
ついに、価格を抑えたiPhone 16eが2025年2月28日に発売しました。
iPhone 16eはiPhone 14の筐体をベースにシングルカメラ仕様にするなどしてスペックを少し抑えて価格を安くした廉価版iPhone 16でApple Intelligenceにも対応(予定)します。
超広角カメラやMagSafeなどが必要なくてシングルカメラでシンプルで軽量で扱いやすいのでiPhone 16eでいいのかも?と思わせてくれるモデルなんですよね。
この記事ではiPhone 16eをレビューしました。実際に使ってどうかメリットとデメリットも書いたので検討してる人は参考にしてください。
- 6.1インチのコンパクトなサイズ
- シンプルデザインで167g と軽量な端末
- A18チップを搭載しゲーム性能が高い
- バッテリー持ちがとても良い
- Apple Intelligenceに対応(予定)
- カメラの最短撮影距離が短く撮影しやすい
- Face ID(顔認証)に対応している
- IP68 防水防塵規格に対応
- Felica(おサイフケータイ)に対応
- 価格が安い(キャリアで6〜8万円)
- 本体カラーが2色のみ
- 60Hzリフレッシュレート(120Hz非対応)
- Dynamic Islandを搭載してない
- 外部モニター出力に非対応
- 超広角カメラを搭載していない
- MagSafeに対応していない
- 高速通信(Wi-Fi 7 / 6E)に非対応
この記事の目次
iPhone 16eの特徴

- 6.1インチ 有機ELディスプレイ
- 解像度:2,532 × 1,170ピクセル
- リフレッシュレート:60Hz
- SoC:A18チップ(6CPU + 4GPU)
- メモリ:8GB LPDDR5X
- ストレージ:128 / 256 / 512GB
- 生体認証:Face ID(顔認証)
- 広角カメラ:48MP(1/2.55型)・ F/1.64
- フロントカメラ:12MP(1/3.6型)・ F/2.2
- 防水防塵:IPX8 / IP6X
- オーディオ:ステレオスピーカー
- Apple独自の通信モデム「Apple C1」
- 通信:5G(Sub-6)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3
- NFC:A / B / Type-F(Felica対応)
- ポート:USB-C(最大 27W)
- ワイヤレス充電:Q(7.5W)、バッテリー:4,005mAh
- サイズ:146.7 × 71.5 × 7.8 mm 、重量:167 g
- 端末価格:99,800円〜(税込)
- 発売日:2025年2月28日(金)
iPhone 16eは6.1インチの有機ELディスプレイを搭載し本体横幅が71.5mmと片手サイズのiPhoneで重量も 167g と軽量でとても扱いやすい端末となっています。

見た目は旧型のiPhone 14、13と同じですがSoCには最新のiPhone 16と同じA18チップ(GPUコア数は5 → 4つと少ない)を採用しゲーム性能が高くてApple Intelligenceも使える(4月以降)最新モデルに相応しいものとなっています。
iPhone 16eは超広角カメラを搭載せずに広角のみを採用したシングルカメラ仕様ですが、レンズの出っ張りも少なくシンプルなデザインで無駄がなく飽きのこない見た目です。

超広角カメラが必要という方はiPhone 16eは選択肢から外れてしまいますが、「カメラは1つあればいい」と感じていた人も多いと思うので、必要最低限の機能に最新の性能で快適に使うことができる新しい選択肢となりそうです。
他メーカーでは高性能スマホでシングルカメラのスマホは皆無ですし、Appleはなかなか上手ですよね。

価格はApple Storeだと128GBモデルが99,800円と少し割高感ありますがドコモ、ワイモバイルならMNPのりかえで6〜7万円で取り扱いしてるので意外と安いです。
さらに、返却プログラムを使うことで2年間で24円、48円で使えたりするのでiPhone 16eはキャリア版を上手く使うことで費用を抑えることができます。
iPhone SEをはじめ少し前のモデルを使っていて新しいiPhoneに機種変更を考えてるならiPhone 16eは良き選択肢になるのではないでしょうか。
本体デザインとサイズ
iPhone 16eの本体デザインはiPhone 14をベースとしたフラットデザインを採用し角張ったスタイルで本体カラーはブラックとホワイトの2色となっています。

廉価モデルでカラーラインナップが少ないですが、背面はマット調のガラスパネルを採用し質感の高いスタイルです。シングルカメラのマットパネル仕様は最高にシンプルでいいですね。

