Magic Keyboard(M4)

2024年5月に発売したiPad Pro 11インチ(M4)はパッと見は先代のiPad Pro 11インチ(第4世代)と同じですが、使える周辺機器がガラッと変わり、Magic KeyboardはM4に対応した新しいタイプが必要となります。

ふぇ??って感じですよね。

見た目一緒なのに今までのMagic Keyboardが使えないなんて。あまりにも商売上手すぎませんか。Appleさん。お財布が厳しいです。

と、あーだこーだ言っても仕方ないので、2024年モデルのM4 iPad Proを購入する場合は合わせて新型のMagic Keyboardも買うしかありません。価格は49,800円です!!高いです。

この金額を支払ってMagic Keyboardを使う価値はあるのか。気になるところですが、個人的には「文章を書く」ことに特化するなら新しいMagic Keyboardを購入する価値は大いにあると考えています。

新しいMagic Keyboardの進化したところ

土台部分がアルミ素材で質感と剛性アップ

従来のMagic Keyboardのベース部分は樹脂素材でしたが、新型のMagic Keyboardはアルミ素材になって質感と剛性が向上。どことなくタイピングも新しいMagic Keyboardの方が安定してます。

M4(アルミ) ⇄ M2(樹脂)
M4(アルミ) ⇄ M2(樹脂)

テーブルのない場所で足の上に置いて作業しても安定感抜群でタイピングしやすいのがとてもいいですよ。

iPad Pro 11インチ M4 Magic Keyboard

端末と同じアルミ素材になったことで閉じた時の一体感も向上しています。

iPad Pro 11インチ M4 vs M2  Magic Keyboard

見た目がスッキリしてます。

閉じた状態からタブレット側に指を添えてスッと上に持ち上げるだけで画面をオープン可能です。最初はどこに触れていいか戸惑いますが慣れると旧型のMagic Keyboardよりも開閉しやすいのも進化ポイントです。

数字キー入力時に端末と干渉しなくなった

最大の進化ポイントはヒンジ部分が改良されたことでiPad Pro本体の位置が奥に配置されるようになったことです。

iPad Pro 11インチ M4 + Magic Keyboard 横から

従来のMagic Keyboardだと数字キーをタイピングするときに端末の端に指が当たってしまいキーボード全体が狭かったんですよね。それが、新型のMagic Keyboardはキーボード面が広くなって快適にタイピングできるように。

iPad Pro 11インチ M4 vs M2  Magic Keyboard キー比較

キーサイズは11インチ向けは少し小さめですがタイピング感はMac Magic Keyboardとほぼ同じで違和感なく文字入力が可能です。ほんと、少し慣れることでスムーズにタイピングが可能となっています。

ファンクションキーを搭載した

キーボード面が広くなったことで数字キーの上にファンクションキーも搭載しました。

iPad Pro 11インチ M4 vs M2  Magic Keyboard キー配列比較

通常のFキーではないですが「ESC」や「画面輝度調整」「Appスイッチャー」「音声入力」「おやすみモード」「メディアコントロール」「音量調整」「スリープ」が使えるようになりました。

ファンクションキーは端末の画面に指が触れることはありますが、そう使うキーでもないので問題ないです。

トラックパッドが感圧式で精度向上

Magic Keyboardはトラックパッドを搭載したキーボードカバーですすが新型はキーボード面が広くなったことでトラックパッドも少し大きくなって操作しやすくなっています。

Magic Keyboard トラックパッド大きさ

さらに、新型のMagic Keyboardはガラス一枚でできた感圧式トラックパッドになってカーソル移動とクリック精度が大きく向上しました。軽い力でクリックしてもしっかり反応してくれるのは本当に使いやすい。

従来型も他社製のトラックパッドと比べる精度と操作性は良かったものの物理式でしっかり力を込めないと反応しないことも。新型はMacBook Airと同じ感圧式になって精度が向上しクリックで反応しないとかほぼなくなりました。

