Aプロセッサのスペック・性能の違いを比較

AppleのiPhoneのSoC(システムオンチップ)はiPhone 4sからAppleが独自開発しているAチップを搭載し、新機種が発売となるたびにSoCの性能が向上しています。

ここでは、iPhoneiPadA10 Fusion、A11 Bionic、A12 Bionic、A13 Bionic、A14 Bionic、A15 Bionic、A16 Bionic、A17 Proのスペック、性能、ベンチマークスコア、実際の動作速度の違いについて性能を比較しています。

iPhone SoC スペック・性能の比較

iPhoneを動作させる重要パーツの一つがApple Aチップと呼ばれるSoC(システムオンチップ)で、CPU、GPU、NPU、IO一つのパッケージの中に埋め込んでおり、ARMアーキテクチャをベースにAppleが独自開発しています。

最新のiPhone 15 Proに搭載しているA17 ProからAppleが独自SoCとして世に送り出したA4チップまでのスペックは以下の通りです。

Apple Aチップのスペック → 横にスライド
機種 SoC CPU GPU メモリ Neural Engine プロセス トランジスタ数
iPhone 15 Pro / Pro Max A17 Pro 6コア:3.78GHz
P-2core:L2 16MB
E-4core:L2 4MB
L4:24MB
5コア 8GB LPDDR5 16コア:35兆回/秒 3nm(N3B) 190億個
iPhone 15 / Plus
iPhone 14 Pro / Pro Max
A16 Bionic 6コア:3.46GHz
P-2core:L2 16MB
E-4core:L2 4MB
L4:24MB
5コア 6GB LPDDR5 16コア:35兆回/秒 4nm(N4P) 160億個
iPhone 14 / Plus
iPhone 13 Pro / Pro Max
A15 Bionic 6コア:3.23GHz
P-2core:L2 12MB
E-4core:L2 4MB
L4:32MB
5コア 6GB LPDDR4X 16コア:15.8兆回/秒 5nm(N5P) 150億個
iPhone 13 / mini
iPhone SE3
A15 Bionic 6コア:3.23GHz
P-2core:L2 12MB
E-4core:L2 4MB
L4:32MB
4コア 4GB LPDDR4X 16コア:15.8兆回/秒 5nm(N5P) 150億個
iPhone 12 Pro / Pro Max
iPhone 12 / mini
A14 Bionic 6コア:3.1GHz
P-2core:L2 8MB
E-4core:L2 4MB
L4:16MB
4コア 4GB LPDDR4X 16コア:11兆回/秒 5nm(N5) 118億個
iPhone 11 Pro / Pro Max
iPhone 11
iPhone SE2
A13 Bionic 6コア:2.65GHz
P-2core:L2 8MB
E-4core:L2 4MB
L4:16MB
4コア 4GB LPDDR4X 8コア:6兆回/秒 7nm(N7P) 85億個
iPhone XS / XS Max
iPhone XR
A12 Bionic 6コア:2.49GHz
P-2core、E-4core
L1:128KB+128KB、L2:8MB
4コア 4GB LPDDR4X
3GB LPDDR4X
8コア:5兆回/秒 7nm(N7) 69億個
iPhone X
iPhone 8 / Plus
A11 Bionic 6コア:2.38GHz
P-2core、E-4core
L1:64KB+64KB、L2:8MB
3コア 4GB LPDDR4X
3GB LPDDR4X
2コア:6000億回/秒 10nm FinFET 43億個
iPhone 7 / Plus A10 Fusion 4コア:2.34GHz
P-2core、E-2core
L1:126KB+126KB
L2:3MB、L3:4MB
PowerVR
GT7600 Plus
6コア
2GB LPDDR4
3GB LPDDR4
16nm 32億個
iPhone 6s / Plus A9 2コア:1.85GHz
L1:64KB+64KB
L2:3MB、L3:4MB
PowerVR
GT7600
6コア
2GB LPDDR4 16nm -14nm 20億個
iPhone 6 / Plus A8 2コア:1.4GHz
L1:64KB+64KB
L2:1MB、L3:4MB
PowerVR
GX6450
4コア
1GB LPDDR3 20nm 20億個
iPhone 5s A7 2コア:1.4GHz
L1:64KB+64KB
L2:1MB、L3:4MB
PowerVR
GX6430
4コア
1GB LPDDR3 28nm 10億個
iPhone 5 A6 2コア:1.3GHz
L1:32KB+32KB、L2:1MB
PowerVR
SGX543:3コア
1GB LPDDR2 32nm
iPhone 4s A5 2コア:1.0GHz
L1:32KB+32KB、L2:1MB
PowerVR
SGX543:2コア
512MB LPDDR2 45nm-32nm
iPhone 4 A4 2コア:800MHz
L1:32KB+32KB、L2:512KB
PowerVR
SGX535
:コア
512MB LPDDR2 45nm

