Galaxy Z Fold3 レビュー

Galaxy Z Fold3 5G。これも凄いです。スマートフォンでありながらもタブレットとしても使える折り畳みができるタブレット端末、スマートフォン。いや、フォルダブルスマートフォン。

スマートフォンとして使うには少し大きいサイズではあるものの、タブレット主体で使う場合は折り畳むことができるため持ち運びがとにかくしやすい。しかも、画面が片手で使えるコンパクトなサイズになっているためとても扱いやすいです。

タブレットをコンパクトに持ち運びたい、しかもスマホとしても使いたいならGalaxy Z Fold3 5Gは最高の端末です。

この記事ではGalaxy Z Fold3 5Gのデザイン、サイズ、操作性、動作速度をレビューしています。実際に使ってみてどうなのかメリット、デメリットも書いてるので参考にどうぞ!

Galaxy Z Fold3のメリット
  • タブレットになるフォルダブルスマホ
  • 3画面同時機能でマルチタスクがすごい
  • コンパクトにタブレットを持ち運べる
  • フレックスモードで使い方いろいろ
  • Kindleなど電子書籍が読みやすい
  • 顔と指紋認証で様々なシーンで使える
  • DeXモードでパソコンとしても使える
Galaxy Z Fold3 5Gのデメリット
  • 折り目が気になるかも
  • 画面比率が特殊でアプリによって使いにくい
  • microSDカードを使えない
  • 3.5mmオーディオジャックがない
  • 端末価格が高い

Galaxy Z Fold3 5Gはドコモで237,600円、auで237,565円と高価な端末ですが中古のイオシスでは164,800円〜で買えるので手が届く端末になってきました。

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Galaxy Z Fold3 5Gの特徴

Galaxy Z Fold3
Galaxy Z Fold3

Galaxy Z Fold3 5Gは画面を中央から折り曲げることができる折り畳み式のフォルダブルスマートフォンで、今回で3世代目のモデルです。(初代:Galaxy Z Fold、2代目:Galaxy Z Fold 5G)

Galaxy Z Fold3の特徴
  • 折り畳み式のフォルダブルスマートフォン
  • 7.6インチの折り畳みディスプレイでタブレットとして使える
  • 6.2インチカバーパネルでスマホとして使える
  • メインパネル10〜120Hzリフレッシュレート対応
  • カバーパネルは120Hzリフレッシュレート対応
  • Snapdragon 888 + 12GBで性能がいい
  • ストレージは256GBの容量に
  • 顔 + 指紋のデュアル生体認証に対応
  • 広角 + 超広角 + 望遠のトリプルカメラを搭載
  • クローズ時:158 × 67 × 14.4〜16 mm
  • オープン時:158 × 128 × 6.4〜9 mm
  • 重量:272g

Galaxy Z Fold3 5Gは折り畳める有機ELディスプレイに特殊なヒンジ機構を採用することで、このように横に折り畳むことができる構造となっています。

Galaxy Z Fold3 折り畳む
端末を折り畳める

メインパネルの画面サイズは7.2インチとスマートフォンよりも大きいタブレットに近い端末になっているので、ガッツリと使う時はタブレットモードで使って、メッセージのチェックやTwitterなどちょっと使う時はこのように折り畳んでカバーパネルで使うことができます。

Galaxy Z Fold3 カバーパネル
カバーパネルでスマホとして使える

折り畳んだ状態だと少し大きい、分厚いスマートフォンといった感じです。

Galaxy Z Fold3 折り畳んだ状態
スマホのような佇まい

タブレットに近い大画面ディスプレイをこの片手サイズのスマートフォンサイズで持ち運べるのは凄いことですよね。普通にポケットに入れてどこにでも持ち出して使うことができます。

