スゴいカメラ…スマホが来た!!
ソニーのスマートフォン・Xperia PRO-I(エクスペリア プロ アイ)が2021年12月15日に発売します。「Pro」の末尾にはる「i」は「イメージング(imaging)」の頭文字で「写真」と「動画撮影」に特化したハイエンドスマホです。
基本スペックはXperia 1 Ⅲ、Xperia 5 Ⅲを踏襲し広角カメラのイメージセンサーにソニーのコンデジカメラ「RX 100Ⅶ」の1インチの大型センサー「Exmor RS」を最適化し搭載したソニーのカメラ技術をギュッとスマートフォンに詰め込んだモデルに。
Exmor RSセンサーを搭載したXperia PRO-Iでどんな写真、動画を撮影できるのか。
この記事ではXperia PRO-Iのデザイン・サイズ・カメラの画質・使い勝手をレビューし実際に使ってみてどうなのかメリット、デメリットを書いています。
なかなか高価なカメラ…いや、スマートフォンですが写真だけでなく動画撮影にもこだわりたいという方はXperia PRO-Iはかなりおすすめなので参考にしてみてください。
- 大画面なのにコンパクトで操作しやすい
- 4K画質でプライベートエリアに映画館を
- 120Hzのリフレッシュレートで快適動作
- トリプルカメラで幅広い写真撮影ができる
- 1.0型大型センサーで暗所撮影に強くなった
- 12bit RAWで高精細で階調豊かな撮影ができる
- Video Proで動画撮影がとにかく快適に
- 電池持ちが向上しているかも
- 望遠カメラが少し弱い
- 顔認証に非対応
- ワイヤレス充電に非対応
Xperia PRO-Iは2022年8月に159,800円に値下げしました。Xperia 1 IIIと同じ価格帯にまで下がって買いやすくなってきました。
この記事の目次
Xperia Pro-Iの特徴
- 6.5インチ(3,840 × 1,644)有機ELディスプレイ
- リフレッシュレート120Hz(240Hz対応)
- SoC:Snapdragon 888 5G
- メモリ:12GB、ストレージ:512GB
- 生体認証:サイドボタン式指紋認証センサー
- トリプルカメラ(広角 + 超広角 +標準)
- 広角:24mm・1.0型 Exmor RSセンサー・F/2.0
- 標準:50mm・F/2.4、超広角:16mm・F/2.2
- 12bit RAWで豊かな色調・階調表現が可能に
- Video Proで4K HDR 120fpsの動画撮影に対応
- USB-C(USB 3.2 Gen2)10Gbpsデータ転送可
- 5G(Sub-6・ミリ波)で高速モバイル通信
- 本体サイズ(166 × 72 × 8.9mm 211g)
- 価格:179,300円 → 159,800円 → 99,000円
ディスプレイの仕様は従来型のXperia 1 IIIと同じで4K + 120Hzのリフレッシュレートの滑らかディスプレイに対応。4K解像度で写真だけでなく映画などの動画コンテンツも高精細な映像で楽しめます。
SoC(システムオンチップ)はSnapdragon 888 5G、メインメモリ12GBで快適な動作速度を実現し512GBの大容量ストレージで12bit RAW撮影、4K 60fpsでV-logをガンガン撮影しても容量が不足する心配はないです。
スマホ本体のデザインがカッコイイ。
Xperia PRO-Iの本体デザインはXperia 1 Ⅲをベースにリアカメラの部分が中央配置になって初代のXperia 1を彷彿するデザインを採用しています。1.0型の大型センサーの広角カメラが主役なスタイルですね。
大型センサーで暗所撮影に強く被写体に寄った時の背景をソフトウェアの力を使わずに自然にぼかせる広角カメラの表現力が大きく向上。さらに、12bit RAW撮影で高精細で色調と階調が豊かな写真を撮影ができます。
Xperia PRO-Iは動画機能も強化されて新しくVideography Proが追加されていて誰でも気軽にかんたんに高画質な動画撮影が可能です。
撮影解像度は4K HDR 60fpsだけでなく4K HDR 120fpsの撮影に対応。4K 120fpsだけでも凄いのにHDRも対応してるのはスゴい。
もちろん、「瞳AF」や動く被写体を追い続ける「オブジェクトトラッキング」で撮影もできます。Xperia Pro Iで一気に動画撮影に強くなった感があります。
動画クリエイターでいつでも作品の素材を撮影したり、V-Logを撮影しているという方におすすめのスマホといっていいかも。
端末価格は199,800円と高いですがV-Log用のカメラとしてRX 100Ⅶの代わりとして(さすがに代わりにはならないとは思うけど…)Xperia PRO-Iを使うのも良さそうです。
追記:Xperia 1 IVが発売されて179,300円に、さらに2022年8月に159,800円に値下げ、Xperia 1 Vが発売になって2023年12月現在で99,000円まで価格が下がっています。
Xperia Pro-I レビュー
では、Xperia Pro-Iを詳しくレビューしていきます。
撮影のしやすさを考慮したデザインに
Xperia Pro Iの外観デザインはXperia 1 Ⅲと基本的に同じで角張った感じのスクエア型スタイルを採用。ディスプレイのフロントパネルは耐久性の高いCorning Gorilla Glass Victusを採用し傷に強く割れにくいガラスです。
