Googleの5Gスマホ・Pixel 5が2020年10月15日に発売となりました。Pixel 5は5Gに対応しただけでなく顔認証を廃止して背面型の指紋認証が復活させた従来路線を強いられたスマホとなっています。
雰囲気としてはPixel 4aに近い感じのスマホとなってイアmすが、Snapdragon 765Gに8GBのメインメモリ、広角 + 超広角のデュアルAIカメラを搭載したハイスペックなスマホとなっています。
ここでは、Google Pixel 5のデザイン・サイズ・スペック・使いやすさをレビューしているので、Googleの5Gスマホを検討している方は参考にしてください。
Pixel 5の廉価版モデル・Pixel 5a(5G)、後継機種のPixel 6はこちらです。
この記事の目次
Google Pixel 5の特徴
Google Pixel 5は6.0インチの有機ELディスプレイを搭載した5G通信対応のスマートフォンです。本体の横幅が70.4mmに収まっていて厚みが8.0mmと薄く、重量も151gと軽量なので扱いやすいスマホに仕上がっています。
- 特殊可能のアルミボディで手触りが良い
- 6インチ(2,340×1,080)有機ELディスプレイ
- 90Hzのリフレッシュレートに対応している
- SDM 765G + 8GBメモリ+ 128GBのストレージ
- 1220万 広角 + 1600万 超広角 AIデュアルカメラ
- 背面型指紋認証センサー(Pixel Imprint)を搭載
- 5G(Sub-6)の高速通信に対応
- 4,080mAhのバッテリー容量で電池持ちが良い
- 最大12Wのワイヤレス充電に対応している
前機種のPixel 4はハイエンドプロセッサのSnapdragon 855を搭載し高性能なスマホでしたが、Pixel 5はミッドレンジのSnapdragon 765Gを搭載し性能を落として使いやすさを考慮したスマホとなりました。
Snapdragon 765Gは高性能なチップではないですが、普段使いで十分な性能で大容量の8GBのメインメモリを搭載しアプリの切り替えもストレスありません。
また、90Hzのスムーズディスプレイを搭載し残像の少ない滑らかなスクロール画面表示を実現しています。CPUの性能が落ちましたが高リフレッシュレートを死守したのは評価すべきところですね。
実際の性能は廉価版のPixel 4aとほぼ同じですが、90Hzのスムーズディスプレイを搭載したおかげでPixel 5はワンランク上の操作感となっています。
[docomoausbpixel]
Google Pixel 5 スペック比較
Pixel 5とPixel 4のスペックを比較しました。
Pixel 5 | Pixel 4 | |
ディスプレイ | 6インチ | 5.7インチ |
解像度 | 2,340 × 1,080 | |
パネル | HDR対応有機EL、90Hzスムーズディスプレイ | HDR対応有機EL、90Hzスムーズディスプレイ、アンビエントEQ |
CPU | SDM765G | SDM855 |
Image engine | – | Pixel Neural Core |
メインメモリ | 8GB LPDDR4X | 6GB LPDDR4X |
ストレージ | 128GB | 128GB・64GB |
生体認証 | 指紋 | 顔 |
リアカメラ | 広角:12.2M・F/1.7 超広角:16M・F/2.4 超解像ズーム7倍 |
広角:12.2M・F/1.7 望遠:16M・F/2.4 超解像ズーム8倍 |
インカメラ | 8M・F/2.2、視野角83° | 8M・F/2.2、視野角90° |
HDR | Live HDR+ | |
カメラ機能 | 夜景モード、天体写真モード、ポートレートモード、トップショット、デュアル露出補正 | |
Soliレーダー | – | Motion Mode、Motion Sense対応 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac | |
5G Sub-6 | 9バンド:n1,3,5,7,8,28,40,77,78 | – |
