Google Pixel 7 Proは6.7インチディスプレイにGoogleの独自チップ・Google Tensor G2に光学5倍のトリプルカメラを搭載したハイエンドスマホでPixel 6 Proの後継機種です。
カメラバーのある独特なスタイルはそのまま、Pixel 7 Proは見た目がブラッシュアップされてラグジュアリー感のあるお洒落なスマホに生まれ変わってなかなかいい感じです。
さらに、画面内指紋認証だけでなく顔認証にも対応したので全体的にワンランク上のスマホに仕上げてきた印象があります。
しかも、端末価格が124,300円と控えめなのが最高に嬉しいポイント。この記事では、Pixel 7 Proのデザイン・サイズ・性能・動作速度・カメラをレビューしています。
実際に使ってどうなのか、メリットやデメリットも書いているので大画面のPixel 7 Proを検討してる方は参考にしてみてください。
- 6.7インチの大画面ディスプレイで見やすい
- 大画面だけど重量は212gと軽め
- 高級感あるラグジュアリーな本体デザイン
- Google Tensor G2がそこそこ高性能に
- 電力効率が向上しバッテリー持ちが向上
- 画面内指紋 + 顔のデュアル生体認証に対応
- トリプルカメラの画質がとても良い
- 内蔵スピーカーの音質が向上した
- IP68防水防塵仕様で濡れても使える
- 5年間の Google Pixel アップデート
- 高性能なのに124,300円と価格控えめ
- 本体が大きく片手操作は難しい
- 本体は汚れやすくアルミフレームは傷付きやすい
- 内蔵スピーカーが高音が少し強め
- 3.5mmオーディオジャック非搭載
- microSDカードに対応していない
この記事の目次
Google Pixel 7 Proの特徴
- 6.7インチ 有機ELディスプレイ
- 解像度:3,120 × 1,440ピクセル
- リフレッシュレート:最大120 Hz
- SoC:Tensor G2、メモリ:12GB LPDDR5
- ストレージ:128 / 256 / 512GB
- 生体認証:顔 + 画面内指紋認証
- カメラ:広角 + 超広角 + 望遠(光学×5)
- 防水防塵:IP68、スピーカー:ステレオ
- 通信:5G(Sub-6・ミリ波)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
- NFC:NFC A / B / Felica(おサイフケータイ)
- ポート:USB-C(3.2 Gen2)
- ワイヤレス充電:Pixel Stand(第2世代)23W、Qi 12W
- サイズ:162.9 × 76.6 × 8.9 mm、212g
- Android 13 → Android 16?(2025年10月まで)
- セキュリティアップデート:2027年10月まで
- 端末価格:124,300円〜
- 発売日:2022年10月13日(金)
Pixel 7 Proは6.7インチの有機ELを採用した大画面ディスプレイモデルで、本体サイズが大きめで片手操作は難しいですが新世代のGoogle Tensor G2を搭載し快適に使える巨大スマホです。
画面が大きいだけでなくQHDの高精細なディスプレイを搭載しているので映画など動画コンテンツを視聴したり、電子書籍の閲覧にも向いていますね。
本体デザインもGoogleらしい遊び心のあるスタイルを継承しつつもカメラバーにポリッシュ加工が施されたカメラバーでよりラグジュアリー感溢れる見た目に進化しています。
おしゃれ感がありますよね!質感がとても良いですし、ラウンドフォルムを採用しているので手に馴染んで本体が大きいわりに扱いやすい端末に仕上がっています。
純正ケースのクオリティも向上しています。
シリコンケースですが手触りがサラサラとしていて持ち心地がいい感じです。
Pixel 7 Proはサイドフレームが光沢のある金属素材と光沢ガラスの背面パネルを採用し指紋が付きやすいのでケースの組み合わせで雰囲気良くまとまっていい感じではないでしょうか。
→ Pixel 7 Pro、Pixel 6 Pro 比較の動画はこちらです!