21:9の縦長ディスプレイを搭載しているので6.5インチの大画面ディスプレイを搭載しつつも本体サイズ(166 × 72 × 8.9mm)と横幅72mmに抑えられているのはすばらしいところ。
Xperia PRO-I | Xperia 1 III | |
画面サイズ | 6.5インチ | |
本体サイズ | 166 × 72 × 8.9mm | 165 × 71 × 8.2mm |
重量 | 211g | 181g |
Xperia Pro Iの本体サイズと重量はXperia 1 Ⅲと比べると少し大きくて重いですが滑り止めの役割を持つリブを施したメタルフレームを採用しグリップ性を高めて撮影に集中できるように配慮されたデザインとなっています。
カッコよさだけでこのデザインを採用したわけではなくグリップ性を高めるという理由があるんですね。たしかに実際に撮影していてガッチリと持つことができ滑りにくいので撮影はしやすいと感じました。
背面パネルはフロスト加工が施されたマット調のガラス(Corning Gorilla Glass 6)を採用していて指紋が付きにくい目立たないスタイルとなっています。
また、Xperia Pro Iは端末の左下にストラップホールがあります。
ここにストラップを付けることで歩きながら常にXperia Pro Iを持ち歩いていつでも写真を撮れる体制を作り出すことができます。
コンデジカメラ、ミラーレスカメラはストラップを付けて持ち歩くのが一般的ですが、なるほど。カメラに特化したスマホは意外とストラップホールがあるのは便利でいいかもしれません。
今までスマホにストラップはキッズ携帯からくらくフォンという思い込みはありましたが、コレは確かにアリです。
なお、Xperia Pro Iの本体カラーは「フロストブラック」のみとなっています。
撮影をワンボタンでスタートできる
操作ボタンは端末を縦持ちにして上から音量ボタン、指紋認証センサー内蔵サイドボタン、Video Proボタン(動画撮影の録画ボタン)、Photo Proボタン(カメラのシャッターボタン)となっています。
Xperia PRO-Iは写真撮影時のシャッターボタンだけでなく、Video ProでV-log撮影を簡単にできる専用のボタンも搭載しています。アプリをいちいち起動しなくても、ワンボタンで写真撮影をし始めたり、動画撮影をし始めることができるのでとっても便利です。
なお、カメラボタンは大きくて柔らかい押し心地となっています。
3.5mmオーディオジャックを搭載
Xperia PRO-Iは筐体の上側に3.5mmオーディオジャックを搭載しているのでハイレゾ対応の有線イヤホンで音楽を楽しむことができます。
もちろん、Bluetoothによるワイヤレス接続でWF-1000XM4などハイレゾ対応の完全ワイヤレスイヤホンを使ってLDACの高音質コーデックを使っていい音を楽しむこともできます。
USB-C(3.2 Gen2)10Gbps データ転送
Xperia PRO-Iの充電ポートはUSB-Cに対応していますが、ワイヤレス充電には非対応となっています。
ワイヤレス充電できないのは残念ですが、Xperia PRO-IはUSB-CケーブルをPC / Macに接続して10Gbps(USB 3.2 Gen2)の高速データ通信ができます。
Xperia 1 Ⅲは5Gbps(USB 3.1 Gen1 )で動画の取り込む速度の向上が期待できます。4K HDR 120fpsなど高画質な大容量動画データを有線接続で素早くデータ転送し編集作業ができます。
質感の高い純正ケース
Xperia PRO-Iの純正ケース「Style Cover Leather for Xperia PRO-I 」はレザー素材を採用した高級感あるスタイルとなっています。
めちゃくちゃ質感が高くてしっとりとした手触りとなっています。スタンドがないのは少し残念ではありますが、サイド部分を削ぎ落としたケースなので装着しても本体サイズが大きくならないのがいいですよね。
重厚感があってしっかりとXperia PRO-Iを保護してくれるので20万円と高い端末も安心して使えます。ただし、長期間の使用で塗装が溶けてベトベトになることがあるので注意です。
Xperia PRO-I カメラ レビュー
ZEISS + 1.0型センサーでプロカメラに
Xperia PRO-IのリアカメラはZEISS Tessarレンズを採用した広角、ZEISSレンズの超広角と標準のトリプルカメラを搭載しています。
広角にZEISS Tessarブランドの冠が付いたことでZEISSのロゴも筐体に刻印されていますね。
カメラ構成は広角24mm(×1)、標準50mm(×2.1)、超広角24mm(×0.7)で望遠カメラはありません。標準50mmが望遠の代わりでXperia 1 IV、Xperia 1 Ⅲとは性格の異なるカメラとなっています。
Xperia PRO-Iの広角カメラにはソニーのコンデジカメラ「RX 100Ⅶ」の1インチ大型センサー「Exmor RS」を最適化したものを搭載しています。
1.0インチのセンサーって聞くと「すげー!!」ってなりますが、最適化…というところがミソで、RX 100ⅦのExmor RSは2100万画素のイメージセンサーを搭載し画素数が合いません。
そうなんです。実はXperia Pro Iの広角カメラのセンサーは2100万画素の60%の1220万画素に当たる部分しか使っておらず1/1.3インチ相当となっています。
