2020年3月に発売されたGalaxy S20 5Gは6.2インチのディスプレイにSnapdragon 865 5Gを搭載したハイエンドスマホで120Hzのリフレッシュレートで操作性も滑らかに快適に使えるスマホです。
発売から4年以上経過してるとはいえ、ハイエンドのチップを搭載してるのでまだ普通に使うことは可能です。
この記事では、Galaxy S20 5Gのデザイン・スペック・カメラの画質をレビューしています。実際に使ってどうかメリット、デメリットを書いているのでGalaxy S20を検討している方は参考にしてください。
- 6.2インチで片手操作できるサイズ
- 120Hzの滑らかディスプレイで動作が滑らか
- Snapdragon 865 5Gで快適に操作可能
- 顔 + 画面内指紋認証のデュアル生体認証
- カメラの画質が色鮮やかでキレイに
- Felica(おサイフケータイ)に対応している
- 端末価格が中古で3.6万円と安い
- セキュリティアップデートは2024年まで
- デザインが少し個性的かも
- 3.5mmヘッドフォンジャック非対応
- OSアップデートはAndroid 13まで
Galaxy S20は中古のイオシスなら36,800円で手に入れることができます。
この記事の目次
Galaxy S20 5Gの特徴
Galaxy S20 5Gは5G通信に対応しドコモ版とau版があります。
- 画面サイズ:6.2インチ(有機EL)
- 解像度:3200 × 1440ピクセル、120Hzリフレッシュレート
- SoC:Snapdragon 865 5G
- メインメモリ:12GB、ストレージ:128GB
- 超広角 + 広角 + 望遠のトリプルカメラ
- 4K60P・8K30P動画撮影に対応
- 5G通信(下り3.4Gbps/上り182Mbps)対応
- IP68防水防塵で濡れても使える
- Felicaでおサイフケータイとして使える
- バッテリー:4,000mAh
- 本体サイズ:152 × 69 × 7.9mm、163g
- 端末価格:52,800円(ドコモ、ahamo)
画面サイズは6.2インチとGalaxy S10よりも0.1インチ大きくなってますが本体の横幅は70.4mm → 69mmと小さくなったんですね。70mm以下のサイズであれば片手で操作できる扱いやすいサイズになっています。
Galaxy S20 5GはSoCにSnapdragon 865 5Gを採用して12GBの大容量メインメモリを搭載しとにかく快適に動作するハイエンドスマホです。
広角、超広角、望遠のトリプルカメラを搭載し6400万画素の高画素撮影ができるだけでなく4K・8K動画の撮影もできます。色鮮やかな写真を撮影できるのでカメラにこだわりたい方におすすめのスマホです。
Galaxy S20 5Gは2020年モデルの端末ですが2022年現在もドコモとahamoで販売していて52,800円という破格となっています。中古もいいですが新品で買うのも今、おすすめです。
Galaxy S20 5G レビュー
パッケージ・付属品をレビュー
Samsungのスマホは基本的にキャリア版しかありませんが、Galaxy S20 5Gはしっかりとしたパッケージが用意されています。ドコモ、auのそれぞれのバージョンがあると思われます。
付属品はたくさんあってSIMカードスロットを開けるためのピン、充電用のUSB-C to Cケーブル、AKGの有線イヤホン、専用クリアケースなどとなっています。
Galaxy S20 5Gは3.5mmオーディオジャック非搭載となりましたが、USB-C対応のAKGのヘッドイヤホンが同梱されています。
Galaxy S20 5Gを事前予約して購入するとワイヤレスイヤホンのGalaxy Buds+が貰えるので必要はなさそうですが、有線で音楽を手軽に楽しみたい方にはいいのかも。
専用のクリアケースも付属しているので、とりあえず筐体を傷から守ることができます。
ちなみに、Galaxy S20 5Gはリアカメラが大きくなって目立つ出っ張りカメラになってしまいましたが、ケースを使うことで主張を少し抑えることができますね。
純正のクリアケースだけあってピッタリサイズだし、品質もいい感じ。とりあえずのケースではなくずっと使えそうな感じがします。
筐体デザインとサイズ
Galaxy S20 5Gは基本的には旧型のGalaxy S10を踏襲したデザインを採用しています。正面から見てもGalaxyとしっかりと分かるスタイルになっています。
