AppleのiPhone SE(第2世代)は4.7インチサイズのホームボタンのある小型iPhoneで本体デザインはiPhone 8と同じでホームボタンのあるiPhoneが欲しいならiPhone SE(第2世代)は魅力的です。
SoCにA13 Bionicを搭載しそこそこ快適に動作しますし、安くて高性能でホームボタンのある小型iPhoneが欲しいなら現在もiPhone SE(第2世代)を選んでもいいでしょう。
この記事では、iPhone SE(第2世代)のデザイン・スペック・カメラの画質をレビューしました。実際に使ってどうかメリット、デメリットも書いたので旧型iPhone SE(4インチ)やiPhone 7、iPhone 8から乗り換えする人は参考にしてください。
- 小型サイズで片手で操作できる
- ホームボタンを搭載している
- Touch ID(指紋)でマスクしながら使える
- A13 Bionicでそれなりに快適に動作する
- IP67仕様で濡れても使える
- ワイヤレス充電に対応している
- Felica(電子決済)に対応している
- 中古で1〜3万円と安く買える
- 筐体が古臭くて時代を感じる
- ディスプレイが液晶で少し暗い
- バッテリー持ちが良くない
- カメラが広角カメラのみ
- ポートレートモードが人物に限定
- IP68に対応していない
- 5G通信に対応していない
この記事の目次
iPhone SE(第2世代)の特徴
- ディスプレイ:4.7インチ(液晶)
- 解像度:1,334 × 750ピクセル
- SoC:A13 Bionic、メモリ:3GB
- ストレージ:64GB・128GB
- 生体認証:Touch ID(ホームボタン)
- 広角カメラ:12MP(1/2.93型)・ƒ/1.8
- インカメラ:7MP・ƒ/2.2
- オーディオ:ステレオスピーカー
- 通信:Wi-Fi 6(802.11ax)、Bluetooth 5.0、4G LTE
- NFC:NFC A/B/Felica(おサイフケータイ対応)
- バッテリー容量:1,821mAh
- 充電:Lightning、ワイヤレス充電(Qi)
- 電子決済:おサイフケータイ(Felica)対応
- 防水防塵:IP67(水深1メートル30分)
- サイズ:138.4 × 67.3 × 7.3 mm、148 g
- 端末価格:44,800円〜(発売当初)
- 発売日:2020年4月24日
iPhone SE(第2世代)の筐体デザインはiPhone 8と全く同じで片手で操作できるサイズ感となっていて、SoCはA13 Bionic、3GBのメインメモリで高性能で2022年現在もしっかり使うことができます。
電話やメッセージなどの連絡手段として使う、SNSやブラウジングで情報収集するといった一般的な用途だけでなく、原神など3Dグラフィックのゲームもしっかり遊べるのは心強いです。
指紋認証(Touch ID)内蔵ホームボタンを搭載していてマスクをしていても問題なく画面ロック解除できるのは大きなメリットとなります。
iPhone SE(第2世代)のリアカメラはシングルカメラのままで進化していませんが、A13 Bionicの画像処理エンジンによって画質はiPhone 8よりも向上しています。
スマートHDRに対応し白トビを抑えられるだけでなくシングルカメラでありながらも人物撮影限定で背景をぼかすことができるポートレートモードに対応し撮影の幅が広がりました。
iPhone SE(第2世代)はApple StoreだけでなくAmazonなどでSIMフリー版の販売もしていて、イオシスで未使用品が36,800円で販売しているので安く手に入れることができます。
iPhone SE(第2世代)は現在は中古のイオシスで中古Bで26,800円で販売していて、ドコモ「docomo Certified」、UQ mobileのau Certified(認定中古品)でも安く買えます。
購入場所 | ドコモ | UQ mobile | イオシス(中古B) |
---|---|---|---|
64GB | 48,400円 | 26,800円 | 24,800円 |
128GB | 52,800円 | 31,900円 | 26,800円 |
256GB | 58,300円 | – | 32,800円 |
端末割引 | 新規:-11,000円 MNP:-22,000円 |
