毎年新しいiPhoneが発売していますが、2020年10月にiPhone 12とiPhone 12 Proが発売しました。
iPhone 12(2020)は全部で4つのモデルが存在しており画面の大きさは5.4インチ、6.1インチ、6.7インチの3つのサイズとなりスペックがそれぞれ異なっております。
この記事ではiPhone 12とiPhone 12 Proのサイズ・スペックを比較しているので、何がどう違うのか、どっちを選ぶのがいいのかを比較しています。
この記事の目次
iPhone 12・12 Pro(2020)最新情報
iPhone 12シリーズの特徴
2020年のiPhone 12、iPhone 12 Proは65G通信にも対応したモデルとなっていますが、iPhone 12は6.1インチ、iPhone 12 Proは6.1インチの画面サイズとなっています。
- 画面サイズが5.4インチ、6.1インチ、6.7インチに
- 筐体が角張った金属フレームに刷新した
- 高性能なA14 Bionicプロセッサを搭載
- 顔認証のFace IDで画面ロック解除できる
- 無印:超広角 + 広角のデュアルカメラ
- Pro:超広角 + 広角 + 望遠のトリプルカメラ
- Pro:距離計測できるLiDARスキャナ搭載
- 5G通信に対応し高速通信ができる
- ワイヤレス充電(Magsafe)に対応
従来のiPhoneは丸みのあるスタイルとなっていましたが、iPhone 12シリーズはデザインはサイドフレームがフラットになりiPhone 4/4sやiPhone 5/5sのような角張ったスタイルに刷新されました。
iPhone 12シリーズはフロント上部にTrueDepthカメラを搭載、顔認証のFace IDを使って画面ロック解除するスタイルは継承されており指紋認証には非対応です。
リアカメラはiPhone 12は超広角 + 広角のデュアルカメラを搭載し、iPhone 12 Proは超広角 + 広角 + 望遠(光学2倍)のトリプルカメラにLiDARスキャナを搭載しています。
ARだけでなくオートフォーカスの精度も向上するなど一つ上のカメラ体験ができるようになりました。
iPhone 12 Pro Maxのカメラはさらに強化されて広角カメラは大型サイズのイメージセンサーに望遠カメラは光学2.5倍の高倍率レンズを搭載していて高精細な写真を撮影できるようになり、より高精細な写真を気軽に撮影可能です。
全機種で5G通信に対応しているので5Gエリアでは従来の4G LTEよりも高速通信ができるようになってます。
動画でも比較しています。
iPhone 12シリーズのスペックを比較
iPhone 12、iPhone 12 Proのスペックを比較してみました。
機種 | iPhone 12 | iPhone 12 Pro | ||
---|---|---|---|---|
画面サイズ | 5.4インチ | 6.1インチ | 6.7インチ | |
ディスプレイ | 有機EL・Super Retina XDR | |||
CPU | A14 Bionic | |||
メインメモリ | 4GB | 6GB | ||
ストレージ容量 | 64GB・128GB・256GB | 128GB・256GB・512GB | ||
リアカメラ | 超広角 + 広角 | 超広角 + 広角 + 望遠(光学2倍) + LiDAR | 超広角 + 広角(47%大きいセンサー) + 望遠(光学2.5倍) + LiDAR | |
リアカメラの手ぶれ補正 | 光学式 | イメージセンサー式 | ||
生体認証 | 顔認証・Face ID | |||
モバイル通信 | 5G(Sub-6)、ギガビット級4G LTE | |||
Wi-Fi | Wi-Fi 6(ax) | |||
超広帯域チップ | U1チップ | |||
Bluetooth | 5.0 | |||
Apple Pay | FeliCa、予備電力機能付きエクスプレスカード | |||
耐水防塵 | IP68(水深6メートルに30分) | |||
ワイヤレス充電 | Magsafe:最大15W、Qi:最大7.5W | |||
サイズ | 131.5 × 64.2 × 7.4mm | 146.7 × 71.5 × 7.4mm | 160.8 × 78.1 × 7.4mm | |
重量 | 133g | 162g | 187g | 226g |
本体カラー | ブラック、ホワイト、ブルー、グリーン、レッド | シルバー、グラファイト、ゴールド、パシフィックブルー | ||
