iPhone 12・11・XR 比較

iPhone 12、iPhone 11、iPhone XRはいずれも6.1インチのディスプレイを搭載したiPhoneのスタンダードモデルですが、

いずれのモデルも6.1インチサイズなのでそこまで大きな違いはないですが、iPhone 12は画面サイズはそのままに筐体をダウンサイジングしコンパクトになり、画面解像度がPro並に向上し、5G通信に対応するなど大きく進化しています。

ということで、iPhone 12とiPhone 11とiPhone XRのデザイン、スペック、性能、カメラ、価格の違いについて徹底比較しているので、どれをを購入するか迷っている方は参考にしてください。

iPhone 12・11・XRスペックを比較

iPhone 12、iPhone 11、iPhone XRは全て6.1インチのディスプレイを搭載した端末ですが、iPhone 12は有機ELディスプレイを採用することでベゼルの幅が狭くなり筐体がコンパクトになり軽量化しています。

iPhone 11とiPhone XRは筐体サイズが同じです。

iPhone 12・11・XR 違いを比較
iPhone 12・11・XR 違いを比較
iPhone 12・11・XRの違い比較
  iPhone 12 iPhone 11 iPhone XR
画面サイズ 6.1インチ
ディスプレイ 有機EL(2,532 × 1,170ピクセル) 液晶(1,792 × 828ピクセル)
3D Touch 非搭載(触覚タッチ)
CPU A14 Bionic A13 Bionic A12 Bionic
メインメモリ 4GB 4GB 3GB
ストレージ容量 64/128/256GB 64/128GB
リアカメラ 1200万(広角f/1.6・超広角f/2.4)
ナイトモード、Deep Fusion、スマートHDR3、4K動画撮影(24/30/60fps)、オーディオズーム
1200万(広角f/1.8・超広角f/2.4)
ナイトモード、Deep Fusion、スマートHDR2、4K動画撮影(24/30/60fps)、オーディオズーム
1200万(広角f/1.8)
スマートHDR、4K動画撮影(24/30/60fps)
インカメラ 1200万画素・f2.2
4K動画撮影(30/60fps)、Dolby Vision対応HDRビデオ撮影、ナイトモード、Deep Fusion
700万画素・f2.2
生体認証 顔認証・Face ID
空間認識 超広帯域U1チップ
Wi-Fi Wi-Fi 6(802.11ax) Wi-Fi 5(802.11ac)
モバイル通信 5G対応(Sub-6) ギガビット級4G LTE 4G LTE-Advanced
SIMカード デュアルSIM(nano-SIMとeSIM)
耐水防塵 IP68(水深6mまで) IP68(水深2mまで) IP67(水深1mまで)
ワイヤレス充電 Magsafe/Qiワイヤレス充電 Qiワイヤレス充電
おサイフケータイ FeliCa対応、予備電力機能付きエクスプレスカード
オーディオ再生 空間オーディオ再生、Dolby Atmosに対応
バッテリー駆動時間 ビデオ再生:17時間 ビデオ再生:17時間 ビデオ再生:16時間
フレームの素材 角張ったアルミ + 強化ガラス 丸みのあるアルミ + 強化ガラス
本体カラー 5色(ブルー、グリーン、レッド、ホワイト、ブラック) 6色(パープル、イエロー、グリーン、ブラック、ホワイト、レッド) 6色(ブルー、ホワイト、ブラック、イエロー、コーラル、レッド)
本体サイズ 146.7 × 71.5 × 7.4mm 150.9 × 75.7 × 8.3mm
重量 162g 194g
端末価格 94,380円〜 71,280円〜 60,280円〜

iPhone 12、11、XRともに6.1インチの画面サイズですが、iPhone 12は有機ELディスプレイを搭載し解像度が向上し本体サイズがコンパクトになって軽くなって扱いやすい端末となっています。

