
Ankerの完全ワイヤレスイヤホンのプロモデルとなる「Soundcore Liberty 2 Pro」が発売となりました。
Soundcore Liberty 2 Proは11mmの大型ドライバーを内蔵しaptXのコーディックに対応し音質にこだわったモデルで、USB-Cポートにワイヤレス充電にも対応した贅沢仕様で12,800円です。
ここでは、Soundcore Liberty 2 Proの本体デザイン、音質、操作性についてレビューしています。Ankerのイヤホンで少しでも音質の良いモデルが欲しいと考えている方は参考にしてみてください。
- 1万円イヤホンのわりに音質が良い
- スライド式の蓋がカッコいい
- 装着感が自然て疲れない
- 高音質コーデックのaptXに対応し
- USB-Cポートに対応している
- ワイヤレス充電に対応している
- 12,800円で購入できる。安い
- 自動再生・停止機能に非対応
- マルチペアリング自動切り替えに非対応
- 低音がちょっと強い…
なお、2021年11月に後継機種となるSoundcore Liberty 3 Proが発売していますが、Soundcore Liberty 2 Proはまだ継続販売しています。
この記事の目次
Soundcore Liberty 2 Pro 特徴

Soundcore Liberty 2 Proは「グラミー賞を受賞した10名のプロデューサーに推奨されている」というなんだか凄そうな称号を得た完全ワイヤレスイヤホンです。
- Soundcore独自の同軸音響構造(A.C.A.A)ドライバー
- HearIDにより耳を測定して自動イコライザー調整
- 高い音声認識ができる4つのマイクを搭載
- グラミー賞を受賞した10名のプロデューサーが推奨
- ケースのワイヤレス充電に対応している
- USB-C対応で急速充電に対応している
- IPX4等級の防水に対応
- 最大32時間(イヤホン単体8時間)音楽再生
- 価格:12,880円
通常のワイヤレスイヤホンに採用されているドライバー(音を鳴らす部分)は6mmほどの大きさのものを使っていることが多いですが、Soundcore Liberty 2 Proは11mmという大きなドライバーを採用しています。
これね、1万円代のワイヤレスイヤホンとしては驚きの音質を実現しています。さすがグラミー賞のプロデューサーが推奨しているだけある。(専用アプリにそれぞれの方が設定したイコライザーを使うことができます。)
また、使いやすさも旧Libertyシリーズと比べても向上していて、USB-Cポートによる充電に対応し、さらにワイヤレス充電にも対応してしまいました。
この価格でワイヤレス充電に対応たことに驚きを隠せないですよね。
ただし、耳から外した時に自動的に音楽が停止しないなど「なぜ?」と思うところもありますが、音質を重視するなら買いのワイヤレスイヤホンとなっていますよ。
Soundcore Liberty 2 Pro レビュー
パッケージ・付属品
Soundcore Liberty 2 Proのパッケージはしっかりとデザインされたものとなっていて高級感のあるものに仕上がっています。

開封すると透明プラの蓋があるのですが、この構造はAnkerの旧ワイヤレスイヤホンブランドのZoro Liberty+と同じパッケージですね。
内容物はイヤホン本体、充電ケース、USBケーブル(C to A)、イヤーチップ(全7サイズ)、イヤーウィング(全4サイズ)、説明書となっています。

Soundcore Liberty 2 Proのイヤーチップとウィングは以下のサイズが用意されています。
- イヤーチップ:XS、S、M、M+、L、L+、XL
- イヤーウィング:S、M、L

本体に装着されているのはイヤチップがM+サイズ、イヤーウィングがMサイズとなっています。僕の耳はM+では小さすぎたのでXLサイズを使っています。
イヤーチップが小さいと低音がしっかりと再生されないので、実際に装着してみて音を確認して自分にあうチップを選びましょう。これだけ種類があればどれか必ず合うものが見つかると思いますよ。
充電ケースの外観デザイン
片手に収まるサイズ
Soundcore Liberty 2 Proの充電ケースは非光沢な指紋の付きにくいマットな樹脂製ケースとなっていて、丸みのあるスタイルとなっています。

充電ケースの大きさは手のひらサイズ(78 × 55 × 28mm)で持ち運びしやすい大きさです。(公式のサイズがなかったので実測値)

総重量は70g、イヤホン単体で8g(片耳)となっています。イヤホン単体では軽くもなく重くもなく…といったところでしょうか。
蓋の開け方が近未来的
で、Soundcore Liberty 2 Proの充電ケースの凄いところがコレ。凄いというかちょっとビックリしたところ。

なんと、スライド式!カッコイイ!!イヤホンなのに無駄に近未来感!

