AppleのiPad mini(第5世代)は7.9インチの片手で使える小型タブレットで2015年のiPad mini 4の後継機種で4年ぶりの2019年に発売されて歓喜した方も多かったでしょう。
筐体デザインは同じですが、SoCがA12 Bionic、3GBのメモリを搭載し性能が向上、Apple Pencilに対応しメモ帳代わりにiPad mini(第5世代)を使える万能な小型タブレットに進化しました。
ここでは、iPad mini 5(2019)のデザイン・スペック・使いやすさをレビューしています。実際に使ってどうなのかメリット、デメリット、現役で使えるのかなどiPad mini 4との違いも比較しています。
- 小型タブレットでどこにでも持ち運びできる
- 高性能なA12 Bionicで動作速度が快適
- ホームボタンを搭載し操作性がいい
- Touch ID(指紋)でマスクしてても使える
- Apple Pencilでメモ帳としても使える
- 2画面表示で二つのアプリを同時に使える
- 最新のiPadOS 17にも対応する
- 充電ポートがLightning
- ステレオスピーカーが片側のみ
- Face ID(顔認証)に対応していない
- 発売からだいぶ時間が経過してる
iPad mini(第5世代)はiPad整備済製品で5万円くらいで買うことができます。iPad mini(第6世代)よりも2万円ほど安いので費用を抑えたいならおすすめです。
→ 後継機種はiPad mini(第6世代)です。
この記事の目次
iPad mini(第5世代)の特徴
- 片手サイズの小型タブレット
- ディスプレイ:7.9インチ(2,048 x 1,536)
- SoC:A12 Bionic、メモリ:3GB
- ストレージ:64GB、256GB
- リアカメラ:800万画素
- 生体認証:Touch ID内蔵ホームボタン
- 通信:Wi-Fi 5、4G LTE(セルラー)
- スピーカー:ステレオ対応(縦持ち)
- 周辺機器:Apple Pencilに対応
- 端末価格:45,800円〜
- 発売日:2019年3月18日
7.9インチのディスプレイのiPad mini(第5世代)はTouch IDを内蔵したホームボタンに対応したモデルです。
指紋で画面ロック解除ができるのでマスクをしていても使えるので顔認証のみ対応のiPhone 13のサブ機として使うのに適しているかもしれないですね。
iPad mini(第5世代)は筐体の高さが203.2mmm、横幅が134.8mm、厚みが6.1mmというコンパクトなサイズ感となっていて、片手で軽々と扱える大きさとなっています。
片手サイズなのに9.7インチディスプレイのiPad(第6世代)と同じ解像度の画面を搭載しているので、広い領域で快適に作業をしたりコンテンツを楽しむことができます。
しかも、iPad mini(第5世代)はiPad用のペンシル・Apple Pencil(第1世代)を使えるので、サッとメモやノートを取りたい時もすぐに取り出しインスタントメモを起動して書くことができます。
iPad miniの大きさなら、小さめのショルダーバックやボディバックの中に放り込んで持ち運ぶことができますよね。
財布と一緒にボディバックの中に入れてiPadを持ち運ぶことができるってスゴいですよね。しかも、iPad mini 4と違ってiPad mini 5は高性能なSoCを搭載しストレスなく操作できるのがいいところです。
持ち運びできる電子書籍端末として
iPad mini 5をどのような用途で使うのがいいのか。普通にタブレットとしてネットサーフィン、SNSをしてもいいですし、Kindleアプリを使うことでコンパクトな電子書籍端末として使うのもいいでしょう。
片手サイズの端末なので漫画や小説を読むのにも向いています。iPad mini(第5世代)は画面の色温度を自動調整してくれるTrue Toneディスプレイにも対応しているので、電子書籍端末として使うのにちょうどいい端末ですよ。
ながら作業の動画閲覧端末として
iPad mini 5の7.9インチのディスプレイは他のモデルと比べると画面サイズが小さく映画をガッツリ見るには小さいサイズです。
ですが、例えばMacBook Pro 13インチで作業しながら動画を見るといったながら作業をするにはちょうどいいサイズ感なんですよね。邪魔にならいですし。