なーんだ…ってなりますが、Xperia 1 Ⅲの広角カメラは1/1.7インチ、Xperia PRO-Iは1/1.3型と画素ピッチ1.8μm → 2.4μmに広くなって一度に取り込める光の量が多く、ノイズの少ない高精細な写真を撮影できます。
ピクセルピッチが広くなった効果はかなりあって暗所撮影の解像感がまるで異なっておりより高精細な写真に仕上げることができます。
大型センサーは接写すると被写体震度が浅くなりすぎて背景が大きくボケることがありますが、Xperia PRO-Iの広角カメラのレンズには絞り機能が搭載し調整できるようになりました。
F/2.0とF/4.0に切り替えて明るすぎるシーンでカチッとしたシャープな写真に仕上げるときはF/4.0に切り替えて撮影できます。
絞りを調整できる機能はボケ味の調整だけでなくシャッター速度をPhoto ProのBASICモードでも遅くできるので表現の幅を広げられるので気軽に楽しめるので意外と楽しいです。
また、Xperia Pro Iは内部処理もより高度なものとなっており、画像処理エンジンBIONZ X for mobileを採用し、さらにミラーレス一眼カメラαでも使われているフロントエンドLSIを搭載しています。
フロントエンドLSIを採用したことでミラーレス一眼カメラαなどのカメラと近い写真、動画を生み出せるようになり、同じスペックの超広角カメラの画質も向上しています。
Xperia PRO-Iのカメラのスペックを比較してみました。Xperia PRO-Iは光学2倍カメラは望遠ではなく標準カメラと定義していますが、このスペック表では望遠と表記しています。
Xperia PRO-I | Xperia 1 Ⅲ | ||
リア | レンズ | ZEISS T*(ティー・スター)コーティング | |
超広角 | 1220万画素(1/2.55型・デュアルPD)・F/2.2 | ||
広角 | 2100万(1/1.0型・デュアルPD)有効画素数 1220万画素・F/2.0-4.0(ZEISS Tessar) | 1220万(1/1.7型・デュアルPD)・F/1.8 | |
望遠 | 1220万(1/2.9型・デュアルPD) 光学2.1倍・F/2.4 |
1220万(1/2.9型・デュアルPD) 光学2.9倍-4.4倍・F/2.3-2.8 |
|
3D iTOF | あり | あり | |
ズーム | 最大6.3倍ズーム、AI超解像ズーム対応 | 最大12.5倍ズーム、AI超解像ズーム対応 | |
連写 | 1秒間に20コマ | ||
オートフォーカス | リアルタイムトラッキング、リアルタイム瞳AF(動物対応)、毎秒60回のAF・AE追従 | リアルタイム瞳AF(動物対応)、毎秒60回のAF・AE追従 | |
動画性能 | 4K HDR 120/60/30/25/24fps 4K HDR 120Hz スローモーション |
4K HDR 60/30/25/24fps 4K HDR 120Hz スローモーション |
|
画像処理 | 12bit RAW対応、BIONZ X for mobile、フロントエンドLSI | RAW対応、BIONZ X for mobile | |
インカメラ | 800万画素(1/3.4型)・F/2.0 |
Photo ProのBASIC以外のモードで12bit RAWが可能でダイナミックレンジが高く従来モデルでは表現できなかった写真撮影ができます。
さらに、4K HDR 120Hzの動画撮影ができるので撮影したあとで編集スローモーションの演出を入れるなど新しい編集方法もできます。
カメラはアプリは3つ増えた
Xperia PRO-IはPhotography Pro、Cinema Proだけでなく新しくVideography Proというカメラアプリが使えるようになって全部で3つのカメラアプリを使い分けて撮影ができます。
- Photo Pro:写真撮影(BASIC、Auto、P、S、M)
- Video Pro:動画撮影(最大4K HDR 120fps・16:9)
- Cinema Pro:映画撮影(最大4K HDR 120fps・21:9・カラーフィルター)
Photography Pro:写真撮影
写真はPhotography Proを使って撮影します。
完全オートのBASICモード、フォーカスエリアの設定が変えられるAutoモード、シャッタースピードは自動のプログラムオート、シャッタースピードを調整できるSモード、シャッタースピード、ISO感度も調整できるMモードのマニュアルモードで撮影できます。
マニュアルモードは諧調を最適化するDRO(Dレンジオプティマイザー)、オートHDRで撮影ができて、DROは1枚の画像で明暗差を調整するのに対してHDRは複数を合成し白トビ、黒潰れを抑えたキレイな写真に仕上げることができます。
Xperia PRO-Iの1.0型センサーは撮像エリアの約90%をカバーする315点の像面位相差検出AFセンサを内蔵し撮影する被写体がどのエリアにあってもバチッとピントを合わせて撮影できます。
瞳オートフォーカスは人だけでなく動物対応しているのでハム太郎のような小動物の瞳もしっかりと追いかけてピントを合わせてくれます。さらに、リアルタイムトラッキングにも対応しているので被写体をタップすることで追従しピントを合わせ続けてくれます。