価格 | 82,280円〜 | 94,380円〜 | 117,480円〜 | 129,580円〜 |
iPhoneは全モデルでA14 Bionicを搭載しどのモデルを選んでも同じ性能で使えのが最大のメリットです。
メモリの容量は標準モデルは4GB、Proモデルは6GBという差はあるので複数のアプリを動かすときに差が出ますが普段使いにおいては標準モデルのA14 Bionic + 4GBで大丈夫です。
細かい改良点として耐水性能が水深4メートルから6メートルに向上しApple独自のMagsafeに対応しました。磁力を使うことでワイヤレス充電器をピタッとくっつけ最大15Wの出力で急速充電が可能です。
[adiphone12]
iPhone(2020)外観デザイン
角張ったスタイルに回帰
iPhone 12シリーズの筐体デザインは丸みのあるデザインから角張ったデザインに新しくなりました。丸みのあったサイドフレームが角張ったフラットなデザインに変更されて、とてもスタイリッシュになった感じがします。
iPhone 12のサイドフレームはアルミニウム素材を採用していて、iPhone 5/5sに近い雰囲気になっています。背面パネルはガラス素材を採用し光沢のあるスタイルとなっています。
iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxはサイドフレームは医療用のステンレススチールを採用していて、とにかくピカピカな金属素材となっています。
iPhone 12の背面パネルは光沢ガラスとなっていますが、iPhone 12 Proの背面パネルはテクスチャードマットガラス素材を採用し指紋の付きにくい落ち着いた雰囲気のスタイルとなっています。
角張ったデザインがとてもカッコイイ。
iPhoneはiPhone 11・11 ProのデザインはiPhone Xから基本的に変わっておらず3世代続きましたが、iPhone 12シリーズは新たな時代の始まりを感じさせてくれるスタイルになっています。
iPhone 12・12 Proの本体サイズ
iPhone 12シリーズの本体サイズは以下のとおりです。
iPhone 12 | iPhone 12 Pro | |||
画面サイズ | 5.4インチ | 6.1インチ | 6.7インチ | |
サイズ | 131.5 × 64.2 × 7.4mm | 146.7 × 71.5 × 7.4mm | 160.8 × 78.1 × 7.4mm | |
重量 | 133g | 162g | 187g | 226g |
iPhone 12 Proはベゼルの幅が狭くなったので6.1インチ・6.7インチと画面サイズが少しだけ大きくなっても筐体サイズの肥大化を極力抑えられています。
筐体の厚みはiPhone 11 Proは8.1mm、iPhone 11は8.4mmあったのに対して、iPhone 12シリーズは7.4mmにスリムダウンに成功。重量も少しだけ軽くなっているので、従来のモデルよりも扱いやすさは向上しているのかなと感じます。
本体カラーのラインナップ
iPhone 12の本体カラーは「ブラック、ホワイト、ブルー、グリーン、レッド」の5色から選ぶことができます。
iPhone 12 Proは「シルバー、グラファイト、ゴールド、パシフィックブルー」の4色の本体カラーから選ぶことができます。
iPhone 12 Proはミッドナイトグリーンは廃止されてパシフィックブルーが追加されました。スペースグレイも名称がグラファイトに変更となりよりブラックな色合いに変更となっています。
iPhone 12・12 Proの画面を比較
3つの画面サイズから選べる
iPhone 12シリーズは5.4インチ、6.1インチ、6.7インチの3つの画面サイズから選ぶことができます。
iPhone 12 | iPhone 12 Pro | |||
画面サイズ | 5.4インチ | 6.1インチ | 6.7インチ | |
パネル | 有機EL(Super Retina XDR)、セラミックシールドガラス | |||
解像度 | 2,340 × 1,080ピクセル | 2,532 × 1,170ピクセル | 2,778 × 1,284ピクセル | |
画素密度 | 476ppi | 460ppi | 458ppi | |
仕様 | リフレッシュレート60Hz、HDRディスプレイ、2,000,000:1コントラスト比(標準)、True Toneディスプレイ、広色域ディスプレイ(P3)、最大輝度800ニト(標準) |
