ようこそ!ビッグスクリーンの世界へ!2018年発売のiPhone XSシリーズは画面サイズが6.5インチになったiPhone XS Maxが登場しました。
本体サイズはiPhone 8 Plusとほぼ同じですが6.5インチの有機ELディスプレイを搭載することで今までにない迫力ある映像体験を楽しめるようになりました。
この記事では、iPhone XS Maxのデザイン、サイズ、スペック、使いやすさをレビューしています。実際に使ってどうなのかメリット、デメリットを書いたので検討してる方は参考にしてください。
- 大画面サイズで迫力ある映像が楽しめる
- A12 Bionicでまだ現役で使える性能がある
- 広角、望遠のデュアルカメラを搭載している
- 内蔵スピーカーがステレオに対応
- IP68等級の耐水防塵性能を持っている
- ワイヤレス充電に対応している
- eSIM対応でデュアル環境が作れる
- 最新のiOS 17にも対応する
- 最新のiPhoneと比べると性能は劣る
- リアカメラに超広角を搭載していない
- マスクしながら顔認証(Face ID)使えない
- 横向き顔認証(Face ID)に対応していない
- 最新の5G通信に対応していない
- MagSafe充電に対応していない
iPhone XS Maxは中古のイオシスで中古Bが42,800円、中古Cが37,800円から買えます。5年前の端末なので中古Aなど状態の良いものは少ないですが費用抑えたいならアリではないでしょうか。
この記事の目次
iPhone XS Max レビュー
- 6.5インチSuper Retina HD(有機EL)
- 解像度:2,688 × 1,242ピクセル
- SoC:A12 Bionic、メモリ:4GB
- ストレージ:64 / 256 / 512 GB
- 生体認証:Face ID(顔認証)
- カメラ:広角 + 光学2倍望遠
- Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0、4G LTE(eSIM対応)
- NFC:NFC A/B、Felica対応
- 防水防塵:IP68(水深2m30分)
- 内蔵スピーカー:ステレオ
- 充電:Lightning、ワイヤレス充電(Qi)対応
- サイズ:157.5 × 77.4 × 7.7 mm、208g
- 価格:4〜6万円(中古)
- 発売日:2018年9月21日
iPhone XS Maxは6.5インチという歴代iPhoneの中で最も大きなサイズのディスプレイを搭載したモデルとなっており、iPhone 8 Plusの後継機種的な位置付けのモデルとなっています。
iPhone XS Maxは6.5インチの有機ELディスプレイを搭載した大画面モデルです。基本スペックはiPhone XSと同じとなっているので、画面サイズの大きさを重視する方におすすめです。
iPhone XS MaxのSoC(システムオンチップ)はA12 Bionic、メモリは4GBとなっています。
さすがにiPhone 13 Pro MaxのA15 Bionicと比べると性能は劣りますが、ブラウジング、SNS、動画を見る、一般的なゲームのプレイなら問題はなく現役で使える性能を持っています。
リアカメラは広角と望遠のデュアルカメラを搭載してキレイな写真を気軽に撮影できますし、Felica対応でおサイフケータイも使えて、IP68の耐水性能もあって普段使いのスマホとしても使えます。
2018年発売で5年目のiPhoneですがまだ十分使える性能を持っていますし、中古のイオシスで37,800円〜販売していたり、AmazonのiPhone整備済み製品で手に入れるのもいいかもしれません。
iPhone XS Max レビュー
では、iPhone XS Maxをレビューしていきます。
パッケージと付属品
パッケージはいつも通り白ベースの箱にiPhone XS Maxの正面の画像がドーンとあって、開封すると「Designed by Apple in Calfornia」があって説明書やAppleのロゴマークステッカーなどが丁重に収められています。
その下に鎮座しているiPhone XS Max。でけー…。
箱開けただけでもデカイと思ってしまうディスプレイ。本体サイズはiPhone 8 Plusとほぼ同じくらいですが、ベゼルがほとんどなく真っ黒だからそう感じるのかもしれません。
説明書やSIMカードスロットを開けるためのピン、Appleのロゴステッカーがいつも通り同梱されています。
iPhone XS Maxの下に付属品があり、充電アダプタ、Lightningケーブル(USB-A)、EarPods with Lightning Connectorが入っています。
