Jabra Elite 75tはIP55等級の生活防水に対応した完全ワイヤレスイヤホンで、充電ケースが65tと比べてコンパクトになってUSB-Cポートに対応しました。
Elite 75tは65tと比べて音質がクリアになって、アップデートでノイズキャンセリング機能に対応、さらに後期モデルはワイヤレス充電にも対応しコスパが向上しています。
この記事では、Jabra Elite 75tのデザイン・音質・使いやすさをレビューしています。実際に使ってどうなのかメリット、デメリットも書いているので検討してる方は参考にどうぞ!
- イヤホンがコンパクトで軽い
- 解像感が高く迫力のサウンドを楽しめる
- ノイズキャンセリング機能に対応
- 充電ケースも小さくて持ち運びしやすい
- USB-Cに対応しPD出力の充電器も使える
- イヤホン単体で音量調整ができる
- 専用アプリでイコライザー調整ができる
- 雨に濡れても使えるIP55等級の防水性能
- 参考価格:15,800円(Amazon)
- 音質が軽くてドンシャリ系
- カラーラインナップが1色のみ
- ワイヤレス充電に非対応(初期モデルのみ)
この記事の目次
Jabra Elite 75t 特徴
Elite 75tはデンマークのイヤホンメーカー・Jabra(ジャブラ)が開発している完全ワイヤレスイヤホンで、元は電気通信メーカーで100年以上の歴史のある老舗企業。2000年代に入ってから音響事業がメインなんですね。
Jabra Elite 75tは2019年11月に発売したモデルでElite 65tと比較して音質がクリアで迫力あるサウンドになっただけでなく、充電ケースが小さくなってUSB-Cポートに対応し進化しています。
- コンパクトでスタイリッシュ
- 音質がクリアで聴きやすいサウンド
- ノイズキャンセリングに対応(アップデートで)
- Jabra Sound+でイコライザー調整可能
- 音楽自動停止・再生機能に対応
- 最大7.5時間(ケース併用28時間)電池持ち
- 4マイクテクノロジーでハンズフリーも快適
- 音声アシスタントでイヤホンを操作ができる
- 充電ケースはUSB-Cポートに対応している
- 参考価格:14,500円(Amazon)
旧型のElite 65tもクリアなサウンドを楽しむことができましたが、低音が弱いと感じることがありました。そんな中、Elite 75tは低音域が迫力のあるサウンドに変貌しています。
アップデートでノイズキャンセリング機能にも対応したので周囲の騒音を消しながら迫力の音楽を楽しめるようになりました。
また、充電ケースのサイズが65tと比べて小さくなったので、さらに持ち運びがすやすい完全ワイヤレスイヤホンになりました。
USB-Cポートによる充電にも対応してるし最近のスマートフォンの充電アダプタ・ケーブルをそのまま使って充電できるのは有り難いですよね。
Jabra Elite 75t レビュー
パッケージ・付属品
Elite 75tのパッケージはグレーとイエローを基調としたオシャレなデザインとなっています。充電用のUSB A to Cケーブル、イヤーチップ、説明書が同梱しています。
充電ケースがUSB-Cに対応しているので付属のケーブルはUSB-A to Cとなています。
USB-Aの充電アダプタから充電できるだけでなく、USB-C to Cケーブルを使うことでUSB-C対応の充電アダプタからも充電することができるようになっています。
Jabra Elite 75tはUSB-Cの充電アダプタからもしっかり充電できたので、最新のスマートフォンの充電アダプタを使って充電は可能となっています。
イヤーチップは3種類(S・M・L)あるので耳の装着感がイマイチの場合は取り外して変えることができます。
Elite 75tはノイズキャンセリング機能はないので、チップサイズはシビアではないです。(通話時のパッシブノイズキャンセリング機能には対応しているので通話時の周囲の音は消すことができる。)
しかし、チップサイズが合ってないと耳が痛くなったり音がスカスカになったりするので、いろいろ試してみるのがおすすめですよ。
本体デザイン
Jabra Elite 75tの充電ケースは黒を基調としたデザインとなってます。
旧型のElite 65tは充電ケースを立てて置くことができませんが、Elite 75tは底部分が平らになり立てて置いておくことが可能となりました。
ワイヤレスイヤホンの充電器ってこうやって置けないタイプのものが意外と多いですよね。なぜなんだろう。
上蓋を開けるとイヤホン本体が収められていて、簡単に取り出せるようになっています。
イヤホンをこのように収めるだけでカンタンに充電ができるようになっていて15分の充電で最大60分の再生時間を確保できるようになっています。
充電ケースの大きさはとてもコンパクトで手で持ってもこんなに小さいケースとなっています。
旧型のJabra Elite 65tの充電ケースと比較しても、かなり小さくサイズダウンできているのが分かります。
そして…AirPods Proと比べてもJabra Elite 75tの充電ケースがコンパクトなんです。しかも、ちゃんと立てて置くことができる方テーブルの上でくるくると回ることもないです。
スゴイ。しかも、充電ケース併用で最大28時間の再生ができるので充電の持ちに関してはAirPods Proの一歩上行く性能となっているということになります。
充電ケースの蓋を開けるとElite 75tのイヤホン本体が収められています。
チタンブラックってカッコイイですよね。小さいながらも高級感のあるスタイルがさすがJabraのエリート!って感じ。