iPhone 12とiPhone 12 Proは同じ6.1インチの画面サイズを採用しており、5.8インチから0.3インチほどサイズが大きくなったことになります。
画面解像度はiPhone 12は460ppiに高精細になってiPhone 12 Proと同等となりました。つまり、ディスプレイに関しては無印もProもほぼ同じということです。
iPhone 12、iPhone 12 Proともに有機EL(Super Retina XDR)で広色域ディスプレイ(P3)、True Toneディスプレイに対応し、保護ガラスがCeramic Shield(セラミックシールド)を採用しています。
セラミックシールドを採用することでガラスの強度が4倍向上し、地面に落としても割れるリスクが減ることになります。なお、iPhone 12のガラスへの傷の付きやすさは従来のモデルと変わりはありません。
リフレッシュレート120Hzに非対応
2020年のiPhone 12 ProはProMotionディスプレイに対応し120Hzのリフレッシュレートになると噂されていましたが、残念ながらPro Motionディスプレイには非対応です。
現行のジェスチャー操作対応のiPhone X以降の機種のタッチサンプリングは120Hzですが、画面のリフレッシュレートは60Hzのままです。
Pro MotionディスプレイはすでにiPad Proで採用されてるのでiPhoneでも対応可能ですがバッテリーの消費などを考慮してまだ採用すべきではない判断なのでしょう。
追記:iPhone 13 Proで120HzのProMotionテクノロジーに対応しました。120Hzの滑らかディスプレイが欲しいならiPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Maxにしましょう。
顔認証に対応、指紋認証は非対応
iPhone 12・12 Proの生体認証は顔認証のFace IDに対応しています。
前面の上部にTrueDepthシステムを搭載していて高度な顔認証により顔を向けるだけで画面ロック解除したり、Apple Payによる支払い決済が可能です。
Face IDの精度や速度は従来のモデルと同じですがiPhone 12はマスクをしていても認証ができるようになりました。(iOS 15.4以降)
iPhone 11より以前のFace IDはマスクしてると顔認証ができないので大きな進化です。
ただし、iPhone 12も横向きにした状態では顔認証できないのでゲームしてると少し不便を感じることがあるので横向きでもFace IDを使いたいならiPhone 15・14・13がおすすめです。
iPhone 12・12 Pro SoCの性能を比較
A14 Bionicチップを搭載
モデルチェンジのたびにCPUの性能が向上しているiPhoneですが、iPhone 12・12 ProではA14 Bionicを搭載します。
機種 | iPhone 12 | iPhone 12 Pro | iPhone 11・11 Pro | |
---|---|---|---|---|
SoC | A14 Bionic | A13 Bionic | ||
CPU | 高性能2コア + 高効率4コア | 高性能2コア + 高効率4コア | ||
GPU | 4コア | 4コア | ||
Neural Engine | 16コア(毎秒11超回) | 8コア(毎秒6超回) | ||
メモリ | 4GB | 6GB | 4GB | |
プロセスルール | 5nm | 7nm | ||
トランジスタ数 | 118億個 | 85億個 |
A14 Bionicは5nmプロセスで製造されたチップで118億個のトランジスタを内蔵しパフォーマンスと電力効率がさらに向上しており、先に発表されたiPad Air 4にも採用されたチップです。
A12 BionicよりもA14 BionicはCPUが40%、GPUが30%向上しています。
機種 | iPhone 12 | iPhone 12 Pro | iPhone 11・11 Pro | iPhone XS |
---|---|---|---|---|
SoC | A14 Bionic | A13 Bionic | A12 Bionic | |
シングルコア | 1594 | 1579 | 1323 | 1106 |
マルチコア | 4097 | 4044 | 3378 | 2531 |
GPU | 9289 | 9321 | 7717 | 4451 |
A13 Bionic → A14 BionicになることでCPUとGPUの処理性能は大きく向上しています。CPUは20%、GPUは30%ほど性能が向上しています。
