サムスンのGalaxy S10が日本でもドコモ、auから発売されましたが、旧型のGalaxy S9はドコモで値下げをしていて61,200円という安い価格で買うことができます。
(現在は販売終了していますが中古市場で1〜2万円くらいで買うことができるのでとにかく安くハイエンドスマホが欲しいならおすすめです。)
型落ちになったとはいえGalaxy S9はSamsungのフラグシップスマホです。十分な性能を持っていて使いやすいバランスの取れたAndroidスマホになっています。
ここでは、Galaxy S9のデザイン、スペック、使いやすさのレビューをしていきたいと思います。これからGalaxy S9の購入を検討している方は参考にどうぞ!
この記事の目次
Galaxy S9(SC-02K) レビューと評価
Galaxy S9は5.8インチの有機ELディスプレイ(OLED)とSnapdragon 845の高性能なCPUプロセッサを搭載したフラグシップスマホです。
本体サイズの大きさからAppleのiPhone XSが比較対象となりますが、Galaxy S9は曲面3Dディスプレイを搭載していることもあり手で持った感覚がよりスリムで持ちやすい印象があります。
Galaxy S9 スペックを比較
性能から見てもSONYのXperia XZ3も比較対象になってくるのかなと思うのでGalaxy S9、Xperia XZ3、iPhone XSのスペックを比較してみました。
いずれの機種も有機ELディスプレイ(OLED)を搭載したハイエンドスマホとなっています。
Galaxy S9 SC-02K | Xperia XZ3 SO-01L | iPhone XS | |
OS | Android | iOS | |
サイズ | 5.8インチ | 6.0インチ | 5.8インチ |
ディスプレイ | 有機ELディスプレイ(OLED) | ||
解像度 | 2,960 × 1,440ピクセル | 2,880 × 1,440ピクセル | 2,436 × 1,125ピクセル |
CPU | Snapdragon 845 | A12 Bionic | |
RAM | 4GB | ||
ストレージ容量 | 64GB(microSDで400GBまで増設可能) | 64GB(microSDで512GBまで増設可能) | 64/256/512GB |
リアカメラ | 1220万画素(F/1.5⇔F/2.4)、光学式手ぶれ補正 | 1920万画素(F/2.0) | 1200万画素(広角:F/1.8・望遠:F/2.4)、光学式手ぶれ補正 |
フロントカメラ | 800万画素(F/1.7) | 1320万画素(F/1.9) | 700万画素(F/2.4) |
Bluetooth | 5.0 | ||
Wi-Fi | 802.11ac(2×2MIMO) | ||
LTE | 988Mbps docomo Premium 4G |
844Mbps docomo Premium 4G |
|
テレビ | ワンセグ・フルセグに対応 | – | |
防水防塵 | IP68 | ||
サイズ | 148 × 69 × 8.5 mm | 158 × 73 × 9.9 mm | 143.6 × 70.9 × 7.7 mm |
重量 | 161g | 193g | 177g |
Galaxy S9とSONY Xperia XZ3は同じCPU(Snapdragon 845)を搭載していて、ほぼ同じ性能となっています。
Galaxy S9の方が画面サイズが少しだけ小さいのでコンパクトな本体サイズとなっているので片手で操作することが多い方はGalaxy S9の方が使いやすいと感じるかもしれません。
また、iPhoneはワンセグ・フルセグを見ることができませんが、GalaxyとXperiaは国内仕様のスマホになっているので地上波テレビをアンテナをつなぐことで観ることができるのも特徴となっています。
Galaxy S9 外観デザイン
3D曲面ディスプレイの小型スタイル
Galaxy S9はOLED(有機ELディスプレイ)の3D曲面ディスプレイを搭載しているので左右のディスプレイが少しだけ丸みを帯びたスタイルになっています。
ディスプレイが本体ギリギリまで搭載されているのが分かります。
画面サイズはiPhone XSと同じ5.8インチですがGalaxy S9の方がベゼルの幅が狭いので2mmほど本体サイズが小さくなっています。