というか、最初は蓋の開け方が分からなくて無理矢理こじ開けようとしてしまいましたよ。一応、フィルムで開け方が貼ってあったのですがちょっと分かりにくい。まあ、イイんだけど。

イヤホンの戻す方向がいまいち分かりにくいというデメリットもありますが、このスライド式の蓋。慣れるととっても使いやすいんですよ。

片手で開け閉めができるようになるから操作性はとても良い。片手で蓋を開けてイヤホンをサッと取り出す。流れは完璧ですね。
充電はUSB-Cポートに対応
Soundcore Liberty 2 Proの充電ケースはUSB-Cポートに対応しているので、AndroidスマホでスタンダードになったUSB-Cケーブルを使って充電することが可能。

充電ケースにLEDインジゲーターを搭載していてバッテリー残量が3段階で確認することができます。

- LED1:30%未満
- LED2:30〜70%
- LED3:70%以上
バッテリー残量を表示させるには蓋を開けるか、背後にある小さなボタンを押す必要があります。

このボタン、めちゃくちゃ押しにくいところにある。基本は蓋を開けてバッテリー残量を確認すればイイと思うので問題はないのかなと思います。
ワイヤレス充電にも対応
Soundcore Liberty 2 Proはワイヤレス充電にも対応しています。

平置き式のワイヤレス充電器・Anker PowerWave II Padと組み合わせることでケーブルレスでイヤホンの充電が可能となります。
ワイヤレス充電に対応したイヤホンは多くなってきましたが、この価格帯で対応しているのは凄いのひとことですよね。煩わしいケーブルから解放されたいならSoundcore Liberty 2 Proという選択肢はアリです。
sin-space.com/entry/ankerpowerwave-75-pad
イヤホン本体のデザイン
Soundcore Liberty 2 Proはスタイリッシュなデザインとなっていて、SoundCoreのロゴ部分はアルミ素材を採用した高級感あふれるモノとなっています。

このタイプのワイヤレスイヤホンとしては小ぶりな大きさで重さが片耳7gとなっています。

イヤホンの上部には物理ボタンを搭載していて曲の再生、一時停止、スキップなどが耳元でできるようになっています。

- 1回押す:再生・一時停止・受話・終話
- 左2回押す:次の曲を再生
- 右2回押す:前のスキップ
- 1秒押し:通話拒否、音声アシスタント起動
音量調整は対応していないので音声アシスタントを起動するか手元にあるスマホを使ってちょちょいと調整することになります。
装着感について
Soundcore Liberty 2 Proのイヤホンの形はソニーのWF-1000XM3と似ているところがあるかもしれませんね。

装着感もWF-1000XM3と似ているところがあります。自然で窮屈感は一切なく、長時間の装着も耐えることができるのかなぁと思います。
もちろん、個人差はありと思います。Soundcore Liberty 2 Proは7サイズのイヤーチップ、3サイズのイヤーウィングを交換できるので安心してください。

イヤーチップは上に引き抜くだけで簡単に取り外しができます。好みのサイズのチップを探してみてください。
Soundcore Liberty 2 Proを耳に装着するとこんな感じです。

WF-1000XM3よりも小ぶりな筐体サイズなので主張感は抑えられている感じ。個人的にはけっこう好きですよ。
ペアリングは簡単
Soundcore Liberty 2 ProのペアリングはBluetoothの設定画面から簡単にすることができます。iPhoneやiPadの場合はイヤホン本体を充電ケースから取り出した状態で、

「設定」→「Bluetooth」の画面を開くと「その他のデバイス」に「Soundcore Liberty 2 Pro」と表示されるのでタップするだけでOKです。
Androidの場合はイヤホン本体を充電ケースから取り出した状態で、