今までは3.5mmヘッドフォンジャックとLightningコネクタを変換アダプタ「Lightning – 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ」が同梱してましたがLightning変換アダプタは入っていません。
とはいえ、同梱のEarPods with Lightning Connectorを使えばLightningコネクタから直接接続して音楽を楽めますし、ワイヤレスイヤホンのAirPodsでケーブルレスで音楽を楽しめます。
高級感のある筐体デザイン
iPhone XS Maxの基本デザインはiPhone Xと全く同じで巨大バージョンがiPhone XS Maxとなっています。
背面パネルは光沢ガラスを採用しシンプルなデザインとなっています。iPhone XS MaxのAppleのロゴマークは背面パネル上側になってiPhoneのロゴがまだ存在していますね。
iPhone XS Maxは6.5インチの大きなディスプレイを搭載しているので動画視聴や電子書籍を読むのに適したサイズとなっています。
本体サイズは157.5 × 77.4 × 7.7 mmとなっており横幅があるので片手操作は難しいですが、サイドフレームが丸みのあるスタイルなので意外と手に馴染んで操作性はいいです。
画面上部には顔認証をするためのFace IDを搭載しています。
カメラやレシーバーを避けるためにノッチデザインが採用しているのはiPhone Xと同じでドットプロジェクター、赤外線センサー、投光イルミネーターなどを内蔵しています。
iPhoneのFace IDは3Dセンサーでこれらのおかげで暗い場所でもしっかりと顔を認識してFace IDを快適に使うことができるようになっています。
全体的な質感はさすがAppleです。とても滑らかで美しいステンレスフレームにラウンドエッジ加工を施したガラスでつなぎ目が全くないので手で持った時の感触は良好です。
iPhone XS/XS Maxの充電ポートは引き続きLightningコネクタが採用されています。
急速充電に対応しているので、USB-PDに対応した充電器とLightningケーブルで30分で50%の高速充電も可能で、USB-C 35Wデュアル充電アダプタやAnker Nano II 45W、デュアルポートのAnker 521あたりを使うことで急速充電ができます。
iPhone XS Maxのカメラはデュアルカメラで出っ張りレンズデザインは健在でかなりの自己主張をしております。
後述しますが、iPhone XS/XS MaxのデュアルカメラシステムはiPhone Xと比較して画質がかなり向上しているので、カメラの画質にこだわるならこれだけで乗り換えてもいいのではないかと思うくらいです。
iPhone XS Maxの本体右にSIMカードスロットが搭載しています。
付属のピンで開けることができますが受台は従来のものよりも分厚くなっておりSIMカードの金属部分を上に向けて入れる形に変更されています。(今までは金属部分を下に向けて入れていた。)
これは香港モデルのデュアルSIM仕様に合わせたもので、香港モデルは両面にSIMカードを挟み込むことができるそうです。
iPhone XS MaxはeSIMによるDSDSには対応し、海外に行った時にeSIMに対応している通信キャリアと簡単に契約できるのでとても便利になりそうです。(海外に行きたい。)
iPhone XとiPhone 8 Plusのサイズの違い
iPhone XS MaxとiPhone X・iPhone 8 Plusの外観の違いを比較しました。
5.5インチiPhone 8 Plusと6.5インチiPhone XS Maxの本体サイズはほぼ同じとなっています。
ちなみに、iPhone XS/XS MaxはiPhone Xにはなかったアンテナラインが本体の左上下に入れらています。(中央の端末)
デザインを犠牲にしてまで追加したアンテナラインですが、iPhone Xに電波干渉の問題なかったのでギガビット級のLTE通信に対応するためにアンテナを追加したのかもしれません。
iPhone XS Maxの背面デザインはiPhone Xと全く同じとなっています。
どのモデルもガラス素材のパネルを採用し質感は高いですが、落とすとパネルがバキバキに割れてしまうリスクがあります。
ワイヤレス充電(Qi)に対応してるのはいいですが、光沢ガラスは指紋もつきやすく汚れが目立つので個人的にはiPhone 7の軽くて汚れが付かないアルミ素材の方が好きだったりします。
なお、iPhone 11 Proはマットテクスチャガラスになって指紋が付きにくい質感の高いパネルを採用しています。
ディスプレイの解像度と仕様
