ソニーモバイルのXperia 1(エクスペリア1)は21:9というシネマサイズディスプレイを搭載して「とにかく縦に長い!」という第一印象のハイエンドスマホです。
これがね…凄くいい… !とても良い!!Xperia1はソニーが本気を出したスマホだけありXperia XZ3から大きな進化を遂げています。
ということで、この記事ではXperia 1のデザイン、スペック、性能、カメラの画質、使いやすさのレビュー・評価していきたいと思います。
この記事の目次
Xperia 1 レビュー・評価
Xperia 1は2019年6月に発売したソニーが気合を入れて開発したハイエンドスマートフォンでドコモでは2019年夏モデルとしてリリースしています。
世界初となる21:9の画面比率にマスターモニターと同じ色再現ができるシネマディスプレイを搭載、さらにカメラもソニーのカメラ・α部門の技術を結集したトリプルカメラを採用したとにかく凄いスマートフォン。
- Xperiaらしいスクエア型スタイル
- 世界初の4K HDR対応6.5インチシネマディスプレイ
- 画面比率 21:9の縦長ディスプレイを搭載
- Snapdragon 855 + 6GBのメインメモリで高速処理
- 2つの画面を操作できる21:9マルチウィンドウに対応
- トリプルレンズカメラ(超広角・標準・望遠)を搭載
- スマホで世界初となる瞳AFに対応
- 映画のような動画が撮影できる「シネマプロ」を搭載
- サイド部分の電源ボタンに指紋認証センサーを搭載
- 臨場感のある音響技術・Dolby Atomosに対応
- ハイレゾ音声の再生に対応(有線・ワイヤレス)
Xperia1のシネマワイドディスプレイは6.5インチというサイズでiPhone 11 Pro Maxと数値上は同じです。しかし、21:9の画面比率により縦に画面が長くて横幅は72mmと小さいサイズに収まっているので、思ったよりも使いやすいサイズになっています。
これだけ画面が長いと縦持ちで2画面表示モードにしても使いやすいので、例えばYouTubeを見ながらTwitterをするといった使い方もできます。
また、Xperia初となるトリプルカメラはソニーのカメラ部門の技術を惜しみなく投入したこともあり画質はとてもキレイです。GoogleのAIカメラを搭載しているPixel 3には敵わないのかな…と思ってましたが、そんなことはなかった。
Xperia 1のカメラは瞳AFで子どもの顔をしっかり追いかけてくれるし、夜間の撮影も自動的に夜景モードになってHDR合成のような写真も簡単に撮影できます。
トリプルカメラに搭載している超広角カメラも今までにない写真を撮影できるのでなかなか面白い。
Xperia1は旧モデルのXperia XZ3から原型がないくらいブラッシュアップされたモデルだけあり、スマホに高機能を求めるユーザーさんにはおすすめできる。そんなスマホになっていると思います。
Xperia 1のスペック
Xperia1のスペックを旧型モデルのXperia XZ3と比較してみました。
Xperia 1 | Xperia XZ3 | |
ディスプレイ | 6.5インチ(3,840 x 1,644)有機ELディスプレイ、21:9、4KHDR、BRAVIA X1 for mobile | 6インチ(2,880 x 1,440)有機ELディスプレイ、18:9、HDR、Triluminos Display for Mobile |
CPUプロセッサ | Snapdragon 855(オクタコア) | Snapdragon 845(オクタコア) |
RAM | 6GB | 4GB |
ストレージ容量 | 64GB | 64GB |
生体認証 | 指紋認証・顔認証 | |
メインカメラ | 広角:1220万、f1.6、光学式手ぶれ補正 超広角:1220万、f2.4 望遠:1220万、f2.4、光学式手ぶれ補正 |
1920万(1/2.3インチ)、F2.0 |
オートフォーカス | 顔追尾(瞳AF)に対応 | 顔追尾に対応 |
フロントカメラ | 800万画素、F2.0 | 1320万画素、F1.9 |