Pixel 7 Pro レビュー:外観
質感の高い筐体デザイン
では、Pixel 7 Proの外観のレビューをしていきます。
Pixel 7 Proのカラーラインナップはへゼル、スノウ、オブシディアンの3色から選べます。
今回レビューしているPixel 7 Proはへゼルとなっておりグレーっぽい背面パネルにゴールドのサイドフレームとカメラバーに仕上がってます。
サイドフレームとカメラバーはポリッシュ加工が施されたアルミ素材を採用し、質感は良いですが指紋や細かい傷は付きやすいので取り扱いは注意した方がいいかもしれません。
背面パネルは光沢のあるCorning Gorilla Glass Victusで傷に強い素材を採用しています。
本体右側にサイドボタン、音量ボタンを搭載しています。
多くのAndroidスマホは上に音量ボタン、下にサイドボタンが多いですが、Pixel 7 Proは逆に配置されてるので操作に少し戸惑うかもですが、Pixel 5などからの乗り換えなら問題ないでしょう。
本体左はスッキリとしていて下側にSIMカードスロットを搭載しています。
nanoSIMを入れることができてeSIMにも対応してるんでDSDV環境を構築することもできます。
なお、microSDカードには対応していないので写真や動画を大量に保存する場合はGoogleフォトなどのクラウドサービスを使うことになります。
本体上側には集音マイクと5G ミリ波のアンテナと見られるものがあります。
本体下にUSB-Cポートを搭載していて、USB 3.2 Gen 2に対応しより高速に有線での通信が可能となっています。
なお、Pixel 7 Proは3.5mmオーディオジャックを搭載していないので有線でイヤホンを使うならUSB-C to 3.5mm変換アダプタが必要となります。
Pixel 7 Proの同梱品として充電ケーブル(USB-C to C)、USB-C to A変換アダプタが付属し充電アダプタはありません。
Pixel 7 Proは30Wの充電アダプタで最大23Wの急速充電に対応しているので、30W出力のAnker 711 Charger や、デュアルポートのAnker 521 Chargerがおすすめです。
Pixel 7 Proはワイヤレス充電に対応しPixel Stand(第2世代)を使って有線充電と同じ最大23Wの高速充電ができます。
ただ、いいお値段するので一般的なQiワイヤレス充電器でいいかもしれません。Anker PowerWave II Standだと最大12Wでの充電となります。
また、Pixel 7 Proはバッテリーシェア機能を搭載してるのでワイヤレス充電に対応したワイヤレスイヤホンなどを本体に乗せて充電も可能となっています。
充電が切れそうなワイヤレスイヤホンをPixel 7 Proでサクッと充電できるのは便利です。
6.7インチのディスプレイを搭載
Pixel 7 Proは6.7インチの大画面ディスプレイを搭載し、動画視聴や電子書籍、ゲームをプレイするのに適したサイズとなっています。
本体サイズは162.9 × 76.6 × 8.9 mm、重量が212gとなっています。
本体横幅が76.6mmで片手操作は難しく基本的に両手で使う端末といっていいでしょう。
ただ、Pixel 7 Proの筐体はディスプレイ含めてラウンドフォルムなので手に馴染む形状にはなっていて6.7インチのわりに操作性は良好です。
ちなみに、Pixel 7 ProのラウンドフォルムはPixel 6 Proよりも浅くなって形状が微妙に変わって手で持った感覚が少し異なります。
Pixel 7 Pro レビュー:性能
120Hz + QHD+ 有機ELディスプレイを搭載
Pixel 7 Proは最大120Hzのリフレッシュレートに対応したQHD+(3,120 × 1,440ピクセル)解像度の高品質なディスプレイを搭載しています。
可変式スムーズディスプレイで、コンテンツスクロール時に120Hzで滑らかに表示し電子書籍など静止画はリフレッシュレートを抑えてで消費電力も考慮した賢いやつです。
画面の最大輝度は1,000ニトでピーク時は1,500ニトで明るく太陽下でも視認性の良いディスプレイに仕上がっています。
顔 + 画面内指紋認証がめちゃ使いやすい
