ソニーのXperia 5 III(エクスペリア5マークスリー)はXperia 1 IIIのコンパクトモデルで可変式ペリスコープ望遠カメラを搭載した小さくて凄いスマホでXperia 5 IIの後継機種です。
Xperia 5 IIIは4Kディスプレイやワイヤレス充電に対応してないですが片手で使える小型ハイエンドのXperiaが欲しい方は最高の選択肢になるはず。
何よりも本体デザイン、フロストシルバー・フロストブラックのマット調カラーがカッコイイ。デザインは従来モデルと同じですがフロストシルバーは個人的に好きな色なのでついつい….。
この記事ではXperia 5 IIIをレビューし実際に使ってみてどうなのか、サイズ感、動作速度、カメラの画質、メリット・デメリットを書いてるので検討している方は参考にどうぞ!
- 本体デザインと色がカッコイイ
- 横幅68mm、重量168gと軽量で片手操作しやすい
- Snapdragon 888 5Gで快適に動作する
- サイドボタン式指紋認証でマスクしながら使える
- 可変式望遠カメラで雰囲気ある写真撮影ができる
- バッテリー持ちも良くて長く使える
- 3.5mmオーディオジャックを搭載してる
- 端末価格が値下げされて49,500円と安い
- 顔認証に対応してない
- ゲームなどは発熱しやすい
- ワイヤレス充電に対応してない
→ 後継機種のXperia 5 IV、Xperia 5 Vはこちら
この記事の目次
Xperia 5 IIIの特徴
Xperia 5 IIIは6.1インチの21:9ワイドディスプレイを採用し本体の横幅が68mmで片手で操作できるコンパクトなハイエンドスマホです。
- 6.1インチ(60 / 120Hz)有機ELディスプレイ
- SoC:Snapdragon 888 5G
- メモリ:8GB、ストレージ:128GB
- トリプルカメラ:12MP + 12MP + 12MP(×2.9 ⇄ 4.4)
- 生体認証:サイドボタン式指紋認証
- スピーカー:ステレオ対応
- 充電:USB-C & ワイヤレス(Qi)対応
- 通信:Bluetooth 5.2、Wi-Fi 6、5G/4G
- バッテリー:4,500mAh
何よりも本体デザイン、フロストシルバー・フロストブラックのマット調カラーがカッコイイ。デザインは従来モデルと同じですがフロストシルバーは個人的に好きな色なのでついつい….。
Xperia 5 IIIは6.1インチのFHD+解像度の120Hzリフレッシュレートの滑らかディスプレイを採用し、SoCはSnapdragon 888 5Gで動作速度が向上し快適になっています。
筐体がとにかくカッコイイですよね。無駄がない完全体で磨き上げられたボディにフロストシルバーの美しい輝きを醸し出しております。
リアカメラは広角・超広角・望遠のトリプルカメラを搭載し望遠カメラが光学2.9倍 ⇄ 4.4倍に切り替えできるマニアな仕様です。
上位モデルのXperia 1 IIIに採用している3D iTOFセンサーは非搭載で全カメラすがでDual PDセンサーを採用しオートフォーカスの精度と速度が向上しています。
Xperia 5 IIIはシャッターボタンで写真撮影するのが楽しいので純粋のカメラを楽しめるスマホです。
標準カメラアプリが廃止となりPhoto Proになってカメラアプリのレスポンスも向上し瞳AFフォーカスでサクサクと写真を撮影できるので最高です。
Xperia 5 IIIは現在はAmazonの公式ストアで49,500円で購入が可能です。
Xperia 5 III レビュー
丸みのあるフラットデザインを採用
Xperia 5 IIIの筐体デザインはXperia 5 IIとほぼ同じですが、本体カラーがいいのかめちゃくちゃカッコ良くなった印象があります。
こうやって比較するとXperia 5 IIの筐体もめちゃくちゃかっこいいですね。どちらも丸みのある金属素材のサイドフレームに背面パネルはガラスを採用しています。
Xperia 5 IIIのデザインは従来と同じですがカメラ部分が大きくなって背面パネルはマットガラスを採用し質感の高い筐体となっています。
本体カラーはフロストブラック、フロストシルバー、グリーン、ピンクの4色から選ぶことができます。
グリーン、ピンクは光沢のある背面ガラスの艶やかなグロス仕様ですが、フロストブラックとフロストシルバーはマット調のフロストガラスで上品なスタイルとなっています。
