ソニーの小型ハイエンドスマホのXperia 5 IV、コンパクトで良いですね。6.1インチ縦長ディスプレイで横幅が67mmと片手で使える高性能なスマホとなっています。
Xperia 5 IVはXperia 5 IIIの後継機種で従来の弱点を克服したブラッシュアップモデルで操作性の良いコンパクトモデルです。
この記事では、Xperia 5 IVのデザイン・サイズ・性能・動作速度・カメラをレビューし、実際に使ってどうかメリット・デメリットも書いたので参考にしてください!
- 本体デザインがフラット化し小型化
- コンパクトで軽くて片手で操作できる
- 画面輝度が50%明るく視認性向上した
- 5 IIIより発熱しにくくなった
- 全カメラの画質が向上し操作性も向上した
- 望遠カメラ(×2.5)は人物撮影に最適
- サイドボタン式指紋認証を搭載
- 内蔵スピーカーの音質が向上した
- ワイヤレス充電(Qi)に対応した
- 広角カメラは少し物足りない
- 望遠カメラはペリスコ廃止
- 最大ズームは×7.5と短くなった
- それでも発熱はしやすい傾向にある
- 顔認証に対応していない
動画レビューはこちら →
Xperia 5 IVはドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルで販売しています。SIMフリー版は2023年2月1日に発売となります。
この記事の目次
Xperia 5 IVの特徴
モデル | Xperia 5 IV |
---|---|
ディスプレイ | サイズ:6.1インチ 解像度:2,520 × 1,080ピクセル リフレッシュレート:60 / 120Hz 有機ELディスプレイ |
SoC | Snapdragon 8 Gen 1 |
メモリ | 8GB/ 12GB LPDDR5 |
ストレージ | 128GB /256GB(UFS 3.1)、microSDカード:最大1TB |
生体認証 | サイドボタン式指紋認証 |
リアカメラ | 広角:12MP(1/1.7型)・F/1.7 超広角:12MP(1/2.55型)・F/2.2 望遠×2.5:12MP(1/3.5型)・F/2.4 |
インカメラ | 32MP(1/2.76型)・F/2.5 |
オーディオ | ステレオスピーカー(エンクロージャー)、ドルビーアトモス対応、3.5mmオーディオジャックあり |
通信 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、5G(Sub-6) |
NFC | NFC A / B、Felica(おサイフケータイ) |
ポート | USB-C(30W / USB 3.2) |
ワイヤレス充電 | Qi(最大15W)、リバース充電 |
バッテリー | 5,000mAh |
サイズ | 156 × 67 × 8.2 mm |
重量 | 172 g |
OS | Android 13 |
端末価格 | 119,900円〜 |
発売日 | 2022年10月21日(金) |
Xperia 5 IVは6.1インチの有機ELディスプレイにSnapdragon 8 Gen 1を搭載しながらも本体横幅が67mmとコンパクトサイズのハイエンドスマホです。
Xperia 5 III → Xperia 5 IVになって進化したところは以下の通りです。
- SoC:Snapdragon 888 5G → 8 Gen 1
- ストレージ容量:128GB → 256GB(SIMフリー版)
- 望遠カメラ:× 2.9 ⇄ × 4.4 → ×2.5 ペリスコ廃止
- バッテリー容量:4,500mAh → 5,000mAh
- ワイヤレス充電:非対応 → 対応
SoCが最新のチップになってバッテリー容量が増えて確実に性能が向上してるのはとても良いことですが、ペリスコ望遠廃止で劣化してるのでは..?ガッカリでは…。
…と心配しましたが、実際にはソフトウェアの処理が向上し全カメラで画質が向上し2.5倍は人物撮影をするなどポートレートには丁度使いやすい画角なんですよね。
実際に使ってみると「なるほど」な端末に仕上がってるので家族の写真撮影するのに使いやすく進化し一般的な人が使うには丁度いいカメラスペックに落ち着いたといったところでしょうか。
バッテリーも5,000mAhと大容量で電池持ちが良いので1回の充電で1日はしっかり持つバッテリーライフを手に入れることが可能となっています。
ドコモではXperia 5 IVを最大55,000円の割引していてMNPのりかえ前提で82,280円で購入可能で安く手にいれるチャンスとなっています。