iPhone XS Maxは6.5インチの有機ELディスプレイを搭載し画面輝度も625ニトと明るく視認性のいいパネルとなっています。
iPhone XS Max | iPhone X | iPhone 8 Plus | |
サイズ | 6.5インチ | 5.8インチ | 5.5インチ |
解像度 | 2,688 × 1,242ピクセル 458ppi | 2,436 × 1,125ピクセル 458ppi | 1,920 × 1,090ピクセル 326ppi |
仕様 | OLED | IPS-LCD | |
コントラスト比(標準) | 1,000,000:1 | 1,300:1 | |
最大輝度 | 625cd/m2(標準) | ||
HDR | HDR 10対応 | – | |
その他 | True Toneディスプレイ 広色域ディスプレイ(P3) 3D Touch |
iPhone XS Maxは6.5インチのOLEDのSuper Retina HDディスプレイを搭載、HDR 10にも対応しているのでHDRに対応した動画コンテンツなら綺麗に動画を楽しめます。
6.5インチのiPhone XS Maxのディスプレイサイズはどれくらい大きさになるのか、iPhone XとiPhone 8 Plusで比較してみました。
YouTubeアプリの縦画面表示してみると、iPhone XS Maxの表示領域はiPhone XS/Xとは全く同じで単純に画面が大きくなっているだけのようですね。
YouTubeをランドスケープモード(横画面)にしてフル画面表示させることでiPhone XS Maxの画面の大きさが生きることになり迫力を出すことができます。
ただし、フル画面表示にすると左のノッチ部分が欠けてしまいYouTubeの通常の画面サイズである16:9のコンテンツの上下も欠けてしまうので、通常モードで見る場合はiPhone 8 Plusとさほど画面サイズは変わりないことが分かります。
より高精細になったディスプレイ
iPhone XS Maxの画素密度はiPhone Xと同じ458ppiなのでiPhone 8 Plusの326ppiよりも高精細な表示をすることができます。
目を凝らさないと違いを判別は不可能ですが、サムネイル表示されている写真一覧の画像を比較すると違いを判別できますしアプリのアイコンはiPhone 8 PlusよりもXS Maxの方が高精細になっています。
広角 + 望遠(光学2倍)デュアルカメラ
iPhone XS Maxは広角と望遠のデュアルカメラを搭載しています。新しくなった1200万画素のイメージセンサーとデュアル光学式手ぶれ補正を搭載したのが特徴となっています。
モデル | iPhone XS / XS Max | iPhone X | iPhone 8 Plus |
---|---|---|---|
広角 | 12MP(1/2.5型)・ ƒ/1.8 | 12MP(1/2.9型)・ ƒ/1.8 | |
望遠 | 12MP(1/3.6型)・ ƒ/2.4・光学式 | 12MP(1/3.6型)・ ƒ/2.8 | |
写真性能 | デュアル光学式手ぶれ補正、スマートHDR、進化したポートレートモード | デュアル光学式手ぶれ補正、自動HD、ポートレートモード | 光学式手ぶれ補正、自動HDR、ポートレートモード |
動画性能 | 最大4K60fps、スローモーション1080p(240fps) | 最大4K60fps、スローモーション1080p(240fps) | |
イン | 7MP・ ƒ/2.4 |
iPhone XS Maxの広角カメラはセンサーサイズが1/2.9型 → 1/2.9型に大きくなってより多くの光を取り込むことができるよになって暗所撮影に強くなっています。
さらに、望遠カメラも光学式手ぶれ補正に対応しているのでズーム撮影時も手ぶれの少ない写真を撮影できるようになっています。
スマートHDRで白トビしにくい
iPhone XS/XS Maxは高性能なA12 Bionicのパワーを使い、いくつかの画像データを瞬時に組み合わせて撮影可能なスマートHDRに対応し逆光で白飛びをしそうな場面で白トビしないようになりました。
iPhone Xで撮影したものはカメラのフード部分とテーブルの木目が白トビしていますが、iPhone XS Maxで撮影したものは白飛びすることなくカメラのフードとテーブルの木目がしっかりと再現、後ろにあるカーテンの素材もしっかりと表現できています。
夜の街の光もiPhone XS Maxなら正確に表現することができます。
iPhone Xだと電光掲示板の情報はほぼ失われてしまっていますが、iPhone XS Maxなら何が表示されているのかしっかりと確認できるほどキレイに撮影できています。
これ、凄くないですか??
