Appleのモバイルノート・MacBookシリーズはMacBook Air、MacBook Pro 13インチ、14インチ、16インチの3つのモデルがありますが、スペックだけではどれを選んだらいいのか分かりにくいですよね。
ということで、この記事ではどのMacBookを選ぶべきか使い方に合わせておすすめモデルを選んでみたので、これからMacBookを検討している方は参考にしてください。
この記事の目次
おすすめのMacBookはコレだ
MacBook Air(M1)
MacBook Air(M1)は2020年11月に発売した端末で134,800円〜となっています。MacBook Air(M2)もありますが90%の方はM1モデルを選んで問題ないです。
- M1チップを搭載しサクサク動作する
- 軽い作業だけでなく動画編集もできる
- ファンレスなので負荷がかかっても静か
- 実測10時間は使える電池持ちの良さ
資料を作成したりブログの更新をしたりテキストベースの作業だけでなく、デザイン制作、動画編集といった負荷のかかる作業もM1チップを搭載し問題なくこなすことができます。
IntelモデルはMacBook AirとMacBook Proで性能差がありましたが、M1モデルは同じチップを搭載し性能差はほぼなくなりMacBook Airで動画編集ができるのがスゴイところです。
MacBook Airはファンを内蔵していないので長時間負荷のかかる作業を続けると発熱し動作が遅くなってしまう場合もあります。
- ファンレスで長時間負荷のかかる作業が苦手
- USB-Cポートが左側に二つのみ
- 外部モニターは最大1枚まで
ただ、個人的にファンレスで動作が遅いと感じたことないです。長時間にわたりオンライン会議でZOOMを使ったり動画の書き出しをしましたが問題なく使えましたよ。
MacBook Air(M2)
MacBook Air(M2)はM1モデルの後継機種で世代の新しいM2チップを搭載し本体デザインが刷新されてより軽くなって持ち運びしやすいモデルに進化しています。
M2チップを搭載してるのでM1モデルよりも性能が向上してるのでより快適に作業したいならMacBook Air(M2)はおすすめです。
- デザイン刷新で軽くて持ち出しやすい
- MagSafe対応で充電しながら周辺機器が使いやすい
- M2チップを搭載しサクサク動作する
- 軽い作業だけでなく動画編集もできる
- MacBookシリーズの中で最も軽量モデル
- ファンレスなので負荷がかかっても静か
- 実測10時間は使える電池持ちの良さ
性能はたしかにM2モデルの方が上ですが普通に使うならM1とM2の差を感じにくいです。
ただ、ディスプレイが13.3インチ → 13.6インチと僅かに大きくて本体の重量が少しだけ軽くて、何よりも本体デザインが新しくなって見た目が良くなったのがいいですよね。
また、充電ポートがMagSafeに対応し周辺機器を2つ接続しながら充電できるので使い勝手はM1よりも向上しています。
- 価格が164,800円と少し割高感がある
- ファンレスで長時間負荷のかかる作業が苦手
- USB-Cポートが左側に二つのみ
- 外部モニターは最大1枚まで
デメリットは基本的にM1モデルと同じでそれに加えて端末価格が164,800円と少し割高なところ。価格を重視するならM1モデル、出来るだけ軽く持ち運びしたいならM2モデルを選びましょう。
→ MacBook Air(M2)はこちら
MacBook Pro 13インチ(M2)
MacBook Pro 13インチ(M2)は2022年に発売した端末で178,800円とMacBook Air(M2)よりも13,000円高い価格です。
- M2チップを搭載しサクサク動作する
- 軽い作業だけでなく動画編集もできる
- ファン内蔵で長時間負荷も安心
- 実測13時間は使える電池持ちの良さ
「出来ること」はMacBook Air(M2)とほぼ同じで大きく性能が向上して動作が快適になることはありません。ほぼ同じです。
Airはファンを内蔵せず長時間負荷のかかる作業を続けると発熱し動作が遅くなる場合も(僕が実際に使ってみた感じだと発熱しても問題はない。)ありますが、MacBook Pro 13インチはファンを内蔵し長時間負荷がかかる作業も安定した動作を実現してくれます。
また、バッテリー容量が多いので実測で13時間ほどのロングバッテリーを実現してるのも魅力です。
MacBook Pro 13インチ(M1)はMacBook Air(M1)と同じでUSB-Cポートが左側に2つしかないので、周辺機器をたくさん接続して使うと足りない場面はあるかもですね。
- Touch Barが必要ない(人による)
- USB-Cポートが左側に二つのみ
- 外部モニターは最大1枚まで
- 端末が少し重い
バッテリー容量が多いので電池持ちは良好ですがMacBook Airよりも重いのでモバイル性能は少しだけ劣ります。(カバンの中に入れておけば誤差範囲)
AirとProの選び方としては性能ではなく、Touch Barの有無、電池持ちの長さで選ぶのがおすすめです。
