iPhone 8とiPhone 7/6sの違いを徹底比較

4.7インチのiPhoneは2024年現在はiPhone SE(第3世代)が現役モデルで、iPhone 8、iPhone 7、iPhone 6sは中古だったり、Amazonの整備済製品で安く購入が可能です。

ここではiPhone8・iPhone7・iPhone6sのデザイン・スペック・性能・使いやすさの違いを徹底比較しています。

この3機種はまだまだ現役で使うことができるのか?

iPhone 8は2022年9月のiOS 16に対応しましたが2023年9月のiOS 17は非対応となりここで登場する端末は最新iOSでは動作しないので注意です。

ただ、セキュリティーアップデートは継続的に配信されていて最新のiOSにアップデートできないだけでアプリ側が対応する限り、またはバッテリー交換などを駆使すればまだ使うことはできます。

iPhone8・iPhone7・iPhone6s 違いを徹底比較

iPhone 8、iPhone 7、iPhone 6sの違いを簡単に比較していきます。基本的なデザインはiPhone 6・6s・7・8の4機種は同じとなっています。

iPhone 8・iPhone 7・iPhone 6sの正面デザイン
iPhone 8・iPhone 7・iPhone 6sの正面デザイン

基本デザインは同じですが世代を重ねるごとにスタイリッシュになっていて、iPhone 8のデザインは4.7インチモデルの完成モデルといってもいいくらいです。

筐体の背面パネルはiPhone 8はガラス素材、iPhone 7/6sはアルミ素材を採用していて雰囲気はかなり異なります。

iPhone 8、iPhone 7、iPhone 6sの外観比較
iPhone8はガラス、iPhone7/6sはアルミを採用

iPhone 6sはアンテナラインの目立ちますが、iPhone 7はラインがひとつ消えてスッキリしたスタイルに。iPhone 8はガラス筐体でアンテナラインは消えてシンプルなスタイルになりました。

iPhone 8とiPhone 7
iPhone 8とiPhone 7

iPhone 8はワイヤレス充電にも対応し現在のスマホの礎となったモデルといってもいいでしょう。ただし、iPhone 8は落とすと背面パネルが割れるリスクがあるので注意です。

iPhone 8、7、6s 違いを比較
モデル iPhone 8 iPhone 7 iPhone 6s
サイズ 4.7インチ(1334 × 750ピクセル)
SoC A11 Bionic A10 Fusion A9
RAM 2GB LPDDR4X 2GB LPDDR4
ストレージ 64GB、128GB、256GB 32GB、128GB
リアカメラ 1200万画素・F/1.8 1200万画素・F/2.2
インカメラ 700万画素 500万画素
生体認証 指紋認証(Touch ID)
NFC FeliCa(iD、QUICPay、Suicaなど)
耐水防塵 IP67(水深1メートルで最大30分間の耐水性能)
充電 Lightning、ワイヤレス充電(Qi) Lightning
オーディオ ステレオスピーカー モノラルスピーカー、3.5mmオーディオジャック
購入できるSHOP Amazon、中古ショップなど 中古ショップなど

画面サイズが全モデルともに4.7インチですがSoC(システムオンチップ)が新しい世代のものほど処理性能が高くて動作が快適です。

Touch ID内蔵のホームボタンを搭載しているのでマスクしながらも画面ロック解除が可能で、電子決済はiPhone 8、iPhone 7が対応しています。

IP67の耐水防塵もiPhone 8、iPhone 7が対応しているのでiPhone 6sからiPhone 8に乗り換えても大きな性能差を体感できるでしょう。

性能とスペックの違いを簡単に比較してみました。

iPhone 8・7・6s 性能比較
モデル iPhone 8 iPhone 7 iPhone 6s
SoC A11 Bionic A10 Fusion A9
CPU性能 2000 1100 850
GPU性能 3200 2800 1800
カメラ画質 ☆☆☆☆★ ☆☆☆★★ ☆☆★★★
中古価格 14,800円〜 13,980円〜 8,980円〜

カメラの画素数は同じでも世代が新しいiPhone 8の方がキレイな写真が撮影できます。ただ、オーディオジャックはiPhone 7とiPhone 8はないので注意です。

