Googleの低価格スマホといえばPixel AシリーズですがPixel 7aは上位のPixel 7をベースに画面サイズを小さくし一部機能を省くことで62,700円で買えるコスパの良いミドルスマホです。
Pixel 7aは値上げしたもののPixel 6aで微妙だったのをしっかり改善し弱点がほぼなくなって使いやすさマックスになったのはさすがGoogleさんです。すごい。
ドコモ回線にもしっかり対応し、ほんとに多くの方はPixel 7aを選んで問題ないレベルになってるのでは…と思うほどの完成度になっていてデメリットらしいデメリットがない。
ということで、Pixel 7aのデザイン、サイズ、使い勝手、性能、カメラの画質をレビュー・評価しました。実際に使ってどうかメリット、デメリットを書いたのでPixel 7aを検討してる方は参考にしてみてください。
- 6.1インチの丁度良い画面サイズ
- 90Hzリフレッシュレートに対応(← New)
- 指紋認証だけでなく顔認証に対応(← New)
- 6aよりもカメラの画質が向上した(← New)
- ステレオスピーカーに対応している
- ワイヤレス充電(Qi)に対応(← New)
- おサイフケータイに対応してる
- ドコモ 5G(n79)も対応した(← New)
- Google One VPNが使える(← New)
- 5年間の Google Pixel アップデート
- 端末価格が安い(62,700円)
- ストレージ容量は128GBのみ
- IP68防水防塵に非対応(IP67対応)
- 5G mmWVに非対応
- 3.5mmオーディオジャック非搭載
- 空間オーディオに対応しいない
- バッテリーシェア充電に対応してない
- microSDカードに対応してない
この記事の目次
Google Pixel 7aの特徴
Pixel 7aは6.1インチのフラットな有機ELディスプレイにSoC(システムオンチップ)にGoogle Tensor G2を搭載したミドルレンジスマホでPixel 7シリーズの中で最も安いスマホです。
- 6.1インチ 有機ELディスプレイ
- 解像度:2,400 × 1,080ピクセル
- リフレッシュレート:最大90 Hz
- SoC:Tensor G2、メモリ:8GB LPDDR5
- ストレージ:128 GB
- 生体認証:顔 + 画面内指紋認証
- カメラ:広角 + 超広角
- 防水防塵:IP68、スピーカー:ステレオ
- 通信:5G(Sub-6)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
- NFC:NFC A / B / Felica(おサイフケータイ)
- ポート:USB-C(3.2 Gen 2)18W
- ワイヤレス充電:対応
- サイズ:152 × 72.9 × 9.0 mm、193.5g
- 端末価格:67,500円
- 発売日:2023年5月12日(金)
Pixel 7aは価格を抑えた廉価モデルですが上位モデルのPixel 7と比べても引けのないスペックで画面サイズの違いくらいしか大きな差はないのでは?って思うほどの仕上がります。
Pixel 7aは顔認証に対応したので顔を向けるだけで画面ロック解除できますし、引き続き画面内指紋認証を搭載しマスクをしながらもしっかり使うことができます。
Pixel 7aの画面内指紋認証はPixel 6aよりも精度が向上してるのでより使いやすい生体認証システムに仕上がっています。
リアカメラは(64MP)の高画素センサーを搭載した広角カメラとより視野角が広くなった超広角(13MP)のデュアルカメラ仕様となっています。
Pixel 7aの本体デザインはPixel 7と同じでカメラバーは黒のプラスチックからアルミ素材になったことで質感が向上しオシャレな雰囲気になりました。
防水防塵はIP67と等級が落ちてますが少しの水没なら耐えられる性能を持っていますし、NFC A/B/Felica(おサイフケータイ)、ワイヤレス充電にもしっかり対応し抜けなしのスマホに進化しています。
Pixel 7aはGoogle Storeで62,700円で購入できます。(現在は販売を終了しており中古Aランクが47,800円で販売してるので費用を抑えつつPixelシリーズが欲しいならおすすめです。
Pixel 7a レビュー:外観
Pixel 7aは6.1インチの有機ELディスプレイを搭載して画面の上左右は統一されたベゼルの幅、画面下部はベゼルの幅が広くなっています。
