Nothing Phone (2a) はミドルスマホのホープとなるのか?!
光るスマホとしてスマホ業界に一石を投じたNothingからスペックと価格を抑えたミドルレンジ帯のスマートフォンとなる「Nothing Phone(2a)」が2024年4月に発売します。(先行で3月28日に販売あり)
しかも、Nothing Phone(2a) はFelicaによるおサイフケータイにも対応し日本においても生活デバイスとして使えます。
価格が安いだけでなくちゃんと普段使いできるスマホとして、とくに交通系カードを使ってる人にとっては選択肢の幅が広がりそうですね。
この記事ではNothing Phone(2a) をレビューしました。メリット、デメリットも書いたので参考にしてください。
- 可愛らしい個性のある筐体デザイン
- Glyphインターフェイスで通知確認できる
- 快適に使える性能で操作性が良い
- 120Hzリフレッシュレートで滑らか操作
- 顔 + 画面内指紋認証で快適に使える
- 顔認証はマスク装着時も認識可能
- 5,000mAhの大容量バッテリーを搭載
- おサイフケータイに対応している
- 価格が49,800円〜とお手頃
- 樹脂フレーム + パネルで埃が付きやすい
- 質感はチープな印象でおもちゃっぽい
- 防水防塵規格はIP54でIP67に届かず
- シャッター音が少し目立つ
- microSDカードに対応してない
- eSIMに対応していない
この記事の目次
Nothing Phone (2a)の特徴
- 6.7インチ 有機EL(30-120Hz、1,100nits)
- 解像度:2,412 × 1,084ピクセル(20:9)394ppi
- SoC:Mediatek Dimensity 7200 Pro (4 nm)
- メモリ:8GB / 12GB LPDDR5
- ストレージ:128GB / 256GB(UFS 3.1)
- 広角カメラ:50MP(1/1.56型)・F/1.88
- 超広角カメラ:12MP(1/2.76型)・F/2.2
- インカメラ:32MP(1/2.74型)・F/2.2
- 生体認証:顔 + 画面内指紋認証
- スピーカー:ステレオ対応
- 充電:USB-C(45W)、 ワイヤレス充電:×
- 通信:Bluetooth 5.3、Wi-Fi 6、5G / 4G LTE
- バッテリー:4,000mAh
- NFC :Type A/B/ おサイフケータイ対応
- サイズ:161.74 × 76.32 × 8.55 mm、重量:190 g
- 防水防塵:IP54、Gorilla Glass 5 + 樹脂フレーム + 樹脂パネル
- 発売日:2024年3月28日(木)
Nothing Phone (2a) は6.7インチの大画面の有機ELディスプレイを搭載した大きいスマホです。
画面が大きいので小さいスマホが欲しい人にとっては選択肢から外れますが、筐体にポリカーボネート(樹脂プラ)を採用してるので画面サイズが大きい割に軽量なので意外と扱いやすい端末に仕上がってるのが良いですね。
リアカメラは広角が50MP(1/1.56型)・F/1.88、超広角が12MP(1/2.76型)F/2.2のデュアル仕様で従来モデルの縦並びから横並びになって差別化されたデザインとなっています。
この見た目を最高と見るか、豚鼻やん、と見るかは人それぞれ…!