Xperia 5 IV レビュー
本体デザイン
Xperia 5 IVは2022年10月21日に発売した6.1インチサイズの小型ハイエンドスマホです。
Xperia 5 IVの本体はXperia 5 IIIから引き続きフラットなデザインとなっていますが、サイドフレームが丸みのあるスタイルから角張ったスタイルに変わりました。
操作ボタンは本体右側に集約されていて、上から音量ボタン、サイドボタン、カメラボタンを搭載していてシャッターボタンとして撮影時に使うことができます。
背面パネルはマットなガラス素材を採用し指紋が付きにくい筐体となっています。
なかなか質感の高い筐体に仕上がっていてコンパクトなのに高級感あるスタイルがいい感じでとにかくカッコいい。とても好きなデザインです。
Xperia 5 IVは6.1インチの21:9ワイドディスプレイを搭載し本体サイズは(156 × 67 × 8.2 mm)で横幅が67 mmと狭く片手で操作できる大きさに収まっています。
モデル | Xperia 5 IV | Xperia 5 III |
---|---|---|
サイズ | 156 × 67 × 8.2 mm | 157 × 68 × 8.2 mm |
重量 | 172 g | 168 g |
これがとても使いやすい。
5 IIIの横幅が68mmだったので 1mm だけ小さくなった感じですね。丸みのあるサイドフレームが角張ったスタイルになったことでより小さくすることができた感じでしょう。
自機能の「サイドセンス」も健在で片手でメニューを起動して「ポップアップウィンドウ」、「21:9マルチウィンドウ」を使えます。
「サイドセンス」や「Window manager」から2画面表示に切り替えて上にYouTube、下にTwitter、ブラウザを起動して使うことができます。
片手で2画面表示機能を呼び出すことができるのはやっぱり便利です。片手操作に徹するならXperia 5 IVはとてもいい選択肢になりそうです。
Xperia 5 IVの生体認証はサイドボタン式指紋認証に対応しているので指を当てて画面ロック解除して使い出すことができます。
精度と速度は従来モデルと同じで普通に快適に使えます。マスクしながらでも画面ロック解除できるので快適にスマホを使うことができます。
また、Xperia 5 IVは押し込み式指紋認証にも対応しています。初期設定はOFFですが押し込み式指紋認証をONにすることができます。
設定をONにするとボタンを押さないと指紋認証ができないようになって誤動作を防ぐことができます。
また、Xperia 5 IVはペリスコープ望遠カメラが廃止となって単焦点レンズになったことでカメラ部分の大きさが小さくなりました。
新しいモデルの方がカメラが小さいって少し珍しいパターンですよね。
本体カラーはブラック、エクリュホワイト、グリーンの3色でドコモ限定でブルー、パープルもあります。
今回レビューしてるのはブルーですが暗すぎず明るすぎずちょうどいいブルーの色合いが個人的に最高です。ちなみに、Xperia 5 IVはP68防水防塵仕様なので濡れても使える安心感は持ち合わせております。
Xperia 5 IVの純正ケースも5 IIIと同じくサイド部分が空いた少し怖いタイプですが、横幅が広くならないのでコンパクトを維持したまま使えるメリットがあります。
背面側にスタンドを内蔵しているので立てかけて動画視聴ができるので、これは何気に便利でいいですよね。
ちなみに、Xperia 5 IVは5 IIIのケースと互換性ありそうでないので注意です。カメラの位置や大きさが微妙に異なるので新しいケースが必要となります。
- 片手で操作できるコンパクトサイズ
- 本体重量が172gととにかく軽量で扱いやすい
- サイドボタン式指紋認証(押し込み式対応)
- ワイヤレス充電(Qi)に対応している
- IP6X / IPX8 防水防塵規格で濡れても使える
- 純正ケースがコンパクトで使いやすい
- 本体が小さく発熱しやすい構造
- 顔認証に対応していない
充電と外部ポート
本体上左に3.5mmオーディオジャックを搭載し有線イヤホンで音楽を楽しむことも可能です。
Xperiaのオーディオジャックは音質もいいので高品質なヘッドフォンで音楽を聴くのにも適していますしワイヤレスイヤホンを使って高品質なサウンドも楽しめます。
本体下にUSB-Cポートを搭載しPD3・PPSの充電で通信速度はUSB 3.2 Gen1で5Gbpsの高速通信に対応しています。