また、画面上部のフロントカメラがある部分はiPhone XSのようにノッチ(切り欠き)を設けるスタイルではなく素直に上下のベゼルに幅を持たせているのでスッキリしています。
Galaxy S9の背面パネルはガラス素材ですが光の当たり方によってプリズム風の光を発することがあるので、なかなかカッコイイですよ。
もちろん、背面パネルも左右に丸みがあるので手に馴染む持ちやすいスタイルを実現しています。
本体右側に電源ボタンがあります。
Galaxy S9のサイドフレームは3D曲面ディスプレイを搭載していることもあり、かなりスリムなスタイルとなっていますね。ホールド感はしっかりあるので持ち心地はかなりいいのかなと思います。
BIxbyボタンとは
本体左側に音量ボタンとBixbyボタンというGalaxyのオリジナルのボタンを搭載しています。
BIxbyボタンを押すことで「Bixby Home」というアプリを起動することができて、Galaxyのアカウントを取得することで天気予報、カレンダー、ニュースなどの最新の情報をカード形式で表示させることができます。
アカウントが必要になるのが面倒くさいところではありますが、いわゆるウェジェットの高機能アプリといったところでしょうか。
他にもカメラを使ってリアルタイムに翻訳をしてくれる機能があったり、食べ物のカロリーを推定したりすることも可能になっています。
使いこなせば便利そうなBixbyですが「Bixbyなんて使わないし」 という方は「bxActions」というサードパーティ製アプリを使うことで専用ボタンとして割り当てすることもできます。
例えば、Bixbyボタンを押してホーム画面に戻ったり、ブラウザの前のページに戻ったり、カメラを起動させたり…といった機能を割り当てることができるので設定次第ではかなり便利にGalaxy S9を使うことができるのかなと思います。
個人的には「戻る」の機能を割り当てるのがとても便利かな。
USB-Cポートに対応している
Galaxy S9はUSB-Cポートに対応していてUSB 3.1 Gen1(5Gbps)の通信ができます。
USB-PDによる急速充電(最大15W)にも対応しているのでバッテリーが少ない時でも短時間でバッテリーを充電することが可能となっています。
急速充電をするにはPD対応かQC対応の充電アダプタが必要となりますが、RAVPowerやAnkerの充電アダプタを使えばいいでしょう。
https://sin-space.com/entry/ravpower-rp-pc112-usbc-pd
また、DisplayPort Alternate Modeにも対応しているのでUSB-Cに対応したモニターやDisplayPortの変換アダプタを介することでケーブル一本でGalaxy S9の画面を外部モニターに表示させることもできます。
ヘッドフォンジャックを搭載している
また、Galaxy S9はヘッドフォンジャックを搭載しているので有線でヘッドフォンやイヤホンを使いたいという方も安心して使うことができます。
今はワイヤレスイヤホンが普及してきていますが、ハイレゾ音声など音質にこだわるなら有線に勝るものがないので有難い仕様といっていいでしょう。
急速ワイヤレス充電に対応している
Galaxy S9は急速ワイヤレス充電に対応しているのでQiに対応した充電器であればGalaxy S9を置くだけで簡単に充電することができます。
Galaxy S9の充電のいいところは充電完了までの時間が表示される点でしょうか。これは有線充電の場合でも充電完了までの時間が表示されるのでどれくらい待てばいいかスケジュールが立てやすいですね。
https://sin-space.com/entry/ankerpowerwave-75-stand
https://sin-space.com/entry/ankerpowerwave-75-pad
シングルカメラを搭載している
Galaxy S9は指紋認証センサーの上部に1220万画素のシングルカメラを搭載しています。隣にLEDフラッシュはAFのセンサーなどが搭載されていますね。
シングルカメラですが背景をぼかすことができる機能も搭載しているので、ポートレートカメラとしても普通に使うこともできます。
カメラの画質についてはあとで紹介しますが、1220万画素とは思えないくらい高精細で綺麗な写真を撮影することが可能となっています。