Galaxy S20 5Gもディスプレイに丸みを持たせたスタイルですが、Galaxy S10よりも平面になった感じがします。Galaxy S10は両端が丸みがあったせいで操作しにくいことがありましたが、Galaxy S20 5Gは少し改善されているような気がします。
背面パネルはガラス素材となっていて2.5D曲面ガラスを採用しているので手で持った時に馴染むようなスタイルとなっています。
リアカメラの数は3つと変わりないですが、カメラ部分のデザインが変わって正面から見て右上に配置されていますね。雰囲気がかなり変わった印象があります。
では、Galaxy S20 5GとGalaxy S10の違いも含めて比較します。
画面サイズは6.1インチ(3,040 × 1,440)→ 6.2インチ(3,200 × 1,440)と縦に少し大きくなり画面比率が20:9となり情報量が増えました。
画面サイズが大きくなったのに本体横幅が70.4mm → 69.1mmと小さくなってるのは素晴らしいところです。
Galaxy S20 | Galaxy S10 | |
画面サイズ | 6.2インチ | 6.1インチ |
解像度 | 3,200 × 1,440ピクセル | 3,040 × 1,440ピクセル |
ディスプレイ | 有機EL(リフレッシュレート120Hz) | 有機EL |
本体サイズ | 151.7 x 69.1 x 7.9mm | 149.9 x 70.4 x 7.8mm |
重量 | 163g | 157g |
ベゼルの幅も少しだけ狭くなっているのでブラッシュアップされた感じ。また、インカメラのパンチホールの大きさも小さくなっています。
ただし、位置が上部隅っこから中央に移動しています。穴がかなり小さいので気にはなりませんが、中央に移動させなくてもよかったのでは…。
サイドフレームはステンレス素材を採用しているのは同じですが、Galaxy S20 5Gはボタンの配置を大きく変更しています。
S10は本体左側に音量調整ボタンとBixbyボタンが配置されてましたが、Galaxy S20 5GはBixbyボタンを廃止して音量調整ボタンを本体右側に移設しています。
Bixbyボタンはカスタマイズすることで好きなアプリの起動を瞬時にできることができたので使い方次第では便利でしたが、ついに廃止されてしまったようですね。
廃止はいいとして音量ボタンの配置も変えたのは少し驚き。他のAndroidスマホも右側にボタンがあることが多いので、それに合わせたのかな。
本体上部は同じですね。SIMカードスロットがあります。
付属のピンを使うことでスロットを開けることができます。nanoSIMに対応していて5G契約したSIMカードを入れることで5G通信ができるようになります。
microSDカードにも対応していて最大1TBまでストレージの拡張ができるようになっています。
Galaxy S20 5Gの内蔵SSDは128GBと十分な容量がありますが6,400万画素の写真撮影・8K動画撮影をすると容量が食ってしまうので外部ストレージがあるのはやっぱり便利です。
充電ポードはUSB-Cに対応しているのは変わらずですが、ついに3.5mmオーディオジャックが廃止となってしまいました。
とりあえず、付属のAKGのイヤホンはUSB-C対応になったけどどうなんだろう。僕は有線イヤホンは一切使わないのでない方がいいだけど、ソニーのXperia 1 Ⅱは復活するしそれなりの需要はあるとは思うのですが。
SamsungもAppleのAirPods ProのようにワイヤレスイヤホンのGalaxy Budsを普及させたい…ってことなんでしょうね。
背面パネルのリアカメラのデザインは大きく変わっていて、カメラの数は3つと同じですが2列に並べるスタイルに。
上位モデルのGalaxy S20+は4つのカメラを搭載し同じようなデザインになっています。それに合わせた感じなんでしょうか。リアカメラのデザインは完全に好みが分かれそうなそんな印象を受けます。
片手で使えるサイズ感が使いやすい
Galaxy S20 5Gは6.2インチの大画面ディスプレイを搭載していますが、本体横幅を69mmに抑えていて片手でも持ちやすいスタイルを実現しています。
比較的手が小さめの僕でもソフトウェアキーボードのノーマルの状態でも片手操作ができるくらいです。
Galaxy S20 5Gのソフトウェアキーボードは大きさを自由に可変できるので、使いやすい大きさに微調整できるのはとてもいいですよ。
リフレッシュレート120Hzに対応
Galaxy S20 5Gは有機ELディスプレイを搭載しており、リフレッシュレート120Hzに対応しました。ただし、初期設定は60Hzのままなのでヌルヌルのスクロールで操作したいなら で120Hzを有効にしましょう。
