ソニーには全部入りの完全ワイヤレスイヤホンがなかったのですが、ノイズキャンセリング機能と防塵防水(IP55)に対応したWF-SP800Nが2020年6月27日に発売しました。
WF-SP800Nはノイズキャンセリング機能(ANC)に対応しIP55の防塵防水に対応しスポーツするときにも安心して使うことができるイヤホンです。
ここでは、WF-SP800Nのデザイン、サイズ、音質、使いやすさをレビューしています。実際に使ってどうなのかメリット、デメリットも書いているので検討してる方は参考にどうぞ!
- 豊かな重低音サウンドを楽しめる
- ノイズキャンセリング機能を搭載している
- IP55等級の防水防塵性能で運動後に水洗いできる
- イヤホン単体のバッテリー持ちが9時間と長い
- マルチポイントに非対応
- 高音質コーデックLDACに対応していない
- ワイヤレス充電に対応していない
WF-SP800Nは定価は24,300円ですが、Amazonや楽天で17,000円なので意外と安く手に入れることもできます。
この記事の目次
WF-SP800Nの特徴
- ノイズキャンセリングで雑音を消せる
- EXTRA BASSサウンドで迫力ある重低音再生
- タッチセンサーで様々な操作ができる
- IP55防水防塵性能でスポーツ後に水洗いできる
- アークサポーターで運動をしても外れにくい
- 1回の充電で9時間、ケース併用で18時間
- 端末価格:24,300円
WF-SP800NはIP55等級(あらゆる方向からの噴流水に保護。ただし、ヘッドホン音導管からの流水は除く)の防水防塵性能で運動するときに使えて軽く水洗いをして清潔に保つkとができます。
さらに、ノイズキャンセリング機能を搭載し周囲の雑音を消しさって自分だけの空間をかんたんに作り出せるのでジムで運動をしながら自分の世界に引きこもることができる…!
WF-SP800Nの音質はソニーらしい音、といった感じ。(わからないよね..w)
低音から高音までキレイなサウンドなのはもちろん、EXTRA BASSサウンドで重低音再生ができるので運動をして気分を上げることができるサウンドを楽しめるイヤホンです。。
WF-SP800N レビュー
WF-SP800Nの充電ケース
WF-SP800Nの充電ケースはとてもシンプルで丸みのあるスタイルとなっています。サイズは大きめですがWF-1000XM3のケースよりも軽量化されています。
まあ、イヤホンの充電ケースは重くても軽くてもそんなに使い勝手に差は出ないと思うのでどうでもいいことかもしれませんね。
充電ケースの素材はマットな樹脂製を採用していて、本体カラーに合わせた単色でシンプルでPOPなデザインとなっています。
イヤホン本体を収納されていて、ケースの蓋を開けて充電中はこのように赤色のインジゲーターが点灯するので、ケースのバッテリー状況も把握することができます。(ケースのバッテリーがなくなると点灯しない。)
この辺りの仕様はWF-1000XM3と同じですね。また、イヤホンが斜めに収納されて取り出しやすいスタイルとなっています。なお、NFCは非搭載なのでスマホとのペアリングはBluetoothのみとなっています。
充電ポートはUSB-Cとなっていて、USB-C PD対応の充電アダプタからの充電も可能となっています。
外観デザイン・サイズ
WF-SP800Nはアークサポーターを搭載したスポーツタイプの完全ワイヤレスイヤホンとなっています。
WF-SP800Nはワイヤレスイヤホンとしては少し大きく重量も9.8gと少し重めですが、アークサポーターを搭載しているので耳へのフィット感は抜群で自然な付け心地を実現しているように感じます。
いくつかのサイズのハイブリッドイヤーピース、アークサポーターが付属しているので、自分の耳にあったピースを選ぶことができます。
また、イヤホンの外側には通話やノイズキャンセリングで機能するマイクロフォンとタッチセンサーを搭載しています。
左右のイヤホンにタッチセンサーを搭載しているので音楽の再生・停止、通話機能、ノイズキャンセリングなどの機能を耳元でかんたんに操作することが可能となっています。
