改めてGoogle Pixel 7って完成度が高いですね…。めちゃくちゃ使いやすいしデザインもシンプルでカッコいいですしバランス感覚のあるスマホになってると感じます。
Pixel 7はPixel 7シリーズのスタンダードモデルですが、上位モデルのPixel 7 Proと同じGoogle Tensor G2を搭載しつつディスプレイやカメラのスペックを少しダウンさせて82,500円で買えるスマホです。
このクオリティのスマホがこの価格で買えることに驚きですが、画面サイズが少し大きいのが気にならないのならPixel 7は優秀で扱いやすいスタンダードスマホとなっています。
この記事ではPixel 7 のデザイン、サイズ、使い勝手、性能、カメラの画質をレビュー・評価し、実際に使ってどうかメリット、デメリットを書いているのでPixel 7 を検討してる方は参考にしてみてください。
- 画面サイズが大きめで視認性が良い
- 最大90Hzリフレッシュレートに対応
- Tensor G2がバランスの取れた処理性能
- 顔認証 + 画面内指紋認証に対応してる
- AIカメラの画質がキレイで撮影しやすい
- ステレオスピーカーに対応している
- ワイヤレス充電(Qi)に対応
- IP68防水防塵、おサイフケータイ対応
- 5年間の Google Pixel アップデート
- 端末価格が安め(82,500円)
- ドコモ(B21、n79)に非対応
- 5G mmWVに非対応
- 3.5mmオーディオジャック非搭載
- microSDカードに対応していない
Pixel 7はau、ソフトバンク、Google Storeで販売していますが、ソフトバンク代理店のスマホ乗り換え.comのキャンペーンで実質価格56,496円で買うことも可能です。
この記事の目次
Google Pixel 7 の特徴
Pixel 7は6.3インチのフラットな有機ELディスプレイにSoC(システムオンチップ)にGoogle Tensor G2を搭載したスタンダードモデルとなっています。
- 6.3インチ 有機ELディスプレイ
- 解像度:2,400 × 1,080ピクセル
- リフレッシュレート:最大90 Hz
- SoC:Tensor G2、メモリ:8GB LPDDR5
- ストレージ:128 / 256 GB
- 生体認証:顔 + 画面内指紋認証
- カメラ:広角 + 超広角
- 防水防塵:IP68、スピーカー:ステレオ
- 通信:5G(Sub-6)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
- NFC:NFC A / B / Felica(おサイフケータイ)
- ポート:USB-C(3.2 Gen 2)23W
- ワイヤレス充電:Pixel Stand(第2世代)23W、Qi 12W
- サイズ:155.6 × 73.2 × 8.7 mm、197g
- 端末価格:82,500円〜
- 発売日:2022年10月13日(金)
スタンダードモデルといっても上位のPixel 7 Proと同じGoogle Tensor G2を搭載し処理性能はほぼ同じです。すごい。メモリが12GBから8GBに少ないですが負荷のかかるゲームをプレイしないなら気にするレベルではありません。
Pixel 7は引き続き画面内指紋認証を搭載しているのでマスクをしながらもしっかり使えるスマホとなっています。
さらに、Pixel 7はインカメラを使った顔認証(簡易型)にも対応し従来モデルのPixel 6の最大の弱点でもあった顔認証ができない問題を解決しています。指が乾燥していて指紋認証が通らないシーンでも顔を使って画面ロック解除が可能です。
リアカメラは広角(50MP)と超広角(12MP)のデュアルカメラ仕様となっています。
カメラの土台となるカメラバーはマット調のアルミ素材を採用してなかなかカッコいいです。Pixle 6のカメラバーは少しチープな印象があったので質感は向上したように感じます。
Pixel 7はスマホに必要な機能全部入りでIP68防水防塵、NFC A/B/Felica(おサイフケータイ)、ワイヤレス充電にもしっかり対応し価格が82,500円で買うことができます。
ミドルレンジスマホと比べると少し高いですが10万円超えのハイエンドよりも安くて手にしやすいですし、間を埋めるスペックのスマホとしてバランス感覚の良い端末に仕上がっています。
Pixel 7 レビュー:外観
Pixel 7 は6.3インチの有機ELディスプレイを搭載した比較的大きめサイズのスマホとなっていて画面の上左右は統一されたベゼルの幅、画面下部はベゼルの幅が広くなっています。