リフレッシュレート120Hzになることで、どれくらい画面が滑らかになるのか120Hzを有効にしたGalaxy S20 5GとGalaxy S10で比較してみました。
いつも見ているTwitterやYouTubeの画面がヌルヌルに…。それだけでなくゲームの動作も滑らかになるので使える場面は多いのではないでしょうか。
5Gの通信速度
Galaxy S20 5Gは2020年3月末からサービスが開始した5G通信に対応した5Gスマホです。ドコモ5G、au 5Gで端末を買って5Gプランに切り替えて5G対応エリアに行くことで5Gの高速通信を体感することができます。
- ドコモ:下り3.4Gbps、上り182Mbps
- au:下り3.4Gbps、上り183Mbps
金沢では金沢駅と香林坊の一部で5Gエリアが展開されているので5G通信でどれくらいの速度が出るか確かめてみました。
と、その前に。初期ロットの場合は端末をアップデートしないと5G通信ができないみたいです。5GのSIMカードを入れたのに通信しないので焦ったのですが、アップデートで問題なく5G通信できるようになりました。
530MBのデータ量でしたが、ドコモの5Gギガホでデータ通信使い放題(いずれ100GBに)だから、どこでもお構いなくソフトウェアアップデートを実行できるのはマジで便利すぎる。5Gよりこれが最高。
5Gの電波を掴むとアンテナピクトが「4G+」から「5G」の表示に変わります。
5Gの電波を掴んでいる状態でGoogleのスピードテストを実行してみました。
5G | 4G | |
下り | 306.7Mbps | 183.0Mbps |
上り | 99.5Mbps | 11.4Mbps |
レイテンシ | 43ms | 63ms |
5G通信における速度は下りが306Mbps、上りが99.5Mbpsとなりました。これは速い。まじで速い。これだけ高速だとホントに外でも快適そのもの。金沢駅の真ん中に机置いて作業したいわ。
ちなみに、Galaxy S20 5Gは4Gでも200Mbps近い速度が出ることがあり内蔵しているアンテナが優秀なんでしょうか。全体的に高速な通信ができるようです。
同じ日にAQUOS R5Gでも通信速度を計測してみてもどんなに頑張っても200Mbpsが限界だったのでGalaxy S20 5Gの通信性能はかなり高いとみて良さそうです。
5Gの料金プランをドコモ・au・ソフトバンクで比較しています。
https://sin-space.com/5g-price-hikaku
W-Fi 6にも対応
Galaxy S20 5GはWi-Fi 6(ax)に対応していて最大1201Mbpsの高速通信が可能となっています。
Galaxy S20 5GはWi-Fi 6の電波を掴むとWi-Fiマークの右側に「6」が表示されるようになっているので分かりやすいですね。
Wi-Fi 6は通信速度が従来の規格よりも高速化するだけでなく、複数のデバイスが接続しても速度が落ちにくいので人がたくさんいるところでの利用で威力を発揮することになりそうです。
顔認証・画面内指紋認証に対応
Galaxy S20 5Gは顔認証・画面内指紋認証のデュアル生体認証に対応していて、最大2つの顔を登録することができます。
顔認証の精度は高いので素早く画面ロック解除をすることができます。
ここでは、iPhoneと同じように顔認証 → スライドでロック解除していますが、「設定」の「生体認証とセキュリティ」の「顔認証」から「ロック画面を維持」を無効にすることができます。
スマホを手で持ち上げたと同時に顔認証 → 画面ロック解除できるのでとにかく快適です。さらに、画面内指紋認証に対応しているので指紋を登録しておくことで指を画面に当てて画面ロック解除ができます。
ちなみに、指紋センサーの位置が変更されてます。
Galaxy S10からの乗り換えだと指紋センサーの位置の違いに戸惑いを覚えるかもしれないですが、画面内指紋認証をGalaxy S20 5Gで初めて使うなら関係ないですね。
指紋の認証速度は認証がしっかり通れば速いです。ストレスを感じることな認証することができます。
Galaxy S10との精度・速度差は感じなかったのでGalaxy S20 5Gに乗り換えて使いやすくなるということはないでしょう。
画面内指紋認証は物理センサーよりも使いにくいですが、マスクをしていて顔認証が使えない時に使えるので何もできずにパスコードを入力するしか手段のないiPhone 11 Proよりも使いやすいのは間違いないでしょう。
新型のiPhone 12は画面内指紋認証…対応するのかな。
ワイヤレス充電・急速充電に対応