SoCはMediaTekと共同開発したカスタムチップ・Dimensity 7200 Proを採用しておりTSMC第2世代4nmプロセスで製造されて性能と電力効率に優れたSoCです。
ゲームも普通に動作するので高画質なゲーム体験を求めないのであれば十分使えるスペックを持っています。
そして、Felica(おサイフケータイ)に対応し交通系カードやiD、QUICPayなど電子決済できるのは強いです。上位モデルのNothing Phone (2)は対応してないので決済周りに関しては廉価モデルのが上回ることになります。
Nothing Phone (2a) は(8GB / 128GB)が49,800円、(12GB / 256GB)が55,800円で購入可能です。ワイヤレス充電はできないけどほぼ全部入りでこの価格は安いですよね。
Nothing Phone (2a) レビュー
本体デザイン・サイズ
Nothing Phone (2a)の筐体は中身が見えるスケルトンスタイルを採用しています。
このデザインはNothingではお馴染みですね。価格の安いNothing Phone (2a)もその精神は受け継がれていてパッと見ただけでも「あ、nothingのスマホだ」って分かります。
かなり個性的なデザインです。目にも見えるし、豚鼻にも見えるし…、今回のNothing Phone (2a)は好き嫌いはかなり分かれそうなスタイルな気がします。
個人的には初代・Nothing Phone (1)がカッコいいなと感じております。
音量ボタンは端末左側、サイドボタンは端末右側に搭載しています。筐体素材は樹脂となって手触りは柔らかい感じに仕上がっています。金属フレームではないのでアンテナラインもなくてスッキリとしてますね。
SIMカードスロットは端末左下に搭載しています。nanoSIMが2枚入れられるデュアルスロット仕様でeSIMには対応していないので、eSIMを使ったデュアル環境を構築したい人にとってはデメリットです。
また、背面パネルがポリカーボネート(樹脂)を採用してることもあって細かいホコリがや指紋の跡が付着しやすいです。おそらく、ガラスパネルのNothing Phone (2)よりも汚れやすいと思う。めっっちゃ汚れる。めっちゃ気になる。
ケース装着すれば気にならないですが、ポリカーボネート筐体なのでそのまま使ってもいいく端末だと思うので、あっという間に汚れるのが少し気になります。
もし、汚れが気になるなら「ブラック」ではなく「ミルク」にしましょう。
本体サイズは(161.74 × 76.32 × 8.55 mm)で大きめです。
画面サイズが大きいので基本的に両手で使う端末ですが、筐体がプラ素材なので重量も190 gと画面サイズが大きいわりに軽量で扱いやすい端末です。ミッドフレーム(内部シャーシ)は100%リサイクルされたアルミを採用し強度も確保されてます。
Nothingでは以下の耐久テストを実施してクリアしています。
- 温度範囲 -40°C ~ 75°C 環境下で21日間試験
- USB-Cケーブルを30,000回抜き差し
- ボタン押下試験:各ボタンを 20,000 回ずつ押下
- 水没試験:水深 25 cm の水に 20 分間沈める
- 摩擦傷試験:前面・背面ディスプレイをスチールウールで2,000回以上擦過
- 落下試験:高さ1.5 mから14種類の角度で24回落下
- 折り曲げ強度試験:400 Nの力を加えて機器構造の堅牢性を確認
安くて壊れたら困りますもんね。この辺りはしっかり試験して過酷な条件をクリアして製品化されてるようで、これは大きな安心材料になるのではないでしょうか。
Glyphインターフェイス
Nothingのスマホといえば背面パネルが「光る」のが特徴ですが、Phone (2a) も「Glyphインターフェイス」が引き継がれており3ヶ所のLEDがリアカメラの周囲に埋め込まれています。
Glyphインターフェイスを活用することで画面を下に向けて置いたまま通知を確認ができます。画面を上に向けたら?って思ってしまいますが、余計な情報も視界に入ることなく着信や通知を受け取れるので仕事や遊びに没頭できる。そんなメリットがあります。
Glyphタイマーを使うことで数値化された時間ではなくLEDバーの長さで時間を視覚的に確認できるなど、画面を見なくても必要最低限の情報を受け取ることができるように工夫されています。
