ソニーが2020年のハイエンドスマホ・Xperia 1 Ⅱ(エクスペリア ワン マークツー)を2020年春以降に発売することを正式発表しました。
ついにXperia 1 Ⅱのカメラはツァイス(ZEISS)のレンズを採用することになりました。これは、スゴイ。ZEISSといえばソニーのミラーレスカメラαシリーズのレンズの提供もしていますがXperiaのカメラにもZEISSのレンズが!
これだけでもXperia 1 Ⅱの期待値が上がってしまいますが、その他にも新機能が数多く搭載されています。ここでは、Xperia 1 ⅡとXperia 1のサイズ・スペック・価格の違いを比較しています。
この記事の目次
Xperia 1 Ⅱの新機能
21:9 シネマワイドディスプレイに90Hz相当の残像低減技術
Xperia 1 Ⅱは6.5インチの4K HDR対応有機ELディスプレイを搭載しています。Xperiaシリーズでおなじみとなった21:9のシネマワイドディスプレイなので映画の画角を余すことなく楽しむことができます。
Xperia 1 Ⅱ | Xperia 1 | ||
画面サイズ | 6.5インチ(21:9) | ||
解像度 | 3,840×1,644 | ||
ディスプレイ | 4K有機ELディスプレイ(90Hz相当) | 4K有機ELディスプレイ | |
2画面機能 | 21:9マルチウィンドウスイッチ | 21:9マルチウィンドウ | |
本体サイズ | 166 x 72 x 7.9mm | 167 x 72 x 8.2mm | |
重量 | 181g | 178g |
映像エンジンはXperia 1と同じX1 for mobileを採用。BRAVIAのHDRリマスターテクノロジーによりYouTubeなどストリーミングコンテンツを4Kにアップスケーリングして画質の向上も可能となっています。
Xperia 1 Ⅱの新機能として90Hzディスプレイ相当の残像低減を実現する残像低減技術が盛り込まれています。実際は60Hzのリフレッシュレートですが画面切り替え時に電力を上げることで残像を低減し90Hzディスプレイ相当の画質に。
90HzディスプレイはPixel 4、120HzディスプレイはGalaxy S20 5G、AQUOS R5G、AQUOS R3、240HzディスプレイはAQUOS zero2が採用しています。
Xperia 1 Ⅱの90Hzディスプレイ相当の滑らかさはネイティブに120Hzで動作している画面よりは物足りなさを感じるものの、60Hz駆動のXperia 1よりはスクロール表示は滑らかなものになっています。
CPUの性能が25%向上
Xperia 1 ⅡはプロセッサにSnapdragon 865 5G Mobile Platformを搭載しています。
Snapdragon 865は2020年のハイエンドスマホに広く採用されるであろうプロセッサでGalaxy S20も同じプロセッサを搭載しています。
Xperia 1 Ⅱ | Xperia 1 | ||
CPU | Snapdragon 865 5G Mobile Platform | Snapdragon 855 | |
メインメモリ | 8GB | 6GB | |
ストレージ | 128GB(グローバル版は256GB) | 64GB(グローバル版は128GB) | |
外部メモリ | microSDXC(最大1TB) | microSDXC(最大512GB) |
Snapdragon 865の処理性能はSnapdragon 855よりもCPU・GPUともに25%ほど高速化されているそうです。また、メインメモリも6GB → 8GBに増えているので安定した動作が可能となっています。
Xperia 1 ⅡとXperia 1のCPUの性能をGeekbench 5で比較しました。
Xperia 1 Ⅱ | Xperia 1 | |
CPU | Snapdragon 865 | Snapdragon 855 |
メインメモリ | 8GB | 6GB |
シングルコア | 896 | 740 |
マルチコア | 3268 | 2773 |
GPU(OpenCL) | 3183 | 2467 |
CPUの性能が20%、GPUの性能が30%ほど向上しているのが分かります。とくにグラフィック性能が大きく向上しているので負荷のかかるゲームで優位に立つことができる感じですね。
5G(Sub-6)・Wi-Fi 6に対応
Xperia 1 Ⅱは5G通信に対応しドコモ5G、au 5Gの5Gエリア内で高速通信ができるようになります。ソフトバンクからXperia 1 Ⅱは販売されないですがSIMロック解除することでSoftBank 5Gのエリアでも5G通信が可能となります。
ただし、5G(ミリ波)は非対応で5G(sub-6)のみ対応です。
Xperia 1 Ⅱ | Xperia 1 | ||
モバイル通信 | 5G(sub-6)、4G LTE(Cat19/Cat13) | 4G LTE(Cat19/Cat13) | |
Wi-Fi | 11a/b/g/n/ac/ax MIMO 2×2 | 11a/b/g/n/ac | |
Bluetooth | 5.1 | 5.0 |
5Gはsub-6から対応するとみられるのでとりあえず問題はなさそうです。ドコモ、au、SoftBankの5G料金比較はこちらをどうぞ。