4G LTE | 29バンド:1,2,3,4,5,7,8,12,13,17,18,19,20,21,25,26,28,29,30,32,38,39,40,41,42,46,48,66,71 | 22バンド:1,2,3,4,5,7,8,12,13,17,18,19,20,21,25,26,28,38,40,41,42,66 |
Bluetooth | 5.0 | |
ポート | USB-C(3.1 Gen1) | |
防水防塵 | IP68 | |
ワイヤレス充電 | Qi対応(最大12W) | |
バッテリー容量 | 4,080mAh | 2,800mAh |
前面ガラス | ゴリラガラス 6 | ゴリラガラス 5 |
筐体 | アルミエンクロージャー | アルミフレーム + マットガラス |
サイズ | 144.7 × 70.4 × 8.0mm | 147.1 × 68.8 × 8.2mm |
重量 | 151g | 162g |
価格 | 74,800円 | 89,980円〜 |
Pixel 5はPixel 4と比べると正直なところ物足りないスペックとなっています。Pixel 4からPixel 5に乗り換えをすることで、満足できない部分が出てきてしまうかも。
とくにCPUの性能は大幅ダウンしているのでゲームの画質、フレームレートは悪化しています。
その代わり、Pixel 5は省電力プロセッサと大容量バッテリーを搭載したことで電池に持ちはPixel 4よりもかなり改善しているので、トータルバランスは向上しているのかなと感じます。
Google Pixel 5 レビュー
Pixel 5の本体カラーはJust BlackといういわゆるブラックカラーとSorta Sage(ソータセージ)という聴き慣れないカラーとなっています。ここでレビューしているのはSorta Sageで灰緑色のPixel 5となっています。
パッケージと付属品
iPhoneは環境の問題から充電器が同梱されない仕様となってしまいましたが、Pixel 5はしっかりと充電器が同梱しているので、USB-Cポートの充電器を持っていない方も安心して使うことができます。
充電器の出力は18Wとなっていて、USB-C to CケーブルとType-Aに変換するアダプタが付属しています。USB-Cケーブルの長さは1メートルとなっていて通信規格はUSB 2.0となっています。
Pixel 5自体はUSB 3.1 Gen 1に対応していて最大5Gbpsの高速通信ができますが、付属のケーブルでは性能を発揮できません。
スマホでケーブルを使ってデータ通信することはあまりないとは思いますが、必要に応じてUSB 3.1 Gen 1に対応したケーブルを購入するのがいいでしょう。
筐体は今までにない質感で触り心地が良い
Google Pixel 5の筐体デザインはPixel 4aをベースとしたものとなっており、筐体にはアルミニウムエンクロージャーを採用しています。
特殊な加工が施されていてアルミっぽい雰囲気はありません。特殊加工というか塗装によって柔らかい雰囲気のある手触りとなっていて、手で持った印象は優しい感じがします。
曖昧な表現ですが、Pixel 5からは金属っぽい冷たい雰囲気が一切ないのでずっと手にしたくなる、そんな筐体に仕上がっています。
Pixel 5は広角、超広角のデュアルカメラを搭載しています。
レンズ部分はスクエアデザインの目立つ感じにはなっているものの、レンズの高さは抑えられているためテーブルの上に置いてもガタツクことなく使うことができます。
Pixel 5の前面ディスプレイはベゼルの幅が均一に整えられたフルディスプレイ仕様となっています。
前面ガラスにはコーニング社のゴリラガラス6が採用されていて、耐落下性能だけでなく引っ掻き傷に対してもPixel 4のゴリラガラス5、Pixel 4aのゴリラガラス3よりも耐久性が向上しています。
インカメラの部分はパンチホール型となっていて、穴の大きさは小さめなので全画面で動画を見たり、ゲームをしてもとくに目立つということはありません。
筐体の右側にサイドボタンと音量ボタンを搭載しています。サイドボタンはアクセントカラーとなっていて、ちょっとした高級感を演出していますね。
筐体の下部分に充電ポートのUSB-Cとスピーカー、マイクを搭載しています。
筐体の左側にSIMカード入れるスロットがあります。付属のPINを使って開けることが可能となっています。