ディスプレイ保護ガラス、背面ガラスは衝撃に強いCorning Gorilla Glass 6を採用しています。上位のXperia 1 IIIはより強固なCorning Gorilla Glass Victusです。
操作ボタンは筐体右側に上から音量ボタン、Googleアシスタントのボタン、サイドボタンとなっています。
Googleアシスタントのボタンはサイドボタンとカメラボタンの間にありますが、ボタンの形状が凹んでるので間違えて押すことはありません。この辺りはしっかりと使いやすさを考慮していますね。
Xperia 5 IIIの充電ポートはUSB-Cを採用しています。
Power Delivery(Revision3.0)、PPSの急速充電に対応しAnaker Nano Ⅱ 30WなどのPPS充電器を使うことで高速に素早くバッテリー補給が可能です。
XperiaでPPSに対応したのはXperia 5 IIIが初ですね。筐体の上に3.5mmオーディオジャックを搭載し有線でイヤホンを使って音楽視聴もできます。
Xperia 5 IIIはしっかりハイレゾオーディオに対応しハイレゾ対応の有線イヤホンやLDAC、aptX Adaptiveに対応してる完全ワイヤレスイヤホンで高音質な音楽を楽しめます。
内蔵スピーカーはステレオに対応し、Xperia 1 IIIほどではないにせよそれなりにいい音で音楽を聴いたり、映画を楽しむことができます。
左右均等に配置されたフロントステレオスピーカーを採用し筐体下の画面の隅っこにある隙間と画面上の隅にある受話レシーバーからバランスの取れた音が鳴ります。
Xperia 5 IIIの内蔵スピーカーはソニーの各部門と協業してリアリティの高いサウンドを楽しめます。
音楽再生時の音はソニー・ミュージックエンタテインメントと、映画再生時の音はソニー・ピクチャーズ エンタテインメントと協業しています。
いろんな事業をしているソニーならではといったところ。また、Xperia 5 IIであった音の共鳴を抑えることでクリアな音質を楽しむことができるようになっています。
端末左側にSIMカードスロットを搭載しており手で開けることができるタイプとなっています。
nanoSIMとmicroSDカードに対応し最大1TBまでストレージ拡張ができます。動画撮影をたくさんしてストレージ容量がやばくなってきた…といった時もしっかり対応することができるので安心です。
横幅68mmで扱いやすいサイズ
Xperia 5 IIIは6.1インチの有機ELディスプレイ搭載し本体サイズは157 × 68 × 8.2mmとコンパクトです。
6.1インチと数値上はiPhone 14と同じですが画面比率が21:9と縦長で横幅68mmに抑えられて片手でスマホを操作しやすく扱いやすいのがXperia 5 IIIの魅力となります。
Xperia 5 IIIはソニー独自UI・サイドセンスで片手でアプリの切り替えが可能でマルチウィンドウ機能によってツータップで簡単に2画面表示ができます。
コンパクトなのにマルチタスクに強い。それがXperia 5 IIIなのです。
端末重量も168gと軽量化されていてコンパクトなハイエンドスマホが欲しいなら良い選択肢ですね。
なお、Xperia 5 IIIはXperia 5 IIと比べて高さが1mm小さくなって筐体の厚みが8.0mm → 8.2mmとほんの僅かだけ分厚くなっています。
手で持った印象はほぼ同じです。ただ、背面パネルがマットガラスになって指紋が付着しにくくなったのはXperia 5 IIIの魅力となります。
120Hz対応シネマワイドディスプレイ
Xperia 5 IIIはフラットディスプレイを採用し上下部分に黒ベゼルがあります。受話レジーバーとインカメラは筐体とサイドフレームの隅にあってスッキリとしたスタイルです。
Xperia 5 IIIの有機ELディスプレイは高画質化エンジン X1 for mobileを採用し鮮やかでコントラストの高い映像を楽しむことができます。
解像度は2,520 × 1,080ピクセル(フルHD+)で120Hzのリフレッシュレートに対応しスクロールしたときの文字の残像を抑えながらコンテンツを楽しめます。
SoCがより高性能になって5 IIよりも滑らかに動作するようになりました。4K解像度のXperia 1 IIIと比べると画面が明るくて外でも視認性のいいスマホとなっています。