また、Galaxy Z Fold3はフレックスモードとして画面を折り畳むことで「L」型にしてスタンド無しでこちら側に画面を向けて使うこともできます。

Galaxy Z Fold3 フレックスモード
画面をこちらに向けて使える

この状態で机に置くことで画面を立てながら使うことができますし、電子書籍を本のように折り畳んで読むことができます。Galaxy Z Fold3のメインパネルを少しだけ折り畳んだ状態で使うと本と同じくらいの大きさ、使い勝手になるのでとても扱いやすいです。

Galaxy Z Fold3は色んな使い方ができるフォルダブルスマートフォンで従来のスマホではできなかった使い方ができます。タブレットも使いたい、スマートフォンもちゃんとした端末が欲しい。でも2台持ちたくない。そんなワガママを叶えてくれるのがGalaxy Z Fold3となっております。

端末価格は23万円前後とかなり高価ですが、スマートフォンとタブレットが融合している…と考えれば価格相応でしょうか。Galaxy Z Fold3 5Gはドコモ、auで手に入れることができます。

なお、中古のイオシスでは164,800円〜Galaxy Z Fold3 5Gを買うことができます。

Galaxy Z Fold3 5G レビュー

折り畳めるタブレット!スマホとしても!

Galaxy Z Fold3の背面パネルは折り畳み端末ということもあり中央部分に切れ目があって、サイドフレームと一体になったアルミの金属フレームを採用、背面部分にガラスパネル(Corning Gorilla Glass Victus)を採用したスタイルとなっています。

Galaxy Z Fold3 背面パネル(オープン時)
Galaxy Z Fold3 背面パネル(オープン時)

本体サイズは画面オープン時は(158 × 128 × 6.4〜9 mm)で画面比率は12.5:10と正方形に近い画面となっています。

Galaxy Z Fold3 背面パネル(オープン時)
Galaxy Z Fold3 正面パネル(オープン時)

メインディスプレイは7.6インチ(2,208 × 1,768ピクセル)の有機ELディスプレイを採用しています。ディスプレイは10〜120Hzのリフレッシュレートにも対応しスクロールした時の文字の残像が少なくて見やすくなっています。

真ん中に折り目が入っており光の当たり方によって目立つかもしれませんが、正面から普通に使うと折り目はとそんなに気になりません。

Galaxy Z Fold3 折り目
正面から見ると折り目はそこまで目立たない

表示しているアプリのカラーが黒がベースだと少し折り目が見えるので気になる方は気になってしまうかもしれませんが、個人的には少し折り畳んだ状態で端末を使うことが多いので、そこまで気にならないかったですね。

Galaxy Z Fold3は7.2インチのディスプレイを半分に折り畳むことができます。

Galaxy Z Fold3 折り曲げる(ヒンジ部分)
画面を折り曲げる

画面を折りたたむとGalaxyのロゴが刻印されたヒンジが出てきて、クローズ時の本体サイズは(58 × 67 × 14.4〜16 mm)となります。

Galaxy Z Fold3 折り畳んだ状態(カメラ側)
折り畳んだ状態(リアカメラ側)

折り畳んだ状態の端末の横幅は67mmと狭いのでカバーパネルは片手で操作できるサイズ感となっておりカバーパネルの画面比率は24.5:9とかなり縦長のディスプレイとなっています。

特殊な画面比率ではありますが、メッセージの返信やTwitterを見るくらいならちょうどいいサイズ感ですし、何よりも片手で操作できてしまうのは最高に使いやすいです。

ただ、折り畳んだ状態の端末の厚みは6.4〜9 mmとかなり分厚いので持ち運ぶ時に入れるポケットの大きさは選ぶかもしれません。(普通のジーンズであれば問題なく収めることができます。)

Galaxy Z Fold3 端末の厚み
折り畳んだ時の端末の厚み(6.4〜9 mm)

充電ポートはUSB-Cに対応し外部ディスプレイの出力、DeX(パソコンモード)にも対応しているので使い方の幅を広げることができます。

フレームは超強力かつ軽量のアーマーアルミフレームを採用し従来より10%耐久性が向上しマット調で手触りはサラサラとしているので持ち心地のいい端末となっています。折り畳んだ時のスタイルはまさにスマートフォンでシックなスタイルでカッコイイですよね。