さらに、高性能のA14 Bionicプロセッサを搭載し処理性能が向上、IP68等級水深6メートルの耐水性能、5Gの高速通信に対応し大きく性能を向上しているので、単純に性能と使いやすさだけで判断するのならiPhone 11よりもiPhone 12の方がいいということになります。

iPhone 12の特徴

iPhone 12
iPhone 12

iPhone 12は6.1インチの有機ELディスプレイ(Super Retina XDR)を搭載したことにより筐体サイズが小型化し軽くなった端末でデザインも他のモデルと違って角張ったフラットなスタイルを採用してるのも大きな特徴となっています。

iPhone 12のメリット
  • 角張ったスタイルでスタイリッシュに
  • 画面サイズそのままに本体サイズが小型化
  • 本体重量が軽いので持ちやすい
  • カメラの画質、背景ぼかしの精度が向上
  • Face ID(顔認証)がマスクに対応した
  • 超広角カメラでナイトモードが使える
  • HDR動画撮影に対応した(30fps限定)
  • MagSafeアクセサリが使える
  • 高速の5G(Sub-6)通信に対応している
iPhone 12のデメリット
  • 電池持ちがiPhone 13より持たない
  • Touch ID(指紋認証)が使えない
  • 横向きFace IDに対応していない
  • 120Hzのリフレッシュレートに非対応
  • 望遠カメラを搭載していない

スペック面も強化されていて画面解像度が1,792 × 828 → 2,532 × 1,170ピクセルになって画素密度が326ppi → 460ppiと高精細な表現が可能です。

デュアルカメラの広角カメラはf/1.6の明るめのレンズを搭載しA14 BionicのNeural engineを活用することでスマートHDR 3やDeep FusionでiPhone 11やXRよりも高精細で自然な写真を撮影できます。

カメラの画質はかなり向上しているので少しでもキレイな写真を撮影したいならiPhone 12がおすすめです。

また、専用のMagsafe充電器でワイヤレスで最大15Wの急速充電にも対応しはかなり完成された端末になっています。

ただし、指紋認証機能には非対応となっているのでマスクをしている時はFace IDが使えずにパスコードの入力が必要となります。これは、最新のiPhoneの欠点ともいっていいかもですが、Apple Watchを組み合わせることでマスクをしていてもFace IDで画面ロック解除することもできます。

iPhone 12は現在は中古で購入することになりますが、64GBモデルが47,800円前後で手に入れることができます。また、ドコモやUQ mobileなどの認定中古品もあるので意外と幅広く購入できます。

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iPhone 11の特徴

iPhone 11
iPhone 11

iPhone 11は6.1インチの液晶ディスプレイ、A13 Bionic、リアカメラに広角と超広角のレンズを搭載の2019年に発売されたモデルで、そこそこ大きい画面サイズに性能の高いプロセッサを搭載し型落ちモデルですが快適に使える性能を持っています。

iPhone 11のメリット
  • 6.1インチが大きくて見やすい
  • デュアルカメラで視野に広い撮影ができる
  • SoCが現役で使える性能を持ってる
  • おサイフケータイ(Felica)に対応
  • IP68の防水防塵で濡れても使える
  • カラフルな本体カラーを6色から選べる
  • 価格が安めで購入費用を抑えられる
iPhone 11のデメリット
  • 顔認証がマスクに対応していない
  • 横向きFace IDに対応してない
  • ベゼルの幅が(画面黒縁)が太め
  • 本体端末が8.3mmと少し分厚い
  • 望遠カメラを搭載していない

基本的な機能は全て網羅しているのでiPhone 11を選んでおけば何も不都合を感じることはないでしょう。最新のモデルと比べると発熱しやすくて電池が持たなかったりしますが使えます。

ただし、iPhone 11は液晶を採用してることもありベゼルの幅が他のモデルよりも太いので筐体サイズが大きめです。外での視認性も少し暗くなる傾向があるので視認性を重視するならiPhone 12がおすすめです。

iPhone 11の筐体デザインは個人的には可愛らしくて愛嬌のあるスタイルで好きですが、筐体サイズが大きくて片手で操作できない、Face IDはマスク非対応、横向き非対応のは残念ポイントですね。

端末価格は中古で64GBが37,800円〜と安いです。ドコモ「docomo Certified」、ソフトバンク「認定中古品iPhone」でも認定中古品を安く購入できます。

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iPhone XRの特徴

iPhone XR
iPhone XR

iPhone XRは6.1インチの液晶ディスプレイ、A12 Bionicプロセッサを搭載した2018年に発売された端末となっています。

iPhone XRのメリット
  • 画面サイズが使いやすい大きさ
  • A12 Bionicはまだ現役で使える性能
  • おサイフケータイ(Felica)に対応
  • IP67の防水防塵で濡れても使える
  • カラフルな本体カラーを6色から選べる
  • 購入費用を抑えられる
iPhone XRのデメリット
  • マスクしながらFace IDを使えない
  • 液晶ディスプレイで画面が少し暗め
  • ベゼル(画面黒縁)が太め
  • 本体端末が8.3mmと少し分厚い
  • 超広角・望遠カメラは非搭載
  • 電池持ちは少し良くない