Pixel 7 Proは顔認証に対応ています。Pixel 6 Proは非対応だったので、顔認証対応は大きな進化となっています。
明るいところなら認証速度は速くて快適に画面ロック解除ができますが、簡易型の顔認証を採用してるので暗いところ、マスクをしてると認証できません。
そこで、画面内指紋認証の出番です。
画面内指紋認証があればマスクをしていても、深夜の夜道も指でサクッと画面ロック解除ができます。
Pixel 7 Proの画面内指紋認証の精度と速度はPixel 6 Proより向上してるので使いやすく、顔が使えない時も焦ることがなく使うことができます。
顔認証と画面内指紋認証の速度を動画にしました。
従来モデルは指が少し汚れていたり、人によっては認証しないことがあったりしましたが、顔認証のおかげで回避ルートが確立されて明らかに操作性は向上しています。
内蔵スピーカーの音質が変わった
Pixel 7 Proの内蔵スピーカーはステレオに対応し本体下のスピーカーと受話レシーバーから音が鳴るようになっていますが音質がPixel 6 Proからかなり変わりました。
高音が強く低音が少し弱くシャリシャリした音質に変わって、高音が強くなって音の解像感は増したものの全体的に軽い音質となっています。
落ち着いた音質からにぎやかな音質になったので楽曲によっては少し違和感あるかも。いずれにしても音質はかなり変わった印象です。
Google Tensor G2で処理性能が向上した
Pixel 7 ProはGoogleの独自SoCとなるGoogle Tensor G2を搭載しています。
上の高性能コアのCortex-X1のままですが中間の高性能コアはCortex-X78になってピーク性能が向上しています。
Pixel | 7 Pro | 6 Pro |
---|---|---|
SoC | Google Tensor G2 | Google Tensor |
CPU | Cortex-X1 ×2 Cortex-X78 ×2 Cortex-A55 ×4 |
Cortex-X1 ×2 Cortex-X76 ×2 Cortex-A55 ×4 |
GPU | Mali-G710 | Mali-G78 MP20 |
RAM | 12GB | 12GB |
プロセス | 5nm | 5nm |
また、AIエンジンの性能も大きく向上し音声認識によるテキスト変換の性能が向上し少ない消費電力で動作させることができるようになっています。
スペックとベンチマークスコア
Google Tensor G2の性能をAntutuで計測してみました。
Pixel | 7 Pro | 6 Pro |
---|---|---|
SoC | Google Tensor G2 | Google Tensor G1 |
トータル | 795921 | 715983 |
CPU | 203988 | 177011 |
GPU | 307330 | 289000 |
MEM | 133345 | 103834 |
UX | 151258 | 146138 |
Google Tensor G2になったことでCPUが10%、GPUが15%ほそ処理性能が向上していてトータルで見ても10〜15%ほどの性能向上が期待できそうです。
トータルスコア80万点はSnapdragon 888くらいの性能はあるので快適に使えるスペックは持ってると言っていいでしょう。
また、Tensor G2は電力効率が向上してるのかベンチを回した時の発熱も抑えられていてPixel 6 Proは37°まで上昇してるのに対してPixel 7 Proは35°に抑えられています。
ゲームを長時間プレイするときに発熱を抑えてバッテリーライフの向上も期待できそうです。
実際の動作もとても快適です
Chromeブラウザ、Twitterの実際の動作を動画にしてみました。
どちらもスムーズに動作していて表示速度、動作速度ともに快適でストレスなく使えます。ただ、TwitterのスクロールはTensor G2の性能を持ってしても少しカクツキがあります。
ゲームもそこそこ快適に遊べる
Pixel 7 ProのGoogle Tensor G2はそこそこ処理性能が高くてゲームもそれなり楽しめる性能を持っています。