実際にどれくらいで給電できてるか確認すると(8.95V × 2.11A = 18.8W)で充電できていました。
充電速度はめちゃ速いってことはないですが30Wの充電アダプタを使うことで1時間で50%の電力補給は可能となっております。
カードスロットはnanoSIMとmicroSDカード(最大1TB)を入れることができる両面スロットを採用しています。
eSIMにも対応してるのでDSDV環境の構築も可能です。
Xperia 5 IVはワイヤレス充電に対応しています。
ハイエンドスマホなのに今まで出来なかったことが不思議なくらいですが、ようやくXperia 5 IVも無線でエネルギーチャージが可能になっています
- 3.5mmオーディオジャックを搭載している
- ワイヤレス充電(Qi)に対応している
- microSDカード(最大1TB)に対応
- nano SIM + eSIMに対応している
- 充電速度はそんなに速くはない
ディスプレイの性能
Xperia 5 IVは6.1インチの有機ELディスプレイを搭載し解像度はフルHD+(2,520 × 1,080ピクセル)、リフレッシュレートは120Hzで操作性の良いディスプレイです。
リアルタイムHDRドライブに対応し動画コンテンツでフレームごとの輝度や階調を動的に解析し白とびしやすい明るいシーンもハイライトを見やすく調整し映画をより高画質で視聴できるように進化してます。
さらに、ゲームプレイ中に使えるゲームエンハイサーでは黒幕を間に入れる240Hzの高リフレッシュレートにも対応してるのでゲームもしっかり楽しむことも可能です。
また、Xperia 5 IVのディスプレイは最大輝度が50%向上し視認性が向上し明らかに5 IIIよりも画面が明るくなってるのも使いやすくなったポイントとなっています。
Xperia 5 IVと5 IIIと画面の明るさを比較すると全然違うんですよね。5 IVは画面が明るく視認性が向上し太陽下においても見やすいディスプレイとなっています。
外で撮影する機会が多い時はXperia 5 IVは画面がそこそこ見やすくて撮影がしやすいですよ。
- 縦長ディスプレイで2画面表示が見やすい
- 最大120Hzリフレッシュレートに対応
- 画面輝度が明るくなって視認性向上
- クリエイターモードを搭載している
- サイドセンスで片手でアプリ切り替え可能
- 電子書籍は読みにくい画面比率
- 画面上部のベゼルが太め
オーディオの性能
Xperia 5 IVはステレオに対応していますが今回のモデルは新しいスピーカーを専用のエンクロージャーに埋め込んむことで音質が向上しています。
スピーカーの後ろから発せられる音が本体内部に入り込むことがなくなり共振・共鳴が抑えられて音量を上げても本体が振動しなくなり引き締まったサウンドを楽しめます。
5 IIIは全体的にゴチャッとした音になってるのに対してXperia 5 IVはつ一つの音がしっかり聞こえる感じで内蔵スピーカーの音質が向上しています。
Xperia 5 IVはBluetoothによるワイヤレスイヤホンの接続も可能となっていて、高音質コーデックのLDAC、aptX Adaptive(aptX HD)に対応しています。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- LDAC:○
LDAC対応のWF-1000XM4、LinkBuds S、aptX Adaptiveに対応のMOMENTUM TW3も高音質で音楽を楽しめます。
さらに、アップデートでLE audioにも対応。LE audioは新世代のBluetoothオーディオ規格で低遅延で高音質サウンドを楽しめるのは期待できます。
また、XPeria 5 IVはソニーの空間オーディオ的な「360 Upmix」に対応しています。
対応楽曲だけでなくストリーミングサービスの音源を立体的なサウンド変換してくれて目の前でアーティストが演奏してるような臨場感を楽しめます。
正直、違和感のある音質ですが音場の位置が高くなって臨場感のあるサウンドに変わるので、広がった臨場感のある音質が好きな方にとってはいいかもしれません。
- ステレオスピーカーを搭載してる
- エンクロージャースピーカーで音質が良い
- 3.5mmオーディオジャックを搭載している
- 高音質コーデック・LDAC、aptX Adaptiveに対応
- 次世代規格のLE-audioに対応している
- とくになし
SoCのスペックと性能
Xperia 5 IVはSoC(システムオンチップ)にSnapdragon 8 Gen 1を搭載しています。メモリは8GBと据え置きでストレージはキャリア版が128GB、SIMフリー版が256GBとなっています。
