Googleのフラグシップスマホ・Pixel 9 Pro XLを2024年8月22日(木)に発売しました。
Pixel 9 Pro XLは6.8インチの大画面ディスプレイにTensor G4、光学5倍の望遠カメラを搭載したGoogleのフラグシップモデルでGoogleのAIとなるGeminiも使えるAIスマホでもあります。
2024年のPixel Proモデルは画面サイズがPixel 9 Proが6.3インチ、Pixel 9 Pro XLが6.8インチと2つから選べますが、今回は6.8インチのPixel 9 Pro XLでデザイン・サイズ・性能・電池持ち・カメラの画質などをレビューをしています。
実際に使ってどうかメリットとデメリットも書いたのでPixel 9 Pro XL検討している方は参考にしてください。
- 6.8インチ大画面で視認性がいい
- フラットなカジュアルな本体デザイン
- 最大120Hzリフレッシュレート
- 顔 + 超音波式画面内指紋認証で快適
- カメラの画質が全体的に向上した
- 光学5倍望遠カメラで望遠画角に強い
- 手ブレの少ないキレイな動画撮影に対応
- Gemini(Google AI)が使える
- 温度計で物体の温度を計測できる
- おサイフケータイ(Felica)に対応
- OSメジャーアプデ7回(Android 21まで)
- 7年セキュリティアップデート(2031年)
- 本体デザインがiPhoneに似てる
- サイドメニューがなく片手操作しにくい
- 本体の重量が少し重め
- SoCの性能が価格のわりに厳しい
- 便利な独自機能が少ない
- 端末価格(定価)が少し高い
この記事の目次
Pixel 9 Pro XLの特徴
- 6.8インチ 有機ELディスプレイ
- 解像度:2,992 × 1,344ピクセル
- リフレッシュレート:1-120Hz
- SoC:Tensor G4、メモリ:16GB LPDDR5X
- ストレージ:128 / 256 / 512GB(UFS 3.1)
- 生体認証:顔 + 超音波式画面内指紋認証
- 広角カメラ:50MP(1/1.31型)・ F/1.68
- 超広角カメラ:48MP(1/2.55型)・ F/1.7
- 望遠カメラ:48MP(1/2.55型)・F/2.8(超解像ズーム ×30)
- フロントカメラ:42MP・ F/2.2
- 防水防塵:IP68、スピーカー:ステレオ
- 通信:5G(Sub-6)、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3
- NFC:NFC A / B / Felica(おサイフケータイ)
- ポート:USB-C(37W)(USB 3.2 Gen 2)
- ワイヤレス充電:Qi対応、バッテリー:5,060mAh
- サイズ:162.8 × 76.6 × 8.5 mm、重量:221 g
- OS:Android 14 → 21まで対応予定
- 端末価格:177,900円〜
- 発売日:2024年8月22日(木)
Pixel 9 Pro XLは6.8インチの有機ELディスプレイにSoCにGoogle Tensor G4を搭載したフラグシップスマホで、画面と背面パネル、サイドフレームともにフラットスタイルに刷新しています。
画面四隅とサイドフレームの形状がiPhoneのようなスタイルになって既視感あるデザインですが、リアカメラはPixelらしいデザインが施されて全体的にカジュアルな印象の見た目ではないでしょうか。
Pixel 9 Pro XLのリアカメラは広角と超広角、光学5倍望遠レンズを搭載したのトリプルカメラ仕様です。広角と望遠カメラのスペックは先代の8 Proと同じですがソフトウェアの処理が向上したのか画質は向上しています。
動画撮影で夜景モードが使えるになるなど夜間に強くなり、動画がより撮影しやすく進化し動画撮影スマホとして使えるカメラ性能になっています。
AIによる編集マジックも進化しプロンプトを指示すること写真を思い通りに加工したり、「一緒に写る」を使って2つ写真を合成して一緒に写ったかのように加工もできます。
