arrows Be3(F-02L)レビュー

ドコモは2019年6月からスタートした新料金プランが始まり端末割引がなくなりました。スマホを買うの高い‥。でも、大丈夫です。

ドコモの2019年夏モデルは端末価格を抑えたスタンダードモデルがあり、富士通のarrows Be3(F-02F)は 3万円代で購入できるスマホとなっています。

この記事ではarrows Be3(F-02L)の外観デザイン、スペック、動作速度、使いやすさについて詳しくレビュー・評価しています。

arrows Be 3(F-02L)レビュー・評価

arrows Be3(F-02L)は富士通のスマホでMaid in Japan、割れないスマホ、洗えるスマホをうたっているスマホです。

で、驚きなのか端末価格が33,048円と低価格なところでしょう。

まさに、格安スマホと同じくらいの価格を実現しているのですが、実はディスプレイは有機ELを搭載しており端末価格安い割にスペックにもこだわりを見せているスマホとなっています。

arrows Be3(F-02L)サイズ感
arrows Be3(F-02L)のサイズ感

arrows Be3(F-02L)のスペックをまとめました。参考までにSHARPのAQUOS sense2(SH-01L)と比較をしています。

arrows Be3(F-02L)のスペック
  arrows Be3(F-02L) AQUOS sense2(SH-01L)
画面サイズ 5.6インチ 5.5インチ
ディスプレイ 有機EL(1,080x2,220) IGZO液晶(1,080 x 2,160)
CPU Snapdragon450 オクタコア
RAM 3GB
ストレージ容量 32GB
生体認証 指紋認証 指紋認証
Bluetooth 4.2
Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac
LTE通信 150Mbps/50Mbps
ワンセグ アンテナ内蔵
防水防塵 IP68
バッテリー容量 2,780mAh 2,700mAh
ポート USB Type-C(USB2.0 High Speed)
本体サイズ 147 x 70 x 8.9mm 148 x 71 x 8.4mm
重量 145g 155g
端末価格 30,600円 28,800円

arrows Be3(F-02L)とAQUOS sense2(SH-01L)のスペックはほぼ同じですが、arrows Be3(F-02L)は画面が割れにくい耐久性とボディソープで洗えるほどの防水性能を持っているのが大きな特徴となっています。

両モデルともに3万円ほどで買うことができるドコモの格安スマホなので、スマホにあまりお金をかけたくない方にとってはとても有難いスマホとなっています。

なお、2020年にさらに低価格になったarrows Be4が発売となっています。また、ハイエンドのドコモ5Gに対応したarrows 5Gも登場したので富士通が少しがんばり出した!

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実際に使ってみて十分快適に使えるスマホなので、以下の使用用途なら十分といっていいでしょう。

スマホとしては十分な性能
  • インターネットをする
  • メール、SNS、写真を撮影をする
  • ちょっとしたゲームで遊ぶ

では、arrows Be3(F-02L)はどんなスマートフォンなのか詳しくレビューしていきたいと思います。

外観・デザイン

今回レビューしたarrows Be3は可愛らしいピンクですが、他にもホワイト・ブラックから選ぶことができます。

有機ELディスプレイを搭載

arrows Be3(F-02L)は上下は少しだけベゼルがあるもののホームボタンを搭載していないベゼルレススタイルとなっています。

arrows Be3(F-02L)のディスプレイ
5.6インチの有機ELディスプレイを搭載

最近のトレンドでもある四隅が丸い画面となっており、有機ELディスプレイが採用されています。

有機ELディスプレイはiPhoneだと10万円以上もする上位モデル(iPhone XS/XS Max)に採用されているパネルですが、3万円クラスにスマートフォンにOLEDを搭載してくるとは…なかなかスゴイですね。

arrows Be3の有機ELディスプレイ
格安スマホなのに有機ELディスプレイを採用している

安いスマホの有機ELディスプレイだからといって品質が悪いわけではありません。普通に色鮮やかな画面表示で5万円以上もするスマホと比べても遜色ないディスプレイ品質となっています。