YouTubeの動画レビューで実際に動作を確認してます。だいぶ、反応速度が違うことに驚きです。感圧式トラックパッドって凄いんです。

MacBookシリーズと同じ感圧式トラックパッドと同じ感覚でクリックできて違和感が少なく自然にカーソル操作が可能でとにかく快適です。

従来のMagic Keyboardを使ってトラックパッドの操作性に違和感を感じてたのでこれは嬉しい進化ポイント。

画面の可動角度が広がった

新型のMagic Keyboardは可動域が広がってiPad Proをより倒して使うことが可能です。

Magic Keyboardの角度

最大限倒したとしてもファンクションキーの上くらいに端末の端が来る程度でキーボード面の広さはしっかり確保することが可能です。従来モデルよりも遠くに画面を配置できるので見やすいです。

充電速度が向上した

Magic KeyboardはUSB-Cポートを搭載していてSmart Connector経由でiPad Proを充電しながら使えますが、Magic Keyboard経由の充電速度が新型は高速化しています。

充電出力を新旧のMagic Keyboardで計測してみたところ…

旧型は25W前後でしたが新型は35W前後で充電してました。体感でも差がわかるくらい新型のMagic Keyboardは充電速度が向上し扱いやすくなってますよ。

従来型から引き継いだところ

マグネット構造で取り外し簡単

Magic Keyboardはマグネット構造でiPad Proを簡単にくっ付けたり、取り外したりして使う周辺機器です。

iPad Proを取り外す

この辺りの使い勝手は従来型のMagic Keyboardと同じでサッと端末を取り付けることでキーボードスタイルで作業できますし、タブレットとして使う時はサッと取り外して持ち出せます。

バックライトLEDで夜間作業もできる

Magic Keyboardはキーボード部分にLEDバックライトを内蔵しているので夜間暗いところでも作業が可能です。

Magic Keyboard バックライト

真っ暗闇の中、コツコツと作業したい人も安心です。ただし、電源なしで使うとバッテリーの減りが少し早くなるのは注意ですね。

充電しながら周辺機器が使える

Magic KeyboardのUSB-Cポートから充電することでiPad Pro側のUSB-Cポートを周辺機器用として使うことができます。

iPad Pro USB-Cポートを使う

例えば、SDカードリーダーを接続してカメラのデータを移動させたり、外付けSSDを接続して動画編集をしたりと、Macでしていたような作業も充電を気にすることなく使えます。

ただし、外部モニター拡張モードにしてデュアルモニター環境にする場合はiPad Pro側のUSB-Cポートが必要となるので、周辺機器が満足に使えなくなる問題があるのが少しツライところ。

iPad Pro 外部モニター拡張

Magic Keyboard側のUSB-CポートからStudio Displayに接続して画面出力と充電ができたらめちゃくちゃ便利なんですけどね。現行のiPad Proではこれはできません。

対応機種について

新しくなったMagic Keyboardは2024年モデルのM4チップを搭載したiPad Proの専用機種です。11インチ、13インチの2タイプあります。

同時発売したiPad Air(M2)との互換性はないので注意です。

iPad Pro M4 ⇄ M2 Magic Keyboard
M4 ⇄ M2 Magic Keyboard
Magic Keyboard対応機種
  • 新Magic Keyboard:iPad Pro(M4)
  • 旧Magic Keyboard:iPad Air(M2)、iPad Air(第5世代)、iPad Air(第4世代)、iPad Pro(M2・2022)、iPad Pro(M1・2021)、iPad Pro(2020 / 2018)

これね、めっちゃ分かりにくいと思うんですよね。同じ2024年モデルなのにiPad Pro(M4)は新型Magic Keyboard、iPad Air(M2)は旧型Magic Keyboardに対応してるという。

しかも、新旧の価格が11インチモデルが49,800円と同じという衝撃。13インチモデルも59,800円となかなかいいお値段します。同じ価格払うなら新型のM4モデルが欲しくなりますよね。

でも、iPad Proを買わないと新しいMagic Keyboardが使えないという罠。これはツライです。ただ、個人的にMagic Keyboardで作業するならとくに11インチサイズなら新型のM4モデルを頑張って買うことをおすすめです。

13インチモデルはスペースに余裕があるので旧型でもまあ問題は少ないと思います。11インチはスペースを効率よく使ってるのでやっぱ効率はだいぶ変わってくると思うのです。

超高級キーボード…ですよね。高い。

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