最近の完全ワイヤレスイヤホンはノイズキャンセリング機能が付いてて当たり前の流れがありますが、ちゃんとノイズをキャンセリングしてくれるかどうかは別問題です。
そんな中で、Ankerの完全ワイヤレスイヤホン・Soundcore Life A2 NCは1万円以下なのにノイズキャンセリング機能に対応しノイズを掻き消してくれるコスパの良いイヤホンです。
この価格帯のイヤホンとしては驚くほどしっかりとノイズキャンセリングしてくれて音質はドンシャリ系ではあるものの全体的にクリアなサウンドです。
この記事ではAner Soundcore Life A2 NCのデザイン・使いやすさ・音質をレビューしています。
音質が良くてノイズキャンセリング機能を搭載したイヤホンが欲しいけど高いの嫌っていう方は注目のイヤホンなのでチェックしてみてください。
- ドンシャリ系で音は聴きやすい
- 軽い装着感で付け心地はとても良い
- ノイズキャンセリング機能を搭載している
- 7,990円と端末価格が安い
- aptXに対応していない
- ワイヤレス充電に非対応
この記事の目次
Soundcore Life A2 NC レビュー
Soundcore Life A2 NCの特徴
- ドンシャリ系の音質でクリアなサウンド
- 3種類のノイズキャンセリングに対応
- 外音取り込み機能を搭載している
- タッチセンサー搭載で直感的に操作できる
- 最大7時間連続使用(ケース込みで35時間)
- 約10分間の充電で約1.5時間の連続再生が可能
- IPX5の防滴性と耐汗性に対応している
- 参考価格:7,990円(Amazon)
Soundcore Life A2 NCはノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンです。
Ankerからは同じくノイズキャンセリング機能を搭載したSoundcore Liberty Air 2 Proが同時発売されておりSoundcore Life A2 NCは下位モデルという位置付けのイヤホンとなっています。
耳にねじ込むタイプのカナル型イヤホンではなりますがイヤーウィングを搭載していることもあり耳への圧迫感は少なく装着感はとてもいいイヤホンとなっています。
音質は少しドンシャリ系ではあるもののクリアなサウンドを実現し聴きやすいサウンドとなっています。
この価格帯のイヤホンではトップクラスの音質で機能的にも上位モデルと遜色は少なく、安い価格でノイキャン対応のワイヤレスイヤホンとなっています。
パッケージと付属品
Soundcore Life A2 NCのパッケーズデザインは淡いブルーを基調とし、Ankerブランドカラーである鮮やかなブルーが差し色となったお馴染みのスタイルとなっています。
同梱されているのは充電ケース、シリコンイヤーチップ(5サイズ)、イヤーウィング(3サイズ)、USB A to Cケーブル・説明書となっており、交換用のイヤーチップは5サイズ、イヤーウィングは3サイズとなっています。
付属のケーブルはUSB-A to Cとなっています。
充電アダプタは付属していないので過去のiPhoneに付属していたような5Wタイプの電源アダプタを持っているならそれを使ってSoundcore Life A2 NCを充電するのもいいでしょう。
また、USB-C PD充電にも対応しているのでUSB-C to Cケーブルを使ってAndroidスマホの充電器、パソコンのUSB-Cポートから充電することも可能となっています。
充電ケースのデザインとサイズ
Soundcore Life A2 NCの充電ケースは平たく丸みを帯びた形状となっていて、色は炭黒というのか囲碁の黒石のような黒色です。
質感はマットで落ち着いた印象を受けます。ただし、傷は入りやすくカバンの中にこのまま放り込んでおくと擦れたような跡が残ってしまうので気になる方は注意しましょう。
Soundcore Life A2 NCの充電器の大きさは60 ×75 × 30mmとなっていて大きすぎず小さすぎず手のひらにすっぽりとおさまるサイズ。カバンに入れてもかさばらず持ち運びにも便利です。
充電ケースの背面には充電ケーブルUSB Type-Cのポートがありますが、コネクタ部分に蓋がついている少し面倒くさいタイプとなっています。埃除けには良いですが、充電のたびにこの蓋を開閉しなければいけないので好みが分かれそうなところです。
充電ケースを開くと全面にあるLEDランプが点灯し、バッテリー残量を確認することができます。