さらに、ニューラルエンジンの性能が向上し機械学習のパフォーマンスが2倍向上。機械学習アクセラレータにより、計算処理能力も10倍になったことからスコアでは出てこない部分でiPhone 12・12 Proは大きく向上しています。
A14 Bionicのプロセスルールは5nmに微細化したことで電力効率も向上してるので電池持ちの向上も期待できます。ちなみに、iPhone 12のバッテリー容量は現行モデルよりも少なくなっている可能性があります。
- iPhone 12(5.4インチ):2,227mAh
- iPhone 12(6.1インチ):2,775mAh
- iPhone 12 Pro(6.1インチ):2,775mAh
- iPhone 12 Pro Max(6.7インチ):3,687mAh
これは、認証機関データベースにiPhone 12が登録されて、ここにバッテリー容量の記載があったとのこと。iPhone 11 Proのバッテリー容量が3,046mAhだったので300mAhも少なくなってしまうようです。
ただ、A14 Bionicはプロセスルールが微細化しさらなる省電力化が期待できるので、バッテリー容量が少なくなっても駆動時間を維持できるのかもしれないですね。
メインメモリの容量について
iPhone 11シリーズのメインメモリは4GBの容量でした。2020年モデルのメインメモリの容量は公式では明らかにしていませんが、iPhone 12は4GBのまま、iPhone 12 Proは6GBとなっています。
iPhone 12 | iPhone 12 Pro | |||
メインメモリ | 4GB | 6GB |
AntutuでiPhone 12、iPhone 12 Proの性能を比較してみました。
iPhone 12よりもiPhone 12 Proの方がわずかにスコアが伸びていますが、これはメインメモリとストレージ容量の違いが数値に出ているのかもですね。MEMの数値がiPhone 12 Proの方が高くなっています。
ちなみに、iPhone 12、iPhone 12 Proで動作速度の違いを体感することはできません。ただ、iPhone 12 ProはトリプルカメラにLiDARスキャナを搭載するなどiPhone 12よりも処理するデータ量が多くなっています。
そのあたりでメインメモリを活用しているのでしょう。
ストレージ容量について
現行のiPhoneのストレージ容量は64GBからとなっていますが、iPhone 12は64GB、iPhone 12 Proは128GBから選ぶことができるようになります。
iPhone 12 | iPhone 12 Pro | |
64GB | ○ | – |
128GB | ○ | ○ |
256GB | ○ | ○ |
512GB | – | ○ |
最近のスマホは128GBのストレージ容量がスタンダードになりつつあります。iPhone 12は64GBのままなのは残念ではありますが、上位モデルのiPhone 12 Proの最小容量は128GBとなったのは安心感があります。
128GBの容量があれば写真や動画をたくさん撮影したとしても、そこそこ使うことができます。
iPhone 12・12 Pro カメラの比較
リアカメラのスペック
iPhone 12は超広角 + 広角のデュアルカメラ、iPhone 12 Proは超広角 + 広角 + 望遠のトリプルカメラにLiDARスキャナという構成となっています。
iPhone 12 | iPhone 12 Pro | iPhone 12 Pro Max | |
超広角 | 1200万画素・f/2.4・13mm | ||
広角 | 1200万画素・f/1.6・26mm | 1200万画素・f/1.6・1/1.9型のイメージセンサー・26mm | |
望遠 | – | 1200万画素・光学2倍(52mm)・f/2.0 | 1200万画素・光学2.5倍(65mm)・f/2.2 |
ToF | – | LiDARスキャナ | |
手ぶれ補正 | デュアル光学式 | イメージセンサーシフト光学式 | |
静止画仕様 | 最大5倍ズーム、スマートHDR3、ナイトモード、Deep Fusion、ポートレート | 最大10倍ズーム(Maxは12倍ズーム)、Apple ProRAW、スマートHDR3、ナイトモード、Deep Fusion、ナイトモードポートレート | |