新規:-11,000円 MNP:-22,000円 |
– |
ドコモ、UQ mobileともにMNPのりかえ、新規なら割引が入るのでかなり安くiPhone SE(第2世代)を買うことができます。とりあえず、安めのiPhoneが欲しいならおすすめです。
iPhone SE(第2世代)レビュー
ガラス + アルミフレームのスタイル
iPhone SEはiPhone 5sのスタイルを流用してましたが、同じようにiPhone SE(第2世代)もiPhone 8と同じデザインとなっていて筐体の素材はアルミフレーム + ガラスを採用しています。
iPhone SE(第2世代)とiPhone 8の違いはAppleのロゴマークが中央に配置されてiPhoneのロゴが消えているので、背面パネルからは違いを見分けることはできます。
iPhone 8のスタイルもシンプルでしたがiPhone SE(第2世代)はさらにシンプルになってカッコいいスタイルになりました。
この世代のiPhoneのデザインは一つの完成形モデルと言ってもいいのかもしれません。
iPhone SE(第2世代)とiPhone 8を比較
本体左側にミュートスイッチと音量ボタンを搭載しています。上にあるのがiPhone SE(第2世代)、下にあるのがiPhone 8となっていますが全く同じデザインとなっています。
本体右側にサイドボタンとSIMカードスロットがあります。
nanoSIMに対応していて付属のピンを使うことで開けることができます。ちなみに、SIMカードスロットを開けるためのピンはコストダウンのためか素材と形が変更されています。
iPhone SE2、SIMカードのピンが変わった。コストダウンかな?企業努力してるの素晴らしい🤗 pic.twitter.com/32hLLH9qyW
— かずやシンスペース (@Logkazu) April 24, 2020
充電ポートはLightningとなっています。
iPhone 8と同じボディを使っているので違いはありませんね。ちなみに、付属の充電アダプタは5Wタイプとなっていますがサードパーティ製の急速充電器を使うことで18Wの急速充電に対応しています。
急速充電器を使うことでiPhone SE(第2世代)を30分でバッテリー残量を50%ほど補充できるので急いでいる時など便利ですよ。一つ持っておくといいと思います。
(現在は電源アダプタは付属してこないのでAnker Nano Ⅱ 30Wなどの充電アダプタを使うのがオススメです。)
また、Qi規格によるワイヤレス充電にも対応してるのでケーブルレスでiPhone SE(第2世代)を充電もできます。
この価格帯のスマホでワイヤレス充電に対応しているモデルは少ないので、iPhone SE(第2世代)は相当コスパはいいのではないでしょうか。ちなみに、30分で15%〜20%ほど充電することが可能です。
めちゃくちゃ速いわけではないですがAnker PowerWave Ⅱ Standなどのスタンド型のワイヤレス充電器を使うことでYouTubeを見ながら充電できるのでとても便利です。また、MagSafe充電器で充電も可能となっています。
本体カラーは3色展開に
本体カラーはシルバー → ホワイト、スペースグレイ → ブラックになったことでより白く、より黒い筐体カラーに変更となっています。さらに、PRODUCT REDも選べるように。
ただし、ホワイトでフロントパネルが白色じゃないのは注意です。
従来のホームボタンありのiPhoneは筐体が白系だとフロントパネルも白色だったので指紋が目立たないというメリットがありましたが、iPhone SE(第2世代)のフロントパネルは黒色に統一されています。
今まで白系の本体カラーを選んできていたのでホワイトなのにフロントパネルが黒いのは違和感がありますね。コストダウンの一環だと思いますが、少し残念ですね…。
ディスプレイサイズは4.7インチに
iPhone SEは4インチでしたが、iPhone SE(第2世代)はiPhone 8をベースとなり4.7インチの画面サイズに大型化しています。解像度は1,334 x 750ピクセルとなっています。
iPhone SE(第2世代) | iPhone 8 | iPhone SE | |
サイズ | 4.7インチ | 4.0インチ | |
解像度 | 1,334 x 750ピクセル | 1,136 x 640ピクセル | |