- LED1(点滅):-30%
- LED2(点滅):30-70%
- LED3(点滅):70%-
- LED3(点灯):100%
Soundcore Life A2 NCはイヤホン単体で7時間のバッテリー駆動時間となっていますが、ケースと組み合わせると最大35時間の長時間使用が可能。ノイズキャンセリング機能をオンにするとイヤホン単体で最大6時間・充電ケース使用で最大30時間と短くなります。
短時間充電にも対応し10分の充電で約1.5時間の音楽再生が可能です。ただしワイヤレス充電には未対応なので、この辺りが同時発売のSoundcore Liberty Air 2 Proとの違いとなっています。
イヤホンのデザインとサイズ
充電ケースはコンパクトのように上蓋をぱかっと押し上げて開閉します。ウィング付きなので少し大ぶりなイヤホンではありますが、ケース内の余白はほとんどなくイヤホン本体がコンパクトに収まる設計になっています。
全体はマットな質感のブラックとなっていてロゴ部分はシルバーメタリックというクールな配色となっています。
イヤホンの本体カラーはブラックのみとなっています。
左右イヤホンの「d」のロゴがある部分にタッチセンサーを搭載しているので指で触れるだけで再生・通話などの操作ができるようになっています。
- 右側2回タップ:再生/一時停止
- 左側2回タップ:次の曲にスキップ
- 左 or 右 2回タップ:通話応答
- 左 or 右 2秒長押し:通話終/着信拒否
- 左 or 右 2秒間長押し:外音取り込み機能ON/OFF
Soundcore Life A2 NCは誤操作しがちな「ワンタップ」による動作は初期設定されていませんが、スマホ専用アプリのSoundCoreをインストールすることで自分流にタッチ操作をカスタマイズすることができます。
タッチ操作に何かこだわりがあるのなら、自分好みの操作方法に変更できるのはいいですよね。
Soundcore Life A2 NCの装着感
Soundcore Life A2 NCはイヤーチップを採用したカナル型(密閉型)となっています。片耳イヤホンの重量は6g、両耳合わせても12gとなっています。
密閉型のイヤホンではありますが、装着感はとても軽くて圧迫感はかなり少なめです。イヤーウィングを搭載していることもあって安定感も抜群なので運動時にも使うことができるイヤホンとなっています。
イヤーチップ、イヤーウィングはそれぞれサイズに合わせてたくさん付属しています。イヤーチップはXS・S・M・L・XLの5サイズ、イヤーウィングがS・M・Lと3サイズとなっています。
これだけサイズがあれば自分に合ったサイズを見つけ出すことができるはず。実際に耳に装着してみて音楽を聴いて音がスカスカだと耳に合っていないので確認しながら自分に合ったサイズを選ぶことができるでしょう。
ノイズキャンセリング機能を搭載している
Soundcore Life A2 NCはウルトラノイズキャンセリング機能を搭載しています。イヤホンの外側と内側に配置された2つのマイクにより、周囲の音を検知し雑音を除去する「アクティブノイズキャンセリング」を採用しています。
ノイズキャンセリング機能はイヤホン本体のタッチ操作で起動することができますが、専用アプリSoundcoreを使用することで「屋外・交通機関・屋内」の3種類のモードを細かく選択することができます。外部音取り込み機能にも対応しています。
- 交通機関:乗り物のエンジン音・走行音など低周波ノイズを低減
- 屋内:周囲の会話など中周波ノイズを低減する
- 屋外:街中の環境音などのノイズを低減する
とても細かく設定できるので面白いです。たしかにモード変えることによって排除されるノイズの種類が異なるので効果はあるのでしょう。
ノイズキャンセリング機能をONにすることで空調などのノイズをしっかりとかき消してくれる性能を持っています。
価格の安いイヤホンのノイキャン性能はイマイチなものがありますが、Soundcore Life A2 NCはしっかり効果を感じることができるのでラジオ、ポッドキャストなど音声コンテンツを楽しむのにいいかもしれませんね。
また、専用アプリSoundcoreで外音取り込み機能をONにすることでタッチ操作で「標準 → ノイズキャンセリング、オード → 外音取り込みモード」に切り替えが可能となっています。
いちいちイヤホンを外さなくてもちょっとした会話や公共アナウンスなどの外音を取り込むことができます。何気に便利で使いやすい機能の一つでもあります。