動画仕様 | 4K(24/30/60fps)、1080p(24/30/60fps)、1080pスローモーション(120・240fps)、Dolby Vision対応HDRビデオ撮影(30fps) | K(24/30/60fps)、1080p(24/30/60fps)、1080pスローモーション(120・240fps)、Dolby Vision対応HDRビデオ撮影(60fps) |
いずれも1200万画素のイメージセンサーを搭載していますが、広角カメラのレンズがf/1.6と明るいものに刷新されて27%多くの光を取り込むことができ、暗いところでの撮影が得意になっています。
さらに、広角カメラのレンズは6枚構成から7枚構成になったことで、よりシャープな写真を撮影できるようになっています。
iPhone 12 Proの望遠カメラは光学2倍の望遠レンズを搭載しiPhone 12 Pro Maxは広角カメラのイメージセンサーが47%大きく光学2.5倍の望遠レンズを搭載しています。
画角の違いをiPhone 12・12 Proで比較するとこうなります。
超広角と広角カメラだけ使いたいのであればiPhone 12を選んでおけば問題はないでしょう。iPhone 12でもデジタルズームで望遠画角で撮影することもできます。
では、iPhone 12 Proを選ぶメリットはないのか?そう思ってしまいますよね。望遠カメラを搭載しているので2倍ズーム時の画質がキレイになっているのと、最大ズームが5倍から10倍とさらに拡大することができます。
ただし、2倍ズームくらいであればパッと見た感じで画質に差はありません。
部分拡大することで、ようやく画質に差が出てくるレベルです。
光学2倍の望遠カメラを搭載しているiPhone 12 Proの方が明らかに高精細な画質になっています。なので、望遠で5倍とか高倍率ズームを使うことが多いならiPhone 12よりもiPhone 12 Proを選ぶのがいいでしょう。
また、iPhone 12 Proは望遠カメラを搭載していることで背景をぼかすことができるポートレートモードの精度も向上しています。
iPhone 12のポートレートモードは精度が向上してますが、たまにストローが消えないなどiPhone 12 Proに比べるとポートレートの精度が劣ります。これは、望遠カメラを搭載していない差が出てきているようです。
LiDARスキャナは通常のポートレートモードでは動作していないようで、人物撮影のポートレートモードになると動作してオートフォーカスの処理をして精度の高いピント合わせをしているようです。
iPhone 12 ProのLiDARスキャナは人物ポートレートモードのときには間違いなく作動してるっぽい。センサーを指で隠すとピントが合わなくなる。
— かずやシンスペース (@Logkazu) October 24, 2020
左 センサー隠す 右 通常 pic.twitter.com/A76gBYWxK1
試しにLiDARスキャナを手で塞いで子どもを撮影してみましたがピントがずれてしまいまうんですよね。モノに対してはピントがずれたり、画質に差が出ることはありません。
ナイトモードポートレート時はLiDARスキャナが使われているのがわかった。つーことは、こんな感じ?
— かずやシンスペース (@Logkazu) October 25, 2020
ポートレート(モノ):広角と望遠で背景処理
ポートレート(人物):広角と望遠で背景処理 + LiDARでオートフォーカス処理
ナイトモードポートレート(人物・モノ):LiDARで背景処理 pic.twitter.com/fCu2GAqpUA
あくまで、人物ポートレートとナイトモードポートレートでLiDARスキャナを活用しているような感じとなっています。
iPhone 12・12 ProはスマートHDR3に対応しシチュエーションを自動的に判別して明暗差のあるシーンも肌の質感や色の彩度を保持しながら違和感のない明るさに調整してくれます。
さらに、Deep Fusionとナイトモードが改善されて中程度の光量から低光量で撮影する時も複数の露出を分析することで質感の高いよりキレイで自然な写真を簡単に撮影できるようになっています。
なお、iPhone 12 Pro Maxの広角カメラは強力な手振れ補正ができるイメージセンサーシフト光学式を搭載しています。
センサーシフト光学式手振れ補正は毎秒5,000回のブレ調整をする高性能なOISとなっていて、iPhone 12・12 Proよりも高精細な写真を気軽に撮影できるようになっています。どんな写真を撮影できるのかとても楽しみですね。
フロントカメラのスペック
