このスマホ…ヤバい。軽い。軽すぎる。大画面なのに軽い!飛んできそう!
SHARP AQUOS zero2(アクオス ゼロ2)は6.4インチサイズのOLEDディスプレイ、Snapdragon 855 + 8GB RAMを搭載。さらに、4倍速ディスプレイでヌルヌルと動くスクロール・ゲーム画面に、141gという世界最軽量ボディのハイエンドスマホです。
ここでは、AQUOS zero2(SH-01M)のデザイン・スペック・使いやすさをレビューしています。画面の滑らかさもスゴイのですが、6.4インチサイズのスマホでこの軽さは反則ですわ…!スゴイ!
この記事の目次
AQUOS zero2(アクオス ゼロ2)の特徴・評価
SHARP AQUOS zero2は各キャリアから販売されて、ドコモがSH-01M、auがSHV47、ソフトバンクはAQUOS zero2のままの名称となります。
6.4インチの画面で大きめサイズのスマホですが、筐体がとにかく軽いのが特徴。AQUOS zero2の本体重量は141gと4.7インチのiPhone 8(148g)よりも軽いんですよね。
これね、実機持ったらホントに驚愕の軽さですよ…。
- 6.4インチ(2,340 × 1,080ピクセル)
- 10億色対応の有機ELディスプレイ
- 4倍速ディスプレイ(240Hz)で滑らか表示
- 顔認証 + 画面内指紋認証のデュアル生体認証
- Snapdragon 855 + 8GB RAMでハイスペック
- ストレージ:256GB(UFS 3.0)
- 標準 + 広角のデュアルカメラを搭載
- IP68等級の防水防塵性能
- 2つの電源ICで充電中も発熱を抑える
- バッテリー容量:3,130mAh
- 本体サイズ:158 × 74 × 8.8mm
- 本体重量:141gで世界最軽量
スマホ本体が軽いだけではなくCPUに最新のSnapdragon 855、8GBと大容量メモリを搭載するなど基本スペックはきちんと押さえています。
microSDカードを入れることはできないのでストレージの増設はできませんが256GBの大容量ストレージを搭載しているのでそんな問題ではないのかな。
ちなみに、UFS 3.0という高速ストレージを搭載したのでゲームデータの読み込みが速いのもAQUOS zero2のスゴイところの一つ。また、充電ICを二つ搭載することで充電経路を分散することで充電時の発熱を抑えることに成功しています。
つまり、充電しながらAQUOS zero2を使っても本体が熱くなりにくい…ってことですね。なんか、色々とスゴイ頑張ってる感じがします!
AQUOS zero2・AQUOS R3の違いを比較
SHARPのハイエンドスマホにはRシリーズ・zeroシリーズの二つの系統があります。
AQUOS zero2 | AQUOS R3 | |
画面サイズ | 6.4インチ(2,340 × 1,080ピクセル) | 6.2インチ(3,120 × 1,440ピクセル) |
ディスプレイ | 有機ELディスプレイ(10億色) | Pro IGZO液晶ディスプレイ(10億色) |
CPU | Snapdragon 855(2.8GHz+1.7GHz オクタコア) | |
メインメモリ | 8GB LPDDR4X | 6GB LPDDR4X |
ストレージ | 256GB(UFS 3.0) | 128GB(UFS)、microSDXC対応(最大512GB) |
生体認証 | 顔 + 画面内指紋認証 | 顔 + 指紋認証 |
リアカメラ | 標準:1220万画素・F/1.7・光学式手ブレ補正 広角:2010万画素・F/2.4 |
標準:1220万画素・F/1.7・光学式手ブレ補正 動画専用:2010万画素・F/2.4 |
インカメラ | 800万画素・F/2.2 | 1630万画素・F/2.4 |
おサイフケータイ | NFC・Felicaに対応 | |
防水防塵 | IP68(お風呂対応) | |
外部ポート | USB-C | USB-C、3.5mmオーディオジャック |
ワンセグ・フルセグ | – | 対応 |
充電 | USB PD 2.0、パラレル充電対応(電源ICを2つ内蔵) | USB PD、ワイヤレス充電Qi対応 |
バッテリー容量 | 3130mAh | 3200mAh |
待受/連続通話時間 | 約490/1900時間 | 約520/1890時間 |
本体サイズ | 158 × 74 × 8.8mm | 156 × 74 × 8.9mm |
筐体素材 | マグネシウム合金フレーム + プラスチック背面パネル | アルミフレーム + ガラス背面パネル |
本体重量 | 141g | 185g |
AQUOS R3は4K解像度のIGZO液晶で消費電力を抑えつつアクションカメラ並みの手ぶれ補正効果のある動画専用カメラ、ワイヤレス充電に対応するなどAQUOS R3は生活を焦点にした端末になっています。
AQUOS zero2は有機ELを搭載しワンセグ、ワイヤレス充電などの機能を省いています。
しかし、4倍速ディスプレイや電源回路を2系統内蔵して充電しながらでも熱を抑えながら使うことができるなどAQUOS zero2はゲームなどコンテンツを楽しむことに特化したスマホとなっています。
こうやって比較するとどっちがいいか迷ってしまいますが、重量が極端に軽いAQUOS zero2はかなりのインパクトがあります。4.7インチのiPhone 8よりも軽い筐体なんですからね…。
AQUOS zero2の動画レビューもしているので合わせてどうぞ!