「設定」→「機器接続」→「新しい機器とペア設定する」を選択した画面に「Soundcore Liberty 2 Pro」が表示されるのでタップして「ペア設定」すればOKです。
なお、マルチペアリング機能に非対応で、初期設定しているAndroid → iOSに切り替えをする場合はAndroid側の接続を解除してからiOS側に切り替える必要があります。
マルチペアリングはJabra Elite 65tが非常に優秀で音楽を再生するだけでデバイスを認識して瞬時に切り替えをしてくれますよ。
低音から高音まで解像感の高い音質
Soundcore Liberty 2 Proは「バランスドアーマチュアドライバーとダイナミックドライバーを同軸上に配置したSoundcore独自の同軸音響構造(A.C.A.A)」を採用していて、この価格帯では考えられないようなサウンドを奏でてくれます。

どういうこと?って思いますが、要は高音と低音を担当するドライバーを一つのところに配置した大型ドライバーを採用しているということです。

ドライバーの周囲に低音を再生するダイナミックドライバーを搭載し、中央に高音を再生するバランスドアーマチュアドライバーを搭載しているので歪みのないピュアなサウンドを楽しめるというわけですね。
Soundcore Liberty 2 ProはSBC、AAC、aptXの3つのコーデック(データ送信方式)に対応しています。
- SBC:一般的なコーデック
- AAC:Appleデバイス、Android 8以降のコーデックでSBCより高音質で遅延が少ない
- aptX:AndroidデバイスのコーデックでSBC・AACより高音質で遅延が少ない
aptXの対応は価格高めのワイヤレスイヤホンじゃないと対応してないことが多いですが、Soundcore Liberty 2 Proはしっかり対応しています。AndroidのXperia 5の開発者モードでオーディオコーデックを確認してみたところしっかりaptXで通信をしていました。

なお、aptXに対応していないイヤホン(例えばWF-1000XM3など)だとAACでのコーデックが適用されます。
実際にXperia 5とSoundcore Liberty 2 ProでAACとaptXに切り替えて聴き比べてたところ、aptXの方がクリアなサウンドを再生することができてました。Androidのスマホを使っているならaptXに対応しているSoundcore Liberty 2 Proはマストなのかもしれませんね。
Soundcore Liberty 2 Proの音質は豊かな重低音にキレのある高音を楽しむことができるものとなっています。ちょっと悪くいうとドンシャリ系の音質となっている感じですが、全体的に解像感が高いので嫌な音ではない感じです。
この辺りはユーザーによって好みが分かれるところなのかなと思いますが、専用のアプリ「SoundCore」をインストールしてデフォルト設定の22種類のイコライザーを設定できるのである程度は好みの音に設定することができるのかなと感じます。
HearIDで耳に合ったイコライザーを自動作成
このアプリのイコライザーには「HearID」という音の聞き取りやすさを測定して最適なイコライザーを作成してくれる機能を搭載しています。

ちょっと時間がかかってしまうので面倒くさいのですが、自動設定(イヤホンをパーソナライズ)してくれたイコライザーを聞くと確かに音楽が聴きやすいんですよね。

右耳、左耳で計測するので聞き取りにくい音域を強化してくれるのでステレオのバランスもしっかり取ることができます。細かい調整は自分ではできないので好みの音質になるわけではないですが、フラットなサウンドにしっかりと合わせてくれます。
Soundcore Liberty 2 Pro レビュー・評価のまとめ

- 1万円イヤホンのわりに音質が良い
- スライド式の蓋がカッコいい
- 装着感が自然て疲れない
- 高音質コーデックのaptXに対応し
- USB-Cポートに対応している
- ワイヤレス充電に対応している
- 12,800円で購入できる。安い
- 自動再生・停止機能に非対応
- マルチペアリング自動切り替えに非対応
- 低音がちょっと強い…
Soundcore Liberty 2 ProはAnkerの完全ワイヤレスイヤホンの最上位モデルですが価格が14,000円ほどで買えてしまうコストパフォーマンスに優れたイヤホンとなっています。
細かいところで不満点はありますが、Soundcore Liberty 2 Proはトータルで見てバランスの良い使いやすいワイヤレスイヤホンに仕上がっています。
→ Soundcore Liberty 3 Pro、SoundcoreLiberty 4はこちら
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