Galaxy Z Fold3 端末のサイズ感
コンパクトに持ち運べる

Galaxy S21Galaxy S22などのストレート型の一般的なスマートフォンと比べると筐体は分厚いですが横幅が67mmとコンパクトなので意外と持ち運びはしやすいです。ジーンズくらいのポケットであれば普通に入れても持ち運ぶことができるのでメインのスマホとしても十分使えそうです。

タブレットモードで大画面で使う

Galaxy Z Fold3の醍醐味はコレですよね。

Galaxy Z Fold3 タブレットモード
タブレットモード

画面をオープンにすることでタブレットとして使うことができます。

画面サイズは7.2インチ(2,268 × 1,768ピクセル)、画面比率が12.5:10と正方形に近いディスプレイとなっています。この比率の画面のタブレットって珍しいので対応していないアプリは少し表示がおかしかったりしますが操作性はとても良いです。

なお、120Hzのリフレッシュレート(可変式)に対応しているのでスクロールした時も文字の残像は少なくてとても見やすいディスプレイとなっています。

Galaxy Z Fold3とiPad mini(第6世代)の大きさを比べるとこんな感じです。

iPad mini 6とGalaxy Z Fold3
iPad mini 6とGalaxy Z Fold3

画面サイズが小さいのでよりコンパクトになってるだけでなく片手で操作できるタブレットとしてGalaxy Z Fold3はもしかしたらiPad mini(第6世代)よりも扱いやすいです。オープン時の端末の薄さが6.4mm、さらにベゼルの幅が極細なのでそう感じるのかもしれませんね。

Galaxy Z Fold3は2画面表示だけでなく3画面表示にしてマルチタスクにアプリを使うこともできます。

Galaxy Z Fold3 縦持ちの3画面表示
縦持ちの3画面表示

画面が正方形に近い比率なので縦持ち・横持ちでそこまで見た目は変わらないですが、縦持ちの左右2画面の表示領域が広くて使いやすくなっています。

Galaxy Z Fold3 横持ちの3画面表示

3画面表示機能はタッチ操作で簡単に設定することになります。ただ、毎回設定するのは面倒ですよね。そこで、サイドメニューに3つのアプリを一括で表示できるように登録することもできます。

Galaxy Z Fold3 サイドメニュー
3画面同時使用のアプリを登録

3つのアプリを同時に表示させて何に使うのか…?

となりますが、確かにそうなんですよね。ただ、YouTubeを閲覧しながらTwitterに呟き、さらにブラウザで調べ物をする。これを同時にこなすことができてしまうので便利といえば便利ですよ。使う側の頭がパンクしてしまいそうです。

カバーディスプレイで片手で操作もできる

Galaxy Z Fold3は画面をオープンにしなくても6.2インチ(2,268 × 832ピクセル)のカバーディスプレイを搭載しているのでクローズ状態でTwitterをチェックしたり、メッセージを返信したり、普通にスマートフォンとして使うことができます。

Galaxy Z Fold3 カバーディスプレイ
スマートフォンとして使える

カバーディスプレイも120Hzのリフレッシュレートに対応しスクロールしたときの残像を抑えながらブラウジングやTwitterを楽しめます。カバーディスプレイ側も2画面表示機能をオンにして二つのアプリを同時に使えるのがいいですよね。

Galaxy Z Fold3 カバーディスプレイ側でゲームをする
カバーディスプレイで原神をする

かなりの縦長ディスプレイなので一部アプリの表示が間伸びしてしまうなどありますがゲームの「原神」も普通に遊ぶことができました。

画面を立てられるフレックスモード

Galaxy Z Fold3 5Gは画面を「L」に折り曲げるフレックスモードで使うことができます。このように机にGalaxy Z Fold3を置いただけでスタンドを使うことなく画面を自分に向けてコンテンツを楽しむことができます。

スタンドなしで画面をこちらに向けられる

YouTubeなどの動画コンテンツはフレックスモードにすることで自動的に上の画面に動画を表示して下の画面に情報を表示するなど自動的にアプリの配置を調整してくれます。また、フレックスモードにするとソフトウェアキーボードで入力する時に余裕のあるタイピングスペースを確保することもできます。

ソフトウェアキーボードが使いやすい
ソフトウェアキーボード

文章を入力するくらいであればこのスタイルでも作業できるのでミニマニストを目指すならGalaxy Z Fold3だけで運用してしまうのアリかも?