スマホだけで写真合成が簡単にできるのは便利ですよね。
Android OSのアップデートは7年保証されており、バージョンはAndroid 21まで、セキュリティアップデートは2031年10月まで対応します。とにかく長く安心して使うことが可能となっています。
Pixel 9 Pro XLは公式ストアで177,900円〜で購入可能でドコモ、au、ソフトバンクでも取り扱いをしてるので返却プログラムを使って使うなら実質負担額を抑えながらPixel 9 Pro XLを使うことができますよ。
Pixel 9 Pro XL レビュー
本体デザイン・サイズ
Pixel 9 Pro XLの背面パネルはマット調のガラス(Gorilla Glass Victus 2)を採用した落ち着いた雰囲気の見た目で、本体カラーが(Porcelain、Hazel、Obsidian、Rose Quartz)の4色から選ぶことができます。
購入したPixel 9 Pro XLはPorcelainです。
先代のPixel 8 Proの背面パネルは左右に折り曲がったラウンドフォルムで手に馴染む感じでしたが、Pixel 9 Pro XLは完全フラットに刷新して角張ったスタイルになって持ち心地がゴツゴツした感じに変わりました。
リアカメラのデザインは基本的には横に配置されたカメラバースタイルで同じですが、Pixle 8 Proはサイドフレームからアルミプレートが伸びてたのに対して、Pixel 9 Pro XLは完全に分離したデザインになってますね。
かなり個性的なデザインです。カメラバーのアルミプレートもフラットに加工されてるのでケースなしで使うとボコボコになりそうなのが怖いところ。ただ、Pixel 9 Pro XLはケース装着を前提にデザインされるのでしょうか。
カメラの出っ張りがケースで緩和されてスッキリした見た目になります。カメラプレートもしっかり守ることもできますし安心です。
本体サイズは(162.8 × 76.6 × 8.5 mm)と大きいので基本的に両手でしっかり持って使うスマホですね。
Pixel 9 Pro XLの本体サイズは先代のPixel 8 Proとほぼ同じです。重量は 9g ほど重くなっています。形状がフラット化したこともあってPixel 9 Pro XLは少し重く感じるので覚悟は必要になりそうです。
- Pixel 9 Pro XL:162.8 × 76.6 × 8.5 mm、重量:221 g
- Pixel 8 Pro:162.8 × 76.5 × 8.8 mm、重量:213 g
サイドフレームは光沢アルミ金属素材を採用し、操作ボタンは先代と同じく本体右側に音量ボタンとサイドボタンを搭載してます。
サイドフレームの形状が丸みの帯びたスタイルからフラットスタイルに変わって雰囲気はだいぶ変わりましたが、これはもうAndroidのiPhoneなのかもしれません。SIMカードスロットは本体左下から本体下に移動しています。
Pixel 9 Pro XLの充電ポートはUSB Type-Cを採用し最大37W出力の充電に対応しています。先代のPixel 8 Proが27Wだったので充電速度は高速化してます。Pixelシリーズは充電速度が少し遅かったので良き改善点ですね。
ワイヤレス充電は(Qi)に対応し無線スタイルで充電することも可能です。Qi2には対応してないので注意です。
Pixel 9 Pro XLは防水防塵はIPX5 / IPX8 / IP6Xに対応しています。
- IPX5:約3mの距離から12.5L/分の水を最低3分間注水
- IPX8:水深1.5mのところに機器を沈めて約30分間放置
- IP6X:直径75μm以下の塵埃が内部に侵入しない(8時間)
雨で濡れたり、水深1.5mくらいある水の中に水没しても耐えられる防水性能を持ってるので水回りでも安心して使えます。実際にどこまで耐えられるかは運要素もありますが、普段使いにおいて心強いです。
生体認証は顔認証(マスク非対応)と画面内指紋認証に対応してます。
顔認証の精度速度は良好で顔を向けるだけでサクッと画面ロック解除できます。