1.0型の大型センサーですがレスポンスは申し分なく快適にアクティブに写真撮影ができます。ただ、最適化が進んでいないのか1枚撮影設定のときに連続撮影すると少し動作にモタツキがあるので製品版で改善されてることを願います。
Cinema Pro:映画っぽい動画撮影
Xperia PRO-Iは映画のような動画を撮影できるCinema Proを搭載しています。
21:9のシネマサイズの動画を撮影できるだけでなく、カラーフィルターを追加することで雰囲気のある映画のような動画をスマホで撮影できてしまいます。
基本的にマニュアル操作となるので理解するのが大変ですが、1.0型の大型センサーによって光の取り込める量が増えて暗いところの撮影がしやすくなった印象があります。
Videography Pro:V-logの撮影に
Xperia PRO-Iは新たに動画撮影アプリ・Videography Proを搭載し誰でも簡単に高画質な動画を撮影できます。Photo Proの動画モードで撮影できますが、Video Proを使って撮影するのがおすすめです。
というのも、対応解像度がPhoto Proの動画モードの高画質撮影は4K30fpsのみなのが、Video Proは4K 60fpsの撮影もできるので高画質なV-Log撮影ができます。
Video Pro | Cinema Pro | Photo Pro | |
4K | 120 / 60 / 30 /24 fps | 30fps | |
フルHD / HD | 120 / 60 / 30 /24 fps | 60 / 30fps | |
スローモーション | 対応 | – | |
HDR | 対応 | フルHD 30fpsのみ | |
比率 | 16:9 | 21:9 | 16:9、1:1 |
オートフォーカス | リアルタイム瞳AF、オブジェクトトラッキング | Auto、Manuel | リアルタイム瞳AF、リアルタイムトラッキング |
カラーフィルター | – | VENICE、Opaque、Bright、Warm、Strong、Cool、Soft、Soft Monochrome、NA | – |
操作性 | ほぼオート | ほぼマニュアル(AFはauto可) | オート |
4K 60fps、4K 24fpsといった解像度はXperia 1 ⅢはCinema Proを使う必要があったのがXperia PRO-IはVideo Proで誰でも簡単に撮影できるようになりました。
操作性もとても快適で「REC」をタップするだけで撮影できますし、Cinema Proで使えなかった瞳オートフォーカス、オブジェクトトラッキングによる被写体の追従可能でとにかく使いやすいです。
Video Proで使用するカメラは1.0型の広角カメラのみですが撮影しながらデジタルズームによるズームも可能で専用のスライダーがあるのでスムーズに寄ったり引いたりして動画撮影が可能。
実際にデジタルズームを使った動画はこちら。(4K60fpsで撮影したデータをブログ用にHD画質に縮小しています。)
このズームスライダーがスムーズなのでプロが撮影した(は言いすぎ…)かのようなズーム動画を撮影できます。
こちらはハム太郎です。
めちゃくちゃキレイじゃないですか?たぶん、iPhone 13 Proよりもずっとキレイ。1.0型の大型センサーでピクセルピッチも広いので室内撮影でデジタルズーム(×2.1)にしてもとても高精細でキレイな画質で撮影できます。
Xperia PRO-I + Video Proは今まで動画撮影が弱かったエクスペリアの弱点を一気に解消してきた感じです。動画撮影しやすいUIですし画質もとてもキレイ。被写体に寄った撮影なら背景もちゃんとボケていい感じの動画に仕上げることもできます。
なお、Video ProはV-log撮影で連続撮影して使うことが想定されますが4K60fpsの設置で連続28分の撮影が可能でした。
高解像度の高フレームレートの設定で30分近く連続撮影できれば十分使えるレベルだと思います。また、この撮影で消費したバッテリーは10%ほどとなっていたので休憩を挟んで1時間撮影で20%消費なので十分使えそうですね。
広角カメラの表現力が高くなった
Xperia PRO-Iの広角カメラは1.0型大型センサーを搭載し画素ピッチが2.4μmと大きくなったことでどんな写真を撮影できるのか見ていきましょう。
このような風景写真はかなり高精細で自然な感じに仕上げることができます。解像感はXperia 1 Ⅲとさほど違いはないものの色が少し違うように見えます。
逆光のある難しいシーンでもHDRを使って白トビを抑えながらも高精細な表現が可能です。
シチュエーションによっても色が変わりますが、Xperia 1 Ⅲの方が少し色鮮やかな描画になることが多いです。Xperia PRO-Iは画像処理エンジンBIONZ X for mobile、ミラーレス一眼カメラ・αのフロントエンドLSIを採用していることもありミラーレスカメラ寄りの色表現に近いのかもしれません。
どうでしょう。Xperia PRO-Iの方が少し落ち着いた感じの色になっています。スマホで撮れるような色鮮やかな色を求めるには少し向いていないかもしれません。
Xperia PRO-Iは1.0型の大型センサーを搭載していることもあり、被写体に寄って撮影すると背景をぼかすことができます。1/1.7型のXperia 1 Ⅲも十分なぼけ量がありますがXperia PRO-Iはさらにぼけ量が多くなってるのがわかります。