Galaxy S20 5GはQi対応のワイヤレス充電器の上に本体を置くだけで充電ができます。Belkin BoostUp Boldワイヤレス充電器など使うことでケーブルレスで充電ができます。
充電速度はそんなに速くはないですが、ケーブルレスの生活を送ることができるのは魅力的です。パワーシェア機能にも対応しているのでGalaxy S20 5G → iPhone 11 Proに充電することもできます。
また、USB-C PDによる急速充電にも対応しています。
AUKEY PA-Y19で充電して出力を確認してみたところ(8.7V × 1.65A = 14.3W)で給電できてました。
実際に電池残量30% → 100%にフル充電するのに1時間ほどでできたので、こまめに充電しておけばバッテリー切れになることはないのかな。
DeXモードでパソコンとしも使える
Galaxy S20 5Gは4Kモニターなど外侮モニターと接続するしてDeXモードを起動しパソコンとしても使うことも可能。Bluetoothでワイヤレスキーボードやマウスを接続することデスクトップ環境を作り出すことができます。
こちらは4Kモバイルモニターに、Logicool K780、Satechi M1マウスを組み合わせた環境です。
Galaxy S20 5Gは高性能プロセッサのSnapdragon 865 + 12GB RAMを搭載しデスクトップモードにしてもストレスなく作業できますし、Androidのアプリは基本的に起動できます。
なので、Adobe Lightroomも使えるので大画面で写真編集もできて、ブログの更新も外付けキーボードで作業できるので幅広い使い方もできます。UIにクセはありますが慣れればそれなりに使える環境になるのかなぁと感じます。
https://sin-space.com/entry-galaxy-pcmode
Galaxy S20 性能レビュー
Snpadragon 865 5Gを搭載
Galaxy S20 5GとGalaxy S10のスペックの比較です。
Galaxy S20 | Galaxy S10 | |
画面サイズ | 6.2インチ | 6.1インチ |
解像度 | 3,200 × 1,440ピクセル | 3,040 × 1,440ピクセル |
ディスプレイ | 有機EL(リフレッシュレート120Hz) | 有機EL |
CPU | Snapdragon 865 | Snapdragon 855 |
メインメモリ | 12GB | 8GB |
SSD | 128GB | 128GB |
リアカメラ | 広角1200万 + 超広角1200万 + 望遠6400万 | 広角1200万 + 超広角1600万 + 望遠1200万 |
インカメラ | 1000万画素 | |
バッテリー容量 | 4000mAh | 3300mAh |
5G通信 | 下り:3.38Gbps/上り:182Mbps | – |
4G通信 | 下り:1.7Gbps 上り:75Mbps |
下り:1.57Gbps 上り:50Mbps |
Wi-Fi | Wi-Fi 6(最大1201Mbps) | Wi-Fi 5(最大1083Mbps) |
電池持ち(4G) | 約105時間 | 約120時間 |
急速充電 | 25W | 18W |
防水防塵 | IP68 | |
本体サイズ | 151.7 x 69.1 x 7.9mm | 149.9 x 70.4 x 7.8mm |
重量 | 163g | 157g |
Galaxy S20 5GはCPUにSnapdragon 865、12GBの大容量メインメモリを搭載しています。
Galaxy S10のSnapdragon 855でも十分な性能を持ってましたがGalaxy S20 5Gの性能はさらに20〜30%ほど向上しています。
Galaxy S20 5G | Galaxy S10 | |
CPU | Snapdragon 865 | Snapdragon 855 |
メインメモリ | 12GB | 8GB |
CPUシングルコア | 910 | 718 |
CPUマルチコア | 3053 | 2669 |
GPU OpenCL | 3056 | 2332 |
CPUの性能は15%、GPUの性能は30%ほど向上しているようですね。
Galaxy S20 5Gは4KモニターなどをUSB-Cで接続しDeXモードでパソコンとしても使うことができます。メインメモリも12GBとちょっとしたパソコンよりも容量が多いので快適に作業できようになってるでしょう。
3D Markによるグラフィック性能も比較してみました。