PUBGモバイルの画質設定「HDR」、フレームレート「極限」でのプレイが可能で、FHDもロビーからデータをダウンロードして高精細でキレイな画面でプレイができます。
Pixel 7 Proの「原神」デフォルトの画質設定は「低」となっています。Pixel 6 Proは「中」だったのでデフォルト設定が少し謎ではあります。
画質を「最高」、フレームレート「60」にしてプレイしてみましたがスムーズに動かすことができます。
ただ、最初の軽めのステージにおいてもコマ落ちがたまにあるので完璧ではなくある程度快適に遊べるレベルです。とはいえ、普通に快適にプレイ可能で多くの方はPixel 7 Proの性能があれば満足できるかと思います。
電池持ちが向上している
Pixel 7 Proは5,000mAhとPixel 6 Proとほぼ同じ大容量バッテリーを搭載しています
。実際にアプリを起動して電池持ちを比較すると原神30分プレイで6 Proが9%消費したのに対して7Proは6%の消費に抑えられていました。
Pixel | 7 Pro | 6 Pro |
---|---|---|
バッテリー | 5,000mAh | 5,003mAh |
YouTube 60分 | 89 → 82% 7%消費 | 73 → 65% 8%消費 |
PUBG 30分 | 86 → 80% 6%消費 | 70 → 60% 10%消費 |
原神 30分 | 71 → 65% 6%消費 | 69 → 60% 9%消費 |
8時間待機 | 64 → 58% 6%消費 | 55 → 49% 6%消費 |
体感としてもかなり電池持ちが向上していて、1日はしっかり持つ電池持ちにはなっています。
おそらくGoogle Tensor G2の電力効率が大きく向上したのでしょう。普段使いにおいてもPixel 7 Proはバッテリーライフが長くなって安心感が増したように感じます。
Google AIに対応(アップデートで)
Pixel 7 ProはGoogle AIに対応しておりサイドボタンを長押しでGeminiを呼び出して、情報を引き出すことができます。
Geminiは2024年から登場したAIですが2022年発売のPixel 7 ProもしっかりGoogle AIを使えるのはいいですよね。画面下のバー長押しで起動できる「囲って検索」にも対応しています。
また、ボイスレコーダーの文字起こし機能も対応しています。
リアルタイムで文字起こしをしてくれるのは有能で精度も良好です。この辺りは最新のPixel 9 Pro XLでなくても違いはありません。さらに、写真のAI編集機能でもある消しゴムマジックなどもしっかり使うことができます。
Pixel 7 Pro レビュー:カメラ
では、Pixel 7 Proのカメラのレビューをしていきます。
Pixel 7 Proは広角、超広角、光学5倍の望遠のトリプルカメラを搭載しています。
機種名 | Pixel 7 Pro | Pixel 6 Pro |
---|---|---|
広角 | 50MP(1/1.31型)・F/1.85 画角82° |
|
超広角 | 12MP(1.25μm)・F/2.2 画角125°・AF対応 |
12MP(1.25μm)・F/2.2 画角114° |
望遠 | 光学5倍・48MP(1/2.55型)・F/3.5 画角20.6° 超解像ズーム30倍 |
光学4倍・48MP(1/2型)・F/3.5 画角23.5° 超解像ズーム20倍 |
インカメラ | 10.89MP・F/2.2 | 11MP・F/2.2 |
HDR | Live HDR+ | |
カメラ機能1 | ボケ補正、マクロフォーカス | ボケ補正 |
カメラ機能2 | 長時間露光、アクション パン、夜景モード、天体写真モード、ポートレートモード、トップショット、デュアル露出補正、消しゴムマジック、モーションモード、リアルトーン |
広角は50MP(1/1.31型)の高画素センサーと同じですが、超広角の視野角が114°から125°と広く、望遠も視野角が23.5°(×4)から20.6°(×5)とズーム画角になっています。
広角カメラの画質
Pixel 7 Proの広角カメラはPixel 6 Proと同じ1/1.31型の5,000万画素高画素センサーを搭載し、被写体に寄って撮影することで背景をいい感じにぼかして撮影ができます。