iPhone 5sが搭載したA7より64bitのSoCになって、iPhone 7で搭載したA10 FusionでCPUコア数が2コアから4コアになって大幅に性能が向上しタブレット端末のiPad(第7世代)にも搭載しています。

A11 BionicはiPhone 8iPhone Xで採用しNeural Engineを初めて内蔵したチップでFace IDやアニ文字、機械学習のタスクをより高速に処理が可能に。A12 BionicはiPhone XSiPhone XRだけでなくiPad mini (第5世代)にも搭載しています。

A13 BionicはiPad(第9世代)にも搭載された現役チップでiPhone 11iPhone SE(第2世代)だけでなくStudio Displayにも搭載された高性能なSoCとなっています。

世代を重ねるごとにプロセスルームも微細化しトランジスタ数も増加し、iPhone 13iPhone 14に搭載しているA15 Bionicは5nm(N5P)で製造されて150億個に達しています。

A15 Bionicは2023年現在も現役で快適に使えるSoCで現在販売されてるiPhone 14iPhone 14 PlusiPhone SE(第3世代)iPad mini(第6世代)Apple TV 4Kにも搭載しています。

最新のA17 Proは最先端テクノロジーとなる3nmプロセスで製造されたSoCで190億個のトランジスタ数を誇り、2023年9月に発売したiPhone 15 ProiPhone 15 Pro Maxで採用してます。

A17 Proは全てにおいて高性能でCPUのシングルコアの性能はMacのM3チップに迫る処理速度となっており、ハードウェアレイトレーシングに対応するなどしグラフィック性能が大きく向上したSoCとなっています。

性能・ベンチマークスコア比較

各SoCの性能をベンチマークで計測し比較しました。

Geekbench 6:A17 Pro / A16 性能

iPhone 15 Proに搭載しているA17 ProとiPhone 15に搭載しているA16 Bionicの性能をGeekbench6でスコアを比較しました。

A17 Pro vs A16 Bionic
機種 SoC CPU
シングルコア
CPU
マルチコア
GPU
Metal
iPhone 15 Pro A17 Pro 2949 7422 27446
iPhone 15 A16 Bionic 2616 6483 23030

A16 Bionic → A17 ProになったことでCPUのシングルコアが10〜15%、マルチコアで25%ほど処理性能が高くなっています。GPUのMetalも20%ほどスコアが向上しています。

A17 Proはハードウェアレイトレーシングに対応するなどグラフィック性能が大きく向上しており、ゲームの表現力がより高くなっています。

Geekbench 6:A15 / A14 / A13 性能

iPhone 14のA15 Bionic(5GPU)とiPhone 13のA15 Bionic(4GPU)、iPhone 12のA14 Bionic、iPhone 11のA13 Bionicの性能をGeekbench6でスコアを比較しました。

A15 vs A14 vs A13 Bionic
機種 SoC CPU
シングルコア
CPU
マルチコア
GPU
Metal
iPhone 14 A15 Bionic
GPU 5コア
2328 5719 20584
iPhone 13 A15 Bionic
GPU 4コア
2281 5523 17982
iPhone 12 A14 Bionic 2120 4930 16270
iPhone 11 A13 Bionic 1786 4102 13683