サイドフレームはフラットなアルミ素材を採用しています。形状は角のあるiPhone 14のデザインを継承しています。

ミュートスイッチがアクションボタンになって、LightningがUSB-Cになってるので同じフレームを使ってるわけではなく再設計した新しいフレームです。
今までの廉価モデルといえばiPhone SE(第3世代)ですが、4.7インチから6.1インチになるので、SEから比べると本体サイズはかなり大きくなります。

- iPhone 16e:146.7 × 71.5 × 7.8 mm 、重量:167 g
- iPhone 16:147.6 × 71.6 × 7.8 mm 、重量:170 g
- iPhone SE3:138.4 × 67.3 × 7.3 mm 、重量:144 g
小型モデルのiPhone SE3、iPhone 13 miniを使っていたユーザーが乗り換える先がない状況ですが、それでもiPhone 16eは既存するiPhoneのラインナップの中では最も小型軽量で扱いやすいモデルであることは間違いないでしょう
本体右側にサイドボタンがあります。

本体左側に音量ボタンとアクションボタンがあるのはiPhone 15と同じ仕様となっています。

アクションボタンを長押しで割り当てした機能を瞬時に使いだすことができます。

初期設定は「消音」になっているので今までのミュートスイッチと同じ機能を使えますが、設定の「アクションボタン」の項目から「カメラ」「集中モード」「フラッシュライト」「ボイスメモ」「ミュージックを認識」「翻訳」「拡大鏡」「コントロール」「アクセシビリティ」を設定可能です。

「カメラ」は起動だけでなくシャッターボタンとしても使えるのでカメラコントロールがなくても代わりにアクションボタンを使って撮影ができるのは意外と便利だったりします。
さらに、「ショートカット」でよく使うアプリの機能の割り当てできるのでYouTubeやミュージックプレイヤー、Xなどをアクションボタンからサクッと起動ができます。

個人的には「フラッシュライト」が便利ですね。夜、部屋に行くときに電気を付けずにiPhoneのフラッシュライトを感覚的にONして歩けるので重宝しております。
端末上は何もありません。とてもシンプルです。

端末左下にSIMカードスロットを搭載しnanoSIMが1枚入る仕様でeSIMにも対応してるのでデュアル環境を構築できます。

充電ポートはUSB Type-Cに対応しています。

編み込み式のUSB-Cケーブルが同梱していて最大27Wの充電に対応しています。ワイヤレス充電にも対応していますが(Qi)なので7.5Wの低速充電となっています。
MagSafe充電に対応しないのはiPhone 16eは廉価モデルなので仕方ないですが、マグネットが埋め込まれたケースを使うことでMagSafe周辺機器を使うことは可能です。

ただ、iPhone 16eはバッテリー容量が4,005mAhと多いです。ワイヤレス充電が7.5Wと低速なのでMagSafe対応の充電器はあまり実用的ではないかもしれません。
iPhone 16eはIPX8 / IP6Xの防水防塵に対応しています。
- IPX8:水深6mに機器を沈めて約30分間放置
- IP6X:直径75μm以下の塵埃が内部に侵入しない
雨で濡れたり、水深6mに水没しても耐えられる防水性能(iPhone SEは水深1.5mまでだった)があるので、水回りでも安心して使うことができそうです。
生体認証はFace ID(顔認証)に対応しています。TrueDepthカメラはiPhone 14、13に採用されていた部品パーツの多い旧型となっています。notch型のFace IDですね。

3Dセンサーなので真っ暗闇でも顔をしっかり認証してくれますし、マスクしていても認証可能です。
横向きFace IDにも対応してるので旧型のiPhoneから乗り換えることで快適度が向上するでしょう。
ただ、iPhone 16、iPhone 15のFace IDよりも精度が劣る場面があって、例えばテーブルに端末を置いて顔と画面に角度がある場合は16の方が認証精度がいい傾向があります。

Dynamic Islandの位置が画面の内側にあるのも認証精度が上がってるのかもしれません。
顔認証、画面内指紋認証のデュアル生体認証に加えてBluetoothデバイスによる画面ロック解除も対応し幅広い方法で解除が可能となっています。
- 小型で軽量なスマホ(167g)
- デザインがシンプルで最高
- 背面パネルがマット調で汚れにくい
- Face ID(顔認証)に対応
- IP68(水深6m 30分)水回りも安心
- 指紋認証に非対応(なくてもいい)
- MagSafeに非対応
ディスプレイ:ノッチありフラットパネル
iPhone 16eのディスプレイは6.1インチの有機ELディスプレイを搭載しフラットなパネルで操作しやすいです。