YouTubeで音楽を流しながら作業をする。iMac 27インチも下の部分にスペースができるので、iPad mini 5のサイズ感はほんとにちょうどいい感じに使うことができますよ。
メモ帳、ノートとして使う
iPad mini(第5世代)はApple Pencilに対応しました。
ノートとして使うには少し画面サイズが小さく使いにくいと感じますが、メモ帳の代わりに使いならちょうど良いサイズとなっています。インスタントメモにも対応しているので、Apple Pencilで画面をタップしてメモ帳を起動してささっと書き残すことができます。
基本的にiPadなので「出来ること」はiPad Air 3やiPad Pro 11インチ・12.9インチと変わりはないですが、筐体サイズが小さいことがこのモデルの最大のメリットになるので使い方次第では素晴らしい端末になるのかなと感じます。
iPad mini 5・4のスペック比較
iPad mini(第5世代)とiPad mini 4のスペックの違いを比較してみました。
外観デザインは全く同じで本体サイズはそのままに内部スペックのみ更新されたモデルがiPad mini 5となっています。
iPad mini(第5世代) | iPad mini4 | |
画面サイズ | 7.9インチ(2,048 x 1,536ピクセル) | |
仕様 | 耐指紋性撥油コーティング、フルラミネーション、反射防止コーティング | |
高画質技術 | 広色域(P3)、True Tone、1.8%の反射率、500ニトの輝度 | – |
Apple Pencil | Apple Pencil(第1世代)に対応 | – |
CPU | A12 Bionic(Neural Engine内蔵) | A8 |
RAM | 3GB | 2GB |
ストレージ容量 | 64GB、256GB | 128GB |
リアカメラ | 800万画素・ƒ/2.4(5枚構成のレンズ) | |
フロントカメラ | 700万画素・ƒ/2.2 | 120万画素・ƒ/2.2 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac MIMO対応HT80 | |
LTE(セルラーモデル) | ギガビット級LTE(28バンドに対応) | LTE(20バンドに対応) |
Bluetooth | 5.0 | 4.2 |
本体サイズ | 203.2 × 134.8 × 6.1 mm | |
重量 | 300.5 g | 298.8 g |
iPad mini(第5世代)は広色域ディスプレイ(P3)やTrue Toneテクノロジーに対応したフルラミネーションディスプレイを採用、iPad mini 4よりも画質は向上しています。
CPUにはA12 Bionicプロセッサに3GBのメインメモリを搭載しiPhone XRやiPad(第8世代)と同じ性能となり、あらゆるアプリも快適に動作させることが可能となりました。さらに、リアカメラの画質もA12 Bionicのおかげか同じ800万画素のカメラとは思えなくらい画質は向上しています。
iPad(第5世代)は見た目こそは旧型と同じですが、中身は最新のAプロセッサをまとった頼もしい小型タブレットとなっているので、安心して使うことができるでしょう。
iPad mini(第5世代)レビュー
iPad mini 5・4 筐体の違いを比較
iPad mini 5の筐体デザインはiPad mini 4をベースとしたものとなっています。
iPad mini 5のWi-FiモデルとiPad mini 4のセルラーモデルを並べて比較したもので、上部のアンテナ部分のデザインが異なりますが基本的に同じデザインとなっています。
微妙に変わったところとして、マイクの位置がiPad mini 4はリアカメラの横にありましたが、iPad mini 5は本体上部に移動しています。また、iPadのロゴフォントが太文字から細文字に変更となっています。
iPad mini 5はCEなどの認証マークもないので全体的にスッキリした印象があり、デザインは同じですがシンプルになった印象があります。また、リアカメラはフラットタイプのレンズを搭載しているのでテーブルに置いた時にガタツキなく使うことができます。
カメラの位置が微妙にズレているのでiPad mini 4のケースを使うとカメラが隠れてしまうので基本的に使わない方がいいでしょう。
本体下部にスピーカーとLightningコネクタを搭載しています。配置は全く同じです。
