iPhone 12以降のiPhoneはいつものLightningケーブルの充電だけでなく、MagSafe充電器を使ったワイヤレス充電で最大15Wによる急速充電に対応します。
iPhoneのワイヤレス充電はQiだと7.5WですがMagSafeなら15Wになって位置ズレによる損失も少なく効率的にiPhoneの充電が可能となっています。
この記事では、MagSafe充電器のデザイン・サイズ・充電速度などレビューをし実際に使ってどうかメリット・デメリットも書いたので検討している方は参考にしてください!
- iPhoneをくっ付けて充電できる
- ケーブルが邪魔にならない
- ゲームをしながら充電ができる
- 15Wで急速ワイヤレス充電ができる
- スタンドで立て掛けて充電できる
- ケーブルが断線しそう
- 置いて使うには不安定さを感じる
- 持ち運びするのは嵩張る
この記事の目次
MagSafe充電器の特徴
- 磁力でくっ付けてワイヤレスで充電
- 最大15Wの急速ワイヤレス充電に対応
- Qi対応端末も最大7.5Wで充電ができる
- 位置ズレがなく充電効率も良い
- 横持ちでもケーブルが邪魔にならない
- 専用スタンドで立てて充電もできる
- 端末価格:6,180円
iPhone 12の筐体中央部分にマグネットを内蔵することによって、MagSafe充電器を磁力の力を使ってズレることなく充電することが可能です。
今までのQi対応のワイヤレス充電器は磁石による位置決めがないので充電していたつもりが充電できていなかった、充電器からiPhoneが落ちて充電できてないことがありましたが、MagSafe充電器ならそれがありません。
いつでも、どこでもピッタリとiPhoneをくっ付けて急速充電することができるのです。
MagSafe充電器 対応機種
MagSafe充電器はApple純正のワイヤレス充電器でMagSafe対応のiPhone 15・14・13などで使うことができます。
MagSafeに対応してないiPhone SE(第3世代)やiPhone 11以前のQi対応のワイヤレス対応のスマホは最大7.5Wで充電が可能で一般的なワイヤレス充電機として使えます。
MagSafe充電器 レビュー
充電器は聴診器を大きくしたかのようなデザインとなっており、円形部分の長さは55mmくらいなので一般的なQi端末の充電パッドよりも小さいのが特徴ですね。
充電パッドの周囲はアルミと思われる素材で覆われていて、背面含めてサラサラとした手触りとなっています。
MagSafe充電器のケーブル根本がとても細いので危なかっしいです。以前、Lightningケーブルが断線するといったことがありましたが、MagSafe充電器もケーブルの部分から引っ張って取り外しをすると断線してしまうかも。
間違ってもこのようにブランブランさせるのはやめときましょう…。
絶対に断線する未来が見えます。ただ、2年ほどMagSafe充電器を使用しましたが断線する事故は起きていないので普通に使うなら問題なさそうです。
MagSafe充電器の充電方法
MagSafe充電器を使うにはApple 20W USB-C電源アダプタ、Apple 35Wデュアル充電アダプタが必要となります。
電源アダプタは同梱しないので別途購入する必要があります。他社製の電源アダプタでもOKで30W以上の電源アダプタを使うのがおすすめです。
例えば、Anker 711 Charger、Anker 521 Chargeなどがおすすめです。Appleが公式で公開している15W出力で充電するための条件は以下の通りです。
- USB-Cコネクタからの接続
- 「9V /2.22A(19.98W)」または「9V / 2.56A(23W)以上」
- 13 mini、12 miniは、最大12W(9V /2.03A)でワイヤレス充電
20WのAnker PowerPort Ⅲ nanoの電源アダプタだと一応、9V /2.22A(19.98W)の条件は満たしていますが15W出力でiPhone 12を充電できない可能性があります。
なお、iPhone 13 miniとiPhone 12 mini最大12W出力での充電となります。おそらく筐体が小さくてコイルも小さい…ってことなんでしょう。