サウンド | ステレオスピーカー Dolby Atmos ハイレゾ(LPCM, FLAC, ALAC, DSD)ハイレゾワイヤレス(LDAC)、DSEE HX、aptX HD |
ステレオスピーカー ハイレゾ(LPCM, FLAC, ALAC, DSD)ハイレゾワイヤレス(LDAC)、DSEE HX、aptX HD |
LTE | LTE Cat.19(下り1.6Gbps) | LTE Cat.18(下り1.2Gbps) |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac (4×4MIMO) |
802.11 a/b/g/n/ac (2×2MIMO) |
Bluetooth | 5.0 | |
防水/防塵 | 防水(IPX5/8)水深1.5mで約30分間耐えれる性能 防塵(IP6X) |
|
外部メモリ | microSDカード(最大512GB) | |
SIMカード | nanoSIM | nanoSIM |
外部ポート | USB-C | |
ワイヤレス充電 | – | Qiに対応 |
バッテリー容量 | 3330mAh | 3200mAh |
サイズ | 167 x 72 x 8.2 mm | 153 x 72 x 11.1 mm |
重量 | 180g | 198g |
Xperia1はXperia XZ3と比較して、CPUプロセッサ、メインメモリ、カメラ、Wi-Fi・LTEの通信速度などの基本性能向上しています。
画面サイズが6.1インチ → 6.5インチと大型化しているのに端末の本体幅は72mmと同じで軽量化、スクエア型になっています。手で持った感じはXperia XZ3よりも使いやすくなっているように感じます。
Xperia 1とXperia XZ3の比較についてはこちらです。
https://sin-space.com/entry/xperia-1-spec-price
では、Xperia 1(SOV40)グレーを詳しく見ていきたいと思います。
Xperia 1のパッケージ・付属品
レビューしているのはau版のXperia 1(SOV40)ですが、ドコモとソフトバンクも内容物は同じだと思います。
Xperia1は高級なハイエンドスマホのはずですが、パッケージは簡素なものとなっていて、付属品は地デジの視聴と3.5mmオーディオジャックを接続するためのアダプタのみ。
必要最低限のものしか入っていない感じですね。まあ、いいんですけど、せめてUSB-Cケーブルくらいは付属していてほしいなと思ったり。
Xperia 1の筐体デザイン・使いやすさ
本体カラーについて
本体カラーはブラック、ホワイト、グレー、パープルの4色ありますが、全色揃っているのはauだけとなっています。
- ドコモ(SO-03L):ブラック、パープル
- au(SOV40):ブラック、ホワイト、グレー、パープル
- ソフトバンク:ブラック、ホワイト、パープル
なぜ、キャリアによって取り扱いのカラーが異なるのか…。
しかも、ドコモ版のXperia1(SO-03L)がブラックとパープルのみってちょっと痛い。
ということで、ヤフオクでau版のXperia 1(SOV40)のグレーを落札してゲットしました。グレーはauだけなんで。ブラックとグレーで迷ったんですけど、グレーってカッコイイですよね?!
au版のXperia 1ですがSIMロック解除してもらっているので、ドコモの格安SIMを入れて使おうと思っています。
ちなみに、Xperia 1の場合はキャリアでSIMロック解除したら「システム」→「端末情報」→「SIMカードステータス」を更新しないと通信できないので注意です。
角張ったスクエアフォルムスタイル
旧型のXperia XZ3は丸みを帯びたラウンドフォルムスタイルを採用していましたが、新型のXperia 1はXperia XZ1以前の角張ったスクエアフォルムスタイルに原点回帰を果たしています。
「エクスペリアはやっぱり、このデザインでなきゃ!」って方も多そう。個人的にも角張ったデザインの方が好きだったりします。このデザインって意外と手にも馴染むし使いやすいですよね。