物理的なカードはnanoサイズのSIMカードに対応していて、5G通信対応のカードを入れることで5Gによる高速データ通信が可能となっています。
なお、eSIMにも対応しているのでサービスに合わせてSIMカードがなくてもモバイル通信ができるようになっています。
6インチと画面サイズが大きくなった
Pixel 5は6インチの有機ELディスプレイを搭載していて、5.7インチだったPixel 4よりも画面サイズが大きくなっています。
Pixel 5 | Pixel 4 | |
ディスプレイ | 6インチ | 5.7インチ |
解像度 | 2,340 × 1,080 | |
パネル | HDR対応有機EL、90Hzスムーズディスプレイ | HDR対応有機EL、90Hzスムーズディスプレイ、アンビエントEQ |
解像度は全く同じなので単純に画面サイズが大きくなっただけですね。Pixel 4にあった上下の黒い部分がなくなり画面占有率が向上してスッキリしたスタイルになっています。
Pixel 5は90Hzのリフレッシュレートに対応したスムーズディスプレイを搭載しているので、スクロールはとても滑らかで操作感はとても快適です。ただし、色温度を自動調整してくれるアンビエントEQは非搭載となっています。
アルミボディでワイヤレス充電に対応
Pixel 5はアルミニウムボディを採用していますがなんとワイヤレス充電に対応しています。たしかに、Qi対応のワイヤレス充電器の上にPixel 5を乗せると反応して充電が開始します。
アルミボディを採用しつつも筐体の中央部分はくり抜かれていて、特殊塗装によってその穴が分からないようになってるそうです。だから、アルミボディなのにワイヤレスで充電ができるようになってるんですね。
最大12W出力でPixel 5を充電することができるので、最大15W出力のAnker PowerWave Ⅱ Standで充電してみました。
ワイヤレス充電(12W) | USB-C充電(18W) | |
0分 | 20% | 10% |
30分 | 50%(30%増) | 55%(45%増) |
60分 | 70%(20%増) | 89%(35%増) |
90分 | 85%(15%増) | 100%(21%増) |
120分 | 99%(14%増) | – |
さすが最大12W出力のワイヤレス充電なだけあって充電速度は速いですね。30分で30%ほどバッテリー補給が可能となっていて、1時間で50%もバッテリー残量を回復させることができました。
80%以上になると充電速度が落ちるので0%からのフル充電は2時間30分ほどの時間が必要となる計算となります。
付属の18W充電器を使ってUSB-Cで充電する場合は1時間で80%ほどバッテリー補給できるので、急いで充電しないといけない時は有線で充電するのがいいのかもしれません。
片手で使えるサイズ感
Pixel 5は6.0インチのディスプレイを搭載していて本体サイズは144.7 × 70.4 × 8.0mmとなっています。
厚みが8.0mmと薄くて重量が151gと軽量化されているで、手で持った時の感覚はとても軽くて扱いやすい印象があります。
Pixel 5の筐体の横幅は70.4mmとなんとか片手で操作できるサイズ感に収まっています。手が小さい方はちょっと厳しいかもしれないですが、重量が軽くて扱いやすいスマホに仕上がっているのかなと感じます。
生体認証は指紋に対応している
Pixel 5は背面型の指紋認証センサー(Pixel Imprint)を搭載していて、指を使って画面ロック解除することができます。
Pixel 4は顔認証機能を搭載していましたが、感染症対策によってマスクを付ける方が増えたことから、Pixel 5はPixel 3で採用されていた指紋認証センサーを再採用しています。
情勢に合わせて仕様を戻す姿勢は素晴らしいですよね。Pixel 4はマスクをしていると全く認証できないので、とにかく使いにくいとしか言いようがなかったですが、Pixel 5は普通に使うことができるようになっています。
背面型の指紋センサーなので机の上で使ってると使いにくいというデメリットもあります。できれば顔認証とのデュアル生体認証に対応してほしかったところです。
また、手のジェスチャーで操作ができるSoliレーダーも廃止となっています。まあ、これはなくても良かったかな。
画面内スピーカーの音質について
