Google Pixel 4aは5.8インチの有機ELディスプレイにSnapdragon 730G、6GBのメインメモリ、128GBのストレージを搭載したPixel 3aの後継モデルです。
リアカメラはシングルカメラですが、GoogleのAIカメラを搭載し上位モデルのPixel 4と同等レベルの写真を撮影することができ、ほとんどの方はPixel 4aで満足できてしまうような気がします。
ということで、ここではPixel 4aのデザイン・性能・カメラの画質・使いやすさをレビューしています。Googleのスマホを検討している方は参考にしてみてください。
なお、上位モデルんPixel 4、旧型のPixel 3aとの比較もしているので乗り換えするか迷っている方もどうぞ!
その他のPixelシリーズはこちらです。
2021年11月現在、価格の安いモデルはPixel 5a(5G)、最新モデルはPixel 6 Pro・Pixel 6の2機種となっています。
この記事の目次
Google Pixel 4aの特徴
- 5.8インチ(2,340 × 1,080)有機EL HDRディスプレイ
- 艶消しポリカーボネートボディで指紋が付きにくい
- Snapdragon 730G + 6GB RAMで快適動作
- 128GBの大容量ストレージを搭載
- 1220万画素のシングルAIカメラを搭載
- デュアルステレオスピーカーに対応
- nanoSIM + eSIMのデュアルSIMに対応
- 3.5mmオーディオジャックを搭載している
- 3,140mAhのバッテリー容量で電池持ちが良い
- 18Wの急速充電に対応している
Google Pixel 4aはインカメラがパンチホール型になったことで完全ベゼルレススタイルを実現い、Pixel 4やPixel 3aより画面サイズが大きい5.8インチディスプレイを搭載しながらも本体サイズを抑えたコンパクトモデルとなっています。
筐体は艶消しタイプのポリカーボネートユニボディを採用し重量が144gの軽量なので、とても持ちやすくて扱いやすいスマホとなっています。指紋があまり付かないボディになってるのでケースなしでも使えるのがいいですね。
また、この価格帯のスマホで内蔵スピーカーがステレオに対応しているのも嬉しいところ。4万円代のスマホでステレオに対応した端末はiPhone SE(第2世代)くらいしかないので、動画を見ることが多い方も迫力サウンドで楽しむことができます。
Google Pixel 4a スペック比較
Google Pixel 4aのスペックを比較しました。Pixel 4aはPixel 4よりも画面サイズが大きくなったことにより解像度も少しだけ高くなっています。高くなったというか縦に画面が長くなった感じですね。
Pixel 4a | Pixel 4 | Pixel 3a | |
ディスプレイ | 5.8インチ | 5.7インチ | 5.6インチ |
解像度 | 2,340 × 1,080 | 2,280 × 1,080 | |
パネル | HDR対応有機EL | HDR対応有機EL、90Hzスムーズディスプレイ、アンビエントEQ | 有機EL |
CPU | SDM730G | SDM855 | SDM670 |
Image engine | – | Pixel Neural Core | – |
メインメモリ | 6GB LPDDR4X | 4GB LPDDR4X | |
ストレージ | 128GB | 128GB・64GB | 64GB |
生体認証 | 指紋 | 顔 | 指紋 |
リアカメラ | 広角:1220万画素・F/1.7、超解像ズーム7倍、 | 広角:1220万画素・F/1.7、望遠:1600万画素・F/2.4、超解像ズーム8倍 | 1220万画素・F/1.8、ズーム7倍 |
HDR | HDR+ | Live HDR+ | HDR+ |
カメラ機能 | 夜景モード、天体写真モード、ポートレートモード、トップショット、デュアル露出補正 | ポートレートモード、トップショット | |
Soliレーダー | – | Motion Mode、Motion Sense対応 | – |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac | ||
4G LTE | 1,2,3,4,5,8,12,13,17,18,19,21,26,28,38,41 | 1,2,3,4,5,8,12,13,17,18,19,21,26,28,38,41 | |
Bluetooth | 5.0 | ||
ポート | USB-C(3.1 Gen1)、3.5mmオーディオジャック | USB-C(3.1 Gen1) | USB-C(2.0)、3.5mmオーディオジャック |
防水防塵 | – | IP68 | IP52 |