ディスプレイのパネルはフラットですが角が少し丸みのある2.5Dパネルですね。インカメラはパンチホール型を採用しています。
Pixel 7 背面パネルは光沢ガラス素材を採用しサイドフレームはマット調のアルミ素材を採用しカメラバーを含めて落ち着いた雰囲気の端末デザインに仕上がってPixel 6と比べてもブラッシュアップされた感があります。
カメラバーが黒バーからアルミベースになったことで見た目が軽くなったので可愛らしい雰囲気になったのは好みです。
ただし、背面パネルが光沢ガラスになので指紋が付きやすいのは変わらずです。一応、指紋が付着しにくい加工は施されていますが、黒系のObsidianは指紋が気になるかもしれません。
本体カラーはSnow、Lemongrass、Obsidianの3色あります。今回レビューしてるのはSnowとなっています。純白のホワイトっぽいキレイな色でいい感じではないでしょうか。
Pixel 7 の操作ボタンは本体右側に集約していて上からサイドボタン(スリープ)、音量ボタンを搭載しています。
他のAndroidスマホと位置が逆なので2台持ちしてると混乱することがありますが、慣れればとくに問題ないでしょう。Pixel 7 の本体上部は何もなくてマイクを搭載してるのみとなっています。
本体左下部分にカードスロットを搭載していて付属のピンを使ってカードスロットを開けることができます。
対応しているカードはnanoSIMを1枚だけでデュアルSIMカードには非対応です。ただし、eSIMに対応してるので二つの通信キャリアを同時に使うことは可能となっています。
また、microSDカードにも対応していないのゲームをたくさんプレイしたり、写真や動画を撮影することが多いなら256GBモデルを選んでおいた方がいいかもしれません。
本体下にUSB-Cポート、内蔵スピーカー、マイクを搭載していますが、スピーカーは直線型で見た目がスッキリしたデザインを採用しています。
Pixel 7 は最大21Wの急速充電に対応し30分で30%〜40%ほどバッテリーを充電が可能となっていて、ワイヤレス充電(Qi)にも対応しています。
Google Pixel Stand(第 2 世代)を使用してPixel 7を最大 20W の急速充電が可能で一般的なQi機器は最大 12W でPixel 7を充電できるので有線ケーブルなしのワイヤレスな環境も構築できます。
なお、Pixel 7 は充電アダプタやケーブルは付属してないので充電環境がない場合は別で充電器とケーブルを準備しておきましょう。
Pixel 7 レビュー:性能
Pixel 7 のスペック
今回レビューしているPixel 7 と Pixel 6 のスペックを比較しました。
モデル | Pixel 7 | Pixel 6 |
---|---|---|
画面サイズ | 6.3インチ(20:9) | 6.4インチ(20:9) |
パネル | 有機ELディスプレイ Gorilla Glass Victus |
|
リフレッシュレート | 最大90Hz(可変式) | |
解像度 | 2,400 × 1,080(フルHD+) | |
SoC | Google Tensor G2 | Google Tensor |
RAM | 8GB LPDDR5 | |
ストレージ | 128 / 256 GB(UFS 3.1) | |
外部メモリ | 非対応 | |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E(11a/b/g/n/ac/ax) | Wi-Fi 6(11a/b/g/n/ac/ax) |
Bluetooth | 5.2 | |
モバイル通信 | 5G、4G LTE(デュアルSIM、eSIM対応) | |
Felica / NFC | Type A/B/F(おサイフケータイ対応) | |
広角 | 5000万画素(1/1.31型)・F/1.9 | |
超広角 | 1200万画素(1/2.9型)・F/2.2 | |
インカメラ | 1080万画素・F/2.2 | 800万画素・F/2.0 |
動画機能 | 4K@30/60fps,1080p@30/60/120/240fps | |
生体認証 | 顔認証、画面内指紋認証 | 画面内指紋認証 |
防水防塵 | IPX8 / IP6X | |
ポート | USB-C | |
バッテリー | 4,355mAh | 4,614mAh |
充電 | USB-C PD2(最大21W) | |
端子 | 3.5mmオーディオジャック非対応 | |
OS | Android 13 | Android 12 → 13 |