A15 BionicはGPU5コアと4コアの2バージョン存在しますが、iPhone 13よりもiPhone 14のA15 Bionicの方がグラフィック性能が高くなって、メモリ容量も大きいのでゲームをより安定的に動作させることができます。

Geekbench 6:A12 / A11 / A10 / A9 性能

iPhone XRのA12 Bionic、iPhone 8のA11 Bionic、iPhone 7のA10 Fusion、iPhone 6sのA9チップの性能をGeekbench6でスコアを比較しました。

A12 vs A11 vs A10 vs A9
機種 SoC CPU
シングルコア
CPU
マルチコア
GPU
Metal
iPhone XR A12 Bionic 1317 2880 9057
iPhone 8 A11 Bionic 1076 2026 5450
iPhone 7 A10 Fusion 723 1085 3589
iPhone 6s A9 643 1041 3174

A9チップからA12 BionicでCPUの性能が2.8倍、GPUの性能が3倍ほど処理性能が向上しています。この4年間の進歩はかなり大きなものとなっています。

Antutu v10:A17 Pro / A16性能

Antutu(v10)でも性能を計測します。A17 ProとA16 Bionicです。

A17 Pro vs A16 Bionic Antutu CPUスコア比較
A17 Pro vs A16 Bionic
SoC トータル CPU GPU MEM UX
A17 Pro 1602464 393371 587834 271012 350247
A16 Bionic 1416884 372379 496177 236922 311406

A17 Proはトータルで160万とA16 Bionicよりも15%ほどトータルで処理性能が向上しています。この記事で紹介してるA9のスコアから6倍の性能アップとなっていて8年の時の流れを感じることができます。

3Dグラフィックを多用したゲームやアプリを快適に動かすならA17 Proを搭載しているiPhone 15 ProiPhone 15 Pro Maxを選ぶのがいいでしょう。

Antutu v10:A16 / A15 / A14 / A13 性能

A15 Bionic、A14 Bionic、A13 Bionicの比較です。

A15 vs A14 vs A13 Bionic Antutu比較
A15 vs A14 vs A13
SoC トータル CPU GPU MEM UX
A15 Bionic 1353406 319699 506941
(5GPU)
212161 314605
A15 Bionic 1245525 273853 444853
(4GPU)
217754 309065
A14 Bionic 102905 270481 317955 146395 292074
A13 Bionic 847107 242445 295907 129675 179080

基本的にA15 Bionic〜A13 Bionicの性能が普段使いおいては十分使えるスペックとなっています。ブラウジング、SNSも快適ですしゲームも十分楽しめる性能を持っています。

Antutu v10:A12 / A11 / A10 / A9 性能

A12 Bionid、A11 Bionic、A10 Fusion、A9の比較です。

A12 vs A11 vs A10 vs A9 Antutu比較
A12 vs A11 vs A10 vs A9
SoC トータル CPU GPU MEM UX
A12 Bionic 678859 196045 208492 140059 134263
A11 Bionic 483650 159574 96172 124839 103065
A10 Fusion 363564 113468 83772 67930 98394
A9 302635 103065 61066 48833 85034

A9 → A12 Bionicになることでトータルで2倍ほど処理性能が向上しています。

現在のiOS 17がサポートしてるのはA12 Bionic以降のiPhoneとなっていて、A11 Bionic、A10 Fusion、A9チップは旧世代のSoCとなります。

動作速度の違いを比較

A13 Bionic・A10 Fuison 動作速度比較

A13 BionicのiPhone SE(第2世代)とA10 FusionのiPhone 7でSafariブラウザ、Twitterの動作を比較してみました。

さすがにiPhone 7は2016年発売で6年目の端末なので動作は少しモタつきを感じますが、それでもブラウザ、Twitterは普通に使えるくらいの速さで動かせます。

iPhone SE(第2世代)は2020年発売なのでまだまだ使える性能とスペックとなっています。

なお、A10 FusionのiPhone 7iPhone 7 Plus、A9のiPhone 6s、iPhone SE、iPhone 6s PlusはiOS 16のサポートから外れてiOS 15.4が最新バージョンとなります。