画面サイズ、筐体サイズ、重量はiPhone 11と全く同じなので、使い勝手はほぼ同じとみていいでしょう。SoCはA12 Bionicにシングルカメラ仕様で耐水性能が控えめですが、性能やカメラにこだわりがないならiPhone XRでも十分使えます。

なお、iPhone XRもFace IDのみの対応で、指紋による生体認証は非対応となっています。i

iPhone XRは中古のイオシスで30,800円〜、ドコモの認定中古品でも購入可能でバッテリーが劣化している可能性が高いですがバッテリー交換をAppleですれば延命できます。

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iPhone 12・11・XR 違いを徹底比較

本体サイズ・画面サイズの違い

iPhone 11は6.1インチのみですが、iPhone 12は5.4インチと6.1インチの画面サイズから選ぶことができます。

iPhone 11とiPhone XR
外観の違いを比較
iPhone 12とiPhone 11/XRの違い比較
  iPhone 12 iPhone 11 iPhone XR
画面サイズ 6.1インチ
本体サイズ 146.7 × 71.5 × 7.4mm 150.9 × 75.7 × 8.3mm
重量 162g 194g

iPhone 11とiPhone XRの本体サイズ、重量は全く同じとなっていますが、iPhone 12は6.1インチのディスプレイを搭載しながら筐体サイズを小型軽量化しています。

iPhone 12・11・XR 本体サイズの違い
iPhone 12・11・XR 本体サイズの違い

iPhone 11・XRは丸みのあるスタイルになっているのに対して、iPhone 12はフラットエッジフレームを採用した角張ったスタイルとなっています。

どちらもアルミ素材のフレームに光沢ガラスパネルを採用していますが、デザインが変わったことで雰囲気はかなり異なっていてiPhone 12の方がスタイリッシュなスタイルとなっています。

前面ガラスの素材はiPhone 11/XRは一般的な強化ガラスを採用しているのに対して、iPhone 12は通常の強化ガラスの4倍の耐久性を持ったCeramic Shieldガラスを採用しています。

筐体の違いを比較
  iPhone 12 iPhone 11 iPhone XR
前面ガラス Ceramic Shieldガラス(4倍の耐久性) 強化ガラス
サイドフレーム 角のあるアルミニウム素材 丸みのあるアルミニウム素材
背面パネル 光沢のあるガラス素材

前面ガラスの素材はiPhone 11/XRは一般的な強化ガラスを採用しているのに対して、iPhone 12は通常の強化ガラスの4倍の耐久性を持ったCeramic Shieldガラスを採用しています。

iPhoneを落としたくはないものの、手が滑って地面に叩きつけられて画面が割れてしまった…ということを防げる可能性がiPhone 12だと手に入れることができます。

生体認証を比較

iPhone 12、iPhone 11、iPhone XRはTrueDepthカメラによる顔認識機能(Face ID)を使って画面ロック解除ができます。

iPhone 12のFace ID
FaceIDによる画面ロック解除

iPhoneのFace IDはどのモデルも精度の高いので暗いところでもしっかりと顔を認証し画面ロック解除してくれますし、Apple Payによる支払い決済も顔を向ければ瞬時に起動してできるのでとても便利です。

ただし、指紋認証のTouch IDには非対応でマスクをしていると画面ロック解除ができずパスコードの入力が必要となります。

解像度・ディスプレイの違いを比較

iPhone 12、iPhone 11、iPhone XRは6.1インチのディスプレイを搭載していますが、iPhone 12は有機EL、iPhone 11とXRは液晶ディスプレイとなっています。

iPhone 12とiPhone 11/XRの違い比較
  iPhone 12 iPhone 11 iPhone XR
画面サイズ 6.1インチ
ディスプレイ 有機EL(2,532 × 1,170ピクセル) 液晶(1,792 × 828ピクセル)
画素密度 460ppi 326ppi
仕様 Super Retina XDR(有機EL)、HDRディスプレイ、広色域ディスプレイ(P3)、True Toneテクノロジー Liquid Retina HD(液晶)、広色域ディスプレイ(P3)、True Toneテクノロジー

