ゲーミングスマホ・nubia REDMAGIC 8 Proが2023年2月21日に発売されましたが、はやくも後継機種となるREDMAGIC 8S Proが2023年8月18日に発売となりました。
REDMAGIC 8S Proはいわゆるマイナーアップデートモデルで、SoCは従来モデルと同じくSnapdragon 8 Gen 2を搭載しています。
「え?REDMAGIC 8 Proと一緒なの?」
って思ったのですが、REDMAGIC 8S Proは高クロック版のSnapdragon 8 Gen 2を採用し性能をさらに引き上げて冷却システムが「ICE 12.0」にバージョンアップしています。
従来モデルでも十分快適にゲームをプレイできたのですが、開発者はもっとできるはずだ!って思ったのでしょうか…(笑)まさかの半年でマイナーアップ版を出すとは..!
ということで、この記事ではREDMAGIC 8S Proのデザイン、サイズ、性能、カメラの画質などレビューしています。実際に使ってどうなのかメリット、デメリットも書いてるので参考にしてみてください。
- 完璧なるフラットデザインがカッコいい
- 6.8インチ大画面超狭狭ベゼルで没入感スゴイ
- Snapdragon 8 Gen 2 リーディングVerで性能向上
- ICE 12.0 冷却システムで効率よく排熱できる
- ゲームスペース専用のボタンを搭載している
- 原神をほぼ60fps貼り付きでプレイできる
- 960Hzタッチレート + 520Hzショルダートリガー
- 顔認証 + 画面内指紋認証で快適に使える
- DdtsX Ultraサウンド認証のデュアルスピーカー
- 6000mAh大容量バッテリー + 65W充電
- REDMAGIC Studioでパソコンでゲーム楽しめる
- 高性能なのに価格が113,800円と控えめ
- 端末サイズは大きめで重め
- IP防水防塵規格に非対応(水に弱そう)
- ワイヤレス充電(Qi)に非対応
- おサイフケータイ(Felica)に非対応
- REDMAGIC StudioがMacに非対応
最強のSoC・Snapdragon 8 Gen 2の高クロックバージョンを搭載してるのにも関わらず端末価格が113,800円とお手頃なのも素晴らしいです。(旧型より値上げしてますが。)
※ 今回メインでレビューしているREDMAGIC 8S Proはメーカー貸出品(PR)で、REDMAGIC 8 Proは自腹で購入した端末となっています。
この記事の目次
REDMAGIC 8S Proの特徴
モデル | nubia REDMAGIC 8S Pro |
---|---|
ディスプレイ | サイズ:6.8インチ 解像度:2,480 × 1,116ピクセル リフレッシュレート:最大120Hz タッチサンプリングレート:最大960Hz 有機ELディスプレイ |
SoC | Snapdragon 8 Gen 2(クロック強化版) |
メモリ | 12GB / 16GB LPDDR5 |
ストレージ | 256GB / 512GB(UFS 4.0)、microSDカード:× |
生体認証 | 顔 + 画面内指紋認証 |
リアカメラ | 広角:50MP(1/1.57型)・F/1.79 超広角:8MP・F/2.2 マクロ:2MP・F2.4 |
インカメラ | 16MP(第2世代UDC)・F2.0 |
オーディオ | ステレオスピーカー 3.5mmオーディオジャックあり |
通信 | Wi-Fi 7 / 6、Bluetooth 5.3、5G(Sub-6) |
NFC | NFC A / B |
ポート | USB-C(65W / USB 3.1) |
ワイヤレス充電 | × |
バッテリー | 6,000mAh |
サイズ | 163.98 x 76.35 x 9.47 mm |
重量 | 228 g |
OS | Android 13 |
端末価格 | 113,800円〜 |
発売日 | 2023年8月18日(金) |
REDMAGIC 8S Proは6.8インチの有機ELディスプレイにSnapdragon 8 Gen 2(オーバークロック版)、さらに冷却ファンを本体に内蔵しているゲーミングスマホです。
