この記事ではiPad(第9世代)をレビューしています。
iPad(第9世代)の画面サイズは10.2インチとiPad(第8世代)と同じですが、A13 Bionicを搭載し性能が向上しストレージ容量が64GBに増えています。
さらに超広角のインカメラを搭載したセンターフレームにも対応した基本スペックを向上したモデルとなっております。
後継機種としてiPad(第10世代)がありますが、iPad(第9世代)も価格を抑えて継続販売されていて費用を抑えたいならコチラを選ぶことになります。
ちょうど使いやすいスペックで安心して使える初めてのタブレットにおすすめのモデルです。
ということで、iPad(第9世代)のデザイン、サイズ、スペック、使い勝手をレビューしました。実際に使ってどうなのかメリット、デメリットも書いたので検討してる方は参考にどうぞ!
- 10.2インチの使いやすいサイズ感
- True Toneで電子書籍が読みやすい
- A13 Bionicで動作が快適になった
- ストレージ容量が64GBと多くなった
- Touch ID内蔵のホームボタンを搭載
- Apple PencilとSmart Keyboardを使える
- 充電速度が旧モデルより高速化した
- 端末価格が49,800円と安く買える
- 端末の重量は少し重め
- 廉価なディスプレイで画面反射がキツめ
- USB-Cポートが使えない
iPad(第9世代)は後継機種のiPad(第10世代)がリリースされた後も49,800円で継続販売していて少しでも費用を抑えるなら最適なモデルとなっています。
この記事の目次
iPad(第9世代)の特徴
- サイズ:10.2インチ液晶ディスプレイ
- 解像度:2,160 × 1,620ピクセル
- SoC:A13 Bionic、メモリ:3GB
- ストレージ:64GB・256GB
- 生体認証:Touch ID(指紋認証)内蔵ホームボタン
- 周辺機器:Apple Pencil(第1世代)、Smart Keyboard
- リアカメラ:800万画素・F/2.4
- インカメラ:1200万画素・F/2.4(センターフレーム)
- 充電ポート:Lightning(急速充電対応)
- 端末価格:49,800円〜
- 発売日:2021年9月24日
iPad(第9世代)は10.2インチ液晶ディスプレイを搭載したいわゆるスタンダードモデルでTouch IDを内蔵したホームボタンを搭載した端末となっています。
SoC(システム・オン・チップ)にiPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone SE(第2世代)のA13 Bionicを搭載し最大20%性能が向上しある程度の動画編集もできます。
10.2インチと画面サイズがそれなりに大きいのでタブレットとしてだけでなく、スマートキーボードを接続してパソコンの代わりとしても使う事ができます。
パソコンの代わりになるの…?
…と思うかもしれませんがiPadOS 16はマルチタスクの機能が強化されて作業がしやすくファイル管理もできます。少し癖はあるものの、慣れることで快適に操作はできるんですよね。
従来モデルはストレージが32GB・128GBと少なかったのがiPad(第9世代)は64GB・256GBに増えました。32GBだと容量が少なくすぐにデータでパンパンになってしまったのが解消されます。
何よりも49,800円で高性能なチップと64GBのストレージを搭載したiPadが使えるのは嬉しいです。出来ることはiPad Proとほぼ変わりなくサクッと使えるiPadが買えるのはありがたいです。
はじめてのiPadにiPad(第9世代)はおすすめです。iPad(第10世代)もいいですが少し高くなったので費用を抑えたいなら選択肢としてはアリではないでしょうか。
外観デザイン・サイズ
安心のiPad伝統のスタイルを採用
iPad 9は10.2インチのディスプレイを搭載しています。
横持ちしたときは左右にベゼルが20mmほどある昔ながらのiPadのスタイル、伝統のスタイルを継承しています。とはいえ、9.7インチサイズだったiPad(第6世代)と比べると横での視認性、操作性は向上しています。
iPad(第9世代)は基本デザインは従来のモデルと同じとなっており本体サイズも全く同じです。さらに、重量が少しだけ軽くなった感じとなっています。
iPad(第9世代) | iPad(第8世代) | |