USB-Cケーブルを使って外部モニターと接続することでDeX(パソコンモード)でがっつり作業も可能。DeXモードはGalaxy Z Flip3では使えない機能ですがGalaxy Z Fold3はしっかり対応しています。

Galaxy Z Fold3 DeXモード
DeXモードでパソコンとして使う

基本的にBluetoothで外付けキーボード、マウスまたはトラックパッドを接続して操作することになりますが、Galaxy Z Fold3をトラックパッドとして使うこともできるので出張先でちょっと作業をするくらいであれば荷物を減らすこともできます。

まあ、実際にDeXモードでガッツリ作業している!って方はガチのGalaxyユーザーの方でも少ないような気がしますが、このようにいろんなシーンで色々な使い方ができるのは面白いですよね。

写真・動画撮影も三脚いらず

Galaxy Z Fold3のフレックスモードをうまく使うことで写真や動画も三脚なしで手放しで撮影ができます。

Galaxy Z Fold3 カメラの撮影
三脚なしでカメラを固定

タイムラプスで長時間撮影するときはこのモードは便利かもしれませんね。また、カバーディスプレイ側にプレビュー画面を表示できるので、自撮りで動画を撮影するときもメインカメラでプレビューを確認しながら撮影ができます。

もちろん写真も顔が写ると自動的にシャッターが切れる機能なども搭載しているので使い方次第ではいろんな撮影ができるのではないでしょうか。

電子書籍の本・漫画も快適に

Galaxy Z Fold3は中央を曲げて使えるスマートフォンなのでKindleなどの電子書籍を読むときも本のようにして折り曲げて読むことができます。

Galaxy Z Fold3と電子書籍
Galaxy Z Fold3で本を読む

単行本や小説とは異なるサイズではありますが画面が中央で折れ曲がることで本物の本を読んでいるような感覚で電子書籍を読むことができます。端末がiPad miniなどのタブレットと比べても軽いのでとても持ちやすくて長時間の読書も快適にすることができます。

漫画もちょうどいいサイズで読めるので文字だけの本だけでなく漫画もしっかり楽しむことができます。ちょっと高級な電子書籍リーダーとして使うのもいいのかもしれません。

ゲームもしっかり遊べる

ゲームをするときもGalaxy Z Fold3を少し折り曲げることで物理的に奥行き感が出て意外と見やすいです。

Galaxy Z Fold3 ゲームをする
ゲームをするときも画面を曲げると

パズルゲームなど2Dゲームはプレイしにくいかもですが、3Dゲームはこのように角度を付けてプレイするもいいでしょう。こちらも角度を付けることによって覗き見防止にもつながりますしいいですよね。

折り畳みなのにIPX8防水対応

Galaxy Z Fold3はIPX8相当の防水性能を持った安心設計となっています。

折り畳み式のフォルダブルスマートフォンで防水性能に対応したのはGalaxy Z Fold3とGalaxy Z Flip3が世界初となっており、雨の日にうっかりと濡らしてしまったとしても壊れることなく使うことができます。

顔 + 指紋のデュアル生体認証に対応

Galaxy Z Fold3は顔認証による画面ロック解除に対応しています。

カバーディスプレイ側、メインディスプレイ側の両方にインカメラがあるので両方で顔を登録しておくことで自動的に顔を認証して画面ロック解除してくれてすぐに使えるようになります。