本体上部に電源ボタンとヘッドフォンジャックを搭載しています。マイクの穴がリアカメラ横から本体上部に移設されているのが分かります。
さらに、音量ボタンの配置が少しだけ上に移動しています。
なので、ケース一体型のSmart CaseはiPad mini 4と互換性がないので注意しましょう。保護カバー一体型のSmart Coverなら問題なく使うことができます。
ダイヤモンドカットが光沢から非光沢に
iPad mini 5とiPad mini 4の筐体デザインで大きく異なる部分がダイヤモンドカットの加工方法の違いです。iPad mini 4は光沢のある加工でしたがiPad mini 5は非光沢な加工に変更されています。
Appleのブラッシュアップモデルはダイヤモンドカットの加工が光沢のあるタイプから非光沢に変更されることが多く、iPhone 5s → iPhone SE、iPad Air → iPad(第6世代)も同じように非光沢加工となっています。
どちらがいいかは好みですが光沢のないダイヤモンドカットの方が落ち着いた雰囲気のスタイルになっているといっていいでしょう。
iPad mini 4のセルラーモデルのアンテナは樹脂製でしたが、iPad mini(第5世代)はiPad Pro 10.5インチやiPad Air 3のセルラーモデルと同じアンテナラインに変更されています。
樹脂アンテナはあまり格好良くなかったのでアンテナラインへの変更はiPad セルラーモデル愛好家にとっては嬉しい仕様変更といっていいでしょう。
iPad mini 4のSmart Coverは使える
iPad mini(第5世代)の筐体はiPad mini 4とほぼ同じですがマイクや音量ボタンの位置が変更されていてSmart CaseはiPad mini 4のものを使うことができません。
しかし、ボタン配置に影響されないSmart CoverはiPad mini 4のカバーをそのまま使うことができます。
実際に僕は量販店に売っていたiPad mini 4のPRODUCT REDをiPad mini 5に使用しています。iPad mini 5のスマートカバーのカラーバリエーションで好きなものがなかったので。
Apple Storeには現行のカラーバリエーションしかありませんが量販店ならiPad mini 4のSmart Coverがまだ販売されているので好きなカラーを選ぶことができるのがいいところ。
また、Amazonなどではサードパーティ製のスマートカバーが安くたくさん販売されています。
3.5mmオーディオジャックを搭載している
iPad mini(第5世代)は引き続きヘッドフォンジャックは搭載されているので有線でヘッドフォンやイヤホンを使って音楽を楽しむことが可能となっています。
4スピーカーオーディオになるという噂がありましたが、引き続き2スピーカーオーディオのままでしたね。iPad mini 5の内蔵スピーカーの音質はiPad mini 4とほぼ同じですが気持ち低音が強くなっているように聴こえます。
ステレオスピーカーですが横で持つと右側からしか音が聞こえない構造となっているので、映画やYouTubeを横モードで楽しむと違和感を覚えるので、ワイヤレスイヤホンのAirPods・AirPods Proなどを使うのがいいのかも。
AirPods Proはノイズキャンセリング機能を搭載し周囲のノイズを瞬時に消し去ってくれるので、一人の世界に行きたい時などとても重宝するイヤホンですよ。
カラーバリエーションは3色
iPad mini 5のカラーバリエーションは従来と同じシルバー、スペースグレイ、ゴールドの3色となっています。
色合いは変更されておりスペースグレイはよりブラックになり、ゴールドはローズゴールドっぽい色になっています。衝動でシルバーを購入してしまいましたがゴールドもなかなかいい感じですね。変更したい。
フルラミネーションディスプレイを搭載
iPad mini 5は廉価なディスプレイを搭載すると噂されていましたが、新しく発売されたiPad mini(第5世代)はiPad mini 4と同じようにフルラミネーションディスプレイを搭載しています。
フルラミネーションディスプレイは液晶ディススプレイ、タッチパネル、保護ガラスの3つの部品を一体化して空気層を減らしたパネルとなっていて光の乱反射を抑えることができる技術です。
フルラミネーションディスプレイは液晶画面と保護ガラスの隙間が狭く、iPad mini 2は画面が少し奥まっているのが分かります。