カラー | Lemongrass、Snow、Obsidian | Sorta Seafoam、Kinda Coral、Stormy Black |
サイズ | 155.6 × 73.2 × 8.7 mm | 158.6 × 74.8 × 8.7 mm |
重量 | 197g | 207g |
画面サイズが6.4インチから6.3インチに小さくなって本体サイズも少しだけコンパクトになって、SoCがGoogle Tensorから第2世代のG2にスペックアップしています。
6.3インチ有機ELディスプレイを搭載
Pixel 7 は6.3インチの解像度は2,400 × 1,080ピクセルの有機ELディスプレイ(AMOLED)を搭載していて画面比率は20:9なので少し縦長サイズとなっています。
モデル | Pixel 7 | Pixel 6 |
---|---|---|
画面サイズ | 6.3インチ(20:9) | 6.4インチ(20:9) |
パネル | 有機ELディスプレイ(AMOLED) Gorilla Glass Victus |
|
リフレッシュレート | 最大90Hz(可変式) | |
解像度 | 2,400 × 1,080(フルHD+) | |
画面輝度 | 1400 nits | 800 nits |
画面サイズが6.4インチから6.3インチと小さくなって本体サイズもコンパクトになったのでPixel 7は持ちやすく操作性が向上し使いやすくなっています。
また、Pixel 7 は90Hzリフレッシュレートに対応しており120Hzではないですが60HzのPixel 6aよりもコンテンツを滑らかに残像少なくスクロール可能で快適に操作できます。
ちなみに、固定式ではなく可変式なので静止してる時はリフレッシュレートを下げる電力効率の良いディスプレイとなっているので電池持ちもしっかり考慮されています。
SoC「Google Tensor G2」で性能向上
Pixel 7 のSoC(システムオンチップ)はGoogle Tensor G2を搭載し、メモリは8GB、ストレージが128GBまたは256GBとなっています。
Google TensorはGoogleが独自に開発したSoCですがベースとなってるのはSamsungのExynosでGoogle Tensor G2はTensorをベースにスペックアップしたチップとなっています。
モデル | Tensor G2(GS201) | Tensor(GS101) |
---|---|---|
CPU | Cortex-X1 ×2 Cortex-A78 ×2 Cortex-A55 ×4 |
Cortex-X1 ×2 Cortex-A76 ×2 Cortex-A55 ×4 |
GPU | Mali-G710 MP7 | Mali-G78MP20 |
NPU | edge TPU | edge TPU |
Memory | LPDDR5 | LPDDR5 |
Storage | UFS 3.1 | UFS 3.1 |
Modem | Exynos 5300 | Exynos 5123 |
Process | 5nm | 5nm LPE |
基本設計は変わりないように見えますが、高効率コアの一つとなるCortex-A76がA78に進化、GPUコアもMail-G710になって処理性能が向上しています。
Antutuでスコア計測をして性能差を比較しました。
モデル | Pixel 7 | Pixel 6 |
---|---|---|
SoC | Tensor G2 | Tensor |
メモリ | 8GB | 8GB |
ストレージ | 128GB | 128GB |
総合 | 778816 | 702451 |
CPU | 201414 | 184108 |
GPU | 320217 | 259685 |
MEM | 129522 | 115667 |
UX | 127663 | 142991 |
発熱 | 32.9°(9.1°上昇) | 34.7°(11.2°上昇) |
バッテリー | 5%消費 | 6%消費 |
Google Tensor G2になったことでCPUが10%、GPUが30%ほど処理性能が向上しています。GPUコアがG710になったのが効いてるようでトータルで見ても10%ほど処理性能が向上しています。
実際にPixel 7 がどれくらいの操作感で動作するのかChromeブラウザ、Twitterを動かしてみました。
かなり快適に動作していますね。ミドルレンジクラスのスマホはAntutuで50万スコアくらいなのでそれと比べてもPixel 7は余裕のある性能を持ってることがわかります。
もちろん、ゲームも普通にプレイすることが可能でPUBGモバイルも楽しむことが可能です。