ただし、画面の明るさ自体はXperia 5 III、Xperia 5 IIともに違いはなく同じスペックのディスプレイをそのまま流用している感じといって良いかもしれませんね。
生体認証はサイドボタン式指紋認証に対応
Xperia 5 IIIは顔認証には非対応ですがサイドボタンに指紋認証機能を搭載し指を使って画面ロック解除可能でマスクをしてる環境下でもちゃんとスマホとして使えます。
Xperia 5 IIIのサイドボタン式指紋認証の精度は5 IIとほぼ同じです。スマホを持ったと同時に何も考えずにさっと画面ロック解除して使い出せます。
近年は画面内指紋認証のスマホが増えていますが価格の安いスマホは精度がイマイチだったりしますが、サイドボタン指紋センサーは物理式で精度が良くて使いやすいです。
IP68の防水防塵に対応
Xperia 5 IIIはIPX5・IPX8等級の防水性能、さらにIP6Xの防塵性能を持っています。
- IPX5:約3mから約12.5リットル/分を最低3分間注水しても耐えられる
- IPX8:水深1.5mに約30分間放置しても耐えられる
- IP6X:直径75μm以下の塵埃が入った装置に8時間入れて侵入しない
IPX8に対応してるので程度の水回りでも普通に使うことが可能で濡れた手で使うくらいであれば普通に大丈夫です。
一般的にIPX8ならお風呂に入りながら使っても問題ないですがSIMカードスロットの部分が手動で開けるタイプなので少し不安要素あります。
あくまで濡れても大丈夫という認識で使うのがおすすめです。
Xperia 5 Ⅲ 性能をレビュー
SoCはSnapdragon 888 5G
Xperia 5 IIIのSoC(システム・オン・チップ)はQualcomm Snapdragon 888 5G、8GBのメインメモリ、128GBのストレージを搭載しています。SIMフリーモデルは256GBです。
Geekbench 5で性能を比較します。
機種 | Xperia 5 III | Xperia 5 II |
---|---|---|
CPU | Snapdragon 888 5G | Snapdragon 865 5G |
RAM | 8GB | 8GB |
ストレージ | 128GB | 128GB |
シングルコア | 1111 | 870 |
マルチコア | 3538 | 2983 |
OpenCL | 4630 | 3256 |
シングルコアCPUで20%、マルコチコアCPUでも20%ほど性能が向上しています。GPUのOpenCLも1.4倍ほど性能が向上しータルで処理性能が大きく向上しています。
Antutu(v10)で性能を比較してみました。
機種 | Xperia 5 III | Xperia 5 II |
---|---|---|
CPU | Snapdragon 888 5G | Snapdragon 865 5G |
RAM | 8GB | 8GB |
総合 | 855167 | 759133 |
CPU | 246317 | 233350 |
GPU | 289750 | 192772 |
MEM | 149936 | 149936 |
UX | 169164 | 169164 |
CPUの性能は大きな差はないですがGPUは40%ほど処理性能が高くなってグラフィック性能が向上しトータルで15%ほど処理性能が向上しています。
動作速度は安定性が向上した
Xperia 5 III(左)と5 II(右)で動作に違いがあるか比較しましたが、Xperia 5 IIIの方がフレームレートが高く滑らかに動作しています。
ブラウザ、SNSの動作はわずかにXperia 5 IIよりもXperia 5 IIIの方が快適に動作していて120Hzのリフレッシュレートでスクロール時の文字の残像は少ないです。
Xperia 5 IIはカクツキがあるところXperia 5 IIIは滑らかに動作してるので、Snapdragon 888 5Gになった恩恵は感じられます。
ゲームの動作はSnapdragon 888 5GのXperia 5 IIIの方が余裕で長時間プレイも快適にプレイ可能でPUBGモバイル、原神ともに同じ画質設定でプレイしてもレート落ちはXperia 5 IIIの方が少なく快適です。
端末発熱と電池持ち
Xperia 5 IIIはXperia 5 IIと比較してバッテリー駆動時間はわずかに向上しています。実際にどれくらいバッテリーが持つのか比較してみました。