保護ガラスと液晶画面の隙間が狭いので直感的に操作できるだけでなくディスプレイは光の反射も抑えられるので画面が見やすいというメリットもあります。
こちらはiPad mini 5(フルラミネーションディスプレイ)とiPad mini 2のパネルの光の反射を比較したものです。
通常のRetinaディスプレイは光の反射が激しく画面の視認性が悪いですが、iPad mini(第5世代)のフルラミネーション対応のRetinaディスプレイは光の反射を抑えて視認性が向上しているのが分かります。
フルラミネーションディスプレイはiPad Air 2からハイエンドなiPadで採用されていて、新しい技術というわけではないですがiPad mini(第5世代)はハインドモデルのパネルを採用していることになります。
また、フルラミネーションディスプレイとApple Pencilの組み合せは相性がよく、ペン先と画面の距離がより近く本当の紙に書いているかのような書き心地を実現しています。
廉価なディスプレイを搭載しているiPad(第7世代)だと画面とペン先の間に空間ができてしまい書きにくいなと感じることがありますが、iPad mini(第5世代)は隙間が狭くて本当の紙に書いているような感覚なので快適にペンを走らせることができます。
なお、iPad mini 5のフルラミネーションディスプレイはiPad mini 4よりもさらに品質の高いパネルを採用し保護ガラスと液晶画面の隙間がさらに狭くなっています。
ほんのわずかな差ですが新世代のiPad mini 5になったことで新設計のフルラミネーションディスプレイが採用されたのでしょうね。光が反射した時の色合いも少しだけ違います。
まあ、そこまで違いはありませんけどね。ここまで来たらちょっとマニアックかもしれないです。参考までに歴代iPad miniの画面スペックを比較してみました。
iPad mini 5 | iPad mini 4 | iPad mini 3 | iPad mini 2 | |
画面サイズ | 7.9インチ、2,048 x 1,536ピクセル、326ppi | |||
フルラミネーション | ○ | × | ||
広色域(P3) | ○ | × | ||
True Tone | ○ | × | ||
反射防止コーティング | ○ | × | ||
耐指紋性撥油コーティング | ○ | |||
Touch ID | ○ | × | ||
Apple Pencil | ○ | × | ||
本体の薄さ | 6.1 mm | 6.1 mm | 7.5 mm | 7.5 mm |
iPad mini 2とiPad mini 3の違いTouch IDの有無のみでしたが、iPad mini 4で筐体が薄くなり現在のiPad mini(第5世代)と同じサイズになり、今回のアップデートで広色域のP3ディスプレイに対応しiPad Air 3と同じ性能を手に入れたことになります。
ちなみに、iPad Pro 11インチ、iPad Pro 12.9インチに採用されてるリフレッシュレート120HzのPro Motionディスプレイは非搭載となっています。
広色域(P3)ディスプレイに対応
iPad mini 5のRetinaディスプレイは広色域(P3)ディスプレイに対応していて、フルRGB色域よりも広い色域を表示できる高画質パネルを搭載しています。
といっても、色合いの違いはほとんど分からないかな…?少しだけiPad mini 5の方が色鮮やかに見えるような気もしますが、一般人の僕にはその違いを明確に判別は難しいようです。
しかし、写真の現像処理など高度なことをする方はより広い色域を表現することができるiPad mini 5のP3対応のディスプレイの恩恵は大きいのではないでしょうか。
True Toneテクノロジーに対応
さらに、iPad mini 5は周囲の環境光に合わせてディスプレイの色温度を自動調整してくれるTrue Toneテクノロジーにも対応しています。True Tone非対応のiPad mini 4と比較すると色温度が暖かくなってるのが分かります。
ただし、色温度が高くなることで写真の色が微妙に変化してしまうので、人によっては必要のない機能かもしれませんね。
電子書籍を長時間読んだり白画面を長時間見ることが多いのなら温かい色温度の画面の方が目が疲れにくいのは確かなので、個人的にはiPad mini(第5世代)にTrue Toneテクノロジーが採用されたのは嬉しい改善点です。
SoCのスペック・性能・動作速度