サイズ | 144 × 69.4 × 8.2mm | 147.1 × 68.8 × 8.2mm | 151.3 × 70.1 × 8.2mm |
重量 | 144g | 162g | 147g |
価格 | 42,900円 | 89,980円〜 | 49,500円 |
Pixel 4との最大の違いは望遠カメラ、Pixel Neural Coreプロセッサの有無です。Pixel Neural Coreは画像処理専用のチップとなっていて、AIによる処理を専用で行うことができるので、シャッターボタンを押してから現像できるまでの時間が短くすることができます。
Pixel Neural Coreを搭載していないPixel 4aはPixel 4よりも少しだけ処理に時間がかかる。ただ、Snapdragon 730Gを搭載し処理性能が向上したので、Pixel 3aよりも待たされることはなくなりました。
Google Pixel 4aのレビュー
パッケージ・付属品
Pixel 4aのパッケージはGoogleのロゴを中央に備えたデザインとなっています。
18W急速充電用の充電アダプタ、USB-C to Cケーブル、USB-C to A変換アダプタ(クイックスイッチアダプタ)、SIMカードスロットを開けるためのピンを付属しています。
この価格帯でありながらも、しっかりとした充電器、充電ケーブルが付属してくるので安心して使うことができます。
なお、Pixel 4aはワイヤレス充電には対応していませんが、18Wの充電アダプタを使った急速充電に対応し素早くバッテリーの補給をすることができるので、すぐにバッテリーがなくなってしまうヘビーユーザーの方も安心して使うことができます。
完全ベゼルレスディスプレイに
Pixel 4aはインカメラがパンチホール型になって、通話スピーカーが筐体の隅っこに移動したことで画面上部にあったベゼルがなくなり完全ベゼルレススタイルを実現しました。
画面下のみ少しだけベゼルの幅が広くなっていますが、Pixel 4、Pixel 3aと比較すると随分とスッキリとしたスタイルになっています。
画面サイズが5.8インチと縦に少し伸びて大きくなったのに本体サイズがコンパクトになったので、さらに扱いやすい端末となり片手で使えるスマホに仕上がっています。
上位モデルのPixel 4はガラスボディを採用していることもあり筐体重量が162gでしたが、Pixel 4aはポリカーボネートを採用していることもあり143gととても軽い仕上がりとなっています。
とにかく軽くて扱いやすいスマホとなっているので、大きいボディサイズに疲れてしまった方はPixel 4aという選択肢はいいのかもしれません。
5.8インチの有機ELディスプレイを搭載
Pixel 4は5.8インチの有機ELディスプレイを搭載しています。解像度は2,340 × 1,080ピクセル(フルHD+)とPixel 4よりも縦に長いディスプレイに変更されています。
縦に画面が少しだけ長くなっただけで横の解像度は同じで横幅はほぼ同じ。Pixel 4aはPixel 4の廉価版モデルでありながらも画面表示領域が広いパネルを採用しています。
有機ELディスプレイなので発色も鮮やか。カラーモードは「ナチュラル」と「ブースト」から選択できますが、「自動調整」に設定することでコンテンツに合わせて最適なカラーモードで表示してくれるようになっています。
さらに、インカメラを使って画面を見ている間は画面が自動OFFにならない「スクリーンアテンション」という機能を使うことができます。
YouTubeなど動画コンテンツの場合は再生していれば画面が消えないですが、ブラウザやSNSなどテキストベースのコンテンツは一定期間操作しないと画面が消灯してしまいますよね。
そんな中で、「スクリーンアテンション」をONにしておくことでユーザーが画面を見てるかどうかを自動判別してくれます。文字を読んでいる時に画面が消えてしまうことを防いでくれるのでとっても便利です。
これはPixel 4で採用されていた便利な機能ですが、ミドルレンジクラスのPixel 4aでも使うことができるようになったのは嬉しいですね。
指紋が付きにくい艶消しポリカーボネートボディ
Pixel 4aの筐体はポリカーボネートユニボディを採用しています。いわゆるプラスチック素材ですが、艶消し加工が施されていてサラサラとしていて指紋は付きにくい仕様となっています。
Pixel 3aのツートンカラーの下側と同じ加工っぽいですね。手触りがサラサラとしていて触り心地がめちゃくちゃ良いです。ついつい触りたくなる感じ。
ガラスじゃないので割れることがないですし質感が思っていた以上にいいのでケースなしで使っても大丈夫。むしろ、ケースを付けずにPixel 4aを使うのがいいと思います。
Pixel 4aは防水防塵規格には対応していませんが、ユニボディスタイルなので少し雨に濡れた程度であれば問題はなさそう。もちろん、端子部分に水が入るにはNGですが耐久性は高そうな印象があります。