https://sin-space.com/entry/5g-price-hikaku
もし、フルスペックの5G通信がしたいなら5Gミリ波に対応しているSIMフリーのXperia PROというクリエイター向けの端末を選ぶのがいいでしょう。
さらに、WI-Fi 6(11a/b/g/n/ac/ax MIMO 2×2)にも対応しているので自宅や職場での通信速度も快適なものになりそうです。
ZEISSのトリプルレンズカメラ + 3D iToFセンサー
Xperia 1 Ⅱのリアカメラはトリプルレンズカメラ + 3D iToFセンサーを搭載していて、ツァイス(ZEISS)のレンズを採用することで被写体の微細な質感までを忠実に再現することが可能になりました。
さらに、イメージセンサーの大きさが標準カメラが1/2.6インチ → 1/1.7インチ、望遠カメラが1/3.4インチ → 1/2.55インチと大きくなりました。
イメージセンサーが大きくなったことで標準カメラは約1.5倍の高感度撮影が可能に。Xperia 1は夜間撮影が少し弱い印象があったのでXperia 1 Ⅱは改善していることに期待です。
Xperia 1 Ⅱ | Xperia 1 | ||
リアカメラ | 超広角 | 12M・F/2.4・1/3.4インチ | 12M・F/2.4・1/3.4インチ |
標準 | 12M・F/1.7・メモリー積層 1/1.7インチ | 12M・F/1.6・メモリー積層 1/2.6インチ | |
望遠 | 12M・F/2.2・1/2.55インチ・光学3倍 | 12M・F/2.4・1/3.4インチ・光学2倍 | |
特殊 | 3D iToFセンサー | – | |
レンズ | ZEISS T*(ティースター)コーティング | – | |
AF/AE | 20fps追従高速連写 | 10fps | |
AF | リアルタイム瞳AF | 瞳AF | |
動画性能 | Cinematography Pro 4K HDR 60fps撮影に対応 スローモーション 120fps |
Cinema Pro 4K HDR 30fps撮影に対応 スローモーション 960fps |
|
インカメラ | 800万画素(F/2.0) |
Xperiaの望遠カメラって少し微妙なんですが、Xperia 1 Ⅱはセンサーサイズが大きくなり光学3倍までズームできるようになったので個人的にかなり期待しています。望遠カメラ使うので。
第4のカメラとなる3D iToFセンサーは被写体を立体的に検知することが可能となり、暗所でも高速・高精度なオートフォーカスが可能になったとのこと。
また瞳にフォーカスを合わせる「リアルタイム瞳AF」にも対応し人だけでなく動物の瞳にピントを合わせることも可能になりました。
リアルタイム瞳AFってミラーレスカメラのαシリーズに搭載されたときに話題になりましたが、あの機能がスマホカメラで使えるようになるという。恐ろしい…。
Xperia 1は10fpsの高速シャッターが話題となりましたが、Xperia 1 Ⅱは60回/秒のAF/AE演算をするコンティニュアスAFにより追従最高20コマ/秒の高速連写を実現。これはスマホでは世界初。
高速シャッターを使い過ぎると写真が大量生産してしまいますが、Xperia 1 Ⅱのストレージ容量は128GBに増えて、microSDカードも最大1TBまで使えるので問題はないのかも。
4K HDR 60fpsの動画撮影が可能に
Xperia 1は4K HDR動画の撮影はできましたが30fpsまででした。
しかし、Xperia 1 Ⅱは4K HDRの60fpsの動画撮影に対応し高精細な動画をより滑らかに撮影することが可能となっています。個人的に、4K動画の60fps対応がXperia 1 Ⅱの新機能で嬉しいものかも。
Cinematography Proを搭載
Xperia 1は映画のような動画撮影ができる「Cinema Pro」というアプリを搭載していましたが、Xperia 1 Ⅱは映像制作現場のクリエイターの声を反映した「Cinematography Pro」に進化しています。
新たに2K 10bit HDRに対応した120コマ/秒のハイフレームレート撮影ができるようになったほか、従来の24コマ/秒、30コマ/秒に加えて、60コマ/秒、25コマ/秒の4K 10bit HDR撮影も可能になりました。
さらに、ソニー独自開発の音源分離技術で風雑音のみを除去する「インテリジェントウィンドフィルター」を新搭載して低ノイズのクリアな録音もできるように。より質の高い動画撮影ができるようになりました。
3.5mmオーディオジャックを搭載
Xperiaのハイエンドモデルは3.5mmオーディオジャックは非搭載でしたが、Xperia 1 Ⅱは本体上部に搭載しています。
まさかの3.5mmオーディオジャックの復活…。個人的にはあまり使わないか廃止のままで良かったけどハイレゾミュージックを高音質で楽しむなら有線のヘッドフォンが必要不可欠なので、ハイエンドだからこそ必要な端子なのかもしれません。
Xperia 1 ⅡはAI技術で高音域の表現力や微細な音の再現性が向上したDSEE Ultimateにも対応。さらに、世界で初めてソニーが提案する新音楽体験「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」向けのハードウェアデコードを新搭載しています。