ディスプレイ | P3、True Tone対応 | – | |
3D Touch | – | 対応 | – |
iPhone SE → iPhone SE(第2世代)だと単純に画面サイズが大きくなり表示領域も増えるので一度に表示できる情報量が増えて使いやすいです。
スペックはiPhone 8と同じく広色域のP3ディスプレイに対応し色鮮やかな表示が可能。写真の表現力がiPhone SEよりも向上し動画もキレイな画質で視聴できます。
また、目に優しいTrue Toneテクノロジーにも対応しているのでTwitterをずっとしてても目が疲れにくいディスプレイになっています。
ちなみに、保護ガラスの形状がiPhone 8とは微妙に異なっているので、iPhone 8の保護フィルム・ガラスを貼ると周囲が浮いてしまう現象が起きてしまいます。
なので、iPhone SE(第2世代)に対応している保護フィルム・ガラスを貼るのがおすすめです。
個人的にはPDA工房の保護フィルムがおすすめで、実際にiPhone SE(第2世代)に貼り付けていますが、周囲が浮くという現象は発生していません。
本体サイズと使いやすさについて
iPhone SE(第2世代)の本体サイズはiPhone 8と同じです。
- iPhone 8:138.4 × 67.3 × 7.3mm、148g
- iPhone SE(第2世代):138.4 × 67.3 × 7.3mm、148g
最近のスマホは画面と本体サイズが大きいので片手で使うのは至難の技ですが、4.7インチのiPhone SE(第2世代)はコンパクトで片手で使えるサイズ感です。
片手で画面の端まで指が届くので操作性が良くて片手操作に徹することができます。
本体の厚みも7.3mmとかなり薄いのでペラペラ。は言い過ぎですが筐体重量は148gと軽量化されているのでずっと持って操作していても手が疲れにくくて最高です。
少し前までこのサイズが当たり前だったのにiPhone 15を始め大画面スマホに慣れた今はとても小さく感じてしまうから不思議ですよね。このサイズ感ならケースを付けても大きくなって持ちにくくならないのでケースを装着しても良いかもしれません。
指紋認証のTouch IDに対応
iPhone SE(第2世代)はホームボタンを搭載し、指紋認証のTouch IDに対応しているので指で画面ロック解除をしたり、Apple Payの支払い決済が可能です。
iPhone SE(第2世代)は第2世代Touch IDを搭載しiPhone SE(4インチ)よりも指紋の認証速度は向上し、処理性能の高いA13 BionicでiPhone 8よりもiPhone SE(第2世代)は認証速度が速く素早く画面ロック解除ができるので快適です。
指紋認証なのでマスクをしながらも画面ロック解除してサッとiPhoneを使い出せるので普段使いのスマホとしてもしっかり使うことができるでしょう。
iPhone SE(第2世代)スペックと性能
iPhone SE(第2世代)のSoCはiPhone 11シリーズに採用しているA13 Bionic、3GBのメインメモリを搭載しています。
iPhone SE(第2世代) | iPhone 8 | iPhone SE | |
CPU | A13 Bionic | A11 Bionic | A9 |
メインメモリ | 3GB | 2GB | 2GB |
A13 Bionicと3GBのメインメモリを搭載しiPhone 8よりも間違いなく性能は向上し普段使いの操作がとても快適になってストレスを感じることはありません。
Geekbench 5で各モデルのチップの性能を計測してみました。
iPhone SE(第2世代) | iPhone 8 | iPhone SE | |
プロセッサ | A13 Bionic | A11 Bionic | A9 |
CPUシングルコア | 1333 | 928 | 523 |
CPUマルチコア | 3157 | 2144 | 1024 |
GPU(Metal) | 6403 | 3309 | 2241 |
A13 BionicはiPhone 11・11 Proに採用した高性能チップですが、A9 → A13 Bionicにステップアップすると3倍もCPUの性能が向上するので体感で速度アップを体感できます。
