価格の安いワイヤレスイヤホンは各メーカーから多数発売されてますが、EarFun Air Pro 3は8,990円とお手頃価格でありながらもノイキャンだけでなくaptX Adaptiveの高音質コーデックにも対応したコスパの良いイヤホンです。
この記事では、EarFun Air Pro 3のデザイン・サイズ・音質をレビューしています。実際に使ってどうかメリット・デメリットも書いたので参考にしてください。
- スティック型イヤホンで装着感が良い
- EQ調整で音質がそれなりに良くなる
- ノイキャン、外音取り込み機能に対応
- 高音質コーデックaptX Adaptiveに対応
- LC(LE audio)に対応予定
- ゲームモード(低遅延)を搭載
- マルチポイント対応している
- ワイヤレス充電に対応している
- 端末価格が8,000円前後と安い
- 自動停止機能に対応していない
- ケースがチープで傷付きやすい
- iPhoneだと専用アプリが英語
- たまにマルチポイントが使えなくなる
※ このレビューで使用しているEarFun Air Pro 3は楽天市場公式ストアで自腹で購入したものです。
この記事の目次
EarFun Air Pro 3の特徴
- 形状:スティック型(密閉)
- ドライバー:11mm ダイナミックドライバー
- プロセッサ:Qualcomm QCC3071
- コーデック:SBC、AAC、aptX Adaptive、LC3(アップデート対応予定)
- 通信:Bluetooth 5.3
- 連続再生時間(イヤホン):約7〜9時間
- ケース込み再生時間:約45時間
- 防滴防塵:IPX5
- 充電:USB Type-C / Qiワイヤレス充電
- 重量:イヤホン片耳 5.2 g、ケース 52 g
- 価格:8,990円
EarFun Air Pro 3はスティックタイプのイヤーチップのあるカナル型完全ワイヤレスイヤホンで、価格が8,980円と安いのにほぼ全部入りの高コスパイヤホンです。
ノイズキャンセリング機能・外音取り込み機能を搭載しく高音質コーデック・aptX Adaptiveも対応しAndroidスマホで音楽を視聴するとワンランク上のサウンドを楽しめます。
さらに、EarFun Air Pro 3はIPX5防滴仕様で雨に濡れる程度なら問題なく使えます。スティック型のイヤホンで装着感が自然なので運動用のイヤホンと使えるのも良いですね。
充電ケースの素材は少しチープですがイヤホン本体自体は質感が高いので価格以上の性能を持ったイヤホンになってるように感じます。
端末価格は8,990円ですがタイムセールで値下げ販売されてることが多いので実売6,000〜7,000円くらいで購入できることが多いでしょうか。かなり安いです。
EarFun Air Pro 3 レビュー
本体デザイン・サイズ・装着感
EarFun Air Pro 3のパッケージにはaptX Adaptive、Bluetooth 5.3に対応してることVGP 2023を受賞マークが刻印されてます。
同梱品は説明書とイヤーピース各サイズ、充電用USB Type C to Aケーブルとなっています。イヤーピースは全4サイズあるので耳の大きさに合わせて使うことができます。
EarFun Air Pro 3の充電ケースは(60 × 20 × 20 mm)と卵サイズに収まっています。重量は 150 gと軽量化されています。
充電ポートはUSB Type-Cに対応しています。
さらに、Qi規格のワイヤレス充電にも対応しています。
この価格帯のワイヤレスイヤホンでもしっかりケーブルレスで充電できるのは便利ですね。
ただし、EarFun Air Pro 3の充電ケースはチープで普通に使ってると傷だらけになってしまうのがマイナスポイントです。
イヤホン本体の質感は良いのでこの差が少し気になってしまう。ただ、価格を考慮するとケースにお金をかけられないのでしょう。ここは妥協ポイントかもしれません。
イヤホン本体はスティックタイプの耳に捩じ込むカナル型イヤホンとなっていて、装着感はとても自然で長時間使用も耳が痛くなることも疲れることもないです。
カナル型ではありますがスティックタイプのイヤホンは耳への圧迫感が少なくて自然に使えるのがとてもいいですね。
ヘッド部分にはタッチセンサーを内蔵しているのでタップで音楽の一時停止やスキップ、ノイキャンのON・OFFなど可能となっています。
なお、専用アプリ・EarFun Audioを使うことでタッチセンサーのカスタマイズが可能で自分好みの操作感に調整することができるのは有り難いですね。
ただ、iPhoneだと何故か英語表記になってしまいます。Androidは日本語表記だったので偶然でしょうか。
よくあるスティックタイプのワイヤレスイヤホンでヘッド部分はマット素材ですがサイド部分は光沢ありのツルツル素材なので少し滑りやすいかもしれません。
(ただ、持ち手としての面積がしっかり確保されてるのでケースから取り出しにくいことはないです。)
EarFun Air Pro 3は11mmの大型ダイナミックドライバーを内蔵しています。
Qualcomm QCC3071を採用することでハイレゾ相当の高音質コーデックaptX Adaptiveにも対応してるのはいいですね。この価格帯のイヤホンで対応してるのは珍しい気がします。
さらに、今後のアップデートでLC3(LE audio)に対応すいるそうですよ。
音質:iPhoneで視聴(AAC)
EarFun Air Pro 3とiPhone 15 Proを接続して音楽を視聴をしました。iPhoneは高音質コーデックに対応しておらず音声コーデックはAACでの再生となります。
音質はこの価格のイヤホンにしては良いです。低音から中音にかけての音がしっかり鳴って落ち着いたサウンドを楽しめます。
少し低音がボワーンと響く感じですが中音域が大きく篭ることもなく(少しこもってるけど)全体的に聴きやすい音質にまとまってます。ただ、高音域が弱くてボーカル域から上の空間は狭めで価格なりの音質ですね。
音質:Androidで視聴(aptX Adaptive)
高音質コーデック・aptX Adaptive(最大転送速度620kbps)に対応しているXperia 5 VでEarFun Air Pro 3を視聴してみました。
しっかり96kHzのサンプルレートで再生が可能です。
基本的な音質はiPhoneで聴くのと同じで低音がボワーンと包まれる感じですが、全体的に音が柔らかく中音域のボーカル付近の音場が広くなり音質が向上しています。
高音域はもう少し欲しいといった印象ですが8,000円前後のワイヤレスイヤホンであることを考慮すると十分音質は良好ではないでしょうか。
Anker Soundcore Life P3と比べて音質は?