iPad mini(第5世代)のSoCははiPhone XS/XS MaxやiPad Air 3、iPad(第8世代)にも採用しているA12 Bionic、3GBのメインメモリを搭載しています。
モデル | iPad mini 5 | iPad mini 4 |
---|---|---|
SoC | A12 Bionic(2コア + 4コア) | A8(2コア) |
CPU | 6コア(2 + 4) | 2コア |
GPU | Apple G11P(4コア) | PowerVR Series 6XT GX6450(4コア) |
メモリ | 3GB LPDDR4X | 2GB LPDDR3 |
Neural Engine | 8コア(最大5兆回) | – |
プロセス | 7nm | 20nm |
トランジスタ数 | 69億個 | 20億個 |
iPad mini(第5世代)はA12 Bionicを搭載し4世代もSoCが刷新したことになって、大きなステップアップとなっています。
A12 Bionicは高性能コアが2つ、省電力コアが4つの6コアのCPUを内蔵し機械学習のNeural engineも内蔵した高性能なチップで十分快適に動作します。
Geekbench 5で性能を計測してみました。
モデル | iPad mini 5 | iPad mini 4 |
---|---|---|
SoC | A12 Bionic | A8 |
CPU シングル |
1121 | 337 |
CPU マルチ |
2605 | 604 |
GPU Metal |
4605 | 519 |
A8チップ → A12 Bionicで処理性能がCPUが3倍、GPUが8倍も向上しています。CPUが3倍速くなっただけでもスゴいのに、グラフィック性能が8倍..。
いかに、iPad miniのアップデートが放置されていたか…ということですね。
iPad mini(第5世代)の実際の動作速度を動画にしました。2022年8月現在のiPadOS 15.6をインストールしています。
2019年発売で3年目の端末ですが、まだまだ現役で使える性能を持っており、ブラウザ、Twitterなどのアプリを普通に動作しSplit ViewやSlide Overも滑らかに動きます。
ブラウザ(Safari)、App Store、iTunes Storeの表示速度をiPad mini 5とiPad mini 4で比較してみました。
iPad mini 4の動作が遅くA12 BionicのiPad mini 5の方がアプリの起動が速くて快適で、iPad mini 4にあった表示遅れはiPad mini 5ではなくノーストレスです。
Touch IDの認証速度は速い
iPad mini(第5世代)は第2世代のTouch IDを搭載していて、第1世代のTouch IDだったiPad mini 4と比べても指紋認証速度が向上しています。
で、実際にiPad mini 5とiPad mini 4で指紋認証の速度を比べてみたところ…
iPad mini 5の方が明らかに指紋認証の速度が速くなっていました。iPad Air 10.5インチモデルのTouch IDも同じくらいの認証速度で、iPad(第6世代)よりも高速化しています。
顔認証のiPad ProはSmart Keyboard FolioやMagic Keyboardとの組み合わせでは最高に使いやすいですが、タブレットとして使うならマスクをしていても画面ロック解除ができるTouch IDの方が使いやすいかもですね。
Apple Pencil(第1世代)に対応
Apple Pencilは元々はiPad Proだけが使うことができるデバイスでしたが、2018年3月に発売されたiPad(第6世代)からApple Pencilを使うことができるようになりました。
そして、ついに。iPad mini 5でもApple Pencilが使えるようになりました!ちなみに、iPad Air 3もApple Pencilに対応しています。
iPad mini 5が対応しているペンシルは第1世代のApple Pencilなので、iPad(第6世代)やiPad Pro 10.5インチで使っていたApple Pencilをペアリングして使うことができます。
ただし、見た目は全く同じディスプレイなのに書き心地がiPad AirやiPad Proと少し違っていてツルツルと滑りやすい感触がありますが、普通に手書きでメモを書いたりイラストを描くことはできます。
