iPadもどんどん性能が向上し使いこなせるのか…?
…という状況になりつつありますが、画面サイズの大きいiPadが欲しい!ってなると現状はiPad Pro 12.9インチ以外の選択肢がありません!
2022年10月に発売したiPad Pro 12.9インチ(第6世代)は12.9インチのミニLEDバックライト内蔵ディスプレイにAppleシリコンのM2チップをiPad Pro 12.9インチ(第5世代)の後継機種です。
第5世代 → 第6世代の進化は少なく乗り換えるメリットは少ないですが、それ以前のモデルからは確実にスペックが進化して使いやすくなっています。
この記事では、iPad Pro 12.9インチ(第6世代)をレビューし実際に使ってどうなのかメリット、デメリットを書いてるので検討してる方は参考にどうぞ!
- 画面サイズが大きくて作業しやすい
- ミニLEDバックライトで画面が色鮮やかでキレイ
- 120Hzリフレッシュレートに対応
- M2チップの高性能SoCでストレスフリー
- 360°対応の顔認証に対応(Face ID)
- Apple Pencil ポイントに対応
- ステージマネージャ、外部モニター拡張モード対応
- 4スピーカーオーディオの音質がとても良い
- 5G通信に対応している(セルラーモデル)
- 顔認証がマスク対応していない
- 指紋認証に対応していない
- 価格が172,800円からと高価
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)は128GBモデルが172,800円となっています。なかなか高価な端末なので手を出しにくいモデルではありますが、性能や使い勝手は間違いないタブレットとなっています。
この記事の目次
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)の特徴
- 12.9インチ(最大120Hz)液晶ディスプレイ
- ミニLEDバックライト(2,596分割直下型ローカルディミング)
- 解像度:2,732 × 2,048ピクセル(264ppi)
- SoC:M2、メモリ:8GB
- ストレージ:128 / 256 / 512GB / 1TB / 2TB
- リアカメラ:広角12MP・F/1.8、超広角10MP・F/2.4
- インカメラ:12MP・F/2.4(センターフレーム)
- 生体認証:360°対応顔認証(Face ID)
- スピーカー:4スピーカーステレオ
- 充電:USB-C対応(Thunderbolt 4)
- 通信:Bluetooth 5.3、Wi-Fi 6E、5G/4G
- バッテリー:40.88Wh、防水防塵:非対応
- Apple Pencil(第2世代)、Smart Keyboard Folio、Magic Keyboard 対応
- 本体サイズ:280.6 × 214.9 × 6.4 mm、682 g
- 端末価格:174,800円〜
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)は120Hzリフレッシュレートに対応したミニLEDバックライトを内蔵したディスプレイを搭載したiPadで最も画面が美しいモデルとなっています。
SoCはM2でiPad Pro 11インチ(第4世代)と同じですが12.9インチモデルは正確な色を表現できるリファレンスモードを使って作業も可能となっています。
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)ならよりクオリティの高い作業が可能です。(正直、普通の人はここまでの性能は必要ないと思います。)
いずれにしても、画面サイズが12.9インチと大きくてノートを取るだけでなくイラストなどデザイン制作にも役立つのではないでしょうか。
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)レビュー:外観
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)は12.9インチのフルディスプレイを搭載した大型タブレット端末となっています。
基本デザインは従来モデルのiPad Pro 12.9インチ(第5世代)と同じで筐体はアルミ素材を採用したユニボディスタイルを採用しています。
微妙に異なるのがiPadのロゴが「iPad Pro」になってぱっと見でプロモデルであることが判別できるようになりました。(ロゴがなくてもカメラの数で分かりますが…)
操作ボタンは本体上にトップボタン、本体右上に音量ボタンを搭載しています。
音量ボタンは方向によって位置が可変するタイプとなっており、横向きだと常に左が下げる、右が上げるとなります。縦向きだと下が下げる、上が上がるとなります。