背面パネルはガラス素材を採用していて高級感のあるスタイルとなっています。
少しだけ丸みを帯びているので、手で持った時に馴染みやすい感じになっているのが好印象です。
ディスプレイと背面パネルを挟み込むようにサイド部分にはステンレスフレームが採用されています。
サイドフレームも丸く加工されているので手で持った時のなじみやすくなっていますね。ぎゅっとにしっかりと握ることができるので滑って落とすことも少ないのかなと思います。(ケースを付けずに使用した場合。)
Xperia 1の本体左サイドは特に何もありません。
アンテナラインのみ、シンプルなデザインとなっています。
6.5インチ シネマディスプレイを搭載
Xperia1は6.5インチの4K HDRに対応した有機ELディスプレイを搭載しています。
Xperia 1の画面比率は21:9と最近のスマホのトレンドの19:9よりもさらにワイドな画面となっています。
本体を手で持つととにかく縦に画面が長いですよね。
こんなに長いディスプレイをどう有効活用すればいいのか…と持ってしまいますが、Xperia 1は「21:9マルチウィンドウ」という機能を搭載しています。
縦持ちでも二つのアプリを同時表示できるので、YouTubeで動画を見ながらブラウジングしたりTwitterしたりできるのです。
トリプルカメラを搭載
Xperia 1はリアパネルの中央に3つのカメラを内蔵したトリプルレンズカメラ仕様となっています。
超広角、標準、望遠のカメラを搭載していて撮影時に切り替えて写真を撮ることができます。背景をボカすことができるモードもあるので幅広い写真を気軽に撮影できるようになっています。
USB-Cで外部モニター出力もできる
本体下部に充電コネクタのUSB-Cポートがあります。その隣に、スピーカーらしきものが見えますね。
急速充電に対応しているので18W以上のUSB-C PDの充電アダプタを使うことで素早くバッテリー補給することができます。
また、USB-CはUSB 3.1(Gen 1)に対応しているので最大5Gbpsでデータ通信ができます。
なお、Xperia 1はUSB-Cからの画面出力にも対応していて、USB-C対応の外部モニターであれば変換アダプタなしで直ケーブルでXperia 1の画面をそのまま表示できます。
これは便利ですよね。家に帰ってきたらXperia 1をモニターと接続することで、充電しながらYouTubeやAbemaTVを大画面で観ることができるんですから。
USB-Cに対応していないモニターでもHDMI変換アダプタを使うことで画面出力ができるようになっています。(充電しながらは不可。)
なお、Galaxy S10は外部モニターを接続しパソコンモードで作業をすることができます。…スゲーです。
指紋認証のセンサーはサイドに
本体右側に音量ボタン、指紋センサー、電源・スリープボタン、カメラボタンを搭載しています。
Xperia XZ3、XZ2は背面パネルに指紋センサーを搭載していましたが、Xperia 1はXZ1以前のモデルと同じようにサイド部分に指紋センサーを搭載しています。
Xperia1の指紋センサーは電源ボタンとは分離しているんですね。本体を手で持つとちょうど指が当たる部分に指紋センサーがあります。
最初は違和感ありますが、慣れればとても使いやすい指紋認証機能です。スマホを持ち上げた瞬間に画面ロックが解除されています。やっぱり、この位置の指紋センサーは便利なのかも。
顔認証はSmart Lockで対応 → 非対応に
Xperia 1はSmart Lockの機能の中に顔認証機能を搭載しています。
指紋で画面ロック解除ができないシチュエーションでも、顔を登録しておけば画面をスライドするだけで解除できるのでとても使いやすいです。
追記:Android 10にアップデートでSmart Lockの顔認証機能が削除されたためXperia 1で顔認証機能が使えなくなりました。また、アップデートのたびに指紋認証の精度が落ちてきているので…ちょっと使いにくいです。
なんとかしてください。ソニーさん!