空冷で効率よくSoCを冷却しながらゲームをプレイできるので安定したパフーマンスを発揮できますし、バッテリーも6,000mAhと大容量なのでまさにゲームのためのスマホとなっています。
見た目も完全フラットなデザインを採用していてカクカクです。フラットを極めたスマホといっていいでしょう。
背面パネルもファンを内蔵しているところ(ファンが駆動してるとレインボーに光ります。)を中心に放射状に光が反射するヘアラインスタイルでなかなかカッコいいのもいいですね。
REDMAGIC 8S Proはゲーミングスマホですが、カメラもしっかり搭載しており広角 + 超広角 + マクロのトリプルカメラ構成となっていて、画質も普通にキレイなので普通に使うなら十分なスペックを持っています。
電子決済はNFC A / Bに対応しておりVisaタッチなどは使えますが、Felicaには対応していないのでSuicaなどの交通系カードを決済することができません。
Felicaを使うことがないのならメインスマホとして使えますし、それ以外でもゲームに特化したスマホとして買うなら問題はないのではないでしょうか。
とにかくREDMAGIC 8S Proはゲームを快適にプレイしたい人におすすめのモデルです。
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REDMAGIC 8S Pro レビュー
本体デザイン
基本的にREDMAGIC 8S ProとREDMAGIC 8 Proはデザインは微妙に異なりますがディスプレイ、筐体サイズは同じなので使用感としては全く同じとなっています。
6.8インチの有機ELディスプレイを搭載しREDMAGIC 8S Proはとにかく画面サイズが大きいです。さらに、超狭狭ベゼルスタイル、インカメラが画面下にあるのでディスプレイの没入感は半端ないです。
めちゃくちゃカッコイイですね。これだけもREDMAGIC 8S Proを選ぶメリットがあるんじゃないかと思うくらい。インカメラはディスプレイの下に埋め込まれて目視で判別できない仕上がりです。
これでインカメラ内蔵してるんですよ?凄くない?!
REDMAGIC 8S ProとREDMAGIC 8 Proの背面はカメラの配置は同じですがパネルのデザインが異なります。
REDMAGIC 8S Proは円形状のヘアラインにより光に当たり方によって見た目が変化するスタイル、REDMAGIC 8 Proはマットパネルなデザインを採用しています。
REDMAGIC 8S Pro、めちゃカッコよくないですか?ゲーミングスマホっぽく文字が刻印されてる部分は光沢ある加工が施されていてゲーミングらしいけど落ち着いた雰囲気なのが良きです。
光の当たり方によって放射上の光の見え方が変わるので面白いです。マット調とは少し異なりますがヘアライン加工のおかげで指紋は付着しにくいですし清潔感を保つことができます。
ちなみに、ゲームプレイ中などファンが駆動しレインボーに輝くライトが光ります。めっちゃカッコいいではないですか。さりげない感じが良きです。
1世代前のREDMAGIC 8 Proはマット仕上げの「Matte」と透明カバー仕上げの「Void」があります。メモリとストレージの容量が「Void」の方が多くてよりハイエンドなモデルとなっています。
最新のREDMAGIC 8S Proはヘアライン加工仕上げの「Midnight」と透明カバー仕上げの「Aurora」があります。こちらもスケルトンモデルの方がメモリとストレージ容量が多くなります。
今回レビューしてるのはREDMAGIC 8S Proの「Midnight」とREDMAGIC 8 Proの「Matte」となっています。
REDMAGIC 8S Proのサイドフレームは航空級アルミニウム合金を採用しマット仕上げで全体的に落ち着いた雰囲気となっています。
完全フラット仕上げで角張ったデザインとなっています。
角張ったデザインのスマホといえばXperia 1 Vですが完全にフラットになれてない部分がありますが、REDMAGIC 8S Proと8 Proは隅々まで完全フラットデザインでカッコいい…!