高さ | 250.6mm | |
幅 | 174.1mm | |
厚み | 7.5mm | |
重量 | 487g(Wi-Fi) 498g(セルラー) |
490g(Wi-Fi) 495g(セルラー) |
このデザインはiPad Air 3から引き継がれていて9.7インチから10.2インチに画面が大きくなったのはiPad(第7世代)からで、このサイズになってiPad(第9世代)で3世代目です。
画面下にはホームボタンを搭載し指紋認証による画面ロック解除だけでなく、ホーム画面に戻る時もボタンを押して操作ができるのでジェスチャー操作が苦手な方もしっかり使えます。
筐体は従来のモデルと同じアルミニウム素材を採用しておりユニボディスタイルとなっています。
操作ボタンは縦持ちした時も筐体右側に音量ボタン、筐体右上にトップボタン(スリープ)を搭載しています。
本体左側には3.5mmオーディオジャックを搭載しているので有線イヤホンを使って音楽を楽しむこともできます。
内蔵スピーカーはステレオに対応していますが、筐体の片側にしかスピーカーを内蔵していないため、縦で端末を持った時はしっかりとステレオでコンテンツを楽しむことができますが、横で持った時は片側からしか音が聞こえてきません。
YouTubeやラジオなど声主体のコンテンツな問題ないですが映画、ゲームで音場が必要なゲームだと内蔵スピーカーだと厳しいところがあります。
なので、ワイヤレスイヤホンのAirPods(第3世代)やAirPods Proを使うのがいいかもしれませんね。
なお、充電ポートはLightningを採用しているのでiPhoneと同じケーブルを使い回しして充電することが可能となっています。
本体カラーはシルバーとスペースグレイのみに
本体カラーがシルバー、スペースグレイの2色からでゴールドは廃止しています。
さらに、iPad(第8世代)まではシルバー、ゴールドでベゼルのカラーがホワイトだったのがiPad(第9世代)はブラックに変更となります。
これは、ちょっと悲しすぎるかも…。シルバーにはホワイトベゼルが似合ってたし指紋が目立たなくて良かったんですけどね。
画面サイズと扱いやすさ
iPad(第9世代)は画面サイズが10.2インチで筐体サイズは(250.6 × 174.1 × 7.5mm)、重量はWi-Fiモデルが487g、Wi-Fi + Cellularモデルが498gと少し重めです。
縦持ちでタブレットとして普通に使えますが、横持ちをすることでSplit ViewやSlide Overを使ってマルチタスクにアプリを同時に操作も可能となっています。
iPadOS 15よりSplit Viewなどのアプリの操作がさらに使いやすくなって扱いやすくなりました。このように2つ、3つのアプリを感覚的に扱うこともできます。
iPad(第9世代)はフルラミネーションディスプレイは非対応でiPad mini(第6世代)やiPad Air(第5世代)、iPad Air(第4世代)のパネルと比べて品質は劣るものの、Retinaディスプレイですし写真の編集もちゃんとこなせます。
フルラミネーションのパネルは光の反射を抑えられて液晶と保護パネルの隙間も狭く操作性も通常のパネルよりも高いですがiPad(第9世代)はフルラミネーションに非対応です。
屋内なら気にならないですが外だと画面が見にくいので光の反射を抑えられるフルラミネーションモデルが欲しいならiPad Air(第4世代)をiPad整備済製品で安く買うのがいいでしょう。
True Toneディスプレイに対応した
iPad(第9世代)は2,160 x 1,620ピクセルの解像度の10.2インチRetinaディスプレイを搭載し、無印のiPadとしてははじめてTrue Toneディスプレイに対応しました。
iPad(第9世代) | iPad(第8世代) | |
サイズ | 10.2インチ | |
解像度 | 2,160 x 1,620ピクセル | |
仕様 | 500ニト(標準)、sRGB、耐指紋性撥油コーティング、 | |
自動調整 | True Toneディスプレイ | – |
True Toneテクノロジーは環境光の色に合わせて画面の色温度を自動的に調整してくれるので電子書籍を読んだりノートを取るといったシチュエーションも目に優しいディスプレイです。
True ToneをオンしたiPad(第9世代)とiPad(第8世代)で比較しました。