arrows Be3 OLEDの色の鮮やかさ
色鮮やかなarrows Be3の有機ELディスプレイ

なお、ディスプレイの解像度はFull HD+(1,080x2,220ピクセル)となので滑らかな画面表示が可能となっています。

軽くて丈夫な筐体

arrows Be3の筐体は樹脂素材となっていて、5.6インチの画面サイズの割に手で持った感じが軽くて扱いやすいサイズ、重量感となっています。

arrows Be3 背面パネルのデザイン
樹脂素材を採用したarrows Be3の筐体

見た目は普通のスマホですが、arrows Be3は1.5mの高さからコンクリートに落としても画面が割れない頑丈な構造になっています。

さらに、米国国防総省の調達基準であるMIL規格23項目に準拠しているのであらゆるシーンでタフに使うことができるスマートフォンとなっています。

MIL規格23項目
  • 落下、衝撃、浸漬、粉塵(6時間風速有り)、粉塵(72時間)、塩水噴霧、湿度、太陽光照射(連続)、太陽光照射(湿度変化)、振動、風雨、雨滴、高温動作(60℃固定)、高温動作(32~49℃変化)、高温保管(70℃固定)、高温保管(30~60℃変化)、低温動作(-20℃固定)、熱衝撃、低温保管(-30℃固定)、低圧保管、低圧動作、氷結(-10℃氷結)、氷結(-10℃結露)

氷結しても使えるスマホ。それがarrows Be3。この条件をクリアしてるのに見た目が普通のスマホってなかなかやりますよね。

arrows Be3の電源ボタンと音量ボタンは本体右側にあります。

arrows Be3 サイドボタン
arrows Be3のサイドボタンは下側にある

ボタンが本体の下側に搭載しているので、手でスマホを持った時にちょうど良いところにボタンがあるので使いやすい。

arrows Be3は背面に指紋センサーを搭載しています。

arrows Be3 背面パネルに指紋センサー
背面パネルに指紋センサーを搭載している

ちなみに、arrows Be3はセキュリティ項目の中にある「Smart Lock」に顔を登録することで、顔認証による画面ロック解除も可能となっているので、指紋と顔の両生体認証で快適にスマホを使うことができます。(Android 10で使用不可に。)

arrows Be3の充電ポートはUSB Type-Cとなっていて、本体下に3.5mmオーディオジャックも搭載しています。

arrows Be3のUSB-Cポート
USB-Cと3.5mmオーディオジャックを搭載

arrows Be3はハイレゾ音声の出力にも対応しているのでハイレゾ対応のヘッドフォンを有線で接続することでクリアで迫力のあるサウンドを楽しむこともできます。

それにしても、格安スマホでもUSB-Cを採用している端末が増えましたね。最近はMicroUSBを触れることがかなり少なくなってきたようにも感じます。

なお、arrows Be3はストラップ用の穴も空いているので子ども用のスマホとしても使えそう。本体上部にnanoSIMカードとmicroSDカードを入れるスロットが搭載されています。

arrows Be3 カードスロット
microSDカードとnanoSIMカードスロット

ピンがなくても手で開けることができるので、保存した写真や動画データを簡単に取り出すことも可能となっています。

arrows Be3のストレージ容量は32GB少なめで写真や動画をたくさん撮影するとすぐにいっぱいになりますが、最大400GBまでのmicroSDXC(UHS-I)を使うことでストレージ容量を増設することができて安心です。

