Xperia 5 Vは6.1インチの縦長ディスプレイを搭載しつつ本体幅を抑えて片手操作もしやすいハイエンド小型モデルでXperia 5 IVの後継機種です。
ということで、この記事ではXperia 5 Vのサイズ、スペックをXperia 5 IVと比較したので機種変更やはじめてXperia 5にしようか考えてる方は参考にしてください。
この記事の目次
Xperia 5 V vs Xperia 5 IV 比較
本体デザインの違い
Xperia 5 V、Xperia 5 IVはどちらも6.1インチの21:9縦長ディスプレイを搭載したスマホで基本デザインは同じとなっています。
Xperia 5 IVは斜めに角を削り取ったエッジ加工が施されたサイドフレームを採用していました。
Xperia 5 VはXperia 1 Vと同じく2段階に角を削ったフラットサイドフレームに変更になるなど細いところでデザイン変更しています。
サイドフレームにスレッド加工は入ってないXperia 1 IVと同じデザインで背面パネルのガラスはGorilla Glass Victus 2を採用し光沢を抑えたマットなフロスト加工が施されています。
リアカメラのデザインも変更となり3眼カメラから2眼カメラになってレンズ周りのがアルミ金属を土台にしたカメラデザインになっています。
カメラフレームに色はブラックではなく本体カラーに合わせてるので明るい本体カラーだと可愛らしさが増してるように感じます。
Xperia 5 Vの本体カラーはブラック、プラチナシルバー、ブルーの3色あります。ブルーの色味がいい感じですね。
純正の専用ケースも用意されてます。
Xperia 1 Vのケースと同じデザインとなっていてカメラボタンのある部分はグリップが設けられてることで撮影がしやすいスタイルとなっています。
本体サイズの違い
Xperia 5 VとXperia 5 IVの本体サイズと重量の違いを比較しました。
モデル | Xperia 5 V | Xperia 5 IV |
---|---|---|
画面 | 6.1インチ | 6.1インチ |
サイズ | 154 × 68 × 8.6 mm | 156 × 67 × 8.2 mm |
重量 | 182 g | 172 g |
素材 | アルミ金属 + Gorilla Glass Victus 2 | アルミ金属 + Gorilla Glass Victus |
Xperia 5 Vの本体の高さは 156mm → 154mm と低くなっていますが、横幅は 67mm → 68mm と少し幅広になっています。見た目もベゼルの幅が太くなっています。
サイドフレームの加工が変更になったことによるサイズ変更なのでしょうか。ベゼル幅が実機でどれくらい変わってるのか気になるところです。
重量も 172 g → 182 g と 10 g ほど重くなっています。これは放熱シートが追加されたことによる重量アップで本体の厚みも 8.2mm → 8.6mm と増えたので筐体サイズは少しですが大きくなっております。
ディスプレイの違い
Xperia 5 VとXperia 5 IVのディスプレイの違いを比較しました。
モデル | Xperia 5 V | Xperia 5 IV |
---|---|---|
ディスプレイ | 6.1インチ(21:9) 2,520 × 1,080ピクセル 有機ELディスプレイ |
|
リフレッシュレート | 最大120Hz | |
最大輝度 | ? | ? |
パネル素材 | Gorilla Glass Victus2 | Gorilla Glass Victus |
どちらも6.1インチの画面比率は21:9の縦長の有機ELディスプレイを搭載していて解像度も2,520 × 1,080ピクセルと同じでリフレッシュレート120Hzに対応した滑らかパネルとなっています。
ゲームプレイ時は黒幕を間に入れることで最大240Hzで駆動させることも可能。Xperia 5 VはさらにリアルタイムHDRドライブに対応し動画品質がXperia 5 IVより向上しています。
オーディオの違い
内蔵スピーカーはどちらもステレオに対応しエンクロージャースピーカーによって共振をしっかり抑えながら一つ一つの音をしっかり鳴らすことができます。
モデル | Xperia 5 V | Xperia 5 IV |
---|---|---|
オーディオ | エンクロージャーステレオスピーカー 空間オーディオ、ドルビーアトモス対応 24-bit / 192kHz audio 音声コーデック:AAC/SBC/aptX/aptX Adaptive/LDAC LE audioに対応 |
|
端子 | 3.5mm オーディオジャック:○ |
Xperia 5 IVもサイズのわりに音質は良いですが、Xperia 5 Vも引き続きエンクロージャーステレオスピーカーを採用しさらに新型アンプを搭載し低音域で100%、中音域で10~20%音圧が高くなって音質が向上しています。