筐体の右側に少し青味のかかったホワイトカラーのサイドボタンと音量ボタンを搭載しています。
筐体下部に充電用のUSB-Cポートを搭載しています。
付属の18W電源アダプタやサードパーティ製のUSB-C PD充電アダプタを使うことで急速充電にも対応しています。USB-Cポートの左右にあるのは内蔵スピーカーです。
Pixel 4aは通話スピーカーを併用したデュアルスピーカーにも対応しています。この価格帯のスマホでまさかの内蔵スピーカーによるステレオサウンドを楽しむことができるとは。
また、3.5mmオーディオジャックも搭載しているので有線イヤホンを使って音楽を楽しみたいという方のニーズにも答えてくれます。
筐体の左下にSIMカードスロットを搭載していて付属のピンを使って開けることができます。
Pixel 4aは物理的なnanoSIMに対応したシングルSIMカード仕様となっていますが、eSIMに対応しています。
デュアルSIMにすることで、例えば、ソフトバンクのnanoSIMで音声通話をして、楽天モバイルのeSIMでモバイル通信ができるので、幅広い使い方ができるようになります。
背面パネルに指紋認証センサーを搭載
Pixel 4aは指紋認証センサーを背面パネル上部に搭載していて、登録した指で触れることで画面ロック解除ができます。
指紋センサーの周囲にあったリングがなくなったおかげか背面パネルと指紋センサーの境目が目立たなくなりましたね。さりげなく指紋センサーがあってシンプルでいい感じです。
背面タイプの指紋認証機能はAndroidスマホでは定番なので誰もが違和感なく使うことができます。最近のスマホは画面内指紋認証を搭載しているモデルも増えてきているので少し古臭さはありますが、指紋の精度・速度はいいので使いやすいですよ。
片手で使えるコンパクトなサイズ
Pixel 4aの筐体サイズは(144 × 69.4 × 8.2mm)となっていて、上位モデルのPixel 4、旧型のPixel 3aよりもサイズダウンしていて、さらに片手で扱いやすい端末に仕上がっています。
筐体の重量が143gと軽量なのもポイントが高いです。ガラスではなくポリカーボネートを採用しているのが大きいでしょう。ずっと使ってても手が疲れることもないですし、カメラの性能も高くて最強のコンデジカメラなのではないか?と思わせてくれるほど。
画面サイズは5.8インチと小さい方ですが、少しだけ縦に長いディスプレイになたとおかげで2画面表示機能を使ったYouTubeとTwitterを同時機能しても十分な表示領域を確保することができます。
CPUの性能・動作速度
Pixel 4aはミドルレンジクラスのスマホとなっていてCPUプロセッサは上位モデルのPixel 4より抑えられていますが、Snapdragon 730Gに6GBのメインメモリを搭載していて快適に動作します。
Geekbench 5で性能を比較してみました。
Pixel 4a | Pixel 4 | Pixel 3a | |
CPU | Snapdragon 730G | Snapdragon 855 | Snapdragon 670 |
メインメモリ | 6GB LPDDR4X | 4GB LPDDR4X | |
シングルコア | 552 | 740 | 349 |
マルチコア | 1634 | 2485 | 1337 |
GPU(Vulkan) | 1018 | 2485 | 667 |
ハイエンドプロセッサのSnapdragon 855を搭載しているPixel 4の性能には到底及ばないですが、Snapdragon 670のPIxel 3aよりもCPUの性能が20%、GPUの性能が50%向上しています。
Antutuによる性能比較です。
Pixel 4a | Pixel 4 | Pixel 3a | |
CPU | Snapdragon 730G | Snapdragon 855 | Snapdragon 670 |
メインメモリ | 6GB LPDDR4X | 4GB LPDDR4X | |
ストレージ | 128GB | 64GB | |
トータル | 274728 | 390763 | 182645 |
CPU | 96773 | 117026 | 65484 |
GPU | 71070 | 157892 | 46789 |
MEM | 54874 | 52688 | 33886 |
UX | 52011 | 63157 | 36492 |
Pixel 3a → Pixel 4aでトータルの性能が50%が向上しています。CPU、GPUだけでなくメインメモリとストレージ容量が増えたことによりMEM、UXのスコアが伸びたのが大きいですね。
実際の動作はとても快適に
Pixel 3aは2019年のミドルレンジスマホとはいえSnapdragon 670を採用したことで2020年モデルのXperia 10 ⅡやOPPO Reno3 Aよりも性能が高くて動作が遅いと感じることはあまりなかったです。