画質デフォルトは「HD」、フレーム「高」となっていますが最大設定は「HDR」のフレーム設定「極限」までなのでPUBGモバイルは快適に遊ぶことができるでしょう。
滑らかに操作できますしストレスなく遊べます。また、負荷のかかる原神も動かすことが可能で画質の設定はデフォルトは「低」となっています。
ただ、「低」にしておく理由はないので画質を上げて快適に遊ぶのがおすすめです。デフォルトではなく「最高画質」の「フレームレート60」でプレイしてみました。
ハイエンドスマホと比べるとフレームレートは落ち気味ですが、それなりに滑らかに動いてますよね。Pixel 7はゲームをそれなりの画質でプレイできれるので、そこそこ遊べれば問題ないなら良き選択肢となるはずです。
Pixel 7の発熱について
原神を30分プレイした時の発熱を温度モニターで確認してみました。
モデル | Pixel 7 | Pixel 6 |
---|---|---|
バッテリー温度 | 35.1° | 37.6° |
CPU温度 | 43.3° | 38.9° |
タイミングの問題だと思いますがCPUの温度はPixel 7の方が高くなってしまいました。ただ、バッテリー温度はPixel 6は37.6°なのに対してPixel 7は35.1°と2.5°ほど温度が低くなっています。
さらに、測定器を使って表面温度を計測してみました。
端末の表面温度はPixel 6が41.5°なのに対してPixel 7は40.0°と1.5°ほど発熱を抑えられているので放熱構造が向上した可能性はありそうですね。
Pixel 7の電池持ち
Pixel 7 のバッテリー容量は4,355mAhとPixel 6の4,614mAhから250mAhほど容量が少なくなっていますが、実際にどれくらいの電池持ちなのか比較して見ました。
モデル | Pixel 7 | Pixel 6 |
---|---|---|
容量 | 4,355mAh | 4,614mAh |
YouTube 60分 | 76 → 67% 9%消費 | 71 → 61% 10%消費 |
PUBG 30分 | 74 → 68% 6%消費 | 69 → 61% 8%消費 |
原神 30分 | 73 → 67% 6%消費 | 80 → 68% 12%消費 |
8時間待機 | 66 → 61% 5%消費 | 82 → 71% 11%消費 |
充電 | USB-C(PD3)最大21W |
これは驚きです。Pixel 7に搭載しているSoCのGoogle Tensor G2の電力効率の向上の恩恵なのかバッテリー容量が少なくなってるのにも関わらず全体的に電池持ちが向上していました。
YouTubeの試聴時間は大きな差はありませんが、原神など負荷のかかるゲームになると電池持ちの差が開いてPixel 6は30分で12%消費してるのに対してPixel 7は6%の消費に抑えられています。
実際に使ってても明確に電池持ちが良くなったと感じるので、Pixel 6の電池持ちに不満があった方もPixel 7に乗り換えで満足できるかもしれません。
Pixel 7 レビュー:カメラ
カメラのスペック
Pixel 7 は広角、超広角のデュアルカメラ仕様となっていてリアカメラの基本的なスペックは従来モデルのPixel 6と同じとなっています。
モデル | Pixel 7 | Pixel 6 |
---|---|---|
広角 | 5000万画素(1/1.31型)・F/1.9 | |
超広角 | 1200万画素(1/2.9型)・F/2.2 | |
インカメラ | 1080万画素・F/2.2 | 800万画素・F/2.0 |
動画機能 | 4K@30/60fps,1080p@30/60/120/240fps |
広角カメラは5000万画素の1/1.31型の高画素センサーを搭載していて望遠カメラは非搭載ながらも超解像ズームによって解像感の高い写真撮影が可能となっています。
- 写真、動画、ポートレート、モーション、夜景モード、シネマティック、パノラマ、360°写真、Googleレンズ
Pixelシリーズって意外とカメラモードが少ないんですよね。ただ、シャッターボタンをタップするだけでサクッとキレイな写真、動画を撮影できるのはさすがGoogleのスマホといった感じです。
カメラの画質:明所撮影
では、Pixel 7 のリアカメラでどんな写真撮影ができるのかレビューしていきます。
Pixel 7の広角カメラは1/1.31型の大型センサーを搭載し被写体に寄った時の背景ぼボケ感をソフトウェアの力を使わずして表現が可能で5,000万画素センサーで解像感の高くて雰囲気ある写真撮影が可能となっています。
