インナーイヤーの開放型ワイヤレスイヤホンがAirPods(第3世代)で大きく進化してしまいました!
インナーイヤー型のイヤホンはカナル型よりもどうしても音質が劣りますがAirPods(第3世代)は自然な装着性を維持しながらAirPods Proに近い音質を実現した革命児です。
ノイズキャンセリング機能は非搭載ですが、AirPods Proで使える空間オーディオに対応しカナル型が苦手な方におすすめのイヤホンです。
ということで、AirPods(第3世代)のデザイン、音質、使いやすさをレビューしました。実際に使ってどうなのかメリット、デメリットを評価しているので参考にしてください。
- インナーイヤー型で耳の負担が少ない
- 音質が従来モデルと比べて大きく向上した
- 空間オーディオ対応はマジで最高です
- 「探す」でイヤホンを失くしても探し出せる
- ワイヤレス充電がMagSafeに対応した
- ツルツルと滑りやすい筐体
- ノイズキャンセリング機能は非対応
AirPods(第3世代)はApple公式サイト、Amazon、楽天市場などで27,800円で手に入れることができますし、たまにセールで安くなってたりもしますよ。
この記事の目次
AirPods(第3世代)の特徴
- インナーイヤー(開放型)イヤホン
- 音質が先代よりめちゃくちゃ向上した
- ダイナミックドライバで豊かな低音を楽しめる
- 空間オーディオに対応し広がりのある音楽を
- 肌検出センサーを搭載(なんの意味ある?)
- つまんでコントロール、直感的に操作できる
- AAC-ELDコーデックでFaceTime通話の音質向上
- オーディオ共有で2組のAirPodsで音楽を共有
- 「探す」でAirPodsを正確に探し出せるように
- MagSafe対応の充電ケース(耐水対応)
- IPX4の耐汗耐水性能で濡れても使える
- 最大6時間連続再生(ケース込みで30時間)
- 端末価格:27,800円
- 発売日:2021年10月26日
AirPods(第3世代)はイヤーチップのないインナーイヤー(開放型)の完全ワイヤレスイヤホンです。カナル型ではないので装着時の耳への圧迫感がなく自然にイヤホンを長時間使うことができます。
カナル型のイヤホンの圧迫感が苦手、密閉されることによって耳が痒くなる、痛くなる…などの理由でAirPods Proが使えなかったという方もAirPods(第3世代)なら問題なく使うことができるかもです。
AirPods(第3世代)は性能、音質がAirPods(第2世代)よりも驚くほど向上し、空間オーディオにも対応しています。
対応コンテンツはもちろん一般的なステレオサウンドも擬似的に空間オーディオに対応できて広がりのある音を楽しめます。
バッテリー駆動時間もAirPods(第2世代)の5時間からAirPods(第3世代)は6時間に伸びてケース込みで30時間のバッテリーライフを実現しています。
さらに、MagSafeによる充電も可能でiPhone 15・14・13など、MagSafe充電器を使ってバッテリー補給できる汎用性のあるイヤホンです。
AirPods(第3世代)はApple公式サイト、Amazonなどで28,800円で手に入れることができます。
AirPods(第3世代) レビュー
パッケージと付属品
AirPods(第3世代)は本体カラーはホワイトのみ。iPhoneやiPadなどはカラフルなカラーラインナップですが、AirPodsの色展開は1色をずーっと保ち続けていますね。
そろそろ色展開も欲しいところではあります。
AirPods(第3世代)の同梱品はMagSafe充電ケース、Lightning – USB-Cケーブル、説明書となっています。
充電器は付属しないので、もしUSB-Cタイプの充電アダプタがない場合は純正のApple 20W USB-C電源アダプタかサードパーティ製のAnker PowerPort Ⅲ Nano 20W、Anker 521 Chargerなどがおすすめです。
AirPods(第3世代)の充電ケース
AirPods(第3世代)の充電ケースはAirPods Proと似ていて横長に長い丸みのある形状となっています。
光沢のある充電ケースとなっていてサイズ(54.4 × 46.4 × 21.38mm・37.9g)はAirPods Proの充電ケース(45.2 × 60.6 × 21.7mm・45.6g)よりもコンパクトです。
手で持った感じとしてもAirPods(第3世代)の方がコンパクトな仕上がりとなっており、AirPods(第2世代)と比べるとやはりワンサイズ大きいと感じます。
AirPods(第3世代)はMagSafeに対応したのでMagSafe充電器だけでなくデュアルMagSafe充電パッド、MagSafeバッテリーパックなどを使って充電ができるようになりました。
通常のワイヤレス充電と何が違うのか。こんな感じに縦置きのスタンドに装着したMagSafe充電器にAirPods(第3世代)をくっ付けて充電ができるようになったんですね。
従来モデルは縦置きタイプのワイヤレス充電器で充電はできなかったもののAirPods(第3世代)ならMagSafe充電器を使うことがでこのように縦スタンドでも充電できてしまいます。(ドヤァ)
もちろんQi対応のワイヤレス充電器でも充電もできますしLightningポートを搭載しているので付属のLightning – USB-Cケーブルを使って有線での充電も可能です。