iPad9のディスプレイのほうが暖かみのある色になっていますね。好みはありますが、青白い画面よりも暖かみのある色温度の高い画面のほうが電子書籍は読みやすく、長時間の読書もある程度耐えることができるでしょう。
青白い画面をこの10.2インチの大画面でずっと見てると目がチカチカしてきますしね…。なので、iPadで読書をすることが多い方にとってはかなり嬉しいアップデートになっているのではないでしょうか。
ホームボタン式のTouch IDを搭載している
iPad(第9世代)はお馴染みのホームボタン内蔵のTouch IDを搭載しています。
物理式ボタンのTouch IDとなっており昔ながらの仕様となっており指紋認証で画面ロック解除ができるのでマスクをしながらでもちゃんと使えるタブレット端末となっています。
認証速度はiPad(第8世代)、iPad(第7世代)と比べてみましたがほぼ同じで使用感としては代わりありません。
なお、ホームボタンのあるiPadはこのモデルが最後となります。iPad(第10世代)はホームボタンが廃止となってフルディスプレイ仕様に変わりました。
記念にiPad(第9世代)を買っておきましょう。
A13 Bionicで性能が強化した
スペックとベンチマークスコア
iPad(第9世代)はSoC(システム・オン・チップ)にA13 Bionicを採用しています。
A13 Bionicは2019年のチップでiPhone 11、iPhone SE(第2世代)などに搭載している高性能なSoCです。iPad(第9世代)とiPad(第8世代)でどれくらい性能が違うのかGeekbench 5で比較をしてみました。
モデル | A13 Bionic | A12 Bionic |
---|---|---|
CPU | 6コア(高性能コア2 + 省電力コア4) | |
GPU | 4コア | |
RAM | 3GB LPDDR4X | |
Neural Engine | 8コア(毎秒6兆回) | 8コア(毎秒5兆回) |
プロセスルール | 7nm FinFET | 7nm |
シングルコア CPU |
1332 | 1111 |
マルチコア CPU |
3341 | 2406 |
Metal GPU |
7633 | 5335 |
A12 → A13 BionicになることでCPUの性能がシングルコアで20%、マルチコアで40%ほど向上しているます。グラフィック性能も40%向上しているので全体的に動作速度が向上し安定してiPadを使うことができそうです。
Geekbench 5で性能を比較してみました。
iPad(第9世代) | iPad(第8世代) | |
チップ | A13 Bionic | A12 Bionic |
メインメモリ | 3GB | 3GB |
トータル | 617225 | 513518 |
CPU | 144207 | 129895 |
GPU | 269143 | 20084 |
MEM | 85611 | 72337 |
UX | 118264 | 111202 |
iPad(第9世代)はiPad(第8世代)と比較してトータルの性能で20%ほど性能が向上しています。
CPU、GPUともに全体的に処理速度が速くなっているため、iPad(第8世代)よりも負荷がかかる状況でも軽々とアプリを動かすことが可能となっています。
最小ストレージ容量が32GB → 64GBになる
iPad(第9世代)はストレージ容量が倍増し64GBから選べるようになりました。
iPad(第9世代) | iPad(第8世代) | |
ストレージ容量 | 64GB 256GB |
32GB 128GB |
1世代前のiPad(第8世代)は32GBだったので、写真や動画、ゲームをインストールしたら容量が足りなくなることもありました。
しかし、iPad(第9世代)なら最小容量が64GBからになったので、ある程度なら安心して使える容量です。
ただし、「64GBでは足りない。256GBもいらない。」という方は128GBがなくiPad(第8世代)の128GBよりもiPad(第9世代)の方が9,000円ほどの値上げとなります。
64GB、128GB、256GBの3つの容量から選べたら最高だったんですけど残念ですね。
実際の動作速度は快適
では、実際のiPad(第9世代)の動作速度を見てみましょう。
ホーム画面のスクロール、ブラウジング、Twitterといったよく使うアプリの動作はこのように全体的に軽くストレスを感じることはなさそうです。