Touch Barが必要ないならMacBook Airでいいですし、少しでも長く作業をしたいならバッテリー容量の多いMacBook Pro 13インチがおすすめです。
なお、M1チップのMacBook Pro 13インチは販売終了していますが、整備済み製品で安く買うことができるので新型のこだわりがないならM1モデルでOKでしょう。とくに13インチモデルはほぼ同じですし。
MacBook Pro 14・16インチ(M2 Pro/M2 Max)
MacBook Pro 14・16インチはM2チップを拡張したM2 Pro、M2 Maxを搭載したProモデルで、性能を重視するなら選ぶべきモデルとなっています。
画面サイズを抑えつつ持ち運びもしやすい高性能なMacBook Pro 14インチ、自宅や職場でしか使わないけどたまに持ち出すことがあるなら画面サイズが大きいMacBook Pro 16インチがおすすめです。
- M1 Pro/M1 Maxで動作速度が高速
- 120Hzリフレッシュレート対応
- 最強マシンを持ち出して使える
- 動画編集、デザイン作業に最適
- 外部ポートをたくさん搭載している
M1 Pro、M1 MaxはM1よりもCPU、GPUのコア数が増えた高性能なSoCで、メモリも32GB、64GBにカスタム可能で動画編集やデザイン作業もより快適で仕事マシンとして使えます。
120Hzのリフレッシュレートにも対応していてスクロールした時の動作も残像が少なく、さらにHDR表示にも対応してるので高品質な動画もキレイな画質で楽しむことができます。
MagSafe 3充電に対応してるだけでなくUSB-C×3、HDMI × 1、SDカードスロットを搭載し周辺機器もダイレクトに接続できるのがメリットにもあります。
- 端末は少し重め
- バッテリー持ちはそれなり
ただし、プロモデルなので本体は大きめで重量も重めです。バッテリー持ちもM2、M1モデルと比べると早めなので性能重視をする方におすすめとなります。
→ MacBook Pro 14インチはこちら
https://sin-space.com/entry/macbookpro14-review
M1チップのMacBookを選ぶべき理由
数年で全MacがAppleシリコンになる
MacはMacBookに限らずに変革期を迎えており、2005年頃から採用してきたIntelプロセッサから脱却し、Appleが独自開発をしているAppleシリコンに移行しています。
2020年11月に発売したMacBook Air、MacBook Pro 13インチ、Mac miniから採用し、デスクトップ型のiMac 24インチにもM1チップを搭載しています。
IntelプロセッサとM1チップは内部設計(アーキテクチャ)が異なるため互換性はなく、従来のアプリケーションはIntel向けに開発されているものでM1チップでは動作しないですが、macOSはRosetta 2を搭載しntelベースで開発されたアプリがM1チップでも動作する仕組みを取り入れています。
しかも、思っている以上に快適に動作するから驚きなんですよね。また、最近はM1チップにネイティブに対応したアプリが増えてきておりAdobeのIllustrator、ライトルーム、Photoshop、Premier ProなどもしっかりM1に対応し快適な動作を実現しています。
今後、全てのMacにおいてAppleシリコンを採用することをAppleが公式で明言しているため現在買うのならM1チップを搭載したモデルがおすすめです。
- M1チップの処理性能が高い
- 今後、Appleシリコンが主流になる
- Intelに対応しないアプリが出てくる可能性
M1チップの方が総合的な性能が高いこともおすすめ理由の一つですが、長く使うのならM1チップを選んだほうがいいでしょう。ここ数年で全てのMacがAppleシリコンに切り替わることを考慮すると最適化は間違いなく進みますし、早い段階でM1モデルにしか対応しないアプリが出てくる可能性もあります。
ここ2〜3年はIntelモデルでも問題はないと思いますが、5年後になってくると状況はかなり変わってくるでしょう。なので、長くMacBookを使うのであればM1に対応したMacBook Air、MacBook Proを選ぶのがおすすめです。
売却価格がM1の方が高い
同じ2020年モデルでありながらもIntelモデルよりもM1モデルの方がリセールバリューが高いので売却するときに手元に残るお金が多くなります。
売却価格 | 新品価格 | |
MacBook Pro 13インチ(M1) | 約12万円(↓3万円) | 148,280円 |
MacBook Pro 13インチ(Intel) | 約15万円(↓6万円) | 207,680円 |
M1モデルは3万円ダウンなのに対して、Intelモデルは6万円もダウンしてしまいます。
この金額の差はかなり大きいですよね。買ってすぐに売ることはしませんが、定期的に乗り換えをしていくのなら最新のM1モデルを選ぶのがおすすめです。