こちらも30%ほど性能が向上しています。Snapdragon 855でも十分な性能を持ってますが、3D MarkはかなりシビアなテストをしているのかSnapdragon 865の方が明らかにフレームレートが高くなっていますよ。
実際に動作速度を比較
スコアだけでは動作の違いが分からないのでGoogle Chrome、Twitterなどの表示速度をGalaxy S20 5GとGalaxy S10で比較してみました。
なお、後半に3D Markでどれくらいフレームレートが違うかも比較しています。
まあ、普通のスマホとしての使い方なだ動作速度に差はないですね。ただ、3Dグラフィックのフレームレートは明らかにGalaxy S20 5Gの方が良いのが分かります。
まあ、だからと言って普通のゲームに影響あるとは思えないレベルですが…。とにかく、高性能なスマホなので安心して使うことができるってことです。
バッテリー持ち
バッテリー持ちをAccuBatteryで計測してみましたが、24時間の使用で100% → 36%のバッテリー残量となりました。
普通にネットサーフィンしたり、ツイッターしたり、YouTubeを3時間ほど見るといった使い方をしていましたが、24時間充電しなくても30%ほどバッテリー残量でした。
ゲーム(PUBG Mobile)を30分ほどプレイしてみたところ70% →60%と10%しか電池が減ってなかったのでバッテリーライフは良さそうです。
ちなみに、AQUOS R5Gは30分で20%ほど減っています。
Galaxy S20 カメラレビュー
カメラ構成が特殊になった
Galaxy S20 5Gは広角、超広角、望遠のトリプルカメラを搭載しています。
Galaxy S20 5G | Galaxy S10 | |
広角カメラ | 1200万画素(1/1.7) f1.8 光学1倍(79°) |
1200万画素(1/2.5) f1.5/2.4 自動切替 光学1倍(77°) |
超広角カメラ | 1200万画素(1/2.5) f2.2 光学0.5倍(120°) |
1600万画素(1/3.1) f/2.2 光学0.5倍(123°) |
望遠カメラ | 6400万画素(1/1.7) f/2.0 光学1.06倍(76°) デジタル2倍〜30倍 |
1200万画素(1/2.4) f/2.4 光学2倍(45°) 光学2倍〜デジタル10倍 |
インカメラ | 1000万画素(1/2.5) | 1000万画素(1/3.2) |
Galaxy S20 5Gのトリプリカメラは少し変わったカメラ構成となり望遠カメラの視野角が76°と広角カメラの79°とほとんど同じになりました。なのに望遠専用カメラ。
これは、画素数が6400万画素に高解像化しデジタルズームして画質を維持する仕組みになったんですね。つまり、高精細センサー + ソフトウェアで画質を維持する方向に舵を切った…ということ。
公式サイトではハイブリッド光学ズーム3倍という表記をしていますね。物理的な制約の多いスマホではGoogleのPixel 4やPixel 3aのようなAIカメラの精度を向上させて画質を向上させるのは理にかなっているのかも。
画角の切り替えは超広角(×0.5)・広角(×1)・望遠(×3)に切り替えできるようになっています。
アイコンの他に細かく画角を切り替えることも可能になっています。(スライド、ピンチアウトでも画角切り替えができます。)
Galaxy S20 5Gは最大30倍までズームすることができますが、どこを撮影してるのか迷わないようにナビゲーションが表示されるようになっています。
ただ、一つ思うのは30倍ズームを使うシチュエーションはあまりない…。超広角カメラ、広角カメラ、望遠カメラの3つの画角で撮り比べをしてみました。
同じ場所からの撮影でいろんな画角で撮影できるのはやっぱり便利ですよね。
広角カメラの画質
Galaxy S20 5Gの広角カメラは1200万画素(f/1.8)のイメージセンサーを搭載しています。Galaxy S10のセンサーサイズは1/2.5インチでしたがGalaxy S20 5Gは1/1.7インチとなり画質が向上しています。
拡大してGalaxy S20 5GとS10で比較してみました。違いはスマホからだと分からないレベルかも…。
同じ1200万画素でもGalaxy S20 5Gの方が少しだけ高精細な画質になっています。明るいところだとさほど差は出ませんが、暗いところだとノイズが少なくキレイな画質になってるのが確認できるので夜でも撮影してみました。
こちらがGalaxy S10で撮影した夜の立体駐車場。
こちらがGalaxy S20 5Gで撮影した夜の立体駐車場です。
センサーサイズが大きくなったことで取り込むことができる光の量が増えているのでしょうね。全体的に明るく撮影できるようになっています。