また、Split Viewで2画面表示にしたり、Slide Overで3つのアプリを同時に使ってマルチタスクをしても動作が遅くなることはありません。
次にゲームの「原神」をiPad(第9世代)、iPad(第8世代)で比較してみました。
デフォルトの画質はiPad(第9世代)が「高」、iPad(第8世代)が「低」になっていたのでチップ性能の差が出てそうです。今回はどちらも画質を「高」にして試していますが、iPad(第8世代)はカクツキがあったりと少し処理が重い感じがします。
iPad(第9世代)は比較的スムーズに動作させることができているので重いゲームになればSoCの性能差を感じることができます。なお、PUBGモバイルはiPad(第9世代)、iPad(第8世代)ともにそこまで性能差はなかったです。
バッテリーの持ちはほぼ同じ
iPad(第9世代)のバッテリー容量は32.4WhとiPad(第8世代)と同じとなっています。実際にどれくらい電池持ちなのか計測し比較してみました。
iPad(第9世代) | iPad(第8世代) | |
バッテリー容量 | 32.4Wh | 32.4Wh |
Wi-Fi時のインターネット、ビデオ再生 (公称値) |
10時間 | |
モバイル時のインターネット (公称値) |
9時間 | |
YouTube 60分視聴 (実測値) |
59% → 49%(10%消費) | 47% → 36%(11%消費) |
Antutuベンチ1回目 (実測値) |
48% → 45%(3%消費) | 49% → 44%(5%消費) |
PUBG 30分 (実測値) |
66% → 59%(7%消費) | 58% → 47%(11%消費) |
YouTubeなどの一般的な使用用途においては電池持ちはほぼ同じですが、ゲームなど負荷がかかるシチュエーションになるとiPad(第9世代)のほうが電池持ちが向上しています。SoCの性能がトータルで向上していることで少ない電力で余裕を持って処理できるのかもしれません。
そして、iPad(第9世代)の充電ポートはLightningに対応してますが充電速度が以前よりも高速化されています。iPad(第9世代)とiPad(第8世代)の充電速度を比較してみました。
モデル | iPad(第9世代) | iPad(第8世代) | iPad(第7世代) |
---|---|---|---|
充電出力 | 20W | 20W | 10W |
0分 | 1% | 2% | 10% |
30分 | 21% | 17% | 18% |
60分 | 37% | 29% | 28% |
90分 | 56% | 43% | 38% |
120分 | 78% | 59% | 49% |
150分 | 97% | 74% | 58% |
180分 | – | 95% | 66% |
210分 | – | – | 76% |
240分 | – | – | 87% |
270分 | – | – | 96% |
付属のApple 20W USB-C充電器で充電してみたところiPad(第8世代)はフル充電するのに3時間ちょっとかかるのに対して、iPad(第9世代)は2時間30分と速度が向上しています。
iPad(第7世代)と比べると倍近い速度になったので旧型のiPadを使っていて充電速度が遅くて困ってる方は乗り換えるメリットはありそうですね。
外付けSSDの接続は相性がある
iPad(第9世代)はLightningポートを搭載したモデルなので外付けストレージを直に接続はできませんが、変換アダプタ(Lightning – USB 3カメラアダプタ)を使うことで外付けストレージが使えることがあります。
ただし、相性があるので注意。Samsung T5、BUFFALO SSD-PSMU3は動作したものの、SanDisk Extreme SSD、BUFFALO SSD PGMU3、NVMe SSDは動作しませんでした。
メーカー、型番によって外付けSSDが使えたり、使えなかったりするので動画編集も検討してるならストレージ容量は64GBではなく256GBを選ぶのが無難です。
iPad(第9世代)のカメラ
リアカメラは800万画素のまま
iPad(第9世代)のリアカメラは800万画素のイメージセンサーを採用したシングルカメラとシンプルなものとなっています。
リアカメラは従来モデルと同じ800万画素のイメージセンサーを採用したカメラとなっており、フロントカメラは120万画素から1200万画素の超広角カメラを搭載しています。