[docomoausb2]
超ワイドなシネマディスプレイの使いやすさ
Xperia 1は6.5インチの4K HDRに対応した有機ELディスプレイを搭載しています。
Xperia 1 | Xperia XZ3 | |
画面サイズ | 6.5インチ(21:9) | 6インチ(18:9) |
解像度 | 3,840 x 1,644ピクセル(4K) | 2,880 x 1,440ピクセル |
仕様 | 有機ELディスプレイ、4KHDR、BRAVIA X1 for mobile | 有機ELディスプレイ、HDR、Triluminos Display for Mobile |
世界初の21:9の超ワイドなシネマディスプレイとなっていてい、ソニーのテレビ部門であるBRAVIAの技術を結集させたディスプレイとなっています。
iPhone XS Maxと表示の違いを比較してみました。
同じ6.5インチディスプレイですが、画面比率の違うのでXperia1の方が横幅が狭く持ちやすいのに一度に表示できる情報量が多くなっています。
「21:9マルチウィンドウ」を使うことで、画面上にYouTubeを表示させたままサイト記事を読むこともできます。(画面の表示領域は変えることができます。)
動画見ながらYahooでニュースをチェックしたり、Twitterもできるので地味に便利すぎるんですよね。これは、iPhoneではできないことなのでAndroidならでは機能って感じです。
もちろん、画面を横にしても画面を分割できます。
このような画面分割機能はXperia XZ3でも実現していた機能ですが、Xperia 1の方がワイドなので操作性は間違いなく上です。マルチタスクで快適に作業したいならXperia1を選ぶのがいいでしょう。
動画コンテンツの表示領域
Xperia 1はシネマサイズに近い21:9の画面比率なので、映画を観るには適したディスプレイとなっていて無駄なくコンテンツを表示させることができます。
一方でYouTubeなどにアップロードされている動画コンテンツは16:9の画面比率のものが多いので、画面が少しだけ小さく表示されるデメリットも。
まあ、ほんのわずかな違いなのであまり気にしなくてもいいのかもですが。
クリエイターモードを搭載
Xperia 1のディスプレイは「スタンダードモード」と呼ばれる通常の色を色鮮やかに描画するモードが初期設定されていますが、「クリエイターモード」という映画など製作者の意図を忠実に再現するモードも搭載されています。
Netflixで配信されている映画ならスタンダードモードにしていても自動的にクリエイターモードで再生されるようです。
また、映像エンジン・X1 for mobileによりソニーならではの映像美に加えて解像度の低い動画も4Kにアップスケーリング、HDRリマスターして綺麗な映像で楽しめるという豪華な仕様にもなっています。
確かにYouTubeの何気ない動画も綺麗な映像になっているような気がします。
Dolby Atomsで立体感のあるサウンドに
Xperia1は映画館の音響にも採用されているDolby Atoms(ドルビーアトモス)に対応しています。
Dolby Atomsに対応したスマホは他にもありますが、Xperia1の場合はソニー・ピクチャーズと連携して独自チューニングを施しているため他社ではできない細かい調整によりリアリティが違うらしいですよ。
実際にDolby AtomsをONにしてワイヤレスイヤホンでYouTubeの音楽を聴いてみましたが音の定位がしっかりしてボーカルの存在感、音に艶が出て立体的なサウンドを楽しむことができました。
YouTubeの音楽ですら音が良くなるんですからスゴイですよ。このDolby Atomsって技術は。
Xperia 1 CPUプロセッサのスペック
Xperia 1は最新のSnapdragon 855、6GBのメインメモリ(RAM)を搭載しています。
Xperia 1 | Xperia XZ3 | |
CPUプロセッサ | Snapdragon 855(オクタコア) | Snapdragon 845(オクタコア) |
GPU | Adreno 640 | Adreno 630 |
プロセスルール | 7nm | 10nm |
RAM | 6GB | 4GB |
CPU・GPUの性能
Geekbench 4でCPUの性能を計測してみました。
Xperia 1 | Xperia XZ3 | |
CPUプロセッサ | Snapdragon 855 | Snapdragon 845 |
シングルコア | 3521 | 2402 |
マルチコア | 11067 | 9014 |
GPU | 7535 | 13012 |
Xperia 1のCPUの性能はXperia XZ3よりも20%ほど向上しているようです。GPUに関してはスコアが低くなってしまいましたが、ベンチマークアプリがSnapdragon 855にきちんと対応していないっぽいです。