WF-SP800Nの装着感
WF-SP800Nはカナル型の密閉タイプのイヤホンですがとても自然なつけ心地を実現しています。
WF-SP800N、WF-1000XM3ともには耳栓のようにイヤーピースを耳の奥にフィットさせるスタイルですが、WF-SP800Nの方がイヤーピースが少し小さいので閉塞感が軽めです。
WF-SP800Nは耳の窪んだところの形状に合うようにアークサポーターを搭載するこによって、イヤホンがずれないように考慮されていてイヤーピースが小さくてもフォットするようになっています。
また、WF-1000XM3だと運動をしているとイヤホンが耳からずれることがありましたが、WF-SP800Nはアークサポーターによってイヤホンが耳からずれにくい構造となっています。
IP55の防水防塵性能に対応
WF-SP800NはIP55等級(あらゆる方向からの噴流水に対して、本体機能を保護。ただし、ヘッドホン音導管を除く)の防水防塵性能を備えています。
WF-1000XMは防水性能がなかったので、ジムで運動するときに使うのは躊躇していました。しかし、WF-SP800Nは汗や水に濡れても大丈夫なので、アクティブな使い方ができるようになっています。
ちなみに、濡れてもいいのは汗と水となっていて、海水やプールの水、温泉などに浸水すると故障の原因となります。あくまで、陸上スポーツ用のイヤホンでプールで使うことはできないようです。
付属品・イヤーピース一式
WF-SP800Nは本体以外にUSB-A to Cケーブル、説明書、イヤーピースなどが同梱しています。説明書で使い方がしっかり記載されているので使用方法で迷うことはなさそうです。
充電用のUSB-A to Cケーブルは20cmの長さとなっています。
充電器はないですがスマホの充電器を使って充電することができますし、USB-C PD対応の充電アダプタを使ってPD充電も可能となっています。
購入時はMサイズのハイブリッドイヤーピース、アークサポーターが装着された状態となっていますが、耳に合わなかったときようでイヤーピース(SS,S,M,L各2個)、アークサポーター(M,L各2個)が付属しています。
イヤーピース、アークサポーターが耳に合っていないとスカスカな音が鳴るのですぐに分かります。WF-SP800Nは迫力の重低音を楽しむことができるイヤホンなので、低音が出ていない場合は違うサイズのものを付け替えましょう。
アークサポーターの交換は慣れないと取り付けが難しいと感じるかもしれません。元の状態が分からずに交換に10分くらいかかりましたが、切り欠きと突起部分を合わせることで取り付けできるので、耳に違和感がある方はチャレンジしてみましょう。
WF-SP800N 音質 レビュー
ノイズキャンセリングの性能
WF-SP800Nは周囲の騒音ノイズを消してくれるノイズキャンセリング機能を内蔵しています。ソニーの完全ワイヤレスイヤホンのタイプでノイズキャンセリングに対応しているのはWF-SP800NとWF-1000XM3のみとなっています。
WF-SP800Nを耳にはめた瞬間に耳障りなノイズをかき消してくれるので集中したい時に使うのも良さそうです。また、音楽もより細かい音が聞こえるようになるので、いつもの音楽がより繊細に楽しむことができます。
また、専用のアプリ「Headphones Connect」をインストールすることでアダプティブサウンドコントロールで行動に応じてノイズキャンセリングの強弱を自動的に調整してくれる機能を使うことができます。
ペアリングしているスマホの加速度センサーを使って制御しているので、スマホを持っている状態でないと上手く機能はしませんが、街を歩いている時など適切にノイズキャンセリングの強弱と外音取り込みのモードを切り替えてくれます。
場所に応じた自動切り替え機能も使うことができるのでジムの場所を設定しておくことでノイズキャンセリングをONにするといった使い方もできます。
ソニー公式ではノイズキャンセリングの性能は上位モデルのWF-1000XM3の方が上としています。マイクロフォンの穴の大きさがWF-SP800Nは少し小さいので集音性能が低いのかも?