充電ポートはUSB-Cポートを搭載していて、その左右にスピーカーの穴が10個ずつ開けられています。
本体左側はマイクの小さい穴があるだけで、本体上側にもマイクの穴が2つ、その左右にスピーカーの穴が10個ずつ開けられています。
本体デザインは基本的にiPad Pro 11インチ(第4世代)と同じで単純に12.9インチにサイズアップしたモデルとなっています。
本体カラーはスペースグレイ、シルバーの2色から選べます。
12.9インチと画面サイズが大きいのでシルバーのような軽めの色の方が見た目が軽くていいかもですが、第6世代のスペースグレイは第5世代よりも色が薄くなっています。
同じスペースグレイとは思えないくらい色が明るくなってしまったので、ブラックが好きな方は少し「あれ…」って思うかもしれません。世代によって色がコロコロ変わるのはなんなんでしょうね。
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)レビュー:性能
第6世代のスペックを第5世代で比較
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)と(第5世代)のスペックを比較しました。
iPad Pro 12.9インチ | 第6世代(2022) | 第5世代(2021) |
---|---|---|
ディスプレイ | 12.9インチ(2,388 × 1,668ピクセル) Liquid Retina XDR(液晶・ミニLEDバックライト) ProMotionテクノロジー(120Hz) 最大輝度:600 – 1000 – 1600ニト(HDR) 広色域(P3)、True Tone、フルラミネーション |
|
SoC | M2 8コアCPU(高性能コア4 + 高効率コア4) 10コアGPU Neural Engine(16コア) |
M1 8コアCPU(高性能コア4 + 高効率コア4) 8コアGPU Neural Engine(16コア) |
メインメモリ | 8GB/16GB(1・2TB SSDを搭載モデル) | |
ストレージ | 128GB・256GB・512GB・1TB・2TB | |
生体認証 | Face ID(顔認証) | |
リアカメラ | 広角:1200万画素・ƒ/1.8 超広角:1000万画素・ƒ/2.4 深度:LiDARスキャナ スマートHDR 3、Live Photos、4K 60fps動画撮影、HDR 10撮影対応(最大30fps)、1080p 120/240fps スローモーション、ステレオ録音 |
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インカメラ | 超広角:1200万画素・ƒ/2.4 TrueDepthカメラ、センターフレーム対応 |
|
オーディオ | 4スピーカーステレオスピーカー | |
通信性能 | Wi-Fi 6E(802.11ax)、Bluetooth 5.3、5G通信、eSIM対応(セルラーモデル) | Wi-Fi 6(802.11ax)、Bluetooth 5.0、5G通信、eSIM対応(セルラーモデル) |
バッテリー | 40.88Wh | |
ポート | USB-C DisplayPort、Thunderbolt 3(最大40Gb/s)、USB 4(最大40Gb/s)、USB 3.1 Gen 2(最大10Gb/s) |
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サイズと重量 | 214.9 × 280.6 × 6.4mm Wi-FIモデル:682g セルラーモデル:684g |
|
価格 | Wi-Fiモデル:174,800円〜 セルラーモデル:196,800円〜 |
– |
発売日 | 2021年5月21日 | 2022年10月18日 |
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)と(第5世代)のスペックはほぼほぼ同じでSoCと通信規格の性能が異なるほどしか進化していないのが実情です。
- SoC:M1(8CPU + 8GPU) → M2(8CPU + 10GPU)
- Wi-Fi:Wi-Fi 6 → Wi-Fi 6E
- Bluetooth:Bluetooth 5.0 → Bluetooth 5.3
- Apple Pencil:ポイント(ホバー機能)に対応
M1からM2チップになって性能と電力効率が向上し内部スペックが向上しただけでなく、6GHz帯のWi-Fiに対応し、Bluetooth 5.3の新規格も使えるのになりました。
