Samsung Galaxy A20はドコモ・au・UQ mobileから販売されている2.1万円で買えるエントリー向けのスマートフォンです。
安いのに顔認証に対応したベゼルレススタイルのスマホとなっているのですが、実際の使い勝手はどうなのか。ここでは、Galaxy A20のデザイン・スペック・使いやすさをレビューしています。
同じく低価格スマホのSHARP AQUOS sense 3との違いも比較しているので、安いスマホを検討している方は参考にしてください。
2020年6月に発売したGalaxy A41のレビューはこちらです。
この記事の目次
Galaxy A20 特徴
Galaxy A20は5.8インチディスプレイを搭載したSamsungのエントリー向けスマートフォンです。
- 5.8インチ(720 × 1,560ピクセル)
- 液晶ディスプレイ
- CPU:Exynos 7884B
- メインメモリ:3GB
- ストレージ:32GB + microSDカード
- カメラ:アウト・800万画素、イン:500万画素
- 生体認証:顔認証
- IP68等級の防水防塵に対応
- Felica(おサイフケータイ)に対応
- 3,000mAhの大容量
- サイズ:150×71×8.1mm、重量:151g
- 端末価格:2.1万円
ディスプレイの解像度はHD+クラスとなっていますが、顔認証によるロック解除、防水防塵、Felicaによるおサイフケータイに対応していて基本的なスペックはクリアしています。
これで2.1万円ほどで購入できてしまうので電話ができて、LINEなどのメッセージサービスが使えて、インターネットができるだけでいいのなら十分すぎるスペックです。
実際にGalaxy A20のターゲット層は折りたたみ携帯を使っていたユーザーであり、画面の大きさはガラケーと比較しているくらいですからね。
なので、すでにiPhoneを使っているユーザーがGalaxy A20に乗り換えてしまうと大いに後悔してしまうと思うので注意してくださいね!
ちなみに、僕はAmazonでGalaxy A20を手に入れました。
Galaxy A20 レビュー
今回購入したGalaxy A20はドコモ版のSC-02Mのブラックカラーです。本体カラーは他にもレッド、ホワイトがある全3色から選ぶことが可能となっています。
パッケージ・付属品
Galaxy A20はエントリーモデルでありながらきちんとしたパッケージがあります。ドコモのロゴがあるので専用のパッケージなんでしょうけど、安いのに頑張ってる感があります。
ただ、中身はスカスカでGalaxy A20本体の他にSIMカードスロットピン、説明書のみ。
充電器、充電ケーブル、ヘッドイヤホンは付いていないので、USB-Cの充電環境がない場合はUSB対応の充電器とケーブルが必要となります。
外観デザイン
Galaxy A20は光沢のある背面パネルが採用していて本体が丸みを帯びていて手に馴染むスタイルとなっています。
筐体は光沢のある樹脂製の素材ですが、手で持った時の感触はそんなに安物くさい感じはないし、サイドフレームと背面パネルの境目もしっかりしているので2万円の端末には見えないように感じます。
リアカメラは800万画素のイメージセンサーを搭載していて少しだけレンズが盛り上がったデザインとなっています。ほんのちょっとだけなのでほぼフラットカメラです。
Galaxy A20は右側に音量ボタンとサイドボタンを搭載しているだけで指紋センサーはありません。
なので、正面上に内蔵しているインカメラを使った顔認証機能を搭載。滴型ノッチのベゼルレススタイルとなっています。
ただ、完全なベゼルレスというわけではなく上下のベゼル幅は少しだけ太いスタイルとなっています。
充電ポートはUSB-C(USB 2.0)です。
最近のスマホは価格の安いエントリーモデルもUSB-Cを採用しているのでAndroid端末をメインに使っていればケーブルを統一することもできるので便利です。
左サイドにSIMカード・micro SDスロットがあるので付属のピンでスロットを開いてそれぞれのカードを入れることができます。
Galaxy A20の内蔵ストレージは32GBなので、もしかしたら容量が足りなくなる可能性があります。
しかし、最大512GBまでのmicroSDカードに対応しているので容量が足りないと思っても対処することができるのはありがたいですよね。
Galaxy A20はスマホでは珍しくストラップを取り付ける穴が開けられています。
折りたたみ携帯からの乗り換えだとストラップを使っている方も多いかもですもんね。安心して持ち歩くことができるのではないでしょうか。
IP68等級の防水防塵に対応
最近は価格の安いエントリーモデルのスマホも普通に防水に対応していますね。Galaxy A20はIP68等級(水深1.5mに30分耐えられる)の防水防塵に対応しています。
お風呂の中で使うのはいけませんが、ちょっとした雨に濡れたり、濡れた手で操作してしまっても安心して使うことができます。
画面の大きさ・使いやすさ
Galaxy A20は5.8インチ(720 × 1,560ピクセル)の液晶ディスプレイを搭載しています。いまどきフルHDに対応していないのか…と思ったけど、よく考えたらiPhone 8も(750 × 1,334ピクセル)なんですよね。
実際に画面を見ても解像度不足を感じることはありません。