グラフィック性能もA9 → A13 Bionicなら3倍、A11 Bionic → A13 Bionicでも2倍の性能アップと3Dグラフィックを多用したゲームも高画質で滑らかに楽しむことができます。
Antutuでも性能を比較してみました。
iPhone SE(第2世代) | iPhone 8 | iPhone SE | |
SoC | A13 Bionic | A11 Bionic | A9 |
トータル | 445767 | 239563 | 171230 |
CPU | 121094 | 79695 | 69240 |
GPU | 182670 | 44743 | 35742 |
MEM | 60894 | 67539 | 31991 |
UX | 81109 | 47586 | 34257 |
iPhone SE(第2世代)はiPhone 8よりもトータルの性能で2倍近く性能が向上。とくにグラフィック性能が向上しゲームの動作がより安定し操作しやすくなります。
実際にiPhone SE(第2世代)とiPhone 8の動作速度を比較してみました。
といっても、Chromeブラウザ、Twitter、YouTubeくらいのアプリだと体感で差は感じないので、普段使いならiPhone 8 → iPhone SE(第2世代)で速くなることはなさそうです。
ちなみに、スマホゲームのPUBGモバイルは間違いなくiPhone SE(第2世代)の方が処理が上です。
iPhone 8はリフレッシュレートは「ウルトラ」までしか設定できませんがiPhone SE(第2世代)は「極限」に設定できるのでヌルヌルです。もう、滑らかさが全然違いますよ。
ゲームをより快適に遊ぶたいならiPhone SE(第2世代)は良い選択肢です。49,280円で最高スペックのSoCを搭載したモデルを手に入れることができるのは凄いです。
電池持ち・バッテリーの性能
iPhone SEのバッテリー容量は1,624mAh、iPhone 8は1,821mAhでしたがiPhone SE(第2世代)も1,821mAhのバッテリー容量を搭載しています。
実際のiPhone SE(第2世代)を1日使ってみました。
楽天モバイル(アンリミット)のSIMカードが入った状態でTwitterをしたり、ネットサーフィンをしたり、カメラで4K動画撮影を撮影したり、写真を20〜30枚くらい撮影してたので使用頻度は多い方だと思います。
12時間ほどの使用で98% → 30%ほどのバッテリーの減りだったので、普通の使い方で1日はとりあえず使えます。さすがに、iPhone 11と比べる電池持ちは悪いですが、普段使いで隙間時間に充電できる環境があれば問題はなさそうです。
スマホゲームのPUBGモバイルなど負荷のかかるゲームをすると電池の消費はかなり早くなります。参考までにPixel 4aと電池持ちを比較してみました。
iPhone SE(第2世代) | Pixel 4a | |
バッテリー容量 | 1,810mAh | 3,140mAh |
Youtube1時間視聴 | 100% → 92% 8%消費 |
100% → 93% 7%消費 |
PUBG 30分プレイ | 97% → 73% 24%消費 |
97% → 82% 15%消費 |
放置6時間 | 73% → 55% 22%消費 |
82% → 63% 21%消費 |
Youtube1時間視聴 | 50% → 35% 15%消費 |
50% → 42% 8%消費 |
PUBGを30分プレイすると24%も電池消費してしまうので、長くゲームを楽しみたい方はモバイルバッテリーは必須になってしまうかもしれませんね。
Appleの公式サイトではiPhone 8と同じ電池持ちとなっています。新品のiPhone 8がないので比較しようがないですが、少なくとも手元にあるiPhone 8よりも電池持ちはいいように感じます。
A13 Bionicはパワフルで省電力なチップとなっているので、いい影響を与えているのかもしれません。
Wi-Fi 6・ギガビット級LTEで通信速度が向上
iPhone SE(第2世代)はWi-Fi 6(ax)に対応しているので、Wi-Fi 6に対応したWi-Fiルーターを使うことで高速通信が可能となっています。
実際にWi-Fiの通信速度を計測してみました。
iPhone SE2 | iPhone 8 | |