また、拡大したらわかるのですがノイズも減っていてと文字もはっきりと描画できるようになっています。
望遠カメラの画質
Galaxy S20 5Gの望遠カメラの視野角は76°と広角の79°とほとんど変わらないレンズを搭載しているので望遠カメラと見ていいのかは疑問ですよね。(S10は45°)
そんな中で、高解像度の6400万画素に1/1.7インチの大型センサーを搭載することでデジタルズームしても画質の劣化を抑える構造になっています。
Galaxy S20 5Gの望遠(×2)で撮影した写真です。
Galaxy S20 5Gの望遠カメラ(ハイブリッド2倍)とGalaxy S10の望遠カメラ(光学2倍)で比較していました。
これはスゴイかも。Galaxy S10の光学2倍の望遠レンズよりも、Galaxy S20 5Gの光学1.06倍のレンズのデジタルズーム2倍の方が高精細な画像になっています。イメージセンサーが1/2.5インチ → 1/1.7に大きくなって画素数が6400万画素になった威力は大きいようです。
Galaxy S10のデジタル10倍ズームで撮影してみました。輪郭が少し無理してる感があります。
Galaxy S20 5Gは自然な写真となっています。
スマホカメラの望遠10倍は不自然な写真になってしまうことが多いですが、Galaxy S20 5Gは使えるレベルなのかな。まあ、望遠10倍を使うシーンってあんまりないですが6倍くらいなら普通に使うので望遠カメラの画質向上は望遠マニアにとっては嬉しいですね。
なお、Galaxy S20 5Gは最大30倍までズームすることができます。
さすがに解像感は失われてしまいますが、何が写っているのかはしっかり描画できてるのはスゴイですよね。これが6,400万画素のイメージセンサーパワー。てか、30倍ズームって何に使うの?
6400万画素モードで超高精細な写真に
Galaxy S20 5Gは望遠の6,400万画素のカメラを使って広角画角で6,400万画素の高精細な写真を撮影できるようになっています。望遠カメラを高画素広角カメラとして使えるって斬新!
美味いラーメンを1200万画素の通常モードと6400万画素モードで撮り比べしてみました。
パッと見た感じは1200万画素の通常モードの方が旨そうです。ただ、輪郭など補正により肉の輪郭が強調されて違和感がある感じがします。しかし、6400万画素モードは補正がかからない素直な画質になるようですね。
卵の部分を拡大してみると6400万画素モードはかなり自然な写りになってるのが分かります。これ、一眼レフカメラ並の画質あるかもしれない。まじで。
ただし、データサイズが通常の1,200万画素は2MB前後のところ、6,400万画素のモードにすると10MB前後に膨れ上がるので注意ですね。
超広角カメラで広くダイナミックに
Galaxy S20 5Gの超広角カメラは1200万画素のイメージセンサーを搭載していてGalaxy S10の1600万画素から画素数は少なくなりました。
ただ、画素数は落ちてもセンサーサイズが1/3.1インチ → 1/2.5インチに大きくなって全体的な画質は向上しています。
とくに超広角カメラでの暗所撮影の画質は向上しているので広角カメラと同じ感覚で広い写真を楽しむことができますよ。
ナイトモードで暗いところを明るく
Galaxy S20 5Gは暗いところを明るく撮影することができるナイトモードを搭載しています。超広角、広角、望遠の全てのカメラに対応しています。
光源によっても色合いは変わるのでなんとも言えないところですが、Galaxy S20 5GのナイトモードはGalaxy S10よりも赤みのある色合いになったようです。
(違うところで撮影してみたところ赤みがなかったので一部の光源で赤みが出てしまう模様。)
ノイズは明らかにGalaxy S20 5Gの方が少なくなっていてキレイになっていて、とくに超広角カメラのナイトモードが改善されたように感じますね。
Galaxy S20 5G カメラの作例
Galaxy S20 5Gのリアカメラでの作例をいくつか掲載しておきます。サイズの縮小圧縮はしていますが色合いは一切いじってない撮って出しの状態です。
画質が良いのでコンデジの代わりとして使うことができます。しかも、超広角から望遠まで対応してるので撮影の幅も広い。なので、このカメラはおすすめです。
スマホのレビューなのにカメラのレビューみたいになってしまってるような…。
強力な電子手ぶれ補正に8K動画撮影
静止画だけでなく動画の性能も向上していす。2020年のハイエンドスマホは8K動画撮影がでる端末も多くなっていますが、Galaxy S20 5Gもちろん8K24Pの動画撮影に対応しています。