マイクロSDカード・nanoSIMカードスロット
Galaxy S9は本体上部にmicroSDカードとnanoSIMカードを入れることができるスロットを搭載しているので付属のピンを使うことでアクセスすることができます。
Galaxy S9は防水仕様なのでスロットのふちにしっかり防水パッキンが取り付けられているので安心感があります。
CPUプロセッサの性能
Snapdragon 845を採用している
Galaxy S9はフラグシップスマホによく採用されているSnapdragon 845プロセッサを搭載しているので基本的にサクサク動作するので快適にスマホを使うことができるでしょう。
Galaxy S9のCPUの性能をGeekbench 4で計測してみました。参考までにXperia XZ3、iPhone XRのCPUの性能も記載しています。
Galaxy S9 SC-02K | Xperia XZ3 SO-01L | iPhone XS | |
CPU | Snapdragon 845 | A12 Bionic | |
RAM | 4GB | ||
CPU シングルコアスコア | 2345 | 2402 | 4776 |
CPU マルチコアスコア | 8974 | 9014 | 11448 |
GPU | 13047 | 13012 | 22489 |
Galaxy S9とXperia XZ3は同じCPUプロセッサを搭載しているのでほぼ同じ性能となっています。iPhone XSに搭載しているA12 Bionicは桁違いの性能を持っていますね…。
Antutuによる性能比較もしてみました。
Galaxy S9 SC-02K | Xperia XZ3 SO-01L | iPhone XS | |
CPU | Snapdragon 845 | A12 Bionic | |
RAM | 4GB | ||
CPU | 89368 | 89571 | 125789 |
GPU | 106805 | 125272 | 142822 |
UX | 57372 | 63757 | 66537 |
MEM | 9791 | 10007 | 8100 |
トータル | 263336 | 288607 | 343248 |
OSが違うので一概に比較することはできないかもしれませんが、Antutuの動画テストの比較だとGalaxy S9よりもiPhone XSの方が明らかに3Dグラフィックスの動作が滑らかに動作していました。
カメラの画質
高精細で綺麗な写真を撮影できる
Galaxy S9は1220万画素のシングルカメラを搭載しています。画素数は控えめですが、かなり高精細な写真を撮影することができます。
動画性能も高くなっていて4K/60fpsの撮影をすることが可能となっています。Xperia XZ3は4K/30fpsの動画撮影だったので、動画性能はGalaxy S9の方が上ということになりますね。
Galaxy S9のカメラは明るさに応じてレンズの絞りがF/2.4からF1.5に可動するので暗いところでもノイズが少なく綺麗な写真を撮影することができるのです。
スペック上はあまりにも普通のカメラなので画質にさほど期待はしていませんでしたが、Galaxy S9に搭載されているカメラの性能はかなり良いのかなと思います。
背景をボカす機能も搭載している
また、シングルカメラでありながら「選択フォーカス」というモードにすることで背景をぼかすことができます。被写体から50cm以内であれば背景をぼかすことができるので、人だけではなくブツ撮りにも使うことができそう。
細かいボカシ具合の調整はできませんが、撮影後にパンフォーカスにするか単焦点・長焦点にするかを調整することができます。シングルカメラでも精度はかなり高いので自然な写真を簡単に撮影することができるのかなぁと感じます。
食事モードで美味しそうな写真に
また、Galaxy S9のカメラには「食事」というモードが搭載されていて、ご飯を美味しそうに撮影することができます。
よく見ると背景にボカシが入っているので全体的に柔らかい雰囲気の写真に仕上がっていますね。これは、気軽にインスタ映えしそうなご飯の写真を撮影することができそうでいいかもしれないですね。
なお、顔追尾機能も普通に搭載していて動作速度も速くて安定しています。顔色の色合いもかなりいいのでお子さんの写真も綺麗に撮影できるのかなと思います。