3.5mmヘッドフォンジャックも搭載し有線イヤホンで音楽を楽しむことができますし、ワイヤレスイヤホンも高音質コーデックのLDACとaptX Adaptiveに対応しています。
さらに、LE audioにもどちらも対応しています。
SoCスペック・バッテリー容量の違い
SoC(システムオンチップ)はXperia 5 VがSnapdragon 8 Gen 2、Xperia 5 IVはSnapdragon 8 Gen 1を搭載しています。
Snapdragon 8 Gen 1のCPUは高性能コア(1 + 3)+ 効率コア(4)でしたが、Snapdragon 8 Gen 2は高性能コア(1 + 2 + 2)+ 効率コア(3)の構成となっています。
モデル | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8 Gen 1 |
---|---|---|
CPU | Kryo Cortex-X3 ×1 Cortex-A715 ×2 Cortex-A710 ×2 Cortex-A510 ×3 |
Kryo 680 Cortex-X2 ×1 Cortex-A710 ×3 Cortex-A510 ×4 |
GPU | Adreno 740 | Adreno 730 |
Memory | LPDDR5X 4,200MHz |
LPDDR5 3,200MHz |
storage | UFS 4.0 (Xperiaは3.1を採用) |
UFS 3.1 |
NPU | New Hexagon | Hexagon |
ISP | New 18-bit Spectra ISP | トリプル18-bit Spectra ISP |
HDR | Dolby Vision、HDR10+、HDR10、HLG | Dolby Vision、HDR10+、HDR10、HLG |
Camera | 4K 120fps | 4K 120fps |
モデム | Snapdragon X70 5G | Snapdragon X65 5G |
Process | 4nm(TSMC) | 4nm(Samsung) |
Snapdragon 8 Gen 1 → 8 Gen 2になることで性能が向上しゲームなどの動作がXperia 5 Vの方がより快適に動かせるようになります。
Xperia 5 IVのSnapdragon 8 Gen 1は発熱しやすいSoCでしたが電力効率が向上したSnapdragon 8 Gen 2になって熱拡散シートの体積が40%増えて発熱抑制に期待できます。
Xperia 5 IVは少し使っただけで端末が熱くなったのでXperia 5 Vはその辺り快適に使えるようになるといいですね。発熱はみんなの心配事の一つですし。
Snapdragon 8 Gen 2と8 Gen 1でAntutu(v9)のスコアを比較しました。(今回はXperia 1 VとXperia 1 IVで比較しています。)
モデル | Xperia 1 V | Xperia 1 IV |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8 Gen 1 |
メモリ | 12GB / 256GB | |
総合 | 1037148 | 786632 |
CPU | 222569 | 142329 |
GPU | 482827 | 362938 |
MEM | 170371 | 141503 |
UX | 161381 | 139862 |
発熱 | 40°(8°上昇) | 38.9°(7.9°上昇) |
バッテリー | 4%消費 | 4%消費 |
8 Gen 1 → 8 Gen 2になることでトータル性能が20〜25%ほど向上します。
一般的なアプリだと差を感じないですが、原神など重めのゲームだとSnapdragon 8 Gen 2のスマホのほうが快適に動かせるのでゲームを快適にプレイするならXperia 5 Vを選ぶメリットは大きくなるのではないでしょうか。
生体認証の違いを比較
生体認証はどちらもサイドボタン式指紋認証に対応し顔認証には非対応となっています。この辺りの使い勝手については同じだと思われます。
通信性能の違いを比較
Xperia 5 VとXperia 5 IVの通信性能の違いを比較しました。
モデル | Xperia 5 V | Xperia 5 IV |
---|---|---|
Wi-Fi | Wi-FI 6E | Wi-Fi 6E |
Bluetooth | 5.3 | 5.2 |
SIMカード | nanoSIM × 1 eSIM |
nanoSIM × 1 eSIM |
5G | 対応 | 対応 |
4G | 対応 | 対応 |
どちらもWi-Fiは6E(6GHz)に対応しています。BluetoothはXperia 5 IVはバージョン5.2でしたがXperia 5 Vは最新の5.3に対応しています。
とはいえ、通信周りの使い勝手はほぼ変わりないでしょう。
NFC / おサイフケータイについて