さらに、画面内指紋認証にも対応しマスクしながらでも快適に使えますし、Pixel 9 Pro XLは超音波式のセンサーになったので指紋認証の精度と速度が大幅に向上しています。
ただし、画面真っ暗なスリープ状態だと画面内指紋認証は反応しない仕様なのは変わらずで指紋認証を多様するなら常時表示をONにしてスリープ時も常に指紋センサーマークを表示していくのがいいでしょう。
常時表示をONにすると電池減りは速くなりますがPixel 9 Pro XLはバッテリー容量が多いモデルなので1日は問題なく使えると思います。
- カジュアルでオシャレな本体デザイン
- 背面がマットガラスで指紋付着しにくい
- 顔 + 超音波式画面内指紋認証に対応
- IPX8 / IP6X 耐水防塵仕様(水深1.5m30分)
- 純正ケースとの相性が抜群(見た目が)
- ワイヤレス充電(Qi)に対応している
- 持った時に重さを感じる
- ケース前提のデザイン
ディスプレイ:高精細な大画面パネル
Pixel 9 Pro XLのディスプレイは6.8インチの有機ELディスプレイ(2,992 × 1,344ピクセル)を搭載しています。先代のPixle 8 Proの6.7インチから0.1インチ大きくなってますが解像度は同じです。
保護ガラスはCorning Gorilla Victus2とを採用し傷と衝撃に強いパネルを採用しています。
6.8インチの大画面なので動画視聴やゲームが見やすくてプレイしやすいです。持ち運びのしやすさよりもコンテンツを楽しむことを重視したいならPixel 9 Pro XLの画面サイズにするメリットを得られそうです。
ディスプレイは「ナチュラル」「自動調整」で色味を調整できますが、色温度などの細かい調整はできません。自分で色味を細かく調整したい人はPixelシリーズではなくGalaxyなど違うメーカーのスマホがおすすめです。
リフレッシュレートは最大120Hzに対応しスクロール時の残像を抑えて滑らかにぬるぬると操作が可能となっています。Pixelはアニメーションが滑らかなので60Hzに制限しても全体的にスムーズに動くので電池持ちを重視するならOFFでもいいかもです。
解像度は(2,992 × 1,344ピクセル)と高解像度なので滑らかな表示が可能でフォントを小さく設定することで大画面 + 高解像度で一度に表示できる情報量を増やすことも可能です。
Pixel 9 Pro XLの画面輝度は 最大3,000nits と先代のPixel 8 Proの 2,400nits よりも明るくなっています。
が、明るいところで比較してもその差は分からなかったです。Pixel 8 Proでも十分に明るいディスプレイで同じようにPixel 9 Pro XLも外など明るいところの視認性は良好です。
画面サイズが大きいので片手操作は難しく基本的に両手で使うスマホです。
動画は画面が大きくて見やすいですし、ゲームもプレイしやすいです。二画面表示で二つのアプリを同時に起動して使うこともできます。
ただし、他社スマホであるようなサイドメニューを搭載してなかったり、マルチタスクの切り替えがしにくいなど配慮されてないのが使いにくいです。大画面スマホこそサイドメニュー的な機能が必要だと思うのですが、そろそろ対応して欲しいです。
- 大画面でコンテンツが見やすい
- 最大120Hzリフレッシュレート対応
- 画面が明るくて視認性がいい
- 二画面表示でアプリを同時に使える
- サイドメニューを搭載していない
オーディオ:音質はとても良い
Pixel 9 Pro XLは端末下側の横穴のスピーカーと端末上にある受話レシーバーを使ってたステレオサウンドに対応しています。
音質は向上していて低音の音圧が上がったことで全体的にメリハリ感のあるサウンドに進化していて、音もクリアで聴きやすいスピーカーシステムに仕上がっています。
ただし、先代のPixel 8 Proまであったアダプティブサウンドは非対応になったみたいですね。
スピーカーの音質が向上したことで廃止したのか謎です。また、Pixelシリーズはシステム側でイコライザーによる音質調整はできないので注意です。イヤホンを使う場合は各メーカーのアプリで調整は可能なので問題はないでしょう。