Jabra Elite 75tはイヤホン本体に物理ボタンを搭載しています。
旧型のElite 65tは物理ボタンが分離してて音量をボタンで感覚的に調整できましたが、Elite 75tは左ボタン長押しで音量を下げて、右ボタン長押しで音量を上げることができるように改良されています。
- 左右のボタンを1秒長押し:電源OFF
- 左ボタン長押し:音量ダウン
- 右ボタン長押し:音量アップ
- 左ボタン2回押す:次の曲にスキップ
- 左ボタン3回押す:聞いてる曲の最初にスキップ
- 左ボタンを押す:HearThroughのON・OFF
- 右ボタンを押す:音楽の再生・一時停止
- 通話中に左ボタンを押す:マイクのミュート・解除
- 通話中に左ボタンを2回押す:側音のON・OFF
- 通話中に右ボタンを押す:通話応答・終了
- 通話中に右ボタンを2回押す:音声アシスタント起動
物理ボタンで音量調整ができるのは何気に便利な機能ですよね。
多くのワイヤレスイヤホンは音量調整はペアリングしているiPhoneやApple Watchを使ってするのに、Elite 75tなら耳元で調整が可能となります。
Elite 75t 付け心地は良好
Jabra Elite 75tはイヤーチップを搭載したカナル型イヤホンとなっていますが、本体がとても小さいタイプのイヤホンなので付け心地はとても軽くライトに使うことができます。
本体サイズが小さいので耳に装着しても目立たないのが良いですよね。
このまま歩いてもイヤホンが耳からずれ落ちるということはありません。
もちろん、万人に合ってるわけではないですがカナル型イヤホンにしては軽い付け心地なので付け心地はいい方だと感じます。
Elite 75t 接続方法
Jabra Elite 75tとの接続はとてもカンタンです。
Elite 75tイヤホン本体を充電ケースから取り出すと青色のLEDが点灯するので、iPhone・Androidスマホの「設定」→「Bluetooth」の画面を開いてください。
すると、「Jabra Elite 75t」の文字が「その他のデバイス」に表示されるので、これをタップするだけで接続完了。次回、充電ケースからイヤホンを取り出すだけでペアリングが完了します。
なお、Elite 75tはマルチポイントに対応していてiPhoneとAndroidを同時接続しておくことができます。
同時接続しておくことで、例えばiPhoneで聞いていたApple Musicを停止してAndroidでYouTubeを再生させると、自動的にiPhone → Androidに切り替えをしてくれます。
Jabraのマルチペアリング機能は正直なところAirPodsやAirPods Proよりも優秀です。特に、iPhoneとAndroidとOSの違う端末を複数台使っていると、とっても便利に使いこなすことができますよ。
Elite 75tの音質
公式では音質が向上したとは一切言っていないので、65t → 75tの違いってUSB-C対応とバッテリー駆動時間の向上くらいしかないと思っている方も多いかもですね。
しかし、Jabra Elite 75tは旧型のElite 65tと比較して間違いなく音質が向上しています。というか、完全に別モノのイヤホンなんじゃないの?って思うくらい音質が変わっています。
旧型のElite 65tも音質は良いイヤホンでしたが、低音が少し貧弱なところがあり軽いサウンドに感じることがありましたが、Elite 75tは低音域のサウンドが強化されています。
さらに、全体的にクリアなサウンドになるようにチューニングされているので、音楽のベース部分が強化されたことで、とても迫力あるサウンドを楽しめます。
音のクリアさだけで比較するならSONYのWF-1000XM3よりも上かもしれないですね。ただ、Elite 75tは低音が強くなったことで明らかにElite 65tとは音質が違います。
65tの音に慣れていると少し違和感があって個人的にはElite 75tの音質の方が聞きやすいけど、中音域が若干弱いのでドンシャリ系の音になっています。
もし、低音が強いと感じるならアプリを使ってイコライザー調整して低音部分を少し抑えるのがおすすめです。
App StoreにJabra Sound+でインストールすることでElite 75tのイコライザー調整ができます。
イコライザーは自分で設定できるのでこんな感じで自由に音を調整できます。
プリセットされたイコライザーもあります。
- デフォルト:フラットな音質
- 音声:低音が弱くボーカル域が強い
- 低音ブースト:低音域が強い
- トレブルブースト:高音域が強い
- スムーズ:低中音域が強い
- エネルギー:ドンシャリ
これを元にElite 75tの音質を自由に調整するのかも。低音部分を少しだけ弱くするだけでもかなりいい感じになります。
動画の遅延はほぼない
iPhoneのYouTubeアプリとElite 75tの組み合わせで動画を視聴してみましたが動画の遅延はほとんどありません。
Elite 75tはBluetooth 5.0の接続に対応したワイヤレスイヤホンで、最近のイヤホンは遅延はほとんどないので通常の使い方なら、特に問題はないでしょう。
ノイズキャンセリングに対応
Jabra Elite 75tは2020年10月にアップデートが配信されてアクティブノイズキャンセリングに対応しました。
まさかの後付けでノイズキャンセリングに対応してしまうという前代未聞のワイヤレスイヤホンとなってしまったのですが、アップデートで対応した性能はいかがなものか?