iPhone XS MaxはスマートHDRを使うことでここまで綺麗な写真を一発で撮影可能となっています。
ポートレートモードで撮影をしてもスマートHDRはしっかりと機能し白飛びすることなくし綺麗に背景や素材の質感や表現できている。
iPhone XS Maxの広角カメラは32%大型化したイメージセンサーでより多くの光を取り込んで撮影が可能になりました。同時生成されるスマートHDRを使ってないバージョンを見てもiPhone Xよりも格段にキレイに撮影ができるようになっています。
背景のボケ味を深度コントロール可能に
ポートレートモードは背景をボカすことができる機能です。
iPhone XやiPhone 8 Plusでも使うことができましたが、iPhone XS/XS Maxのポートレートモードはさらに精度が高くなり綺麗なボケ味を表現することができるようになりました。
ただ、個人的には背景のボケ味のレベルはiPhone Xとさほど差がないのかなーと思っています。
確かに人物撮影に関してはiPhone XS Maxの方がより自然なボケ味が表現できているのですが、草木など複雑な形状をしたものに関してうまいことボケを表現することができません。
深度コントロールは撮影後に「編集」からf1.4〜f16の絞り値を調整することができます。
確かにスゴイのですがHUAWEIのスマホで、すでに実現している機能なので驚きはさほどありません。深度コントロールをiPhone Xが登場した時に実現していたら感動モノだったんですけどね。
なお、注意をしないといけないのがiPhone XS MaxのポートレートモードはiPhone XやiPhone 8 Plusと同じく撮影距離が決まっています。
- 被写体から45センチ(実測)〜2.5メートルの間
なので、小さいフィギュアなどのブツ撮りには少し厳しいですね。
頑張ればブツ撮りできますが遠くから撮影するので被写体がかなり小さくなるのが難点です。基本的に人物撮影時に背景をぼかして雰囲気を出すモードと見ていいでしょう。
iPhone XS Maxの性能と動作速度
CPU・GPU・RAMの性能
iPhone XS MaxはA12 Bionicを搭載しています。CPUのコア数はA11 Bionicと同じ6コアですがGPUのコア数は3つから4つになって省電力になり発熱が抑えられています。
モデル | iPhone XS Max | iPhone X | iPhone 8 Plus |
---|---|---|---|
SoC | A12 Bionic | A11 Bionic | |
CPU | 6コア (高性能コア2 + 高効率コア4) |
||
GPU | Apple独自4コアGPU | Apple独自3コアGPU | |
メモリ | 4GB | 3GB | |
ストレージ | 64 / 256 / 512GB | 64 / 256GB | |
Neural Engine | 8コア (毎秒5兆の演算処理) |
2コア (毎秒6000億の演算処理) |
|
プロセス | 7nm FinFET | 10nm FinFET | |
トランジスタ数 | 69億個 | 43億個 |
実際にどれくらい性能が向上しているのか、Geekbench 5でA12 Bionicの性能を計測してみました。
モデル | iPhone XS Max | iPhone X | iPhone 8 Plus |
---|---|---|---|
SoC | A12 Bionic | A11 Bionic | |
CPU シングル |
1101 | 921 | 920 |
CPU マルチ |
2740 | 2376 | 2489 |
GPU (Metal) |
5225 | 3985 | 4057 |
A12 BionicになったことでCPUが10%、GPUが20%ほど処理性能が向上しています。大きく性能が向上したわけではなくですが堅実にスペックアップしているようです。
Antutuでも比較してみました。
モデル | iPhone XS Max | iPhone X | |
---|---|---|---|
SoC | A12 Bionic | A11 Bionic | |
トータル | 541773 | 393637 | |
CPU | 145171 | 122990 | |
GPU | 215007 | 132732 | |
MEM | 71880 | 55307 | |