また、Apple Pencil(第2世代)を使うときにポイント表示ができるホバー機能を搭載してるので、イラスト制作がしやすく進化しています。
細かい進化なのでM1モデルからの乗り換え微妙なところですが、iPad Pro 12.9インチ(第4世代)からなら大きな進化を感じることができるはずです。
M2チップで超高性能な大型タブレット
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)のSoC(システムオンチプ)はApple M2を搭載しています。
MacBook Air(M2)の8コアGPUを内蔵したタイプではなくMacBook Pro 13インチ(M2)の10コアGPUと同じ上位版のM2チップを採用してるのがスゴイところです。
モデル | iPad Pro 12.9インチ(第6世代) | iPad Pro 12.9インチ(第5世代) |
---|---|---|
SoC | M2 | M1 |
CPU | 8コア(4+4) | 8コア(4+4) |
GPU | 10コア | 8コア |
Neural Engine | 16コア(15.6兆回/秒) | 16コア(11兆回/秒) |
RAM | 8GB / 16GB | 8GB / 16GB |
プロセス | 5nm(第2世代) | 5nm |
トランジスタ数 | 200億個 | 160億個 |
M1 → M2チップになったことでCPUは最大15%、GPUは最大35%、Neural Engineが40%高速化、メモリ帯域幅は50%広く高速化して処理性能が高くなっています。
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)のストレージは128GB、256GB、512GB、1TBと2TBも選べます。
1TBと2TBモデルはメインメモリが8GBから16GBに増えるので外部モニターの拡張モードでマルチタスク作業するのに適しています。
Geekbench 5で性能を比較しました。
モデル | iPad Pro 11(第4世代) | iPad Pro 11(第3世代) |
---|---|---|
SoC | M2 | M1 |
シングルコアCPU | 1879 | 1693 |
マルチコアCPU | 8331 | 7193 |
GPU(Metal) | 32293 | 21417 |
M1 → M2になってシングルコアCPUの性能が10〜15%向上しそれに伴ってマルチコアCPUが20%向上、GPUの性能もコア数が8 → 10になって50%も向上しています。
もともと凄かったM1チップでしたが、M2チップになってさらに処理性能が高くなっています。正直、タブレット端末にここまでの性能が必要なのか…と思うほど。
Antutuで性能を比較しました。
モデル | iPad Pro 12.9(第6世代) | iPad Pro 12.9(第5世代) |
---|---|---|
SoC | M2 | M1 |
総合 | 1387796 | 1183466 |
CPU | 303528 | 271294 |
GPU | 775267 | 618220 |
MEM | 139227 | 145805 |
UX | 166684 | 152131 |
トータル性能で10〜15%ほど処理性能が向上しているので間違いなくM2チップになってより快適に使えるようになってるようです。
ただし、M2モデルはストレージのNANDチップが128GBは2チップから1チップ構成になってデータ転送速度が遅くなったのが影響しMEMのスコアが低下しています。
大容量データを移動に時間が掛かったりしますが、そもそも128GBだと動画編集するにしても容量が不足するので、動画を扱うなら256GBモデル以上にしましょう。
M1 → M2でどれくらい動作速度が高速化してるのかAdobeのIllustratorで300MBのデザインデータを起動して比較してみました。
M1のiPad Pro 12.9インチ(第5世代)でも重いデータもちゃんと動かすことができていますが、第6世代のほうが起動が高速で動作も少しですが快適になってるのがわかります。
大きな差はないですが、M2になったことで間違いなく性能は向上していると言っていいでしょう。M2チップは最強の性能を持ったSoCを搭載してるので原神も最高画質、フレームレート120で軽々と動かせます。
動作が滑らかでリフレッシュレート120Hzで残像が少なくクッキリとした画質で快適にプレイ可能です。
これだけ負荷が掛かってると発熱が気になりますが30分ほどプレイしてもほんのり端末の中央が熱くなる程度で33.2℃ほどとなっていました。
M2はM1よりもGPUのコア数が2つ多い10コアですが、原神をプレイした時の発熱はほぼ同じとなっています。同じ5nmプロセスのSoCですが第2世代になったことで発熱を抑えることができてるのでしょう。
