学3倍望遠カメラで夜間撮影をしました。
パッと見は同じですがGalaxy S23の方がわずかに解像感は高くなっています。ただ、ノイズはS22よりも多めに出てるので処理の仕方が変わった…が正解です。
望遠デジタルズーム10倍です。
Galaxy S23はHDRの処理をしっかり使って白トビを抑えて撮影できています。S22は処理が少しミスった感じでしょうか。
Galaxy S23の望遠カメラは10MPと画素数が少なくセンサーも1/3.9型と小さいサイズのわりに夜間の暗いシーンにおいても画質はとても良いのでとても使いやすいです。
普通にキレイですよね。解像感も高いですし色も明るさもちょうど良い感じに仕上がっています。
超広角カメラの画質
超広角カメラは1200万画素(1/2.55型)のセンサーと同じスペックとなっていますが、こちらもGalaxy S23の方がわずかに解像感の高い写真となります。
まあ、どちらもキレイなんですけどね。
HDRの処理などはGalaxy S23の方が安定してるように思います。
いずれにしても、Galaxy S22 → S23になったことでカメラの画質に大きな進化はないのでカメラ目的で乗り換えるほどのスペックアップではないです。
8K / 4K60fps 撮影に対応
Galaxy S23のカメラは 4K 60fps だけでなく8K 30fps の動画撮影にも対応しています。従来モデルのS22は8K24fpsだったのでより滑らかに高精細な動画撮影が可能です。
- 8K 30fps
- 4K 60fps / 30fps
- フルHD 60fps / 30fps
- HD 30fps
8K撮影でもしっかり手ぶれ補正を効かせての撮影ができるのがGalaxy S23のスゴイところです。
8Kで撮影しても表示させるディスプレイがないので意味ないと思うかもですが8K動画の1フレームを切り出して写真スナップも可能なので意外と使い方次第では便利です。
(ただし、撮影データが1分弱で700MBくらいになります。)
Galaxy S23 メリット(良いところ)
6.1インチの片手で使える画面サイズ
Galaxy S23は6.1インチのディスプレイを搭載しており本体サイズは(146.3 × 70.9 × 7.6mm)とコンパクトで 167g と軽量な筐体となっています。
ベゼル幅が抑えられていて本体横幅は70.9mmと片手で使えるサイズ感となっています。
エッジメニューを使うことで片手でアプリの切り替えができて、設定しとくことで2画面表示機能もワンタッチで呼び出せるのでサクサクと快適に使いこなせます。
性能が高くて電池持ちも良くなった
画面サイズが小さいと性能はイマイチ…って思いがちですがGalaxy S23は歴としたハイエンドモデルです。Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxyを搭載し原神など重めのゲームも軽々と動かせます。
バッテリー容量が200mAh増えた3900mAhとなって明らかに電池持ちがS22よりも向上、たった200mAhですがS22は電池持ちが明らかに早くて「持ちが悪い」という印象だったのが薄れました。
もちろん、大画面ディスプレイを搭載してるスマホと比べるとバッテリーライフは弱めなのでゲームをたくさんしたり、動画視聴を長時間するとモバイルバッテリーが必要な場面は出てくるかもしれません。
顔 + 画面内指紋認証が快適
Galaxy S23は顔認証と画面内指紋認証に対応してるので幅広いシーンで使うことができます。
顔認証の簡易型なので精度はそんなに良くはなく暗いところでは使えないですが画面内指紋認証が超音波式で高速認証が可能です。
Galaxy Sシリーズの画面内指紋認証はとにかく快適でストレスなく使えるのが良いところでもあります。
内蔵スピーカーの音質が向上した
Galaxy S23は本体下と本体上の受話レシーバーによるステレオスピーカーを搭載してますがS22よりも音質が改善されていて低音もしっかり鳴るようになりました。
内蔵スピーカーの音質がイマイチだったのがS22の弱点でもあったのでGalaxy S23はしっかり弱点を克服し内蔵スピーカーで音楽、映画、動画コンテンツを満足度高めで楽しむことができます。
動画の手ぶれ補正がより強力になった
Galaxy S23は動画性能が向上しただけでなく手振れ補正の効きも強くなっています。
とくにスーパー手振れ補正をONにした時の手振れ補正がエグいくらい強くなって端末を振っても手振れしないほど。S22もかなり強力な手振れ補正でしたがさらに一段階強くなりました。
ちなみに、解像度もS22はスーパー手振れ補正をONにするとフルHD60fpsまででしたが、S23は4K60fpsもスーパー手振れ補正に対応しています。
バンド縛りがないので全キャリアで使える
Galaxy S23はバンド縛りがなイノでau版を買ってドコモのSIMカード、ソフトバンクのSIMカードを入れても使えないバンドがなく通信が安定することができます。
Band | ドコモ版 | au版 | do回線 | au回線 | SB回線 | 楽天回線 |
---|---|---|---|---|---|---|
1(2.1GHz) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | – |
3(1.7GHz) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
8(900Hz) | ○ | ○ | – | – | ○ | – |
11(1.5GHz) | – | – | – | ○ | ○ | – |
18(800Hz) | ○ | ○ | – | ○ | – | △ |
19(800Hz) | ○ | ○ | ○ | – | – | – |
21(1.5GHz) | ○ | ○ | ○ | – | – | – |
26(800MHz) | ○ | ○ | – | ○ | – | △ |
28(700MHz) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | – |
41(2.5GHz) | ○ | ○ | – | ○ | ○ | – |