現在、AQUOS zero2はOCNモバイルONEで新品が37,290円で買うことができます。かなり安くなったのでミドルレンジクラスのスマホを選ぶよりもAQUOS zero2にした方がいいのかもしれません。
また、中古やAmazonでも比較的お手頃価格で手に入れることができます。
パッケージ・付属品
AQUOS zero2はハイエンドスマホらしく黒をベースとしたパッケージとなっています。日本メーカーのスマホはハイエンドでも簡易パッケージを採用しているものが多いですがAQUOS zero2はしっかりしています。
AQUOS zero2の付属品は説明書、USB-C to 3.5mmオーディオジャックの変換アダプタ、SIMカードスロットのピンとなっています。
充電器は付属していないのでUSB-C PD対応の充電器が必要となります。
AQUOS zero2はUSB-C PDの急速充電に対応していて、実際に30WのUSB-C PD充電器を接続で実測12Wでバッテリー補給ができてました。
なので、AQUOS zero2をスピード充電するためには18W・30WのUSB-C PD充電器があるのがいいでしょう。
筐体は薄くて持ちやすい
画面サイズと筐体素材
同じくシャープのハイエンドスマホのAQUOS R3はIGZO Pro液晶を搭載しているのに対して、AQUOS zero2は機ELディスプレイを搭載したモデルとなっています。もちろん、有機ELパネルは自社開発したもの。
有機ELなので両端を曲げることができるのでラウンドエッジスタイルの筐体になっていて6.4インチの大型サイズの画面を搭載していながらも手に馴染む扱いやすいスマホに仕上がっています。
サイドフレームは軽量・高強度なマグネシウム合金フレームを採用していて、アルミ素材を採用しているスマホよりも質感は高いように感じます。
本体右側にサイドボタン、音量調整ボタンを搭載していて一般的なスマホと同じボタン配置ですね。
本体下部に充電用のUSB-Cポートを搭載していて、USB3.1によるデータ通信も可能となっています。(外部モニターへの画面出力はできない。)
画面出力には対応していないのでGalaxy S10のように外部モニターに接続して使うということはできません。なお、3.5mmオーディオジャックは非搭載なので有線で音楽を楽しみたいなら付属の変換アダプタを使う必要があります。
AQUOS zero2はハイエンドスマホでありながら背面パネルには樹脂(プラスチック)素材を採用しています。
価格の高いフラグシップスマホにプラスチックはどうなの…?って思いましたが、141gという世界最軽量の軽さを目指すが故に仕方ないところだったのかもしれません。
とはいえ、加工方法が良いのか色の付け方がいいのか分からないですが、格安スマホのプラスチックのようにチープな雰囲気がないんですよね。これで、超軽いんですからスマホと見たときのバランスはとても良いように感じます。
リアカメラは中央にデュアルカメラ(標準+広角)を搭載しています。
カメラの出っ張りを最小限に抑えられているのも好印象ですね。最近のスマホはカメラが主張しすぎているのでカメラにあまり興味ない方ならこれくらいのスタイルがちょうどいいのかもしれません。
本体上部にSIMカードスロットを搭載していて、付属のピンを使って開くことができます。
nanoSIMが一枚だけ入れることができます。AQUOS R3はmicroSDカードを入れてストレージ容量を増設可能でしたが、AQUOS zero2はストレージ容量が256GBと大容量になったこともありmicroSDカードは非対応となっています。
スマホ本体がとにかく軽い
AQUOS zero2は6.4インチのディスプレイを搭載した大きめのスマホですが、本体重量が驚きの141gとなっています。これね、見た目じゃ分からないんだけど、めっちゃ軽い。
指でつまんでも軽々とAQUOS zero2を持ち上げることができます。
いや、他のスマホも摘めるけどAQUOS zero2は次元の違う軽さ。言いすぎだけど空気のように軽いんですよ。
AQUOS zero2は4.7インチのiPhone 8の148gよりも軽い141gという重量になっていますが、6.4インチのディスプレイを搭載したスマホでは世界最軽量なんだとか。
こんなにも本体サイズに差があるのにね。これね、実際に手に持ってみないと分からないと思うので気になる方はぜひ量販店とかで手にしてみてほしい。
「まじかよ…軽っ。」って言いたくなるから。