iPad(第9世代) | iPad(第8世代) | |
リアカメラ | 800万画素・F/2.4 | |
インカメラ | 超広角・1200万画素・F/2.4 | 120万画素・F/2.4 |
仕様 | 最大5倍のデジタルズーム パノラマ(最大43MP) 写真のHDR、写真へのジオタグ添付 自動手ぶれ補正 バーストモード 1080p HDビデオ撮影(25 / 30fps) 720p HDビデオ撮影(30fps) 720pスローモーションビデオ(120fps) 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ ビデオの手ぶれ補正 映画レベルのビデオ手ぶれ補正(1080p / 720p) 連続オートフォーカスビデオ 再生ズーム ビデオ撮影フォーマット:HEVC / H.264 |
iPad(第9世代)とiPad(第8世代)のリアカメラの仕様は同じですが、SoCがA12 → A13 Bionicになったことで画像処理エンジンが世代の新しくなって画質が少し向上しているようです。
iPad(第9世代)の方がぬいぐるみの毛並みが高精細に描画できていますよね。同じカメラでも処理エンジンが変わることで生み出される写真の画質が異なるということになります。
インカメラは120万画素 → 1200万画素になったことで画質が大きく向上しているのかな…と思ったのですがそうでもないみたいです。
フロントカメラの画素数が増えた理由はセンターフレームに対応するためで、普通の写真モード、動画モードで自撮りする場合は従来のフロントカメラと同じ広角画角にクロップ処理して撮影することになるため、画質はあまり変わらないみたいです。
とはいえ、人肌の色がよくなっていたので使えるインカメラになったように感じます。
インカメラ、超広角カメラでセンターフレーム対応
iPad(第8世代)のフロントカメラは120万画素の簡素なスペックだったのに対して、iPad(第9世代)のフロントカメラは1200万画素のイメージセンサーに超広角(122°)レンズになって性能が大きく向上します。
iPad(第9世代) | iPad(第8世代) | |
フロントカメラ | 超広角:1200万画素・ƒ/2.4 | 120万画素・ƒ/2.4 |
仕様 | センターフレーム 1080p HDビデオ撮影(25fps・30fps・60fps) 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ ビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps) 映画レベルのビデオ手ぶれ補正(1080pと720p) レンズ補正 Retina Flash 自動手ぶれ補正 バーストモード |
1080p HDビデオ撮影(25fps、30fpsまたは60fps) 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ ビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps) 映画レベルのビデオ手ぶれ補正(1080pと720p) レンズ補正 Retina Flash 自動手ぶれ補正 バーストモード |
センターフレームはビデオ通話中にフレームから外れそうになったら自動的にフレームの中央にいるように配置を調整してくれる機能です。
FaceTime、Zoomなどオンライン会議をするときに体を移動しながら話をしても常にカメラの中央で話せるなど、センターフレームは今の世の中にピッタリな機能となっています。
今まではiPad Pro 11インチ、12.9インチのみの機能だったセンターフレームですが、iPadの標準機能として使われることになりそうです。
iPad(第9世代) 周辺機器について
Apple Pencil(第1世代)でメモが取れる
iPad(第9世代)はApple Pencil(第1世代)に対応しているため手書きで文字を書いたり、お絵かきをしたりして楽しむことができます。
iPad(第9世代)でもiPadOS 15の新しいクイックメモに対応しているので、アプリを起動したままApple Peniclを使ってメモ帳にサッとメモを残すことができるようになります。