SoCの構成はこのようになっています。
モデル | Xperia 5 IV | Xperia 5 III |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 8 Gen 1 | Snapdragon 888 5G |
CPU | Cortex-X2 ×1 Cortex-X710 ×3 Cortex-A510 ×4 |
Cortex-X1 ×1 Cortex-X78 ×3 Cortex-A55 ×4 |
GPU | Adreno 730 | Adreno 660 |
メモリ | 8GB | 8GB |
ストレージ | 128GB/256GB | 128GB |
プロセス | 4nm | 5nm |
高性能CPUコアがCortex-X1 → X2になってピーク性能が向上しただけでなく、GPU、AIエンジンの性能も大きく向上してより快適に動作するようになりました。
メモリは8GBと同じですがSIMフリー版はストレージが256GBなのでゲームをたくさん楽しみたい方はSIMフリーXperia 5 IVにしましょう。キャリア版を買った僕は涙目です。
Snapdragon 8 Gen 1の性能をAntutuで計測してみました。
モデル | Xperia 5 IV | Xperia 5 III |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 8 Gen 1 | Snapdragon 888 5G |
総合 | 850393 | 715983 |
CPU | 208652 | 177011 |
GPU | 358279 | 289000 |
MEM | 130549 | 103834 |
UX | 152913 | 146138 |
発熱 | 9.8°上昇 | 10°上昇 |
電池消費 | 5%消費 | 5%消費 |
Xperia 5 IVは5 IIIよりもCPUが20%、GPUが10〜15%ほど処理性能が向上していて、トータルで20%ほど性能が向上しゲームもより快適に遊ぶことができます。
Chromeブラウザ、Twitterの実際の動作を動画にしました。
全体的にサクサクと動作しストレスなく操作感となっていますが、5 III → 5 IVになったことでブラウザ、TwitterなどのSNSの動作速度に差はほとんどありません。
Xperia 5 IVのSoCはハイエンドのSnapdragon 8 Gen 1を搭載しているので3Dグラフィックスを多用したゲームも快適に遊べます。
PUBGモバイルの画質設定「HDR」、フレームレート「極限」でのプレイが可能で、FHDもロビーからデータをダウンロードするとさらに高精細な画面でプレイができます。
「原神」のデフォルトの画質設定は「中」となっています。
画質を「最高」、フレームレート「60」にすることでよりキレイで滑らかな画質でプレイ可能です。
ただし、長時間プレイになると発熱によりフレームレートが低下してコマ落ちします。デフォルト画質から少し画質を上げてプレイするなら発熱も抑えられて動作も安定します。
とくに長時間プレイする場合は高画質設定はかなりの発熱状態となるので画質は落としてプレイするのがおすすめです。
Xperia 5 IVはポテンシャルは高いけど耐発熱に弱く持続力がないのでそこそこの画質でプレイできればいいやって方はおすすめです。
Xperia 5 IVはゲームエンハイサーを搭載しています。
「画質モード」から「L-γレイザー」や「ホワイトバランス」の調整ができたり、リフレッシュレートを60Hz、120Hz、さらに黒幕を入れてクッキリさせる240Hzに設定できます。
さらに、オーディオイコライザーで音質も細かく調整できます。
120Hzのリフレッシュレートに設置することでPUBGモバイルなどのFPSゲームで優位にプレイ可能です。
端末の発熱について
Xperia 5 IVと5 IIIで原神を最高画質、60フレームレートに設定して20分ほど起動した状態で発熱を計測器を使って比較してみました。(OSはどちらもAndroid 13です。)
Xperia 5 IIIは45.1°とかなり高熱になっていますが、Xperia 5 IVは41.5°と発熱を抑えられています。
Xperia 5 IVは⾼温化を防ぐグラファイトシートを本体前⾯と背⾯に採用し大きさとシートの厚みを増やして熱の拡散効率を改善し同じように負荷をかけてても発熱を4°も抑制できています。