求めていたデザインがコレかもしれません…。操作ボタンは本体右側にサイドボタン(スリープ、電源ON・OFF)、ゲームスペーススイッチ(赤いスイッチ)を搭載しています。
本体左側に音量ボタンを搭載しています。
ボタン配置としてはiPhoneと同じですね。ボタンの配置は端末中央に近いところにあるので操作性は良好です。
REDMAGIC 8S Proの生体認証は顔と画面内指紋認証対応しています。
スリープ状態の画面が真っ暗な状態で画面内指紋認証が使えるので顔認証との組み合わせで不満なく使うことが可能となっています。
顔を向けるだけでロック解除できますし画面内指紋認証によって指でサクッと画面ロック解除ができます。どちらも精度と速度が速いので快適に使うことができます。
- 完全フラットデザインがカッコいい
- ヘアライン加工の背面パネルが最高
- アンダーディスプレイインカメラを搭載
- 画面内指紋認証の精度が良い
- 顔認証の精度も良くて使いやすい
- 防水規格に対応していない(水に弱そう)
- ワイヤレス充電に対応していない
- 重量は227gと少し重め
充電と外部ポート
充電ポートは端末下にUSB-C(USB 3.1)を搭載しており、他にも内蔵スピーカー、マイクの穴を搭載しています。
REDMAGIC 8S Proは充電アダプタ(65W GaN高速充電器)とケーブル(USB-C to C)が同梱し最大65Wの高出力充電ができて最短で約45分でフル充電が可能となっています。
付属の充電アダプタを使ってREDMAGIC 8S Proを充電してみて出力を確認してみたところ(16.1V × 3.19A = 51.3W)の急速充電してみました。
実測で30分で1% →92%(91%増)充電できてました。
実測30分で90%の給電速度はかなり高速です。ちょっとした隙間時間でREDMAGIC 8S Proを充電してバッテリー残量を復活できそうです。
端末下のカードスロットを付属のピンを使って開けることでnano SIMを入れることができます。
物理カードは裏表で2枚入れられるようになっていてDSDV(5G + 5G)環境で運用ができるようになっています。eSIMには対応していません。
REDMAGIC 8S ProはmicroSDカードに対応してません。ストレージ容量は256GBで不足することは少ないと思いますが、ゲームをたくさんプレイしたいなら512GBにした方がいいかもしれません。
なお、REDMAGIC 8S Proは純正のクリアケースが付属してきます。
サイド部分が隠れてないケースなのでケースを装着しても本体横幅が広くなりません。筐体サイズが大きいREDMAGIC 8 Proですが、純正ケースをそのまま使って本体を守ることができます。
- 65Wの急速充電で素早くバッテリー補給
- 電源アダプタ、ケーブルが付属する
- nanoSIM × 2 デュアル環境を作れる
- microSDカードが使えない
- eSIMに対応していない
ディスプレイの性能
REDMAGIC 8S Proは6.8インチの有機EL(2,480 × 1,116ピクセル)ディスプレイを搭載していて画面がとにかく大きいです。
DCI-P3色域カバー色域カバー率100%対応し色鮮やかな表示で見やすいのゲーム画面も見やすくキレイな画質で楽めます。
カラーモードを「カラフル」「標準」「ソフト」から設定可能で彩度や色温度も細かく調整できるので自分好みの画面の色に合わせることができます。
また、REDMAGIC 8S Proはリフレッシュレートも120Hzに対応しスクロールした時に文字の残像が少なく滑らかに操作できます。(120Hz、90Hz、60Hzのリフレッシュレートに手動で設定可能。)
最大輝度は1,300nitsと明るく昼間の明るい環境でも視認性は良好です。
REDMAGIC 8S Proは画面サイズが6.8インチと大きいだけでなく画面が極狭ベゼルを採用してるのでコンテンツの没入感がもの凄いです。
端末も角張ってて保持しやすいですしゲームなどコンテンツを楽しむには最高のスマホです。電子書籍も画面が大きいので読みやすいですし漫画の吹き出し文字もしっかり読めるのが最高です。
また、エッジメニューにも対応していて画面のサイド部分からアプリを呼び出すことができます。
アプリをタップするとポップアップウィンドウでコンテンツを表示できるので、違うアプリを使いながら違うアプリを呼び出して使えたりもします。
もちろん、2画面表示機能も使えるので二つのアプリを同時に表示して使うこともできます。デフォルトの文字の大きさが少し大きいので設定からフォントサイズをを小さくして使うのがおすすめです。
- 画面が大きくてコンテンツが見やすい
- 色鮮やかなディスプレイで画面がキレイ
- 最大120Hzリフレッシュレートに対応
- 3本指で2画面表示な独自機能がある
- サイドメニューを搭載していない
オーディオの性能
REDMAGIC 8S ProはDTS:X Ultraの認定を受けたクローズドボックス構造の1216+1115Kスーパーリニアデュアルスピーカーを搭載しています。
端末上下にあるスピーカーで音楽や動画コンテンツをステレオで再生が可能となっています。
音質は中音域重視でボーカルの声などリアリティある感じで音楽を楽しめます。高音域が少し控えめですが全体的に音圧が高くて迫力のサウンドを楽しむことができます。