1回目 | 202 / 166Mbps | 99.3 / 276Mbps |
2回目 | 182 / 148Mbps | 117 / 231Mbps |
3回目 | 197 / 126Mbps | 102 / 79Mbps |
4回目 | 109 / 10.5Mbps | 77.9 / 12.6Mbps |
思ったほどの違いはありませんが、iPhone SE(第2世代)の方が通信速度は向上しているのは間違いないでしょう。
さらに、LTEの対応バンドも増えていてギガビット級のLTEに対応し通信速度が向上しています。実際にドコモの4G LTEで通信速度を計測して見ました。
iPhone SE2 | iPhone 8 | |
1回目 | 77.9 / 12.6Mbps | 31.4 / 4.57Mbps |
2回目 | 51.5 / 9.56Mbps | 50.2 / 12.1Mbps |
3回目 | 86.5 / 11Mbps | 74.6 / 8.52Mbps |
4回目 | 88.4 / 12.9Mbps | 29.0 / 8.59Mbps |
5回目 | 85.6 / 9.57Mbps | 33.6 / 7.12Mbps |
4G LTEの通信速度はかなり向上していますね。
iPhone 8は30〜60Mbpsしか速度が出ないことがありますが、iPhone SE(第2世代)は80Mbpsほどの速度を記録しました。iPhone 11と同等レベルの4G LTEの通信速度を手に入れて外でも大容量データを快適にダウンロードできます。
Apple Payで電子決済ができる
iPhone SE(第2世代)はApple Payに対応してiD、QUICPay、交通系カードによる電子決済機能が使えますが、予備電力機能付きエクスプレスカードにも対応したのでバッテリーが切れた時も改札を通ることが可能です。
耐水防塵に対応して濡れても使える
iPhone SEは耐水防塵性能は持ち合わせていませんでしたが、iPhone SE(第2世代)はiPhone 8と同じIP67(水深1mに30分)に対応しています。
- iPhone SE:なし
- iPhone SE(第2世代):IP67(水深1mに30分)
- iPhone 7/8/XR:IP67(水深1mに30分)
- iPhone 11/XS:IP68(水深2mに30分)
- iPhone 11:IP68(水深4mに30分)
iPhone 8と同じ筐体なのでIP67(水深1mに30分)に対応したのは納得ですし、普通の生活においては十分すぎる耐水性能といっていいでしょう。
iPhone SE(第2世代)カメラのスペック
iPhone SE(第2世代)のカメラは1200万画素のシングルカメラを搭載していてiPhone 8と同じとなっています。
iPhone SE(第2世代) | iPhone 8 | iPhone SE | |
リアカメラ | 1200万画素・ƒ/1.8 光学式手ぶれ補正 4K60P動画撮影対応 |
1200万画素・ƒ/2.2 – 4K30P動画撮影 |
|
インカメラ | 700万画素・ƒ/2.2 | 120万画素・ƒ/2.4 | |
HDR | スマートHDR | 自動HDR | HDR |
ポートレートモード | 対応(人物のみ) | – | – |
数値上は同じスペックですが、CPUプロセッサが最新のA13 Bionicを搭載していてスマートHDRにも対応し白トビのしにくいキレイな写真を撮影できるようになっています。
スマートHDRで逆光に強い
iPhone SE(第2世代)とiPhone 8で逆光のシーンで写真を撮影してみました。
iPhone 8は通常のHDRでの撮影となっていましたが、カーテンの部分が白トビしてしまっています。そんな中で、iPhone SE(第2世代)はカーテンの素材をしっかり表現できています。
逆光に強いスマートHDRは本当にスゴイですよね。
iPhone SE(第2世代)のリアカメラは1200万画素・1/2.9型のイメージセンサーにF/1.8のレンズを搭載しカメラモジュールはiPhone 8と同じです。
そんな中でiPhone SE(第2世代)はA13 Bionicを搭載したことで画像処理エンジンが向上し解像感は向上しています。
パッと見た感じは同じですが、拡大してみると明らかにiPhone SE(第2世代)の方が解像しています。