iPad mini(第6世代)のように本体に装着するタイプではなく、Lightningポートに突き刺してペアリング、充電する旧タイプですが、使用感としては同じなので普通に字を書いたり、イラストを描いたりすることができます。
また、スクリブルも使えて、日本語に対応したのでApple PencilでiPadを使っるときにサッと文字を手書きして検索したりすることができるので、使い方の幅が広がりますね。
Smart Keyboardで作業もできる
iPad(第9世代)は画面保護カバー兼スタンド、キーボードとして使えるSmart Keyboardを装着して作業もできます。
磁力で接続端子部分がくっ付くタイプのが画面を守ることができるカバーとなっており、このようにキーボードとして使えます。
普通に文字を入力するくらいであればMacがなくてもiPadで十分こなすことができるかと思います。
そして、スタンドとして使うことができます。
このような状態で動画視聴するのもいいですし、オンライン会議の端末として使うのもいいかもしれません。MacのMagic Keyboardを接続することでブログの執筆などのテキスト入力もできるので使い方の幅は広くなりますね。
パッケージと付属品
iPad(第9世代)のパッケージデザインは白を基調としたものとなっていて、ベゼルレスになった画面を全面に押し出すデザインになっております。
iPad(第9世代)はUSB-C 20W充電器、USB-C to Lightningケーブル、Designed by Apple in California」のケース(説明書・Appleのロゴシール)が同梱しています。
iPad(第9世代)はきちんとApple 20W USB-C充電器が付属してくるのですぐに使えますしiPhone 13 Proの充電器としても使えます。
iPad(第9世代)の端末価格
iPad(第9世代)の価格はWi-Fiモデルの64GBが49,800円、256GBが69,800円です。初値は39,800円でしたが円安の影響で10,000値上げになったのは悲しい。
iPad(第9世代) | iPad(第8世代) | |||
モデル | Wi-Fi | セルラー | Wi-Fi | セルラー |
32GB | – | – | 38,800円 | 54,800円 |
64GB | 49,800円 | 69,800円 | – | – |
128GB | – | – | 50,800円 | 65,800円 |
256GB | 71,800円 | 91,800円 | – | – |
1世代前のiPad(第8世代)は整備済製品として買えることがあります。32GBモデルが38,800円、128GBモデルが50,800円なのでiPad(第9世代)より費用を抑えるなら選択肢としてアリですね。
iPad(第9世代)のスペック
ディスプレイ | 10.2インチ(2,160 × 1,620ピクセル) Retinaディスプレイ(液晶) 最大輝度:500ニト sRGB、True Toneディスプレイ |
---|---|
SoC | A13 Bionic 6コアCPU(高性能コア2 + 高効率コア4) 4コアGPU Neural Engine(8コア) |
メインメモリ | 3GB |
ストレージ | 64GB・256GB |
生体認証 | ホームボタン式Touch ID(指紋認証) |
リアカメラ | 広角:800万画素・ƒ/2.4 1080p HDビデオ撮影(25 / 30fps) |
インカメラ | 1200万画素・ƒ/2.4・センターフレーム対応 |
オーディオ | 2スピーカーステレオスピーカー(縦向き) |
通信性能 | Wi-Fi 5(802.11ac)、Bluetooth 4.2、eSIM対応(セルラーモデルのみ) |
バッテリー | 32.4Wh |
ポート | Lightning |
サイズと重量 | 250.6 × 174.1 × 7.5mm Wi-FIモデル:487g セルラーモデル:498g |
価格 | Wi-Fiモデル:49,800円〜 セルラーモデル:69,800円〜 |
発売日 | 2021年9月24日(金) |
iPad(第9世代) レビュー・評価:まとめ
- 10.2インチの使いやすいサイズ感
- True Toneで電子書籍が読みやすい
- A13 Bionicで動作が快適になった
- ストレージ容量が64GBと多くなった
- Touch ID内蔵のホームボタンを搭載