なお、iPhone 8はUQ mobileの認定中古品で安く買うことができますし、iPhone 7、iPhone 6sはAmazon整備済みiPhoneやイオシスの中古で安く手に入れることができます。

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スペック・性能の違いを比較

ディスプレイ性能の違い

iPhone 8・iPhone 7・iPhone 6sのディスプレイ
iPhone 8 → 7 → 6s

iPhone 8・7・6sは4.7インチサイズのディスプレイを搭載し解像度も同じですが、iPhone SEは最大輝度が向上して明るい画面となっています。

ディスプレイのスペック
  iPhone8 iPhone7 iPhone6s
解像度 4.7インチ(1,334 × 750ピクセル)LCDディスプレイ
コントラスト比 1,400:1
カラー 広色域(P3) フルsRGB
最大輝度 625cd/m2 500cd/m2
True Tone 対応 非対応
3D Touch 対応

iPhone 6sのディスプレイは色域がフルsRGBですが、iPhone8・iPhone7は広色域(P3)に対応し色鮮やか表現ができます。

さらにiPhone8は周囲の環境光に合わせて色温度を自動調整するTrue Toneテクノロジーに対応し目に優しいディスプレイになっています。

実際に画面の明るさを同じにして並べて比較してみるとTrue ToneディスプレイのiPhone 8は暖色系の色合いになっていますね。

True Toneディスプレイ 比較
Tore Toneテクノロジーの有無による違い

True ToneはOFFで通常の色温度に戻せるし、ONにしておけば色温度を自動調整してくれまます。True Toneテクノロジーの画面は長時間使ったときの疲労感が違うのであった方が良いのは間違いないです。

なお、iPhone7・6sもNight Shiftを使うことで手動で暖色系の色温度に調整できるのでTrue Toneテクノロジーの代用はできるでしょう。

CPU・メインメモリの違い

iPhoneのCPUプロセッサの性能も世代を重ねるごとに向上しており、CPUのコア数が2コア → 4コア → 6コアと増えています。

CPUプロセッサのスペック
  iPhone8 iPhone7 iPhone6s
CPU A11 Bionic(2+4=6コア)
高負荷時に全コア同時駆動
A10 Fusion(2+2=4コア) A9
(2コア)
ニューラルエンジン 6000億回/秒
GPU Apple独自
(3コア)
PowerVR 7XT GT7600 Plus
(6コア)
PowerVR 7XT GT7600
(6コア)
メインメモリ 2GB LPDDR4X 2GB LPDDR4
製造プロセス 10nm FinFET 16nm FinFET 14/16nm FinFET

A11 Bionicプロセッサは機械学習のニューラルエンジンを内蔵してAIによる処理ができるようになり、カメラやARのアプリで恩恵を受けることができます。

iPhone 8、iPhone 7、iPhone 6sのCPU性能をGeekbench 6で計測してみました。

iPhone 8 vs 7 vs 6s Geekbench 6
Geekbench 6 性能比較
機種 iPhone 8 iPhone 7 iPhone 6s
プロセッサ A11 Bionic A10 Fusion A9
メインメモリ 2GB LPDDR4X 2GB LPDDR4
CPU シングルコア 1076 725 643
CPU マルチコア 2026 1085 1041

A11 BionicのiPhone 8が一番高スコアとなっていて、iPhone 7よりも1.7倍速く、iPhone 6sよりも2.4倍速くなってます。

iPhone7のA10 Fusionは4つのCPUコアを搭載していますが、高負荷時でも高性能コア2つしか駆動できませんでした。

A10 Fusion CPUコア

iPhone8のA11 Fusionは第2世代パフォーマンスコントローラを搭載し、高負荷時に6つのCPUコアを同時駆動できるようになり、マルチコアCPUの性能が大幅にアップしています。

A11 Bionic CPUコア

低負荷時も最小コア数で動作できるようになったので消費電力にも優れているのがA11 Bionicの特徴となっています。

GPU(グラフィック)の性能

各チップに内蔵しているGPUの性能も計測してみました。

iPhone 8・iPhone 7・iPhone 6s GPUの性能
 機種iPhone8iPhone7iPhone6s
GPUApple独自
3コア
PowerVR 7XT
GT7600 Plus
PowerVR 7XT
GT7600
GPU Metal545035893174