ディスプレイのパネルはフラットですが角が少し丸みのある2.5Dパネルとなっていてインカメラはパンチホール型を採用してるのでスッキリしています。
Pixel 7aの背面パネルは光沢のある3D複合素材カバーガラスを採用し、樹脂系の素材とガラスを混ぜ込んだような特殊素材となっています。
パネルの仕様はPixel 7a、Pixel 6aともに同じでディスプレイ側はCorning Gorilla Glass 3を採用しています。上位のPixel 7はCorning Gorilla Glass Victusなので差別化はされてるようです。
Pixel 7aは引き続きカメラバーがありますが黒から金属ベースになったことで見た目が可愛らしい雰囲気になりました。
背面パネルが光沢ガラスになので指紋が付きやすくなってるのは同じです。付着防止加工は施されていますが、黒系のCharcoalは指紋が少し目立つかもしれないです。
本体カラーはSea、Snow、Charcoal、Coralの4色あります。
今回レビューしてるのは爽やかなブルーのSeaとなっています。とてもいい色。素敵です。
Pixel 7aの操作ボタンは本体右側に集約していて上からサイドボタン(スリープ)、音量ボタンを搭載しています。
他のAndroidスマホと位置が逆で2台持ちしてるとボタンの配置に混乱しますが2台持ちしないならとくに問題ありません。(個人的には困ってます。)
Pixel 7aの本体上部はマイクの穴が存在しています。
本体左下部分にカードスロットを搭載し付属のピンを使ってカードスロットを開けることができます。
対応カードはnanoSIMを1枚だけでデュアルSIMカードには非対応ですが、eSIMに対応してるので二つの通信キャリアを同時に使うことは可能です。
また、microSDカードに対応してないので注意しましょう。Pixel 7aはストレージ容量は128GBしか選べなので、扱うデータ量が多くて128GBじゃ足りないってなるならPixel 7の256GBモデルがおすすめです。
Pixel 7aは本体下にUSB-Cポート、内蔵スピーカー、マイクを搭載しています。スピーカーは直線型で見た目がスッキリしたデザインとなっています。
Pixel 7aは最大18Wの急速充電に対応し30分で30%〜40%ほどバッテリーを充電が可能。さらに、廉価モデルとして初めてワイヤレス充電(Qi)にも対応しました。
コレは有難いです。ついに、ミドルレンジのPixel 7aでもケーブルレスで充電ができる日が来ました。ただし、充電速度はQiだと5Wと遅めなので注意です。Pixel Stand(第2世代)でも7.5Wなので少し時間がかかります。
上位のPixel 7はGoogle Pixel Stand(第2世代)で最大20W の急速充電が可能で一般的なQi機器でも最大12Wで充電できます。ここは仕方ないのか。ちょっと残念です。
なお、Pixel 7aは充電アダプタやケーブルは付属しないので充電環境がない場合は別で充電器とケーブルを準備しておきましょう。
Pixel 7a レビュー:性能
Pixel 7aのスペック
今回レビューしているPixel 7aと Pixel 6a のスペックを比較しました。
モデル | Pixel 7a | Pixel 6a |
---|---|---|
画面サイズ | 6.1インチ | |
パネル | 有機EL Gorilla Glass 3 |
|
リフレッシュレート | 最大90Hz | 60Hz |
解像度 | 2,400 × 1,080ピクセル(フルHD+) | |
画素密度 | 429 ppi | |
輝度 | ? | ? |
SoC | Google Tensor G2 | Google Tensor |
RAM | 8GB LPDDR5 | 6GB LPDDR5 |
ストレージ | 128GB | |
外部メモリ | – | |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E(11a/b/g/n/ac/ax) | Wi-Fi 6(11a/b/g/n/ac/ax) |
Bluetooth | 5.3 | 5.2 |
モバイル通信 | デュアルSIM(nanoSIM + eSIM) | |
NFC | NFC / Felica おサイフケータイ対応 | |
広角 | 64MP(1/1.73型)・F/1.8 | 12.2MP(1/2.55型)・F/1.7 |
超広角 | 13MP(1.12μm)・F/2.2 | 12MP(1.25μm)・F/2.2 |