たしかにスタバなどでノイズキャンセリングの性能を比較してみたところWF-SP800NよりもWF-1000XM3の方がキレイにノイズを消し去ることができていました。
ただ、車のロードノイズはどちらも大差なかったので比較しないと分からないレベル…なのかな。WF-SP800Nでも十分満足いくノイズキャンセリング機能を使うことができます。
WF-SP800Nの音質について
WF-SP800NはEXTRA BASSサウンドに対応した重低音再生ができるイヤホンとなっていて質感の高い迫力の重低音を楽しめます。
WF-1000XM3よりも豊かな重低音となっており中音から高音にかけてフラットな音質になっています。ただ、上位のWF-1000XM3の音質よりもボーカル域の伸びが少し足りないので音の作りは異なります。
WF-SP800Nは運動時も軽快に音楽を楽しメルイヤホンです。高音質よりEXTRA BASSサウンドによるリズム感を楽しめるようになってるので、この音作りには納得ですね。
シチュエーションによって音質を変えてくるところは音を知ってるソニーのこだわりを感じることができますよね。
それでも、どうしてもボーカル域の伸びが足りない…と感じる場合は専用のアプリ「Headphones Connect」をインストールすることでイコライザー調整することができます。
プリセット(OFF・Bright・Excited・Mellow・Relaxed・VocalTreble Boost・Bass Boost・Speech)から選ぶこともできますが、個人的には中音域とCLEAR BASSを少し持ち上げるように調整しています。
イコライザー調整することでフラットな音質に仕上げることも可能。解像感は劣るので全く同じというわけにはいかないですが、個人的には満足いくレベルまで調整できます。
WF-SP800Nを評価するとこんな感じです。
WF-SP800Nの機能・使い方
スマホとの接続方法
WF-SP800NはBluetooth接続でスマホと接続することができます。初回はイヤホン本体をケースから取り出すと自動的に青色にLEDインジゲーターが点灯してペアリングモードに切り替わります。
Xperia 1 IV、Xperia 5 IV、Xperia 10 IVなどAndroid端末は、「設定」の「機器接続」で画面上部に「WF-SP800N」が表示するのでタップして接続を完了できます。
iPhoneの場合は、「設定」→「Bluetooth」を表示させることで自動的に画面下部に「WF-SP800N」が表示されるので、これをタップすることで接続を完了できます。
もし、端末名が表示されない場合は、WF-SP800Nの両耳のタッチセンサーを7秒以上タップすることでペアリングモードに切り替えることができます。
タッチセンサーの操作方法
WF-SP800Nはタッチセンサーを使うことで、色んな操作ができるようになっているので、スマホをわざわざ取り出して操作する必要がありません。
- 左側1回タップ:ACN機能、外音取込切り替え
- 右側1回タップ:再生、一時停止
- 左側2回タップ:受話、終話
- 右側2回タップ:次の曲にスキップ、受話、終話
- 右側3回タップ:再生中の曲の頭出し
- 左側ずっとタップ:クイックアテンションモード
- 右側ずっとタップ:音声アシスタント呼び出し
- 左右同時に7秒間タップ:ペアリングモード
ノイズキャンセリング → 外部取り込みモードの切り替えは左側のタッチセンサーを1回タップ切り替えできて、左側のタッチセンサーをずっとタップで音量を下げて周囲の音を取り込めるクイックアテンションモードに切り替えできます。
音楽を聴いてる状態から周囲の音を瞬時に確認することができるので、誰かに話しかけられた時にイヤホンを外さずに会話できます。
急に話しかけられるととっさにイヤホンを取り外してしまいますが、慣れれば便利な機能です。なお、音声アシスタントはGoogleアシスタントとAmazon Alexaに対応しています。
WF-SP800Nのスペック比較
WF-SP800NとWF-1000XM3のスペックを比較しました。
WF-SP800N | WF-1000XM3 | |
ドライバ | 6mm ドーム型(CCAWボイスコイル) | |
マグネット | ネオジウム | |
コーデック | SBC, AAC | |
ノイズキャンセリング | あり | あり(高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1e) |
アンビエントサウンド(外音取り込み) | あり | あり |
高音質技術 | – | DSEE HX対応(圧縮音源をハイレゾ相当に変換) |
Bluetooth | 5.0(Power Class 1) | |
最大通信距離 | 見通し距離 約10m | |
マルチペアリング | 最大8台まで | |
充電ポート | USB Type-C | |
連続音声再生時間 | 最大9時間(ケース併用で18時間) | 最大6時間(ケース併用で24時間) |
防水防塵 | IP55 | – |
専用アプリ | Headphones Connectに対応 | |
価格 | 24,300円 | 19,800円 |
ドライバ、マグネットなど音質に関わるパーツはどちらも同じですが、WF-SP800NはノイズキャンセリングプロセッサーQN1eを搭載していないという違いがあるようですね。
また、圧縮音源をハイレゾ相当の音声に変換するDSEE HXも非対応となっています。
WF-SP800N レビュー・評価:まとめ
WF-SP800Nは防水に対応したノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンです。
ノイズキャンセリング性能はWF-1000XM3と大きな差はないのでより重低音なサウンドが欲しいならおすすめです。
スポーツタイプのイヤホンなので汗をかいてそのまま水洗いして使えるので清潔を保つこともできます。
イヤホン単体のバッテリーの持ちがよく最大9時間の連続再生が可能で長時間移動が多い場合でも安心して使うことができるでしょう。
ただ、マルチポイント、高音質コーデックのLDAC、ワイヤレス充電には対応していません。
音質にこだわるなら今ならWF-1000XM4、LinkBuds Sの方がおすすめですし、あくまでスポーツで使う時用のイヤホン、重低音を重視したい方におすすめのイヤホンとなってます。
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