UX | 109715 | 82608 |
A11 Bionic → A12 Bionicになったことでトータルで25%ほど性能が向上しています。CPUの性能は10%ほどの向上ですがGPUはコア数が多くなって40%の性能向上があります。
実際にどれくらいの動作速度なのか見てみましょう。
iOS 15をインストールした状態でこれだけ普通に使えます。すでに発売から4年経過しているiPhone XS Maxですが、まだまだ使える性能は持っています。
A12 Bionicは性能が向上しているだけでなく7nmのプロセスで製造されたSoCなので電力効率も向上し電池持ち向上も期待できます。
Face IDの認証速度
iPhone XS/XS MaxはFace IDを搭載し顔認証により画面のロック解除できます。顔認証の速度が向上していると発表されていますが僕の体感ではほとんど同じです。
実際にiPhone XS MaxとiPhone Xを並べてFace IDでロック解除してみましたが同じタイミングで鍵マークが解除されます。
iOS 12をインストールしたiPhone XのFace IDの認識速度が速くなったのでしょう。iPhone XもiOS 12にアップデートしたらFace IDが高速化されたように感じました。
Appleは「先進的なSecure Enclaveと新しいアルゴリズムにより、Face IDがさらに速く。さらに魅力的な機能に」と発表しハードウェアではなくソフトウェアで高速化したことを明らかにしています。
3Dセンサーの顔認証なので暗いところでもしっかり使えますが、マスクをしてると反応しないのでこの辺りは使いにくいと感じる部分となります。
LTEの通信速度が速くなった
iPhone XS/XS MaxのLTEは「4×4 MIMOとLAA対応ギガビット級LTE」を搭載し、iPhone XやiPhone 8/8 Plusよりも速くLTE通信ができるようになっています。
実際にRBB SPEEDを使ってドコモのSIMカードを入れ替えて通信速度を計測してみたところ…
モデル | iPhone XS Max | iPhone X |
---|---|---|
受信速度 | 146.16Mbps | 91.78Mbps |
送信速度 | 14.98Mbps | 15.91Mbps |
PING | 85ms | 63ms |
1年前にiPhone XやiPhone 8/8 PlusのLTE通信も結構速くなったと思ってたら、iPhone XS Maxはさらに上を行く通信速度になっていました。
同じSIMカードで同じ時間帯で測定しているのにたった1年でこれだけの差があるのですから技術の進歩ってすごいですね。なお、5G通信には非対応で5Gが必要ならiPhone 12以降のモデルにしましょう。
スピーカーの音が広がる音質に
iPhone XS/XS Maxのスピーカーは「よりワイドに広がるステレオ再生」に対応し、より迫力のあるサウンドを楽しめるようになりました。
音質が良くなったというよりもiPhone XやiPhone 8/8 Plusよりも音に広がりのある音質に変わったといった感じです。
- Phone 8 Plus:引き締まった音
- iPhone XS Max:広がりのある音
同じ本体サイズのiPhone XS MaxとiPhone 8 Plusで聴き比べをしてみてもその違いは分かるくらい広がりのあるサウンドに変化しています。
音質のタイプが違うのでどちらが音質が良いとは一概にはいえませんが、臨場感を感じられるのはiPhone XS Maxとなっています。
バッテリー切れでもSuicaが使えるように
iPhone XS/XS Maxはバッテリー残量が無くなっても予備電源でSuicaなどのエクスプレスカードが使えます。
従来のモデルもiPhone 7/7 Plus以降のモデルであればSuicaなどを登録して電車やバスに乗れますが、バッテリー残量がなくなると決済できません。
Suicaなどのエクスプレスカードをよく利用するユーザーにとっては非常に嬉しい改善ですよね。
耐水性能が向上している
iPhone XS/XS MaxはIP67等級からIP68等級に耐水性能が向上しています。
これは深さ2メートルのプールに水没しても30分耐えることができる耐水性能を持っており、さらにコーヒーやジュースといった液体に浸かったしても耐えることができるようになっています。