Galaxy Z Fold3 顔認証に対応
顔認証で画面ロック解除ができる

ただし、簡易タイプの顔認証機能なので精度は高くはないです。認証できずに「顔を認識できませんでした」とエラーが出ることもあります。

とくにGalaxy Z Fold3はフォルダブルスマホということもあり画面の角度があっちこっち向いてることが多くてしっかり顔を捉えることができないことが多いです。

また、マスクをしていると顔を認識できません。でも安心してください。サイドボタン式に指紋認証センサーを搭載しているので指で画面ロック解除することができます。

Galaxy Z Fold3 指紋認証センサー
指紋センサーを搭載している

指紋認証センサー内蔵のサイドボタンの位置は端末の中央部分にあるため操作性は良好です。カバーディスプレイモードの時も左手で端末を持ってさっと左中指で認証できますし、フルディスプレイモードでオープン時は右人差し指でさっと認証させることができます。

人によって使い方はそれぞれですが、顔と指紋を使って画面ロック解除できるのはありがたいですよね。

内蔵スピーカーの音質はとてもいい

Galaxy Z Fold3はステレオに対応しておりカバーディスプレイ側の筐体の側面にスピーカーを搭載しています。

Galaxy Z Fold3 内蔵スピーカー(左)
左側のスピーカー

端末を持った向きによってスピーカーの位置が上になるか、下になる変わってきますが基本的にフレックスモードで机に置いて使う場合はリアカメラの関係上でスピーカーは下側になるかと思います。

Galaxy Z Fold3 内蔵スピーカー(右)
右側のスピーカー

Galaxy Z Fold3の音質はとても良いです。低音はそこまで強くはないものの中音〜高音域はしっかりと鳴ってます。

イヤホンなしで内蔵スピーカーで音楽を楽しむことも普通にできる音質には仕上がっているかと。さらに、ドルビーアトモスにも対応し広がりのあるサウンドになってるので映画などの動画も十分楽しめることでしょう。

Galaxy Z Fold3 5G スペックと性能

Snapdragon 888 + 12GBメモリを搭載

Qualcomm Snapdragon 888 5G

Galaxy Z Fold3はハイエンドSoC(システム・オン・チップ)となるSnapdragon 888に12GBのメインメモリを搭載し動作速度はストレスなく快適スマホとして、タブレットとして使うことができます。

Antutuベンチマークでスコアを計測してみたところトータルで71万満点でした。

Antutuによる性能比較
  Galaxy Z Fold3 Galaxy Z Flip3 Galaxy S21
SoC Snapdragon 888
RAM 12GB 8GB
総合 758627 686914 743647
CPU 204179 204973 205443
GPU 266824 224679 262094
MEM 137470 130596 136874
UX 150154 126666 139236

Snadragon 888はGalaxy S21Galaxy S21 Ultra、さらに同じ折りたたみスマホのGalaxy Z Flip3にも採用されているハイエンドチップです。

Galaxy Z Flip3は性能が少し抑えられているためスコアが低くなっていましたが、Galaxy Z Fold3はGalaxy S21と同等性能になっておりトータルで75万点とSnapdragon 888の性能を活かすことができるようです。

実際の動作速度(ブラウザ・SNS・ゲーム)

Galaxy Z Fold3はどれくらいの操作感で使えるのかブラウザ、Twitterの動作を動画で撮影してみました。

ブラウジング、Twitterともに動作は快適に120Hzのリフレッシュレートに対応しているので残像の少ない滑らかに快適に操作可能。Galaxy Z Fold3は画面サイズが7.2インチと通常のスマホよりも大きいですが解像度が2,208 × 1,768ピクセルと控えめなので快適にどうしています。

Galaxy Z Fold3で「原神」をプレイしてみたところ画質のデフォルト設定は「中」となっていました。

実際にプレイしてみました。

Galaxy Z Fold3は画角が正方形に近いためカメラワークが通常のスマートフォンと異なりますが普通にプレイすることは可能です。

左右の画面はカットされてしまうため少しプレイしにくいと感じることがあるかもしれないので大事な戦闘の時は左右をしっかり確認できる縦長ディスプレイのカバーディスプレイモードでプレイするのがいいかも?