MagSafe充電器をMagsafe充電対応のiPhoneの背面に持っていくと磁力によりパチっとにくっ付いて充電が可能です。
一般的なQi対応のワイヤレス充電器はしっかりiPhoneを置いて必要がありますが、MagSafe充電器はiPhoneを持って操作しながら充電できるのが便利で使いやすいです。
Lightningケーブルによる充電だとケーブルが邪魔になってしまい横持ちでゲームがしにくいことがありますが、MagSafe充電器ならこのように充電しながらゲームをプレイすることもできます。
iPhone 12をMagSafe充電器の上に乗せる瞬間の音が好き。
吸い付く感じがとても癖になる。この辺りはAppleらしいというか、感触や音にもこだわりを感じる一面ですよね。使った人にしかわからない使い心地の良さがあります。
Appleで買うことができるiPhone 12対応のケースは磁石が入っていてケースを装着した状態でもMagSafe充電器が使えるようになっています。
サードパーティ製のケースを使う場合はMagSafe対応のものを選びましょう。
MagSafe充電器の取り外し方
MagSafe充電器を取り外す時はケーブルを引っ張ると断線する可能性が高いので、このようにして取り外すのがいいかと思います。
充電しているiPhone 12を手で持って、指で充電パッドをスライドさせて落とす感じ。こうすることで、ケーブルの根元に負荷をかけずに取り外すことができます。間違ってもケーブルを引っ張って取るのは注意です。
MagSafe充電器の充電時間
MagSafe充電器でiPhone 12 Proを充電して、どれくらいの時間でバッテリー補給ができるか確認してみました。
MagSafe + 純正20W | MagSafe + 他社20W | Lightning(20W) | |
30分 | 0 → 30%(30%増) | 0% → 27%(27%増) | 3% → 57%(54%増) |
60分 | → 53%(23%増) | → 46%(19%増) | → 81%(24%増) |
90分 | → 73%(20%増) | → 67%(21%増) | → 91%(10%増) |
120分 | → 94%(21%増) | → 81%(14%増) | → 100%(9%増) |
150分 | → 100%(6%増) | → 97%(18%増) | – |
MagSafe充電器だと1時間で50%充電できたのに対してLightningの充電は1時間で80%だったので有線接続には敵いませんが、これくらい充電速度があれば日常で十分使えます。
ちなみに、iOS 15にアップデートでMagSafeの充電速度が向上しています。
MagSafe + 純正20W | iPhone 12 Pro | iPhone 13 | iPhone 13 mini |
---|---|---|---|
30分 | 0 → 33%(33%増) | 0% → 40%(40%増) | 0% → 42%(42%増) |
60分 | → 62%(29%増) | → 72%(32%増) | → 70%(28%増) |
90分 | → 87%(25%増) | → 92%(20%増) | → 92%(22%増) |
110〜120分 | → 100%(13%増) | → 100%(8%増) | → 100%(8%増) |
発熱にも充電速度に影響を与えるので夏場は少し速度が落ちるものの、有線接続の充電に近い速度でバッテリーを補給が可能になっています。
Qi対応の充電器と比べても充電時の発熱が抑えられているので、iPhoneへの負荷も少なくバッテリーの劣化も抑えることができてるように感じます。
実際にiPhone 13 miniを10ヶ月ほどMagSafe充電器で補給しましたが「バッテリー性能」は「99%」を維持しています。
従来のiPhoneも充電できる
MagSafe充電器は、iPhone 8、iPhone 8 Plus以降のモデルであればワイヤレス充電をすることができます。試しにiPhone SE(第3世代)を乗せてみましたが問題なく充電ができました。
ただし、磁力が弱いので本体にガッチリとくっ付くわけではなく位置合わせが難しいです。また、出力が7.5WになるためiPhone 12と比べると充電速度が遅くなってしまいます。
Androidスマホも充電できる