欠点:ランドスケープモードに対応していない
iPhone XS MaxはiPhone 8 Plusと同じような本体サイズということもあり、アプリによってはランドスケープモード(横画面)に対応しています。例えば、設定アプリを2画面で操作できます。
メモアプリも本体を横にすることでランドスケープモードで使うことができるようになっています。
ランドスケープモードを使いたいためにPlusシリーズを選んでた方もいると思いますが、iPhone XS Maxのランドスケープモードは非常に中途半端でホーム画面がランドスケープモードには非対応となっています。
なんでホーム画面がランドスケープモードに対応していないんだろう…大失望してしまったのですが、Face IDは本体を横にしたら顔認証できないことが影響しているのかもしれません。
基本的にiPhoneは縦で使って欲しい…ということなのかもしれません。Face IDが横に対応してないのは致命的な欠点ですよね。
アップデートで解消されることに期待してましたがiPhone 13 Pro Maxになっても解消されてません。
ランドスケープモードに対応している、対応していないアプリがあったり中途半端で、iTunes StoreはiPhone 8 Plusのランドスケープモードに対応してますが、XS Maxには非対応です。
App StoreはiPhone 8 PlusもXS Maxのどちらもランドスケープモードに非対応ですが今後のアップデートで全てのアプリでランドスケープモードに対応してくれることに期待したいところです。
(現在はランドスケープには対応してません。)
iPhone XS Max レビュー・評価:まとめ
iPhone XS Maxは6.5インチの有機ELディスプレイ、A12 Bionic + 4GBメインメモリ、デュアルカメラを搭載した2018年のハイエンドiPhoneとなります。
今では6.5インチサイズのiPhoneは標準モデルのiPhone 14 Plusでも発売されてますがiPhone XS Maxが初の大画面ディスプレイモデルとなります。
iPhone XS Maxがおすすめな人は
では、iPhone XS Maxがおすすめな人はどんな人かまとめました。
- 中古でいいから費用を抑えたい
- それなりに使えるハイエンドiPhoneが欲しい
- 画面サイズが大きいiPhoneが欲しい
iPhone XS Maxは発売から5年経過した端末ですが、A12 Bionicを搭載しておりまだ現役で使える性能を持った大画面モデルです。
カメラは超広角カメラを搭載してないですがカメラにそこまでこだわりないなら問題ないのではないでしょうか。
IP68の耐水性能でおサイフケータイ、ワイヤレス充電もしっかり対応しているので基本スペックはしっかりしています。
中古でいいから費用を抑えながら大画面なiPhoneが欲しい方におすすめのモデルとなっています。最新のiOS 17にもしっかり対応しますし2025年頃までは普通に使えるでしょう。
iPhone XS Maxが適さない人は
- ゲームを快適に遊びたい
- カメラの画質のこだわりたい
- MagSafe周辺機器を使いたい
iPhone XS Maxは2018年に発売して6年目のiPhoneなので最新のiPhoneと比べると性能は劣りますし、Face IDもマスク対応してないのでマスクしてるとパスコード入力が求められるので面倒くささを感じるかもしれません。
普段使いの使いやすさを重視するならマスク対応しているFace IDを搭載しているiPhone 12 Pro Maxを選ぶのがいいかもですね。
私も映画の表示サイズが気になっていたので少し試してみました。
表示されている画像は16:9ではなくシネスコ比率と思われますが、Youtubeのブラウザ、アプリのプレイヤー等ではうまく処理されておらず、通常表示は上下の帯込みの16:9になっているいるようです。従来のiPhoneは16:9なので横幅ぴったりになりますが、iPhone XS Maxでは縦幅がひっかかってしまい、iPhone 8 Plusとほぼ同じ表示サイズになってしまうようです。
Netflix等のプレイヤーの通常表示は比率そのままにノッチを含まない左右もしくは上下幅に合わせて表示されるのでかなりの大画面になります。
この点は特に気にせず最大化で良いノッチのないGalaxyシリーズが羨ましいですね。