3.5mmヘッドフォンジャックは非搭載なので、基本的にワイヤレスイヤホンを使うことになります。高音質コーデックはLDACに対応しaptX Adaptiveは非対応となっています。(aptX HDは対応)
- AAC、SBC
- aptX、aptX HD
- LDAC
- LC3(LE audio)
なお、LE audioにも対応してるので低遅延でゲームの音声を楽しむこともできます。
- ステレオスピーカーを搭載してる
- 低音の音圧が高くなって音質向上
- 空間オーディオに対応
- LDAC、aptX HDに対応
- LC3(LE audio)に対応
- アダプティブサウンドが廃止された
- aptX Adaptiveは非対応
- 3.5mmヘッドフォンジャック非搭載
独自機能:温度計が物体の温度計測
Pixel 9 Pro XLはリアカメラの右側にあるLEDライトの下に温度センサーを搭載しています。先代のPixel 8 Proから引き続く温度計機能を搭載でPixelならではの独自機能と言っていいでしょう。
温度計を使うには「温度計」アプリで物体の表面温度の計測が可能です。
デフォルトのまま計測してもいいですが、計測したい材質を選択することで精度を上げて計測ができますが、基本はデフォルトで問題ないように感じます。
Pixel 9 Pro XLの温度計はカメラでセンサーとモノの位置関係を把握しながら撮影ができるようになったので、温度計測がとてもしやすい構造に変わりました。これは本当に便利です。
今まではどこに温度センサーがあってどこを計測してるのか不透明でしたが、Pixel 9 Pro XLは計測場所をしっかり確認しながら温度計測ができますね。
ちなみに、体温計測は日本国内で使用できない(米国では体温計測ができる)ですが、実際に首元やおでこにPixel 9 Pro XLの温度センサーを近づけて計測すると35.5〜36℃だったので近い精度ではないでしょうか。
日本の認可待ちってやつなんでしょうか。Pixel 9 Pro XLの温度センサーは使いどころが難しいですが、体温計測ができるようになったらめちゃくちゃ便利です。日本でも早く計測できるようになってほしいものです。
SoC:スペックと性能
SoC(システムオンチップ)はGoogleの独自チップ・Google Tensor G4を搭載しています。
Pixel | Pixel 9 Pro XL | Pixel 8 Pro |
---|---|---|
SoC | Tensor G4 | Tensor G3 |
CPU | Cortex-X4 × 1コア Cortex-X720 × 3コア Cortex-A520 × 4コア |
Cortex-X3 × 1コア Cortex-X715 × 4コア Cortex-A510 × 4コア |
GPU | Mali-G715 | Mali-G715 |
セキュリティ | Titan M2 セキュリティ コプロセッサ | |
プロセス | 4nm(Samsung) | 4nm(Samsung) |
RAM | 16GB LPDDR5X | 12GB LPDDR5X |
ストレージ | 128 / 256 / 512GB(UFS 3.1) | 128 / 256GB(UFS 3.1) |
バッテリー | 5,060mAh | 5,050mAh |
Google Tensor G3は9コアCPUでしたが、Tensor G4は一般的なSoCと同じように8コアCPUになりましらが、ベース部分となるCortexが刷新されて処理性能が向上しています。
Antutu(v10)で性能を計測しました。
モデル | Pixel 9 Pro XL | Pixel 8 Pro |
---|---|---|
SoC | Tensor G4 | Tensor G3 |
メモリ | 16GB / 128GB | 12GB / 128GB |
総合 | 1210371 | 1125833 |
CPU | 343496 | 302988 |
GPU | 451056 | 425568 |
MEM | 198625 | 206844 |
UX | 217194 | 190433 |