ワンセグのアンテナを内蔵している

最近のスマホはワンセグ機能を搭載していてもアンテナを内蔵してないので付属のアンテナを接続する必要がありますが、arrows Be3はアンテナを内蔵しています。

arrows Be3 ワンセグ内蔵
arrows Be3はワンセグ内蔵アンテナを搭載している

なんだか懐かしいスタイル。

外でテレビを見ることってあまりないけど災害の時に携帯電話の回線が使えなくなった時でもラジオのようにワンセグで情報を収集することができるのはいいのかも。

arrows Be3の独自機能

arrows Be3は「Made in Japan」を売りにしているスマホでもありますが、独自の性能・機能を持っているので面白いですよ。

ハンドソープで洗えるスマホ

arrows Be3はIP68等級の防水防塵性能を備えていますが、ハンドソープを使ってスマホ本体を洗うことができます。

arrows Be3は洗えるスマホ
  • 家庭用泡タイプのハンドソープ
  • 液体タイプの食器用洗剤

ハンドソープでスマホを丸洗いできるから清潔そのもの。というか、これを公式で発表できるのって自信がないとできないと思うんですよね。

ということで、実際にハンドソープを使ってarrows Be3を丸洗いしてみました(笑)

arrows Be3 ハンドソープで洗う
ハンドソープでarrows Be3を丸洗い

他のスマホでハンドソープを使って丸洗いしたことがないので、この状況が凄いことなのかどうか分かりませんが、泡だらけにして筐体を洗っても壊れることはありません。

arrows Be3 流水で丸洗い
流水でarrows Be3に付いた泡を流す

流水で丸洗いをしても問題なし。実際にarrows Be3を丸洗いした動画を撮影しました。

流水によりタッチパネルが反応してしまいますが大丈夫そう。個人的にスマホの汚れってかなり気になるのでハンドソープで丸洗いできるのはかなり良いと思ってしまいます…。

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血管年齢を計測できるセンサー

arrows Be3には血管年齢を計測できる「脈波センサー」を搭載しています。

リアカメラの横にある四角いセンサーがそれです。

arrows Be3 脈波センサー
血管年齢を計測できるセンサーを搭載

脈波センサーってはじめて聞きましたが、指を当てるだけで簡単に血管年齢を計測できるとか。

ということで血管年齢を計測してみました。まずは専用のアプリ「Lalasia connect」を起動して「体のストレス 血管年齢」を起動。

arrows Be3 血管年齢を計測する
血管年齢を計測するアプリを起動

脈波センサーを指で覆います。

arrows Be3 脈波センサー
血管年齢をarrows Be3で計測する

しばらく待つとあなたの血管年齢が表示されます!

arrows Be3で血管年齢を知る
血管年齢を知って健康を意識しよう

40歳だって!まだ38歳なんだけど!しかも何かに緊張しているようです。睡眠と休養が大切らしい。確かに最近はずっと睡眠不足だし、体が疲れているような気もする。

健康を意識する方にはarrows Be3は面白いかもですね。さらに、フロントカメラを使って心拍数を計測できる機能もあります。

arrows Be3 心拍数を計測できる
インカメラで心拍数を計測できる

顔で心拍数を計測できるってスゴくない?どこ計測してるんだろう。

arrows Be3とApple Watch
arrows Be3とApple Watchの心拍数の違い

Apple Watchの心拍計測機能の数値と比較してみたけど、ほぼ同じ。顔で心拍数がわかるなんてスゴイ。

心拍数は継続して計測しないと意味はなさそうですが、とりあえず心拍数を知りたいときは重宝しそうですね。

Exliderセンサー(指紋)でスクロール・拡大

画面が汚れるからスクロールしたくない方。朗報です。arrows Be3の指紋センサーは指紋を認証するだけじゃなくて、画面をスクロールしたり、画面を拡大したりできます。

指紋センサーを指で上下になぞるだけで画面をスクロールして拡大!

arrows Be3 スクロール機能
指紋センサーで画面をスクロール・拡大できる

慣れたら意外と便利ですよ(笑)

この機能を使う場合は指紋センサーではなく「Exliderセンサー」という読み方になるようです。しかも、拡大できない仕様の画面も強制的に拡大できるから読みずらい文字を簡単に認識可能。これは、親にお勧めしたいスマホですね!