同じ6.1インチのディスプレイですが、iPhone 12はエッジのあるフレームを採用したことでベゼルの幅と本体サイズを削ぎ落として小型化を実現しています。

iPhone 12・11/XR 画面と筐体を比較
iPhone 12・11/XR 画面と筐体を比較

iPhone 12の解像度は2,532 × 1,170ピクセルです。iPhone 11・XRの1,792 × 828ピクセルよりも高解像度のディスプレイを搭載しています。

iPhone 12・11/XRの解像感
iPhone 12・11/XRの解像感

こちらの画像は設定画面のアイコンを撮影して拡大したものですが、iPhone 11/XRよりもiPhone 12の方が解像感が高いのが分かります。ただ、目視でその違いを見分けるのは難しいかもしれないですね。

同じラーメンを画面に表示しiPhone 12、iPhone 11で比較してみました。

iPhone 12・11/XRの解像感(ラーメン)
ぱっと見では違いはわからない

ネギの部分を拡大してみました。

iPhone 12・11/XRの解像感(ネギ)

有機ELのiPhone 12の方がなんとなく解像感が高いようにも見えますが、液晶のiPhone 11、iPhone XRでも十分キレイな画質となっているのではないでしょうか。

ただし、iPhone 12は解像度は高くなっていますが表示領域は狭くなってしまいました。iPhone 11、iPhone XRの方が1つの画面に表示できる情報量が多い場合があります。

iPhone 12とiPhone 11の表示領域の違い
画面表示サイズ
  iPhone 12 iPhone 11 iPhone XR
画面サイズ 6.1インチ
解像度 2,532 × 1,170ピクセル 1,792 × 828ピクセル
表示領域(ベースポイント) 844 × 390ピクセル 896 × 414ピクセル
倍率 3倍 2倍

5.8インチのiPhone 11 Proは812 × 375ピクセル、6.1インチのiPhone 12 Proが844 × 390ピクセルと画面表示領域が広くなったのに対して、iPhone 12は896 × 414ピクセル → 844 × 390ピクセルと表示が狭くなっています。

ちょっとした差でありますが、iPhone 8 PlusやiPhone XRからiPhone 12に乗り換えると画面が少し狭いと感じるかもしれませんね。

カメラのスペック・性能の違い

iPhone 12・11・XR リアカメラ
iPhone 12・11・XR リアカメラ

iPhone 12、iPhone 11ともに広角・超広角のデュアルカメラを搭載しています。iPhone XRはシングルカメラとなっています。

カメラの違い比較
  iPhone 12 iPhone 11 iPhone XR
リアカメラ 1200万(広角f/1.6・超広角f/2.4)
ナイトモード、Deep Fusion、スマートHDR3、4K動画(24/30/60fps)、Dolby Vision対応HDRビデオ撮影、オーディオズーム
1200万(広角f/1.8・超広角f/2.4)
ナイトモード、Deep Fusion、スマートHDR2、4K動画(24/30/60fps)、オーディオズーム
1200万(広角f/1.8)
スマートHDR、4K動画(24/30/60fps)
インカメラ 1200万画素・f2.2
4K動画(30/60fps)、ナイトモード、Deep Fusion、Dolby Vision対応HDRビデオ撮影
1200万画素・f2.2
4K動画(30/60fps)
700万画素・f2.2

リアカメラは1200万画素のイメージセンサーを搭載していますが、iPhone 12の広角カメラはf/1.6の明るめのレンズを採用することで暗いところでも手振れのない高精細な写真を撮影できます。

まずはiPhone 11とiPhone XRの広角カメラの画質の違いを比較します。

iPhone 11 広角カメラで撮影
iPhone 11 広角カメラで撮影

拡大して比較してみました。

iPhone 11とXRの広角カメラ画質比較
iPhone 11とXRの広角カメラ画質比較

iPhone XRは少しだけぼやけた感じになった画質になっていますが、iPhone 11はクッキリと表現できているのが分かります。ここまで拡大することはないですが、11,000円の差で少しでも画質が良くなるのは喜ばしいところ。

暗いシーンでiPhone 12、iPhone 11、iPhone XRの広角カメラで画質を比較してみました。

暗いシーン広角カメラのリアカメラの画質比較
暗いシーン広角カメラで撮影

iPhone 12はf/1.6の明るいレンズを搭載していることもあり、iPhone 11・XRよりも明るく撮影できているようにです。iPhone 11も画像処理エンジンが優秀なの不自然のない写真になっているのが分かります。