色合いも色鮮やかになりすぎることなく自然な表現となっているので扱いやすいカメラです。
Pixel 7とPixel 6で違いの比較を公園のフェンスを寄ってしてみました。
レンズ、センサーが同じなので基本的に同じような雰囲気の画質、ボケ感となっています。解像感もほぼ同じですね。レンズとセンサーが同じなので当然の結果かもしれません。
超広角カメラでも比較してみましたがほぼ同じ画質、色味となっています。(Pixel 6の方がわずかに色鮮やかかもしれないです。)
超広角カメラも1200万画素のセンサーなので解像感も高めで風景の写真もしっかりキレイに撮影することができます。
Pixel 7 は望遠カメラを搭載していないので望遠画角の撮影はデジタルズームをして撮影することになります。デジタルズーム(超解像ズーム)2倍で撮影し比べてみました。
Pixel 7の方がわずかに色合いが落ち着いてるでしょうかね。デジタルズームは最大8倍までズームして撮影が可能ですが画質はPixel 6の方がクッキリしてるようです。
画角もわずかに異なってるのでソフトウェアの処理が少し変わった可能性はあるのかもしれません。ただ、Pixel 7もより自然な表現に変わったのでズーム時の違和感は少なくなってそうです。
にしても、十分キレイに写真を撮影できます。
広角カメラのセンサーサイズが大きめなのでPixel 6aなどと比べると最短撮影距離は長めですが高画素センサー + 超解像ズーム の組み合わせで高精細かつ迫力のある写真撮影ができます。
カメラの画質:暗所撮影
1/1.31型の大型センサーを搭載してるので被写体に寄って撮影することでソフトウェアの力がなくても自然なボケ感を得られますし玉ボケも表現可能です。
高精細かつ雰囲気のある写真に仕上げることができます。5,000万画素の高画素センサーなので2倍ズームくらいなら画質劣化を抑えることもできます。
Pixel 7 と Pixel 6 で夜の街を撮影し比べました。
ほぼ同じでしょうか。ただ、デジタルズーム2倍になるとPixel 6は電飾看板が白トビしてるのに対してPixel 7はHDRを駆使して白トビを抑えてキレイに表現できています。
デジタルズーム8倍での撮影です。
暗いところでもPixel 6の方がクッキリとした画質でPixel 7は自然というかぼやけた感じの仕上がりですが、広角カメラで8倍ズームしても質を確保してますし常用できる仕上がりとなっています。
普段使いすることが多い1〜5倍くらいの画角であれば望遠カメラを搭載していないPixel 7でも十分使えます。もし、5倍以上の高倍率ズームを使うことが多いならPixel 7 Proにしましょう。
カメラの画質:ハム子さん、食レポ
広角カメラでハム子さんを撮影しました。
解像感はほぼ同じですが、色合いがPixel 6よりもPixel 7の方が暖かみのある雰囲気いい感じでしょうか。美味しそうなカツ丼を広角カメラで撮影してみました。
相変わらずPixelはカツ系は苦手ですね…。あまり美味しそうな写真に仕上げてくれません。ラーメン、ネギはまだ美味しそうに撮影してくれてるので得意不得意はありそうです。
いずれにしてもPixel 7のカメラはシャッターボタンを押しただけでそれなりにキレイで雰囲気のある写真撮影が可能となってるので誰でも扱えるカメラと言っていいでしょう。
4K60fpsの動画撮影に対応
Pixel 7 のカメラは最大で4K60fps、フルHD60fpsの動画撮影に対応していて電子手ぶれ補正もしっかり効かせて撮影が可能となっています。
- 4K 60 / 30fps
- フルHD 60 / 30fps
フレームレート30fpsなら10ビットHDRの撮影にも対応しています。HDR撮影は4Kも対応してるのでより深みのある色を求めるならHDRを使って撮影しましょう。
Pixel 7 メリット(良いところ)
画面サイズが大きめで視認性が良い
Pixel 7 は6.3インチのディスプレイを搭載し本体サイズは(155.6 × 73.2 × 8.7 mm)とまあまあ大きめのスマホですが本体重量は197gとギリ200gを切っています。
ただ、小さすぎず大きすぎず丁度良い大きで本体横幅が73mmあるので片手操作は難しめではあるものの慣れればそれなりに扱いやすいサイズ感となっています。
片手キーボードを設定しておけば横幅73mmの本体幅でも片手で文字入力が可能でこのサイズに慣れれば十分片手で使えるスマートフォンと言っていいでしょう。
Pixel 7は20:9と少し縦長ディスプレイを採用してるので(21:9の縦長ディスプレイのXperia 5 IVには及ばないですが…)2画面表示にしても十分な表示エリアを確保できます。