解像度は(2,532 × 1,170ピクセル・460ppi)リフレッシュレートは60Hz。この価格帯だと120Hzに対応してほしいですが標準のiPhone 16ですら60Hzなので廉価な16eがこの仕様なのは納得。残念。

画面明るさ(輝度)は 800-1,200 nits です。

ピーク輝度が 2,000 nits あるiPhone 16と比べるとそんなに大きな差はなさそう。iPhone 16eは少し暗いといえば暗いですが実用で十分視認性のいいようです。
iPhone 16eの画面上にはノッチがあるので、iPhone 15以降で対応してるDynamic Islandの機能は使えません。

タイマーやミュージックプレイヤーなどの情報をDynamic Islandで表示できるのは便利で、ちょっとしたマルチタスクとして使うならiPhone 16や15を選ぶのがおすすめです。
- 6.1インチの片手で使える大きさ
- 色鮮やかで明るくて見やすいパネル
- フラットパネルで操作しやすい
- 画面上のノッチが少し邪魔
- Dynamic Islandが使えない
- 60Hzリフレッシュレート(120Hz非対応)
オーディオ:ステレオスピーカーを搭載
iPhone 16eはステレオスピーカーを搭載していますが、少し驚いたのが廉価版モデルでありながら音質がとても良いです。

iPhone 15より音質が向上しiPhone 16と同等レベルの低音から高音まで全域でキレイなサウンドを楽しめます。iPhone 16と比べても音質が微妙に異なり、16はマイルドな音質、16eは硬めの音質で迫力のあるサウンドといったところ。
おそらくスピーカーは同じだと思いますが、筐体の形状が微妙に異なることによる音質の違い…といったところでしょうか。
ワイヤレスイヤホンは基本的に自社のAirPodsとの相性が良いです。初期設定もAirPodsを取り出す気で簡単に可能で、音声コーデックはAACですがiPhoneとの組み合わせだと音質は良好です。
ただ、LDACやaptX Adaptiveに非対応で他社イヤホンとの相性はよくないので、他社イヤホンを使いたいならAndroidスマホを選んだ方がいいかもしれません。
- 15より高音質なステレオスピーカー
- AirPodsとの相性が良い
- 3.5mmヘッドフォンジャック非搭載
- LDACやaptX Adaptiveに非対応
SoC:A18(4GPU)を搭載

iPhone 16eは第2世代3nmプロセスで製造されたA18チップを搭載、iPhone 16のA18よりもGPUコア数が5つから4つに少ないくグラフィックの処理性能が16より劣ります。
機種名 | iPhone 16e | iPhone 16 | iPhone SE3 販売終了 |
---|---|---|---|
SoC | A18チップ(3nm) | A15 Bionic(5nm) | |
CPU GPU |
6コア 4コア |
6コア 5コア |
6コア 4コア |
NPU | 35TOPS | 15.8TOPS | |
メモリ | 8GB LPDDR5X | 4GB LPDDR4X |
|
ストレージ | 128 / 256 /512GB | 64 / 128 / 256GB |
とはいえ、メモリは同じく8GBあるのでゲームなど負荷の高いアプリも軽々と動作可能で、Apple Intelligenceにも対応で廉価モデルですが最新のAI機能は使えます。
A18チップの処理性能をAntutuで計測しました。

モデル | iPhone 16e | iPhone 16 | iPhone SE3 |
---|---|---|---|
SoC | A18 6CPU+4GPU |
A18 6CPU+5GPU |
A15 6CPU+4GPU |
メモリ | 8GB LPDDR5X 128GB |
8GB LPDDR5X 128GB |
4GB LPDDR4X 64GB |
総合 | 1349265 | 1636829 | 1089674 |
CPU | 334419 | 433203 | 260726 |
GPU | 499668 | 673340 | 327323 |
MEM | 156239 | 163847 | 200250 |
UX | 358739 | 366439 | 301375 |
iPhone 16eのA18チップは同じく廉価モデルだったiPhone SE3のA15 Bionicよりもトータルで1.3倍ほど処理性能が向上し、iPhone 16よりも15%ほど性能が劣るスコアです。
GPUのコア数が1つ減ると数値が結構下がるもんですね。
思ってたより処理性能が落ちてる感じですが、とはいえ最新SoCなのでハードウェアレイトレーシングに対応しゲームに強いチップであることには変わりないでしょう。
Chrome、Xを動かしてみました。
一般的なアプリに関してはストレスフリーで快適に動作可能です。リフレッシュレートが60Hzなので文字のスクロールは残像があるので、120Hz搭載のiPhone 13 Proなどから乗り換えると違和感あるかもしれません。
基本的にiPhone SE、iPhone 11、iPhone XR以前から機種変更するモデルとしてiPhone 16eはみた方がいいように感じます。
3D mark(Soler Bay)ストレステストです。