機種 | Xperia 5 III | Xperia 1 III | Xperia 5 II |
---|---|---|---|
SoC | Snapdragon 888 5G | Snapdragon 865 5G | |
バッテリー | 4500mAh | 4000mAh | |
PUBG 30分プレイ |
8%消費 | 9%消費 | 9%消費 |
原神 30分プレイ |
10%消費 | 13%消費 | 11%消費 |
YouTube 60分視聴 |
6%消費 | 13%消費 | 7%消費 |
待機8時間 | 5%消費 | %消費 | 9%消費 |
Snapdragon 888 5Gは発熱しやすいチップですが4500mAhの大容量バッテリーを搭載しXperia 5 IIよりも少し電池持ちが向上し同じSoCのXperia 1 IIIよりも電池持ちが良いのがわかります。
Xperia 1 IIIは4Kディスプレイなので電力効率は良くないんですよね。Xperia 5 IIIは性能とバッテリー持ちのバランスが良い端末に仕上がっています。
(ただし、最新のXperia 5 IV、Xperia 5 Vと比べると電池持ちは劣ります。)
発熱はSnapdragon 888を搭載し筐体は発熱しやす30分ほどPUBGモバイルを遊んでCPUの温度は43.5°、バッテリー温度は29.9°でした。
高くて50°くらいになる感じでXperia 1 IIIよりは発熱は抑えられているようです。Xperia 1 IIIは4Kパネルを駆動させてる影響かもう少し発熱する印象があります。
なお、原神(最高画質・60)でプレイして端末の発熱がどうなってるか計測器を使って計測しました。
ハイエンドのSnapdragon 888 5GのXperia 5 IIIとミドルのXperia 10 VのSnapdragon 695 5Gとの比較ですが、5 IIIは(Max 43.7℃)で10 Vが(Max 37.3℃)とかなり発熱しています。
Snapdragon 888 5Gは発熱しやすいチップなので発熱に敏感な方は注意した方がいいかもしれません。
Xperia 5 Ⅲ カメラ レビュー
カメラのスペック
Xperia 5 IIIのリアカメラは全カメラでカールツァイス製レンズを採用した1220万画素の広角カメラ、1220万画素の超広角カメラ、1220万画素の光学2.9倍と4.4倍の可変望遠レンズを搭載したトリプルカメラとなっています。
機種 | Xperia 5 Ⅲ | Xperia 5 Ⅱ | |
---|---|---|---|
リアカメラ | 超広角 | 1220万画素(1/2.55型・デュアルPD)・F/2.2 | |
広角 | 1220万画素(1/1.7型・デュアルPD)・F/1.8 | ||
望遠 | 1220万画素(1/2.9型・デュアルPD) 光学2.9倍-4.4倍・F/2.3-2.8 |
1220万画素(1/3.4型)・光学3倍・F/2.4 | |
3D iTOF | なし | なし | |
AI | ハイブリッド12.5倍ズーム、AI超解像ズーム | – | |
連写 | 1秒間に20コマ | ||
オートフォーカス | リアルタイムトラッキング、リアルタイム瞳AF(動物対応)、毎秒60回のAF・AE追従 | リアルタイム瞳AF(動物対応)、毎秒60回のAF・AE追従 | |
動画性能 | 4K HDR 60/30/25/24fps、4K HDR 120fps | 4K HDR 60/30/25/24fps、2K HDR 120fps | |
インカメラ | 800万画素(1/3.4型)・F/2.0 |
1倍(24mm)の広角カメラは1/1.7型のDPセンサー、0.7倍(16mm)の超広角カメラは1/2.55型のDPセンサーを採用していて、2.9倍(70mm)、4.4倍(105mm)の可変式望遠カメラはペリスコープレンズを採用し横にレンズを配置した特殊構造を採用しています。
望遠カメラもDP(デュアルフォトダイオード)センサーに刷新しオートフォーカスの精度と速度が向上し画質もキレイになりました。従来モデルのXperia 5 IIと比較しても違いがしっかりわかるくらい望遠カメラの画質が向上。
望遠カメラを重視したい僕にとっては最高のカメラとなっています。
基本的にXperia 1 IIIと同じカメラシステムですがXperia 5 IIIは3D iTOFセンサーを搭載していないのでオートフォーカス速度が少しだけ劣りますが、普段使いにおいてオートフォーカスが遅いと感じることはありません。