Pixel 7はおそらくケースを装着して使うことになるでしょう。
純正のシリコンケースは見た目も可愛らしくていい感じですが、少しサイズは大きくなります。
ただ、ツルツルとしていた背面パネルがシリコンケースによって滑り止めになってホールド感が向上して持ちやすくなるので大きくなるけど操作はしやすくなるように感じます。
最大90Hzリフレッシュレートに対応
Pixel 7のディスプレイは最大90Hzのリフレッシュレートに対応しています。
120Hzリフレッシュレートではないですが、90Hzでも十分滑らかで残像の少ない表示が可能となっています。
おそらく、Google tensor G2の性能が高くてアプリそのもののカクツキも少ないのも良い影響を与えてるんでしょうね。90Hzだけどとても滑らか動いてるように感じます。
顔 + 画面内指紋認証が使いやすい
Pixel 7 の生体認証は顔認証だけでなく画面内指紋認証にも対応してるので暗いところやマスクをしていてもしっかり使えるスマホとなっています。
画面内指紋認証の認証速度は決して速くは無いですが精度はPixel 6よりも向上してるので認証できないシーンは減ったように感じます。
また、Pixel 7は顔認証(簡易型)にも対応したので仮に指紋認証が弾かれたとしてもパスコードを入力するリスクを減らすことができます。
暗いところやマスクをしてると顔認証が使えないですが画面内指紋認証で補助できますし、手がカサついてる時は顔認証で補完できるのはデュアル認証システムの良いところです。
ディスプレイが明るく見やすくなった
Pixel 7 の画面輝度は最大1400nitとなっていてPixel 6の800nitから明るくなって視認性が向上しています。
屋内で使う場合はそこまで違いは分からないですが、屋外など明るいところになるとPixel 7の方が画面が明るくて視認性が良くて外で撮影しやすくカメラを使うことが多い方も恩恵を受けることができるのではないでしょうか。
ステレオスピーカーに対応している
Pixel 7 はステレオスピーカーを搭載してるのでゲーム、音楽、動画視聴もしっかりステレオサウンドで楽しめますが、スピーカーの音質は普通で低音は弱めでとくに音質が良いわけではないです。
ただ、「アダプティブサウンド」をONにすることで音質がクリアになって音が広がるサウンドになります。
低音域は少し弱めで物足りなさを感じますが、音の広がりはしっかり楽しめるのでゲームや動画コンテンツの音楽をしっかり楽しむことができるので、音質にこだわりがないなら十分な仕上がりです。
高音質コーデック対応(aptX HD、LDAC)
Pixel 7は3.5mmヘッドフォンジャックは非搭載ですが、Bluetoothによるワイヤレスイヤホンの接続できて、SBC、AACだけでなく高音質コーデックのaptX HD、LDACに対応しています。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:×
- LDAC:○
aptX HDは最大48kHz/24bit、LDACは最大96kHz/24bitのハイレゾに対応するコーデックで高音質で音楽を楽しめます。
ただし、Pixel 7はaptX Adaptive非対応で最大96kHz/24bitのハイレゾには対応していません。なので、MOMENTUM TW3を最高音質で楽しめないのは残念です。
必須機能は全部入りの使えるスマホ
Pixel 7はスマホとして必要な機能は一通り搭載してるのでメインスマホとしても使えるスペックを持ってるので安心して使うことができます。
- 顔 + 指紋認証に対応
- IP68防水防塵に対応
- Felica(おサイフケータイ)に対応
- ワイヤレス充電(Qi)も対応
動作速度も十分速いですし90Hzリフレッシュレートで滑らかに動作可能。電話する、メールする、SNS、負荷のかかるゲームもそこそこ楽しむことができます。
端末価格も安めで手にしやすい
Pixel 7はGoogle Storeで82,500円から買うことが可能となっていますが、auとソフトバンクでも購入可能です。
- Google Store:82,500円
- au:87,310円
- ソフトバンク:88,560円
キャリアはMNPなら2万円ほど値引きが入ったりするので、少しだけ安く手に入れることもできます。
もちろん、通信キャリアの乗り換えが前提となるので全ての方に恩恵があるわけではないですがソフトバンクのスマホ乗り換え.comなら実質56,496円で買えることもあります。
Pixel 7 デメリット(悪いところ)
Pixel 7は完成度が高いミドルレンジスマホで正直なところデメリットは少ないです。それでも、少し気になる点もあるのでデメリットを紹介していきます。