ズーム | 超解像ズーム ×8 | 超解像ズーム ×7 |
インカメラ | 13MP・F/2.2 | 8MP・F/2.0 |
動画機能 | 4K 60fps/30fps、フルHD 60fps | |
生体認証 | 顔認証、画面内指紋認証 | |
防水防塵 | IP6X / IPX7 | |
ポート | USB-C(3.2 Gen2) | |
バッテリー | 4,385 mAh | 4,410 mAh |
充電 | 有線:18W 無線:対応 |
有線:18W 無線:× |
オーディオ | ステレオ対応 3.5mmヘッドフォンジャック非搭載 |
|
OS | Android 13 | Android 12 → 13 |
カラー | Coral、Sea、Charcoal、Snow | Sage、Chalk、Charcoal |
サイズ | 152 × 72.9 × 9.0mm | 152.2 × 71.8 × 8.9mm |
重量 | 193.5g | 178g |
画面サイズが6.1インチと同じですが本体サイズが1mmほどですが大きくなっていて、ワイヤレス充電に対応した影響か重量が15gほど重くなってしまいました。
90Hz対応6.1インチ有機ELを搭載
Pixel 7aは6.1インチの解像度は2,400 × 1,080ピクセルの有機ELディスプレイ(AMOLED)を搭載し画面比率は20:9なので少し縦長サイズのスマホです。
モデル | Pixel 7a | Pixel 6a |
---|---|---|
画面サイズ | 6.1インチ(20:9) | |
パネル | 有機ELディスプレイ(AMOLED) Gorilla Glass 3 |
|
リフレッシュレート | 最大90Hz(可変式) | 60Hz |
解像度 | 2,400 × 1,080(フルHD+) |
6.1インチという画面サイズはコンテンツをしっかり楽しむにも、操作するのにも最もバランスの取れた大きさですし、上位モデルの6.3インチだと少し大きいと感じるならPixel 7aはよきサイズ感ではないでしょうか。
また、Pixel 7aは廉価モデルとして初めて90Hzリフレッシュレートに対応したので60HzのPixel 6aよりもコンテンツを滑らかに残像少なくスクロール可能で快適に操作できます。
ちなみに、固定式ではなく可変式なので静止してる時はリフレッシュレートを下げる電力効率の良いディスプレイとなっているので電池持ちもしっかり考慮されています。
SoC「Google Tensor G2」で性能向上
Pixel 7aのSoC(システムオンチップ)はGoogle Tensor G2を搭載し、メモリは8GB、ストレージが128GBとなっています。
Google TensorはGoogleが独自に開発したSoCでベースとなってるのはSamsungのExynosでTensor G2はTensorをベースにスペックアップしたチップです。
Pixel 7a(Tensor G2)とPixel 6a(Tensor)でスペックを比較しました。
モデル | Pixel 7a Tensor G2(GS201) |
Pixel 6a Tensor(GS101) |
---|---|---|
CPU | Cortex-X1 ×2 Cortex-A78 ×2 Cortex-A55 ×4 |
Cortex-X1 ×2 Cortex-A76 ×2 Cortex-A55 ×4 |
GPU | Mali-G710 MP7 | Mali-G78MP20 |
NPU | edge TPU | edge TPU |
Memory | LPDDR5 | LPDDR5 |
Storage | UFS 3.1 | UFS 3.1 |
Modem | Exynos 5300 | Exynos 5123 |
Process | 5nm | 5nm LPE |
基本設計は変わりないように見えますが、高効率コアの一つとなるCortex-A76がA78に進化、GPUコアもMail-G710になって処理性能が向上しています。
Antutuでスコア計測をして性能差を比較しました。
モデル | Pixel 7a | Pixel 6a |
---|---|---|
SoC | Tensor G2 | Tensor |
メモリ | 8GB | 6GB |
ストレージ | 128GB | 128GB |
総合 | 763062 | 709945 |
CPU | 193872 | 178298 |
GPU | 306568 | 290663 |