GPUの性能もiPhone 8はiPhone 7よりも1.5倍、iPhone 6よりも1.9倍ほど高速化しています。iPhone 7/6sのGPUはImaginetion TechnologiesのコアだったのがiPhone 8のA11 FuisionはAppleが独自開発のGPUコアを採用しています。

6コアから3コアにコア数が減っているのに性能が向上しているのはすごい技術力ではないでしょうか。

各チップの総合性能

総合性能を計測できるAntutu(v10)で各チップの性能を比較してみます。

iPhone 8 vs 7 vs 6s Antutu スコア
機種 iPhone8iPhone7iPhone6s
トータル483650363564302635
CPU150574113468106802
GPU961728377261066
MEM1248396793048833
UZ1030659839485934

iPhone 8はiPhone 6sよりも1.6倍速く、iPhone 7よりも1.3倍ほど高速化しています。3機種ともメモリの容量は2GBですがデータ転送速度が速くなってるのはSoCの処理性能が全体的に高速化してる影響でしょう。

こちらの動画でiPhone 7とiPhone 6sでWebブラウザの表示速度を比較しています。

iPhone 7の方が少しテンポよく画面表示できていますね。iPhone 7のA10 FusionはGPUの性能も高いので3Dグラフィックスのゲームアプリも遊ぶことができます。

iPhone 8とiPhone 7のブラウザの動作速度を比較してみました。

インターネットやLINE、InstagramのSNSくらいならiPhone 7のA10 Fusionでもなんら問題はないのですが、写真編集や動画編集など負荷のかかる作業をする場合はiPhone 7よりもiPhone 8の方が快適に動作します。

また、バッテリー持ちもiPhone 7よりも電力効率の高いiPhone 8の方が良いので、快適に使うのならiPhone 8を選ぶのがおすすめです。

サイズ・デザインの違いを比較

iPhone 8・iPhone 7・iPhone 6s
iPhone 8・iPhone 7・iPhone 6s

iPhone 8とiPhone 7の筐体サイズはほぼ同じですが、ガラス筐体とアルミ筐体の違いから本体厚みはiPhone 8の方が少しだけ分厚くなっています。

iPhone SE/6s サイズと仕様
  iPhone8 iPhone7 iPhone6s
ヘッドフォンの接続 Lightningポート 3.5mmヘッドフォンジャック
音声再生 強化されたステレオ再生 ステレオ再生 モノラル再生
本体サイズ(mm) 138.4 x 67.3 x 7.3 138.3 x 67.1 x 7.1
重量 148g 138g 143g
防塵防水 IP67(水深1mに30分耐えれる)

本体重量はガラス筐体を採用しているiPhone 8が148gと重くなってます。アルミ筐体のiPhone 7、iPhone 6sはやはり軽いですね。

ガラス素材とアルミ素材

世代が新しくなるにつれてアンテナラインが減ってデザインは良くなっています。

デザインの違いを比較
アンテナラインの違い
  • iPhone 8:左右のみ
  • iPhone 7:上下左右のみ
  • iPhone 6s:上下左右と左右を繋ぐライン

ガラス筐体を採用しているiPhone 8が一番すっきりとしたスタイルとなっていますね。光沢のある美しいデザインになり光を上手く当てると美しい…!

iPhone 8 7 6 筐体のデザインの違いを比較

アルミ素材のiPhone 7とiPhone 6sは表面がスベスベでケースを使わないと滑ることがありますが、ガラス素材のiPhone 8は滑りにくくケースを装着しなくても落とすリスクは少ないです。

ただし、iPhone 8は落としたら最後、ガラスはバキバキに割れてしまうことになってしまうので注意ですね。

また、ガラス素材のiPhone 8は指紋で汚れますが、アルミ素材のiPhone 7は筐体が指紋で汚れないというメリットもあります。

なお、iPhone 11 Proの背面パネルはマットガラスを採用していてガラスなのに指紋が付きにくいです。この辺りは好みですがアルミ筐体が好きならiPhone 8ではなくて端末価格の安いiPhone 7を選んでもいいのかも。

iPhone 8 7 サイドボタン

サイドフレームはiPhone SEは航空宇宙産業で使用されていて硬く傷がつきにくい7000シリーズのアルミニウムを採用しています。

iPhone 8 7の音量ボタン

iPhone 6sは6000シリーズのアルミニウムで少し傷が付きやすいものとなっています。実際に同じ期間使ったiPhone 6sの方がiPhone7より多くの傷が付いていました。