Uberの配達時間などもGlyphで進行状況を確認できるので、視覚的にあとどれくらいで届くとか確認はできそう。ただ、タイマーにしても正確な残り時間が分からないので感覚を鍛える必要がありそうです。
他にも音楽に合わせてGlyphが光るモードや音量調整時に視覚的に確認できる機能も使えます。使い方次第で便利なツールになるのかもしれません。
- デザインが可愛らしい(好き嫌いあり)
- 6.7インチの大画面ディスプレイを搭載
- 画面が大きいわりに筐体が軽量で操作しやすい
- Glyphで光で通知確認ができる
- 背面パネルのプラ素材が汚れやすい
- カメラのデザインが豚鼻に見えることがある
- IP規格はIP54と低め(水没テストはクリアしてる)
- サイズは大きめ(小型スマホが欲しいと適さない)
ディスプレイ:大画面で見やすい
Nothing Phone (2a)の画面サイズは6.7インチの大画面ディスプレイを搭載しており上位モデルのNothing Phone (2)と同等の大きさのスマホで動画や電子書籍など視聴しやすいサイズです。
ディスプレイ解像度は2,412 × 1,084ピクセル(394ppi)、リフレッシュレートは30 – 120Hzの可変式を採用しスクロール時は残像を抑えて滑らかに操作できます。
画面のピーク輝度は1,300 nitsと初代のNothing Phone (1)の1,200nitsよりも明るいディスプレイを採用しています。
上位モデルのNothing Phone (2a)の最大輝度・1,600nitsよりも明るさは暗いですが外で暗いと感じることはないですし、普通に見やすいディスプレイになってると思います。
なお、Nothing Phone (2a)は最初から保護フィルムが貼られてます。筐体も樹脂素材を採用しているので割れを気にすることなく使えるのはいいですよね。(ただし、保護フィルムは傷が入りやすいので張り替えてもいいかもしれません。)
- 画面が大きくて動画や電子書籍に最適
- 3 – 120Hzリフレッシュレートで滑らか操作
- 明るいところでも十分明るく見やすい
- 初期の保護フィルムは傷付きやすい
生体認証:顔 + 画面内指紋認証
Nothing Phone (2a)は顔と画面内指紋認証のデュアル生体認証に対応しています。
簡易型の顔認証なので暗いところでは反応しにくいですがマスク対応してるので風邪引いてマスクしてても普通に使えるのはいいですね。
画面内指紋認証もしっかり使えるので真っ暗なところや顔を使えないシーン(?)においても快適に画面ロック解除してスマホを使えます。
スリープ中の画面非表示の時も画面内指紋認証が可能でこの辺りの仕様はPixel 7aより使いやすいです。(Pixel 7aは常時表示ディスプレイをONの状態でスリープ時も画面内指紋認証が使える。)
- 顔+指紋のデュアル生体認証に対応
- スリープ中(真っ暗画面)でも指紋認証できる
- 認証速度と精度はハイエンド機には劣る
オーディオ:ステレオスピーカーを搭載
Nothing Phone (2a)はステレオスピーカーを搭載しています。価格の安いミドル帯のスマホですが、しっかりステレオに対応してるのはいいですね。
音質は初代のNothing Phone (1)には劣っており中音域重視のサウンドです。ただ、音の広がりが強化されてるのか端末を横にして音楽を聴くと音が耳に包まれるような体験を得られます。
音質は普通だけど臨場感のあるサウンドです。ドルビーアトモスは非対応なのでNothing が独自で設定した何かがあるのかも。音の広がりはNothing Phone (1)より強めです。 (少し誤魔化してる感はある)
ワイヤレスイヤホンの高音質コーデックはLDAC対応、aptX Adaptiveは非対応です。Nothing Ear (2)などが対応しているLHDCも使えるので同社のスケルトンイヤホンを使いたいならNothing Phone (2a)は良き選択肢となります。
- ステレオスピーカー搭載
- 高音質コーデック・LDAC / LHDC 対応
- 低音、高音の伸びはイマイチ
- 3.5mmヘッドフォンジャック非搭載
- 高音質コーデック・aptX Adaptive 非対応
- イコライザー調整が単体でできない
性能:Dimensity 7200 Proで丁度いい性能
SoC(システムオンチップ)はTSMC第2世代4nmプロセスのMediatek Dimensity 7200 Proを搭載。メインメモリは8GBまたは12GB、ストレージは128GBまたは256GBとなっています。