そんな中でPixel 4aはワンランク上のSnapdragon 730Gを搭載したおかげで、ストレスフリーの動作体験が可能となりました。
ちなみに、PUBGモバイルの画質設定は「クオリティ:HDR、フレーム設定:高」に設定することができます。
Snapdragon 855を搭載しているPixel 4の方はさらに上の画質・フレームレート設定ができるので画面がキレイで滑らかに動作するのは間違いないですが、Snapdragon 730GのPixel 4aも十分快適に遊べる性能があるので問題ないでしょう。
バッテリー持ちはそれなりに良い
上位モデルのPixel 4はSnapdragon 855のハイエンドプロセッサを搭載しながらもバッテリー容量が少なかったこともあり、とにかく電池持ちが悪くてモバイルバッテリーが必須でした。
そんな中で、Pixel 4aは性能が抑えられた省電力なSnapdragon 730Gにバッテリー容量が増えて、そこそこの電池持ちを実現しています。
実際の電池持ちをPixel 4aとPixel 4で比較をしてみました。
Pixel 4a | Pixel 4 | |
CPU | SDM 730G | SDM 855 |
バッテリー容量 | 3,140mAh | 2,800mAh |
YouTubeを1時間視聴 | 100% → 93%(7%消費) | 100% → 87%(13%消費) |
PUBGを30分プレイ | 93% → 82%(11%消費) | 87% → 71%(16%消費) |
6時間ほど放置したり使ったり | 82% → 63%(21%消費) | 71% → 51%(20%消費) |
YouTubeの閲覧ってそこまで電池消費するようなアプリではないですが、1時間でPixel 4は13%も消費したのに対して、Pixel 4aは7%の消費に抑えることができてます。
さらに、スマホゲームのPUBGモバイルでもPixel 4は16%消費なのに対してPixel 4aは11%となっていており、省電力プロセッサと大容量のバッテリーのおかげで電池の持ちはかなり改善されているようです。
Snapdragon 730Gを搭載しているPixel 4aは普段使いのスマホとしてはちょうど良い性能、バッテリー駆動時間を持ったバランスの取れた端末と見ていいかもしれません。
ちなみに、そこそこと書いたのは本当の大容量バッテリーを搭載しているスマホと比べると電池持ちは悪いからです。Redmi Note S9は同じシリーズのSnpdargon 720Gを搭載していますが、バッテリー容量が遥かに多いのでバッテリー持ちがかなりいい。
AIカメラはシングルカメラ仕様に
Pixel 4は望遠カメラを搭載していましたが、Pixel 4aのリアカメラはPixel 3aと同じシングルカメラ仕様となっています。
Pixel 4a | Pixel 4 | Pixel 3a | |
Image engine | – | Pixel Neural Core | – |
リアカメラ | 広角:1220万画素・F/1.7、超解像ズーム7倍、 | 広角:1220万画素・F/1.7、望遠:1600万画素・F/2.4、超解像ズーム8倍 | 1220万画素・F/1.8、ズーム7倍 |
HDR | HDR+ | Live HDR+ | HDR+ |
カメラ機能 | 夜景モード、天体写真モード、ポートレートモード、トップショット、デュアル露出補正 | ポートレートモード、トップショット | |
Soliレーダー | – | Motion Mode、Motion Sense対応 | – |
シングルカメラとはいえ、Pixel 4のカメラがベースとなっているので、Pixel 3aよりも画質は向上してるはずですが、実際はそんなに違いはありません。
Pixel 4との違いは望遠カメラと画像処理エンジンの有無。
Pixelシリーズは少ないカメラでもAI技術を駆使してキレイで自然な写真に仕上げることができるのですが、シャッターを切ってから写真が出来上がるまでに処理が必要となります。
そんな中で、Pixel Neural Coreを搭載しているPixel 4は写真の処理時間を短縮してくれます。とはいえ、Pixel Neural Coreを非搭載のPixel 4aはCPUの性能が向上したこともあり処理時間がPixel 3aよりも短縮していて4秒で処理が完了します。
- Pixel 4a:4秒
- Pixel 4:3秒
- Pixel 3a:5秒
また、バックグランドで処理しながら次の撮影も可能なので、Pixel Neural Coreがなくても普通に使うことができます。つまり、すぐに写真を見返さないならPixel 4aで無問題ということですね。
リアカメラの画質はとても良い