iPhone 12とiPhone 12 Proのフロントカメラのスペックは全く同じとなっていて、1200万画素のイメージセンサーにf/2.2のレンズを搭載したカメラとなっています。
iPhone 12 | iPhone 12 Pro | iPhone 12 Pro Max | |
インカメラ | 1200万画素・f/2.2 | ||
仕様 | スマートHDR 3、ポートレートモード、ナイトモード、Deep Fusion、アニ文字とミー文字、4Kビデオ撮影(24/30/60fps)、Dolby Vision対応HDRビデオ撮影 |
スマートHDR 3、ナイトモード、Deep Fusionにも対応しているので自撮りでも暗いところで明るく撮影することも可能となっています。もちろん、pポートレートモードも使うことができるので雰囲気ある自撮り写真を撮影できます。
[adiphone12]
iPhone 12・12 Pro 充電・通信性能の比較
Lightningポートを採用
iPhone 12/12 Proの充電ポートはLightningが採用しています。筐体が刷新されるのでUSB-Cポートに変更して欲しい思いはありましたがLightningポート継続採用となります。
別売りの20W以上の電源アダプタを使うことで高速充電に対応しています。
iPhone 12 mini | iPhone 12 | iPhone 12 Pro | iPhone 12 Pro Max | |
急速充電 | 30分で50%充電 | 30分で50%充電 | ||
ビデオ再生 | 15時間 | 17時間 | 20時間 | |
ビデオ再生(ストリーミング) | 10時間 | 11時間 | 12時間 | |
オーディオ再生 | 50時間 | 65時間 | 80時間 |
USB-C – Lightningケーブルは付属しますが、Apple 20W USB-C電源アダプタは同梱してこないので、電源アダプタがない方は別で購入する必要があります。
ワイヤレス充電・Magsafe充電に対応
iPhone 12、iPhone 12 ProはQi対応のワイヤレス充電と、MagSafeワイヤレス充電に対応しています。
- Qiワイヤレス:最大7.5W充電
- MagSafeワイヤレス:最大15W充電
従来のQiワイヤレス充電だと最大7.5Wの充電出力となりますが、Appleが独自で開発したMagSafe充電器なら最大15Wの充電出力でiPhoneのバッテリーを補給することができます。
MagSafeは磁力を使うことで充電器をiPhoneにくっつけて充電する仕組みとなっています。磁気に弱いカード類が心配となりますが、シールド機能があるので、クレジットカードをケースに入れて使うこともできます。
Apple Watchを経由してiPhoneをワイヤレスで充電することもできるMagsafeデュアル充電器もあります。
ケーブル1本で2台を充電できるということですね。
iPad Proにも磁石を内蔵することでMagic Keyboardでワイヤレス充電器のような使用感を実現していますが、同じように磁石でくっ付けるスタンドが登場する可能性もあるのかもしれませんね。
次世代通信規格5Gに対応
2020年のiPhone 12シリーズは5G通信に対応しています。
iPhone 12 | iPhone 12 Pro | |||
画面サイズ | 5.4インチ | 6.1インチ | 6.7インチ | |
5G通信 | Sub-6(米国はミリ波対応) | |||
Wi-Fi | Wi-Fi 6(ax) |
高速通信に優れた28GHz帯のmmWave(ミリ波)は米国のみ使えて、日本では電波を遠くに飛ばせる6GHz帯(Sub-6)を使った5Gをを使った通信が可能となっています。
実際に5Gで通信して速度を計測してみました。
受信 送信 |
5G(Sub-6) | 4G LTE |
---|---|---|
1回目 | 318 Mbps 87.6 Mbps |
112Mbps 11Mbps |
2回目 | 342 Mbps 83 Mbps |
87Mbps 9Mbps |
3回目 | 238 Mbps 53 Mbps |
84Mbps 12Mbps |
4回目 | 347 Mbps 76 Mbps |
118Mbps 14Mbps |
5回目 | 314 Mbps 79 Mbps |
101Mbps 15Mbps |
5Gはドコモ、au、ソフトバンクでも2020年3月にサービスを開始していますが、通信速度が4Gよりも10倍以上となり実際の通信速度は100Mbps〜1Gbpsほどに高速化されます。