MEM | 122096 | 102261 |
UX | 140526 | 138723 |
発熱 | 35.2°(6.4°上昇) | 35.0°(7.7°上昇) |
バッテリー | 4%消費 | 4%消費 |
Google Tensor G2になってトータルで10%ほど性能が向上しました。大きな性能差はないですがメモリが6GBから8GBになって安定性は間違いなく向上しています。
実際にPixel 7aがどれくらいの操作感で動作するのかChromeブラウザ、Twitterを動かしてみました。
もう、コレくらいの性能があれば十分ですよね。ブラウジング、ツイッターなどのSNS、ちょっとした普段使いのスマホとしてはしっかり使える性能を持ってます。
もちろん、ゲームも普通にプレイ可能でPUBGモバイルも楽しむことができます。
デフォルトの画質は「HD」、フレーム「高」ですが最大設定はPixel 6aは「HDR」「ウルトラ」だったのがPixel 7aは「HDR」「極限」とワンランク上のゲーム体験が可能です。
また、原神のデフォルトの画質設定はPixel 7が「低」、Pixel 6aが「中」と逆転してる謎現象に。Pixel 7も「低」なので本当に謎です。
ただ、Pixel 7aのGoogle Tensor G2は性能が向上していますし、メモリが6GBから8GBになったことでPIxel 6aよりも快適に動かせるようになっています。
実際に原神で画質を「最高」、フレームレート「60」にしてプレイしてみました。
最初のステージなので軽めですがそれなりにスムーズに動かせるので少し画質を落とせば十分遊べる性能は持ってるのでそこそこの画質でいいなら十分ではないでしょうか。
YouTubeの動画レビューでPixel 7a、Pixel 6aで並べてえ動作比較をしています。(再生ボタンを押すと動作比較してるところから再生します。)
もちろん、めちゃくちゃ快適ってわけではないですよ。そこそこ遊べる画質と動作なので最高画質で超快適に遊びたいならGalaxy S23、RedMagic 8 Proなど選ぶべきです。
Pixel 7aの発熱について
上記のYouTubeの撮影中に検証した発熱の状況です。
Antutu → 3D mark → ブラウザ → Twitter → Google Map → PUBGモバイル → 原神 の流れで40分くらい経過後に計測したものです。
モデル | Pixel 7a | Pixel 6a |
---|---|---|
バッテリー温度 | 39.8° | 40° |
CPU温度 | 41.3° | 46.2° |
バッテリー温度はほぼ同じですがCPU温度はPixel 6aは46.2℃あるのに対してPixel 7aは41.3℃と5℃も抑えられています。
さらに、測定器を使って表面温度を計測しました。
端末の表面温度はPixel 6aが45.4℃と高温なのに対してPixel 7aは42.9°と2.5℃ほど抑えられてます。
Tensor G2の発熱しにくくなった可能性もありますがカメラバーがアルミ金属になって放熱性能が高くなったのかも。Pixel 7aはうまく熱を逃すことができてます。
発熱を抑えることでゲームを長時間遊んだ時も動作が安定するメリットがあります。実際に原神をプレイした時もPixel 7aの方が動作は安定してました。
Pixel 7aの電池持ち
Pixel 7aのバッテリー容量は4,385mAhとPixel 6aの4,410mAhから少なくなりましたが実際にどれくらいの電池持ちなのか比較して見ました。
モデル | Pixel 7a | Pixel 6a |
---|---|---|
容量 | 4,385 mAh | 4,410mAh |
YouTube 60分 | 70 → 64% 6%消費 | 67 → 61% 6%消費 |
PUBG 30分 | 66 → 60% 6%消費 | 71 → 65% 6%消費 |
原神 30分(中) | 75 → 68% 7%消費 | 83 → 74% 9%消費 |
原神 30分(最高) | 67 → 55% 12%消費 | 74 → 59% 15%消費 |
8時間待機 | 69 → 63% 6%消費 | 73 → 68% 5%消費 |
充電 | USB-C(PD3)18W |
ほぼ同じですね。原神など負荷のかかるアプリを動かす場合はPixel 7の方が電池減りは抑えられるのでゲームをプレイすることが多いなら恩恵はありそうです。
バッテリー容量がちょっとだけ減少した影響はほとんどなさそうですし、1日充分使えるバッテリーライフは持ってるといっていいのではないでしょうか。