iPhone 16eは(5396 – 3880)で安定性が71.9%、iPhone 16は(6930 – 4957)で安定性が71.5%と同じA18チップでもGPUコアが多いiPhone 16の方がグラフィック性能が高いことが分かります。

電池持ちは圧倒的にiPhone 16eが上です。iPhone 16が15%消費したのに対して、iPhone 16eは10%消費に抑えられています。
ゲームですが原神(Unity)のデフォルト設定は「中」と16の「高」よりも基本性能が落ちてます。ただ、最高画質60フレームに設定しても快適に動作します。
たまにエフェクトなどの表示が増えるとレートが落ちることがあって、5コアGPUのiPhone 16より処理性能が追いついてないと感じることはありますが十分快適に動作します。
より負荷の高い鳴潮(Unreal Engine 4・最高画質60)も同様に快適に動作します。
長時間プレイによる発熱 + エフェクトが多くなるとに少しレートが落ちたりする程度で全体的に快適にプレイすることが可能となっています。
鳴潮を動作させた状態で端末の発熱を計測しました。


GPUコア数が少ないiPhone 16eの方が端末発熱はわずかに抑えられてますが、SoCが隅っこに配置されていて放熱性能は少し弱いように見えます。長時間のゲームで不利になる可能性はありそうです。
電池持ち:大容量バッテリーでロングライフに
iPhone 16eは4,005mAhのバッテリーを搭載、本体サイズがほぼ同じiPhone 16より約500mAhの容量アップを果たし、iPhone SE3の2,018mAhから2倍近い容量アップとなります。
モデル | iPhone 16e | iPhone 16 | iPhone SE |
---|---|---|---|
容量 | 4,005mAh | 3,582mAh | 2,018mAh |
YouTube 60分 | 7%消費 | 9%消費 | 14%消費 |
原神(高30)30分 | 6%消費 | 7%消費 | 12%消費 |
原神(最高60)30分 | 10%消費 | 11%消費 | 19%消費 |
鳴潮(最高60)30分 | 13%消費 | 17%消費 | – |
メメントモリ 30分 | 4%消費 | 6%消費 | 9%消費 |
8時間待機 | 3%消費 | 2%消費 | 7%消費 |
充電 | USB-C | USB-C | Lightning |
シングルカメラ仕様になって内部構造が見直されてバッテリー容量を大きく増量、鳴潮(最高60)を30分プレイ時も 17% → 13% と 4% も電池持ちが向上し容量が少なかったiPhone SEから比べると圧倒的なロングライフバッテリーとなっています。
iPhone 16eとiPhone SE3の動画レビュー中(2時間ほど使用)に電池持ちを比較したところ…

SE3が40%消費してたのがiPhone 16eは24%と大きな差となりました。バッテリー容量が違うので当然ですが、iPhone SE3から16eに乗り換えで電池持ちの良さに驚くことになりそうです。
- 9.9万円で高性能なA18チップを搭載
- ゲームも快適にプレイできる
- Apple Intelligenceに対応予定
- 大容量バッテリーで電池持ちが良い
- A18チップのGPUが1コア少ない
- 高負荷なゲームだと発熱はしやすい
カメラ:デュアル仕様も画質はキレイ
iPhone 16eは48MP(1/2.55型)・F/1.64の広角カメラを搭載し、超広角カメラのないシングルカメラ仕様となっています。

機種 | iPhone 16e | iPhone 16 | iPhone SE3 |
---|---|---|---|
広角 | 48MP(1/2.55型)・F/1.64 | 48MP(1/1.56型)・F/1.6 | 12MP(1/2.55型)・F/1.8 |
手ぶれ補正 | 光学式 | センサーシフト式 | 光学式 |
超広角 | – | 12MP(1/2.55型)・F/2.2 | – |
望遠 | デジタル × 10 | デジタル × 5 | |
インカメラ | 12MP(1/3.6型)・F/1.9 | 7MP・F/2.4 | |
高画質技術 | スマートHDR5、Deep Fusion、Photonic Engine | スマートHDR4 | |
動画 | 4K HDR 60fps | 4K 60fps |
標準モデルのiPhone 16と同じ画素数の48MPですが、センサーサイズが小さくてレンズもF/1.64と少し異なり見た目もレンズが小さく出っ張りが低くなっています。