端末発熱 | 37°:6°上昇 | 38.2°:6.7°上昇 |
電池減り | 5%消費 | 5%消費 |
CPUが10%、GPUが10%ほど処理性能が向上しています。トータルも10%ほど性能アップということで控えめではありますね。性能アップは必要最低限にしつつ発熱を抑えることで安定性向上を目指したSoCと見ていいかもしれません。
3D mark(Wild Life Extreme)の20回ストレステストです。
グラフィックは5〜10%ほどの性能アップに留まっていますね。ただ、安定感はTensor G3よりもG4の方です。いずれにしても、フラグシップモデルにしてはグラフィック性能は低めなのでゲーム目的でPixel 9 Pro XLを選ぶモノではなさそうです。
ブラウジングやX(Twitter)など普段使いのアプリはストレスなく超快適に操作可能ですし、普段よく使うアプリをいかに快適に動作させるかを目的としてチップなのでしょう。
とても快適に動作しています。PixelシリーズといえばGoogle AIのGeminiですが、AI処理に特化してるTensor G4でよりストレスなく使うことができるはずです。
グラフィック性能がイマイチなGoogle Tensor G4ですが、原神など負荷のかかるゲームも高画質設定(最高・60フレーム)でもそこそこ動かすことができます。
30〜50fpsで動作する感じなんで、滑らかな動作ではないけど普通にプレイはできるゲーム性能といったところ。ぬるぬる、サクサクを求めるならGalaxy S24 UltraやiPhone 15 Pro Maxにした方がいいです。
先代のPixel 8 Proも同じくらいの動作感ですが、Pixel 9 Pro XLは20〜30fpsにレートが落ちても50fpsくらいにポンと復帰することがよくあり、耐熱性は向上してるように感じます。
Tensor G4(Pixel 9 Pro XL)と2世代前のTensor G2(Pixel 7 Pro)で動作を比較しました。
さすがに2世代の差はありますね。Pixel 8 Proとの比較だと違いが分からなかったですがPixel 7 Proとだったら間違いなくグラフィック性能が向上してるようです。
SoC:端末の発熱
3D markを動作させた後に原神(最高画質・60フレーム)で10分ほどプレイして端末がどれくらい発熱してるか確認しました。
まずはAntutuの温度モニターです。
バッテリー温度がPixel 9 Pro XLが41.2℃、Pixel 8 Proが43℃と1.8℃ほど発熱を抑えられてます。Tensor G3 → G4になって電力効率が向上し発熱が抑えられたのでしょうか。
温度計測器を使って端末の表面温度を確認しました。
Pixel 9 Pro XLは(Max 41.5℃)、Pixel 8 Pro(Max 44.7℃)と3.2℃ほど発熱が抑えられています。ゲームの長時間プレイの手汗が少なくなるのは有り難いですね…!
AI:編集マジックで写真加工の幅が広く
先代のPixel 8 Proも編集マジックで被写体を消したりすることができましたが、Pixel 9 Pro XLは被写体を加工して違うスタイルに変更したりができます。
イマジネーションに「どんな感じにするか?」を入力すると…
「絵画に」と指示したのが何故か2匹のハムスターになってなんとなくイラスト風に変えてくれました。
また、「オートフレーム」で画角を広げることもできます。
周囲の情報はAIが予想して描いてくれてます。
よーく見ると違和感ありますが、画角が狭いときに、被写体がギチギチの時にワンタップで画角を広げてくれるので、意外と便利な機能ではないでしょうか。
SoC:バッテリー持ち
Pixel 9 Pro XLのバッテリー容量は5,050mAhと先代の8 Proと同じとなっていますが、実際にどれくらい電池が持つのか比較してみました。
モデル | Pixel 9 Pro XL | Pixel 8 Pro |
---|---|---|
SoC | Tensor G4 | Tensor G3 |
バッテリー容量 | 5,050 mAh | 5,050 mAh |