- Apple PencilとSmart Keyboardを使える
- 充電速度が旧モデルより高速化した
- 端末価格が49,800円と安く買える
- 端末の重量は少し重め
- 廉価なディスプレイで画面反射がキツめ
- USB-Cポートが使えない
iPad(第9世代)のメリット
費用をあまりかけずにiPadを使うならiPad(第9世代)の一択となるといってもいいくらい、コストパフォーマンスの良い端末となっています。
5万円以内なのにiPhone 11、iPhone SE2と同じA13 Bionicを搭載し動作が快適でネットサーフィン、SNS、メッセージなど普通に使いなら問題ないスペックとなっています。
むしろ、動画編集もこなせる性能なので、iPad(第9世代)で動画編集をすることも視野に入ってくるかもしれません。
また、Apple Pencilを使うことでノートとしても使えますし、Smart Keyboardを組み合わせることでオフィス作業もこなすことができます。
iPad(第9世代)のデメリット
従来モデルのiPad(第8世代)はストレージ容量が32GBと少なく足りなくなる場面もありましたが、iPad(第9世代)は容量が増えてこのような問題はかなり減ると思われます。
となると、デメリットらしいものがなくなってくるのですが…
従来モデルは価格が安いから画面の反射がキツいというのも仕方ないことだったのかもしれませんが、iPad(第9世代)までくるとそろそろフルラミネーションディスプレイを搭載して画面品質を向上してほしいという欲が出てきます。
また、USB-Cポートにも対応をそろそろしてほしい…ようにも感じますね。
iPad(第9世代)への乗り換えはアリか?
iPad(第9世代)は廉価モデルなので2〜3年以内に発売されたiPad AirやiPad Proからの乗り換えはおすすめしないですが、少し前のiPad(第5世代)などのモデルからの乗り換えはしてもいと感じます。
- iPad(第5世代)→ iPad(第9世代):あり
- iPad(第6世代)→ iPad(第9世代):あり
- iPad(第7世代)→ iPad(第9世代):あり
- iPad(第8世代)→ iPad(第9世代):微妙
- iPad Air → iPad(第9世代):あり
- iPad Air 2→ iPad(第9世代):あり
- iPad Air 3→ iPad(第9世代):なし
- iPad Pro 9.7 → iPad(第9世代):微妙
iPad(第9世代)とiPad(第8世代)の違いはSoCの速度とストレージ容量です。もし、iPad(第8世代)で十分満足できているのならiPad(第9世代)に乗り換えするメリットはありません。
上位モデルとなるiPad Air、iPad Proは旧型でもフルラミネーションディスプレイを採用していて画面品質が高くて、無印iPadに乗り換えることで画面が見にくいと感じるかもしれません。
なので、はじめてのiPadとして選ぶならiPad(第9世代)を選ぶのはかなりおすすめです。基本的に出来ることはどのiPadを選んでも同じですし、コストパフォーマンスは最強と言っていいのかなと思います。
iPad(第9世代) どんな人におすすめか
iPad(第9世代)はとにかく費用を抑えたい方におすすめの端末です。
基本的にタブレットなのでパソコンとして使うというよりも、ブラウジングしたり、SNSをしたり、電子書籍を読んだり、動画を見たり…コンテンツを楽しむ使い方をするのが良さそうです。
- ブランジング、SNS、動画視聴に使いたい
- 電子書籍をタブレットで読みたい
- Apple Pencilでメモやノートを取ることが多い
- 外でマスクしてiPadを使うことが多い
ただ、電子書籍は雑誌、漫画に限るかなと。小説も普通に読めますが画面が大きくて重いので疲れるかもしれません。
Apple Pencilも使えるのでノートとして使うのもいいですね。
お絵描きもできますし上位のiPad Pro 11インチ、iPad Air(第5世代)とできることは同じなので、タブレットはiPad(第9世代)にして費用を抑えるという考え方はありだと思います。
→ iPad(第10世代)はこちら
→ iPad mini(第6世代)はこちら
→ iPadの比較、iPad Pro 11・12.9インチの比較はこちら
→ iPadのセルラーモデルについてはこちら
→ iPad 整備済製品についてはこちら
出来るだけ早く欲しい