AQUOS zero2は6.4インチのディスプレイを搭載していて本体横幅は74mmとなっています。なので、片手操作は難しい大きさです。
しかし、ラウンドフォルムスタイルを採用していて手になじみやすいデザインになっていて、さらに重量が軽いのでカンタンに本体を持ち直すことができるので意外と使いやすいんですよね。
また、Androidの文字入力は片手モードに切り替えることができるので意外と片手での操作も可能なんですよね。
あとはAndroid 10のジェスチャー操作に対応すれば文句はないのですが、現状は前の画面に戻るときやホーム画面に戻るときは下部メニューのボタンをタップする必要があります。
Galaxy S10などはAndroid 10にアップデートして設定を変更することでGoogle Pixel 4・Pixel 3/3aと同じジェスチャー操作にすることができます。
それが出来ないのがねぇ。せっかくならジェスチャー操作できたら良かったのにね。
AQUOS zero2のスゴイ機能
顔認証 + 画面内指紋認証を使える
AQUOS zero2は顔認証による画面ロック解除と指紋認証による画面ロック解除にも対応し、端末のロックの設定画面から「顔認証 + 指紋認証」のどちらかを使って解除することができます。
AQUOS zero2の顔認証はインカメラを使った簡易型のモノとなっています。
AQUOS zero2の顔認証は精度はなかなか良く、サイドボタンでスリープ解除すると同時に認証してロック解除してくれます。
真っ暗闇だったり、マスクをしていると認証できませんが安心してください。AQUOS zero2は画面内指紋認証機能を搭載していて指紋を使って画面ロック解除することができます。
画面内の指紋センサーは画面下の中央に搭載していて、ここに指を当てることで認証することができます。
AQUOS zero2は本体を持ち上げることでスリープ解除することができ、指紋センサーを待機状態にして指紋認証することになります。
認証速度はそんなに速くはないですね。精度もあまり良くない感じで3回に1回は失敗するので、マスクをしている時など顔認証が使えない時は便利なのかな…といったレベルです。(慣れで上達するような気がする。)
画面内指紋認証って各メーカーのハイエンドスマホで採用が進んでるけど、満足いくレベルのモノってないですよね。
だから、AppleはiPhoneでの採用は見送って中途半端なものを搭載しないようにしてるのかな…。iPhone 12は画面内指紋認証を搭載する可能性が高いですが、精度に期待したいところ。
4倍速ディスプレイ(240Hz)で画面が滑らか
AQUOS zero2の有機ELディスプレイはリフレッシュレート240Hzの4倍速パネルとなっています。
AppleのiPad Pro 11インチ・12.9インチ(第3世代)は120HzのProMotionディスプレイを搭載していますが、AQUOS zero2はさらに上を行く240Hzです。
これね、単純に1秒間に240回の画面表示切り替えをしているわけではなく画面の切り替わりの間に黒画面を挿入することにより120Hz → 240Hzにしているんですね。
つまり、基本的にはiPad Proと同じ120Hzの表示更新ですが、黒画面を差し込んで240Hzにしているんですね。こうすることで残像を減らして滑らかでくっきりとした画面表示になるんだそうですよ。
タッチセンサーは240Hzの高速スキャンなので素早いレスポンスが必要な場面で優位に立つことができます。
まさにゲームをすることに最適化したディスプレイといっていいかもしれないですね。
では、実際にAQUOS zero2の4倍速ディスプレイはどれくらい滑らかな動作をするのかAQUOS sense3と比較してみました。
通常のホーム画面も4倍速駆動しているのか、明らかにAQUOS sense3よりも滑らかに動作しているのが分かります。ヌルヌルと動作します。
ただし、4倍速で表示するには設定が必要となり標準設定のままだとTwitterやYouTubeといったアプリは通常の60Hzでの表示になるようです。TwitterやYouTubeといったアプリも4倍速表示するには「設定」→「AQUOS便利機能」の「ゲーミング設定」から…
「登録ゲーム設定」にチェックを入れること4倍速表示をONにすることができます。
AQUOS zero2の4倍速モードでTwitterを起動してみましたがTwitterがヌルヌル動作します。これはちょっと感動ものですよ。