AirPods(第3世代)の最大再生時間はイヤホン単体で6時間とAirPods(第2世代)より1時間延びて、ケース併用で24時間 → 30時間に向上し1回の充電で長く音楽を楽しめます。
もし、バッテリーが切れそうな時も充電ケースでの5分間の充電で約1時間の再生時間、または約1時間の連続通話時間が可能となっています。
AirPods(第3世代) 本体デザイン
AirPods(第3世代)は充電ケースの蓋を上に開けるとイヤホン本体が収まっています。
イヤホンをケースから出した状態はこんな感じです。
AirPods(第3世代)はインナーイヤー(開放型)のイヤホンを採用しておりイヤホン本体から下にスティックが伸びているスタイルとなっています。
イヤホン筐体の素材は従来のAirPods(第2世代) と同じ光沢のあるツルツルとした樹脂素材を採用しています。
イヤホンの背中部分には黒色のアコースティックメッシュを覆ってマイクは通話中に風の音を抑える役目も果たしノイズキャンセリング機能はないですが見た目はAirPods Proと似ています。
スティック部分の平ら部分に感圧センサーを搭載し部分を指で摘むことで曲の再生、一時停止、早送り、さらに電話への応答・通話終了などの操作が可能です。
- 1回つまむ:再生・一時停止・電話応答
- 2回つまむ:次の曲にスキップ
- 3回つまみ:前の曲にスキップ
- 長くつまむ:Siriを起動
- Hey Siri :様々な操作が可能
AirPods(第3世代)の操作コントロールは左右のイヤホンともに同じ動作となります。
第2世代は設定からボタンの割り当てができていたのですがAirPods(第3世代)はカスタマイズはできない仕様になってしまったようです。
AirPods(第3世代)の装着性
AirPods(第3世代)はインナーイヤー(開放型)イヤホンとなっており、片耳イヤホンの重量は4.3g、両耳合わせても8.6gとそれなりに軽いイヤホンです。
開放タイプのイヤホンなのでAirPods(第2世代)と同じようにイヤーチップのないタイプとなっています。
とはいえ、形状はAirPods(第2世代) とは少し変わっていてドライバーヘッド部分が大きくなったことでカナル型イヤホンのように耳の奥にドライバー部分に少し入り込む形となります。
とはいえイヤーチップのあるAirPods Proと違って耳に密着するわけでないので圧迫感はありません。外の音もしっかり聞こえるので歩きながらも使えるイヤホンとなっています。
また、AirPods(第3世代)のヘッド部分が少し大きくなったことで(第2世代)よりも少し安定感は増したようにも感じます。
AirPods(第2世代)は歩いてると位置が少しずつズレることがありましたがAirPods(第3世代)は走ったり運動をしてもしっかりと耳の穴にはまって安定し長時間の使用も耳に触れることなく使うことができそうです。
イヤホン・充電ケースがIPX4耐汗耐水に
AirPods(第3世代)はIPX4の耐汗耐水に対応しています。(第2世代)は対応してなかったので大きな改善ポイント。
しかも、イヤホン本体だけでなく充電ケースもIPX4対応なのでケースを持ったまま雨に打たれても大丈夫。素晴らしい。雨が突然降ってきてもケースだけ仕舞う必要がないんです。
どれくらい濡れても大丈夫なのかですが、IPX4規格なんでびしょ濡れは厳しいです。
ただ、激しいワークアウトで汗をかいてイヤホンが濡れてしまったり、突然の雨に打たれてイヤホンが濡れても壊れることがない性能となっています。
AirPods(第3世代)の音質
AirPods(第3世代)のスペックはAirPods Pro(第1世代)と同じSiPにH1ヘッドフォンチップを採用し専用のハイダイナミックレンジアンプに専用の高偏位Appleドライバを搭載しています。
- H1チップ
- ハイダイナミックアンプ + 高偏位Appleドライバ
- アダプティブイコライゼーション
- 空間オーディオに対応
- 音声コーデック:AAC
- Bluetooth:5.0
- 電池持ち:6時間(ケース込みで30時間)
AirPods(第3世代)は内向きにマイクを内蔵し聴いている音を検知して低域と中域の周波数を調整してくれるアダプティブイコライゼーションを搭載しています。
リアルタイムで音質を調整し耳の形状と環境に合わせて最適な音質にしてくれるのですがAirPods(第3世代)の音質はAirPods(第2世代)と比べて相当向上しています。
同じ無印モデルだから少し音質が向上してればいいかな…って思っていたらビックリするくらい音質が良くなっています。
音の傾向はAirPods Proと似ており低音から高音までフラットで全ての音がしっかり鳴っている感じで豊かな低音に高精細な高音に息遣いを感じられるボーカル域を楽しめます。
AirPods(第3世代)はしっかりした音質です。
AirPods(第2世代)と比較するとAirPods(第3世代)は低音が強化されてドラム、ベースといった太い音に、高音域もAirPods(第2世代)は上まで鳴らなかった音も出し切っています。
AirPods Proと比較で低音と高音の力強さは密閉型のAirPods Proにはかなわないもののそれに近い音になっており、中音域は個人的にはAirPods(第3世代)の方が透明感があって聴きやすい。