ソフトウェアの背景ぼけ機能を使うことなくこのような雰囲気のある写真を簡単に撮影できるのはさすが1.0型センサーといったところ。
BASICモードで撮影していますが色も落ち着いていて雰囲気のある写真に仕上げることができます。
解像度は一般的な1220万画素ですが画素ピッチが広くてダイナミックレンジが広いこともあり白トビ、黒つぶれを抑えながらキレイな高精細な写真になります。
Xperia PRO-Iの広角カメラの画質を見ていきます。いずれの写真もPhoto ProのBASICモードで撮影してます。
中央部分の画質は、Xperia 1 ⅢよりもXperia PRO-Iの方が解像感が少しだけ高くなってる程度でしょうか。そこまでの差はありません。
周辺部分になってくると画質の差が明らかに広がっており、Xperia 1 Ⅲは少しボヤッとした画質になってるのがXperia PRO-Iは解像感の高い高精細な画質になっています。
1.0型の大型センサーで2.4μmのピクセルピッチでより高精細に表現できてフロントエンドLSIによってノイズ低減などの恩恵も受けているのかもしれません。
暗所撮影においてもXperia PRO-Iはノイズが少なく高精細な写真となっています。
もう、全然違います。めちゃくちゃキレイ。同じ1220万画素ですが1.8μm → 2.4μmのピクセルピッチの拡大の威力は強いです。
スマホなど画面の小さい端末で写真を見返すくらいならXperia 1 Ⅲの解像感でも十分ですが、4Kモニターなどの大画面モニターで表示させたの写真のキレイさは圧倒的にXperia PRO-Iの方が上です。
昼間の撮影だとXperia PRO-I、Xperia 1 Ⅲにそこまで違いはないですが暗所撮影になってくるとXperia PRO-Iの方が高精細かつノイズの少ない写真に仕上がることが多いです。
このような夜のイルミネーションもいい感じに撮影できます。
被写体に寄って撮影することで光の玉ぼけをしっかりと楽しめます。
ただし、Xperia PRO-Iの広角カメラはイメージセンサーが大きくなったことで最短撮影距離が長くなってしまい小さいモノに寄って撮影するのが難しくなっております。
- Xperia PRO-I:約13cm
- Xperia 1 Ⅲ:約10cm
花など小さい被写体を撮影するならXperia 1 Ⅲの方が使いやすいかもですが、Xperia PRO-Iの1.0型センサーはとても優秀なのでデジタルズーム(AI超解像ズーム)でも画質を維持しながらズーム撮影ができます。
めちゃくちゃキレイですよね。ソニーのAI超解像ズームは自然な画質を維持してくれるので普通に使えます。
Xperia PRO-Iの広角カメラは寄れなくなりましたが、デジタルズームを上手く使うことで十分対処することができます。
ハム太郎を広角カメラのデジタルズーム(AI超解像ズーム)で撮影し比べました。
Xperia PRO-Iの方が明るく撮影できるだけでなく毛並みもしっかり表現できています。Xperia PRO-Iは広角カメラのデジタルズームもしっかり使えます。デジタル補正っぽい違和感がほとんどないのでスゴい。
絞りをF/2.0 → F/4.0で表現が広がる
Xperia PRO-Iの広角カメラは絞りをF/2.0 → F/4.0に可変できるため背景のぼけ量を少なくしたい場合も対応可能です。
イメージセンサーが大きくなると意図しないところで背景がぼけてしまうことがありますが、F/4.0に試絞りを調整することで全体的にカリッとした高精細な写真も気軽に撮影できます。
こちらは夜の噴水を撮影したモノです。
Xperia PRO-I、Xperia 1 ⅢともにPhoto Proのベーシックモードで撮影しており、Xperia PRO-Iの方が水飛沫が細かく表現できていますが、さらに絞りをF/2.0 → F/4.0に絞ることで水が線状に流れるような表現ができます。
Xperia 1 ⅢもPhoto Proもシャッター速度優先モードを使えば同じように表現できますが、Xperia PRO-Iはベーシックモードで絞りをF/4.0にするだけで簡単に凝った写真を撮影できるので撮影の幅が広がりますよ。
Xperia PRO-Iの方が雰囲気のある写真んい仕上がってると思います。さらに、ダイナミックレンジが広いのか光の色も失われることなくしっかり色鮮やかに表現できています。
超広角カメラの画質も向上した
Xperia PRO-I、超広角カメラの画質を見ていきます。
Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲで時計台の部分を比較してみました。
なんとなくXperia PRO-Iの方がノイズが少なくてクッキリしているように見えますが、周辺部分になってくるとXperia PRO-Iの方が明らかにノイズが少なくて高精細な写真に仕上がってるのがわかります。
超広角カメラの仕様は数値上は同じですがフロントエンドLSIを搭載しているXperia PRO-Iの方が綺麗な写真に仕上げられるのでしょうか。超広角カメラの暗所撮影もなかなかいい感じです。
拡大してみました。
同じ1220万画素・F/2.2ですがXperia PRO-Iの方が高精細でノイズの少ない写真になっています。センサーとか新しくなったんですかね。それともフロントエンドLSIのパワーだけでここまで変わるのでしょうか。
標準(望遠)カメラは…どうかな?