Pixel 7a レビュー:カメラ
カメラのスペック
Pixel 7aは広角、超広角のデュアルカメラ仕様となっていて、カメラのセンサーが刷新されてます。
モデル | Pixel 7a | Pixel 6a |
---|---|---|
広角 | 64MP(1/1.73型)・F/1.8 | 12.2MP(1/2.55型)・F/1.7 |
超広角 | 13MP(1.12μm)・F/2.2 | 12MP(1.25μm)・F/2.2 |
ズーム | 超解像ズーム ×8 | 超解像ズーム ×7 |
インカメラ | 13MP・F/2.2 | 8MP・F/2.0 |
動画機能 | 4K 60fps/30fps、フルHD 60fps |
広角カメラは1200万画素から6400万画素の1/1.73型の高画素センサーを搭載して超広角カメラも1300万画素になって視野角も広くなって撮影の幅が広がってます。
Quad Bayerセンサーにより4つの画素を束ねて1600万画素の記録となるピクセルビニングによって暗所撮影にも強く、デジタルズーム時の解像感も向上しています。
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カメラの画質:明所撮影
では、Pixel 7aのリアカメラでどんな写真撮影ができるのかレビューしていきます。
PIxel 7aの広角カメラは6400万画素の高画素センサーを搭載しつつセンサーサイズが1/1.73型と大きくなったので被写体に寄った時の背景のボケ感をしっかり楽しめます。
いや、このスマホ。62,700円で買えるんですよ。
解像感もとても高くて高精細な写真を楽しめます。
色合いもさすがGoogle AIカメラです。とても自然でいい感じに仕上げてくれるのでシャッターボタンを押しただけでここまでキレイに仕上げてくることに驚きです。
6400万画素の高画素センサーなのでデジタルズーム2倍(超解像ズーム)しても画質が劣化しにくく違和感のない写真に仕上げてくれます。
いわゆるクロップズームですね。
Pixel 6aは1200万画素センサーでデジタルズームで引き延ばしてソフトウェア処理をかけてるのでクッキリとした不自然な表現になるのに対してPixel 7は6400万画素から切り出して処理しより自然でソフトな表現が可能です。
だいぶ表現力が高くなってますよね。
センサーサイズが1/2.55型から1/1.73型になって背景のボケ感もポートレートモードを使わなくても自然に演出できるので2倍ズームをうまく活用できそうです。
また、網目のような被写体の時も高画素センサーを搭載してるPixel 7aの方が上手く表現可能です。
Pixel 6aは無理矢理引き延ばしてるのでノイズが発生していますがPixel 7aは細かい網目もしっかり表現できてます。
さらに、デジタルズーム3倍になると表現の仕方がかなり異なります。
Pixel 7aはソフトな雰囲気に、Pixel 6aはクッキリとした仕上がりとなります。(Pixel 7aは最大8倍までデジタルズーム可能です。)
個人的には自然さのあるPixel 7の方がいいかと思いますが、人によってはクッキリした写真の方がいいって感じるかもしれませんね。
Pixel 6aの超広角カメラは1200万画素(画角114°)でしたが、Pixel 7aの超広角カメラは1300万画素(画角120°)と画角が広くなりました。
より超広角カメラっぽい広がりのある写真を気軽に撮影できます。
イメージセンサーが1200万画素から1300万画素になったので画角が広がっても画質の低下を感じることはありません。
カメラの画質:暗所撮影
Pixel 7aのリアカメラの暗所性能をレビューしていきます。
センサーサイズが1/2.55型から1/1.73型と大きくなったことで一度に取り込める光の量が増えて画質が向上しますがぱっと見は大きな差を感じません。
どちらもHDRをしっかり効かせて白トビが少なくノイズの少ない写真に仕上げることが可能です。
デジタルズーム2倍(超解像ズーム)になると表現が変わってきますね。
Pixel 6aはクッキリとした画質になってるのに対して、Pixel 7aはクロップによる切り取り処理になるので自然な表現になります。
デジタルズーム7倍になると表現がかなり異なりますね。少しぼやけた感が出るので好みは分れそうですがソフトウェア処理が入ってる感は少なく個人的にはPixel 7aの方がいいなと感じます。
どっちがお好きですか?