ちなみに、Antutuのベンチマークなら正常なスコアとなっていて、全体的に23%ほど性能が向上しています。
Xperia 1 | Xperia XZ3 | |
CPUプロセッサ | Snapdragon 855 | Snapdragon 845 |
トータル | 349599 | 288607 |
CPU | 117698 | 89571 |
GPU | 152303 | 125272 |
UX | 67465 | 63757 |
MEM | 12142 | 10007 |
CPUは30%ほど、GPUが20%ほど性能が向上しています。また、メインメモリが4GBから6GBに増えているのでUXやMEMなどの項目も性能が向上しています。
Snapdragon 855は内部設計を最適化することでAI処理が845と比べても約3倍ほどパフォーマンスを高めるているプロセッサとなっていて、Xperia 1の高度な画像処理を難なくこなすことができます。
実際の動作速度
実際にXperia 1がどんな感じで動作するのか試してみました。
さすが、ハイエンドプロセッサを搭載しているだけあってサクサク動作していますね。
メインメモリ6GBはAndroidにしては少ない容量ではありますが、アプリを同時起動してももたつきがあるとかはないので十分使える性能を持っているのではないでしょうか。
[docomoausb2]
なお、Galaxy S10、AQUOS zero2もSnapdragon 855を搭載した機種ですがメインメモリが8GBとさらに多くなっています。
トリプルカメラの画質
Xperia 1のリアカメラは1220万画素のイメージセンサーを採用した3つのカメラを搭載したトリプルカメラとなっていて、スマホでは世界初となる瞳AF機能にも対応しています。
Xperia 1 | Xperia XZ3 | |
メインカメラ | 標準:1220万(1/2.6インチ)、f1.6、光学式手ぶれ補正 超広角:1220万(1/3.4インチ)、f2.4 望遠:1220万(1/3.4インチ)、f2.4、光学式手ぶれ補正 |
1920万(1/2.3インチ)、F2.0 |
フロントカメラ | 800万画素、F2.0 | 1320万画素、F1.9 |
1920万画素から1220万画素に低画素化してますが、全てのカメラの画素数を同じにすることで違和感のない綺麗な写真が撮れるようになったとか。標準カメラは明るいレンズと大きなイメージセンサーを採用することで画質が一番良くなっています。
なお、どのカメラを使って撮影するかはカメラアプリのシャッターボタンの上に切り替えるボタンがあるので、簡単に切り替えができるようになっています。
高精細な写真が撮影可能
実際に標準カメラを使って撮影をしてみました。(ブログ用に画像を縮小圧縮していますが、画像タップ・クリックで縮小していない元画像を確認できます。圧縮はしているので少し画質が落ちます。)
望遠カメラに切り替えることで同じ場所からでもこれだけズームして撮影することもできます。
1220万画素のイメージセンサーですが高精細な写真を撮影できます。標準カメラのf/1.6よりも暗いレンズ(f/2.4)ですが、明るい時間帯の撮影なら全く問題ない画質となっています。
また、シチュエーションを自動的に判断して画質を最適化してくれます。
明暗差もしっかりHDRでカバーしてくれるので自然な見やすい写真を簡単に撮影できるようになっています。
超広角カメラが楽しい
Xperia 1は超広角カメラを搭載しています。
かなり広い視野の撮影ができるので、今まで撮影できなかったような写真も簡単に撮ることができます。
標準カメラで撮影するとこんな感じですが…
超広角カメラで撮影するとこんなに広い視野で全体を撮ることができます。
同じ場所で同じように撮影しているのにカメラを切り替えるだけで雰囲気の違い写真を簡単に撮れるのはスゴイですよね。
全部、手持ちで撮影していますが光学式手ぶれ補正を内蔵していて、夜景モードもソフトウェアでブレを低減してくれる機能が搭載されているのでブレの少ない綺麗な写真を撮ることができます。
スマホでこんなに簡単に撮影できてしまうことが本当に凄い時代になりました。
ちなみに、最新のアップデートで超広角カメラの歪みを補正できる設定が追加されたので歪みが気になる方も安心して超広角カメラを使うことができますよ。
自動で夜景モードで撮影できる
Xperia 1は暗い場所だと自動的に夜景モードでの撮影をしてくれます。シャッターを切ると2〜3秒ほど長時間露光をしてソフトウェアでブレを低減しノイズの少ない綺麗な写真に仕上げてくれます。
手持ちなのにとても綺麗に撮影できます。こちらの画像は光の当たらないところですが、自動的に夜景モードに切り替わっていい感じに撮影してくれます。