なので、iPad mini 5とApple Pencilの組み合わせで小さなメモ帳として使うことができると思います。
iPad mini 5はロック画面をApple Pencilでダブルタップするとメモ帳を瞬時に起動させてメモを取ることができるインスタントメモ機能に対応しているので何かアイディアを思いついた時にすぐにメモを取ることができます。
片手で持ち運びすることができるiPad mini(第5世代)でApple Pencilが使えるのはメモ帳用途から見ても相性が良いのではないでしょうか。
なお、iPadOS 13.5にアップデートすることでマウス、トラックパッドも使えるようになります。iPad mini 5でトラックパッドを使うシーンはなかなかないですが、このようにカーソル操作することもできます。
iPadでトラックパッド、マウスが使うことができることに驚きですが、iPad miniでも使うことができるので、使い方の幅は今までよりも広がりそうですよね。
スマートキーボードは非対応
さらにSmart Connectorが搭載されてSmart Keyboardを使うことができるという噂がありましたが、iPad mini 5はスマートキーボードは非対応となります。
まあ、そりゃそうですよね。7.9インチサイズでスマートキーボードはかなり使いにくいですし、どうしてもキーボードを使いたいならワイヤレスキーボードを接続して使った方がいいですよね。
USB-C PD充電器を使えば急速充電ができる
iPad mini 5に同梱の充電アダプタは10WタイプのUSB-A電源アダプタですが、18W・30WのUSB-C PD対応の充電アダプタを使うことで、通常よりも高速充電することができます。
例えば、AUKEYの30Wの充電アダプタ・AUKEY PA-Y19を使って充電することができます。この大きさで30Wと純正のアダプタの3倍の出力ができるんですよね。
付属の電源アダプタだと9Wほどの出力で充電されますが、18Wまたは30Wの電源アダプタを使うことで(14.7V × 1.29A = 19W)の急速充電が可能となります。
付属の電源アダプタでiPad mini 5をフル充電すると3時間以上の時間を要するのに対して、USB-C PD対応の電源アダプタを使うことでたった2時間ほどでフル充電できるので、このようなアダプタは1台持ってくと便利ですよ。
外付けSSDは使えるのか?
iPad mini(第5世代)はLightning – USB 3カメラアダプタを使うことでUSB-A経由で外付けSSDストレージを使うことができます。
このようにLightningケーブルを使って別電源から電源を供給して接続する形ですね。
かなりごちゃごちゃとした感じになってしまうので、iPad miniで動画編集をするのを考えているならストレージ容量を256GBにしておいた方がいいかもしれないですね。
また、注意点としてLightningケーブルからの供給電力の問題から使うことができない外付けSSDも多いので注意です。
確認した中でSamsung T5とRAVPower SSDは認識してアクセスすることができましたが、BUFFALOやSanDiskの外付けSSDは使うことができませんでした。
動画編集など外付けストレージを使う機会が多いならLightningポートを搭載しているモデルは向いていないので、内蔵ストレージの容量を多めにしておくか、画面サイズが大きくなってしまいますがiPad Air(第4世代)を選んだ方がいいかもですね。
リアカメラの画質を比較
iPad mini 5とされるケースが流出したことでリアカメラにLEDフラッシュが搭載されるのではないかと噂されていましたが、新型のiPad mini(第5世代)はLEDフラッシュ非搭載となっています。
カメラのレンズは引き続きフラットタイプとなっているのでスッキリとしたスタイルを実現していますね。やはりiPad miniはこのままのスタイルを維持してほしいものです。
リアカメラのスペックはiPad mini 4と同じ800万画素ですが、フロントカメラは120万画素から700万画素にアップグレードしセルフィー撮影やビデオ通話に強くなっています。
モデル | iPad mini 5 | iPad mini4 |
---|---|---|
リア | 800万画素・ƒ/2.4(5枚構成のレンズ) | |
フロント | 700万画素・ƒ/2.2 | 120万画素・ƒ/2.2 |