暗所における背景のボケ感、玉ぼけ感はPixel 7aの方が大きくなる傾向があります。
やっぱね、センサーサイズが1/1.73型と大きくなったのは大きいですね。表現力が上がるし2倍ズームしても画質がほとんど劣化しないので撮影しやすいです。
特徴の少ない写真ですが普通にキレイです。
シャッターボタンを押しただけで誰でもコレくらいの写真は普通に撮影できますし、この価格のスマホとしてはかなり良いカメラになってるように感じます。
本当に暗いところで広角デジタルズーム2倍で撮影しました。
大きな画質差があります。1200万画素のデジタルズーム2倍だとノイズが多くて色味が不自然ですが、6400万画素の高画素センサークロップ2倍ズームならノイズ少なく色味も自然です。
どちらもナイトモードが全画角で使えます。
意外とPixel 6aも自然な色味で表現できてますがPixel 7の方が輪郭がソフトでより自然に表現できてるでしょうか。
カメラの画質:ハム子さん、食レポ
広角カメラのデジタルズーム2倍でハム子さんを撮影しました。
Pixel 7aの方が毛並みが柔らかそうです。PIxel 6aもクッキリしていていいですが小動物の表現力はPixel 7aの方がいいですよね。(好み、あると思います。)
カルビ牛定食を撮影してみました。
色味が良くなったように見えます。Pixel 7aの方が美味しそうに肉を撮影できます。
高画素センサーなのでデジタルズーム2倍で撮影しても違和感ないので常用できるレベルではないでしょうか。
4K60fpsの動画撮影に対応
Pixel 7aのカメラは最大で4K60fps、フルHD60fpsの動画撮影に対応し電子手ぶれ補正もしっかり効かせて撮影が可能となっています。
- 4K 60 / 30fps
- フルHD 60 / 30fps
上位モデルのPixel 7は10ビットHDRの撮影ができましたが、Pixel 7aは対応していません。同じSoCですが、HDR撮影の有無は差別化してるようです。
Pixel 7a メリット(良いところ)
画面サイズが小さめで操作しやすい
Pixel 7aは6.1インチのディスプレイを搭載し本体サイズは(152 × 72.9 × 9.0mm)、本体重量は193.5gとなっています。
コンパクトではないですが横幅72.9mmなので持ち方によっては片手で操作可能です。(少し大きめですが、もうちょっと小さかったら最高だった。)
とはいえ、片手キーボードを設定しておけばこの大きさでも片手で文字入力できますし、このサイズに慣れれば十分片手で使えるスマートフォンではないでしょうか。
ちなみに、限定のクリアケースを装着するとこんな感じです。
少しゴツく見えますし実際にサイズが大きいのでコンパクトさは失われてしまいますね。
普通にシリコンタイプの純正ケースのほうがよかったなーと思いつつも無料でもらった(初回品はタダでもらえた)ので文句は言えません。(← 言ってる
最大90Hzリフレッシュレートに対応
Pixel 7aのディスプレイは最大90Hzのリフレッシュレートに対応しました。廉価モデルも90Hzの時代です。Pixel 6aは60Hzだったので大きな進化となっています。
60Hzと90Hzだと大きな差を感じないのでは?って思うかもしれませんが、90Hzの方がスクロールした時の文字の残像は明らかに抑えられているので画面が見やすいです。
タッチ感度もいいのでサクサク動かすことができます。(たまに感度が良すぎでは?と感じることある)
顔 + 画面内指紋認証が使いやすい
Pixel 7aの生体認証はPixel 6aと同じく画面内指紋認証にも対応していて、さらに顔認証にも新に対応したので画面を見るだけでサクッと画面ロック解除できるようになりました。
画面内指紋認証は光学式なので認証速度は爆速とはいかないものの普通に使えるレベルの認証精度、速度になってるかと思います。
顔認証に対応し指紋認証する前に顔で画面ロック解除できるのでスムーズにホーム画面に行けるのは便利でPixel 6aよりも画面ロック解除の速度が向上しています。
Pixel 7aの指紋認証が速くなったように感じるからくり。
指紋認証の速度は6aと同じ。SoC性能アップなのか速い時あるけど顔認証OFFだとほぼ同じ。顔認証ONで指紋認証する前に顔で画面ロック解除しPixel 7aの方がワンテンポ速く精度が高くなったように感じる。
つまり、デュアル生体認証は正義🤤 pic.twitter.com/iaoO1UkO4k
— かずやシンスペース (@Logkazu) May 15, 2023
Pixel 7aの顔認証はタイミングが秀才というか、指紋認証の精度が上がったかのように使えます。ただ、指紋認証の精度が上がったわけではないので暗いところだと精度が落ちたように感じるのでシーンによっては感覚が異なるかもしれません。
ステレオスピーカーに対応している