このシーン、肉眼だとほとんど暗闇なんですけどXperia 1の夜景モードなら手ブレすることなくキレイに撮影できます。
Google Pixel 3/3aと近い感じの夜景モードですね。HDR合成っぽい写真も工夫次第では撮ることができそうなので、色々と楽しむこともできそうです。
背景をボカすポートレートモードも
Xperia 1は標準カメラと望遠カメラを組み合わせることで、背景をボカすことができるポートレートモードを使うこともできます。
カメラの組み合わせで実現しているポートレートモードなので、iPhone 11・11 Proのように被写体の距離が近かったり遠かったりすると、背景をボカすことができないので注意です。
Xperia 1の便利な機能
カメラの先読み撮影が便利すぎる
Xperia 1のカメラには先読み撮影という機能が搭載されていて、笑顔になったり被写体が動いた時にシャッターを切るとその前からシーンを最大4枚記録できます。
しかも、画角も違うので異なるカメラを組み合わせて撮影しているんでしょうね。すごい。
つまり、シャッターチャンスを逃すということがないんです。これ、何気に便利ですよ。さらに、スマイルシャッター機能も同時に使うことができるのでシャッターを押さなくても子どもの笑顔の写真を量産することができます。
瞳AFに対応(標準・望遠カメラ)
Xperia 1は瞳AFにも対応しています。(超広角カメラは顔追尾のみ対応)
Xperia 1のリアカメラの瞳AF。しっかり瞳を追ってるし動きも速い。#Xperia1 pic.twitter.com/XwHQQOHZz6
— かずやアマチュアセミブロブロガー (@Logkazu) 2019年5月16日
そもそも、スマホって被写界深度が深い(背景とのボケ量が少ない)のでピントを外す割合って少なめなんですけど、常に顔にピントを合わせることができるのは、まあ便利ですよね。
21:9マルチウィンドウで同時作業
Xperia 1は21:9の超ワイドなディスプレイを活用した「21:9マルチウィンドウ」機能を使って画面を分割できます。
使い方はとても簡単。「21:9マルチウィンドウ」というアイコンがホーム画面にあるので、これをタップして同時に使いたいアプリをタップするだけで2画面にすることができます。
あらかじめアプリを登録しておくこともできるので、2ステップで2画面にできるので、以前の機種に搭載していたマルチウィンドウよりも操作性は向上しているのかなと感じます。
サイドセンスでアプリの切り替えが簡単
Xperia 1もソニーモバイルオリジナルの操作方法の「サイドセンス」を使うことができます。
画面端をタブルタップするとアプリのアイコンを呼び出すことができ流ので片手でアプリ切り替えができます。Xperia XZ3ではちょっと使いにくかったサイドセンスですが、Xperia 1はとっても使いやすい。これ、マジで便利です。
アプリの切り替えが片手でサササッとできるのでこの操作感になれるとPixel 3aには戻れなくなってしまうかも…!
Xperia 1は角張ったスクエア型なので本体をしっかりホールドできる形状になったのが使いやすいと感じるのかもしれません。
Androidのマルチタスク画面よりもサイドセンスを使ってアプリ切り替えをやると効率がかなり良くなります。
[docomoausb2]
Cinema Proで映画っぽい動画が撮れる
Xperia 1には「Cinema Pro(シネマプロ)」というアプリを標準搭載しています。
Cinema Proは映画撮影を気軽に体験できるアプリで、ソニーの映画撮影用のCineAltaカメラ「VENICE」の操作性を意識したインターフェイスで動画撮影ができるもの。
撮影できるサイズは21:9のシネスコサイズ4K(23.98fps/29.97fps)のみ、ビット深度は10bit、BT.2020の色空間による撮影ができます。
Cinema Proはかなり本格的なものとなっていてシャッタースピードとISOはマニュアルで設定し、オートフォーカスもマニュアルにすることで奥から手前にピントを合わすといった演出も可能。
また、色設定(Look)を「Opaque/BU60YE60」「Bright/BU20YE60」「Warm/YE80」「Strong/BU100」「Cool/BU60」「Soft/YE40」「Soft Monochrome」の7種類の中から選ぶことができます。
実際にCinema Proを使って撮影してみました。(といっても、夜中に適当に撮影して編集しただけの動画なのでかなり酷いです。雰囲気だけでも伝われば…)
夜間だったのでISO800、シャッター速度は360(1/23.98)で撮影しているのでノイズは多めに出ています。色設定(Look)は「Soft/Yellow」となっています。