シングルカメラですが最大5倍までデジタルズームすることができます。
デジタルズームの画質も向上しiPhone SE(第2世代)の方がより高精細な写真が撮影できます。さらに、子どもなどの人物撮影に関しては肌の質感が良くなって写真の画質は全体的に向上しています。
何気ない風景もキレイに撮影することができます。
高精細に撮影できるだけでなく明暗差があるところでの撮影も高性能なA13 BionicとスマートHDRを活用することで自然な写真に仕上げることができます。
iPhone SEはシャッターボタンを押してから写真が撮影できるまでのシャッターラグがほとんどないので快適です。動き回る子どもたちの撮影も気軽にできるのがいいところ。
この価格帯のスマホで子どもをバチッと撮影できるのはiPhone SEくらいしかないんじゃなかろうか、と思うほどです。
夜間撮影も少しだけキレイになった
A13 Bionicプロセッサの恩恵でしょうか。夜間撮影もiPhone 8よりもiPhone SE(第2世代)の方がキレイに撮影できるようになってます。
明るい街頭のあるところでiPhone SE(第2世代)とiPhone 8で撮り比べしてみました。
橋のコンクリートに部分を拡大してみると分かるのですが、iPhone SE(第2世代)は素材の模様もしっかりと表現できているのが分かります。
かなり暗いところの公園のくまさんを撮影してみました。実際はこれよりも真っ暗な場所ですが、ナイトモードがなくてもこれくらい明るめに撮影することができます。
iPhone 8は全体的に暗くてノイズが出てしまっていますが、iPhone SE(第2世代)はキレイとまでは言えませんがノイズ少なめになってるのが分かります。
ちなみに、iPhone 11のナイトモードだと…
めちゃくちゃキレイですよね…。A13 Bionicプロセッサを搭載してるんだからナイトモードを搭載できるはずなのに、まあ差別化のため仕方ないところなのかもしれません。
ただ、そこそこ光のあるところであればiPhone SEでも十分綺麗な写真を撮影することができます。
スマートHDRを搭載したことによりシャッターを切るだけで暗部から明部までキレイに表現することができます。上位のiPhone 11とほぼ同じ写真を気軽に撮影できるのは強いですね。
背景をぼかすポートレートモード
iPhone SE(第2世代)はシングルカメラですが、背景をぼかすことができるポートレートモードに対応しています。
ただし、iPhone XRと同じように人物のみ対応なのでブツ撮りで背景をボカすことはできないので注意です。
もちろん、撮影後に背景のボケ量を調整できる深度コントロール、ポートレートライティングにも対応しています。ポートレートモードの画質はiPhone 11と比べると少し劣るかもしれませんね。
この辺りはiPhone 11とiPhone SE2の比較で詳しく書いています。
iPhone SE(第2世代)は44,800円という低価格スマホでありながら、A13 Bionicの高性能SoCでオートフォーカスの精度がよくて、シャッターラグも少なく動き回る子どももしっかり撮影できます。
この価格帯でこれほどキレイに子どもをきちんと撮影できるスマホは他のメーカーではないといってもいいかもしれないですよ。
動画撮影も手ぶれが少なくキレイに
動画の手ブレ補正の効き方の違いを比較してみました。
iPhone SE2とiPhone 8の動画手ぶれ補正の比較。SEの方がスムーズで画質もキレイになってるかな? pic.twitter.com/v4kFRlOVAe
— かずやシンスペース (@Logkazu) April 25, 2020
大きな差はありませんが、iPhone SE(第2世代)の方が滑らかになっているように見えます。画質も向上していて、この動画はフルHDで撮影したのもですが4K動画で撮影したものはかなり違いがあります。
iPhone SE(第2世代)の端末価格
iPhone SE2はiPhone 8と同じ4.7インチの液晶ディスプレイを搭載した廉価版iPhoneという位置付けでとにかく安かったですね。
- iPhone SE(第2世代)64GB:49,800円
- iPhone SE(第2世代)128GB:55,800円