暗いシーン広角カメラのリアカメラの画質比較(拡大)
暗いシーン広角カメラ(拡大)

iPhone 12は少し明るくなりすぎている感じがありますが、暗いところでの撮影は間違いなく画質が向上しているので、暗めのシチュエーションで子どもを撮影するとか、撮影の幅は広がるのかなと感じます。

iPhone 12とiPhone 11は超広角カメラを搭載しiPhone XRよりも視野の広い写真を撮影できます。

超広角と広角の視野の違いを比較

同じ場所で撮影しているのに10歩くらい引いたところで撮影したかのような写真をかんたんに撮れるので、今までシーンを気軽に撮影することができます。

iPhone 12の超広角カメラは高解像技術・Deep Fusionやナイトモードにも対応しているので画質がiPhone 11よりも向上しています。

こちらは超広角カメラで撮影した写真を部分拡大したものですが、iPhone 11よりもiPhone 12の方が解像感が向上しているのが分かります。超広角カメラの画質を重視するなら11よりも12を選ぶのがイイでしょう。

背景をぼかすポートレートモードはiPhone XRでは人物限定ですが、iPhone 12、11は広角と超広角の二つのカメラを組み合わせることでモノに対しても背景をぼかせるようになりました。

iPhone 11 ポートレートモード

もちろん、ペットも認識できるので背景をきちんとぼかすことができますよ。また、ポートレートモードの撮影可能距離もデュアルカメラになったことで変わっています。

iPhone 11 ポートレートモードの撮影可能距離

実際に計測してみたところポートレートモードが有効になる距離はだいたいこんな感じかな。

  • iPhone XR:約0.2m ~ 約1m
  • iPhone 11 :約0.25m ~ 約2.5m
  • iPhone 12 :約0.25m ~ 約2.5m

また、iPhone XRは「自然光」「スタジオ証明」「輪郭強調照明」の3つのフィルターのみなのに対して、iPhone 11は「ステージ照明」「ステージ照明(モノ)」「ハイキー照明(モノ)」での撮影も可能となっています。

iPhone 11よりもiPhone 12の方が背景処理の精度は高くなっているようです。

iPhone 12・11 ポートレートモード比較

A14 Bionicのニューラルエンジンが高性能になったことによって、認識精度が高くなっているようですね。

iPhone 12、iPhone 11はナイトモードに対応したため暗所撮影で光が足りない場面でも複数枚の画像を撮影して自動的に画像を合成することで明るくノイズの少ない綺麗な写真に仕上げることができるように。

夜間の公園をナイトモードを使って撮影をしてみました。

ナイトモードで夜間も明るく
ナイトモードで撮影すると明るくなる

実際は右の写真くらいの明るさですが、ナイトモードで撮影すれば公園全体に証明があるかのような写真に仕上げることができます。

スマートHDRは逆光でも白トビさせることなく自然な写真に仕上げることができる機械学習処理でiPhone XRも対応していましたが、iPhone 12、11はスマートHDRがさらに進化しています。

CPU・RAM・ストレージの違い

iPhone 12はA14 Bionic、iPhone 11はA13 Bionic、iPhone XRはA12 Bionicを搭載しており、性能だけを単純比較するならA14 Bionicを搭載しているiPhone 12の方が性能が上ということになります。

CPUのスペック比較
  iPhone 12 iPhone 11 iPhone XR
チップ A14 Bionic A13 Bionic A12 Bionic
CPUコア 高性能コア2 + 高効率コア4
GPUコア Apple GPU 4コア
プロセスルール 5nm 7nm N7P 7nmFin FET
トランジスタ数 118億個 85億個 69億個
メインメモリ 4GB 4GB 3GB
Neural engine 第4世代(毎秒11兆回) 第3世代(毎秒6兆回) 第2世代(毎秒5兆回)

A13 Bionicは7nmプロセスルールで製造された新世代のCPUプロセッサで、微細化技術によりトランジスターの数が69億個から85億個に大幅に増えました。

iPhone 11のA13 BionicはiPhone XRのA12 Bionicよりも20%性能が向上、iPhone 12のA14 Bionicは40%性能が向上していて、世代が新しい端末ほどあらゆる処理を快適にこなすことができます。

ただ、iPhone XRのA12 Bionicはまだまだ現役で使うことができるプロセッサとなっていて、2020年9月に発売したiPad(第8世代)にも採用されているものとなっています。