Soundcore Life A2 NCの音質
Soundcore Life A2 NCは大口径の11mmの大口径ドライバーを採用しているので、この価格帯では大満足の音質を楽しむことができます。
- ドライバーサイズ:11mm
- 音声コーデック:SBC / AAC
- Bluetooth:5.0
- 7時間(ケース込みで35時間)
低音重視の音質となっていていわゆるドンシャリ系のサウンドを楽しめます。
価格の安いイヤホンでありがちな音がこもる感じはなく中音〜高音も抜けの良い気持ち良いサウンドです。
Soundcore Life A2 NCは専用アプリを使うことでイコライザー調整も可能となっており、プリセットされている音を使うのもヨシ、自分でカスタマイズした音を楽しむこともできます。
中音域が少し弱めなのでイコライザーで「アコースティック」などを選択することで解像感が向上させることができます。足りないと感じる部分はソフトウェアの力によって調整するのがいいでしょう。
ちなみに、聴覚テストにより音を微調整してくれるHearIDは非対応となっています。この辺りが上位モデルのSoundcore Liberty Air 2 Proとの違いとなっています。
通話品質はノイズリダクション機能を内蔵した6つ (左右のイヤホンに各3つ) のマイクを使うことで通話中も周囲の雑音を消してくれるので通話相手にこちらの声もクリアですし、相手側の声もしっかりと聞くことができるのでオンライン会議などで使えるイヤホンになっています。
また、動画の映像と音の遅延もほとんどないので、映画を見る、音楽のPVを見るといった用途であれば快適に使うことができます。ただし、タッチ操作が敏感な音ゲーになると違和感が出る可能性はあるかもです。
IPX5の防水仕様で濡れても使える
Soundcore Life A2 NCはIPX5の防滴に対応したイヤホンとなっているので、雨に濡れても使える防水性能を持っています。
- あらゆる方向からの水噴流による影響がない
IPX5は水中で使えないですがシャワーで濡れる程度であれば問題ない防水性能となっています。なので運動して汗だくになってそのままシャワーを浴びて清潔を保つことができます。
スマホとの接続方法
Soundcore Life A2 NCはBluetoothでスマホと接続することができます。充電ケースの蓋を開くと左右のイヤホンが自動的に電源オンになります。イヤホンをケース方取り出さずにこのまま状態で設定ができるようになっています。
スマホ側ではBluetooth接続先の一覧に「Soundcore Life A2 NC」が表示されるので、これをタップすることで接続が完了します。
基本的に一度ペアリングしてしまえば2回目以降はイヤホンの蓋を開けるだけで自動ペアリングしてくれます。また、イヤホンを耳から外したら音楽が停止、耳に装着すると再生する自動停止再生機能にも対応しています。
Soundcore Life A2 NC レビュー:まとめ
Soundcore Life A2 NCのメリット
Soundcore Life A2 NCはノイズキャンセリング機能を搭載した密閉型の完全ワイヤレスイヤホンです。
- ドンシャリ系で音は聴きやすい
- 軽い装着感で付け心地はとても良い
- ノイズキャンセリング機能を搭載している
- 7,990円と端末価格が安い
ドンシャリ系の音質ですが全体的にクリアで聴きやすいサウンドにまとめられていますし、イコライザーを使うことで好みの音質に細かく調整することができるので1万円以下と低価格でありながらも満足行くイヤホンに仕上がっているように思います。
Soundcore Life A2 NCのデメリット
この価格帯であることを考慮するとデメリットはほとんどありません。
- aptXに対応していない
- ワイヤレス充電に非対応
ただ、aptXに対応していないのはAndroidスマホを使っているユーザーさんから見ると物足りなさを感じてしまうかもです。
HearIDに非対応だったり、充電器のワイヤレス充電に対応していないなど一部の機能が省かれていますが、7,990円という価格でノイズキャンセリング機能に対応しそこそこ音質の良いイヤホンに仕上がっています。
→ Ankerのワイヤレスイヤホンの比較はこちら
→ 上位のSoundcore life P3、Soundcore Liberty 4はこちら
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