現在は5G対応のiPhone SE(第3世代)が発売してiPhone SE(第2世代)は販売終了しましたが、中古のイオシスで3万円前後で買えて、ドコモ「docomo Certified」、UQ mobileのau Certified(認定中古品)でも安く買うことができますよ。
iPhone SE(第2世代)・iPhone 8 スペック比較
iPhone SE(第2世代) | iPhone 8 | iPhone 7 | |
サイズ | 4.7インチ(1,334 x 750ピクセル) | ||
ディスプレイ | P3対応、True Tone対応 | P3対応 | |
3D Touch | – | 対応 | |
プロセッサ | A13 Bionic | A11 Bionic | A10 Fusion |
メインメモリ | 3GB | 2GB | |
ストレージ容量 | 64GB/128GB/256GB | 64GB/256GB | 64GB/128GB |
生体認証 | 指紋認証・Touch ID | ||
耐水防塵 | IP67 | ||
Apple Pay | Felicaに対応(予備電源あり) | Felicaに対応 | |
Wi-Fi | Wi‑Fi 6(ax) | Wi‑Fi 5(ac) | |
LTE | ギガビット級LTE | 4G LTE-Advanced | |
筐体素材 | ガラス | アルミ | |
ワイヤレス充電 | Qi対応 | – | |
充電 | 18W急速充電対応 | – | |
端末価格 | 49,280円〜 | 58,080円〜 | – |
本体からはホワイト、ブラック、Product REDの3色から選ぶことができます。
ホワイトはより白に、ブラックはより黒になり個人的にはかなり好みな色です。皆さんはどの色がお好き?
iPhone SE(第2世代) レビュー・評価:まとめ
iPhone SE(第2世代)は4.7インチの小型ディスプレイにTouch IDを内蔵したホームボタンを搭載したiPhone 8の操作体系を継承した伝統あるiPhoneとなっています。
SoCにiPhone 11と同じA13 Bionicを搭載していてメモリは3GBと少ないですが、普段使いのアプリなら十分使える性能を持っていますしゲームも普通に動作します。
バッテリー持ちは悪いのでモバイルバッテリーを持ち歩くなら問題なく使える片手で使えるiPhoneとなっています。
iPhone SE(第2世代)がおすすめな人は
では、iPhone SE(第2世代)はどんな人におすすめかまとめます。
- 中古iPhoneでいいから費用を抑えたい
- 1〜3万円でiPhoneが欲しい
- 顔認証ではなく指紋認証が使いたい
- ホームボタンを使って操作したい
- ブラウジング、SNS、ちょっとゲームするくらい
- モバイルバッテリーを持ち歩く予定
ホームボタンのiPhoneを使いたい、さらに購入費用もできるだけ抑えたいなら現役で使える性能を持ってるiPhone SE(第2世代)はおすすめです。
2023年現在、中古で1〜3万円で買えるので最新iPhoneの半額以下で6.1インチのiPhoneを手にすることができます。
もちろん、最新のiOS 17にも対応しますし2〜3年は最新iOSに対応するはずなのでまだまだ使えるiPhoneとなります。
SoCのA13 Bionicも発熱はしやすいですが性能は高くて原神などのゲームもそれなりに快適に動かせるのでゲームも楽しみたい方もiPhone SE(第2世代)はいいのではないでしょうか。
何よりも安いですよね。
iPhone SE(第2世代)を買わない方がいい人は
では、iPhone SE(第2世代)は買わないほうがいい人はこんな感じです。
- バッテリー持ちを重視したい
- 5Gのモバイル通信をしたい
- ゲームをより快適にプレイしたい
バッテリー持ちを重視したいならiPhone SE(第2世代)はやめときましょう。
バッテリー容量が少ないので電池がもりもり減っていくので、もしホームボタン付きのiPhoneで電池持ちが少しでもいいのが欲しいなら後継機種のiPhone SE(第3世代)がおすすめです。
5G通信にも対応していますしiPhone 13と同じA15 Bionicを搭載しているのでゲームもより快適にプレイすることが可能です。
→ 後継機種のiPhone SE(第3世代)はこちら
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