瞳AF(動物対応)にリアルタイムトラッキングでタップした被写体を追従してくれる機能も使って正確にピントを合わせてくれるので快適に写真撮影ができます。
Photo Proでカメラ撮影がしやすくなった
Xperia 5 IIIは標準カメラアプリが廃止となってPhotography Pro(Photo Pro)を使って写真と動画を撮影することになります。
一般的なオート撮影は「BASIC」モードを使うことになります。
BASICモードは以下の項目を設定して撮影できます。
- カメラの画角:×0.7、×1.0、×2.9、×4.4
- ドライブモード:1枚、連続(Lo)、連続(Hi)
- タイマー撮影:3秒、10秒
- 露出調整、色温度調整
- 背景ぼけ:ON・OFF(広角・望遠)
- フラッシュの有無
Photo ProのBASICモードのオート撮影でも十分キレイな写真を撮影することができるので、基本的にこのモードでの撮影でOKかなと感じます。
色々とこだわって撮影したい場合はPhoto Proの「Pro」モードの「Auto」や「P(プログラムオート)」、「S(シャッタースピード優先」」「M(マニュアル)」、「MR(設定呼び出し)」を使うことができます。
Proモードは以下の項目を設定ができてRAWによる撮影もできます。
- カメラの画角:16mm、24mm、70mm、105mm
- AUTO:基本オート撮影、AFの設定を変更可能
- P:露出、ISO、ホワイトバランス、AF設定、DRO / HDR
- S:シャッター速度、露出、ホワイトバランス、AF設定、DRO / HDR
- M:シャッター速度、露出、ISO、ホワイトバランス、AF設定、DRO / HDR
Photo ProのP、S、Mモードにすると快調を最適化するHDRだけでなくDレンジオプティマイザーに切り替えることができます。
HDRは複数の画像を合成する技術で白トビを抑えながら黒つぶれも抑えるモードですが、Dレンジオプティマイザーは1つの画像で階調を最適化するモードでミラーレスカメラの標準モードで使用されていて雰囲気のある写真を撮影しやすくなります。
また、Sモードはシャッター速度を細かく調整もできるので夜景や星空といった三脚を使っての撮影もこなすことが可能です。
Xperia 5 III 広角カメラの画質
このブログで紹介しているXperia 5 IIIのカメラで撮影した写真は全てPhoto Proのベーシックモードのオート撮影したもので、色・明るさは未調整で撮って出し、ブログ用に画像縮小しているのみです。
広角カメラは1/1.7型の1220万画素イメージセンサーにF/1.7の明るめのレンズを搭載しているため暗いところでもノイズが少なくキレイな写真を撮影することができます。
Xperia 5 IIIとXperia 5 IIで画質を比較してみました。
同じセンサーなので基本的に画質に差はないですがXperia 5 IIIの方が解像感のある写真に仕上がっているように見えます。どちらも1/1.7型の大きめのイメージセンサーを採用していることもあり被写体に寄って自然なボケ味を演出することができます。
ソフトウェアの処理を入れなくても十分なボケ味を得ることができます。
1/1.7型センサーなので高精細で背景のボケ感も最高です。
カールツァイスレンズを採用していることもあり逆光に対しても雰囲気のある写真に仕上げることができます。
なかなかいい感じの写真を気軽に撮影できます。
Xperiaのカメラはマニュアルでないとキレイな写真が撮影できないと言われてしまいがちですが、このブログで紹介している写真は全てオート撮影したもの。
とくに色、明るさをいじることなくいい感じの写真に仕上げることができます。
Xperia 5 III 超広角カメラの画質
超広角カメラは1220万画素のセンサーにF/2.2のレンズとなっています。
スペックはXperia 5 IIと同じですがXperia 5 IIIの方が解像感の高い写真になっています。
超広角カメラはレンズの歪みがどうしても出てしまいますがXperia 5 IIIはしっかりとソフトウェアで補正が入るので自然な写真になります。
視野の広い写真を気軽に撮影できるのはいいですよね。
Xperia 5 III 望遠カメラの画質
望遠カメラは1220万画素のイメージセンサーに70mm、105mmの可変式望遠レンズを搭載しています。