Xperia PRO-Iは望遠カメラはないですが、50mm(光学2.1倍)の標準カメラを搭載しています。
最大150mm(6.3倍)までデジタルズームまたはAI超解像ズームで撮影もできますが、Xperia 1 Ⅲの105mm(AI超解像ズーム×6.3)の光学望遠カメラと比較すると解像感は劣ります。
最短撮影距離はXperia PRO-I、Xperia 1 Ⅲともに35cmほどですが50mmの標準カメラなので70mm、105mmの望遠カメラを搭載しているXperia 1 Ⅲよりも寄って撮影ができません。
- Xperia PRO-I(50mm):約35cm
- Xperia 1 Ⅲ(70 or 105mm):約35cm
Xperia 1 Ⅲは105mm(× 4.4)の望遠カメラでも最短撮影距離が35cmと変わらないので光学レンズのままズーム撮影できるのが凄いところ。
Xperia PRO-IはAI超解像ズームを組み合わせで同じような画角での撮影が可能。光学2倍のレンズなのにソフトウェアの力でそれなりに解像感の高い写真に仕上げることができます。
ラーメンですね。Xperia PRO-Iは50mm標準カメラでこれ以上寄るとピントが合わなくなりますが、Xperia 1 Ⅲは105mm望遠カメラでここまで寄って撮影できます。
ただし、Xperia PRO-Iは広角カメラが優秀なのでデジタルズーム(AI超解像)を使って撮影ができます。
デジタルズームでここまで高精細に撮影できれば十分ですよね。
ライトの光表現はXperia 1 Ⅲはペリスコープカメラの特性が出ていますが、Xperia PRO-Iは一般的なカメラなので光の表現は一般的なカメラと同じとなっています。
標準カメラでも暗所撮影はしっかりできます。
50mmの画角はXperia 1 Ⅲだと広角カメラのデジタルズームに頼ることになるので画質はXperia PRO-Iの方が上となりますが、それ以上の高倍率ズームになると少し画質は劣ります。
ただ、Xperia PRO-IはフロントエンドLSIが効いているのがノイズの少ない写真に仕上がるので標準カメラもそれなりに使えます。
標準カメラ(50mm)で超解像ズーム×3.5倍で夜間撮影をしてみましたが、とても高精細でキレイな写真に仕上がります。
望遠カメラはXperia 1 IV、Xperia 1 IIIが強いように見えますが、実はXperia PRO-Iの標準カメラもとてもキレイな写真に撮影することができます。
HDRとDROの違い
Xperia PRO-IのPhoto ProのBASICモードで撮影すると自動的にHDR撮影してくれます。
HDRは複数の画像を自動撮影し合成することで白トビ、黒つぶれを抑えながらいい感じの写真に仕上げてくれるモードで、一般的なスマートフォンのカメラに搭載されている階調を最適化してくれる機能です。
Autoでここまで綺麗な写真に仕上げてくれるのはいいですよね。
Xperia PRO-Iはミラーレスカメラなどにも搭載されているDレンジオプティマイザー(DRO)による撮影も可能で、こちらはシャッター優先モードにしてシャッター速度を1/4秒、ISO400、Dレンジオプティマイザー(DRO)で撮影したモノです。
1枚の画像で最適化するDROは白トビすることがありますが、見たままの明るさと色調で写真を表現してくれるのであまり派手にしたくない、雰囲気のある写真に仕上げたい時に使えるモードです。
Xperia PRO-IとXperia 1 Ⅲで比較してみました。
やはり、Xperia PRO-Iの画質はめちゃくちゃキレイですよね。高精細でノイズの少ない写真になるのでHDRを使わずにシャッター速度、ISO感度を調整しながら雰囲気のある写真を撮影することもできそうです。
12bit RAWがXperia PRO-Iの真骨頂
Xperia PRO-Iの広角カメラは12bitのRAW撮影に対応しました。とくに12bitの設定が必要なわけではなくファイル形式でRAWを選ぶことで12bit RAW撮影ができます。
おそらく、1.0型イメージセンサーの性能をフルで活かせるのが12bit RAWによる撮影です。Xperia 1 ⅢもRAW撮影できますが12bitではありません。
こちらXperia 1 ⅢでRAW撮影したデータをCamera Rawで表示させた調整前のモノとなっています。
少し色褪せた感じの色合いになっていてライトの明るい部分も白トビしてしまっていますが、ハイライト-100にするとある程度使えそうなデータにできますがライトの明るい部分の情報が失われしまっています。
このRAWデータを編集するとこうなります。
これでもかなりいい感じになったと思うのですが、ライトの明るい部分が白トビ気味で解像感はそこまで高くないよなぁといった感じです。
一方で、Xperia PRO-Iの12bit RAW撮影ならさらに階調の豊かなデータになるので編集がとてもしやすいモノとなります。Xperia PRO-Iで12bit RAWで撮影した調整前はこんな感じです。
調整前でも色調が豊かですが、ハイライト-100にするとライトの明るい部分の情報を失われることなく階調豊かなデータになってるのがわかります。
これだけでもかなりいい感じの写真に仕上げられそうですが、さらに色々と調整することでXperia PRO-Iはここまで色鮮やかな写真に仕上げることができました。
明るいところの情報量だけでなく色鮮やかですし暗所部分の解像感も全く違います。
12bit RAWの威力だけでなく1.0型のセンサーになってピクセルピッチが1.8μm → 2.4μmになったことで1ピクセルでより多くの光を取り込むことができている恩恵もありそうです。