画面解像度が高いタブレットを快適に動作させることができる性能を持っているので、iPhone XRで動作が遅いと感じることは皆無と言ってもいいでしょう。どの端末を選んでも問題はないと思います。

A14 Bionic、A13 Bionic、A12 Bionicの性能を比較してみました。

A14 Bionic・A13 Bionic 性能の比較
iPhone 12・11・XR CPU性能比較
機種 iPhone 12 iPhone 11 iPhone XR
CPU A14 Bionic A13 Bionic A13 Bionic
シングルコア 1594 1321 1101
マルチコア 4097 3321 2145
グラフィック(Metal) 9156 7644 5232

iPhone XR → 11はCPUが60%、GPUが40%ほど向上しています。iPhone XR → 12ならCPUが2倍、GPUが1.8倍ほど性能が向上しているので、新しいモデルになればなるほど処理性能が高くなっているのは間違いないでしょう。

ただ、iPhone XRのA12 Bionicプロセッサでも十分快適な性能を持っているので動画をみたり、Twitterをするくらいなら十分すぎるスペックとなっています。

モバイル通信 速度の違い

iPhone 12は5G通信に対応してますがiPhone 11は5Gに非対応です。

iPhone 11・XR LTE通信の性能
  iPhone 12 iPhone 11 iPhone XR
Wi-Fi Wi-Fi 6 Wi-Fi 5
5G(Sub-6) 対応
4G LTE 4x4MIMOとLAA ギガビット級 2x2MIMOとLAA ギガビット級 2×2 MIMO LTE

ただ、ギガビット級LTEの規格に対応していて、iPhone XRよりも同じLTE回線でも高速データ通信ができます。iPhone 12なら5G(Sub-6)エリアで高速通信が可能となっています。

iPhone XRはWi-Fi 5、iPhone 12、iPhone 11はWi-Fi 6に対応し高速通信が可能でゲームなどの大容量データもスムーズにダウンロードすることができます。

バッテリー駆動時間の違い

iPhone 11は内部構造を大幅に見直したことで、iPhone XRの2,942mAhから3,110mAhにバッテリー容量が増えていることが明らかになっています。

電池持ちを比較
  iPhone 12 iPhone 11 iPhone XR
画面サイズ 6.1インチ
バッテリー容量 2,775mAh 3,110mAh 2,942mAh
ビデオ再生 最大17時間 最大17時間 最大16時間
ビデオ再生(ストリーミング) 最大10時間 最大10時間
オーディオ再生 最大65時間
充電性能 Lightning、急速充電(20W以上の電源アダプタ)に対応
ワイヤレス充電 MagSafeワイヤレス:最大15W充電、Qiワイヤレス:最大7.5W充電 Qiワイヤレス:最大7.5W充電

バッテリー容量だけで比較するとiPhone 11が最も多くなっていますが、iPhone 12に搭載しているA14 Bionicはより省電力なチップなので少ないバッテリー容量でもiPhone 11と同等の電池持ちを実現しています。

iPhone 12はQi規格のワイヤレス充電だけでなく、Apple独自のMagSafe充電器に対応し専用の充電器を使うことで最大15Wの急速充電ができます。

MagSafe充電器
MagSafe充電器

2020年10月のiPhone 12、12 Proの発売から充電器の同梱が無くなったので充電器を持っていない方はApple 20W USB-C電源アダプタか他社の電源アダプタを購入する必要があります。

防水防塵性能の違い

iPhone 12、iPhone 11、iPhone XRは耐水防塵仕様になっているので、少しくらい水に濡れたとしても壊れることがないようになっています。

iPhone 12とiPhone 11/XRの違い比較
  iPhone 12 iPhone 11 iPhone XR
耐水防塵 IP68(水深6mまで) IP68(水深2mまで) IP67(水深1mまで)

iPhone XRは水深1メートルの耐水性能なのに対して、iPhone 11は水深2メートル、iPhone 12は一気に数値を伸ばして水深6メートルまで耐えることができるようになりました。

6メートルになると取りに行くことができないくらいの水深なので、ここまで耐えられてもどうしたらいいのか…となってしまいますが、iPhone 11の水深2メートルくらい耐えることができれば安心感はあるのかもしれません。