Pixel 7aはステレオスピーカーを搭載しています。
音楽や動画コンテンツの臨場感あるサウンドを楽しめます。音質はPixel 6aと同じですが中高音の帯域の伸びが少し向上し広がりのあるサウンドを楽しめます。
低音の鳴り方やボーカルの聞こえ方は同じなのでスピーカー自体は同じでソフトウェアが改善されてるのかもしれません。
ちなみに、Pixel 7に対応している「アダプティブサウンド」には対応していません。
アダプティブサウンドを使うことでスピーカーの音質が改善されるのですが、Pixel 7aはこの機能がありません。そもそも、Pixel 7aの内蔵スピーカーはPixel 7よりも癖が少なく聞きやすいので必要ないように感じます。
高音質コーデック対応(aptX HD、LDAC)
Pixel 7aは3.5mmヘッドフォンジャックは非搭載なので、有線イヤホンを使う場合は変換アダプタ、無線イヤホンならBluetoothで接続して音楽を視聴できます。
SBC、AACだけでなく高音質コーデックのaptX HD、LDACに対応してるのでLDAC対応のWF-1000XM4を最高音質で楽しむことができます。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:×
- LDAC:○
aptX HDは最大48kHz/24bit、LDACは最大96kHz/24bitのハイレゾ対応の高音質コーデックですが同じく最大96kHz/24bitのaptX Adaptiveは対応してません。
ドコモ 5G(n79)に対応した
Pixel 6aやPixel 7はドコモで販売がなく5G(n79)に非対応でしたが、Pixel 7aはドコモからも販売されることになりn79に対応し5Gの電波が繋がりやすく通信しやすくなります。
- 4G LTE:B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 21 / 25 / 28 / 32 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 66
- 5G Sub-6: n1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 20 / 25 / 28 / 38 / 40 / 41 / 66 / 75 / 76 / 77 / 78 / 79
5Gのエリアが広がってドコモの強みとなるn79が使えるのはPixelシリーズの中でPixel 7aだけなのでモバイル通信性能を求めるならPixel 7、Pixel 7 Proよりも上です。(Pixel 7aはmmWVは非対応ですが。)
必須機能は全部入りの使えるスマホ
Pixel 7aはスマホとして必要な機能は一通り搭載していてメインスマホとしても使えるスペックを持っています。
- 顔 + 指紋認証に対応
- IP67防水防塵に対応
- Felica(おサイフケータイ)に対応
- ワイヤレス充電(Qi)も対応
防水防塵性能はIP68ではなくIP67とPixel 7よりも性能が落ちてますが少し濡れる程度なら問題ないので普段の生活において困ることはないでしょう。
NFCはFelicaに対応してるのでSuicaなどの交通計カードやiD、QUICPayなどの電子決済もしっかり使うことができます。
端末価格も安めで手にしやすい
Pixel 7aはGoogle Storeで62,700円から買うことが可能となっていますが、ドコモ、au、ソフトバンクでも購入可能です。
- Google Store:62,700円
- ドコモ:75,350円(返却プログラム:実質35,640円)
- au:63,890円(MNP:41,890円、新規:52,890円)
- ソフトバンク:79,920円(MNP:57,936円)
auとソフトバンクはMNPなら2万円ほど値引きが入るので意外と安くて、auならMNPで41,890円で返却プログラムを併用すると実質負担額は9,970円なのでいいですよね。
Pixel 7a デメリット(悪いところ)
Pixel 7aは完成度が高いミドルレンジスマホで価格が62,700円と安いので価格を考慮するとデメリットらしい悪いところは少ないです。
それでも、気になるところがあるので書いていきます。
顔認証がマスクに対応していない
Pixel 7aは顔と指紋のデュアル生体認証に対応したので普段使いにおいて困ることは少ないですが顔認証がマスクに対応していません。
Pixel 7aの顔認証はインカメラを使った簡易型なので仕方ないですがマスクをしていても使えるスマホは多いので対応して欲しかったですね。
ただ、画面内指紋認証があるので使えないってことはないです。暗いところも顔認証が反応しないですが、そんな時は画面内指紋認証を使って解除すれば問題ありません。
画面内指紋認証が反応しないことがある