では、同価格帯のAnker Soundcore Life P3と比べて音質はどうなのか比較してみました。
音質はメーカーが違うので当然ですがけっこう異なります。
低音から中音域の柔らかさを重視するならEarFun Air Pro 3です。中音域より少し上のボーカル域のクリアさと歯切れの良さを重視するならAnker Soundcore Life P3です。
音の傾向が異なるので好みですね。
メリハリあるサウンドが好きならSoundcore Life P3。落ち着いたしっとりとしたサウンドが好きならEarFun Air Pro 3を選ぶといいでしょう。
一つ一つの音質が整ってるのはEarFun Air Pro 3です。
Soundcore Life P3は少し騒がしい感じ。ただ、中音から高音域はSoundcore Life P3の方がクリアで音圧が高くて歯切れのいい迫力のサウンドを楽しめます。
→ Soundcore Life P3を詳しく見る
イコライザー調整で音質が向上する
EarFun Air Pro 3は専用アプリのEarFun Audioからプリセットだけでなくイコライザーで細かく調整が可能です。
初期設定だと高音域が少し弱めなのでイコライザーで細かく調整して使うのがいいでしょう。個人的には高音域はこれくらい持ち上げて丁度良いですね。
中音から高音域が持ち上がって丁度良い感じ。とても自然な音なのでこれが8,000円前後で買えるなら十分良い音だと思います。
ノイキャンもまあまあ効く
EarFun Air Pro 3はアクティブノイズキャンセリング機能を搭載し周囲の騒音をかき消すことができます。
ノイキャンの効きはそれなりにあります。スタバのガヤガヤ音はある程度かき消せます。車のロードノイズやエンジン音は残りますがノイキャンOFF状態よりは間違いなく雑音は抑えることができます。
また、外音取り込み機能も使えます。
音質は普通ですがしっかり会話できるくらいの品質は保ってるのでイヤホンをしながらコンビニでレジは可能です。ただ、ノイズは乗りやすいので価格なりの外音取り込み機能といったところでしょう。
マイクの音質は価格なり
EarFun Air Pro 3はイヤホン本体に左右6基の高性能マイクを内蔵しcVc8.0通話ノイズリダクション技術により周囲の音を抑えながらの通話が可能となっています。
実際に録音してみました。
外で録音しましたが周囲の音はしっかり抑えることができています。音質は良いってわけではないですが音は声はしっかり聞き取ることができるレベルです。
マルチポイントに対応している
EarFun Air Pro 3はマルチポイントにも対応しiOS、Android、PCなどのデバイスと最大2台を同時接続して使えます。
Bluetoothの設定画面から接続を切らなくてもミュージックアプリの再生ボタンを押すだけで端末を切り替えできます。
ただし、アプリのEarFun Audioは自動で切り替わってくれないのでアプリで音質の設定をする場合は使っていないスマホのアプリを終了させる必要があります。
ここが少し面倒くさいところです。また、たまにマルチポイントの切り替えが上手くいかないことがあったり不安定になることもあります。
EarFun Air Pro 3 レビュー:まとめ
EarFun Air Pro 3をレビューしてきましえたが、最後にどんな人におすすめかまとめます。
- 1万円以内に費用を抑えたい
- 耳への負担が少ないイヤホンが欲しい
- 落ち着いた音質が好きな人
- aptX Adaptive対応スマホを使ってる
1万円以内でほぼ全部入り完全ワイヤレスイヤホンが欲しいならEarFun Air Pro 3はおすすめです。スティック型イヤホンで軽量で耳への負担も少なくて長時間視聴も快適です。
スティック型イヤホンはメーカー関係なしで自然な装着感なので使いやすくていいですね。
また、この価格帯のイヤホンなのに高音質コーデックのaptX Adaptiveに対応してるのでスマホが対応してるなら低価格で使えるEarFun Air Pro 3はいいかもですね。
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