こちらはXperia 1 ⅢのRAW撮影し補正したモノです。
こちらはXperia PRO-Iの12bit RAW撮影し補正したモノです。
Xperia PRO-Iの方が色鮮やかな写真に仕上げることができます。
星空をXperia PRO-IとXperia 1 ⅢのBASICモードで手持ち撮影しました。
BASICモードだとかなり暗くて目を凝らしてなんとか星空が見える程度の写真になります。それでも、Xperia PRO-Iだと星がちゃんと見えるところはさすが1.0型の大型センサーですよね。
Xperia 1 Ⅲでマニュアルモード(シャッター速度1秒・ISO400)でRAW撮影したものを補正してみました。
それなりに空を明るくして星を認識できるレベルにすることはできますが、レンズ性能の限界でしょうか。レンズの跡のようなものが見えてしまいました。
こちらはXperia PRO-Iでマニュアルモード(シャッター速度1秒・ISO400)で12bit RAW撮影したものを補正したものです。
レンズの性能が優秀なのでしょうか。レンズの跡がなく、空のグラデーションも自然に、星をしっかり表現することができています。
手持ち撮影でISO400のシャッター速度1秒が限界でノイズ多めですが、三脚を使ってISO100にしてシャッター速度を4秒とかで撮影しればもっと高精細でノイズの少ない写真に仕上げることができるかと思います。
Xperia PRO-I 性能をレビュー
4K HDR シネマワイドディスプレイ
Xperia Pro Iは6.5インチの4K HDR対応のシネマワイドディスプレイを搭載しており仕様はXperia 1 Ⅲと同じです。
画面比率は21:9と長くて映画を見るのに適してるだけでなく2画面表示も広く表示できるのでマルチタスクしやすいディスプレイです。
4K(3840 × 1644)の高精細な表示ができるだけでなく4Kアップスケーリング機能によってフルHDの動画も高精細にキレイに楽しむことができます。
SoCはSnapdragon 888で快適に動作
Xperia Pro Iの心臓部となるSoC(システム・オン・チップ)はQualcomm Snapdragon 888 5Gを搭載。2021年のハイエンドスマホの多くに採用しているチップでXperia 1 Ⅲと同じとなっています。
Snapdragon 888 5Gは2020年12月に発表された8コアCPU、Adreno 660のGPUを内蔵し5Gに対応したチップで、Xperia Pro Iのメインメモリは12GB、ストレージは512GBとより多くのメモリを搭載しています。
Geekbench 5のスコアを比較してみました。
モデル | Xperia PRO-I | Xperia 1 III |
---|---|---|
CPU | Snapdragon 888 5G | |
GPU | Adreno 660 | |
RAM | 12GB | |
CPU シングルコア |
1086 | 1126 |
CPU マルチコア |
3226 | 3610 |
GPU(OpenCL) | 4801 | 4645 |
少し数値が異なるものの誤差範囲でしょう。同じSoCを搭載しているので基本的な性能はほぼ同じで画面サイズが同じこともあって実際の使用感も全く同じとなっています。
Antutuのスコアを比較してみました。
モデル | Xperia PRO-I | Xperia 1 III |
---|---|---|
CPU | Snapdragon 888 5G | |
GPU | Adreno 660 | |
RAM | 12GB | |
ストレージ | 512GB | 256GB |
トータル | 820183 | 825940 |
CPU | 208323 | 212312 |
GPU | 314767 | 319323 |
MEM | 140041 | 139510 |
UX | 157052 | 154795 |
Xperia Pro IはXperia 1 Ⅲと同じSoC、メインメモリの容量なので基本的な動作速度は同じです。ブラウザ、ツイッター、YouTube、PUBGモバイル、原神など遊んでみましたがほぼ同じ動作速度で快適でした。
Game enhancerも充実していてゲームモード、フォーカス設定、画質・サウンドを調整できるだけでなく、マルチタスクでゲームをしながらYouTube、Twitter、ブラウジングなども可能です。
ゲームモードでパフォーマンスを優先するか省電力優先するか設定できますし、HSパワーコントロールにも対応していてシステムに直接電力供給をすることでバッテリーの高温化を防止しパフォーマンス低下を防ぎます。
カスタム設定から画面リフレッシュレート、タッチ反応速度も調整できます。
Xperia Pro Iは120Hzのリフレッシュレートに対応したディスプレイです。ゲームでも高リフレッシュレートでプレイしたい場合はここから240Hzに設定することでより滑らかなディスプレイでゲームを楽しめます。
バッテリーの性能と電池持ち
Xperia Pro Iのバッテリー容量は4500mAhとなっていますがどれくらい電池が持つのかXperia 1 Ⅲと比較してみました。
モデル | Xperia PRO-I | Xperia 1 III |
---|---|---|
バッテリー容量 | 4500mAh | 4500mAh |
YouTube 1時間 | 81 → 71%(10%消費) | 82 → 64%(14%消費) |
ゲーム(PUBG)30分 | 72 → 63%(9%消費) | 62 → 53%(9%消費) |
ゲーム(原神)30分 | 82 → 73%(9%消費) | 80 → 67%(13%消費) |
