ソニーのミドルレンジスマホ・Xperia 10 VIが2024年7月5日(金)に発売しました!
Xperia 10 VIは画面と筐体サイズはそのままにSnapdragon 6 Gen 1を搭載し、やっと2世代続いたSnapdragon 695 5Gの呪縛から解き放たれ使い勝手が向上しました。普通にちゃんと使える性能でデザインもシンプルになっています。
リアカメラは望遠カメラを失ったものの広角画角の画質は向上し4K撮影にも対応し、普段使いやすいスマホへと進化しています。
この記事では、Xperia 10 VIのデザイン・サイズ・性能・電池持ち・カメラの画質などをレビューをしました。メリットとデメリットも書いたので検討している方は参考にどうぞ!
- シンプルでおしゃれなデザイン
- 小型軽量で片手操作しやすい
- Snapdragon 6 Gen 1で快適に使える
- ステレオスピーカーの音質向上
- 小型軽量なのにバッテリー持ちが良い
- カメラの画質が向上している
- 動画撮影 4K30fpsに対応
- IPX5 / IPX8 / IP6X 防水防塵に対応
- OSメジャーアップデート2回(Android 16)
- 4年のセキュリティアップデート対応
- リフレッシュレートが60Hzのまま
- 望遠カメラが廃止となった
- 顔認証に対応していない
- ワイヤレス充電に非対応
- 価格が少し高め → 値下げに期待
※ ソニーストアでXperia 10 VIを自腹で購入してレビューしています。
この記事の目次
Xperia 10 VIの特徴
- 6.1インチ 有機ELディスプレイ
- 解像度:2,520 × 1,080ピクセル
- リフレッシュレート:60 Hz
- SoC:Snapdragon 6 Gen 1、メモリ:6GB LPDDR5
- ストレージ:128 GB(UFS 2.2)
- 生体認証:サイドボタン式指紋認証
- 広角カメラ:48MP(1/2型)・ F/1.8
- 超広角カメラ:8MP(1/4型) F/2.2
- 望遠カメラ:-(デジタルズーム ×6)
- フロントカメラ:8MP(1/4型) F/2.0
- 防水防塵:IP68、スピーカー:フロントステレオ
- 通信:5G(Sub-6)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.2
- NFC:NFC A / B / Felica(おサイフケータイ)
- ポート:USB-C PD3/PPS、3.5mmオーディオジャック
- ワイヤレス充電:非対応、バッテリー:5,000mAh
- サイズ:155 × 68 × 8.3 mm、重量:164 g
- OS:Android 14 → 16まで対応予定
- 端末価格:69,300円(SIMフリー)
- 発売日:2024年7月5日(金)
Xperia 10 VI は6.1インチの縦長の有機ELディスプレイにSoCにSnapdragon 6 Gen 1を搭載したミドルクラスのスマートフォンですが大きさは先代のXperia 10 Vと同じで使い勝手も同じです。
ただ、SoCがSnapdragon 6 Gen 1に刷新し処理性能が向上。ブラウザ、SNSなど普段使いのアプリの起動や動作がより快適に使えるように進化してます。もちろん、ゲームの動作も改善しています。
横幅 68 mm のコンパクトボディに 164 g と軽量化された筐体で片手で操作できる端末に仕上がっておりバッテリーも5,000mAhとこの小型サイズに似合わない大容量でバッテリーライフも健在です。
内蔵スピーカーは引き続きステレオに対応しており、Xperia 10 VIはスピーカーユニットが新しくなって音質が向上し、端末単体で音楽鑑賞がしっかり楽しめるレベルになっています。
リアカメラは望遠レンズが廃止になったものの、広角カメラ(48MP)のクロップズーム処理によって光学2倍レンズに近い画質での撮影ができるようになっています。
全体的に画質や色味が良くなってますし、動画撮影も4Kに対応し電子手ぶれ補正もしっかり効かせて撮影できるように進化し、カメラ周りは全体的に良くなっています。