360 Reality Audio対応コンテンツを再生時に約30%の消費電力低減を可能にし、アーティストと同じ空間にいるかのような音に包まれ音楽体験が楽しめるとか。これは、どんなサウンドなのか興味ありますね…!
大容量バッテリーとワイヤレス充電に対応
Xperia 1 Ⅱは5Gに対応したのに本体サイズが小さく薄くなっています。なのに、バッテリー容量が3,200mAh → 4,000mAhと増えていて長時間駆動が可能になっています。
Xperia 1 Ⅱ | Xperia 1 | ||
バッテリー容量 | 4,000mAh | 3,200mAh | |
ワイヤレス充電 | Qi対応 | – |
どんな技術を使ったんだ…。さらに待望のワイヤレス充電にも対応しました。
これはイイですね。ようやくXperiaから充電ケーブルを消し去ることができるようになりますよ。
Xperia 1 Ⅱ・Xperia 1のスペック比較
Xperia 1は少し丸みのあるサイドフレームだったのに対してXperia 1 Ⅱは角ばった感じのサイドフレームとなっています。さらに、リアカメラの位置がXperia 5と同じ片側に移動となっていますね。
指紋センサーはサイド部分に搭載していますが、電源ボタン内蔵式になったので使いやすくなってることに期待です。というのも、Xperia 1、Xperia 5の指紋センサーは驚くほど指紋の認証精度が低いんですよね。
なお、電源ボタン式になったことで指紋センサーの面積が大きくなり精度向上しています。
Xperia 1 Ⅱ | Xperia 1 | ||
画面サイズ | 6.5インチ(21:9) | ||
解像度 | 3,840×1,644 | ||
ディスプレイ | 有機ELディスプレイ(90Hz相当) | 有機ELディスプレイ | |
CPU | Snapdragon 865 5G Mobile Platform | Snapdragon 855 | |
メインメモリ | 8GB | 6GB | |
ストレージ | 128GB(グローバル版は256GB) | 64GB(グローバル版は128GB) | |
外部メモリ | microSDXC(最大1TB) | microSDXC(最大512GB) | |
リアカメラ | 超広角 | 12M・F/2.4・1/3.4インチ | 12M・F/2.4・1/3.4インチ |
広角 | 12M・F/1.7・メモリー積層 1/1.7インチ | 12M・F/1.6・メモリー積層 1/2.6インチ | |
望遠 | 12M・F/2.2・1/2.55インチ・光学3倍 | 12M・F/2.4・1/3.4インチ・光学2倍 | |
特殊 | 3D iToFセンサー | – | |
レンズ | ZEISS T*(ティースター)コーティング | – | |
AF/AE | 20fps追従高速連写 | 10fps | |
AF | リアルタイム瞳AF | 瞳AF | |
動画性能 | Cinema Pro 4K30P スローモーション 120fps |
Cinema Pro 4K30P スローモーション 960fps ARエフェクト |
|
インカメラ | 800万画素(F/2.0) | ||
モバイル通信 | 5G(sub-6)、4G LTE(Cat19/Cat13) | 4G LTE(Cat19/Cat13) | |
Wi-Fi | 11a/b/g/n/ac/ax MIMO 2×2 | 11a/b/g/n/ac | |
Bluetooth | 5.1 | 5.0 | |
NFC | おサイフケータイ対応(Felica) | ||
バッテリー容量 | 4,000mAh | 3,200mAh | |
ワイヤレス充電 | Qi対応 | – | |
連続通話時間 | 4G LTE:? | 4G LTE:1,290時間 | |
本体サイズ | 166 x 72 x 7.9mm | 167 x 72 x 8.2mm | |
重量 | 181g | 178g | |
本体カラー | ブラック、ホワイト、パープル | ブラック、ホワイト、グレー、パープル | |
価格 | 未発表 | ドコモ:103,752円 au:10,4400円 SB:121,440円 |
Xperia 1 Ⅱの端末価格
Xperia 1 Ⅱは2020年春以降に発売します。本体カラーはブラック、ホワイト、パープルの3色から選ぶことができます。
Xperia 1 Ⅱ | Xperia 1 | ||
本体カラー | ブラック、ホワイト、パープル | ブラック、ホワイト、グレー、パープル | |
価格 | ドコモ:123,552円 au:133,600円 |
ドコモ:103,752円 au:10,4400円 SB:121,440円 |
端末価格はドコモのXperia 1 Ⅱが123,552円(3,432円×36回)となります。まあまあ、高いですね。
Xperia PROはSIMフリー端末として発売されることが明らかになってますが、Xperia 1 Ⅱはおそらくキャリア販売のみ…でしょうかね。
まあ、ツァイス(ZEISS)のレンズを買うと思えば安いもんか?!
Xperia 1 Ⅱの発売日
Xperia 1 Ⅱはドコモで2020年6月に発売しました。auは5月に発売しています。
Xperia 1 Ⅱのレビューはこちらです。
Xperia 1、5、8のレビューはこちら。
ドコモの最新スマホの比較はこちらをどうぞ。
https://sin-space.com/entry/carrier-to-ymobile2020年モデルのGalaxy S20 5Gのレビュー、AQUOS R5Gのレビューもしています。
[vc]
何故 ソフトバンクは xperia 1-2を販売リストにないのでしょうか? 今後 販売予定はあるのでしょうか? 実は機変を考えているのですが 販売してください!