音楽を普通に視聴するよりもゲームなどの音に特化してるようにも感じますね。とても聞きやすいスピーカーだと思います。
ちなみに、ゲームモードで細かく音の設定を調整することも可能です。
3.5mmオーディオジャックは搭載してるの有線イヤホンでゲームを音の遅延なくプレイすることもできます。
もちろん、Bluetooth接続でワイヤレスイヤホンを使って楽しむことも可能で高音質コーデックのaptX AdaptiveやLDACにも対応しています。
- AAC、SBC
- aptX、aptX HD、aptX Adaptive
- LDAC
高音質コーデックにも対応してるのでWF-1000XM4やMomentum TW3などのハイエンドイヤホンもフルで性能を発揮できるのはいいですね。
- ステレオスピーカーを内蔵している
- 3.5mmオーディオジャックを搭載している
- LDAC、aptX Adaptiveに対応している
- デメリットなし
SoCのスペックと性能
REDMAGIC 8S ProとREDMAGIC 8 ProのSoC(システムオンチップ)はSnapdragon 8 Gen 2を搭載しメモリは12GB(または16GB)、ストレージが256GB(または512GB)となっています。
モデル | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8+ Gen 1 / 8 Gen 1 |
---|---|---|
CPU | Kryo Cortex-X3 ×1 Cortex-A715 ×2 Cortex-A710 ×2 Cortex-A510 ×3 |
Kryo 680 Cortex-X2 ×1 Cortex-A710 ×3 Cortex-A510 ×4 |
GPU | Adreno 740 | Adreno 730 |
Memory | LPDDR5X 4,200MHz |
LPDDR5 3,200MHz |
storage | UFS 4.0 | UFS 3.1 |
NPU | New Hexagon | Hexagon |
ISP | New 18-bit Spectra ISP | トリプル18-bit Spectra ISP |
HDR | Dolby Vision、HDR10+、HDR10、HLG | Dolby Vision、HDR10+、HDR10、HLG |
Camera | 8K30fps /4K 120fps | 8K30fps /4K 120fps |
モデム | Snapdragon X70 5G | Snapdragon X65 5G |
Process | 4nm(TSMC) | 4nm(TSMC / Samsung) |
Snapdragon 8 Gen 2はパフォーマンスが35%高速化し電力効率が40%も向上したハイエンドなSoCですが、AIの処理は435%も高速化されるなど大きな進化をしたチップです。
1世代前のREDMAGIC 8 Pro(Snapdragon 8 Gen 2)とXiaomi 12T Pro(Snapdragon 8+ Gen 1)、8 Gen 1のXperia 1 IV(Snapdragon 8 Gen 1)でAntutu(V9)でスコア計測をしました。
モデル | REDMAGIC 8 Pro | Xiaomi 12T Pro | Xperia 1 IV |
---|---|---|---|
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8+ Gen 1 | Snapdragon 8 Gen 1 |
メモリ | 12GB | 8GB | 12GB |
ストレージ | 256GB | 128GB | 256GB |
総合 | 1285788 | 1045805 | 920926 |
CPU | 279695 | 249780 | 226962 |
GPU | 562405 | 457495 | 393945 |
MEM | 250830 | 162882 | 146776 |
UX | 192858 | 175648 | 153243 |
発熱 | 33.8° | 35.3° | 33° |
バッテリー | 4%消費 | 5%消費 | 5%消費 |
世代がSnapdragon 8 Gen 1 → Snapdragon 8 Gen 2になって大きく性能が向上してるのがわかります。
最新のREDMAGIC 8 Pro(Snapdragon 8 Gen 2 クロック強化版)とGalaxy S23 Ultra(Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy)、Xperia 1 V(Snapdragon 8 Gen 2)でAntutu(V10)で比較です。
モデル | REDMAGIC 8S Pro | Galaxy S23 Ultra | Xperia 1 IV |
---|---|---|---|
SoC | Snapdragon 8 Gen 2(強化版) | Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy | Snapdragon 8 Gen 2 |
CPU | 最大3.36GHz | 最大3.36GHz | 最大3.2GHz |
メモリ | 12GB | 12GB | 12GB |