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)の電池持ち
バッテリー持ちはほぼ同じ
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)のバッテリー容量は(第5世代)と同じ40.88Whとなっています。
iPad Pro | 12.9インチ(第6世代) | 12.9インチ(第5世代) |
---|---|---|
バッテリー容量 | 40.88Wh | |
PUBG 30分 |
76% → 67% 9%消費 | 69% → 60% 9%消費 |
原神 30分 |
68 → 60%:8%消費 | 69 → 61%:8%消費 |
YouTube 1時間 |
61 → 47%:14%消費 | 60 → 47%:13%消費 |
電池減りはほぼ同じで誤差レベルとなっていて、実際に使ってみて電池持ちの減りに違いはありません。Safariによるブログ執筆も1時間に10%ほどバッテリーが減ってくレベルです。
M2チップはGPUのコア数が増えましたがプロセスルールの改善によって電池持ちへの影響は少なく、M1モデルと同じようにしっかり使えるバッテリーライフを実現しています。
ディスプレイのスペック
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)は12.9インチのLiquid Retina XDRディスプレイを搭載し基本スペックは従来モデルと同じでミニLEDバックライトを内蔵しています。
モデル | iPad Pro 12.9インチ(第6世代) | iPad Pro 11インチ(第5世代) |
---|---|---|
パネル | Liquid Retina XDR(ミニLEDバックライト) | |
解像度 | 2,732 × 2,048ピクセル | |
リフレッシュレート | 120Hz(ProMotion) | |
Apple Pencilポイント | 対応 | – |
最大輝度 | 600ニト(標準) | |
仕様 | 広色域ディスプレイ(P3) 、True Toneディスプレイ、耐指紋性撥油コーティング、フルラミネーションディスプレイ、反射防止コーティング |
120HzのアダプティブリフレッシュレートのProMotionテクノロジーに対応し、ミニLEDバックライトを搭載しHDRコンテンツをより鮮明にリアルに表示できます。
また、iPad Pro 12.9インチ(第6世代)はApple Pencilポイントに対応しペン先を画面に触れることなくホバー表示が可能です。
イラスト制作時にホバー表示があった方が描きやすいことがあるらしいので、絵描き師さんにとっては嬉しいアップデートなのかもしれません。
広角 + 超広角カメラを搭載している
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)のリアカメラは広角(12MP・F1.8)、超広角(10MP・F2.4)のデュアルカメラに被写体の距離を計測できるLiDARスキャナも搭載しています。
モデル | iPad Pro 12.9(第6世代) | iPad Pro 12.9(第5世代) |
---|---|---|
広角 | 12MP・F/1.8 | |
超広角 | 10MP・F/2.4 | |
フロント | 12MP・F/2.4・超広角・センターフレーム | |
高画質技術 | スマートHDR4 | スマートHDR3 |
動画撮影 | 4K60fps、4K30fps ProRes、HDR対応、1080p/240fps | 4K60fps、HDR対応、1080p/240fps |
ぱっと見のカメラスペックは同じですが、SoCが M1 → M2 になってスマートHDR4に対応し4K30fpsでProRes撮影に対応するなど細かいスペックアップはしています。(128GBはフルHD 30fpsでProResに対応)
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)とiPad Pro 12.9インチ(第5世代)でカメラの画質を比較してみました。(画像タップで拡大できます。)
第6世代と第5世代は同じカメラ構成ですが、SoCはM1からM2になったことで画質はほぼ同じですが色味が少し変わりました。
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)の方が色鮮やかになる傾向があるでしょうか。いずれにしても、iPhone 14 Proなどスマホよりも画質は劣りますが普段使いのカメラとして使うには筐体が大きいので十分な画質といっていいでしょう。