Xperia 5 VとXperia 5 IVともにNFC Type A/Bに対応しType-F(Felica)に対応しています。
モデル | Xperia 5 V | Xperia 5 IV |
---|---|---|
NFC | Type A/B | |
Felica | 対応(おサイフケータイ) |
Visaタッチなどの電子決済だけでなくFelica(おサイフケータイ)の交通系カード・Suica、PASMOやiDやQUICPayなどの電子決済も使って支払いが可能なのでメインスマホとしても使えます。
カメラのスペックを比較
Xperia 5 IVは広角、超広角、望遠のトリプルカメラ、Xperia 5 Vは広角、超広角のデュアルカメラで、いずれもZEISS T*コーティングが施されたレンズを搭載しています。
モデル | Xperia 5 V | Xperia 5 IV |
---|---|---|
広角 | 48MP(1/1.35型)・ƒ/1.9 | 12MP(1/1.7型)・ƒ/1.7 |
超広角 | 12MP(1/2.55型)・ƒ/2.2 | |
望遠 | – 最大6倍 |
12MP(1/3.5型)・ƒ/2.4 最大7.5倍 |
インカメラ | 12MP(1/2.9型)・ƒ/2.0 | |
AF/AE | 最高30コマ/秒 | 最高20コマ/秒 |
色調整 | Creative look、S-Cinetone for mobile | – |
動画 | PhotoPro 4K/60fps Video Pro 4K/60fps |
PhotoPro 4K/30fps Video Pro 4K/60fps |
Xperia 5 IVは1200万画素(1/1.7型)の広角カメラを搭載していましたが、Xperia 5 Vは4800万画素の2層トランジスタ画素積層型CMOSセンサー「Exmor T for mobile」を採用しました。
より多くの光を取り込め、高感度・低ノイズな撮影が可能となります。Xperia 1 Vと同じ広角カメラですね。
夜間は解像感が高くなってますし、人肌の表現もいいので使いやすいカメラでそれがXperia 5 Vでも使えるようになるのは大きな魅力となります。
ちなみに、Xperia 5 Vは望遠カメラが廃止となっています。
スペックダウン…?
…という印象がありますが、広角カメラが4800万画素の2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー「Exmor T for mobile」を搭載しクロップズーム2倍で望遠画角をカバーしています。
3倍ズームよりも高倍率になると2.5倍の望遠カメラを搭載していたXperia 5 IVよりも画質は劣るので望遠画角での撮影はXperia 5 Vは適していないかもしれません。
また、Xperia 5 Vは撮影時に色を変更して撮影できるCreative Lookを使って撮影も可能となっています。
- ST:標準の仕上がりで幅広いシーンで使える
- NT:彩度・シャープネスが低く落ち着いた雰囲気
- VV:彩度・コントラストが高い色彩豊かに
- FL:空や緑にコントラスを加えた雰囲気ある落ち着いた発色
- IN:コントラストと彩度を抑えたマットな質感
- SH:透明感・柔らかさ・鮮やかさのある明るい雰囲気に
動画はS-Cinetone for mobileによって落ち着いた雰囲気ある撮影もできるので、Xperia 5 Vはちょっとしたコンデジとして使うことができるのではないでしょうか。
また、カメラの横に声主体の動画撮影に優位になるモノラルマイクを新たに搭載しています。
Xperia 5 Vは誰でも簡単に動画編集ができるVideo Creatorを新しく搭載しています。
Photo ProやVideo Proなどで撮影をしてVideo Creatorで編集してVlogを作成できるのでSNSにサクッとアップする感じでしょうか。動画をアップすることが多いなら便利そうです。
Xperia 5 V・Xperia 5 IV スペック比較
Xperia 5 VとXperia 5 IVのスペックを比較しました。
モデル | Xperia 5 V | Xperia 5 IV |
---|---|---|
ディスプレイ | 6.1インチ(21:9)有機ELディスプレイ 2,520 × 1,080 ピクセル |
|
リフレッシュレート | 60・120Hz(ゲーム:最大240Hz) | |
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8 Gen 1 |
メモリ | 8GB / 12GB | |
ストレージ | 128GB / 256GB | |
生体認証 | サイドボタン式指紋認証 | |
広角 | 48MP(1/1.35型)・ƒ/1.9 | 12MP(1/1.7型)・ƒ/1.7 |
超広角 | 12MP(1/2.55型)・ƒ/2.2 | |
望遠 | × デジタルズーム6倍(144mm) |