Pixel 5は画面内にスピーカーが埋め込まれています。Pixel 4aはベゼルの端っこに受話用のスピーカーがあるのが分かりますが、Pixel 5はこれがなくなってスッキリしたデザインとなっています。
見た目がすっきりしたのはとてもいいことですが、画面内にスピーカーが埋まったことによって音質が悪くなっています。
正直なところ、Pixel 4aよりも音質は悪い。もちろん、Pixel 4からは大幅に音質が悪くなっています。
端末の下部分にあるスピーカーはしっかり存在して音が鳴っているのですが、画面内スピーカーは音圧が低くて音量が小さいので片側しか音が鳴ってないかと錯覚するくらい定位がズレてしまいます。
低音もあまり出ないのでなんだかスカスカしたサウンドとなってますし、Pixel 4aよりも音が軽いというのはちょっとどうなの…と思ってしまいます。
[docomoausbpixel]
Pixel 5のスペックと性能
Snapdragon 765Gと8GBメインメモリ
Pixel 5はSnapdragon 765Gに8GBのメインメモリを搭載しています。
Pixel 5 | Pixel 4 | |
CPU | Snapdragon 765G | Snapdragon 855 |
Image engine | – | Pixel Neural Core |
メインメモリ | 8GB LPDDR4X | 6GB LPDDR4X |
ストレージ | 128GB | 128GB・64GB |
ハイエンドプロセッサではなくミッドハイクラスのプロセッサになったことで、処理性能に関してはPixel 4から大きくスペックダウンをしています。
Geekbench 5で性能の違いを比較してみました。
Pixel 5 | Pixel 4 | |
CPU | Snapdragon 765G | Snapdragon 855 |
シングルコア | 593 | 680 |
マルチコア | 1530 | 2252 |
グラフィック(Vulkan) | 943 | 2252 |
CPUの性能が40%減、GPUの性能が120%減となっています。新型モデルがこれほど性能を落としたモデルが過去にあっただろうか…と思うくらい、性能が落ちています。
Antutuのスコアでも比較してみました。
Pixel 5 | Pixel 4 | |
CPU | Snapdragon 765G | Snapdragon 855 |
メインメモリ | 8GB LPDDR4X | 6GB LPDDR4X |
総合 | 276705 | 426873 |
CPU | 102924 | 131723 |
GPU | 44846 | 170421 |
MEM | 68920 | 59207 |
UX | 60015 | 65522 |
Pixel 4は42万点のスコアを記録しているのに対して、Pixel 5は27万点にとどまっています。とくに、GPUの性能に差が出ているのが分かりますね。
この差はゲームの動作の快適性に大きく影響してくるところでもあり、PUBGなどのゲームの動作はハイエンドではなくミドルレンジのグラフィック、フレームレート性能となっています。
Pixel 5でPUBGを遊ぶと廉価版のPixel 4aと同じく「HD画質・フレームレート高」が最高設定となります。
Pixel 4は「HDR画質・フレームレート極限」に設定できて最高画質でゲームを楽しめるのにPixel 5はそれができなくなってしまいます。
完全に後継機種ではなく別シリーズのスマホとして売った方がよかったんじゃ…。とも思ってしまいますが、普通の2DのスマホゲームであればPixel 5のスペックでも問題はなさそうです。
ただ、3Dグラフィックを多用したゲームだと快適性に大きな差が出てきてしまうので、ハイエンドプロセッサを搭載しているPixel 4やPixel 3からの乗り換えだとかなりキツイと感じるかもしれません。
バッテリー持ちは改善している
Pixel 5のバッテリーは4,080mAhとそれなり大きい容量、ミドルレンジクラスのSnapdragon 765Gを搭載し電池持ちがめちゃくちゃ悪かったPixel 4よりもバッテリー駆動時間は改善しています。
Pixel 5 | Pixel 4 | |
PUBG 30分遊ぶ | 59% → 51%(8%消費) | 87% → 71%(18%消費) |