機種 | Nothing Phone (2a) | Nothing Phone (1) |
---|---|---|
SoC | Mediatek Dimensity 7200 Pro | Snapdragon 778G+ 5G |
CPU | Cortex-A715 × 2 Cortex-A510 × 6 |
Cortex-A78 × 1 Cortex-A78 × 2 Cortex-A55 × 4 |
GPU | Mali-G610 MC4 | Adreno 642L |
メモリ | 8 / 12GB LPDDR5 | 8 / 12GB LPDDR4X |
ストレージ | 128 / 256GB | 128 / 256GB |
バッテリー | 5,000mAh | 4,500mAh |
充電 | USB Type-C:45W – – |
USB Type-C:33W ワイヤレス:15W パワーシェア対応 |
Dimensity 7200 ProはMediaTekとNothingが共同開発したカスタムチップとなっていて省電力でありながら強力なパフォーマンスを得ることができるとしています。実際にどれくらい処理性能があるのかAntutu(v10)でスコアを計測してみました。
処理性能としては初代・Nothing Phone (1)と同等性能となっており、GPUの性能がわずかにNothing Phone (2a)の方が上になってる感じでしょうか。
ただ、世代が新しいこともあってAIの処理性能も向上してるはずなので廉価モデルでありながらもNothing Phone (1)と同等、処理によってはNothing Phone (2a)の方が優位になるのは強いですね。
さらにGPUのグラフィック性能を計測できる3D mark(Wikd Life Extreme)を20回ループしてみました。
Nothing Phone (2a) のベストスコアは(1154)と (1) の(766)よりも1.5倍ほど処理性能が向上しており、20回ループしても性能が落ちることがなく99.6%の安定性の高いものとなっています。
初代のNothing Phone (1)と比較しても処理性能は間違いなく向上してるようで、ちょっとしたゲームなら快適に動作するのでストレージ容量256GBのモデルを選べばそれなりに楽しめます。
原神も高画質(60フレーム)の設定でこれくらいの動作感です。
複雑なシーンになるとフレームレートは40fpsくらいに落ちるのでハイエンドモデルのように超快適には遊べないですが、画質にそこまでこだわりないなら十分遊べるスペックと見ていいでしょう。
端末発熱:しっかり放熱
Nothing Phone (2a)は冷却システムとして3,200㎟のグラフェンシートに厚さ0.11mmの大型冷却機構を採用しSoCの発熱をうまく分散して放熱性能を高めています。
実際にどれくらい発熱をしてるのか原神をプレイしてる状態で計測器で確認をしてみました。といっても、初代のNothing Phone (1)と比べると放熱性能は弱いようです。というのも、筐体が樹脂素材になったことで熱伝導は弱くなってようです。
内部のミッドフレーム(内部シャーシ)はアルミフレームを採用していますが外装が樹脂で熱は伝わりにくく測定の結果もNothing Phone (1)は全体的に熱が伝わりSoCの部分を冷やせてますが、Nothing Phone (2a)は部分的に熱が帯びてるのが分かります。
実際にゲームをしててもNothing Phone (2a)の方が部分的に発熱してるなと感じます。ただ、Dimensity 7200 Proは発熱しても安定してるようなので、とくに問題はないように感じます。
電池持ち:初代よりも良好に
Nothing Phone (2a)はのバッテリー容量は5,000mAhとNothing Phone (1)はの4,500mAhよりも物理的に500mAhほど容量が増えてますが、実際にどれくらい電池持ちか比較しました。
モデル | Nothing Phone (2a) | Nothing Phone (1) |
---|---|---|
容量 | 5,000mAh | 4,500mAh |
YouTube 60分 | 7%消費 | 8%消費 |
PUBG 30分 | 6%消費 | 8%消費 |
原神 30分(中30) | 7%消費 | 8%消費 |