ディスプレイのカラーモードを変更できる
Galaxy S9はディスプレイのカラーモードを「最適化」、「AMOLEDシネマ」、「AMOLEDフォト」、「標準」の4つから選択することができます。
個人的には「最適化」は少し緑っぽい画面になってしまうので、やはり「標準」が一番色合いが自然になるのかなぁと感じます。まあ、好みによって画面の色合いを変更できるはいいですよね。
背面パネルの指紋認証に対応
Galaxy S9は背面のリアカメラの下に指紋認証センサーを搭載しています。
手で持った時にちょうど人指し指が当たるので自然に指紋認証で画面ロック解除をすることができます。
顔認証と虹彩認証に対応
Galaxy S9は顔認証による画面ロック解除もすることが可能となっているので、指紋認証と顔認証の組み合わせで画面のロック解除をスムーズにすることができます。
また、顔認証だけでなく瞳の虹彩認証にも対応しているので、セキュリティを高めたい方も安心して使うことができるでしょう。
ただし、虹彩認証はスリープ解除から認証までの速度が顔認証よりもかなり遅いので注意です。
また、顔認証と虹彩認証を同時に使うこともできません。(追記:Android 9.0にアップデートで顔認証と虹彩認証を同時認証することができるようになりました!)
ホームボタンからロック解除もできる
Galaxy S9は物理ボタンはありませんが、画面下にソフトウェアのホームボタン、戻るボタン、マルチタスクボタンを搭載しています。他の機種と違って戻りボタンが右側にあるのがとても使いにくいのですが…。普通は左じゃない?
また、ホームボタンは「設定」の「ディスプレイ」→「ナビゲーションバー」→「ホームボタンの押し込み」をONにして「ホームボタンでロック解除」を有効にすることで、スリープ状態からホームボタンの部分を強く押し込むことでスリープ解除をすることができます。
顔認証を設定しておけば電源ボタンを押すことなく画面上で画面のロック解除することができるのでかなり便利に使うことができそうです。
Galaxy S9のメリット・デメリット
最後にGalaxy S9のメリットとデメリットをまとめたいと思います。
- 画面サイズが大きい割に本体サイズがコンパクトで使いやすい
- 高性能プロセッサで動作が速くて快適に使うことができる
- OLEDで色鮮やかなディスプレイを搭載している
- 高精細な写真・4K動画(60fps)撮影ができる
- 3.5mmイヤホンジャックを搭載している
- 急速ワイヤレス充電に対応している
- 端末価格が安い(ドコモで実質9,600円で購入できる)
Galaxy S9はあまりデメリットはない優等生なスマホに仕上がっているように感じます。
悪い点を絞り出そうと思ったのですが、あまりないんですよね。あえて悪い点を挙げるとしたらこの2点でしょうか。
- 「戻るボタン」が右側にあるので使いにくい
- 負荷のかかるアプリを使うと発熱する
ホームボタンの隣にある戻るボタンの位置が一般的なAndroidスマホと違い右側にあるのが残念なポイントではあります。ただ、これについてはBixbyボタンに「戻る」機能を割り当てできるので問題は解決できるでしょう。
まとめ:端末価格が安いのに高性能なスマホ
Galaxy S9は端末価格が同性能のスマホと比べてもかなり安いので高性能なスマホをできるだけ安く手に入れたいならおすすめのスマホです。
5.8インチの大型のディスプレイを搭載すつつも手で持った感覚は非常にコンパクトなので女性の方でも簡単に扱うことができるのではないでしょうか。
また、高性能なSnapdragon 845プロセッサを搭載しているので3Dグラフィックを多用したゲームも問題なく動作するので、格安スマホでありがちがスペック不足で後から後悔することもないのではないでしょうか。
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https://sin-space.com/entry/galaxy-s22-s22plus-s22ultra
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>「戻るボタン」が右側にあるので使いにくい
デメリットに含められているナビゲーションキー(戻る、ホーム、マルチタスクキー)の入れ替えは設定から行えますよ。