Pixel 7aは顔 + 画面内指紋認証でロック解除がスムーズですが、暗いところやマスクしてたり顔認証が使えないシーンや手が乾燥してたりすると反応が悪くて1回で解除できないことはあります。
個人的に春や秋は指の状態が良いのでスムーズに認証できますが、夏場は汗でダメだったり、冬場は手が乾燥して絶望的に使えないといったシーンもあります。
これは光学式の画面内指紋認証なので仕方ないところですね。また、認証範囲も狭めなのでよく位置を確認して操作する必要があります。
ちなみに、スリープ状態で画面が真っ暗な状態で指紋認証は使えないのでスリープ状態からも画面内認証が使いたいなら常時表示をONにして指紋マークを表示するのがおすすめです。
(ただし、電池減りは早くなるので注意です。)
ストレージ容量が128GBのみ
Pixel 7aのストレージ容量は128GBのみで256GBを選ぶことができません。
普通に使うなら128GBで容量は足りるはずですがゲームをいくつかインストールしたり、動画を撮影することが多いと128GBだと足りなくなる可能性が高いです。
microSDカードも使えないので、もし容量を使うことがあるなら上位のPixel 7にするか、クラウドストレージを使う必要があります。
空間オーディオに非対応
Pixel 7aはPixel 7の廉価モデルなので一部機能が省かれていますが、例えばPixel 7aは空間オーディオに対応していません。
Pixelシリーズの空間オーディオは5.1 以上の音声トラックに対応のストリーミングプラットフォームで視聴可能です。もし、空間オーディオが使いたいならPixel 7、Pixel 7 Proにしておきましょう。
バッテリーシェア充電に非対応
Pixel 7aはワイヤレス充電に対応しましたが、Qi充電対応のワイヤレスイヤホンなどをおすそ分け充電できるバッテリーシェアに対応していません。
また、ワイヤレス充電の速度も5Wと出力が弱めで遅いのもデメリットかもしれません。上位のPixel 7なら12Wで充電できますしPixel Stand(第2世代)なら20Wの高速充電ができます。
光沢ボディで端末が汚れやすい
Pixel 7aの背面パネルは光沢ガラスを採用してるので、指紋や汚れは付着しやすいです。
これは従来モデルのPixel 6aや上位モデルのPixel 7も光沢パネルを採用してるので同じです。指紋が気になるならSeaやSnowなど明るめのカラーを選ぶのがおすすめです。
Pixel 7a レビュー・評価:まとめ
Pixel 7aがおすすめな人は
GoogleのミドルレンジスマホとなるPixel 7aをレビューしましたが最後にどんな人におすすめかまとめました。
- 丁度使いやすいサイズのスマホが欲しい
- 購入費用抑えつつ使えるスマホが欲しい
- 気軽にキレイな写真、動画を撮影したい
- 長く安心して使いたい(5年のアプデ保証)
Pixel 7aは6.1インチのディスプレイを搭載してるので上位モデルよりもコンパクトな筐体で扱いやすいスマホです。小さすぎず、大きすぎず丁度良いサイズを求めるなら最適な端末ではないでしょうか。
また、Googlの独自SoCとなるGoogle Tensor G2はそこそこ高性能なチップでブラウジング、SNS、ちょっとしたゲームなら十分使える性能を持っています。
カメラの画質もキレイで6400万画素の高画素センサーを採用したことでPixel 6aよりも雰囲気あるキレイな写真、動画撮影ができます。
これが62,700円で買えるのはコスパはとても良いです。今ならGoogle Storeで10,000円分のストアクレジット貰えますし、キャリアでもMNPなら割引が入って4〜5万円になるのは強いです。
Pixel 7 / 7 Proがおすすめな人は
より大画面でワンランク上のスマホが欲しいならPixel 7aではなくPixel 7、望遠カメラも使いたいならPixel 7 Proがおすすめです。
- 大画面でコンテンツを楽しみたい
- シェアバッテリー機能を使いたい
- イヤホンで空間オーディオを使いたい
- 望遠カメラで撮影したい(Pixel 7 Pro)
画面サイズはPixel 7が6.3インチ、Pixel 7 Proは6.7インチと大画面で迫力の画面でコンテンツを楽しめます。
シェアバッテリーでイヤホンの充電ケースをPixel 7から充電したり、イヤホンで空間オーディオも楽しむことが可能となっています。
Pixel 7 Proは光学5倍のペリスコープ型の望遠カメラを搭載し遠くのモノをキレイに撮影できるのでカメラ重視なら一択となります。
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GooglePixel7aはとても使いやすいです!画面内指紋認証はとても使いやすいですし、性能も不便なことはないので最高です!
(このサイトを見ているのもPixelですw)