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)のメリット
大画面ディスプレイで作業がしやすい
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)は画面サイズが12.9インチとかなり大きいので視認性は抜群です。6.7インチのiPhone 14 Pro Maxと比べてもこれだけの表示領域があります。
Smart Keyboard Folioなど外付けキーボードを接続することで、作業用のマシンとしても快適に作業できますし、キーボードを外してApple Pencil(第2世代)を使って広大なキャンバスにお絵描きもできます。
タブレットとして使うには少し大きすぎるので、iPad Pro 12.9インチ(第6世代)はどちらかというと作業をするのに適したタブレットとなっています。
絵とか書かないよって方も多いと思いますが、ノートやメモを取るにしても画面が大きくまとめやすいので普段使いの大きめのノートとして使えます。
(個人的にスケジュールとか手書きでまとめるのに使ってます。画面大きいので書きやすい..😉)
ミニLEDバックライト内蔵でHDR表示がキレイ
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)は液晶ディスプレイですがバックライトは10,000個を超える「ミニLED」を採用し2,500以上のローカルディミングゾーンに分割しコンテンツに合わせて輝度を調整しています。
なので、HDR動画を再生すると再生している部分だけの輝度が向上し色鮮やかに動画視聴が可能です。
HDR動画ってなかなか視聴の機会はないですが、iPhone 14で撮影したHDR動画をiPad Pro 12.9インチ(第6世代)で忠実に表示できるので家族の動画をより色鮮やかに楽しめます。
ステージマネジャでウィンドウ操作できる
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)はアプリをウィンドウ化してマルチタスク操作ができるステージマネジャに対応しています。
最大4つのアプリを同時に起動できるだけでなく4つのアプリを常駐しタッチでサクッと切り替え可能です。画面サイズが大きいので複数のアプリを並べて作業も視認性・操作性がとてもいいです。
ゲームを縦持ちでプレイできるのはいいですよね。12.9インチの大画面だと原神なんかはプレイしにくいことがありましたが、ウィンドウ化してコンパクトにすることでTwitterしながらプレイも可能です。
外部モニター拡張モードでメイン機としても
さらに、外付けモニター拡張モードに対応しています。外付けキーボード、マウスを接続(またはMagic Keyboard、Smart Keyboard Folio)することで画面を広げることができます。
ミラーリングではなく独立した画面となってるので4KモニターやStudio Displayを使うことで大画面で資料作成をしたり、動画編集が可能となります。
USB-Cポートに対応してない外部モニターでもBelkin USB-C 7-in-1などのハブを使うことでiPadを充電しながらHDMIで画面出力して表示ができます。
iPadの外部モニター拡張モードは待ちに待っていた方も多いと思いますが、iPad Pro 12.9インチ(第6世代)なら持ち運びを楽にしながら自宅や職場でしっかり作業用の端末として使えます。
ただ、中身はiPad OSなのでパソコンとして使うには癖が強いので慣れる必要性はあります。とくにウィンドウ操作、ファイル管理はMacに方が柔軟性が高いので見極める必要はあります。
Apple Pencil(第2世代)が使える
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)はマグネットタイプのApple Pencil(第2世代)に対応し端末サイド部分にある充電パッドにくっ付けてペアリング、充電ができます。
120Hzのリフレッシュレートにも対応した高品質なディスプレイなので文字もスムーズに遅延少なくノートアプリに書き込むことができます。
ペン側のタッチセンサーをダブルタップすることで消しゴムモードにしたりツールを切り替えたり、スクラブルで手書き文字をテキストデータに変換して使えるので使い方は無限大です。
お絵描きができなくても手書きでノートを取ったり手書き文字をテキストデータに変換してブログを書いたり、そんな使い方も可能です。
なお、Apple Pencil(USB-C)も使えます。
Apple Pencilポイントに対応している