同じゲームを同じ画質でプレイしたとしてもXperia 5 IVの方が熱が発生しにくく安定感のある動作を得ることができます。
電池持ち・バッテリーライフ
Xperia 5 IVは5,000mAhと4,500mAhから500mAhもバッテリー容量が増えて電池持ち向上が期待できますが、どれくらいのバッテリーライフなのか計測してみました。
モデル | Xperia 5 IV | Xperia 5 III |
---|---|---|
バッテリー | 5,000mAh | 4,500mAh |
YouTube 60分 | 77 → 68% 9%消費 | 78 → 69% 9%消費 |
PUBG 30分 | 52 → 46% 6%消費 | 53 → 45% 8%消費 |
原神 30分 | 68 → 59% 7%消費 | 68 → 60% 8%消費 |
8時間待機 | 59 → 56% 3%消費 | 65 → 55% 5%消費 |
充電 | USB-C ワイヤレス充電(Qi)対応 |
USB-C |
全体的に電池持ちが向上しているみたいで、PUBGモバイルや原神などゲームのバッテリー駆動時間がXperia 5 IVの方が長くなっています。
YouTubeなど動画視聴は大きな差はないものの物理的にバッテリー容量が多くなってるのは心強い進化と言っていいかもしれません。
- 快適に使えるハイエンドな性能
- ゲームも快適に楽しめる性能
- 大容量バッテリーで電池持ちも良い
- 負荷のかかるアプリは発熱はしやすい
カメラのスペックと画質
Xperia 5 IVのリアカメラは広角 + 超広角 + 望遠のトリプルカメラを搭載していて、いずれも1,220万画素のセンサーを搭載しています。
モデル | Xperia 5 IV | Xperia 5 III |
---|---|---|
レンズ | ZEISS T*(ティースター) | |
広角 | 24mm 12MP(1/1.7型)・F/1.7 |
|
超広角 | 16mm 12MP(1/2.55型)・F/2.2 |
|
望遠 | 60mm 12MP(1/3.5型)・F/2.4 |
70mm ⇄ 105mm 12MP(1/2.9型)・F/2.3 ⇄ F/2.8 |
AF | リアルタイム瞳AF・トラッキング、20コマ/秒のAF/AE追従高速連写・60回/秒AF/AE演算(全カメラ) | リアルタイム瞳AF・トラッキング、20コマ/秒のAF/AE追従高速連写・60回/秒AF/AE演算(広角カメラ) |
インカメラ | 12MP(1/2.88型)・F/2.0 | 8MP(1/3.88型)・F/2.0 |
Xperia 5 IVの広角と超広角カメラのスペックは5 IIIと同じですが、ソフトウェアの処理が上手くなってるのか解像感が高くなって画質が向上しています。
望遠はペリスコープレンズが廃止となって単焦点レンズになって画角が60mm(2.5倍)になりましたが、人物撮影ならちょうど良い視野角で子どもらを撮るのに使いやすいです。
Xperia 5 IVのカメラアプリはPhotoProを使うことになりますが、カメラをスムーズに切り替えできるように改善されています。
Xperia 5 IV、カメラの切り替えがスムーズになったの使いやすい。(他のスマホでは当たり前の機能だけど😇
Xperia 5 IV → 1 IV pic.twitter.com/0exQ8HZAb1
— かずやシンスペース (@Logkazu) October 23, 2022
上位モデルのXperia 1 IVと比べてもXperia 5 IVは滑らかに超広角から望遠までの
では、Xperia 5 IVの広角カメラをレビューです。全てPhoto ProのBasicモード(オート)で撮影しています。(画像タップで拡大できます。)
Xperia 5 IVの広角カメラは5 IIIと同じスペックですが、HDRの処理が上手になったのか明暗差のあるシーンで暗いところをより明るく撮影できるようになりました。
また、画質も向上していて5 IIIは全体的にボヤッとしてたのにXperia 5 IVは高精細な画質となっています。
これは大きな進化といってもいいかも。Snapdragon 8 Gen 1はISP(画像処理エンジン)とAIが大きく向上したのでその恩恵もあるのかもしれません。
Xperia 5 IVは広角カメラの超解像ズームにおいても解像感の高い写真に仕上げることが可能となっています。クロップズームとかではないですがキレイですよね。
Xperia 5 IVの広角カメラで夜の街を撮影しました。