Xperia 10 VIはソニー公式ストア(Amazonを含む)、ドコモ、au、ソフトバンク、UQ mobile、ワイモバイル、楽天モバイル、IIJmioなどで取り扱いをしており4〜7万円の間で購入が可能となっています。
Xperia 10 VI レビュー
本体デザイン・サイズ
Xperia 10 VIはとてもシンプルでオシャレな筐体デザインに進化しており全体的にマットなスタイルで落ち着いた雰囲気のスマホに仕上がっています。
リアカメラの数が 3 → 2 になってデザインが変更となりました。先代はカメラ全体がカバーに覆われてたのがXperia 10 VIはレンズ単体にカバーがあるシンプルなスタイルに。
可愛らしいスタイルで良いのではないでしょうか。
サイドフレームと背面パネルは樹脂素材ですが質感はいい感じ。本体サイズは同じで片手で操作しやすい横幅 68 mm に抑えられてるコンパクトスマホです。
- Xperia 10 VI:155 × 68 × 8.3 mm、重量:164 g
- Xperia 10 V:155 × 68 × 8.3 mm、重量:159 g
本体重量は 159 g → 164 g と少し重くなったものの小型軽量スマホとして十分軽くて操作しやすい端末となっています。
操作ボタンは先代と同じく本体右側に音量ボタンとサイドボタンを搭載しています。
3.5mmヘッドフォンジャックは引き続き搭載してるので有線イヤホンで音楽や動画コンテンツを楽しみたい人も安心です。
充電ポートはUSB Type-Cを採用しPPS、PD3充電に対応。充電速度は公式によると最大で130分でフル充電できる給電速度となっています。
10 Vも130分と同じ充電速度なので先代から乗り換えると進化ないように感じますが、2世代前のXperia 10 IVよりも充電速度は速くなってるので普通に使える充電時間です。
バッテリー容量も5,000mAhと大容量でフル充電で1〜2日は普通に使えるバッテリーライフを持つスタミナスマホです。バッテリー持ちを重視するならおすすめですよ。
Xperia 10 VIは防滴防塵はIPX5 / IPX8 / IP6Xに対応しています。
- IPX5:約3mの距離から12.5L/分の水を最低3分間注水
- IPX8:水深1.5mのところに機器を沈めて約30分間放置
- IP6X:直径75μm以下の塵埃が内部に侵入しない(8時間)
ある程度なら濡れても問題なく使える耐久性を持ってます。もう少し価格が安くなったらお風呂に持ち込んで使うサブスマホとしてもいいかもです。
生体認証はサイドボタン式指紋認証に対応しています。
顔認証は残念ながら今回も非対応です。残念です。ちなみに、指紋認証の速度はSoCがSnapdragon 6 Gen 1になって処理性能向上の影響か速くなって操作性が向上しています。
本体カラーはブルー、ホワイト、ブラックの3色あります。
どれも落ち着いた雰囲気で素敵です。Xperiaのいいところは定番のホワイト、ブラックをしっかり用意してくれてるところ。今回はブルーを買ってますが、無難な色が欲しい人にとっては有り難いですよね。
- おしゃれで可愛らしいデザイン
- マット素材で汚れが目立たない
- 片手操作できるコンパクトボディ
- 164gの軽量ボディで手が疲れにくい
- サイドボタン指紋認証に対応
- IP68で水回りでも安心して使える
- 顔認証に対応していない
- ワイヤレス充電に非対応
ディスプレイ:片手操作できる小型サイズ
Xperia 10 VIのディスプレイは6.1インチの有機ELディスプレイ(2,520 × 1,080ピクセル)を採用し先代の10 Vと同じ仕様となっており正面から見ると違いを判別するのは難しいくらいです。
ディスプレイは「オリジナルモード」「スタンダードモード」の2つからの設定が可能で、ホワイトバランスも「中間色」「寒色」「暖色」さらに細かく調整ができるようになっています。
リフレッシュレートは60Hzのままです。この価格帯の多くは90Hzに対応しているスマホが増えてますが、Xperia 10 VIは変わらず60Hzでスクロール時に残像が少し気になってしまいます。