原神 30分(最高60) | 12%消費 | 11%消費 |
8時間待機 | 3%消費 | 3%消費 |
充電 | USB-C(45W) | USB-C(33W)、Qiワイヤレス(15W) |
物理的にバッテリー容量が増えてるNothing Phone (2a)は初代の(1)よりもバッテリーライフは向上しています。とくに軽いアプリなど普段使うようなものは電池持ちが良くなってますね。
ただ、負荷のかかるアプリだと電池持ちが速くなる傾向があるようです。いずれにしても、1日はしっかり使えるバッテリーライフを実現してるので普段使ってて困ることはないでしょう。
なお、Nothingスタイルのコネクター部分がスケルトンデザインになっているUSB Type- Cケーブルが同梱しています。
単体で買うと2,580円のケーブルですが充電から端末まで統一できるのはいいのではないでしょうか。なお、Nothing Phone (2a)はワイヤレス充電には対応してません。
さすがにミドルレンジスマホなので仕方ないところ。もし、おサイフケータイよりもワイヤレス充電が欲しい欲しいなら初代のNothing Phone (1)か上位のNothing Phone (2)にしましょう。
- 普段使いでストレスのない性能
- ゲームは初代(1)より快適に遊べる
- 12GB / 256GBの容量を選べ
- 45W急速充電に対応している
- 発熱で処理性能は落ちにくい
- 電池持ちが向上した(初代と比較して)
- ワイヤレス充電に非対応
カメラ :色鮮やかな写真に
Nothing Phone (2a)は広角、超広角のデュアルカメラを搭載しています。端末の上側に横並びに配置された個性的なカメラデザインを採用しています。
機種 | Nothing Phone (2a) | Nothing Phone (1) |
---|---|---|
広角 | 50MP(Samsung S5KGN9 1/1.56型)・F/1.88 | 50MP(Sony IMX766 1/1.56型)・F/1.88 |
超広角 | 50MP(Samsung JN1 1/2.76型)・F/2.2 | |
望遠 | デジタル × 10 | デジタル × 20 |
インカメラ | 32MP(1/2.76型)・F/2.45 | 16MP(1/3.1型)・F/2.45 |
動画 | 4K30fps、スローモーションFHD120fps、ナイトモード、アクションモード | 4K30fps、スローモーションFHD120fps、ナイトモード |
リアカメラの画素数とレンズの明るさは同じで50MPのセンサーを採用してますが、センサーがNothing Phone (1)はソニー製、Nothing Phone (2a)はSamsung製に変更となっています。
また、新たな画像処理技術「TrueLens エンジン」を採用することで白トビを上手く抑えて色鮮やかに高精細に表現できるようになるなどミドルスマホでありながらもカメラの画質のはこだわっています。
では、実際にどんな写真を撮影できるのかレビューしています。
色味がかなり変わりました。同じ日、同じ時間に撮影してますがNothing Phone(1)は淡い色味になる傾向なのに対してNothing Phone(2a)は色鮮やかな写真に仕上がります。
これだけ見ると廉価モデルのNothing Phone(2a)の方がカメラはいいのな?って思ってしまいますが、画質は通常モデルのNothing Phone(1)の方が良いんですし、上位のNothing Phone(2)はさらに解像感が高いです。
デジタルズーム5倍での画質はNothing Phone(2a)はぼやっとした仕上がりでNothing Phone(1)の方が解像感の高い画質となっています。
Nothing Phone(1)ならデジタルズーム5倍はギリギリ許容できる画質ですが、Nothing Phone(2a)は厳しいですね。デジタルズーム10倍も画質はかなり荒くてとりあえずズームできるレベルと見ていいでしょう。
なお、初代のNothing Phone(1)はデジタルズーム20倍までズーム可能。上位のNothing Phone(2)は最大10倍までなので実用レベルは10倍までと見ていいです。
色味はだいぶ異なりますよね。
ぱっと見はNothing Phone(2a) の方が色鮮やかによく見えますが、コントラスト高めでクッキリしています。Nothing Phone(1)はより自然な色味で素材の質感も表現しようとしています。