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)はApple Pencilポイントにも対応しています。いわゆる液タブにあるホバー機能ですね。
画面を触れることなくどこに照準が合ってるのか分かるのでイラストを描くときにどこにペン先を置いたらいいか確認しながら作業できるのでミスが少なくすることができます。
液タブでイラストを描いてることに慣れてる人がiPadに移行できない理由がホバー機能がないこともあるそうなので、iPad Pro 12.9インチ(第6世代)で対応したApple Pencilポイントは絵描き師さんにとって嬉しいアップデートではないでしょうか。
Wi-Fi 6Eの高速通信に対応している
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)は6GHz帯を使って通信できるWi-Fi 6Eに対応し最大1.2Gbps → 2.4Gbpsに理論値が向上しています。
Wi-Fi 6Eに対応したルーター(TP-Link Deco XE75など)が必要となりますが、5GHz帯よりも高速にデータ通信が可能となるので大容量データの送受信がある環境で有意になります。
Bluetooth 5.3に対応している
また、iPad Pro 12.9インチ(第6世代)は最新のBluetooth規格となるBluetooth 5.3にもしっかり対応しています。
AirPods ProもBluetooth 5.3に対応しるので今後のアップデートでもしかしたら追加されるかもしれない新機能が使える可能性があります。
4スピーカーステレオスピーカーの音質が良い
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)は本体の上下左右に4つのスピーカーを内蔵しています。
構成としては従来モデルと同じで縦向き、横向きで自動的に低音高音、左右のチャンネルが可変しどの角度からも常に最適なステレオサウンドの視聴が可能です。
音質はiPad Pro 12.9インチ(第5世代)と比べて音に違いはないですが、タブレット端末とは思えないくらい良くて外部スピーカーなしで音楽を十分楽しめるほどのサウンドを奏でることができます。
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)のデメリット
手で持って使うタブレットとして大きい
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)は12.9インチの大画面ディスプレイを搭載したタブレット端末で手で持って操作するには少し大きいと感じる場面があります。
たしかに画面が大きくて見やすいのはとても良いのですが、ずっと手で持って使うにはツライ大きさです。
なので、iPad Pro 12.9インチ(第6世代)は基本的にスタンドに立てかけて使うとか、お絵描き用のタブレットとして使うなど使用用途は限られてくるでしょう。
この大きさのタブレットを常に持ち歩いて使うのはなかなか気合が必要となります。
128GBはストレージ速度が低下している
256GB以上のモデルは問題ないですが、iPad Pro 12.9インチ(第6世代)の128GBモデルはSSDが2チップから1チップ構成になってデータ転送速度が低下しています。
9.5GBのデータをThunderbolt 外付けSSDストレージから内蔵ストレージに移動させるのに、第5世代は11秒だったのに対して第6世代は27秒もかかりました。
128GBなので大容量データを移動することはなさそうですが、ストレージ速度も重視したいなら256GB以上のモデルを選びましょう。
Face ID(顔認証)がマスク非対応
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)は顔認証のFace IDに対応してますが、マスクをしてると認識できずに毎回パスコード入力が求められます。
これが本当に面倒くさい..。とくにカフェで作業してる時ってマスクしてたりしますがスリープ画面になるたびにマスクをずらすかパスコード入力が必要です。
指紋認証に対応していない
もちろん、指紋認証も対応してません。
iPad Air(第5世代)、iPad(第10世代)もフルディスプレイモデルですがトップボタンにTouch ID(指紋)を搭載することでマスクしながらも使える仕様を採用しています。
iPad Pro 12.9インチにもTouch IDを…とは言わないですが、せめてiPhoneで対応しているマスク対応のFace IDにアップデートしてほしいですよね。
これに対応できたらiPad Pro 12.9インチ(第6世代)は最高の大型タブレット端末になるのですが…今度、どうなるか期待したいところです。