普通の被写体に寄れるカメラなので「×1」の画角のままこれくらいまで花に寄って撮影ができます。広角カメラの最短撮影距離は約11cm(実測)なので意外と寄れます。
1/1.31型のセンサーなのでポートレートモードを使わなくても雰囲気ある写真にできますし、広角カメラで超解像ズーム ×2にすると迫力が出ます。
ドーンと。
50MPの高画素センサーなので(おそらく)クロップ処理をして画質劣化の少ない高精細な写真に仕上げることができます。
暗いシーンにおいてもHDR処理によって白トビと黒つぶれを抑えながらキレイに撮影ができます。
ナイトモードを使ってないですがとてもキレイですねし、夜間においても超解像ズーム×2を使って高精細に撮影できます。
薄暗いところでも手ブレを抑えてしっかり撮影可能で背景の玉ボケも自然でとてもキレイに表現ができています。
キャベツを食べてるハム子さんもモフモフをうまく表現できています。
とんかつも高精細でキレイです。
なお、Pixel 7 Proの広角カメラはPixel 6 Proと同じで基本的な画質と表現力もほぼ同じ。Pixel 6 Proからの乗り換えで広角カメラの表現力アップは期待しないでおきましょう。
超広角カメラの画質
Pixel 7 Proの超広角カメラのレビューです。
1200万画素(1.25μm)のセンサーにF/2.2のレンズを搭載してるのは同じですが、Pixel 7 Proは視野角が広くなってより広く撮影が可能になりました。
Pixel 7 Proが125°(×0.5)、Pixel 6 Proが114°(×0.7)となっています。
より超広角カメラらしいカメラになったので風景を撮影するのは使いやすいワイドカメラになったかもです。
ちなみに、画質はほぼ同じですが、等倍でトリミングすると画角の狭いPixel 6 Proの方が上となる場合もあります。
望遠カメラの画質
Pixel 7 Proの望遠カメラのレビューです。
望遠カメラの視野角がPixel 7 Proが20.5°(×5)となっていて、Pixel 6 Proの23.5°(×4)よりもズームして撮影できるようになりました。
遠くのモノをより近くにズームして撮影できるので、より迫力のある写真を簡単に撮影できます。
ただし、センサーサイズを1/2型から1/2.55型と小さくして焦点距離を伸ばしてる影響か同じ画角で撮影するとPixel 7 Proよりも6 Proの方が解像感の高い写真になることもあります。
シーンによっても異なりますが30倍ズームを取るのか、20倍ズームで解像感を取るのか…。
難しい判断です。
個人的には家族を撮ることが多いので光学5倍は部屋で撮影するのには近すぎるんですよね。なので、風景をガッツリズームして撮るならPixel 7 Proはいいですが、人物ポートレートには少し合わなくなった感じですね。
Pixel 7 Pro、センサーサイズが小さくなったわりに高精細で雰囲気ある写真に仕上げてくれるんですけどね。
望遠カメラはペリスコープ型レンズなので煌びやかなライトの表現になってカッコいいです。
このシーンにおいては解像感はどちらも変わりないのでセンサーサイズが小さいから必ずしも画質が劣るわけではないみたいです。
なので、画質が云々よりも光学4倍から5倍になったことで比較的近い被写体の撮影がしにくくなったのがPixel 7 Proの望遠カメラといっていいでしょう。
遠くの被写体を迫力の画角で切り取るならPixel 7 Proの望遠カメラは最高なのかもしれません。
広角 + 望遠(3〜4.8倍)合成処理
Pixel 7 Proは1〜4.9倍が広角カメラを使ったデジタル処理によるズーム撮影となりますが、3〜4.8倍あたりで撮影すると望遠カメラの情報を加算して画質を向上します。
望遠カメラのないPixel 7の(×4)と比べるPixel 7 Proの(×4)の方が画質が明確に向上し高精細になってるのが分かるでしょうか。部分拡大してみました。
これは驚き。強い。
望遠カメラが光学4倍から5倍になったことでデジタルズーム4倍の画質が心配でしたがある程度の画質は確保できそうです。
ただし、この広角 + 望遠は被写体から離れたところの撮影に限られる(約80cm)ようで、被写体に近づくと単純に広角カメラのデジタルズーム×4になってしまいます。