個人的にはゲームの4倍速モードよりも普段からよく使うアプリの方が違いがよく分かるような気がします。実際に荒野行動などゲームもプレイしてみましたが、確かにヌルヌルと動くのですが正直なところ他のスマホとの違いはわかりません。
よく比較してみればAQUOS zero2の方が滑らかに動作し残像も減っているのを確認することはできます。
でも、必須かどうかと聞かれると微妙なところ。タッチパネルの反応も向上しているのでガチプレイヤー勢なら優位に立つことができそうな気がしますが。
充電回路が2つあって熱くなりにくい
ゲームをして遊んでるとバッテリーが少なくなって充電しながら遊ぶ…なんてこともあります。そうすると、本体がめちゃくちゃ熱くなってしまいますよね。
AQUOS zero2は充電中の発熱を抑える対策として、なんと電源ICを2つ搭載したパラレル充電に対応しました。
この発想がなかなか面白いですよね。2つの電源ICを搭載して充電経路を2つに分割することで1箇所に熱が集中しないようにうまく分散できるようになってるのです。
AQUOS zero2とPixel 4で20%あたりから充電してしばらくしてからAntutuの熱管理情報を確認してみたところ、AQUOS zero2の方がバッテリーの温度が低くなっていました。
さらに、充電しながらYouTubeを見てしばらく放置してみました。
AQUOS zero2 | Pixel 4 | |
20% → 50%充電:バッテリーの温度 | 32度 | 38.2度 |
充電しながらYouTube:バッテリーの温度 | 35.5度 | 36.4度 |
充電しながらYouTube:CPUの温度 | 43.2度 | 48.6度 |
バッテリーの温度だけでなくAQUOS zero2の方がCPUの温度が低くなっていて全体的に放熱がうまく行っている感じですね。全体的に放熱がうまく行っている感じです。
充電中の操作ってとにかく本体が熱くなりがちで「大丈夫かな…」と思ってしまいますが、AQUOS zero2なら他のスマホよりも充電しながら熱くなりにくいです。
AQUOS zero2 スペック・性能
CPU・GPUの性能
AQUOS zero2のCPUプロセッサはSnapdragon 855、RAMは8GBと大容量メモリを搭載しています。AQUOS R3は6GBの容量だったのでAQUOS zero2の方がパフォーマンスは上となっていますね。
Geekbench 5でCPUの性能を計測してみました。
参考までにXperia 5との比較スコアも掲載しておきますが、同じプロセッサですがXperia 5の方が少しだけスコアが良くなっていますね。まあ、誤差範囲でしょうか。
AQUOS zero2 | Xperia 5 | |
CPU | Snapdragon 855(2.8GHz+1.7GHz オクタコア) | |
メインメモリ | 8GB LPDDR4X | 6GB LPDDR4X |
CPU シングルコアスコア | 737 | 716 |
CPU マルチコアスコア | 2580 | 2785 |
GPU OpenCL | 2306 | 2331 |
まあ、誤差範囲でしょうかね。
Snapdragon 855は2019年のハイエンドスマホの多くに採用されたハイエンドプロセッサなので、3Dグラフィックスを多用したゲームでも滑らかに動作させることができます。
UFS 3.0ストレージで転送速度が高速化
AQUOS zero2はプロセッサだけでなくストレージにもこだわりがあり、UFS3.0という最新規格のストレージを採用しています。
AQUOS zero2のストレージはAQUOS R3と比較して書き込み速度が約2倍、読込速度が約1.8倍ほど高速されているそうで、大容量データの読み込みが必要となるゲームの起動などが高速化されています。
実際にFortniteの起動時間を計測してみたところ…
- AQUOS zero2(UFS3.0):1分39秒
- Xperia 5(UFS2.1?):1分47秒
…となっていました。そこまで差はなかったですがUFS3.0のストレージを採用しているAQUOS zero2の方が早く起動することができるようです。
Antutuによる総合性能を見てみましょう。
AQUOS zero2 | Xperia 5 | |
CPU | Snapdragon 855(2.8GHz+1.7GHz オクタコア) | |
メインメモリ | 8GB LPDDR4X | 6GB LPDDR4X |
トータル | 420374 | 387645 |