ストレージ | 256GB | 256GB | 256GB |
総合 | 1629622 | 1527727 | 1323748 |
CPU | 408609 | 373837 | 315804 |
GPU | 634718 | 615848 | 570034 |
MEM | 293796 | 278339 | 205439 |
UX | 292499 | 269703 | 232471 |
発熱 | 39.4°:6.6°増 | 38.4°:9.1°増 | 41°:13°増 |
バッテリー | 5%消費 | 5%消費 | 4%消費 |
同じSnapdragon 8 Gen 2ですがREDMAGIC 8S ProとGalaxy S23 UltraはCPUのクロック周波数をオーバークロックした強化版ですが、それでもREDMAGIC 8S Proの方がスコアが高いのは冷却システムICE 12.0によるファンを内蔵し効率的に排熱している効果でしょう。
端末のサイド部分に排気口が2箇所あってゲームプレイ時など負荷のかかるアプリを起動してる時にファンを回して排熱が可能です。ファンが駆動してる時は「シュー」という音が聞こえてきます。
基本的にゲームを起動すると自動的にファンが回り出します。設定で手動でON・OFFも可能ですしホーム画面にウェジェットを置いてワンタッチでファンの制御も可能です。
ちなみに、充電中も基本的にファンが回る仕様となっています。充電中も端末が発熱しますしファンによって65Wの急速充電の恩恵を受けることが可能となっています。
REDMAGIC 8S Proでどれくらいの動作感なのかChromeブラウザ、X(Twitter)、Google Mapを動かしてみました。
普段使いのアプリについては全くストレスなく操作可能です。なんの不安なく使えるのでとにかく快適にスマホを使いたいならREDMAGIC 8S Proは良き選択肢となります。
ゲームも快適にプレイ可能でPUBGモバイルの「HDR」「極限」でキレイな画面で滑らかにプレイ可能でロビーからダウンロードできる「FHD」は「ウルトラ」となります。
REDMAGIC 8S Proのタッチサンプリングレートは480Hzがデフォルトでタッチ精度は高くてタッチしてから反応するまでのラグがほぼなくて快適にプレイできます。
さらに、遅延を低減したい場合も設定から980Hzに上げてタッチ精度をさらに上げて音ゲーも快適にプレイできます。
原神のデフォルト設定は「画質:中、フレームレート30」ですが、REDMAGIC 8S Proの性能があれば「画質:最高、フレームレート60」でも全く問題なくプレイ可能です。
しかも、最高設定でプレイしてもたまにコマ落ちすることはありますが基本的に60Hzのレートを維持してくれるのが素晴らしい。1時間ほど連続プレイでもレートがたまに落ちても50Hzくらいで安定感は抜群です。
さすがゲーミングスマホですね。
ただし、内部の熱をファンと放熱板で筐体に上手く熱を逃してるので持ってる手の方が汗かいてくるので夏場はクーラーのないところでは汗だくになるかも。
ちなみに、同じSnapdragon 8 Gen 2の強化版を搭載しているGalaxy S23 Ultraは10分くらいプレイすると発熱の影響か40〜50Hzくらいになって目視でもレートが落ちてるのが分かるくらいになります。
両端末で1時間ほど連続で原神をプレイしましたが、ずっと60Hzを張り付いて滑らかに遊べたのはREDMAGIC 8S Proでした。さすがファンを内蔵してるだけあります。
ゲームをとにかく快適にプレイしたいならREDMAGIC 8S Proはかなりいいですね。
また、REDMAGIC 8S Pro / 8 Proは「ショルダートリガー」というタッチセンサーを端末右側の上下に搭載しておりゲームプレイ時に「L・R」ボタンとして使うことができます。
このショルダーボタンがめちゃ便利です。設定から「L」と「R」を押した時に反応する箇所を画面上に設定「L」を押すと歩くことができて、「R」を押すと攻撃ができます。
画面を触れることなく歩いたり攻撃ができるので長時間プレイ時にとても有効的で操作しやすいです。ゲームをすることが多いならショルダーボタンだけでREDMAGIC 8S Proを選ぶメリットを感じることができます。
ちなみに、赤色のスライドスイッチをONにするとホーム画面をゲームスペースモードにしてゲーム専用機として使うこともできます。
ゲームスペースはホーム画面がゲーム専用画面になるので、この状態で通常のホーム画面に行くことができません。いわゆる、プレステのホーム画面みたいなもんですね。
ゲームスペースから細かいゲーム設定が可能となっています。
- タッチサンプリングレート:480Hz or 960Hz
- タッチ感度、滑らかさ、誤動作範囲設定
- CPU性能:バランス、ライズ、ビヨンド
- GPU性能:標準、節電、高品質、カスタム
- 表示:デフォルト、車、射撃、MOBA、自動
- ネットワーク:Wi-Fi低遅延
- 録画機能:SD、ハイビジョン
- プラグイン設定
これらの設定はゲームプレイ中も画面の横からスライド操作で呼び出して再設定が可能となっています。
ゲーミングスマホらしく細かい設定ができるので、快適なゲーム体験を自分好みに設定して楽しめますね。ちなみに、分離充電も可能でシステム側に直接給電が可能でバッテリーに負荷をかけずにプレイも可能です。