顔認証がマスクに対応していない
Pixel 7 は顔と指紋のデュアル生体認証に対応してるので普段使いにおいて困ることはないですが顔認証がマスクに対応していません。
また、暗いところでも顔を認証してくれないので一部シチュエーションにおいては顔認証を全く使えないことがあります。
Pixel 7の顔認証はインカメラを使った簡易型なので仕方ないところですが、マスクをしていても使えるスマホは多いのでマスク対応はしてほしいなと感じました。
ただ、画面内指紋認証を搭載してるので困るということはありません。
画面内指紋認証が反応しないことがある
これは画面内指紋認証の宿命といってもいいかもしれません。指が乾燥してたりすると認証できないことがあります。
Pixel 7の画面内指紋認証はPixel 6と比べると精度が良くなったと感じますが、それでも指の状態が悪いと反応せず使いにくいです。ただ、そこは顔認証が使えるようになったので弱点を補完しあってるのかなと思うので大きな問題ではありません。
より精度が向上したらさらに使いやすくなるので次機種に期待です。
光沢ボディで端末が汚れやすい
Pixel 7 の背面パネルは光沢ガラスを採用してるので、指紋や汚れは付着しやすいです。
これは従来モデルのPixel 6や上位モデルのPixel 7 Proも光沢パネルを採用し同じですが、過去モデルのPixel 5はマットな背面パネルで汚れにくかっただけにマットパネルを採用してほしい思いはあります。
光沢パネルは見た目はカッコいいのでいいんですけどね。指紋が気になるなら明るめのSnow、Lemongrassを選びましょう。
ドコモ回線(B21、n79)に非対応
Pixel 7はGoolge StoreでSIMフリー版を購入可能ですが、au、ソフトバンクでも販売してる影響なのかドコモ回線のB21、n79の帯域に対応してません。
ドコモ回線でPixel 7を使うことは可能ですが、一部帯域が使えないので場所によって繋がりにくくなったりデータ通信速度が遅くなることがあるので注意しましょう。
Pixel 7 レビュー・評価:まとめ
Pixel 7 がおすすめな人は
GoogleのミドルレンジスマホとなるPixel 7 をレビューしましたが最後にどんな人におすすめかまとめました。
- Google謹製スマホが欲しい
- そこそこ性能の高いスマホが欲しい
- カメラの画質にもこだわりたい
- 長く安心して使いたい(5年のアプデ保証)
Pixel 7はAndroidを開発してるGoogleが作ったスマホなのでOSの安定感は抜群で素のAndroidを使いたいならPixel 7は良き選択肢になります。
Googlの独自SoCとなるGoogle Tensor G2はそこそこ高性能なチップですし、電力効率も向上して弱点だったバッテリー持ちも改善したので使いやすいスマホに進化しています。
リアカメラは広角、超広角のデュアルカメラではありますが上位モデルのPixel 7 Proと同じセンサーで雰囲気ある高精細な写真撮影が可能です。
動画撮影も4K60fpsで手ぶれ補正の効いた動画を気軽に撮影できるのでカメラの画質にもそこそこ拘りたい方もPixel 7なら安心して使えるでしょう。
また、Pixel 7は5年のアップデート保証があるので2028年のAndroid 17までは現役で使えます。先にハードウェアのバッテリーが厳しくなるかもしれないくらい長く使えます。
よりカメラにこだわるなら
より大画面でハイエンドのカメラシステムが欲しいならPixel 7ではなく上位モデルのPixel 7 Proにしましょう。
- 大画面でコンテンツを楽しみたい
- 望遠カメラでズームして撮影したい
画面サイズは6.7インチと大画面で迫力の画面でコンテンツを楽しめるだけでなく、光学5倍のペリスコープ型の望遠カメラを搭載してるので遠くのモノをキレイに撮影できるのでスマホとしては楽しいですよ。
→ Pixel 7 Proを詳しく見る
ただし、SoCはPixel 7と同じGoogle Tensor G2なので性能はほぼ同じなので、画面サイズと望遠カメラだけにプラス4万円を支払うのは躊躇するならPixel 7がいいでしょう。
Pixel 7 Proでもハイエンドスマホとしては価格は控えめで安いと思いますがそれ以上にPixel 7のコストパフォーマンスは良いと言わざるを得ないです。
8万円ってなると「少し高いかな..」って思うかもですがiPhone 14よりもはるかに低価格なのでコスパ最強です。
→ au おすすめスマホ、ソフトバンクおすすめスマホはこちら
ドコモに完全対応してればなー