5.8インチという画面の大きさは数値上はiPhone 8 Plusと同じですが、画面比率がGalaxy A20の方が縦長なので横幅はiPhone 8 Plusよりも抑えられているんですよね。
Galaxy A20 | iPhone 8 Plus | |
ディスプレイ | 5.8インチ | 5.8インチ |
画面比率 | 19:9 | 16:9 |
本体サイズ | 150 × 71 × 8.1mm | 158.4 × 78.1 × 7.5mm |
重量 | 151g | 202g |
片手で操作ができる横幅は68mmくらいまでですが、Galaxy A20は68mm以内に収まりませんがiPhone 8 Plusの78.1mmよりも7mmも狭いサイズになっています。
なので、頑張って指を伸ばせばギリギリ片手で使えるかもサイズとなっています。…まあ、普通に両手で操作すればいいかな。無理して片手操作して手吊っても痛いですし。
顔認証が意外と快適
Galaxy A20は低価格スマホですが顔認証機能は意外としっかり機能してくれます。
認証速度はハイエンドモデルのGalaxy S20やGalaxy S10と比べると遅いですが、少し暗いところでも問題なく認証して画面ロック解除が可能です。
少しビックリしたのは比較的暗いところでも顔認証してくれるところ。
エントリーモデルのスマホって暗いところの認証精度が微妙だったりしますが、Galaxy A20なら夜の街を歩く暗いの明るさがあれば問題なくロック画面を解除させることができます。
真っ暗闇の中でも顔の角度をしっかり維持できれば認識できます。難しいけど寝ながらそのポイントを見つけることができれば問題なく顔認証させることができますよ。(でも、パスコード入力した方が速い。)
CPUの性能・動作速度
Galaxy A20はExynos 7884Bプロセッサに3GBのメインメモリを搭載していますが、プロセッサがエントリーモデル向けのものなので動作速度はハイエンドスマホと比較するとモッサリ感がどうしてもあります。
同じくエントリーモデルのAQUOS sense3とスペックを比較してみました。
Galaxy A20 | AQUOS sense3 | |
ディスプレイ | 5.8インチ(720 × 1,560) | 5.5インチ(1,080 × 2,160) |
CPU | Exynos 7884B(2 + 6コア) | Snapdragon 630(4 + 4コア) |
GPU | Mail-G71 | Adreno 508 |
RAM | 3GB | 4GB |
ExynosプロセッサはSamsungが開発しているプロセッサでGalaxy A20に搭載しているのは高性能コアを2つ、省電力コアを4つ内蔵したExynos 7884Bとなっています。
Geekbench 5でCPUの性能を比較してみました。Galaxy A20とAQUOS sense 3で比較しています。
Galaxy A20 | AQUOS sense3 | |
CPU | Exynos 7884B(2 + 6コア) | Snapdragon 630(4 + 4コア) |
シングルコア | 245 | 179 |
マルチコア | 904 | 1043 |
GPU | 811 | 492 |
シングルコアの性能はSnapdragon 630よりもExynos 7884の方が上ですが、マルチコアになるとSnapdragon 630の方が高性能となっているようです。
実際の動作をGalaxy A20とAQUOS sense 3で比較してみました。
AQUOS sense 3が圧勝なのかなと思ってみたら、Galaxy A20の動作もなかなか速いんですよね。
Galaxy A20のCPUはAQUOS sense 3にはかないませんが、GPUは1.8倍ほど性能が高くなっています。画面解像度がAQUOS sense 3よりも低いためかGalaxy A20の実際の動作速度がそんなに遅いと感じることはないんですよね。
なので、普段使いであればGalaxy A20でもとくに問題はないのかもしれない。
ゲームに関しては高負荷な3Dグラフィックゲームでなければ問題なく遊ぶことができます。といっても3Dゲームのドラゴンクエストウォークでも普通に遊ぶことができる性能を持っています。
実際にドラクエウォークをインストールして遊んでみましたが、問題なく動作しているので通学・通勤の時に軽くゲームで遊びたいという場合でも使うことができるのかなぁと感じます。
カメラの画質
Galaxy A20のカメラのスペックは以下のとおりです。
- リアカメラ:800万画素(F1.9)
- フロントカメラ:500万画素(F2.0)
画素数は控えめの800万画素となっていますが、レンズがF1.9と比較的明るめとなっているので、暗いところでも意外と明るく撮影ができるようになっています。
一応、HDR撮影には対応していますが夜の電飾看板は白トビしてしまっていますが。
最近のエントリー向けスマホはデュアルカメラを搭載して背景をぼかす機能を搭載していたりしますが、Galaxy A20はシンプルなシングルカメラ仕様なので、背景をボカしたりするエフェクトを使うことはできません。
さすがに2.1万円の端末なので仕方ないですね。まあ、そこまで背景をぼかすことはしないので気にしなくてもいいかもですが、カメラにこだわりたいならGalaxy A20はやめておいた方がいいでしょう。