YouTube 1時間視聴 | 65% → 60%(5%消費) | 100% → 87%(13%消費) |
Antutuのベンチ1回 | 3%消費(温度2.4°上昇) | 7%消費(温度10.6°上昇) |
PUBGで30分遊んでみたところPixel 4は18%もバッテリーが消費したのに対して、Pixel 5は8%しか消費していません。これは、Pixel 4aと同水準のバッテリー持ちとなっています。
まあ、同じ700シリーズのプロセッサを搭載しているので当然といえば当然ですが…。また、筐体の発熱も抑えられているのでゲームを長時間遊ぶならPixel 4よりもPixel 5の方がいいのかもしれません。画質が落ちますが。
5G(Sub-6)の通信速度
Pixel 5は5G(Sub-6)通信に対応した5Gスマホなので、各キャリアの5G対応のSIMカードを入れて5Gエリア内であればSub-6規格に対応した高速データ通信が可能となっています。
こちらは金沢駅に飛んでいるdocomo 5Gの電波を掴んだPixel 5です。
5Gのエリア内に入ると瞬時に5Gのピクトグラムが表示されたので、感度はなかなかいいのかなと感じます。端末によってはモバイルデータ通信をOFFにしてからONにしないと5Gに繋がらないこともあるので。
5G通信でどれくらい速度が出るのか4G通信と比較してみました。
Pixel 5 | Pixel 4 | |
モバイル通信 | 5G(Sub-6) | 4G |
1回目 | 251.7 / 80.9 Mbps | 53.0 / 2.56 Mbps |
2回目 | 290.8 / 90.3 Mbps | 119.1 / 15.0 Mbps |
3回目 | 354.8 / 71.7 Mbps | 116.9 / 15.3 Mbps |
4回目 | 110.3 / 90.2 Mbps | 87.2 / 11.4 Mbps |
やはりSub-6とはいえ5G通信は4Gよりも高速で快適です。4Gよりも5Gのほうが3倍ほど速度が出ている感じですね。これくらいの速度が出ていれば、ブラウザの表示速度が明らかに速くて家で通信してるような感覚になるほどです。
docomo 5Gはデータ使い放題なので動画などの大容量データも光回線並みの速度で快適に通信することができるので、これが郊外にも広がったらスマホ体験は大きく変わるのではないのかなと感じます。
Pixel 5のリアカメラの画質
Pixel 5は広角と超広角のデュアルカメラを搭載しています。Pixel 4は望遠カメラでしたが、Pixel 5は望遠カメラを捨てて超広角カメラを搭載した構成となりました。
Pixel 5 | Pixel 4 | |
リアカメラ | 広角:1220万画素・F/1.7、超広角:1600万画素・F/2.4、超解像ズーム7倍 | 広角:1220万画素・F/1.7、望遠:1600万画素・F/2.4、超解像ズーム8倍 |
HDR | Live HDR+ | |
カメラ機能 | 夜景モード、天体写真モード、ポートレートモード、トップショット、デュアル露出補正 |
望遠はGoogleのAIカメラが得意とする超解像ズームを使うことで画質を維持できるという判断があったのでしょう。望遠カメラを廃止することで、超広角カメラを搭載して撮影できるシチュエーションが増えました。
Pixel 5の超広角カメラは1600万画素のイメージセンサーを搭載していますが、撮影後の画像は広角カメラと同じ1200万画素に合わせられるので、カメラのよって画像サイズが異なることがなく素材として使いやすいものとなります。
望遠カメラは廃止となりましたが、デジタルズームで最大7倍まで拡大して撮影することができます。Pixel 5(広角カメラのデジタル2倍ズーム)とPixel 4(光学2倍望遠レンズ)で画質の違いを比較してみました。
パッと見た感じの違いはないように見えますが、拡大をしてみるとやはり、画質は専用の望遠カメラを搭載しているPixel 4のほうが上のようですね。
細かいところ描写がPixel 5よりもPixel 4のほうが高精細でノイズが少なくなっているのが分かります。かなりズームして閲覧しないと違いは分からないですが、全体的な解像感はPixel 5よりもPixel 4のほうが高くなっています。
個人的に望遠カメラの画質は重視しているので望遠カメラの画質が落ちてしまったのは残念なところではあります。