端末の発熱
原神を最高画質にして10分間動作させた状態で端末の発熱がどうなってるのか確認しました。
Antutuの温度モニターからです。(左上がREDMAGIC 8S Pro、右下がGalaxy S23 Ultraです。)
Galaxy S23 UltraはCPU温度が57.8°まで上昇してるのに対して、ファンを内蔵しているREDMAGIC 8S ProはCPU温度が50.8°に抑えることができています。
計測器で端末の温度を計測してみました。
Galaxy S23 UltraはMax 42.5°なのに対してREDMAGIC 8S Proは39.5°まで端末温度を下げることができています。それだけ負荷のかかるアプリを動かしてる時もSoCの温度を抑えることができ安定した動作を実現しているようです。
ただし、熱を筐体全体に放熱してるのでREDMAGIC 8S Proの方が端末自体は熱くなりがちでゲームを長時間してると動作はREDMAGIC 8S Proの方が快適ですが汗かきますね。
バッテリー持ち
REDMAGIC 8S Proは6000mAhのバッテリーを搭載していますが、どれくらいの電池持ちなのか実測してみました。
モデル | REDMAGIC 8S Pro | REDMAGIC 8 Pro | Galaxy S23 Ultra |
---|---|---|---|
SoC | Snapdragon 8 Gen 2(強化版) | napdragon 8 Gen 2 | |
バッテリー容量 | 6,000mAh | 5,000mAh | |
PUBG 30分 |
70 → 75%:5%消費 | 65 → 60%:5%消費 | 69 → 63%:6%消費 |
YouTube 1時間視聴 |
40 → 35%:5%消費 | 74→ 68%:6%消費 | 72 → 66%:8%消費 |
原神(中・30) 30分 |
60 → 53%:7%消費 | 60 → 54%:6%消費 | 37 → 29%:8%消費 |
原神(最高・60) 30分 |
53 → 41%:12%消費 | 54 → 43%:11%消費 | 57 → 43%:13%消費 |
8時間待機 | 5%消費 | 5%消費 | 3%消費 |
基本的にREDMAGIC 8S Proと8 Proは同じ電池持ちですが、8S ProはCPUがオーバークロックしてることもあって場合によっては電池の減りが少しだけ速くなることはあります。
いずれにしても原神を2時間ほどぶっ続けでプレイしても40〜50%ほどの電池減りだったのでゲームだけ楽しんだとしても4時間ほどは動かすことができることになります。
普段使いにおいては6,000mAhの大容量バッテリーを内蔵してるので全然電池は減らないので安心して使うことができるでしょう。
- 最強の性能で快適にゲームを遊べる
- ファン内蔵でゲーム動作が安定している
- ゲームスペースで細かく設定を調整できる
- ショルダーボタンで画面を触れずに操作できる
- 6,000mAhのバッテリーで電池持ちが良い
- ゲームをガチ性能で動かすと筐体は熱くなる
カメラのスペックと画質
REDMAGIC 8S ProのカメラのスペックはREDMAGIC 8 Proと同じで広角カメラと超広角カメラのデュアルカメラシステムを搭載しスペックは同じとなっています。
モデル | REDMAGIC 8S Pro | REDMAGIC 8 Pro |
---|---|---|
広角 | 24mm・50MP(1/1.57型)・F/1.79 | |
超広角 | 14mm・8MP(1/4.0型)・F/2.2 | |
マクロ | 2MP・F/2.4 | |
フロント | 16MP・F/2.0 第2世代アンダーディスプレイカメラ(UDC) |
|
動画 | 8K/30fps・4K/60FPS |
広角カメラは5000万画素(1/1.57型)のSamsung GN 5センサーで雰囲気ある写真撮影ができて、超広角は800万画素と物足りないものの普段使いならちゃんと使えるカメラ性能を持ったスマホとなっています。
通常撮影だけでなく様々なモードも搭載しています。
- 写真、プロ、ビデオ、夜、ポートレート、スローモション、パノラマ、3D、ぼかし背景、軌道、ファントム、フレーズフレーム、ヒッチコック、VLOG、車の軌道、クローン、スタートレイル、星空、電子絞り、ライトペン、多重露光、アートカメラ、タイムラプス、フルサイズ、ID写真、ドキュメント、マクロ、漫画
モードを切り替えて様々な写真、動画撮影が可能ですし、ドキュメントとか実用性の高い使い方もできます。
では、REDMAGIC 8S Proのカメラの画質をレビューします。公園を広角カメラで撮影しましたが普通にキレイですね。明るさ、色合いもちょうど良い感じに仕上げてくれます。
望遠カメラは搭載していないですがデジタルズームでズーム撮影も可能で2〜3倍の画角なら実用で使える画質は維持しています。
デジタルズーム10倍でREDMAGIC 8S ProとREDMAGIC 8 Proで画質を比較しました。撮影時期が違いので単純比較はできないですが、8S Proの方が解像感が向上しています。
ハードウェアは同じなのでソフトウェアの処理が改善されたのでしょう。(もしかしたら8 Proも最新アプデで改善してるのかも?)