旧型のXperia 10 IIIなどからXperia 10 VIに乗り換えるなら気にならないですが、他社製の90Hz対応のスマホから機種変更すると気になるポイントかもしれませんね。
ディスプレイの比率は21:9の縦長となっており2画面表示した時に多くの情報を一度に表示できるメリットがあり、この辺りの仕様はXperiaならではといったところです。
上位機種となるXperia 1 VIは縦長を廃止し19.5:9の比率に変更しています。Xperia 10 VIはコンパクトモデルの需要に答えるために引き続き21:9のディスプレイとなってますが、今後のモデルでどうなるのか気になるところです。
21:9のディスプレイでもゲームは遊べます。横持ちした時の高さの表示領域が狭いと感じる場面はあるものの多くのゲームは問題なくプレイ可能かと思います。
ただし、電子書籍の漫画は画面が小さく見にくいので本を読むことが多い人は注意しましょう。
Xperia 10 VIも引き続きサイドセンス機能を搭載してますが、ダブルタップによる起動は廃止とな理、上下、横にスライドすることで各機能を呼び出せます。
横にスライドすると「ダッシュボード」が新しく起動できるようになりました。これが何気に便利で暗闇の中でサクッと片手でライトを付けたりと使えます。
Xperia 10 VIは横幅が68mmとコンパクトなので片手操作しやすい端末ですがサイドセンスを巧みに使いこなして2画面表示にしたりアプリを切り替えたりと、スピーディーに操作可能です。
- 縦長で2画面表示が見やすい
- 横幅68mmで片手操作しやすい
- 90Hzリフレッシュレートに非対応
- 漫画は画面が小さくて読みにくい
- 画面の明るさは先代と変わらず
オーディオ:ステレオスピーカー対応
Xperia 10 VIの内蔵スピーカーはフロントスピーカーに対応しています。ステレオに対応したのは先代のXperia 10 Vからですが、今回のXperia 10 VIはスピーカーユニットが刷新して音質が良くなっています。
先代の10 Vはとりあえずステレオで音が鳴ってる程度の音質でガッカリ感があったものの、Xperia 10 VIは低音から高音、さらに中音もしっかりと鳴るようになって良い音で音楽視聴が可能になりました。
どれくらい音質が向上したか。上位のXperia 5 IIよりも音質は上です。Xperia 5 IIIと競ってる感じで人によっては音に広がりのある5 IIIがいい、メリハリ感のある10 VIがいいと評価が分かれそうです。
なお、ドルビーアトモスは非対応です。
3.5mmヘッドフォンジャックは引き続き搭載しています。
有線イヤホン派の人も安心ですね。また、Bluetooth接続によるワイヤレスイヤホンも対応し、高音質コーデックはLDAC、aptX Adaptiveにもしっかり対応しでWF-1000XM5やMomentum TW4も良い音で音楽視聴が可能です。
- AAC、ABC
- aptX、aptX HD、aptX Adaptive
- LDAC
なお、LE audio(LC3)には対応してないので欲しい人は上位モデルのXperia 5 V、Xperia 1 VIにしましょう。
- ステレオスピーカーを搭載してる
- スピーカーの音質が大幅に良くなった
- LDAC、aptX Adaptiveに対応している
- 360 Upmix、DSEE Ultimateに対応
- 3.5mmオーディオジャックを搭載
- ドルビーアトモスに非対応
- LE audioに非対応
SoC:スペックと性能
Xperia 10 VIのSoC(システムオンチップ)はSnapdragon 6 Gen 1を搭載しています。メモリ 6GB、ストレージ 128GBで必要最低限のスペックは確保してる感じです。
モデル | Xperia 10 VI | Xperia 10 V |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 6 Gen 1 (Samsung 4nm) |
Snapdragon 695 5G (TSMC 6nm) |
メモリ | 6GB LPDDR5 | 6GB LPDDR4X |