まあ、Xperia 1のCinema Proを使えば普通のスマホのカメラでは撮れないようなちょっと雰囲気のある動画を撮ることができるので、ちょっとした作品を作る時にでも使うことができるかもしれないですね。
Xperia 1の惜しいところ
4K60Pの動画撮影には非対応
これだけカメラにこだわっているXperia 1ですが、4K60Pの動画撮影は非対応です。通常のカメラでも4K30Pが最大となっていて60フレートで4K撮影ができません。
Galaxy S10やiPhone XS/XS Max/XRは4K60Pに対応しているので、Xperia 1も対応して欲しかった…。
ワイヤレス充電に非対応
個人的にはXperia 1は全てにおいて高機能で満足なスマートフォンに仕上がっていますが、ワイヤレス充電はなぜか非対応というのが残念なところ。
ハイエンドスマホはワイヤレス充電に対応している機種がほとんどです。例えば、2019年夏モデルではサムスンのGalaxy S10、シャープのAQUOS R3、HUAWEI P30 Proなどがワイヤレス充電に対応しています。
もちろん、最新のiPhoneはワイヤレス充電に対応しています。
なのに、なぜかXperia 1はワイヤレス充電に非対応。旧モデルのXperia XZ3は対応していたので本体サイズの兼ね合いで搭載できなかったのかな…。
ワイヤレス充電にさえ対応してれば完璧…。だったんですけどね。まあ、なくても困らない機能なので、使っていくうちに気にならなくなるとは思いますが。
なお、2020年モデルのXperia 1 Ⅱはワイヤレス充電に対応しています。
Xperia 1 端末価格
Xperia 1はドコモ、au、ソフトバンクで購入することができます。端末価格は以下のとおりでドコモのXperia 1が一番安い価格設定になっています。(現在は販売終了となっています。)
ドコモ | au | ソフトバンク | |
端末価格 | 103,032円 | 112,320円 | 136,320円 |
24回払い | 4,293円 | 4,680円 | 5,680円 |
36回払い | 2,862円 (スマホおかえしプログラムで実質68,688円) |
– | – |
48回払い | – | 2,340円(アップグレードEXで65,520円) | 2,840円(半額サポートで実質68,160円) |
現在はXperia 1の販売は終了しXperia 1 Ⅱをahamoで買うことができますが、Xperia 1は中古で31,800円〜54,800円で買うことができるので、少しでも安くハイエンドのXperiaが欲しいならいい選択肢となります。
Xperia1 レビュー・評価まとめ
Xperia 1はソニーの技術を結集してゼロベースから生まれ変わった新世代のエクスペリア。それだけ気合いの入った機種だけあって機能満載で高機能なスマホとなっています。
動画機能の「Cinema Pro」を使いこなせる方はそんなに多くないような気もしますが、カメラの基本性能は高いので普通の写真も綺麗に撮影できるのかなと思います。
- 縦長で幅狭のシネマディスプレイが使いやすい
- 動作が速くて快適に使うことができる
- カメラの画質がキレイ、超広角カメラが面白い
- Dolby Atomsでワイヤレスイヤホンでも音質が良い
- 雰囲気のある動画を撮影できる(Cinema Pro)
- サイドセンスによるアプリ切り替えが快適すぎ!
- 21:9マルチウィンドウでYouTube見ながらTwitterができる!
画面が大きい割に本体幅が抑えられていて意外と使いやすいのがXperia 1。サイドセンスや21:9マルチウィンドウを駆使することで片手操作しようと思えばできると思います。
- 4K60Pの動画撮影に対応していない
- ストレージ容量が64GBしかない(microSDで増設可能)
- ワイヤレス充電に対応していない
- ちょっと端末価格が高いかも
あともうちょっとなんですけどね。ほとんど不満がないXperia 1ですが、せめて4K60Pに対応してくれたら言うことがなかったんだけどな…。
Xperia XZ3は普通のスマホ…でしたが、Xperia 1はエクスペリアらしい尖ったスペック・スタイルになりました。かなり、いい方向に進化したのではないでしょうか。
iPhone XS Maxとの比較記事も書いたのでiPhoneと悩んでいる方は参考にどうぞ!
→ Xperia 1 Ⅱについて
→ Xperia 5 Ⅱについて
https://sin-space.com/enty/xperia8-spec→ ドコモ おすすめスマホはこちら
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https://sin-space.com/entry/docomo-plan-recommend
低照度のノイズ激減したよね。