IntelのMacBookはちょっと待て
MacBook Pro 13インチ(Intel)
Intelプロセッサを搭載したMacBook Pro 13インチは現在もM1モデルよりも高い170,280円〜で継続販売しています。現行のアプリケーションは全て問題なく動作するので互換性を重視するならこのモデルがいいでしょう。
- アプリの互換性は完璧
- 仮想化環境でWinを起動できる
- USB-Cポートを4つ搭載している
- 外部モニターは最大2枚まで
また、仮想化環境を組んでWindows 10を起動することもできますし、USB-Cポートが左右に合計4つ搭載しているので周辺機器の接続台数が多くて取り回しがしやすいメリットもあります。
ただし、Intelプロセッサは発熱がしやすくファンがすぐに回り出すのでなかなかうるさいです。
- 人によるがTouch Barが必要ない
- 発熱しやすくファンがうるさい
- 実測6時間のバッテリー駆動時間
- 製品寿命がM1よりも短いはず
また、バッテリー持ちがM1モデルと比べると半分以下になってしまうので外で使う場合でもコンセントを探す必要が出てきます。
今後主流となるM1モデルは数年後には100%アプリに対応していくことになりますが、Intelモデルは逆に使えないアプリが出てくる可能性があり、製品寿命としてみた時に短命になるかもしれません。
MacBook Pro 16インチ(Intel)
MacBook Pro 16インチはAppleのモバイルノートで最も画面サイズが大きい端末で273,680円〜で買うことができます。
- 画面サイズが大きくて作業しやすい
- アプリの互換性は完璧
- Coir i7 + dGPUで性能は高い
- 仮想化環境でWinを起動できる
- USB-Cポートを4つ搭載している
- 外部モニターは最大4枚まで
美大では15インチ以上のノートパソコンが必須といった条件もあったりもします。画面サイズの大きいモバイルノートが欲しいならこれを選ぶしか選択肢がないのが実情です。
CPUの性能はM1チップとほぼ同じですが、dGPUを使えるのでグラフィック性能はMacBook Pro 16インチの方が上です。ゲームも普通に楽しむことができるでしょう。(ただし、Macなのでそもそもゲーム少ない。)
- 人によるがTouch Barが必要ない
- 発熱しやすくファンがうるさい
- 実測4時間のバッテリー駆動時間
- 製品寿命がM1よりも短いはず
電池持ちも実測で4時間ほどなので持ち運びできるデスクトップマシンとして使うのがいいかもしれませんね。
本来ならAppleシリコンに対応した16インチがあれば最高なのですが、現時点(2021年4月)でまだ発売となっていません。2021年10月頃に発売に噂があるので、急いでないのなら待った方がいいでしょう。
用途別 MacBookの選び方
一般的な使い方(ブラウジング・SNS・資料作成)
一般的な使い方(ブラウジング、SNS、YouTubeの動画閲覧、資料作成、ブログの更新)であれば、どのMacBookを選んでも問題ありません。快適に作業をすることが可能です。
- MacBook Air(M2/M1):◎
- MacBook Pro 13(M2/M1):◎
- MacBook Pro 14(M1 Pro/M1 Max):◎
- MacBook Pro 16(M1 Pro/M1 Max):◎
- MacBook Pro 13(Intel):◎
- MacBook Pro 16(Intel):◎
IntelモデルはYouTubeを長時間見るとファンが回ってうるさくなることがありますが、M1チップは発熱がそもそもしにくいのでファン内蔵のMacBook Pro 13インチでも静かさを維持します。
デザイン制作
Adobe Illustrator、Pohotshopによるデザイン制作も現行モデルであればどのモデルを選んでも問題なく作業することができます。
- MacBook Air(M2):◎
- MacBook Air(M1):◯
- MacBook Pro 13(M2):◎
- MacBook Pro 13(M1):◯
- MacBook Pro 14(M1 Pro/M1 Max):◎
- MacBook Pro 16(M1 Pro/M1 Max):◎
- MacBook Pro 13(Intel):◯
- MacBook Pro 16(Intel):◯
少し前まではAdobeのクリエイティブアプリはAppleシリコンに非対応でRosetta 2でエミュレータ動作となってましたが、2023年現在はネイティブ対応し快適に作業可能です。
とくにメモリを24GBまでカスタムできるM2モデル、GPUの性能が高いM1 Pro/M1 Maxはかなり快適に作業できるようになりました。
環境によってはIntelモデルよりもM2モデル、M1 Pro/M1 Maxを搭載しているMacBookの方が快適に使えます。
→ MacBook メモリ 8GB → 16GBに増設すべき?