超広角カメラは800万画素(1/4型)のカメラなので画質は少し甘めですね。
スマホの小さい画面で見るなら十分ですが大画面のパソコンモニターで見ると少し物足りなさあります。
REDMAGIC 8S Proの広角カメラは5,000万画素(1/1.57型)のセンサーを搭載しているので被写体に寄って撮影するとある程度の背景のボケ感を得ることができます。
全体的に露出が少し明るめになる傾向があります。
5,000万画素の高画素センサーなのでデジタルズーム撮影時も解像感の高い写真に仕上げることができます。
ソフトウェアの処理が強めなので全体的にくっきりとした画質に仕上がる傾向がありますね。
とくにカメラを推しているスマホではないですが、普通にキレイに撮影できてると思います。
夕暮れの暗いシーンになっても1/1.57型の比較的大きめのセンサーを搭載してるのでノイズも少なめで手ブレすることなく撮影できます。
デジタルズーム2倍で撮影しました。
シーンによっては色味が少しおかしくなることはあって、とくに暗いところにおいては明るく表現しようとすることがあります。
夜間撮影です。REDMAGIC 8S ProとREDMAGIC 8 Proで比較しました。(撮影時期が異なるので参考です。)
REDMAGIC 8S Proは解像感が向上しています。HDRの処理も上手くなっていますし、全体的にキレイに撮影できるように改善されているようですね。
広角カメラで暗所撮影をいくつかしました。
手ブレすることなくしっかり撮影できますし、HDRもしっかり効かせて白トビを抑えながらの写真を撮ることができます。
広角カメラのデジタルズーム2倍で撮影しました。
ソフトウェアの処理が強いなと感じることはありますが、どれもクッキリと撮影できていて十分キレイな写真に仕上がってるのではないでしょうか。
食レポです。ネギラーメンをREDMAGIC 8S ProとREDMAGIC 8 Proで比較しました。
撮影時期が異なるとはいえ色味がREDMAGIC 8S Proの方が良くなったでしょうか。食レポは基本的にどれも美味しそうに撮影することができます。
色濃くなりすぎず自然な美味しそうな色合いで表現してくれるので普段使いで使いやすいカメラに仕上がっています。
- 色鮮やかな写真撮影が可能
- 暗所もノイズ少なくクッキリした撮影できる
- 4K60fpsの撮影にしっかり対応している
- 8K撮影にも対応している
- 望遠カメラを搭載していない
- 2倍ズーム以上は解像感が甘い
通信性能
REDMAGIC 8S Pro / 8 Pro の通信性能は以下の通りです。
- Wi-Fi 7(802.11 a / b / g / n / ac / ax / 6e / 7)
- モバイル通信:5G(Sub-6)・4G LTE
- Bluetooth 5.3
- NFC A/B(Felicaは非対応)
基本性能は同じでWi-Fi 6EだけでなくWI-Fi 7に対応し、Bluetooth 5.3にも対応しています。
NFCがType A/Bは使えるのでVisaタッチなどの電子決済は可能ですがFelicaは対応していないのでSuicaやPASMOといった交通系のカードが使えないので注意です。
モバイル通信の対応周波数は以下の通りです。
キャリア | 端末 | ドコモ | au | SB | 楽天 |
---|---|---|---|---|---|
n77:3.4/3.7GHz | ○ | – | ○ | ○ | ○ |
n78:3.5/3.7GHz | ○ | ○ | ○ | – | – |
n79:4.5GHz | × | ○ | – | – | – |
n257:28GHz | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
キャリア | 端末 | ドコモ | au | SB | 楽天 |
---|---|---|---|---|---|
B1:1.9-2.0GHz | ○ | ○ | ○ | ○ | – |
B3:1.7GHz | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
B8:900MHz | ○ | – | – | ○ | – |
B18:800MHz | ○ | – | ○ | – | △ |
B19:800MHz | ○ | ○ | – | – | – |
B26:800MHz | ○ | – | ○ | – | △ |
B28:700MHz | ○ | ○ | ○ | ○ | – |
B34 | ○ | – | – | – | – |