従来モデルのXperia 5 IIと比較しても望遠カメラの画質は大きく向上しています。
ノイズが少なく解像感のある写真を撮影することができます。
光学2.9倍は70mm、4.4倍は105mmとミラーレス一眼カメラと同じレンズの画角で撮影できるのでカメラに詳しい人は胸熱な仕様となっています。Xperia 5 IIIは超解像ズームによる撮影もできるのでズーム撮影においても高精細な写真に仕上げることができます。
Xperia 5 IIIの望遠カメラはペリスコープレンズを採用していることもあり光源の処理が独特な表現となります。
Xperia 5 IIIの方が煌びやかな写真に仕上がります。
Xperia 5 IIIの望遠カメラはソニー製のDPセンサーを採用したことで画質も向上しています。
広角、超広角カメラの画質はXperia 5 IIと違いはないものの望遠カメラになってくると明らかに高精細で色鮮やかな写真に仕上がることが多いです。
Xperia 5 IIIの望遠カメラは最短撮影距離が短くて寄って撮影できるのが最大のメリットと見ていいかもしれません。
Xperia 5 IIは光学3倍でも50cmほど離れてしか撮影できないのがXperia 5 IIIだと光学4.4倍でも40cm近づいての撮影ができるので表現力がとても高くてXperia 5 IIでは撮れないような写真も生み出すことができます。
Xperia 5 IIも光学3倍とデジタルズームの組み合わせでズーム撮影は可能ですが、光学ズームのように奥行き感を出すのは困難となっています。
Xperia 5 IIIの方がいい感じの写真に仕上げることができます。
寄れる、高精細、撮影しやすい。
Xperia 5 IIIは最高の望遠カメラを搭載しています。
トンボも少し離れたところからバッチリと撮影ができます。
従来モデルのXperia 5 IIでも光学3倍の望遠カメラを使えばそこそこズームして撮影はできますが最短撮影距離が長く寄れないのでデジタルズームに頼ることもありますが、Xperia 5 IIIならしっかり光学望遠レンズを使って撮影ができます。
ペリスコープレンズを採用しレンズ自体が長くて設計が余裕があるため手前にあるモノ、奥の背景をしっかり奥行き感を演出可能です。
スマホカメラとは思えないくらい。ソフトウェア処理だと背景をぼかせても手前のものをぼかして中心にピントを合わせるのは難しく光学レンズだからこそできる手法といってもいいでしょう。
寄れる望遠カメラで食レポしやすい
Xperia 5 IIIの広角カメラはPhoto Proのベーシックモードでオート撮影しても食レポができます。色鮮やかかつ自然な色に整えてくれるので違和感のない写真に仕上がることが多いです。
望遠カメラは最短撮影距離が短いので望遠4.4倍でここまでトンカツに寄って撮影可能です。
ここまで寄れる望遠レンズを採用しているスマホはXperia 5 IIIとXperia 1 IIIの2機種以外で見たことがありません。iPhone 13 Pro、Pixel 6 Proも高倍率望遠カメラを搭載していますが、トンカツを光学レンズのみでここまでズームして撮影はできないんですよね。
この辺りはさすがカメラ事業を持っているソニーならではのなせる技といったところかもしれません。
ナイトモードはなし、低照度モードでの撮影に
Xperia 5 IIIはナイトモード非搭載ですが代わりに自然な明るさで暗いところでも撮影ができる低照度モード、または夜景モードで撮影が可能となっています。
低照度モードはホントに暗いところで自動発動するモードで実際の明るさよりも雰囲気を残しつつライトに撮影できるモードです。
広角カメラはそこそこ明るくなりますが、超広角カメラの低照度モードはかなり控えめな明るさとなります。夜景モードは街の灯りが明るくなりすぎないように調整してくれるので低照度モードよりも明るくならないですが、自然でいい感じの写真に自動的に仕上げてくれます。
動画撮影も手ぶれ補正が強くなった
Xperia 5 IIIの動画は以下のモードで撮影可能です。
- 4K 30 / 60fps(Cinema Proのみ)
- 4K ・フルHD 24fps(Cinema Proのみ)
- 4K HDR 30fps / フルHD HDR 30fps
- フルHD 60 / 30fps