この辺りは表現力の違いが現れてるように見えます。
Nothing Phone(2a) は価格も安いですしぱっと見で色鮮やかでキレイに撮影できる写真を好む人に照準を合わせてるのかもしれませんね。
夕暮れ時に撮影しました。この時間帯が最も違いが分かりやすいです。Nothing Phone (2a)は色鮮やかでクッキリした画質に仕上がります。
Nothing Phone (1)は見たままの色味なので自然な雰囲気でいい感じ。このあたりの色味の違いは好みはありそう。デジタルズームはNothing Phone (2a)は少し画質が粗く夜間は弱い印象はあります。
ただ、HDRの効きは良好で白トビをしっかり抑えて撮影可能です。
この差は大きいですよね。雰囲気あるのはNothing Phone (1)ですが、しっかり撮影できるのはNothing Phone (2a)といった感じ。
ただし、高倍率ズームになるとNothing Phone (2a)は画質が粗いです。上位のNothing Phone (2)と比べても画質がこれだけ劣ります。
画素数は50MPと同じなのにセンサーが違う、画像処理の違いによってしっかり差別化はされてるみたいてすね。ズーム撮影することが多いならNothing Phone (2a)ではなく(2)がおすすめです。
基本的に広角画角で撮影することが多いならNothing Phone (2a)のカメラで十分に満足できるのではないでしょうか。これが、5万円のスマホって考えればいいですよね。
夜間でも広角カメラの1倍撮影ならこれだけキレイです。また、食レポも美味しそうに撮影してくれるのでSNSにアップするためのカメラとしても十分に使えるのではないでしょうか。
Nothing Phone (2a)は撮影中にLEDフラッシュだけでなくGlyphフィルライトによる照明撮影が可能てす。
柔らかい明るさで撮影できるのでブツ撮りだけでくポートレートにおいても、間接照明っぽい感じで使うことができます。
通常のフラッシュだとドギツイ仕上がりになるのをGlyphフィルライトなら自然になるのはNothingならではの機能です。
動画は最大4K30fpsで撮影可能です。YouTubeで比較しています。
手ぶれ補正も効いててこの価格帯のスマホにしてはキレイに撮影できています。夜間でもコレだけのクオリティで記録できるので十分使えます。これが5万円で買えるのはコスパいいのではないでしょうか。
- クッキリとした画質で色鮮やか
- HDRも効いて白トビしにくい
- 4K30fpsの動画撮影に対応している
- 電子手ぶれ補正もしっかり効いてる
- シャッター音が個性的で大きめ(アプデ後も少し大きい)
- デジタルズームの画質がイマイチ
Nothing Phone (2a) レビュー:まとめ
最後にNothing Phone (2a)はどんな人におすすめか、まとめました。
- 費用を抑えながら使えるスマホが欲しい
- 大画面のスマートフォンがいい
- おサイフケータイでSuicaなど使いたい
- Glyphインターフェイスに魅力を感じる
Nothing Phone (2a)は公式ストアで購入可能で8GB/128GBモデルが49,800円、12GB/256GBもてるが55,800円です。安いですよね。この価格でこの性能のスマホが買えるのはいいと思います。
しかも、Felicaのおサイフケータイに対応しているのでSuicaやPASMOなどの交通系カード、iD、QUICPayなどの電子決済サービスも使えて普段使いできるスマホとなっています。
Dimensity 7200 Proはミドルレンジの性能のSoCですがメモリが8GBまたは12GBあって動作自体は安定し操作性は良好です。
負荷のかかるゲームをガチでプレイしないなら快適に使えるスペックを持ってるので、多くの方はNothing Phone (2a)の性能があれば満足できるでしょう。
あとはNothing Phone (2a)のデザインに魅力を感じるかです。かなり個性的なスマホなので好き嫌いが大きく割れそうなモデルではありますが、Glyphインターフェイスも使い次第で便利だと思いますし、いいのではないでしょうか。
→ Nothing Phone (2)を詳しく見る
→ Nothing Phone (1)を詳しく見る
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