B41:2.6GHz | ○ | – | – | – | – |
B42:3.5GHz | × | ○ | ○ | ○ | – |
REDMAGIC 8S Proは一部Bandは非対応ではありますが、国内キャリアの主要バンドは対応してるのでドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルのSIMカードを入れて快適に通信可能です。
- 全キャリアの主要バンドを網羅してる
- Wi-Fi 7に対応している
- Bluetooth 5.3に対応している
- Wi-Fi 6E(6GHz)は非対応
- おサイフケータイ(Felica)に非対応
端末価格
REDMAGIC 8S Proは基本的に公式ストアで購入することになります。
- 12GB + 256GB / Midnight:113,800円
- 16GB + 512GB / Aurora:139,800円
Snapdragon 8 Gen 2を搭載したスマホが113,800円〜買えるのはなかなかの価格破壊ですね。防水防塵非対応、Felica非対応などの機能不足はあるもののゲームに特化するならアリです。
1世代前のREDMAGIC 8 Proも公式ストアで購入できて8S Proよりも少しだけ価格が安いです。
- 12GB + 256GB / Matte:107,800円
- 16GB + 512GB / Aurora:132,800円
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REDMAGIC 8S Pro レビュー・評価:まとめ
REDMAGIC 8S Proは6.8インチの大画面ディスプレイに強化版のSnapdragon 8 Gen 2を搭載しファンを内蔵することで強力に排熱しゲームをより快適に動かせるゲーミングスマホです。
バッテリー容量も6,000mAhと大容量なので長時間ゲームをプレイできますし65W急速充電に対応し30分で90%(実測)ほど充電ができるのでハードにスマホを使うことができます。
REDMAGIC 8S Pro おすすめな人は
では、REDMAGIC 8S Proはどんな人におすすめなのか最後にまとめます。
- フラットなスマホが欲しい
- ゲームを快適にプレイしたい
- 動画を大画面で視聴したい
- 電子書籍を大画面で読みたい
- 原神を快適にプレイしたい
- ゲームメインで費用を抑えたい
REDMAGIC 8S Proは最強に角張ったカクカクなスマホとなっているのでフラットなスマートフォンなら唯一無二の端末に仕上がっているので角張ったスマホが好きならコレにしましょう。
それだけでなくゲームをとにかく快適にプレイしたいならファンを内蔵してしまってるREDMAGIC 8S Proはおすすめです。持ってる手は暑くなって汗かくことありますが内部は冷えてゲームを快適に動かすことができます。
原神を高画質設定で60fps貼り付き状態でずっと遊べます。(たまにレートが40〜50fpsくらいに落ちることはあります。)
「ゲームはそんなにしないだよな….」って方も画面が大きくてベゼルが極狭で無駄がないので動画視聴や電子書籍を読む端末として使うのもいいのではないでしょうか。
これくらいサイズが大きいとちょっとした小型タブレットのように使えますし実際にこれでいいじゃなかな?って思うことが本当に増えました。
スマホとして使うというよりタブレットとしてコンテンツ消費マシンとして使う、ゲーミングスマホだけど普通に使うのもアリだなぁ〜といった感想です。
以下の製品リンクから決済画面にてクーポンコード【RMsin】を入力すると1,500円OFFでREDMAGIC 8S Proを購入できます。(2024年2月29日まで)
REDMAGIC 8S Pro が適さない人は
REDMAGIC 8S Proが適さない人はこんな感じの人でしょうか。
- 水回りでスマホを使うことがある
- Felica(おサイフケータイ)を使いたい
IP規格に対応していないのはもちろんですが、REDMAGIC 8S Proはファンを内蔵してるので筐体に穴が空いてるのでそもそも水にあまり強くはないはずです。
水回りでスマホを使うことがある場合はREDMAGIC 8S Proは適していないと思います。
また、Felicaに対応していないのでSuicaなどの交通系カードやiD、QUICPayなどの電子決済も使えません。QRコードやVisaタッチの電子決済しか使ってないなら問題はありません。
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