動画編集をする
Final Cut Proによる動画編集であればM1にネイティブ対応しているのでMacBook Airであっても快適に作業できます。動画編集はntelよりもM1、M2、M1 Pro/ M1 Maxの方が快適です。
- MacBook Air(M2):◎
- MacBook Air(M1):◎
- MacBook Pro 13(M2):◎
- MacBook Pro 13(M1):◎
- MacBook Pro 14(M1 Pro/M1 Max):◎◎
- MacBook Pro 16(M1 Pro/M1 Max):◎◎
- MacBook Pro 13(Intel):△
- MacBook Pro 16(Intel):◯
M1チップでも普通に動画編集できるのがスゴイです。もちろんん、メモリ容量が多くてGPUの性能の高いM1 Pro、M1 Maxモデルの方が快適に作業できますがM1でも十分快適に作業できます。
ちなみに、メインメモリの容量はM1モデルならフルHD動画であれば8GBあれば十分快適に編集できます。4K動画だとレインボーカーソルが出てくるので16GBあると安心です。
IntelモデルはフルHD動画でも16GBないと厳しいです。(そもそも、Intelモデルは16GB〜のメインメモリとなっている。)
電池持ちを重視するなら
外で作業することが多くて電池持ちを重視するならM1チップを搭載したMacBook Air、MacBook Pro 13インチがおすすめ。
公式の数値はあまり参考にならないので実測で計測してみました。
軽作業 | 動画編集 | |
MacBook Air(M1) | 約10時間 | 約5時間 |
MacBook Pro 13(M1) | 約13時間 | 約6時間 |
MacBook Pro 13(Intel) | 約6時間 | 約2.5時間 |
MacBook Pro 16(Intel) | 約5時間 | 約2時間 |
自宅や職場での作業しかしない場合でも、気分を変えて違う場所でMacBookを使うことはあるかと思います。そのようなシチュエーションでもM1チップを搭載しているモデルなら近くに電源がなくても長く作業することができます。
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おすすめ MacBookの選び方:まとめ
これからMacBookを買うならAppleシリコンを搭載したモデルを選ぶのがおすすめです。
M1チップは性能が高くワンチップにCPU、GPU、NPU、メモリ、コントローラーチップを搭載しているため効率が従来のモデルと比べて大幅に向上しています。
さらに、M1 Pro/M1 Maxなどさらに性能の高いMacBook Pro 14インチ、16インチを選べるので動画編集やデザイン作業など負荷のかかる作業を重視する方も安心です。
- 持ち運びを重視する → MacBook Air(M2)
- 費用の安さを重視する → MacBook Air(M1)
- 電池持ちを重視する → MacBook Pro 13インチ(M2)
- 性能を重視する → MacBook Pro 14・16インチ
電池持ちを重視する、負荷のかかる作業が多いならMacBook Pro 14インチ、16インチを選ぶべきですが、多くの方はMacBook Airを選んでおいて問題はないでしょう。
普通に快適に作業ができますし、電池持ちを重視するならMacBook Pro 13インチがおすすめです。
MacBook サイズ・スペックの比較はこちらです。
現在、iPad第8世代を使用しています。最近、MacBook Airの購入を検討しているのですが、買ったとしてもiPadと用途が被る気がして躊躇しております。
用途としては、電子書籍、映画、ファイル管理くらいです。この場合は、iPadだけで完結させた方が賢明でしょうか?