ストレージ | 128GB(UFS 2.2) | 128GB(UFS 2.1) |
外付け | microSDカード 最大1.5TB |
microSDカード 最大1TB |
バッテリー | 5,000mAh |
とはいえ、Xperia 10 VIのSnapdragon 6 Gen 1になってメモリとストレージの規格も高速化し、先代の10 VのSnapdragon 695 5Gよりも処理性能は向上しAntutu(v10)で性能を比較すると…
モデル | Xperia 10 VI | Xperia 10 V |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 6 Gen 1 | Snapdragon 695 5G |
メモリ | 6GB / 128GB | |
総合 | 573048 | 441771 |
CPU | 200848 | 154576 |
GPU | 111221 | 84031 |
MEM | 129166 | 94759 |
UX | 131813 | 108405 |
発熱 | 33°(3°上昇) | 34°(3.1°上昇) |
バッテリー | 3%消費 | 2%消費 |
トータルで30%ほど性能が向上してます。
これだけ性能が上がると普段使いのアプリもある程度は快適に動かすことが可能で、アプリ切り替え時のスクロールのモタつきが軽減されてたり、ストレスはかなり減ります。
実際にブラウザ、X(Twitter)を動作させるとどれくらいの操作感か動画にしました。
普通にサクサク動いてます。リフレッシュレートが60Hzなのは残念ではありますが、ブラウザやSNSなど普段使いのアプリはストレスなく操作することができるでしょう。
また、グラフィック性能も大きく向上しています。3D mark(Wild Life)の20回ループストレステストを実行してみたところ…
先代のXperia 10 Vが(1211)なのがXperia 10 VIは(2380)と1.9倍ほどスコアが伸びてました。平均フレームレートも2倍近くの差があったので3Dグラフィックのゲームは大きな進化を感じられるでしょう。
Xperia 10 VIの原神デフォルト画質設定は「低」です。先代の10 Vは「最低」だったのでワンランク上の画質設定でプレイできます。
最高画質(フレームレート60)で原神をプレイしてみました。
しっかり動いてますね。画質と滑らかさを求めると物足りないですが、価格控えめのミドルレンジスマホですしこれだけ動けば普通に遊べるので、そこまで性能は求めないけどゲームはたまに遊ぶという人には丁度良さそうです。
少し軽めのゲームとなるメメントモリも動かしてみます。
快適ですね。これだけ動けば問題なさそうです。
Xperia 10 VIの動作は十分使えるレベルに進化したといって良さそう。ストレージが128GBなのでゲームをたくさん入れると圧迫しますが、microSDカードに写真や動画データをカード保存して上手く運用すれば使えそうです。
端末発熱:少し発熱しやすく
原神プレイ中に端末の発熱がどうなってるのか計測しました。
Xperia 10 VIのSnapdragon 6 Gen 1は処理性能が向上したこともあって発熱は10 Vよりもしやすい傾向です。といっても、0.7℃くらい高い程度なので気にするレベルではないでしょう。
3D markのストレステストでも熱ダレによる性能低下がなかったので持続性の高いチップのように感じます。
電池持ち:ほぼ変わらず
Xperia 10 VIのバッテリーは5,000mAhの大容量バッテリーを搭載していますが、実際にどれくらいの電池持ちか比較しました。
モデル | Xperia 10 VI | Xperia 10 VI |
---|---|---|
容量 | 5,000mAh | 5,000mAh |
YouTube 60分 | 5%消費 | 6%消費 |
PUBG 30分 | 5%消費 | 6%消費 |
原神(低30)30分 | 6%消費 | 6%消費 |
原神(最高60)30分 | 8%消費 | 7%消費 |
メメントモリ 30分 | 6%消費 | 4%消費 |