よりシンプルなデザインでカメラよりも見た目のシンプルさを優先するならiPhone 16eは良いですね。レンズの高さiPhone 16は 3mm あるのが16eは 1mm に抑えられてます。
ただし、超広角カメラを搭載していないので広く風景を撮影したり、集合写真の撮影が出来ないので今まで使っていたiPhoneで超広角カメラを使っていた人は注意が必要です。
iPhone 16eでどんな写真撮影ができるのか見ていきます。


iPhone 16eと16は同じ48MPの画素数ですが、センサーサイズが異なるので、センサーが1/1.56型と大きいiPhone 16の方が余裕のある自然な仕上がり、16eはクッキリした画質になる傾向があります。


2倍画角以上になるとその傾向が強まって、iPhone 16eはセンサーが小さい影響なのかノイズが少し多くなるようで色味も若干異なります。


明るいところでの撮影はセンサーが小さいiPhone 16eでもそれなりに解像感の高い画質になるのでキレイですし、むしろiPhone 16よりも16eの方がクッキリとした画質です。


センサーサイズが大きいiPhone 16の方が余裕のある自然な仕上がりで文字の破綻も少ないですが場合によっては16eの方がいいかもって思える仕上がりです。


大画面モニターで閲覧しないと分からないレベルともいえますが、iPhone 16は細かいディテールの部分が自然で16eはソフトウェアの処理が強く入ってるようにも見えます。


また、iPhone 16eはセンサーが小さい恩恵もあって最短撮影距離が 9cm と短く寄って撮影がしやすいです。iPhone 16は 12cm ほど離れて撮影しないとピントが合いません。
超広角マクロで接写は可能ですが画質があまり良くないので被写体に寄って撮影する場合はiPhone 16eの方が圧倒的に撮影しやすいカメラとなっています。


寄れないカメラの代表格としてはiPhone 16 Pro(最短撮影距離:16cm)がありますが、意外と16(最短撮影距離:12cm)も頻繁にマクロモードに切り替わるのでiPhone 16eの方がこの辺りは扱いやすいです。
被写体に寄った時の背景のボケ味はセンサーが大きいiPhone 16の方が大きく雰囲気が出しやすいです。


iPhone 16eは背景のボケ量が少なく全体的に見てもカッチリとした画質となっています。


自然な表現ができるのはiPhone 16ではないでしょうか。


iPhone SE3と比較すると高画素センサーのiPhone 16eの方が解像感が高くて画質がキレイです。雫も透明感のある感じに表現できています。


どちらも同じ48MPの高画素センサーではありますが、細かく見ていくと背景のボケ感など異なります。


また、iPhone 16eのポートレートモードは人物限定で「モノ」に対しては使えないので注意です。


iPhone 16eで撮影した作例(明所)です。
センサーが小さいので暗所はどうなの?って思ってましたが、意外と大丈夫というか解像感が高くノイズも少なくキレイな撮影が可能です。

2倍画角ならiPhone 16と比べても大差ない画質です。


3倍画角以上になるとセンサーの大きいiPhone 16の方が自然な仕上がりになる傾向となります。


場合によっては16eの方がクッキリしてるので画質キレイかな?って感じることもありますね。


とくに1〜3倍画角においてはそこまで大きな差は出てこないでしょう。


5倍画角以上になると多くのシーンにおいてはiPhone 16の方が全体的に画質がキレイになる傾向となります。




また、iPhone SE3と比べると48MPと12MPの画素数の差はしっかり感じられます。処理もスマートHDR4からHDR5、Deep Fusion、Photonic Engineによって画質が向上しています。