同じSnapdragon 888、同じバッテリー容量を搭載していることもあってXperia Pro Iの電池持ちは違いはないと思ってましたが少しだけXperia Pro Iの方が電池持ちがいい印象があります。
製品版でまたちゃんとレビューしますが、Xperia Pro Iは発熱が抑えられているように感じたので放熱性能が向上し電力効率が良くなっている可能性はありそうです。
Video Proの4K 60fpsの負荷のかかる撮影でも28分ほど連続撮影(室温20℃くらい)ができました。
Xperia PRO-Iのスペック
ディスプレイ | 6.5インチ(3,840 × 1,644ピクセル) 4K HDR 有機ELディスプレイ 120Hzリフレッシュレート |
---|---|
SoC | Snapdragon 888 5G |
メインメモリ | 12GB |
ストレージ | 512GB |
生体認証 | サイドボタン式指紋認証 |
リアカメラ | 広角:1220万画素(1.0型)・ƒ/2.0 超広角:1220万画素・ƒ/2.2 望遠:1220万画素・光学2.1倍・ƒ/2.4 |
インカメラ | 800万画素・ƒ/2.0 |
オーディオ | エンクロージャー型ステレオスピーカー |
通信性能 | Wi-Fi 6(802.11ax)、Bluetooth 5.2、5G通信(Sub-6・ミリ波) |
バッテリー | 4,500mAh |
防水防塵 | IP68 |
NFC | Felica対応(おサイフケータイ) |
SIMカード | デュアルSIM(nanoSIM) |
ポート | USB-C(3.2 Gen2)、3.5mmオーディオジャック、ワイヤレス充電非対応 |
サイズと重量 | 166 × 72 × 8.9mm・211g |
価格 | SIMフリー:198,000円 |
発売日 | 2021年12月15日 |
Xperia PRO-I レビュー・評価:まとめ
Xperia PRO-Iは6.5インチの120Hz対応の4KシネマワイドディスプレイにSnapdragon 888 5Gを搭載したハイエンドスマホで基本スペックはXperia 1 Ⅲを踏襲しています。
- 大画面なのにコンパクトで操作しやすい
- 4K画質でプライベートエリアに映画館を
- 120Hzのリフレッシュレートで快適動作
- トリプルカメラで幅広い写真撮影ができる
- 1.0型大型センサーで暗所撮影に強くなった
- 12bit RAWで高精細で階調豊かな撮影ができる
- Video Proで動画撮影がとにかく快適に
- 電池持ちが向上しているかも
- 望遠カメラが少し弱い
- 顔認証に非対応
- ワイヤレス充電に非対応
Xperia PRO-Iのメリット
6.5インチと大画面ですが21:9の縦長ディスプレイで操作性はとてもいいです。
1.0型のイメージセンサーは60%の面積した使用していないもののピクセルピッチは1.8μm → 2.4μmと大きくなって暗所撮影に強くなりました。また、フロントエンドLSIを搭載したことでノイズが少なくなり解像感も向上、12bit RAWの撮影がとにかくキレイです。
Video Proによる動画撮影も4K 60fpsをしっかりカバーしていますし、大型センサーとの組み合わせで雰囲気のある動画を誰でもかんたんに撮影できるようになりました。
Xperia PRO-Iのデメリット
Xperia PRO-Iは1.0型の広角カメラがメインで望遠こと標準カメラはいたって普通のカメラです。Xperia 1 Ⅲ、Xperia 5 Ⅲの望遠カメラが凄かっただけに少し物足りなさがあります。
指紋認証にしっかり対応しているのでマスクしてても問題ないですが、顔認証はやっぱりあったほうが便利ですよね。もう、顔認証に対応させる気はなさそうなので半分諦めてはいますが…。
また、Xperia PRO-Iはワイヤレス充電には非対応でUSB-Cケーブルでのみ充電ができるようになっています。
Xperia PRO-Iがおすすめな人は
Xperia PRO-Iはカメラ好きにおすすめのスマホです。
色表現はスマホというよりもカメラに近い感じなので、ソニーのミラーレス一眼カメラを持ってるならXperia PRO-Iを持つことでちょっと出かける時にカメラを持ち出さなくても違和感ない写真を撮影できそうな気がします。
とくに1.0型センサーを搭載している広角カメラの表現力が向上していますし12bit RAWもかなり使えるのでスマホのこのカメラでどこまで撮影できるのか挑戦したくなってきますね。
また、動画撮影をメインでスマホを使いたい方もいいかもです。むしろ、写真よりも動画撮影の方が需要はあるかもしれません。Video Proは誰でも簡単にキレイな動画を撮影できますしとても使いやすいです。
V-Logを撮影するためにミラーレスカメラを持ち歩くというのも大変ですし普段使ってるスマホで普通に撮影できるならそっちの方が使い勝手はいいですよね。
Xperia PRO-Iは4K 60fpsの動画撮影にも対応してますし、専用のVLog Monitorを使うことで自撮り撮影もできます。
Xperia PRO-Iは198,000円となかなかお高いスマホではありますが、自然な写真撮影をしたい、動画撮影をしたいけどミラーレス一眼カメラは大きくて重いから持ち歩きたくないのならかなりアリなのではないでしょうか。
ただし、望遠カメラが好きという方はXperia 1 V、Xpria 1 IV、Xperia 1 Ⅲ、Xperia 5 Ⅲがいいですね。
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