夜間においてもXperia 5 IVの方が自然な色味で撮影ができますし…
解像感もXperia 5 IVの方が高精細です。
広角カメラの処理がかなり向上してるのでしょう。夜間の暗いシーンにおいてもノイズの少ないキレイな写真が撮影ができます
Xperia 5 IVの広角カメラで被写体に寄って撮影した時の背景のボケ感はこんな感じです。
広角カメラのセンサーサイズは1/1.7型なのでボケ量は大きくはないですね。
近年のハイエンドスマホは大型センサーを搭載したモデルが多くなっているので、少し物足りなさはあるかもしれません。
Xperia 5 IVは柔らかい雰囲気の写真となりますが、パッキリとした解像感はないので、高精細な写真を求めるカメラではないのかもしれません。
Xperia 5 IVは超広角カメラを搭載しているので視野の広い写真も撮影が可能です。
HDRをしっかり使って白トビを抑えながら暗い部分もある程度持ち上げて自然な感じに仕上げてくれます。
カメラのスペックは5 IIIと同じですが処理が上手くなってるのかなかなかキレイな仕上がりです。
色味もXperia 5 IVの方がうまく表現できています。
解像感も5 IIIよりもXperia 5 IVの方が上となっているので、風景の写真もより高精細にキレイに仕上げることができそうです。
Xperia 5 IVの望遠カメラは5 IIIのペリスコープ望遠レンズを廃止となって、新たに60mm(光学2.5倍)のレンズを搭載しています。
Xperia 5 IVの60mm(光学2.5倍)と5 IIIの70mm(光学2.9倍)の画角はこれくらいあります。
イメージセンサーの大きさが1/2.9型から1/3.5型に小さくなって画質低下が心配でしたがそんなことなくXperia 5 IVの方が解像感の高い写真になっています。
5 IIIは可変式望遠カメラなので105mm(光学4.4倍)もデジタルズームなしで撮影ができますが、は60mmのカメラの超解像ズームでの撮影ができます。
同じ105mm(4.4倍)に合わせて撮影してみました。
Xperia 5 IV、負けてないんですよね。超解像ズームですが解像感はほぼ互角となっています。ただし、最大ズームはXperia 5 IVは180mm(7.5倍)となってしまいます。
より遠くのモノをズームするならペリスコープ望遠カメラを搭載しているXperia 5 IIIの方がいいかもしれません。
また、Xperia 5 IVの背景のボケ感は自然です。
ボケ量としてはXperia 5 IVよりも5 IIIの方が上ですが、単焦点レンズなので柔らかみのあるボケを演出できます。5 IIIはペリスコープレンズなので少し硬い感じになります。
センサーサイズが小さくなったXperia 5 IVですが、不思議と5 IIIよりも解像感の高い写真に仕上がるので、意外と使える望遠カメラになっていますよ。
暗いシチュエーションでもノイズ少なめでキレイな写真に仕上げることができますが、
ただ、画質自体はとてもキレイで雰囲気ある写真になります。
望遠 60mm(2.5倍)のレンズの超解像ズームでも高精細な写真に仕上げてくれます。
まあまあアリじゃないですかね?
同じ世代のXperia 1 IVは超解像ズームで最大15.6倍までズーム撮影できるのに対して、Xperia 5 IVは最大7.5倍までしかズームできません。
望遠カメラはペリスコープ型のレンズではなく単焦点レンズになったので光源の表現は普通になりました。
個人的にペリスコープ望遠レンズの独特の煌びやかな表現が好きなので、これをXperia 5 IVで楽しめないのは少し残念なところではあります。
高倍率のズーム性能を求めていないなら問題はないですが、Xperia 5 IIIも12.5倍までの撮影ができるので少し物足りなさはあるかもしれません。
ラーメンのネギをXperia 5 IVの広角カメラで撮影しました。
美味そうですね🤤
というか、美味かったです。
Xperia 5 IVはレンズ性能も向上してるのでしょうかね。周辺ボケは5 IIIよりも抑えられていて解像感の高くなっています。
望遠カメラはXperia 5 IVは最短撮影距離が約32cm、5 IIIは約30cmと長いので寄っての撮影はできません。5 IIIは4.4倍の望遠レンズの組み合わせで寄って撮影ができます。
これが、Xperia 5 IVと5 IIIの大きな違いです。今までペリスコ望遠で物撮りをしてた方が5 IVに乗り換えるとこのような写真の撮影は難しいです。
望遠カメラは広角と違ってレンズ周辺がボケない、流れないメリットがありますし、超解像ズームを使ってある程度は寄れるので問題はなさそうです。