Pixel 4aはAIの力を駆使してキレイな写真に仕上げているので、カメラが一つしか搭載してなくてもいい感じの写真に仕上げてくれます。
画質はキレイなんですけど、正直なところPixel 3aからの進化がよく分からないです。
というか、Pixel 3aの時点でGoogleのAIカメラが凄かったんですよ。すでに完成されていたというか。ソフトウェア処理でここまでキレイな写真に仕上げることができてしまう。
Pixel 4a、Pixel 4、Pixel 3aの標準広角カメラで撮影して中央部分を拡大して比較してみました。
ほぼ同じ…というか、Pixel 3aよりもPixel 4aの方が少しぼやけた感じになってしまっています。もしかしたら、手ぶれしてしまったのかもしれませんが、昼間での撮影や明るいところでの撮影において画質に大きな差は無いです。
Pixel 4aはシングルカメラ仕様なので超広角カメラで撮影したような視野の広い写真撮影はできませんが、望遠側に関してはデジタルの超高解像度ズームを使うことで撮影ができます。
望遠カメラがなくても十分キレイすぎる写真を撮影できてしまうのが素晴らしいですよね。Pixel 4、Pixel 3aでどれくらい画質が異なるものなのか比較してみました。
あれ…。光学2倍の望遠カメラを搭載しているPixel 4が最もノイズが少なくてキレイな画像に仕上がってるのは分かるのですが、意外とPixel 3aもちゃんと描画できていますね。
Pixel 4aは解像感に少し甘さがあるように見えます。ただ、ここまで拡大しないと分からないレベルの画質差なので気にしなくてもいいのかもですし、もしかしたら個体差の問題なのかもしれません。
ちなみに、室内の暖色系ライトの色が従来のモデルよりも温かみの雰囲気になっています。
基本的に画質、雰囲気は同じですが照明によっては色合いが若干異なる場面も出てくるのかもしれませんね。
夜景モードで暗いところを明るく撮影できる
Pixel 4aはF/1.7の明るめのレンズを搭載しているので、真っ暗なところでも通常のカメラモードでもこれくらいの明るさで撮影することができます。
肉眼ではライトの明かりだけが見えて家は薄っすらと見える程度のシチュエーションで通常モードでもこれだけ明るく撮影できるのですが、夜景モード(ナイトモード)を使うことで、さらに高精細で明るい写真に仕上げることができます。
夜景モードは撮影中に複数の写真データを取得して合成して高精細な明るい画像に仕上げる技術で、ミドルレンジ〜ハイエンドのスマホに搭載されている機能ですね。
しばらくスマホを手で固定しないといけないですが、夜景モードで撮影することで実際とはかけ離れたキレイな写真に仕上げることが可能となっています。
この夜景モードはPixel 4、Pixel 3aでも使うことができるので画質を比較してみました。同じように撮影して建物の部分を拡大しています。
解像感が一番高いのはPixel 4となっているように見えますが、Pixel 3aは色合いがかなり異なっていて夜景モードを使うと黄色っぽい感じに仕上がるのに対して、Pixel 4aとPixel 4aは青っぽい感じとなります。
天体撮影モードで星空を撮影できる
Pixel 4aは天体撮影モードで星空も可能となっています。これは、Pixel 4で搭載されたモードですが、三脚にスマホを取り付けて夜空に向けるだけで「天体撮影モード」に切り替えて撮影することができます。
だいたい3〜4分ほど放置することで星空をノイズの少ない写真で撮影することができます。
自宅から撮影したものなので、肉眼で見える星はほんのわずかでしたが、しっかりと星が撮影できてるのが分かるかと思います。
ちなみに、山に登って撮影するとこんな感じの写真に仕上げることができます。
これはPixel 4で撮影した画像ですが、Pixel 4aでも同等レベルの星空を撮影できるでしょう。
Pixel 4a リアカメラの作例
Pixel 4aのリアカメラでいくつか写真を撮影してみました。普通にキレイな写真を気軽に撮影することができます。
逆光のあるシーンでも自動的にHDR+で撮影してくれるので、手前にある木のディテールもしっかり表現できています。写真としていいかどうかは別として。
また、ポートレートモードを使うことで背景をぼかして撮影することもできます。
シングルカメラですが、GoogleのAIカメラによりキレイに背景をぼかすことができます。小さい葉っぱとか細かい被写体になるとちゃんと切り取れないこともありますが、シングルカメラの割に精度はいい。
Pixel 4a、iPhone 11 Proのポートレートモード。 pic.twitter.com/vZF4vAtERV
— かずやシンスペース (@Logkazu) August 22, 2020
アイスコーヒーのストローをきちんと認識して背景をぼかしているところが素晴らしいですよね。ストローはポートレートモードの精度を正確に測ることができます…!