4K 60fps /24fpsはCinema Proのみ撮影可能で4K30fps、フルHD 60fpsなど一般的な解像度フレームレートはPhoto Proの動画モードを使って撮影することになります。
動画撮影の仕様は従来モデルのXperia 5 IIと同じですが手ぶれ補正が少し強くなったような気がします。手ぶれを抑えて動作撮影ができるようになったので動画撮影もそれなりに楽しむことができそうです。
詳しくはYouTubeでレビューしています(→ YouTube:シンスペース)
Xperia 5 IIIのスペック
ディスプレイ | 6.1インチ(2,560 × 1,080ピクセル) HDR 有機ELディスプレイ 120Hzリフレッシュレート |
---|---|
SoC | Snapdragon 888 5G |
メインメモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB |
生体認証 | サイドボタン式指紋認証 |
リアカメラ | 広角:1220万画素・ƒ/1.7 超広角:1220万画素・ƒ/2.2 望遠:1220万画素・光学2.9倍ƒ/2.3 ⇆ 光学4.4倍ƒ/2.8 |
インカメラ | 800万画素・ƒ/2.0 |
オーディオ | エンクロージャー型ステレオスピーカー |
通信性能 | Wi-Fi 6(802.11ax)、Bluetooth 5.2、5G通信(Sub-6) |
バッテリー | 4,500mAh |
ポート | USB-C、3.5mmオーディオジャック |
サイズと重量 | 157 × 68 × 8.2mm・168g |
価格 | ドコモ:113,256円 au:121,405円 ソフトバンク:137,520円 |
発売日 | 2021年11月12日 |
Xperia 5 III レビュー・評価:まとめ
- 本体デザインと色がカッコイイ
- 横幅68mm、重量168gと軽量で片手操作しやすい
- Snapdragon 888 5Gで快適に動作する
- サイドボタン式指紋認証でマスクしながら使える
- 可変式望遠カメラで雰囲気ある写真撮影ができる
- バッテリー持ちも良くて長く使える
- 3.5mmオーディオジャックを搭載してる
- 端末価格が値下げされて79,100円と安い
- 顔認証に対応してない
- ワイヤレス充電に対応してない
Xperia 5 IIIのメリット
Xperia 5 IIIは本体横幅が68mmなので片手で使えるコンパクトスマホでありながらSnapdragon 888 5G + 120Hz滑らかディスプレイを搭載した快適を両立しています。
新色のフロストカラーが落ち着いた雰囲気を醸し出していますし何よりもフロストシルバーの輝きが素晴らしくカッコイイ。
筐体の重量も168gと軽量化されていてカメラの画質も妥協したくないけどコンパクトに持ち運びをしたいワガママを叶えてくれます。
Xperia 5 IIIは小型スマホですが4,500mAhの大容量バッテリーを採用し電池持ちは良好です。一回の充電でしっかり使えるバッテリーライフを持ってます。
Xperia 5 IIIのデメリット
Xperia 5 IIIの生体認証はサイドボタン式の指紋認証のみとなっており顔認証には対応していません。
指紋が使えればマスクをしてても問題ないですが、家でソファーに座りながらダラダラしたい時は顔認証があった方がやっぱり便利ですよね。
また、Xperia 5 IIIはワイヤレス充電にも対応していないので充電は有線オンリーとなります。ケーブルを生活から消し去りたい生活を求める人には少し向いていないスマホと言っていいかもしれません。
Xperia 5 IIIはどんな人におすすめ?
- 片手サイズのハイエンドスマホが欲しい
- バッテリー持ちが良いスマホが欲しい
- 望遠カメラの画質がいいスマホが欲しい
Xperia 5 IIIを選んでもいい人は片手サイズのハイエンドスマホが欲しい方ですね。
もう、そのままですがXperia 1 IIIとほぼ同じスペックのスマホを68mmという片手サイズの筐体サイズで使うことができます。意外とバッテリー持ちもいいので長くスマホを充電せずに使いたい方にもおすすめのスマホです。
Xperia 5 IIIの端末価格は2022年10月に99,000円に値下げされてSnapdragon 888、可変式望遠カメラ、片手サイズという3種の神器を身に纏ったスマホなので満足はできるかと思います。
→ 後継機種のXperia 5 IVはこちら
コメントをどうぞ!