8時間待機 | 3%消費 | 2%消費 |
充電 | USB-C | USB-C |
SoCがSnapdragon 6 Gen 1になって性能が向上したにも関わらずプロセスルールが 6nm → 4nm と微細化して電池持ちが動画視聴において向上しています。公式でも動画再生時間は伸びてるとしてるので、動画再生時の電力効率が向上してるのでしょうね。
Xperia 10VIは全体的に快適に使えるのに先代とバッテリーライフは同等で良き進化といって良いのではないでしょうか。こうなってくるとリフレッシュレート60Hzのままなのが悔やまれますね。
- 快適に使える性能を持ってる
- ゲームもそれなりに快適に動作する
- microSDカード(最大1.5TB)が使える
- 1〜2日は持つバッテリー駆動時間
- 128GBストレージは少なめ
- ワイヤレス充電に非対応
カメラ:望遠レンズ廃止でクロップズーム対応
先代の10Vはトリプルカメラ仕様でしたが、今回のXperia 10 VIは広角と超広角のデュアルカメラになって望遠カメラが廃止となりました。
機種 | Xperia 10 VI | Xperia 10 V |
---|---|---|
広角 | 光学1倍(26mm) 光学2倍相当(52mm) 48MP(1/2型)・F/1.8 |
光学1倍(26mm) 48MP(1/2型)・F/1.8 |
超広角 | 光学0.6倍(16mm) 8MP(1/4型)・F/2.2 |
|
望遠 | – – デジタルズーム6倍 |
光学2倍(54mm) 12MP(1/4.4型)・F/2.2 デジタルズーム10倍 |
インカメラ | 8MP・F/2.2 | |
動画 | 4K30fps, FHD30/60/120fps | FHD30fps |
え、望遠カメラなくなったの…
って感じではありますが、Xperia 10 VIの広角カメラ(48MP)は中央部分(12MP)を切り出してズームできるクロップ処理に対応しある程度は望遠カメラをカバーしています。
ただし、最大ズーム画角は 10倍 → 6倍 に低下してるのであくまで2倍画角あたりの画質は望遠レンズがなくてもま賄ってる感じです。
解像感は望遠光学レンズのあるXperia 10 Vの方が上です。とはいえ、10 Vの望遠カメラのセンサーは豆粒だったので暗所撮影に弱かったんですよね。
Xperia 10 VIはそれなりにセンサーが大きい(といっても1/2型)広角カメラのデジタルズームなので暗所には強くなってます。
暗所撮影は意外とXperia 10 VIの方が強くなって撮影はしやすくなった印象ですね。
カメラ:全体的に画質と色味が向上した
Xperia 10 VIは写真の画質だけでなく色味が改善しています。
先代の10 Vは晴天下になると全体的に緑味のかかった色になることがあって違和感があったのが、Xperia 10 VIは緑味が取れて自然な白を表現できるように改善されてます。
Xperia 10 VIの方がコントラスト高めのクッキリとした写真になる傾向で解像感もあって良い感じではないでしょうか。
どちらもカメラのスペックとしては48MP(1/2型)と同じですが、ソフトウェアの処理がだいぶ改善されて画質と色味が良くなっています。
超広角カメラの画質も向上しています。
HDRの効きは意外にも10 Vの方が良かったりしますが、Xperia 10 VIのが解像感が高くてノイズも少なくキレイな画質になってるのがわかります。
ハムさんの色味、毛並みも良くなってるでしょうか。
望遠カメラがなくなったXperia 10 VIですが画質と色味は全体的に良くなって撮影はしやすくなりました。
カメラ:動画撮影
3世代前のXperia 10 IIIは4K撮影できたのがSnapdragon 695 5Gを搭載していたXperia 10 IVとXperia 10 VはフルHD撮影まででにスペックダウン。
そして、ついに、Xperia 10 VIは4K 30fpsの動画撮影に対応しました。復活です。
手ブレはフルHD撮影よりもしやすいですが、解像感の高い動画を撮影できるのは大きな進化といっていいでしょう。(進化というかようやく戻った感じですが..)