12MP(1/3.5型)・ƒ/2.4 デジタルズーム7.5倍(180mm) |
インカメラ | 12MP(1/2.9型)・ƒ/2.0 | |
オーディオ | エンクロージャーフロントステレオスピーカー | |
通信性能 | Wi-Fi 6E Bluetooth 5.3 |
Wi-Fi 6E Bluetooth 5.2 |
バッテリー | 5,000 mAh | |
防水防塵 | IP6X / IPX8 | |
ポート | USB-C | |
ワイヤレス | Qi対応、バッテリーシェア対応 | |
サイズ | 154 × 68 × 8.6 mm | 156 × 67 × 8.2 mm |
重量 | 182 g | 172 g |
OS | Android 13 | Android 13 |
Xperia 5 V・Xperia 5 IV 価格比較
Xperia 5 V・Xperia 5 IVの価格を比較します。
モデル | Xperia 5 V | Xperia 5 IV |
---|---|---|
EU | 999ユーロ | 1,049ユーロ |
ドコモ | 151,690円 | 137,280円 → 104,280円 |
au | 143,000円 | 134,900円 → 112,900円(MNP) |
ソフトバンク | – | 115,200円 → 93,216円(MNP) |
楽天モバイル | 152,400円 | 106,900円 |
公式ストア | 139,700円 | 119,900円 |
未使用品 | – | 74,800円 |
中古 | – | 5〜7万円 |
※ au:新規契約:11,000円割引、MNP:22,000円割引、機種変更:5,500円割引、楽天モバイル:初めての契約で9,000pt還元
Xperia 5 IVはソニー公式のSIMフリーモデルが119,900円で購入可能でXperia 5 Vの登場で安くなる可能性があります。
Xperia 5 Vの価格はソニー公式ストアで139,700円、ドコモで151,690円、auが143,000円、楽天モバイルが152,400円です。ドコモ、au、ソニーストアでキャンペーンを実施してるので詳しくは各ページをご覧ください。
Xperia 5 V・Xperia 5 IV どっちがいい?
Xperia 5 IV → 5 Vの進化ポイントをまとめました。
- 次世代センサーでカメラの画質が向上
- Creative Look、S-Cinetoneに対応
- Video Creatorで簡単に動画を編集可能
- スナドラ8 Gen 1 → 8 Gen 2で性能が向上
- 電力効率と放熱性能が向上し動作安定化
- 電力効率向上でバッテリー持ちも向上
- 内蔵スピーカーの音質が向上する
Xperia 5 Vになって細かいところがアップデートされています。
広角カメラはセンサーが刷新して画質は向上していてSoCが定評のあるSnapdragon 8 Gen 2になって発熱が抑えられるのは大きな進化となっています。
Xperia 5 Vがおすすめな人は
Xperia 5 Vがおすすめな人はこんな人でしょうか。
- コンパクトなハイエンドスマホが欲しい
- カメラの画質にこだわりたい
- 色味を変えて雰囲気ある写真動画を撮影したい
- 動画を撮影して簡単に編集したい
- ゲームもそこそこ快適に遊びたい
- 筐体の発熱はやっぱり抑えたい
片手で操作できるハイエンドが欲しいならXperia 5 Vです。性能の高いSnapdragon 8 Gen 2を採用しつつ放熱シートも40%増えてるので5 IVよりも快適に使えるはずです。
カメラの画質が向上してるだけでなくCreative LookやS-Cinetoneで色味を変えて雰囲気ある撮影ができるのも魅力となります。
→ Xperia 5 Vを詳しく見る
Xperia 5 IVがおすすめな人は
基本的に新機種のXperia 5 Vの方がいいのは当然ですが、Xperia 5 IVは値下げされて継続販売されるので費用を抑えるなら選ぶ価値はあります。
- コンパクトなハイエンドスマホが欲しい
- 発熱しててもあまり気にならない
- 費用を抑えてハイエンドスマホが欲しい
本体サイズは単純にXperia 5 Vよりも5 IVの方がコンパクトですし重量も10gも軽いのは魅力ですよね。
また、コンパクトゆえに発熱がしやすいデメリットありますが発熱しててもバッテリー持ちは良いので発熱してても気にしないなら価格が安いXperia 5 IVを選ぶメリットは大きいと感じます。
ソフトバンクのばら撒き効果でXperia 5 IVは未使用品でも74,800円で買えるので安いです。ミドルレンジスマホと同じくらいの価格で小型ハイエンドを手に入れることができます。
→ Xperia 5 IVを詳しく見る
→ Xperia おすすめ機種はこちら
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