また、PUBGモバイルは画質「HDR」のフレームレート「極限」となっています。

同じSnapdragon 888を搭載しているGalaxy Z Flip3の画質は「HDR」、フレームレート「ウルトラ」と性能が少し落ちている感じがあったものの、Galaxy Z Fold3はしっかりSnapdragon 888の性能を使ってゲームをプレイでいます。

バッテリーの持ちについて

Galaxy Z Fold3のバッテリー容量は4,000mAhとGalaxy Z Flip3よりも多くなっています。実際にどれくらいの電池持ちなの比較してみました。

電池の減りを比較
  Galaxy Z Fold3 Galaxy Z Flip3
SoC Snapdragon 888 Snapdragon 888
バッテリー容量 4400mAh 3300mAh
PUBG 30分プレイ 10%消費 11%消費
原神 30分プレイ 11%消費 13%消費
YouTube 60分視聴 9%消費 10%消費

YouTubeを1時間視聴して見たところGalaxy Z Fold3は10%消費でした。バッテリー容量が少ないZ Flip3よりも長くバッテリーは持ちますが思ったほど伸びない感じですね。Galaxy Z Flip3はSoCの性能を抑えてることもあるのでバッテリ駆動時間はそこまで違いはないのかもしれません。

ワイヤレス充電に対応している

Galaxy Z Fold3はQi規格のワイヤレス充電に対応しています。

充電パッドは端末の下側に内蔵されていてフレックスモードにしながらワイヤレスで充電ができます。つまり、スタンド型のワイヤレス充電器がなくて平置き型のワイヤレス充電器でも動画を視聴しながら充電ができます。

Galaxy Z Fold3 5Gのカメラ

Galaxy Z Fold3のリアカメラは広角、超広角、望遠のトリプルカメラを搭載しています。

Galaxy Z Fold3 リアカメラ
トリプルカメラを搭載している
カメラのスペック
  Galaxy Z Fold3
広角カメラ 1200万画素・F/1.8・78°
超広角カメラ 1200万画素・F/2.2・123°
望遠カメラ 1200万画素・F/2.4・45°
リアカメラの特徴 最大10倍のデジタル超解像度ズーム、4K(60fps)、HDR10+撮影対応、スーパー手ぶれ補正(フルHD・30fps)
インカメラ 400万画素・F1.8・80°
カバーカメラ 1000万画素・F2.2・80°

フォルダブルスマホの兄弟機となるGalaxy Z Flip3はデュアルカメラで望遠カメラを搭載してなかったですが、Galaxy Z Fold3はしっかり光学2倍の望遠カメラを搭載ししっかり写真を撮影できます。

また、構造上の問題でクローズ時に使うカバーカメラ(1000万画素)の他に画面をオープン時に使うインカメラ(400万画素)をディスプレイ内に内蔵しています。

Galaxy Z Fold3のインカメラ
インカメラはディスプレイの下に内蔵している

白色の画面だとカメラがあることが判別できますが、暗めの画面を表示しているときはインカメラがあることを忘れてしまうくらい自然に溶け込んでしまいます。

広角・超広角・望遠のカメラの画質

Galaxy Z Fold3の広角カメラの画質はどんな感じになってるのか見ていきましょう。広角カメラは1200万画素のイメージセンサーにF/1.8のレンズを搭載しGalaxy Z Flip3とおそらく同じカメラとなっています。

広角カメラは1200万画素(1/1.76型)と比較的大きめのセンサーを採用し被写体に寄ることで背景をしっかりぼかすことができる表現力を持ったカメラとなっています。