A13 Bionic・A11 Bionic 動作速度比較

A13 BionicのiPhone SE(第2世代)とA11 BionicのiPhone 8でSafariブラウザ、Twitterの動作を比較してみました。

A11 BionicはCPUのコア数が4つから6コアになって性能が大きく向上し、A13 Bionicを比較してもブラウザ、SNSくらいのアプリであれば大差ないくらい快適に動いています。

3Dグラフィックのゲームなど負荷がかかってくると動作が遅くなったりしますが、普段使いにおいては十分使える性能を持っています。

A15 Bionic・A12 Bionic 動作速度比較

A15 BionicのiPhone 13 Pro MaxとA12 BionicのiPhone XS MaxでSafariブラウザ、Twitterの動作を比較してみました。

A15とA12でも3世代離れたSoCですがA12 Bionicもかなり高性能なチップなのでまだ現役で使えそう。とくにiPhoen XSはメモリが4GBあるので3GBしかないiPhone XRよりも余裕がある感じがします。

A15 Bionic・A13 Bionic 動作速度比較

iPhone 13のA15 BionicとiPhone 11のA13 Bionicで動作を比較してみました。

iPhone 13とiPhone 11の動作速度比較

スクロールの表示がiPhone 13の方がカクツキがなかったりと全体的に快適に動作していますが、iPhone 11も読み込み、描画速度は最新のiPhoneとほぼ同じとなっています。

A13 BionicのiPhone 11 ProとA15 BionicのiPhone 13 Proで原神を動かしてみました。どちらも「最高画質」の「60フレーム」で負荷をかけた状態です。

A13 Bionicも高性能なSoCなので原神も軽々と動かすことができますが、より性能の高いA15 Bionicを搭載しているiPhone 13 Proの方がより安定感のある繊細な動くが可能となっています。

発熱もA15 Bionicの方が抑えられるのでゲームを長時間するときに差が出てくることでしょう。

iPad CPUプロセッサの比較

iPadのSoCをまとめました。iPadは基本的にiPhoneと同じAチップを搭載しておりiPad ProはGPUを強化した「X」を採用していたのが、2021年以降のiPad ProとiPad AirはMacと同じMチップを搭載し性能が大幅に向上してます。

Aプロセッサのスペック(iPad)
機種 iPad Pro(2024) iPad Pro(2022)
iPad Air 6
iPad Pro(2021)
iPad Air 5
iPad mini(第6世代) iPad(第10世代)
iPad Air 4
iPad(第9世代) iPad Pro(2020) iPad Pro(2018) iPad(第8世代)
iPad Air 3
iPad mini 5
iPad Pro 10.5 iPad(第7世代) iPad Pro 9.7
プロセッサ M4 M2 M1 A15 Bionic A14 Bionic A13 Bionic A12Z Bionic A12X Bionic A12 Bionic A10X Fusion A10 Fusion A9X
CPUコア数 3 + 6 = 9コア
4 + 6 = 10コア
4 + 4 = 8コア 4 + 4 = 8コア 2 + 4 = 6コア 2 + 4 = 6コア 2 + 4 = 6コア 4 + 4 = 8コア 4 + 4 = 8コア 2 + 4 = 6コア 3 + 3 = 6コア 2 + 2 = 4コア 2コア
内蔵GPU Apple GPU 10コア iPad Pro:10コア
iPad Air:9コア
Apple GPU 8コア Apple GPU 5コア Apple GPU 4コア Apple GPU 4コア Apple GPU 8コア Apple GPU 7コア Apple GPU 4コア PowerVR 7XT GT7600 Plus 12コア PowerVR 7XT GT7600 Plus 6コア PowerVR 7XT GTA7850 Plus 12コア
ニューラルエンジン 16コア(毎秒38兆回) 16コア(毎秒16兆回) 16コア(毎秒15.8兆回) 16コア(毎秒11兆回) 16コア(毎秒11兆回) 8コア(毎秒6兆回) 8コア(毎秒5兆回) 8コア(毎秒5兆回) 8コア(毎秒5兆回)
プロセス 3nm 5nm(第2世代) 5nm 5nm 5nm 7nm(第2世代) 7nm FinFET 7nm FinFET 7nm FinFET 10nm FinFET 16nm FinFET