ナイトモードが使いやすくなった
Pixel 4、Pixel 4aのナイトモードは必要なシチュエーションになると「ナイトモードに切り替える」的なボタンが表示されるのですが、ユーザー側が任意で切り替えが必要でしたが、Pixel 5は自動的にナイトモードで影してくれるようになりました。
しかも、発動範囲が広くなったのかそんなに暗くないシーンでもナイトモードに切り替わって。短時間のナイトモードでキレイな写真に仕上げてくれるようになっています。
映像エンジンのPixel Neural Coreが非搭載になったので、撮影してからプレビューを見ると処理に時間がかかっているのが分かります。
Pixel Neural Coreを搭載しているPixel 4は撮影後すぐにプレビューを見ても瞬時に処理が完了します。ただ、写真を仕上げる処理が遅くても連続撮影ができるのでPixel 5でもとくに問題はないでしょう。
ナイトモードを使うことで、暗いところでもノイズの少ない明るい写真に仕上げることができます。
広角カメラだけでなく超広角カメラもナイトモードを使うことができます。
デジタルズームによる望遠でもナイトモードを使って撮影することができますし、インカメラでもナイトモードを使えるので暗いところでの撮影で困ることはほぼないでしょう。
Pixel 5はポートレートモードを使って背景をぼかして雰囲気のある写真に仕上げることも可能となっていて1倍・1.3倍〜4.7倍までの画角でポートレート撮影が可能となっています。(Pixel 4は1倍・1.3倍〜5.3倍)
Pixel 5はGoogleのAIカメラで高い精度で背景をぼかしてくれますが、望遠カメラを搭載していないので苦手なシチュエーションもあるようです。例えば、このような動きある被写体に対してのポートレートですね。
Pixel 4は動いている水に対して背景をぼかすことができていますが、Pixel 5は背景をぼかすことができません。何枚か同じような写真を撮影してみましたが、Pixel 5は背景をぼかすことができません。
望遠カメラの有無の違いなのかは不明ですが、Pixel 5のポートレートの精度は若干落ちているとみていいでしょう。なお、Pixel 5はポートレートモードでもナイトモードを使って撮影ができます。
これはPixel 4ではできなかったので、暗いところでポートレートモードを使えるので、撮影の幅は少しは広がりそうです。
[docomoausbpixel]
Pixel 5 カメラの作例
Pixel 5のリアカメラの作例をいくつかどうぞ。暗いところの撮影ばかりですが。
Pixel 5の超広角カメラはF/2.4と暗めのレンズとなっていますが、広角レンズと比べて暗く写るということはなく、しっかりと明るさを補正して広角、超広角のどちらのレンズを使って撮影したか分からないくらい自然な写真に仕上がっていると思います。
F/1.7の明るめの広角レンズに光学式手振れ補正によって暗いところでも手振れのない高精細な写真を気軽に撮影することができます。
望遠カメラはありませんが、デジタルでのズームでもノイズの少ない高精細な写真を気軽に撮影することができます。
レンズの歪みもないのでとても使いやすいカメラです。スマホです。
夜間でもポートレートモードで背景をぼかして光の玉ボケを演出することができます。
ソフトウェア処理でも玉ボケをしっかり表現できてしまうのが素晴らしいところ、ソフトウェアだからこそ歪みのない玉ボケ(逆に違和感はあるが…w)を再現できるのですね。
Google Pixel 5 レビュー:まとめ
Google Pixel 5はPixel 4の後継機種として発売されたモデルですが、中身は完全に別物と見た方がいいのかもしれません。こちらのモデルをPixel 4 5Gとして売り出した方が良かったような気もします。
Google Pixel 5のメリット
Pixel 5は6.0インチの有機ELディスプレイにSnapdragon 765G、広角 + 超広角のデュアルカメラを搭載した5Gスマホとなっています。
- 大きい画面の割に小型軽量ボディで使いやすい
- アルミボディなのに暖かい雰囲気のある筐体
- 90Hzのスムーズディスプレイで操作性が良い
- 電池持ちはそこそこ良いので長く使える
- 指紋認証センサーでマスクしていても使える