ちなみに、Qi充電対応のAndroidスマホもMagSafe充電器を使って充電することができます。
Pixel 5は問題なく普通に充電できました。ただし、充電速度はあまり早くはないので一般的なワイヤレス充電器を使うのがいいかと思います。
MagaSafe充電器をどこに置くのか問題
MagSafe充電器はとても便利なツールではありますが、どこに置いて使うのか考える充電器でもあります。
iPhoneにはピタッとくっ付くので充電している時はいいですが使わない時は設置場所が落ち着かないんですよね。ちょっと乱雑になってしまう感じがします。
従来のLightningケーブルで使わない時は垂らしておけばテーブルの上はスッキリしますが、MagSafe充電器は垂らしておくわけにもいかないですよね。
iMacに魔法のテープで取り付けもしてみましたがMagSafe充電器は発熱がるのでちょっと微妙なんですよね。(魔法のテープの耐熱は50°ほど)
Magsafe、なかなかガッチリくっ付くね。魔法のテープ。ちゃんと剥がれるし使えそう。跡残らないかはわからんけど。 pic.twitter.com/RUUBXnO0iL
— かずやシンスペース (@Logkazu) October 31, 2020
設置場所を考えるのも楽しいですし、各メーカーからもいろんなマグネットタイプの充電アクセサリーを発売しています。
Anker 623 Magnetic Wireless ChargerはiPhoneとAirPodsを同時に充電できるマグネットタイプの充電スタンドです。
MagSafeではなくQi充電ですがコンパクトに収まるので良いですよね。また、「elago MS5」という2 in 1スタンドを使ってMagSafe充電器も使っています。
MagSafe充電器はマグネットでくっ付くのでスタンドとしても使えます。一般的なスタンド式ワイヤレス充電器と違ってすっきりとしたデザインで最高に使いやすいです。
これから、MagSafeに対応したアクセサリーや周辺機器もたくさん出てくると思うので、それに期待したいところです。
MagSafe充電器 レビュー:まとめ
MagSafe充電器はiPhoneの背中にくっ付けてワイヤレス充電する充電器です。新しいタイプの充電器なので、戸惑いもありつつも面白い周辺機器が出てきて幅が広がりました。
MagSafe充電器がおすすめな人は
有線の充電ではなくMagSafe充電がおすすめな人はこんな感じでしょうか。
- 置くだけで簡単に充電したい
- iPhoneをワイヤレスで素早く充電したい
- スタンドとして使いたい
今までのQiワイヤレスでも充電スタンドに置くだけで充電できましたが、MagSafe充電器ならマグネットで位置出しして充電できていない事故も防いでくれます。
また、ちょっとしたズレによる充電効率低下も防げるので効率よくワイヤレスで充電ができるのが魅力となります。
iPhone 14 Proを30分で30〜40%ほど電力補給できるのでまあまあ使えます。また、埋め込みタイプのスタンドを使うことでMagSafe充電しながら立てかけて操作できるます。
ながら充電ができるのはいいですよね。
MagSafe充電器が適さない人は
MagSafe充電器が適さない人はこんな感じでしょうか。
- 充電速度を重視したい
- バッテリーにできるだけ負荷をかけたくない
充電速度を重視するなら間違いなく有線で普通に充電するのがおすすめです。
電源アダプタの出力にも影響されますがiPhone 14なら20W前後で充電できるので30分で40〜60%ほど充電可能でMagSafe充電器よりも素早くiPhoneのバッテリー残量を復活できます。
バッテリーの負荷も有線接続の方が少ない(はず)なのでバッテリー劣化が気になる方もMagSafeはやめておいた方がいいかもしれません。
ただ、MagSafe充電器をiPhone 12からずっと使ってきてますがiPhooneのバッテリー寿命が短くなったことは感じないので、あまり気にしなくていいかも。
おそらく通常のQi充電よりもズレが少なく効率よく充電できることからバッテリー負荷が抑えられてるのかもしれません。
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