PUBG 30分プレイ |
5%消費 | 6%消費 |
YouTube 1時間視聴 |
8%消費 | 9%消費 |
原神(高・30) 30分プレイ |
7%消費 | 9%消費 |
原神(最高・60) 30分プレイ |
12%消費 | 12%消費 |
メメントモリ 30分プレイ |
6%消費 | 6%消費 |
8時間待機 | 4%消費 | 4%消費 |
電池持ちはほぼ同じでしょうか。アプリによってはPixel 9 Pro XLの方が電池が持ったり、Pixel 8 Proの方が電池持ちが良かったりするので、今までと同じような感じで使うことができます。
- 十分使える性能を持ってる
- 普段使いのアプリはサクサク動作する
- 軽めのゲームなら超快適に動作する
- 高負荷時の発熱がしにくくなった
- 1日は普通に持つバッテリーライフ
- ゲーム性能がイマイチ
- 負荷の高いゲームは処理落ちする
- 価格に見合った性能ではない
カメラ:スペックはほぼ同じ
Pixel 9 Pro XLは広角カメラが5030万画素(1/1.31型)、超広角カメラが4800万画素(1/2.55型)、4800万画素(1/2.55型)の光学5倍のペリスコープ望遠カメラを搭載しています。
モデル | Pixel 9 Pro XL | Pixel 8 Pro |
---|---|---|
広角 | 50MP(1/1.31型)・ƒ/1.68 画角 82° |
|
超広角 | 48MP(1/2.55型)・ƒ/1.7 画角 123° |
48MP(1/2.0型)・ƒ/1.95 画角 125.5° |
望遠 | 光学×5(超解像ズーム30倍) 48MP(1/2.5型)・ƒ/2.8 画角 21.8° |
|
センサー | マルチゾーンLDAF(レーザー検出オートフォーカス)センサー、スペクトルセンサー、フリッカーセンサー、温度センサー | |
インカメラ | 42MP・ƒ/2.2 画角 103° |
10.5MP(・ƒ/2.2 画角 95° |
動画性能 | 8K(30 FPS)4K(24 / 30 / 60 FPS)、1080p(24 / 30 / 60 FPS)、HDR、シネマティック、タイムラプス、スローモーション、超解像ズーム20倍 | 4K(24 / 30 / 60 FPS)、1080p(24 / 30 / 60 FPS)、HDR、シネマティック、タイムラプス、スローモーション、デジタルズーム20倍 |
新機能 | 一緒に写る | – |
機能 | プロ設定、高解像度での写真撮影、ベストテイク、音声消しゴムマジック、動画ブースト、ビデオ夜景モード、編集マジック、ウルトラ HDR、天体写真、ボケ補正、マクロフォーカス、夜景モード、トップショット、ポートレートモード、超解像ズーム、モーションオートフォーカス、Live HDR+、デュアル露出補正、シネマティック撮影、ポートレートライト、消しゴムマジック、モーションモード、リアルトーン顔フォーカス、パノラマ、手動によるホワイトバランス調整 |
カメラの基本スペックはPixel 9 Pro XL、Pixel 8 Proともに同じですが、超広角カメラのセンサーが48MP(1/2型)→ (1/2.5型)にサイズが小さくスペックダウン。ただし、レンズがƒ/1.95 → ƒ/1.7と明るくなっています。
カメラの設定は引き続き「プロモード」を搭載しており50MPの高画素モードでの撮影、レンズ固定(手動)に設定することで望遠5倍カメラで最短撮影距離75cmで撮影が可能です。
Pixel 9 Pro XLとPixel 8 Proでカメラの画質を比較します。
どちらも同じ50MP(1/1.31型)・F/1.68の広角カメラを搭載してるので画質はほぼ変わりないです。画質に差が出やすいクロップズーム2倍でも同じ解像感に仕上がってますね。
超解像ズーム3倍です。どちらも広角カメラと光学5倍望遠カメラの情報を合成してるので通常の3倍望遠ズームよりも改造感が高くなってますが、Pixel 9 Pro XLの方が全体的に解像感が高くなる傾向にあるようです。
明るいシーンだと分かりにくいですが、暗所撮影だと画質の差は明らかです。