さらに、電子手振れ補正も強化していて手持ちでも手振れの少ないキレイな動画を撮影することができます。
Galaxy S20とS10の手振れ補正の違いを比較してみました。
Galaxy S20とS10の動画手振れ補正の違い pic.twitter.com/75sjGdaVHn
— かずやシンスペース (@Logkazu) April 11, 2020
Galaxy S20の手振れ補正はかなり強力ですよね。走ってもブレが少ないので子どもを追って撮影することもできるレベルです。
Galaxy S20 5Gのスペック
ディスプレイ | 6.2インチ(3200 × 1440ピクセル)、有機EL、20:9、120Hzリフレッシュレート |
---|---|
SoC | Snapdragon 865 5G |
メインメモリ | 12GB |
ストレージ | 128GB |
microSDカード | 対応(最大1TBまで) |
生体認証 | 画面内指紋認証、顔認証 |
リアカメラ | 広角(1200万画素・F1.8) 超広角(1200万画素・F2.2) 望遠(6400万画素・F2.0) 最大30倍デジタルズーム、8K24fps、4K60fps対応 |
インカメラ | 1000万画素・F2.2 |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6) |
5G | Sub-6 |
Bluetooth | 5.0 |
防水防塵 | IP68 |
NFC | Felica(おサイフケータイ対応) |
ワイヤレス充電 | Qi対応 |
バッテリー容量 | 4000mAh |
サイズ | 152 × 69 × 9.2mm、163g |
本体カラー | コズミックグレイ、クラウドホワイト、クラウドブルー |
Galaxy S20はauでの販売は終了していて現在はドコモとドコモのオンライン限定プランのahamoで52,800円です。
めちゃくちゃ安いですよね。
ahamoは20GBのデータ通信に国内通話5分のかけ放題がついて2,970円で契約できるプランで、店頭によるサポートがない、キャリアメールが使えないなどデメリットはありますが月々の料金を抑えたいならおすすめです。
さらにdカード GOLDを組み合わせることで通信費用の10%ポイントバック(上限300ptまで)を受けることができるのでお得ですよ。
Galaxy S20 5G レビュー・評価:まとめ
- 6.2インチで片手操作できるサイズ
- 120Hzの滑らかディスプレイで動作が滑らか
- Snapdragon 865 5Gで快適に操作可能
- 顔 + 画面内指紋認証のデュアル生体認証
- カメラの画質が色鮮やかでキレイに
- Felica(おサイフケータイ)に対応している
- 端末価格が中古で3.6万円と安い
- セキュリティアップデートは2024年まで
- デザインが少し個性的かも
- 3.5mmヘッドフォンジャック非対応
- OSアップデートはAndroid 13まで
Galaxy S20 5G メリット
Galaxy S20 5Gは6.2インチのディスプレイを搭載しつつ本体の横幅が69mmとコンパクトで扱いやすいハイエンドスマホです。
片手でも使える大きさなので画面サイズと使いやすさを両立できます。
120Hzのリフレッシュレートで滑らかな操作ができてSnapdragon 865 5Gに12GBのメモリを搭載し快適な操作ができます。さらに顔認証だけでなく画面内指紋認証にも対応しマスクしながらも使えます。
また、カメラもトリプルカメラを搭載し2021年のミドルレンジクラスのスマホよりも画質がいいので、ドコモやahamoで52,800円で買うならかなりいい選択肢になります。
Galaxy S20 5G デメリット
ただし、個人的にはGalaxy S20 5Gはリアカメラのデザインが少し個性的すぎるなと感じます。
デザインは好みの問題なので難しいところですが、このデザインが好きならGalaxy S20はおすすめです。
Galaxy S20 5Gがおすすめな人は
2020年モデルですがまだまだ現役で使えるスマホとなっています。
Snapdragon 865 5Gに120Hzの滑らかディスプレイで快適に操作できますし、トリプルカメラの画質もGalaxy S21に負けない高精細で色鮮やかな撮影が可能です。
→ Galaxyの比較はこちら
→ Galaxy S24、Galaxy S23、Galaxy S22はこちら
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