カラーバリエーションの違い

iPhone 11、iPhone XRともに全6色のカラーバリエーションがあります。

iPhone 12・11・XR カラーバリエーションの比較
カラーバリエーション
本体カラーを比較
  iPhone 12 iPhone 11 iPhone XR
本体カラー 5色(ブルー、グリーン、レッド、ホワイト、ブラック) 6色(パープル、イエロー、グリーン、ブラック、ホワイト、レッド) 6色(ブルー、ホワイト、ブラック、イエロー、コーラル、レッド)

iPhone 12はiPhone 11にあったパープルとイエローが廃止された代わりにブルーが新色として追加されています。レッドやグリーンなどの色は存続していますが、微妙に色合いが異なっているのが分かります。

iPhone 12・11・XR 端末価格の違い

iPhone 12、iPhone 11、iPhone XRの端末価格を比較しました。

価格比較(税込)
  iPhone 12 iPhone 11 iPhone XR
画面サイズ 6.1インチ
64GB 94,380円 71,280円 60,280円
128GB 99,880円 76,780円 65,780円
256GB 111,980円 88,880円

iPhone 12が発売したことで、iPhone 11とiPhone XRが1.1万円値下げとなり64GBモデルでiPhone 11が82,280円 → 71,280円、iPhone XRが71,280円 → 60,280円で買えるようになりました。

これらのモデルは全てApple StoreでSIMフリー版が販売されているだけでなく、iPhone 12はドコモ、au、ソフトバンクで、iPhone 11はahamo(アハモ)iPhone XRはUQ mobileで中古品を販売しています。

iPhone 12・11・XR どれを買うべきか

最後に最新モデルのiPhone 12、iPhone 11、旧型のiPhone XRのどれを買うべきかまとめたいと思います。

iPhone 12がおすすめの人は

iPhone 12
iPhone 12

iPhone 12は2020年標準モデルで画面サイズを維持しながら筐体サイズを小型軽量化に成功したスタイリッシュな端末です。少しでも新しめのiPhoneを費用を抑えながら欲しいならおすすめです。

iPhone 12がおすすめな人は
  • 高性能なiPhoneを使いたい
  • 6.1インチをよりコンパクトに使いたい
  • 片手でiPhoneを操作したい
  • それなりにカメラの画質にこだわりたい
  • MagSafeでワイヤレス充電したい

iPhone 12は6.1インチのディスプレイを搭載していますが、筐体の横幅は71.5mmに収まっているのでギリギリ片手操作できる筐体サイズで5.8インチのiPhone 11 Proは71.4mmなのでほぼ同じなんですよね。

iPhone 11にあった不満点がiPhone 12で解消された感があるので、ほとんどの方はこのモデルを選んでおけば問題はないように感じます。

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iPhone 11がおすすめの人は

iPhone 11
iPhone 11

iPhone 11は2019年の標準モデルとして発売された端末です。64,800円で買うことができるので、超広角カメラを使いたいけど費用はあまりかけたくないという方におすすめの端末となっています。

iPhone 11がおすすめな人は
  • 高性能なiPhoneを使いたい
  • 大きな画面サイズでiPhoneを使いたい
  • それなりにカメラの画質にこだわりたい
  • 費用をあまりかけたくない

筐体サイズがそこそこ大きいので片手操作は厳しいですが、A13 Bionicプロセッサに超広角 + 広角のデュアルカメラを搭載しているので、使用感としては最新のiPhone 12とほぼ同じです。

ただ、筐体が少し大きいだけ。大きさが気にならないならiPhone 11の方が安く手に入れることができるのでおすすめです。

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iPhone XRがおすすめの人は

iPhone XR
iPhone XR

iPhone XRは2018年の標準モデルとして発売された端末で54,800円で買うことができるので、スペックやカメラにこだわりがなく、とにかく安く高性能なiPhoneが欲しいという方におすすめです。

iPhone XRがおすすめな人は
  • 大きな画面サイズでiPhoneを使いたい
  • それなりにカメラの画質にこだわりたい
  • 費用をとにかくかけたくない

2年前の端末なのでスペック的に心配になりますが、A12 Bionicは2020年モデルのiPad(第8世代)に採用されているプロセッサなので、まだまだ現役で使うことができます。実際に動作が遅いと感じるシチュエーションはありません。

ただし、長くサポートを受けたいのであれば最新のiPhone 12を選んだ方がいいでしょう。十分に使える性能を持っているとはいえ世代が古いのでiPhone 12よりも早くサポートが打ち切られるのは間違いないです。

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