Pixel 8 Proはノイズが少ない感じでPixel 9 Pro XLはノイズは少し多めですが壁などの模様や文字のディテールがしっかり残っています。ノイズディレクションの処理が少し変わったのかもですが、解像感はPixel 9 Pro XLの方が高くなってるように見えます。
光学5倍望遠カメラも同じ傾向でPixel 9 Pro XLの方がノイズは多めですがディテールがしっかり残って解像感の高い画質に仕上がっています。
超解像ズーム10倍してもこれだけディテールが残ってるのでさすが48MPの高画素センサーだなと感じますね。
最大ズームは30倍までですが10〜15倍くらいまでなら実用レベルで使える画質は維持してるので望遠カメラをよく使う人も満足できるのではないでしょうか。
Pixel 9 Pro XLとPixel 8 Proの光学5倍望遠カメラは同じスペックですが最短撮影距離がわずかに異なっており、プロモードでレンズ固定にして撮影すると最短撮影距離はPixel 9 Pro XLが約75cm、Pixel 8 Proが約70cmとなってました。
望遠カメラで寄って撮影するときに離れて撮影しないといけないので、ここが少し使いにくいところ。同じく光学5倍望遠レンズを搭載のGalaxy S24 Ultraは最短撮影距離がかなり短く撮影が迫力の写真を撮影できます。
だいぶ違いますよね。Pixel 9 Pro XLはこれ以上寄るとピントが合わなくなります。Galaxy S24 Ultraの望遠カメラはかなり寄って撮影できるのでテレマクロっぽい感じで使えるのがとてもいいです。
Pixel 9 Pro XLの望遠カメラは逆光に強くなりました。先代のPixel 8 Proは逆光になると少しぼやっとした画質になってたのが、Pixel 9 Pro XLは解像感の高いクッキリとした画質に仕上がっています。
同じスペックのカメラですが、レンズの組み合わせ精度が向上してるのでしょうかね。Pixel 8 Pro → Pixel 9 Pro XLでわずかですが全体的に画質は向上したように感じます。
だいぶ違いますよね。Pixel 9 Pro XLの方がトータルで解像感が高くなって画質が向上してるのが分かります。Pixel 8 Proは少しぼやっとした画質でしょうか。どちらも48MP(1/2.55型)・F/2.8と同じスペックなのに不思議なもんです。
超広角カメラはセンサーサイズが1/2型 → 1/2.55型と小型化しましたが、レンズの明るさがF/1.95 →F/1.7と明るくなったので、思ったほど画質が低下してないですね。
どちらも画質はキレイでノイズも少なめですしレンズの性能が向上したでしょうか。先代のPixel 8 Proはフレアが豪快に出てるのに対してPixel 9 Pro XLはフレア少なめでキレイな画質となっています。
なお、Pixel 9 Pro XLは食べ物や人肌の色が向上してます。
とくに人肌は過去のPixelシリーズから改善されてるので家族の写真を撮るスマホとしてもいいかもです。
カメラ:安定した動画撮影ができる
Pixel 9 Pro XLの動画モードは4K(60fps)だけでなく8K(30fps)にも対応しより解像感の高い動画撮影もできます。
ただ、8Kを視聴する環境はなかなかないですけどね。また、動画ブーストによって手ぶれ補正を強力に効かせたり、夜景モードで撮影したりと動画品質がより向上しています。
どんな感じで4K撮影ができるかYouTubeでレビューした動画を掲載します。
動画はほんとにキレイですよね。白トビもしっかり抑えながら手ぶれ補正も効いてるのであらゆるシーンで撮影しやすい動画カメラでiPhoneやGalaxyにも匹敵する性能を持ってるように感じます。
カメラ:作例をいくつか
Pixel 9 Pro XLで撮影した作例をいくつか置いておきます。
※ タップで画像を拡大できます。
カメラ全域でキレイです。
食レポのラーメンや鳥唐ぽんも美味しそうです。以前のPixelはラーメンが美味しそうに見えなかったりありましたが、Pixel 9シリーズは色味も自然でほぼ不満なく使えそうです。
- 全カメラが解像感高くてキレイ