端末価格がとても高い
従来モデルのiPad Pro 12.9インチ(第5世代)も円安の影響で2022年7月に値上げとなりましたが、iPad Pro 12.9インチ(第6世代)はさらに高い価格設定になりました。
モデル | iPad Pro 12.9インチ(第5世代) | iPad Pro 12.9インチ(第5世代) |
---|---|---|
128GB | 172,800円 | 129,800円 → 159,800円 |
256GB | 188,800円 | 141,800円 → 174,800円 |
512GB | 220,800円 | 165,800円 → 204,800円 |
1TB | 284,800円 | 213,800円 → 264,800円 |
2TB | 348,800円 | 261,800円 → 324,800円 |
1TB、2TBモデルはメインメモリが8GBではなく16GBに増えるので512GBモデルよりも6万円も高い価格設定で従来モデルよりも全体的に1.5万〜2万円ほど価格が高いです。
元々が高い端末だっただけにさらに上に突き抜けてしまった感が強いですが、1TB以上のモデルはなかなかサクッと買えるような価格でないことは確かです。
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)レビュー:まとめ
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)は2022年10月に発売したM2チップを搭載した大画面ディスプレイを搭載したハイエンドタブレットです。
高価なだけになかなか手にしにくいモデルですが、どんな人がiPad Pro 12.9インチ(第6世代)を選ぶべきか、おすすめなのかまとめたいと思います。
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)おすすめな人は
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)を選ぶべき人は予算に余裕があって大画面でマルチタスクで作業をしたり、外部モニターを接続して作業したい人向けです。
- 大画面のiPadを使いたい
- 高性能なiPadで動画編集をしたい
- デザイン制作を快適にしたい
- メインマシンとして使いたい
- 外部モニターでマルチタスク
12.9インチの大画面があれば作業性に困ることはなく、外部モニター拡張モードで2画面体制にして作業も可能です。動画編集しながらTwitterをしたりサムネイルを作成したりとか。
Macと同じAppleシリコンを搭載してるのでポテンシャルはかなり高い端末ですし、DaVinci Resolve for iPadで動画編集をガチでこなすことも可能です。
出来ること自体はiPad Pro 11インチ(第4世代)と同じですが、12.9インチの画面サイズは圧巻の大きさなので持ち運びより作業することを重視するならiPad Pro 12.9インチ(第6世代)はおすすめです。
旧型のiPad Pro 12.9インチでいい人は
ただし、多くの方は旧型のiPad Pro 12.9インチ(第5世代)で問題ないですよね。M1チップ、ミニLEDディスプレイも搭載しているのでほぼほぼ最新モデルと同じ感覚で使えます。
唯一のデメリットはApple Pencilポイントが使えないくらいでホバー機能が必要ないなら第5世代を選んで問題ないです。
iPad Pro 12.9インチ(第5世代)はまだ整備済製品が出たことがないので中古で買うことになります。中古なら129,800円くらいから手に入れることができるのでiPad Pro 12.9インチ(第6世代)よりも5万円ほど安いのでいいですよね。
多少の使用感はあるかもですがiPad Pro 12.9インチ(第6世代)はやっぱ高いので中古ショップなどで安く見つけて1世代前のモデルを買うのもいい選択肢になります。
→ iPad Pro 12.9インチ(第5世代)を詳しく見る
ちなみに、2世代前のiPad Pro 12.9インチ(第4世代)ならさらに安い101,800円くらいから買えます。ディスプレイはミニLEDバックライトではないですがSoCは高性能なA12Z Bionicを搭載しまだまだ現役で使える性能を持っています。
バッテリー持ちが現行モデルより少し悪いデメリットはありますが、タブレットとして使うなら丁度いいスペック、価格なので意外とおすすめのモデルですよ。
→ iPad Pro 12.9インチ(第4世代)を詳しく見る
→ iPad Pro 11インチはこちら
→ iPadの比較はこちら
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