通信速度だけでなく遅延も1/5(1ms)になり遠隔操作が容易になるなど大きな可能性を秘めた通信規格。ただし、iPhone 12/12 Pro(2020)が5Gに対応することでどんな恩恵を受けることができるのかは未知数です。
アプリのインストールや映画コンテンツのダウンロードなど今まで数分かかっていたのが数秒で完了できるようになるので快適度は4Gとは比べものにならないくらい向上することになりそうですね。
https://sin-space.com/entry/5g-price-hikaku
iPhone 12(2020)価格
iPhone 12シリーズの価格は以下の通りです。
64GB | 128GB | 256GB | 512GB | |
iPhone 12 Pro | – | 117,480円 | 129,580円 | 153,780円 |
iPhone 12 Pro Max | – | 129,580円 | 141,680円 | 165,880円 |
iPhone 12 | 94,380円 | 99,880円 | 111,980円 | – |
iPhone 12 mini | 82,280円 | 87,780円 | 99,880円 | – |
iPhone 11は発売当初は74,800円だったのでiPhone 12は1万円ほどの値上げとなってしまいましたが、5G対応で画面解像度が向上して筐体サイズがコンパクトになって使いやすくなったことを考えると妥当な価格設定でしょうか。
6.1インチ iPhone 12、iPhone 12 Pro どっちがいい?
iPhone 11シリーズは無印とProで画面と筐体サイズが異なっていたので、サイズで選ぶこともできましたが、iPhone 12シリーズの6.1インチモデルは無印とProでは画面と筐体サイズが全く同じとなっています。
6.1インチのiPhone 12とiPhone 12 Proの違いをまとめるとこんな感じです。
iPhone 12 | iPhone 12 Pro | |
画面サイズ | 6.1インチ | |
筐体サイズ | 146.7 × 71.5 × 7.4mm | |
重量 | 162g | 187g |
CPU | A14 Bionic | |
メインメモリ | 4GB | 6GB |
ストレージ | 64/128/256GB | 128/256/512GB |
生体認証 | 顔認証・Face ID | |
リアカメラ | 広角 + 超広角 | 広角 + 超広角 + 望遠 + LiDAR |
カメラの機能 | 光学式手ぶれ補正 ナイトモード Deep Fusion – Dolby Vision対応HDRビデオ撮影 |
デュアル光学式手ぶれ補正 ナイトモードポートレート Deep Fusion Apple ProRAW Dolby Vision対応HDRビデオ撮影 |
ストレージ | 64/128/256GB | 128/256/512GB |
モバイル通信 | 5G(Sub-6)に対応 | |
Wi-Fi | Wi-Fi 6対応 | |
本体カラー | 5色 | 4色 |
価格 | 85,800円(税込 94,380円) | 106,800円(税込 117,480円) |
筐体サイズはどちらも同じですが、重量がiPhone 12の方が162gと25gも軽くなっています。カメラの数が少ないのが影響しているのでしょう。とにかく、重量が軽いのでiPhone 12は扱いやすい端末となっています。
大きな違いはリアカメラの数でしょう。iPhone 12はデュアルカメラ、iPhone 12 Proはトリプルカメラに被写体の距離を正確に計測できるLiDARスキャナを搭載しています。
LiDARスキャナがあることで暗所撮影のオートフォーカスの精度が向上、さらにナイトモードポートレートモードに対応し出来ることが多くなっています。カメラの画質というか使いやすさを重視するならiPhone 12よりもiPhone 12 Proを選んだ方がいいのかもしれません。
価格を少しでも抑えたいならiPhone 12 ProではなくiPhone 12の方が安いのでおすすめです。動作速度が遅いということもないですし、カメラにこだわりがないにであればiPhone 12で十分使えるスペックとなっています。
→ iPhone 12 Pro、iPhone 12はこちら
→ iPhoneの比較はこちらです。
→ 新型iPhone 16 について
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