光の玉ボケ。


iPhone 16eも2倍ズームを組み合わせることで雰囲気出すことができますが、iPhone 16の方が大きく表現が可能です。


iPhone 16eで撮影した作例(暗所)です。
食レポも色鮮やかに美味しそうに撮影が可能ですし、最短撮影距離も短めでセンサーも小さいのが逆に周辺のボケが出ないので相性はいいように感じます。
カメラ:動画もキレイに撮影可能
iPhone 16eは動画撮影も強く4K60fpsに対応し電子手ぶれ補正で手ブレを抑えての撮影が可能。ただ、センサーシフト式ではないので16と比べると手ブレはしやすいかもしれません。
iPhone SE3とも比べてみました。
ここと比べるとiPhone 16eはだいぶキレイに手ブレを抑えられてることが分かります。SE3から乗り換えるなら写真だけでなく動画も満足いく撮影ができるようになります。
- 1〜2倍画角はキレイに撮影できる
- 最短撮影距離が短くて撮影しやすい
- 手ブレの少ない動画撮影ができる
- 超広角カメラ非搭載
- ズーム時の画質は荒くなる
- 空間撮影に非対応
端末価格:キャリア版なら安い
iPhone 16eのApple公式の価格は以下のとおりです。
- 128GB:99,800円
- 256GB:114,800円
- 512GB:144,800円
Apple Storeだと割高感がありますが、キャリア版だとMNPのりかえで6〜8万円で購入が可能です。
- ドコモ:109,780円(MNP:67,210円)
- au:112,800円(MNP:74,300円)
- ソフトバンク:110,016円(MNP:110,016円)
- 楽天モバイル:104,800円(MNP:94,800円)
- UQ mobile:112,800円(MNP:85,300円)
- Y!mobile:110,016円(MNP:67,024円)
返却プログラムを使って2年間のレンタルならドコモ(ahamo)で52円/月、auで47円/月、ソフトバンクで24円/月です。
- ドコモ:52円/月(総額1,210円)
- au:2円/月(総額47円)
- ソフトバンク:1円/月(総額24円)
- 楽天モバイル:2,183円(総額52,392円)
- UQ mobile:480円/月(総額11,047円)
- Y!mobile:458円/月(総額10,992円)
ただし、大手キャリアは通信費用が高いのでUQ mobileかワイモバイルがおすすめ。UQ mobileなら480円/月、ワイモバイルが458円/月なので通信費用込みで3,000〜4,000円でiPhone 16eを使うことができます。
ドコモのオンライン専用のahamoでもiPhone 16eの割引が適用となってるので、ahamoでもいいと思います。
iPhone 16e レビュー:まとめ

iPhone 16e メリット・デメリット
- 6.1インチのコンパクトなサイズ
- シンプルデザインで167g と軽量な端末
- A18チップを搭載しゲーム性能が高い
- バッテリー持ちがとても良い
- Apple Intelligenceに対応(予定)
- カメラの最短撮影距離が短く撮影しやすい
- Face ID(顔認証)に対応している
- IP68 防水防塵規格に対応
- Felica(おサイフケータイ)に対応
- 価格が安い(キャリアで6〜8万円)
- 本体カラーが2色のみ
- 60Hzリフレッシュレート(120Hz非対応)
- Dynamic Islandを搭載してない
- 外部モニター出力に非対応
- 超広角カメラを搭載していない
- MagSafeに対応していない
- 高速通信(Wi-Fi 7 / 6E)に非対応
iPhone 16e おすすめな人は
iPhone 16eは6.1インチのディスプレイを搭載した片手で操作しやすいスマホで、iPhone 16の廉価モデルという位置付けの端末です。
最後にどんな人におすすめかまとめます。
- 旧型のiPhoneからの乗り換えに
- 費用を抑えつつ最新iPhoneを使いたい
- ゲームもそこそこ快適に遊びたい
- 電池持ちの良さを重視したい
- MagSafe充電は必要ない
iPhone 16eは旧型iPhoneからの乗り換えに最適です。とくにiPhone SE3、SE2、XR、8を使っててシングルカメラで問題ない人はおすすめです。

SE3などの4.7インチモデルからの乗り換えとなると端末サイズが大きくなってホームボタンが無くなるので使い勝手が大きく変わりますが、1週間も使えば慣れると思います。
iPhone 16eは現行モデルの中では最も軽量ですし、カメラの出っ張りも少なくて扱いやすいモデルとなっています。
4.7インチの小型モデルが発売されることはなさそうですし、乗り換えて画面の大きくなることによる視認性の向上やバッテリー持ちの向上の恩恵を受けた方がいいように感じます。
最新のA18チップによりゲーム体験も向上しますし何よりも電池が長く持つのは大きいメリットです。ゲームしない場合はフル充電で2〜3日は普通に使えるバッテリーライフはあるので快適になると思います。
コメントをどうぞ!