最新モデルのiPad ProはM4チップ、iPad AirはM2チップ、エントリーモデルのiPad(第10世代)はA14 Bionic、小型モデルのiPad mini(第5世代)はA15 Bionicを搭載しています。

iPad ProとiPad AirはどちらもMチップを搭載し性能が高くてゲームも動画編集も軽々と動かせるスペックです。iPad mini(第5世代)、iPad(第10世代)はAチップではありますが現役のSoCなので十分使えますしタブレットとして使うなら快適に動かすことができます。

Geekbench 6による各プロセッサの性能を比較しました。

Aプロセッサのスペック(iPad)
機種 iPad Pro(2024) iPad Pro(2022)
iPad Air 6
iPad Pro(2021)
iPad Air 5
iPad mini(第6世代) iPad(第10世代)
iPad Air 4
iPad(第9世代) iPad Pro(2020) iPad Pro(2018) iPad(第8世代)
iPad Air 3
iPad mini 5
iPad Pro 10.5 iPad(第7世代) iPad Pro 9.7
プロセッサ M4 M2 M1 A15 Bionic A14 Bionic A13 Bionic A12Z Bionic A12X Bionic A12 Bionic A10X Fusion A10 Fusion A9X
CPUシングルコア 3660 2580 2307 2120 2086 1735 1326 1329 1325 913 862 738
CPUマルチコア 13235 9760 8226 5370 5015 3852 4670 4596 2946 2221 1385 1249
Metal 53253 41323 32349 19458 16374 13564 18300 16599 9652 8332 4157 5653

GPU強化版の「X」のあるAチップはGPUが高性能で現在も現役で使える処理性能を持っていますが、CPUの性能が現在のAチップよりも劣っていたり、Neural Engineを内蔵していないのがネックとなりますが、現行モデルのiPad(第10世代)のA14 Bionic以降のチップを搭載したiPadであれば基本的にストレスなくiPadを使うことができます。

ただし、マルチウィンドウ機能となるステージマネージャはiPad ProのA12X、A12Z、M1、M2、M4のチップを搭載していないと使えないので注意です。

現行のiPad 11インチ・13インチはMacシリーズに採用しているAppleシリコンを搭載しておりiPad ProがM4チップ、iPad AirがM2チップを搭載しています。

Antutu(v10)でM1、M2、M4で性能がどれくらい違うのか比較してみました。

iPad Pro(M1・M2・M4)Antutuスコア
性能比較
機種 iPad Air iPad Pro iPad Air iPad Pro iPad Air iPad Pro
世代 2021 2020 2021 2022 2022 2024 2024
SoC A14 A12Z M1 M2 M2 M4
メモリ 4GB 6GB 8GB 8GB 8GB 8GB 8GB
トータル 1040583 1089520 1605182 1676666 1887288 1867444 2639855
CPU 326963 302199 444248 431836 544377 490875 689372
GPU 373310 410212 634434 721218 715874 755562 1262513
MEM 130932 150481 203672 189056 264688 264115 335098
UX 209378 226628 322828 334556 352349 356892 352572

現行モデルではないですがA14 BionicのiPad Air(第4世代)とA12Z BionicのiPad Pro 11インチ(第2世代)はほぼ同じ性能でA14 Bionicの方が世代が新しいSoCなのでシングルコアCPUの処理性能が高くてアプリ起動はキビキビ動作します。この辺りのチップを搭載してるiPadであれば十分快適にタブレットとして使えます。