CPU | 132603 | 142632 |
GPU | 147161 | 122812 |
MEM | 75525 | 53335 |
UX | 65085 | 68866 |
CPUのスコアは低めになってしまいましたが、ストレージにUFS 3.0、メインメモリ8GBと容量の多いAQUOS zero2はMEMのスコアが高くなって全体的な性能を押し上げているようです。
実際の動作速度を比較
AQUOS zero2の動作速度をiPhone 11・Pixel 4で比較してみました。
全てハイエンドスマホなのでサクサク動作します。どのスマホを選んでも快適に使うことができるでしょう。
AQUOS zero2の4倍速ディスプレイは普通の使用用途だとあまり恩恵を受けるものではないですがゲームを遊ぶなら恩恵を受けることが多そうです。
現在、AQUOS zero2はOCNモバイルONEで新品が37,290円で買うことができます。かなり安くなったのでミドルレンジクラスのスマホを選ぶよりもAQUOS zero2にした方がいいのかもしれません。
また、中古やAmazonでも比較的お手頃価格で手に入れることができます。
デュアルカメラの画質
AQUOS zero2のリアカメラは標準・広角のデュアルカメラ仕様となっていて、フラットでカメラが目立たないデザインになってるのが印象的です。
リアカメラのスペックはAQUOS zero2・R3ともに同じですが、AQUOS R3は片方のカメラは動画専用カメラだったのに対してAQUOS zero2は写真撮影にも使える広角カメラを搭載しています。
AQUOS zero2 | AQUOS R3 | |
リアカメラ | 標準:1220万画素・F/1.7・光学式手ブレ補正 広角:2010万画素・F/2.4 |
標準:1220万画素・F/1.7・光学式手ブレ補正 動画専用:2010万画素・F/2.4 |
インカメラ | 800万画素・F/2.2 | 1630万画素・F/2.4 |
カメラの機能に関しては正直なところ普通です。画質がものすごくキレイってわけではないですし、望遠カメラがないのも少し物足りないものを感じます。
AQUOS zero2は広角カメラ(iPhone 11でいうなら超広角カメラ)を搭載しているので、視野の広い写真をカンタンに撮影することができます。
このような広い視野での撮影はAQUOS R3ではできなかったので、少し広く撮影したいときに便利なカメラです。ただし、AQUOS zero2の広角カメラは周囲の歪みがあります。
アップデート前のXperia 1も同じようにレンズの歪みがありましたが、AQUOS zero2も同じように四隅がまるーく歪んでしまいます。
AQUOS zero2のリアカメラでどのような写真が撮影できるか試してみました。
金沢はずっと雨か曇りなので比較的暗い場面が多かったですが、光学式手ぶれ補正も内蔵しているので問題なくキレイな写真を撮影することができます。
標準カメラはF/1.7の比較的明るいレンズを搭載しているので夜でも手ブレのない写真を気軽に撮影可能です。
こちらはAQUOS zero2の広角カメラでの撮影です。F/2.4と暗めのレンズなので少し暗くなってしまいますが夜の街中もブレることなくキレイに撮影ができます。
やっぱり広角カメラは周囲が歪んでしまいますね。これはこれでいいけど。標準カメラは歪みがないのでキレイすることができます。
ちなみに、AQUOS zero2は夜景モードなど暗いところを明るくしてしまうモードはないのでiPhone 11やPixel 4など極端に明るく撮影することはできません。
AQUOS zero2とXperia 5で花の撮り比べをしてみました。
どちらがいいか甲乙つけがたいですが、AQUOS zero2はAIオートモードで何を撮影しているかしっかり判断して、被写体をキレイに撮影できるようになっています。
AQUOS zero2は望遠カメラを搭載していませんが、望遠カメラを搭載しているXperia 5よりも高精細な写真を撮れてしまいます…。
AQUOS zero2、Xperia 5、Pixel 4で立て看板の部分を8倍ズーム(デジタル)で撮影して比較してみました。
望遠カメラを搭載しGoogleの高度なAIカメラを搭載しているPixel 4はダントツに高精細な写真に仕上げることができていますが、AQUOS zero2は標準カメラでの撮影でも望遠カメラのあるXperia 5よりも高精細な写真に仕上がっています。
Xperia 5の望遠カメラって…見せかけなのかな?