大きさがほぼ同じなのでケースは共通

iPhone 7/6sとiPhone 8は微妙に筐体サイズが異なりますが0.1mm単位の違いなので、iPhone 7で使っていたケースをiPhone 8に装着して使うことが可能となっています。

これはiPhone 7 PlusからiPhone 8 Plusに乗り換えた場合も同じです。

iPhone 7からiPhone 8に乗り換えたとしてもケースはそのまま使えるので費用を抑えたい方にとっては嬉しい仕様といって良いでしょう。

防水・防塵性能の違い

iPhone 6sは耐水防塵には対応してませんが、iPhone 7とiPhone 8はIP67の耐水防塵(水深1mに30分耐えられる)に対応しています。

IP67等級の防水性能
  • 防塵性能:粉塵が内部に侵入しない
  • 耐水性能:規定の圧力、時間、水中に浸水しても影響を受けない

iPhone7を水道で流してみたことがありますが、壊れることなく普通に使うことができましたよ。

ヘッドフォンジャックの有無

iPhone 6sは3.5mmオーディオジャックを搭載していますが、iPhone 7とiPhone 8は非搭載となりました。

Lightningポートとヘッドフォンジャック

なので、有線でイヤホンを接続する場合は「Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」を使う必要があります。

Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ

Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ

変換アダプタはiPhone 7とiPhone 8の初期に販売されていた物は付属してましたが現在は同梱していないので、有線でイヤホン使うのなら合わせて購入する必要があります。

まあ、個人的にはiPhone 7やiPhone 8でイヤホンを使うなら有線ではなくワイヤレスのAirPodsを使うことを強くおすすめします。

ステレオスピーカーの違い

iPhone8とiPhone7はレシーバー(受話口の聞き取りの部分)から音を出すことでステレオサウンドによる再生が可能です。

iPhone 受話レシーバー
iPhone SEはステレオ再生に対応
内蔵スピーカー
  • iPhone 8:強化されたステレオスピーカー
  • iPhone 7:ステレオスピーカー
  • iPhone 6s:モノラルスピーカー

モノラルサウンドのiPhone 6sと比べるとiPhone 7とiPhone 8のサウンドは明らかに臨場感があるのでYouTubeなどの動画コンテンツを見ることが多いならiPhone 7/8がおすすめ。

iPhone 7はステレオサウンドですがレシーバー部分の音圧が弱くてバランスがちょっと悪いんですよね。

そんな中で、iPhone 8のステレオスピーカーは再設計されて25%も大きな音を出せるようになって聴きやすいステレオサウンドに進化しています。

最近はApple MusicやSpotifyなどで音楽を楽しめるようになり、YouTubeで動画を見ることも多いでしょう。少しでもいい音で楽しむならiPhone 8を選ぶのがいいのかな。

カメラ性能の違いを比較

iPhone 8、iPhone 7、iPhone 6sとも1200万画素のイメージセンサーを搭載していますが、センサーと画像エンジン(ISP)の世代が違い同じ画素数でも新しいiPhoneの方が画質が良いです。

リアカメラとフロントカメラの違い
  iPhone 8 iPhone 7 iPhone 6s
背面
カメラ
(静止画)
画素数 1200万画素
レンズ f/1.8 f/2.2
手ぶれ補正 光学式手ぶれ補正
ズーム 最大5倍のデジタルズーム
広高域キャプチャ 写真とLive Photos
フラッシュ クアッドLED True Toneフラッシュ True Toneフラッシュ
背面
カメラ
(動画)
4Kビデオ撮影 24fps
30fps
60fps
30fps
1080pビデオ撮影 30fps・60fps
手ぶれ補正 ビデオの光学式手ぶれ補正
ズーム 最大3倍のデジタルズーム
スローモーション 1080p(120fpsまたは240fps) 1080p(120fps)
ズーム 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ
フロント
カメラ
画素数 700万画素 500万画素
レンズ f/2.2
フラッシュ Retina Flash
広高域キャプチャ 写真とLive Photos
動画撮影 1080p 720p

iPhoneのカメラは優秀でiPhone 6s以降なら4K動画の撮影が可能です。さらに、iPhone 8は4K60fpsの高フレームレートの撮影に対応し最新のエントリー向けのスマホよりも高性能だったりします。