- 自然な色味で撮影がしやすい
- 手ブレの少ない動作撮影ができる
- 動画の色味もとても良い
- 望遠の最短撮影距離が少し長め
端末価格:性能のわりに定価は高い
Pixel 9 Pro XLはGoogleストア、ドコモ、au、ソフトバンクで購入が可能です。
- Google Store(128GB):177,900円
- Google Store(256GB):192,900円
- Google Store(512GB):212,900円
- ドコモ(256GB):227,700円
- au(128GB):199,900円(MNP:177,900円)
- au(256GB):214,900円(MNP:192,900円)
- au(512GB):234,900円(MNP:212,900円)
- ソフトバンク(128GB):208,800円(MNP:186,816円)
- ソフトバンク(256GB):226,800円(MNP:204,816円)
- ソフトバンク512GB):248,800円(MNP:226,416円)
Googleストアで購入すると50,100円分のストアクレジットが貰えるので次回もGoogle Storeで何かを購入するならPixel 9 Pro XL(128GB)は実質127,800円なのでまあまあ安いですね。
ちなみに、ストアクレジットの影響かすでに中古ショップやフリマサイトでは12〜13万円でPixel 9 Pro XLを購入可能です。発売から一気に価値がダダ下がりしています。
Pixel 9 Pro XL レビュー:まとめ
Pixel 9 Pro XL メリット・デメリット
- 6.8インチ大画面で視認性がいい
- フラットなカジュアルな本体デザイン
- 最大120Hzリフレッシュレート
- 顔 + 超音波式画面内指紋認証で快適
- カメラの画質が全体的に向上した
- 光学5倍望遠カメラで望遠画角に強い
- 手ブレの少ないキレイな動画撮影に対応
- Gemini(Google AI)が使える
- 温度計で物体の温度を計測できる
- おサイフケータイ(Felica)に対応
- OSメジャーアプデ7回(Android 21まで)
- 7年セキュリティアップデート(2031年)
- 本体デザインがiPhoneに似てる
- サイドメニューがなく片手操作しにくい
- SoCの性能が価格のわりに厳しい
- 本体の重量が少し重め
- 便利な独自機能が少ない
- 端末価格(定価)が少し高い
Pixel 9 Pro XL おすすめな人は
Pixel 9 Pro XLはどんな人におすすめか、まとめました。
- 旧型のPixelシリーズから乗り換え
- ゲームはちょっと出来れば問題ない
- 編集マジックなどAI機能を使いたい
- ボイスレコーダー文字起こしをしたい
- 自然な色味のカメラで撮影したい
- 動画撮影を重視したい
ゲームはちょっと出来ればいいけど、カメラの画質にはこだわりたいならPixel 9 Pro XLは良き選択肢です。
今回のPixel 9 Proには画面サイズが小さい6.3インチモデルもありますが、片手操作にこだわりがないなら6.8インチのXLを選んで問題ありません。
バッテリー容量も多くて電池持ちがいいですしゲームや動画視聴も長く楽しめます。
基本的に旧型のPixel 6 Pro、Pixel 7 Proからの乗り換えが下取り含めるとお手頃価格で買えるので費用を抑えられます。下取り費用など考慮するとPixel 8 Proから乗り換えてしまってもいいかもです。
Pixel 8 Proを下取りに出すと88,000円(2024年8月現在)なのでストアクレジットの50,100円を含めると(177,900円 – 88,000円 – 50,100円)で実質39,800円でPixel 9 Pro XLを手に入れることができます。
この価格ならいいですよね。めっちゃ安い。Pixel 7 Proでも70,000円の下取り価格があるのでPixelシリーズから乗り換えるならPixel 9 Pro XLはおすすめです。
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