暗いところでも普通に撮影できたので明るいところでは問題なく写真を撮影できます。背景をぼかしたりできないのでいたって普通の写真になってしまいますが。
安いスマホでありがちなシャッターのタイムラグはほとんどなくレスポンスが良いのでサクサクと撮影ができるのかなと思います。
モノや風景を撮影するならGalaxy A20でも特に問題はないように感じます。
シングルカメラなので目立った機能はありませんが、普通に写真が撮影できるのでカメラの写りをあまり気にしないのならGalaxy A20を選んで問題ないでしょう。
有線ヘッドイヤホンが使える
Galaxy A20は3.5mmオーディオジャックを搭載しているので、有線のイヤホンを使うことができます。
もちろん、Bluetoothに対応していたワイヤレスイヤホンを接続することもできるので、無線で音楽を楽しむこともできます。
かんたんモードでルーペアプリ
Galaxy A20は「かんたんモード」という機能を搭載していて、ホーム画面から簡単に切り替えることができます。
かんたんモードに切り替えるとホーム画面のアイコンが大きくなり3列配置となります。
文字も通常よりも大きく表示されて、おじいちゃん・おばあちゃんにも見やすい画面に変わります。ブラウザやSNSの文字も大きくなり個別設定が必要なくなるのはとても便利です。
さらに、ルーペアプリもホーム画面に表示されます。
ルーペアプリはリアカメラをマクロモードにしてルーペのように使うことができるアプリで、Magic Keyboardのキーもこんなに拡大して見ることができます。
まだ拡大できるので新聞の文字もかなり大きくして読むことができるでしょう。本物のルーペを使うよりも画面が大きくて見やすいので、小さい文字を読むことができなくなった方にルーペアプリはかなり良さそう。
レビューしてて思ったけど親にGalaxy A20をあげても良いかもね…。どうせなら活用してもらった方がいいと思うし。
ケースはあった方がいいかも
Galaxy A20は光沢のある筐体を採用していてガラス素材ではなくポリカーボネート素材(プラスチック)なので指紋が付きやすいです。何を思ったのかブラックカラーを買ってしまったのでこのように指紋がベッタベタ。
ホワイトカラーなど指紋が目立たないモデルを選べば良かったのかもしれませんが、ガラス筐体のスマホと比べると汚れやすいのでケースを装着して使った方がいいかもしれません。
端末価格
Galaxy A20は端末価格が安いのでとにかく安くスマホを使いたいという方におすすめのモデルです。ドコモ、au、UQ mobileで販売されていて価格は以下のとおりとなっています。
- ドコモ:21,384円(594円 × 36回)
- au:22,000円(初回615円 + 611円 × 35回)
- UQ mobile:23,760円(660円 × 36回)
価格はドコモ版のGalaxy A20が一番安い価格設定となっています。また、キッズケータイを含むフューチャーフォンからGalaxy A20に乗り換えることで「はじめてスマホ購入サポート」を使うことで10,000円の割引となり11,384円で購入することもできます。
https://sin-space.com/entry/welcomesumaho-docomo
また、au版のGalaxy A20もauケータイからGalaxy A20に乗り換えることで16,500円の割引となり5,500円で手に入れることができます。これは…条件は厳しいですけど安いですね。
Galaxy A20 レビュー まとめ
Galaxy A20は5.8インチのベゼルレスディスプレイを搭載しながらも2.1万円で購入できるエントリー向けのスマートフォンです。
安いけど顔認証による画面ロック解除、おサイフケータイ、防水性能を持ち合わせているので普通に使うことができるでしょう。
- 端末価格が2.1万円と安い
- インターネット、SNS、メールをするなら十分な性能
- 顔認証は意外と精度が良くて速い
- おサイフケータイ、防水防塵に対応
Galaxy A20の最大の魅力は2.1万円という価格設定です。もし、ガラケーからの乗り換えならドコモ、auなら購入サポートを受けることができるのでさらに安く購入できます。
こんなに安いのにスマホとしての機能はほぼほぼ手に入れることができます。おサイフケータイも使えるし、防水なので水没してしまっても大丈夫。安心。嬉しい。
- 指紋認証に非対応
- カメラが普通すぎる
- 背面パネルに指紋が付きやすい
Galaxy A20は指紋認証には非対応です。なので、マスクをしていると画面ロック解除はパスコードが必要となるので、ちょっと面倒くさいと思うかもしれないですね。
また、Galaxy A20の筐体は光沢のある素材を採用しているので指紋が付きやすいです。
ケースを使うなら気にしなくてもOKですがケースなしでの用途を考えるなら指紋が気になるので、アルミ筐体を採用しているAQUOS sense 3の方がおすすめです。
Galaxy A20よりも性能の高いGalaxy A41のレビューもしています。また、上位モデルのGalaxy S20、Galaxy S10もあります。
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