ステレオスピーカーの音質は良い
AQUOS zero2は音響技術Dolby Atmos(ドルビーアトモス)に対応したステレオスピーカーを搭載しています。スピーカーはUSB-Cの横と受話スピーカーを代用したタイプですね。
音質はスマホの中では良い方でさすがコンテンツ消費にこだわってるAQUOS zero2ですね。YouTubeの音楽の音も広がりのあるステレオサウンドで楽しむことが可能となっています。
端末価格・販売しているところ
AQUOS zero2はドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアで購入することができます。各キャリアの端末価格は以下のとおりです。(発売当初で現在は販売終了となっています。)
ドコモ | au | ソフトバンク | |
一括 | 87,912円 | 97,200円 | 95,040円 |
24回 | 3,663円 | – | 3,960円 |
36回 | 2,442円 | 2,700円 | – |
48回 | – | – | 1,980円 |
25ヶ月後に買い替えた場合 | 58,608円 | 64,800円 | 47,520円 |
一括価格はドコモが87,912円と一番安く買うことができ、さらに5,000ptのdポイントを貰うこともできるので実質82,912円。ソフトバンクの場合は25ヶ月目に機種変更することで実質47,520円となりドコモよりも安いです。
現在、AQUOS zero2はOCNモバイルONEで新品が37,290円で買うことができます。かなり安くなったのでミドルレンジクラスのスマホを選ぶよりもAQUOS zero2にした方がいいのかもしれません。
また、中古やAmazonでも比較的お手頃価格で手に入れることができます。
AQUOS zero2 レビュー・評価:まとめ
AQUOS zero2は6.4インチと大きめの画面ですが軽量なマグネシウム合金のサイドフレームに樹脂素材の背面パネルを採用することで世界最軽量クラスの軽さを実現したフラグシップスマホです。
- 6.4インチの大画面なのに世界最軽量で持ちやすい
- ラウンドフォルムスタイルで筐体の厚みを感じない
- 4倍速ディスプレイで動作がとても滑らかになる
- 顔 + 画面内指紋認証による画面ロック解除ができる
- 2つの電源ICで充電中もあまり熱くならない
とにかく軽いので画面サイズが大きいけど「持ってる」という感覚がないのがいいところ。大きいスマホは重いという固定概念が完全に覆るので気になる方は量販店などで実機を是非とも触ってみて欲しい。
また、顔認証だけでなく画面内指紋認証による画面ロックに対応したのも良いポイントです。
指紋認証の精度はイマイチですが、マスクをしている時や暗闇でもしっかり指を当てることで画面ロック解除することができるので特定のシチュエーションで便利に使えるのかな。
- 画面内指紋認証の精度がイマイチ
- リアカメラは人物撮影が苦手(シャッターラグがある)
- ワイヤレス充電に非対応
AQUOS zero2のリアカメラは普通にキレイな写真を撮影できますが人物撮影に弱い印象があります。
というのも、人の撮影になるとシャッターボタンをタップして2〜3秒くらいタイムラグが生じてしまうことがありシャッターチャンスを高確率で逃すことがあります。
これね。どのようなシチュエーションで発生するかよく分からないんだけど大丈夫なときはシャッターボタンを押した瞬間に写真を撮ることができるんですけど、たまにそれができないことがあります。
あと、撮影した写真がGoogle Photoに保存されない現象(Fileのフォルダの中には保存されている)もあったりと少し不安定さがあるような。この辺りが改善されればとても良い端末なんだけどなぁ…。アップデートで改善してほしい。
というわけで、AQUOS zero2はあくまでゲームを遊ぶのに最適化したスマホなので、この辺りのイマイチポイントをどう見るか…ですかね。
なお、ドコモならdカード GOLDを組み合わせることで通信費用の10%ポイントバックを受けることができるのでお得ですよ。
https://sin-space.com/entry/aquossense3そのほかのAndroidスマホのレビューはこちらです。
https://sin-space.com/entry/bestsmartphoneドコモ、au、ソフトバンクの通信料金比較はこちらをどうぞ。
https://sin-space.com/entry/5g-price-hikaku[vc]
6.4インチはもう大画面ではないですね