実際にiPhone 8、iPhone 7、iPhone 6sの背面カメラで同じシチュエーションで公園の遊具を撮影してみました。

iPhone 8とiPhone 7のリアカメラ 画質の違いを比較(昼間)

iPhone7とiPhone6sの違いはあまりありませんがiPhone8は少しだけ色合いが深くなり全体的に明るくなってます。

正直なところ昼間撮影した写真は拡大しても差があまりないです。しかし、夜など暗いシーンだとiPhone 7とiPhone 6sの画質の差が大きくなります。

iPhone 8とiPhone 7のリアカメラ 画質の違いを比較(夜間)

標識のあるところを拡大してみます。

iPhone 8とiPhone 7のリアカメラ 画質の違いを比較(暗所ノイズ)

夜間の撮影だと画質にかなり差がありますね。iPhone7のリアカメラはF/1.8の明るいレンズでiPhone 6sのF/2.2のレンズと比較しても圧倒的に画質が向上しています。

広角カメラのレンズが明るくなってイメージセンサーの性能が向上しているのも画質が良くなった要因となっており、iPhone 8とiPhone 7は光学式手ぶれ補正を内蔵し夜間撮影でも手ブレを抑えた写真撮影ができます。

フィギュアの色合いの比較

解像感やノイズの違いはあまりないですが、iPhone 8の方が色合いが深く綺麗に描画できているのではないでしょうか。

特に人肌の色合いが綺麗ですね。実際に子ども達をiPhone 8でパシャパシャ撮影してみても肌の色が綺麗になったなぁーと実感できます。

家族、お子さん、恋人など人を撮影することが多いなら、間違いなくiPhone8を選ぶのがおすすめですよ。

ワイヤレス通信性能の違い

LTEの通信性能については常に進化している部分なので当然ながら新型モデルの方が対応バンドが多くなっているため、下りの通信速度はiPhone8が一番速く快適となっています。

iPhoneの通信性能比較
  iPhone 8 iPhone 7 iPhone 6s
LTE Cat.15
受信:800Mbps
送信:150Mbps
Cat.9
受信:450Mbps
送信:50Mbps
Cat.6
受信:300Mbps
送信:50Mbps
VoLTE 対応
CDMA EV-DO Rev. A
Wi-Fi 802.11ac Wi-Fi MIMO
Bluetooth 5.0 4.2
位置情報 GPS、GLONASS、Galileo、QZSS
NFC リーダーモード対応NFC
FeliCa(グローバル対応)
リーダーモード対応NFC
FeliCa(日本版のみ対応)
NFC

LTEの通信速度の違い

iPhone 8はLTE Cat.15に対応し最大(受信800Mbps/送信150Mbps)のLTE通信に対応しています。実際にドコモのSIMカードを入れ替えて通信速度をRBB SPEEDで計測してみました。

LTE通信速度の比較
LTE通信の通信の速度
  • iPhone 8 :受信142.87Mbps、送信13.73Mbps
  • iPhone 7 :受信 45.71Mbps、送信12.69Mbps
  • iPhone 6s:受信 71.65Mbps、送信 7.96Mbps

なぜかiPhone 6sよりもiPhone 7が遅くなりましたがiPhone 8はLTEの通信速度が速くなっているのが分かります。LTE通信の速度を最大限活かしたいならiPhone 8の一択ということになりそう。

iPhoen 8はauのCDMA EV-DO Rev.Aに非対応となり4G LTEの通信だけができる仕様になりましたが、最近は3Gよりも4Gの電波の方がサービスエリアが広いの気にしなくてもいいのかなと思います。