なお、フルHD 60fpsの動画撮影も手ぶれ補正がしっかり効いて撮影しやすくなっています。実際にXperia 10 VIと10 Vで動画撮影をし比べてみました。
少し微ブレはありますが大きなブレは抑えることができており、先代よりも動画撮影はとてもしやすくなったように感じます。
カメラ:アプリが使いやすく進化
Xperia 10 VIはカメラアプリも刷新されてます。
アプリのアイコンが上位モデルのXperia 1 VIと同じとなってUIなど基礎部分は共通化されたようです。シャッター音もXperia 1 VIやPhoto Proの軽い感じの音が採用しています。
シャッター音が変わっただけでカメラ体験が上がった感じがするのは不思議です。ついついシャッターを切りたくなる、サイドフレームにシャッターボタンが欲しいなぁって思ってしまいました。
カメラ:カジュアル & クリエティブ
Xperia 10 VIはカラープロファイルも設定できるようになりました。「カジュアル」と「クリエイティブ」の10種類から色味を変更して写真と動画撮影ができます。
「カジュアル」はXperia 10 VI専用のプロファイルで、「クリエイティブ」はXperia 1 VIの「Creative look」と同じ名称となっており色味の雰囲気も似ています。
動画にも適用可能ですが4KとFHD 60fpsは対応してません。FHD 30fpsで「カジュアル」と「クリエイティブ」のカラープロファイルを適用して撮影ができます。
カメラ:作例をいくつか
Xperia 10 VIで撮影した作例をいくつか置いておきます。
※ タップで画像を拡大できます。
普通にキレイでいい感じではないでしょうか。何よりもカメラアプリのレスポンスが向上して撮影しやすくなったのが最高のアップデートです。SoCの処理性能が向上したのは大きな進化ですね。
- 全体的に画質と色味が良くなった
- 2倍ズーム時は暗所に強くなった
- カメラアプリのレスポンスが向上
- 色味を変更可能(カジュアル・クリエイティブ)
- 4K30fps 動画撮影に対応した
- 動画撮影中の手ぶれ補正が向上
- 望遠画角の画質はイマイチ
- 動画は白トビしやすい傾向
端末価格:ちょい割高か
Xperia 10 VIはソニー公式ストア(Amazon含む)、ドコモ、au、ソフトバンク、UQ mobile、IIJmioなどで取り扱いをしています。
- 公式ストア:69,300円
- ドコモ:74,140円
- au / UQ mobile:69,300円(MNP 47,300円)
- ソフトバンク:85,680円(MNP 63,696円)
- IIJmio:69,300円(MNP 49,800円)
安く手に入れるならUQ mobile、IIJmioがおすすめですが、返却してもいいならドコモ、au、ソフトバンクで実質2〜3万円ほどに価格を抑えることができます。環境に合わせてどこで買うか決めましょう。
Xperia 10 VI レビュー:まとめ
Xperia 10 VI メリット・デメリット
- シンプルでおしゃれなデザイン
- 小型軽量で片手操作しやすい
- Snapdragon 6 Gen 1で快適に使える
- ステレオスピーカーの音質向上
- 小型軽量なのにバッテリー持ちが良い
- カメラの画質が向上している
- 動画撮影 4K30fpsに対応
- IPX5 / IPX8 / IP6X 防水防塵に対応
- OSメジャーアップデート2回(Android 16)
- 4年のセキュリティアップデート対応
- リフレッシュレートが60Hzのまま
- 望遠カメラが廃止となった
- 顔認証に対応していない
- ワイヤレス充電に非対応
- 価格が少し高め → 値下げに期待
Xperia 10 VIがおすすめな人は
Xperia 10 VIは6.1インチの片手操作しやすいディスプレイにSnapdragon 6 Gen 1を搭載したミドルスマホですが、最後にどんな人におすすめか。
- 片手で使える小型スマホが欲しい
- 軽量で操作しやすいスマホが欲しい
- 縦長ディスプレイを使いたい人
- 軽めのゲームが快適ならいい人
- 望遠カメラは必要ない人
正直、6〜7万円を支払ってまでXperia 10 VIにするメリットは少ないです。それなら、6〜8万円で買えるUQ mobileのGalaxy S23 FE、楽天モバイルのAQUOS R8を買った方がハイエンドで体験もいいかもです。
MNP(乗り換え)の割引で4〜5万円で手にするならXperia 10 VIを買うのもいいでしょう。6.1インチの片手サイズで使えて、そこそこの性能を持ってるので十分快適に使えます。
今回のXperia 10 VIは内蔵スピーカーもまあまあいいので不満点は少なめです。OSメジャーアップデートは2回(Android 16まで)、セキュリティアップデートも4年(2028年まで)あるのも安心です。
→ 先代のXperia 10 Vを詳しく見る
→ Xperia おすすめの比較はこちら
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