実際にiPad mini 5とiPad mini 4で撮り比べをしてみました。
同じ800万画素でF/2.2のカメラなのに明らかにiPad mini 5の方が暗部のノイズもかなり少なく色鮮やかにハッキリと描画できています。
拡大してみても画質の差は明らか。カメラの性能はあまり期待していなかっただけにちょっと驚いてしまいました。
確かによく考えてみれば同じ800万画素でもイメージセンサーの世代が違う(4年前のセンサーが生産されているとは思えない。)でしょうし、CPUも機械学習に対応しているA12 Bionicプロセッサを搭載しているので画質が良くなっているのは当然なのかもしれません。
iPad mini(第5世代)端末価格
iPad mini(第5世代)は50,380円〜となっていました。
現在はiPad mini(第6世代)が現行モデルなので新品での購入はできませんが、iPad整備済製品でPad mini(第5世代)が50,780円から買うことができます。
iPad mini 5 | iPad mini 5(整備済) | iPad mini 6 |
---|---|---|
32GB | – | – |
64GB | 50,780円 67,780円 |
72,800円 94,800円 |
128GB | – | – |
256GB | 69,080円 86,080円 |
94,800円 116,800円 |
Appleの整備済製品は外装とバッテリーが新品でiPad mini (第5世代)を手に入れることができ、iPad mini(第6世代)よりも22,000円も安く費用を抑えるならおすすめです。
iPad mini(第5世代)レビュー・評価:まとめ
- 小型タブレットでどこにでも持ち運びできる
- 高性能なA12 Bionicで動作速度が快適
- ホームボタンを搭載し操作性がいい
- Touch ID(指紋)でマスクしてても使える
- Apple Pencilでメモ帳としても使える
- 2画面表示で二つのアプリを同時に使える
- 最新のiPadOS 17にも対応する
- 充電ポートがLightning
- ステレオスピーカーが片側のみ
- Face ID(顔認証)に対応していない
- 発売からだいぶ時間が経過してる
iPad mini(第5世代)のメリット
iPad mini(第5世代)は7.9インチのディスプレイを搭載した片手サイズのタブレット端末で、小さめのショルダーバックやボディバックの中に気軽に放り込んで持ち運びも可能です。
現役のA12 Bionicを搭載しているので2022年現在も現役で使える性能を持っていて原神などのゲームも普通に動かすこともできます。
ホームボタンを搭載した最後のiPad miniなのでホームボタンのあるモデルが使いたいならiPad mini(第5世代)はおすすめです。指紋認証でマスクしながらも使うこともできます。
iPad mini(第5世代)デメリット
iPad mini(第5世代)の充電ポートはLightningポートを搭載しているので現在のiPad Air(第5世代)やiPad Pro 11インチとの互換性はありません。
また、外付けSSDの相性問題もあるので動画編集には少し向いていないので、あくまで小型タブレットとして使うのが向いています。
iPad mini(第5世代)どんな人におすすめか
- できるだけ費用を抑えたい
- 外でマスクしてiPadを使うことが多い
- Apple Pencilでメモやノートを取ることが多い
- 電子書籍を読むことが多い
iPad mini(第6世代)がある中で1世代前のiPad mini(第5世代)にするメリットは価格が安いことです。少しでも費用を抑えたいならiPad mini(第5世代)はいい選択肢となります。
A12 Bionicはまだ現役で使えるSoCですし最新のiPadOS 16にも対応し今後2〜3年は普通に使うことができるはずです。
iPad mini(第5世代)はディスプレイサイズが小さいのでiMac 27インチやMacBook Pro 13インチのサブ環境として隣に置いて使ってもいいですし電子書籍端末として、メモ帳代わりとして使うのもいいでしょう。
→ iPad mini(第6世代)はこちら
→ iPadの比較はこちらです
https://sin-space.com/entry/ipad-osusume
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