Bluetoothのバージョンの違い

iPhone 8はBluetoothの新バージョンとなるBluetooth 5.0に対応をしています。

Bluetoothのバージョンの違い
  iPhone8 iPhone7 iPhone6s
Bluetooth 5.0 4.2

Bluetooth 5.0はIoT向けに強化されたものとなっておりBluetooth 4.2より通信可能距離が4倍も長くて通信速度が2倍ほど高速化した規格となっています。

現在のApple Watchやワイヤレスイヤホンは5.0以降に対応したモデルがほとんどなので、Bluetooth使った通信機器を使うならiPhone 7よりもiPhone 8の方が安定して使うことができます。

Apple Payと指紋認証

この世代のiPhoneはホームボタンを採用していますが、指紋認証センサーを内蔵したTouch ID(第2世代)を搭載し画面ロック解除やApple Payの決済に指を使って操作可能です。

Apple Payの違い
  iPhone8 iPhone7 iPhone6s
Apple Pay アプリケーション内・ウェブ上・FeliCaなどの電子マネー(Suica・iD・QUICpay)に対応 アプリケーション内・ウェブ上での支払いのみ対応
Touch ID タッチセンター式
第2世代指紋認証センサー
物理ボタン式
第2世代指紋認証センサー

iPhone 6sは電子決済のFelicaには対応してないですが、iPhone 7とiPhone 8はFeliCaに対応しiD・QUICPayでの支払いができるのでとても便利です。

Apple Payで支払い決済する

Suicaなどの交通系カード(Suica、PASMOなど)も登録できるのでiPhoneがあれば電車やバスに財布がなくても移動できます。なお、クレジットカードのNFC決済(Visaタッチなど)にも対応しています。

田舎者の僕が東京行った時にiPhoneを使って料金を気にせずに電車やバスに乗れてしまうんですから。郊外に住んでて東京などの都会に行くことがある人はFelicaが使えるだけで世界が変わります。

バッテリー容量と駆動時間の違い

iPhone8のバッテリー容量はiPhone7よりも140mAhほど少なくなっていますが、高効率のA11 Bionicを搭載しているおかげでiPhone7と同じレベルのバッテリー駆動時間を維持しています。

iPhone 8、iPhone 7 電池の持ち
  iPhone8 iPhone7 iPhone6s
バッテリー容量 1,821mAh 1,960mAh 1,715mAh
充電 Lightningケーブル、ワイヤレス充電(Qi)、高速充電:30分で最大50%充電 Lightningケーブル
駆動時間
  • 連続通話時間:14時間
  • インターネット:12時間
  • ビデオ再生:13時間
  • オーディオ再生:40時間
  • 14時間
  • 10時間
  • 11時間
  • 50時間

公称値はほぼ同じバッテリー持ちですが、iPhone 6sの電池持ちはiPhone 8やiPhone 7と比べると明らかに短いです。

iPhone 7の電池持ちもあまり良くないです。で、iPhone 8の電池持ちはiPhone 7と比べると若干ですが改善されています。バッテリー容量はほぼ同じですが、CPUプロセッサの電力効率が改善されているんでしょうね。

低電力モードのCPU性能

iPhone 8のA11 Bionicチップは2つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載しており高効率コア側の性能が向上し低電力モードにした状態でもストレスなく操作できるようになりました。

実際に低電力モードにしてCPUの性能を計測してみました。

iPhone8 vs iPhone7 vs iPhone6s 低電力モードのCPUの性能
  iPhone8 iPhone7 iPhone6s
CPU A11 Bionic A10 Fusion A9
モード 通常時 低電力 通常時 低電力 通常時 低電力
シングルコア 4228 2863 3504 1822 2169 1373
マルチコア 10231 3695 5959 3091 3826 2477

なんと、iPhone8の低電力モードはiPhone6sの通常時の性能とほぼ同じという結果なので普段は低電力モードにしても問題ないかも?