Xperia 5 IV レビュー:まとめ・評価
Xperia 5 IVは6.1インチの片手で操作できる小型ハイエンドモデルです。
Snapdragon 8 Gen 1を搭載し120Hzリフレッシュレートにも対応してるので操作感はとても良いのでストレスなくスマホを使うことができます。
カメラも尖ったスペックではなく普段使いに特化して使いやすさを追求してるので家族写真、猫ちゃんわんちゃんを撮影するには丁度いいカメラに仕上がって小型ハイエンドとして十分使えるスマホとなっています。
Xperia 5 IVがおすすめな人は
では、Xperia 5 IVはどんな人におすすめなのかまとめます。
- 片手操作できるハイエンドスマホが欲しい
- 音楽をスピーカー、イヤホンで良い音で楽しみたい
- 人物撮影をすることが多い
Xperia 5 IVは小型ハイエンドスマホで本体横幅が67mmに抑えられているので片手操作に徹するならおすすめのモデルです。軽いですし使いやすいです。
また、内蔵スピーカーの音質もとてもいいですし、3.5mmオーディオジャックもあって、音声コーデックもLDAC、aptX Adaptiveに対応しワイヤレスイヤホンの音質も良好でLE audioにも今後対応します。
カメラはペリスコープ望遠カメラが廃止となったものの画質は向上していますし、2.5倍望遠カメラは人物撮影するなら丁度いい画角で子どもさんやご家族の撮影をメインとするならXperia 5 IVは使いやすいカメラに仕上がっているかと思いますよ。
Xperia 5 IVは13万円前後で購入できます。
モデル | Xperia 5 IV | Xperia 5 III |
---|---|---|
米国価格 | 999ドル | 999ドル |
ドコモ | 137,280円 | 113,256円 |
au | 134,900円 | 121,405円 |
ソフトバンク | 147,600円 | 137,520円 |
楽天モバイル | 119,900円 実質100,900円 |
– |
直販 | 119,900円 | 89,100円 |
イオシス(中古) | – | 約8万円 |
発売日 | 2022年10月21日 | 2021年11月12日 |
Xperia 5 IIIがおすすめな人は
Xperia 5 IIIは2021年11月発売のハイエンドスマホでまだまだ現役で使えますし可変式ペリスープ望遠カメラで最も安いモデルはXperia 5 IIIとなります。
- 片手操作できるハイエンドスマホが欲しい
- ペリスコープ可変望遠カメラを使いたい
- 望遠カメラで物撮りすることが多い
- アップデートを気にしないなら
カメラの画質自体はXperia 5 IVの方が上ですが、可変式のペリスコープ望遠カメラが使えるのはXperia 5 IIIとなります。
ペリスコ望遠は被写体に寄って撮影できるので物撮り写真撮影スマホとしても使えるメリットがありセンサーサイズも1/2.9型と大きめで画質も良いです。
人物ポートレートは2.5倍の望遠カメラのXperia 5 IVの方がいいですが寄って物撮りすることがメインならXperia 5 IIIにして問題ないでしょう。
SoCはSnapdragon 888 5Gと少し世代が古いのでバッテリー持ちは良くなかったりしますが望遠カメラを主体で考えるなら選択肢としてはアリです。
Xperia 5 IIIは現在はAmazonの公式ストアで8万円ほどで購入可能で中古なら6万円前後で手に入れることができます。
→ Xperia 5 IIIを詳しく見る
→Xperia 5 V、Xperia 1 Vはこちら
個人的に5 IVは全体的に使いやすさを重視して、従来機のデメリットを潰していった感じに思えて好印象です。
寧ろ5 IIIまでは小型の筐体に、一部省いて無理矢理1シリーズの機能を詰め込んでいた感があって、将来的に不安の方が大きかったのでこの仕様で正解だと思いました。
望遠に関しても正直24mmと70mmは離れ過ぎている事と、5 IIIの105mmや1 IVの125mmの画質の面で、果たしてToFセンサーのない小型機にまでペリスコープって必要なのかな?と疑問に感じてましたし、今年のハイエンドが軒並み価格高騰化してる事を思えば、GalaxyのSシリーズ無印みたくコストカットの意味でも単焦点の方が良いと感じています。
その代わり電池容量を増やせて、ワイヤレス充電に対応した事でユーザビリティが向上したならばそれでいいかと。
後、一つ気になったのですが「エンハイサー」ではなく「エンハンサー」です。