ボーカルの声がしっかりしたことで全体的に音にまとまりがあるようにも感じます。
空間オーディオに対応した
AirPods(第3世代)は空間オーディオに対応しておりコントロールセンターのオーディオコントロールの項目から設定ができます。
空間オーディオ対応コンテンツだけでなく通常のステレオ音声も擬似的に立体的な空間を生み出すことができて通常のMVの動画やライブ映像とかも空間が広がって臨場感がスゴイです。
Appleシリコンを搭載しているMacとの接続でも空間オーディオに対応したので幅広く最新の技術を楽しむことができます。
動画と音の遅延は少ない
AirPods(第3世代)はスマホと動画の遅延はほとんどありません。iPhone 13と接続して遅延がないわけではないですが普通にYouTubeの動画、アニメ、ミュージックビデオを楽しむなら問題ないレベルです。
ゲームも問題ないですが、音ゲーになってくると厳しいかもしれません。
通話品質も良し
AirPods(第3世代)はデュアルビームフォーミングマイクを内蔵し通話品質も良好。外向きのマイクを使うことで風切り音も抑えるため相手にもしっかりとした声を届けることができます。
また、新しいAAC-ELD音声コーデック技術を採用したことでFaceTimeの通話がHD品質になって声が聴きやすくなったそうです。
実際にAirPods Proと比較し試してみましたが正直なところそこまで違いを感じることはできなかったかな…?なんとなくAirPods(第3世代)の方が音がいいような気がするレベル。
スマホとの接続方法
AirPods(第3世代)は蓋を開けるだけでiPhoneに自動でポップアップウィンドウが出てきて「接続」をタップすることでペアリングできます。
イヤホンをケース方取り出さずにこのまま状態で簡単に設定できますし基本的に一度のペアリングで2回目以降はイヤホンの蓋を開けるだけですぐに使うことができます。
AirPods(第3世代)のイヤホン本体のバッテリー残量は蓋を開けると自動的にiPhoneに表示しバッテリーのウィジェットを置いていつでも充電ケースとイヤホンの電池残量を確認できます。
また、iPadやMacとの接続性能も高くて簡単に切り替えして使うことが可能となっています。
探すアプリでイヤホン単体で探し出せる
AirPods(第3世代)は「探す」に対応しています。iPhoneとペアリングすることで自動的に登録されて充電ケースだけでなくイヤホン単体「L」と「R」で探し出すことができます。
少し離れたところから探す場合は地図が表示されて方向が表示されてイヤホン本体が近づくこと上記のような表示に切り替わり、音を鳴らすことで探し出すこともできます。
イヤホン単体を失くすことあまりないかもしれませんがAppleのエコシステムで探し出すことができるのはイザというときに助かります。
AirPods(第3世代) レビュー:まとめ
- インナーイヤー型で耳の負担が少ない
- 音質が従来モデルと比べて大きく向上した
- 空間オーディオ対応はマジで最高です
- 「探す」でイヤホンを失くしても探し出せる
- ワイヤレス充電がMagSafeに対応した
- ツルツルと滑りやすい筐体
- ノイズキャンセリング機能は非対応
AirPods(第3世代)のメリット
AirPods(第3世代)は開放型の完全ワイヤレスイヤホンなので密閉型(イヤーチップがあるタイプ)が合わない方にとっては最高のイヤホンとなるはずです。
基本的な使用感としてはAirPods(第2世代)と同じですが音質が向上しているため乗り換え候補としてはアリです。カナル型イヤホンが苦手でAirPods Proに行けなかった方も安心してAirPods(第3世代)に乗り換えできるでしょう。
また、AirPods Proで対応していた空間オーディオがAirPods(第3世代)で体験できるのは大きなメリットとなります。空間オーディオをONにするだけで普通の音楽がリアリティのあるサウンドへと変貌します。
AirPods(第3世代)のデメリット
個人的にAirPodsシリーズ全てに共通してますが光沢のある筐体を採用しツルツルと滑りやすいのが使いにくいなぁ…って感じることがあります。
とくに運動した後とかほんとに滑る…。僕だけなのかな。
AirPods(第3世代)はインナーイヤー型のイヤホンなのでノイズキャンセリング機能には非対応で、これは仕方ないところではありますが27,800円と少し割高です。
そもそもインナーイヤー型のイヤホンで2万円超えってなかなかないかも。
ただ、AirPods(第3世代)はインナーイヤー型のイヤホンの中ではダントツに音質はいいですし空間オーディオも使えることを考えると妥当な価格…なのかもしれません。
AirPods(第3世代)がおすすめな人は
AirPods(第3世代)はiPhone、iPad、MacBookといったApple製品を使っている方におすすめなのはもちろんですが、カナル型イヤホンが苦手という方で音質を重視したいという方におすすめのイヤホンとなっています。
見た目はAirPods Proと同じですが性格は異なるので用途によって使い分けるのがいいかもしれないですね。
→ AirPods Pro(第2世代)はこちら
ワイヤレスイヤホンの比較はこちらです。
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