42(3.5GHz) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | – |
n77(3.7GHz) | ○ | ○ | – | ○ | ○ | – |
n78(3.7GHz) | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – |
n79(4.5GHz) | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – |
n257(28GHz) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
また、国内モデルはミリ派にも対応しています。
従来モデルは各社から発売されたモデルはバンド縛りがあって違う会社のSIMカードを入れると使えないバンドがあるなど不利な状況がありましたがGalaxy S23はそのようなことはありません。
好きな通信キャリアでGalaxy S23を使うことができるのは嬉しい改善点ではないでしょうか。
DeXモードでパソコンとして使える
Galaxyのお馴染みの機能ともいえるDeXモードにもしっかり対応しています。USB-Cケーブルで外部モニターを接続することでDeXモードを起動できデスクトップ環境で作業ができます。
DeXモードは想像以上にデスクトップマシンとして使うことが可能で、ワイヤレスキーボード、マウスをBluetooth接続することで普通にパソコンとして使えます。
ブログの更新くらいなら普通にできますね。ワードプレスもいつもと同じよう書くことができるので、ちょっとした作業をしたいときに使うことができます。
そもそも、スマホでパソコンの作業が必要?ってなるかもしれませんがまあそうですよね。ただ、使い方次第では出張先のホテルで備え付けのテレビに表示させてちょっと資料をまとめるとかそういう使い方も出来るはずです。
アプリは豊富なので出来ないことはなにもありません。
Galaxy S23 デメリット(悪いところ)
従来モデルからの進化は少ない
Galaxy S23のデメリットではないですがS22からの進化は少ないので「何が変わったの?」となるかもしれません。
SoCの強化、バッテリーの持ちの改善、内蔵スピーカーの音質の改善などS22の弱点を抑えてるとはいえ「S22からの乗り換えはすべき?」って聞かれると「しなくていい」になります。
完成度が高いスマホゆえに新型モデルにおける変化をつけにくくなっていくのは仕方ないかも。ただ、バッテリー持ちが向上してるのは大きな進化ポイントですし安定感を求めるならGalaxy S23はとても良い選択肢になるはずです。
音量ボタンが少し遠くなった
Galaxy S23は音量ボタンとサイドボタンの位置が変わってS22よりも上側に配置されています。
手が大きい方はコレでいいかもしれませんが、個人的には少し音量ボタンが遠くなった印象です。左手で持って片手で音量を変えようと思ったらスマホを少し持ち直す必要があります。
内部的配置要因によってボタンの位置が変わったのかもしれませんが、少し使いにくくなりました。(人によって感じ方は変わると思います。)
顔認証がマスクに対応していない
最近のスマホの顔認証はマスクをしていても認証してくれるタイプのものが多いですが、Galaxy S23はマスクをしてると顔を認識してくれません。
画面内指紋認証があるので対応してなくても指があれば問題なく快適に使えますが、マスクしながら顔認証できたらもっと便利になるのにちょっと勿体無い。
まあ、セキュリティを考えると簡易型カメラでマスク対応はできない判断なのかもしれません。いずれにしても画面内指紋認証を使うことができるので問題はありません。
Galaxy S23レビュー・評価:まとめ
Galaxy S23がおすすめな人は
Galaxy S23をレビューしましたが最後にどんな人におすすめかまとめました。
- 片手で操作できるスマホが欲しい
- 完成度の高い安定感のあるスマホがいい
- ゲームを快適にプレイしたい
- 簡単にキレイな写真、動画を撮影したい
Galaxy S23はS22からの進化が少ないので面白みはないですが、完成度と安定感は抜群なので片手で操作しやすくて高性能でカメラの画質の良いスマホが欲しい方はGalaxy S23はおすすめです。
とくに旧型のGalaxyシリーズを使ってたり、S22を使っていて電池持ちに不満があるならGalaxy S23にすることで少しは不満は解消すると思います。(といっても、わずかに電池落ちが良くなった程度なので劇的にバッテリーライフが改善することはないですが。)
また、本体デザインもとてもシンプルですし女性の方にもおすすめしたいスマホといっていいかもしれないですね。
日本国内でGalaxy S23が正式発表となってドコモ、au、楽天モバイルで4月20日に発売します。Galaxy S23の国内モデルの価格は以下のとおりです。
- ドコモ:136,620円
- au:136,330円
- 楽天モバイル:147,700円
auはMNPのりかえで22,000円割引、新規で11,000円、機種変更で5,500円の割引となります。楽天モバイルは条件がそろえば合計12,000ptの楽天ポイント還元です。
旧型のGalaxy S22でも問題ない
ただし、Galaxy S23は大きな進化はしていないのでバッテリー持ちを許容できるならGalaxy S22を選んでも全く問題ありません。
- 少しでも費用を抑えたい
- モバイルバッテリーを持ち歩いてる
- デザインがS22の方が好き
Galaxy S22はドコモ、auで販売されていてドコモは定価は127,512円ですが機種購入割引で33,000円引の94,512円で購入可能です。さらに、MNP(乗り換え)前提なら22,000円割引で72,512円なのでとにかく安いです。
もし、バッテリーが不安ならモバイルバッテリーを持ち歩いてもいいですし、本体デザインもGalaxy S22の方がカッコいいですし、悪くない選択肢になると思います。
→ Galaxy S22 レビューはこちら
→ Galaxy S23 Ultra レビューはこちら
→ Galaxyの比較・おすすめはこちら
→ ドコモ おすすめスマホはこちら
Ulrtaでは無い方の情報探していたので助かりました
原神最高画質60FPSの動画ありがたいです