- おサイフケータイ(Felica)に対応している
- IP68等級の耐水性能を持っている
- 最大12Wのワイヤレス充電に対応している
とりあえず全部入りとなのでPixel 5を買ってできないことはないでしょう。画面サイズもちょうどいい大きさだし片手で使おうと思えば操作できるサイズ感に仕上がっています。
90Hzのスムーズディスプレイも滑らかで操作していて気持ちがいいですし、指紋認証センサーを使って指で画面ロック解除ができますし、おサイフケータイ、IP68の耐水性能も持ち合わせています。
アルミボディを採用しつつも特殊塗装により温かみのある筐体になっていますし最大12Wの急速ワイヤレス充電にも対応してます。とにかく使えるスマホになってるのは間違いないでしょう。
Google Pixel 5のデメリット
ただし、Pixel 5はプロセッサにハイエンドではなくミドルレンジのSnapdragon 765Gを搭載したことによって処理性能がPixel 4と比較して大幅ダウンしています。
ここをどう捉えるかが、Pixel 5を選ぶかどうかの分かれ目になってくるでしょう。
- ハイエンドのわりにスペックが低い
- 机に置いた状態だと指紋センサーが使いにくい
- 内蔵スピーカーの音質が悪い
ゲームはしない、性能よりも電池持ちを優先させたいならPixel 5はバランスが取れていていい端末だと思うので、選んでもいいかと思います。ただ、ゲームを快適に楽しみたいとなる場合はPixel 5を選ぶのはやめた方がいいでしょう。
Xperia 1 Ⅱ、Xperia 5 Ⅱ、Galaxy S20あたりを選ぶのがいいかと思います。
[docomoausbpixel]
中途半端感のあるバランスの取れた端末
見出しがよく分からない感じに書いていますがその通りなんです。Pixel 5は中途半端感はあるんだけどトータルで見てバランスは取れているスマートフォンに仕上がっています。
元々のPixel 5はこのようなデザイン、スペックではなかったのかですが、感染症対策の観点からマスク装着が必須となるこの世の中で顔認証をベースとしたスマホは無理と判断して指紋認証に対応したモデルを急遽開発した感じがします。
Pixel 3、Pixel 4aと全く同じデザインですし時間がなくてとりあえずこのデザインを採用した感がひしひしと感じられますし、背面型の指紋認証センサーも中途半端でテーブルの上に置くと一切使うことができない背面指紋センサーは完璧ではありません。
ハイエンドスマホだからこそ顔認証にも対応したデュアル生体認証にすべきだったのにそれができなかった。間に合わなかったのか、事情は分からないですが中途半端感があるのは否めないです。
とはいいつつも、Pixel 5は128GBのストレージ容量で74,800円(税込)なので5Gスマホとしての価格は安めとなっており、ハイエンドとしつつもミドルレンジの上級クラスの価格帯に抑えています。
筐体のサイズ感もとても優れていて片手で操作できる大きさに仕上がっていますし、アルミボディを採用していることもあり剛性も高くとても操作していてとても使いやすいんですよね。
現時点では5Gで通信できるエリアは限られるので、必ずしも5Gスマホは必要ではないですが、Pixel 5は全体的なバランスが取れた端末に仕上がっているのでゲームをしないのであればPixel 5を選んでもいいのかもしれません。
そもそも、Pixel 5というネーミングがあまりよくなかったのかも…。
Pixel 5、Pixel 4a 5G、Pixel 4aの比較はこちらです。
https://sin-space.com/entry/pixel5-4a5g-4s-hikaku
https://sin-space.com/entry/pixel4a-vs-iphonese2
5Gの料金比較はこちらをどうぞ。
https://sin-space.com/entry/5g-price-hikaku
初めましてこんにちは!
pixel5用に
最大15w給電対応のAnker PowerWave II Stand を私も購入しようと思っているのですが
上記に書いてある通り、pixel5の充電は12Wに落ちてしまうのでしょうか?
pixel5のワイヤレス充電器をずっと探しているのですがどれもよさそうなのが見つからなくてずっと悩んでいますw