実際にノイズキャンセリングをONにした状態で音楽を視聴してみましたが、確かに周囲の騒音が消えています。
ノイズキャンセリングの威力はアプリ上で細かく調整できますが、AirPods ProやWF-1000XM3と比べるとノイズキャンセリングの威力は弱く期待はしない方がいいかもです。
外部音取り込み機能
Jabra Elite 75tは外部音取り込み機能(HearThrough)に対応していて、外の音を取り込んでイヤホンから再生することができます。
外部音取り込み機能は左側イヤホンのボタンを押すことでON・OFFの切り替えができるようになっています。
専用アプリからも切り替えができるようになっていて、取り込む音の量をスライダーで調整することもできます。より、使いこなすならアプリで一度設定しておいた方がいいでしょう。
イヤホンを失くしても探せる
Elite 75tはアプリから「Find My Jabra」の機能をONにしておくことで、イヤホンをどこかで失くしてしまったとしても、イヤホンがある場所を特定することができます。
最後にスマホとペアリングしていたところの位置情報をもとに割り出していると思うので、精度は比較的高いように感じます。
Elite 75tはイヤホンサイズがとても小さいので、いつ、どこで紛失するか分からないので「Find My Jabra」は有効にしておくのがいいでしょう。
Elite 75tと65tの違い・スペック比較
Jabra Elite 75tとElite 65tを比較してみました。
Elite 75tのイヤホンの形状はさらに小型していて重量も6.5g → 5gに軽くなっています。
Elite 75t | Elite 65t | |
装着スタイル | 完全ワイヤレス・カナル型 | |
ドライバサイズ | 6mm | |
再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz | |
Bluetooth | 5.0、マルチペアリング対応(2台同時接続) | |
対応コーデック | SBC・AAC | |
充電ケース | USB-C | microUSB |
マイク | 4マイクテクノロジー | |
外部音取り込み機能 | Hear Through | |
音質調整 | 専用アプリでEQイコライザー調整可能 | |
音声アシスタント | Siri、Google Now、Alexa | |
バッテリー駆動時間 | 7.5時間(ケース併用28時間) | 5時間(ケース併用15時間) |
充電ケース | USB-C、2.2時間で充電 | microUSB、2時間で充電 |
防水・防滴性能 | IP55(水を直接当てても影響がない) | |
カラー | チタニウムブラック | Copper Black、Gold Beige、Gold Beige |
イヤホン重量 | 5.5g | 6.5g |
価格 | 15,800円 | 9,980円 |
ドライバーサイズはほぼ同じですが、音質が向上しているのでドライバー自体は新開発したモノの可能性はありそう。それくらい音質は良くなっているように感じます。
イヤホン本体、充電ケースが小さくなって音が良くなったのに再生時間も伸びてるってのも見逃せないポイントですよね。
Jabra Elite 75t レビューのまとめ
Jabra Elite 75tはコンパクトを極めた高音質な完全ワイヤレスイヤホンです。イヤホンが小さいだけでなく充電ケースもコンパクトで使いやすいのが素晴らしいです。
- イヤホンがコンパクトで軽い
- 解像感が高く迫力のサウンドを楽しめる
- ノイズキャンセリング機能に対応
- 充電ケースも小さくて持ち運びしやすい
- USB-Cに対応しPD出力の充電器も使える
- イヤホン単体で音量調整ができる
- 専用アプリでイコライザー調整ができる
- 雨に濡れても使えるIP55等級の防水性能
- 参考価格:15,800円(Amazon)
音質は好みが分かれるとは思いますが、低音から高音までクリアな迫力のサウンドを楽しむことができますよ。
- 音質が軽くてドンシャリ系
- カラーラインナップが1色のみ
- ワイヤレス充電に非対応(初期モデルのみ)
Elite 75tは音質は良いですが少し軽めのドンシャリ系でElite 65t、Elite 85とは少し音の傾向が異なります。重厚感あるサウンドを楽しみたいならElite 85tがおすすめです。
また、ノイズキャンセリングにアプデ対応したものの効果は弱いのでしっかり、静寂の中、音楽を楽しみたいのならElite 85t、AirPods ProやWF-1000XM4を選んだ方がいいかも。
→ Jabra Elite 85tはこちら
Jabra Elite 75tが発売したことで旧型のElite 65tは大幅に値下げしていてAmazonで9,800円で買うことができます。
→ その他のメーカーのワイヤレスイヤホンもはこちら
→ AirPods Pro・AirPodsはこちら
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