広角カメラしか搭載してないですが、デジタルズームで拡大しても画質が劣化することなく撮影することができます。
暗がりの夕日(はないけど)もいい感じに撮影してくれます。ちょっとHDRが効きすぎてるような気もするが。
暗いところも光学式手ぶれ補正を内蔵しているので手ぶれの少ない写真を撮影することができます。
こちらはデジタル3倍ズームで撮影。
広角カメラのデジタルズームでも、これだけノイズの少ない写真に仕上げることができるので、望遠カメラはいらないってなるのかな。
サクサクとシャッターを切ることができる手軽さのあるスナップシューターカメラといった感じ。じっくり撮影するXperia 1Ⅱとはまた違う楽しみ方ができる。
端末も軽いのでコンデジカメラの代わりにPixel 4aを使うという選択肢もアリなのかもしれませんね。というか、メインのスマホとして十分に使うことができる性能を持っています。
Pixel 4a レビュー:評価まとめ
Pixel 4aのメリット・デメリット
Pixel 4aは5.8インチのディスプレイにSnapdragon 730G、メインメモリ6GB、ストレージ容量 128GBの容量を持ったミドルレンジクラスのスマホです。
- 完全ベゼルレスでシンプルなデザインに
- 艶消しポリカーボネートボディで指紋が付きにくい
- 片手サイズで軽くて使いやす端末
- そこそこパワフルで電池持ちがいい
- AIカメラの画質がそこそこキレイ
- おサイフケータイ(Felica)に対応
- 内蔵スピーカーがステレオに対応
- 端末価格が42,900円と安い
Pixel 4aは可愛らしいスタイルでコンパクトで扱いやすい端末に仕上がっています。本体カラーがブラックしかないのが残念ですが、女性の方にもおすすめ。小さくて軽いので片手で使うこともできます。
また、意外と質感が高くて艶消しポリカーボネートボディで指紋が付きにくいのでケースなしで使うのもいいかもしれないですね。
- ワイヤレス充電に非対応
- 防塵防水に非対応
この価格帯だからというのもありますが、ワイヤレス充電、防塵防水には非対応です。せめてPixel 3aのように生活防水くらいに対応していたら使用用途の幅が広がるので、ここは少し残念なところではあります。
これをクリアしてたら完璧な端末でしたがSnapdragon 730G + 6GBメインメモリ + 128GBストレージが42,900円で買えてしまうのはコスパは最強といっていいでしょう。
Pixel 4aがおすすめな人は
Pixel 4aは42,900円で手に入れることができるお手頃価格のスマホです。とにかく、安く高性能なスマホが欲しい方におすすめの端末です。
- 5万円以内で高性能なスマホが欲しい
- カメラの画質にこだわりたい
- 片手で操作できるスマホが欲しい
- 内蔵スピーカーで音楽を聴きたい
とくにこの価格でこのクオリティの写真を撮影できる端末は数少ないですし、内蔵スピーカーがステレオに対応している端末もPixel 4aくらいしかない(たぶん)ので、かなり満足できる端末になっていますよ。
Pixel 5、Pixel 4a(5G)の比較、Pixel 5のレビューはこちらです。
https://sin-space.com/entry/pixel5-4a5g-4s-hikaku
Pixel 4aとiPhone SEの比較はこちらです。
https://sin-space.com/entry/pixel4a-vs-iphonese2
なお、価格の安いスマホは2020年は豊作となっていますよ。3万円以上はしますが、LG Style 3やRedmi Note 9Sはコスパはかなり高い。
いつも分かりやすくてありがたいです。
ミドルレンジクラスでの比較おすすめ動画もとても参考になりましたが、
こちらを入れるとするとどうなりますか?
特にlg style3やredminote9s と比較してどれがおすすめでしょうか?
もしよければ教えてください。