低電力モードにすることでバッテリー持ちが向上します。スマホの電池持ちの課題はあり続けるものなのでうまく低電力モードを活用したいところですよね。

ただし、メールの自動受信、Hey Siri、Appのバックグランド更新、自動ダウンロードなどの機能はOFFになるので注意。ほんとに電池持ちを気にしたくないのなら最新のiPhoneにするのがいいでしょう。

(追記:最新のiOS 16以降だと動作が遅いので低電力モードは厳しいですね。通常モードでやっと動作してる感じがあります。)

まとめ:iPhone 8、iPhone 7、iPhone 6s 違いからどれを選ぶ?

iPhone 8、iPhone 7、iPhone 6sのそれぞれの機種のメリット・デメリットをまとめます。

iPhone 8のメリット・デメリット

iPhone 8

iPhone 8はiPhone Xと遜色ない性能を持ったホームボタンを搭載したiPhoneの完成形ともいえるモデルなので買って損しないiPhoneといっていいでしょう。

iPhone 8のメリット
  • シンプルなデザインで格好いい
  • A11 Bionicでそこそこ快適に使える
  • カメラの画質が向上し人肌がキレイに
  • 4K60fpsの動画撮影に対応している
  • Felica(電子決済)に対応している
  • ワイヤレス充電(Qi)に対応
  • IP67 防水防塵(水深1mで30分間)
iPhone 8のデメリット
  • 筐体ガラスが割れるリスクがある
  • 端末の発熱はしやすい
  • 指紋がつきやすくて汚れやすい
  • 3.5mmヘッドフォンジャックがない
  • 最新iOS 18は非対応(iOS 16まで)

ホームボタンを搭載した性能の高いiPhoneが欲しいという方はiPhone8がおすすめです。何気にワイヤレス充電もケーブルを減らせます。

iPhone 8は2017年に発売したモデルで新品で購入できませんが、中古品で14,800円くらいで購入可能です。2024年現在、さすがに動作は厳しいですがブラウザやSNS、連絡ツールとしては使えます。

iPhone 8を詳しく見る

iPhone7のメリット・デメリット

iPhone 7

iPhoneの基本機能はiPhone 7で完成されたといっていいでしょう。電子マネー(Felica)に対応し耐水性能も持ち合わせているので、コストパフォーマンスが高い端末となっています。

iPhone 7のメリット
  • アルミ素材iPhoneの完成形モデル
  • 本体が軽くて指紋がつきにくく汚れにくい
  • A10 Fusionで6sよりも快適に動作する
  • 電子決済(Felica)に対応している
  • カメラの画質はiPhone8と同等レベル
  • IP67 防水防塵(水深1mで30分間)
iPhone 7のデメリット
  • 動作が少し重くなってきた
  • 端末の発熱はしやすく電池の減りが速い
  • ワイヤレス充電(Qi)ができない
  • 3.5mmヘッドフォンジャックがない
  • 最新iOS 18は非対応(iOS 15まで)

iPhone 6sからiPhone 7への乗り換えでFeliCaによる電子決済ができるようになり、IP67の耐水仕様にもなるので雨に濡れて壊れるリスクを低減できます。

ただし、iPhone 7はiPhone 6sにあったヘッドフォンジャックが廃止されて有線イヤホンを使っていた方は生活スタイルの見直しが必要となります。

iPhone 7は2016年に発売されたモデルで販売は終了してますが中古で1万円前後で購入できます。サブ機としてはいいのかも?

iPhone6sのメリット・デメリット

iPhone 6sのメリット
  • アルミ筐体で落としても割れない
  • 本体が軽くて指紋がつきにくく汚れにくい
  • 3.5mmヘッドフォンジャックを搭載している
iPhone 6sのデメリット
  • アルミ素材が経年劣化で腐食しやすい
  • 動作が重くてストレスが溜まる
  • 見た目が少しダサい(アンテナライン)
  • 端末の発熱はしやすく電池の減りが速い
  • ワイヤレス充電(Qi)ができない
  • 電子決済(Felica)に非対応
  • 最新iOS 18は非対応(iOS 15まで)

iPhone 6sは画面サイズはiPhone 8、iPhone 7と同じ4.7インチですが2015年モデルとかなり古くてSoCの性能もiOS 15を動かすのも少し厳しめなので、今購入するメリットはほぼありません。

また、アルミ素材も経年劣化による腐食がしやすく見た目がボロボロになってしまうのも注意したいところですね。Felicaも使えないですし、この3機種ならiPhone 7以降のモデルを選びたいところですね。

iPhone 6sを詳しく見る