60cmくらい離れたところから(×4)で撮影するとPixel 7 Pro、Pixel 7ともに同じ画質になってるのがわかります。
ナイトモードで暗いところも明るく
Pixel 7 Proはナイトモードを搭載していて、これだけ暗いシーンにおいても…
2〜3秒ほどスマホを構えて撮影するだけで明るく撮影できます。
ほんとに真っ暗な公園なのでここまで明るくしてしまうのは凄いかもしれません。
マクロモードを搭載した
Pixel 7 Proはマクロフォーカスモードを搭載し被写体によると超広角カメラのマクロモードに切り替わってアイコンが表示されます。(アイコンタップで通常モードに戻すことができる)
葉っぱに付着した水滴がめちゃくちゃキレイですね。
ハム子さんに寄ってみるとより丸く見えます。
動画はシネマティックに対応
Pixel 7 Proは動画撮影で背景をぼかせるシネマティックモードに対応しています。
ただし、フルHD 30fpsと設定が限定的なのでこれが使いたいなら4K 30fpsに対応しているiPhone 14 Proがいいかもしれません。
また、Pixel 7 Proは10ビット HDRの撮影にも対応しています。
こちらは4K30fps、フルHD30fpsで対応しているので、明暗差のあるシーンにおいてHDR撮影をすることでキレイな動画撮影ができそうです。
Pixel 7 Pro レビュー:評価・まとめ
Pixel 7 Proのメリット・デメリット
- 6.7インチの大画面ディスプレイで見やすい
- 大画面だけど重量は212gと軽め
- 高級感あるラグジュアリーな本体デザイン
- Google Tensor G2がそこそこ高性能に
- 電力効率が向上しバッテリー持ちが向上
- 画面内指紋 + 顔のデュアル生体認証に対応
- トリプルカメラの画質がとても良い
- 内蔵スピーカーの音質が向上した
- IP68防水防塵仕様で濡れても使える
- 5年間の Google Pixel アップデート
- 高性能なのに124,300円と価格控えめ
- 本体が大きく片手操作は難しい
- 本体は汚れやすくアルミフレームは傷付きやすい
- 内蔵スピーカーが高音が少し強め
- 3.5mmオーディオジャック非搭載
- microSDカードに対応していない
Pixel 7 Proは6.7インチの大画面ディスプレイを搭載したスマホでさりながらも本体重量が212gと比較的軽量化されていて意外と操作性のいいスマホです。
また、Google Tensor G2を搭載し処理性能は大きな向上はないものの、電力効率向上によって電池持ちが良くなったのはPixel 7 Proの大きなメリットとなります。
6.7インチディスプレイはやっぱり大きいので片手操作はできないのは注意です。サイドメニュー機能があればいいんですが、PixelのAndroidはそのような便利機能がないのが厳しいところ。
また、光沢のあるアルミフレームが意外と細かい傷が付きやすいのかなと。とくにカメラバーの部分はすでにいくつか傷が入ってますし1年後には味のあるスマホになってる可能性はありそうです。
Pixel 7 Proがおすすめな人は
では、Pixel 7 Proはどんな人におすすめなのかまとめます。
- 大画面なおしゃれなスマホが欲しい
- 望遠カメラの画質にこだわりたい
- 費用を抑えながらハイエンドスマホが欲しい
Pixel 7 Proは大画面ディスプレイに問題ないなら多くの方におすすできるスマホです。
Google Tensor G2の性能、電力効率も良いので電池持ちが良いですしカメラも何も考えずに撮影してもかなり良い写真に仕上げてくれる能力を持っています。
なんといっても、これだけ高性能なスマホが124,300円で手に入れることができるのはコストパフォーマンス最強といっても良いくらいですね。
もし、旧型のPixel 6 Proでも良いなら7〜8万円で中古で購入できます。Pixel 6 Proもペリスコープ型の望遠カメラを搭載してるので迫力の写真撮影が可能ですし十分使える性能を持っています。
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充電端子と同梱物の写真の下にLightning端子と書かれています。間違いだと思うので確認してほしいです。