2021年モデルのiPad ProはA12Z Bionic → M1になったことで大幅に性能が向上しています。A12Z BionicのiPad Proでもかなり性能のいいSoCですが、M1になったことで動画編集もサクサクこなせますしM2 → M4でさらに処理性能が上がって負荷の高いゲームを二つ同時に動かしても快適なのが素晴らしいところ。

A14 BionicとA12 Bionic 動作速度比較(iPad)

iPad Air 4(A14 Bionic)とiPad Air 3(A12 Bionic)の動作速度を比較してみました。

SoCの世代としてはA12 Bionic → A14 Bionicと2世代分の進化があるので、iPad Air 4の方がブラウザの表示速度が高速化しています。X(旧Twitter)の表示速度も速くなってるので全体的にレスポンスが良くなっていますね。

2世代でこれだけ異なるので旧型のiPadから最新のiPadに乗り換えると物凄い性能向上が期待できます。

M4とA14 Bionic 動作速度比較(iPad)

iPad Pro 11インチ(M4)とiPad Air 4(A14 Bionic)の動作速度を比較してみました。

この2台だと普段使いのアプリで差を大きく感じることは少ないですね。たしかにM4チップを搭載しているiPad Proの方が表示が速くて快適に動作していますが、少し前のモデルと比べると大きな差はありません。つまり、一般的なアプリしか使わないならiPad(第10世代)でも十分ということです。

ストレージ速度も高速化

iPhoneはCPUプロセッサだけではなくストレージの性能も向上していることが明らかになっています。

こちらのグラフはSSDストレージの読み込む速度を測定したグラフです。(Berefeats.com

20160926233430j:plain

iPhone 6s Plusのストレージのデータ転送速度は713MB/sですが、iPhone7は20%ほど速い838MB/sとなっています。iPhone 6 Plusが192MB/sというにはめちゃくちゃ遅いですね…。

最近のiPhoneでAntutuのストレージ速度を計測してみたところiPhone 11 Pro → iPhone 12 Proでストレージの性能が大きく向上してました。iPhone 11 Proは(11413)だったのがiPhone 12 Proで(39791)と2.5倍ほど速度が向上していました。

iPhone ストレージの性能

iPhone 13 ProiPhone 14 Proは変わらずで、iPhone 15 Proで(72597)とストレージ性能がさらに2倍となりデータの保存や読み出しが速くなっています。ゲームの表示が速くなるなどの恩恵を受けることができるので、ゲームを快適にプレイするならiPhone 12以降がおすすめということです。

まとめ:A12 Bionic以降のSoCはどれも高性能

iPhoneは現行で販売されてるiPhone 13(A15 Bionic)以降のモデルであればどれも快適ですが、少し前のA14 Bionicを搭載してるiPhone 12でもそれなりにストレスなく使えると思います。ゲームもストレージ容量さえあればそこそこ動作するはずです。

もし、中古でiPhoneを買うなら以下の基準で購入するのがおすすめです。

中古で買うなら
  • 費用をとにかく抑える:iPhone 12(A14 Bionic)
  • 費用と性能のバランスを重視:iPhone 13、iPhone 14(A15 Bionic)
  • 性能をそこそこ重視する:iPhone 14 Pro、iPhone 15(A16 Bionic)
  • 性能を一番に重視する:iPhone 15 Pro(A17 Pro)

個人的に今、買うならA14 Bionic以降のiPhoneがおすすめです。

ラインナップが多くて複雑なので選ぶのが大変ですが、iPhone 12以降であればマスク対応のFace IDも使えますしストレスを感じることはほぼないかと思います。

もし、4インチのiPhone 5sやiPhone SEを使ってならA13 BionicのiPhone SE(第2世代)か、A15 BionicのiPhone SE(第3世代)がおすすめです。

→ iPhoneの比較はこちら

https://www.sin-space.com/entry/iphone-size

iPhoneを買ったら合わせて購入しておきたいiPhoneの周辺機器とアクセサリーiPhoneの本体カラーiPhoneのおすすめ容量の選び方などはこちら。