CPUの性能・操作感について

arrows Be3はメインストリートプロセッサとなるSnapdragon 450を搭載しています。Snapdragon 450は1.8GHzで駆動する8コアプロセッサでSnapdragon 670などに比べると性能は抑えられています。

Geekbench 4でarrows Be3のCPUの性能を計測してみました。

Snapdragon 450の性能
arrows Be3(Snapdragon 450)CPUの性能

Pixel 3aに搭載しているSnapdragon 670と比較してみました。

Geekbench 4
 arrows Be3(F-02L)Google Pixel 3a
CPUSnapdragon 450 オクタコアSnapdragon 670 オクタコア
GPUAdreno 506Adreno 615
RAM3GB4GB
シングルコアスコア7691616
マルチコアスコア39325155
GPUスコア33066409

Antutuによるベンチマークはこちら。

antutu
 arrows Be3(F-02L)Google Pixel 3a
トータル70883158088
CPU3367461284
GPU1210344133
UX1986141131
MEM524511540

スコアで比較すると倍近い性能差があるようです。まあ、端末価格も倍くらい違うから仕方ないのかな。で、気になるのがSnapdragon 450を搭載しているarrows Be3の操作性ですよね。

確かに5万円以上するミドルレンジクラスのスマホの快適さと比較するとarrows Be3の動作は少しモッサリしたところがあります。

でも、普通にインターネットを見たり、YouTubeで動画を見たり、SNSをするくらいなら全然普通に使えるし、サクサク感を求めないのであれば問題はないのかなと思います。

実際にarrows Be3とPixel 3aのブラウザの動作などを比較してみました。


Pixel 3aの方が快適に動作していますが、arrows Be3も思ったほど悪くない感じですよね。Googleアースも思ってたよりも動いています。

arrows Be3の端末価格

arrows Be3(F-02L)は30,600円(税込33,048円)で購入できるドコモのスタンダードモデルに位置付けされたスマートフォン。支払い方法は一括、24回払い、36回払いの3つから選ぶことができます。

arrows Be3 端末価格
  • 一括:30,600円(税込33,048円)
  • 24回払い:1,275円(税込1,377円)
  • 36回払い:850円(税込1,377円)

スマホおかえしプログラムには非対応ですが、24回払いでも月々1,275円のお手頃価格となっています。仮に36回払いでarrows Be3を購入した場合の通信料金は以下のとおり。

月々の通信料金
  • ギガライト(〜5GB):4,980円
  • 5分かけ放題:700円
  • 36回払い:1,275円
  • 月々の料金:6,955円

格安SIMと比べると高いですが、この料金で本家ドコモの回線が使えるならアリです。家族で使ったり、ドコモ光との組み合わせなら、この料金から2,000円ほど安くすることもできるので家族でドコモを使えば通信料金をある程度抑えることもできます。

arrows Be3 レビュー:まとめ

arrows Be3
arrows Be3

arrows Be3は3万円で購入できるドコモの格安スマホですが、価格の割に機能がてんこ盛りなのが特徴です。

arrows Be3の特徴
  • 有機ELディスプレイを搭載している
  • 米国国防総省の調達基準MIL規格23項目に準拠したタフさ
  • ハンドソープで筐体を洗える清潔スマホ
  • 血管年齢を計測できる健康スマホ
  • 指紋・顔認証による画面ロック解除に対応
  • 指紋センサーで画面をスクロール・拡大できる

この価格帯で有機ELディスプレイを搭載しているのは他メーカーではないのでコストパフォーマンスは高いのかなと感じます。

1.5mの高さからコンクリートに落としても本当に画面が割れないかはさすがに確かめられませんが、壊れにくい = 長持ちする ってことなので、同じスマホを長く使いたいならおすすめ。

あと、個人的にはやっぱりハンドソープで筐体を洗えるってのがいいですね。お風呂でワンセグ見ながらのんびり過ごすこともできそう。

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arrows Be3の新型モデル・arrows Be4はこちらをどうぞ。

その他、ローエンド〜ミドルレンジのAndroidスマホもレビューしています。

https://sin-space.com/entry/aquossense3

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