Galaxy Z Fold3は光学2倍の望遠カメラを搭載していますが最短撮影距離が長くて寄って撮影することはできませんが、広角カメラのデジタルズームでこのように接写して撮影ができるようになっています。

alaxy Z Fold3 デジタルズーム2倍で撮影
デジタルズーム2倍で撮影

デジタルズームでの撮影でも違和感のない写真に仕上げてくれるのではさすがサムスンといったところでしょうか。

夜間撮影も強くノイズの少ない写真を気軽に撮影ができます。

Galaxy Z Fold3 広角カメラで夜の街を撮影
広角カメラで撮影

明るくなりすぎず自然な明るさで撮影することができます。

Galaxy Z Fold3 広角カメラで夜のストリートを撮影

Galaxy Z Fold3の超広角カメラは1200万画素のイメージセンサーにF/2.2のレンズを搭載しており画角は123°(0.5倍)と視野の広い写真を撮影できます。

Galaxy Z Fold3 超広角カメラで撮影

広角カメラと比べると画質は甘くなってしまうもののノイズの少ない高精細な写真に仕上げることができます。

Galaxy Z Fold3 超広角カメラで夜のストリートを撮影

Galaxy Z Fold3は光学2倍の望遠カメラを搭載しています。

Galaxy Z Fold3 望遠カメラで夜の街を撮影

望遠カメラを搭載することで遠くのものを高精細な画質を維持したまま撮影できます。例えば、望遠カメラを搭載していないGalaxy Z Flip3はデジタルズームで遠くの被写体を撮影することになり、画質に明らかな差が出てきます。

Galaxy Z Fold3(望遠カメラ×2)とGalaxy Z Flip3(広角カメラ×1)でデジタルズーム10倍で同じ場所から撮影をして比較してみました。

Galaxy Z Fold3・Galaxy Z Flip3 望遠カメラ 画質比較

ともに最大10倍までズームして撮影できますが、Galaxy Z Flip3で撮影すると看板の文字がぼやけてノイズの多い写真になります。そんな中で、光学2倍の望遠カメラを搭載しているGalaxy Z Fold3なら看板の文字も高精細に表現できてノイズの少ない写真になります。

近くの被写体を撮影する場合はどちらも広角カメラのデジタルズームになってしまうものの、遠くのものをズームして撮影しるならGalaxy Z Fold3の望遠カメラの優位性はありそうですよね。

暗所撮影もナイトモードで明るく

Galaxy Z Fold3の広角カメラはF/1.8と明るめのレンズを採用していることもあり、暗所撮影はナイトモードを使わなくてもこれくらいの明るさで撮影ができます。

Galaxy Z Fold3 広角カメラの暗所撮影
広角カメラで撮影

ナイトモードを使うことでさらに明るい写真に仕上げることもできます。

Galaxy Z Fold3 ナイトモードで撮影
広角 ナイトモードで撮影

といっても極端に明るい写真になるわけではなく程よい明るさで暗部のノイズも抑えながら質の高い写真になります。なお、Galaxy Z Fold3は超広角カメラはナイトモードを使って撮影はできません。

この仕様はGalaxy Z Flip3と同じですね。もし、超広角カメラでもナイトモードを使って明るい写真を撮影したい、ちょっとしたカメラとして使いたいならGalaxy S21Galaxy S22Galaxy S22 Ultraなどを選ぶのが良いでしょう。

動画撮影は4K60fpsに対応している

Galaxy Z Fold3の動画は以下の解像度で撮影が可能です。

  • 4K:60fps or 30fps
  • FHD:60fps or 30fps
  • HD:30fps
  • スーパー手ぶれ補正:FHD 30fps
  • ポートレート動画(人物限定)

しっかりと4K 60fpsでの撮影に対応しているのでキレイな動画を簡単に撮影することができます。シングルテイクにも対応し動画撮影しながら写真も同時にAIが判断してくれるのでとにかく簡単に動画と写真を同時に撮影できます。

人物限定ですが動画で背景をぼかしてくれるポートレート動画での撮影もできるので家族の動画を撮影するのに使うことができそうです。

Galaxy Z Flip3は手ぶれ補正が少し弱い感じになってましたがGalaxy Z Fold3はそこそこ手ぶれ補正機能は強力です。ちゃんと手ブレを抑えて動画を撮影することができます。

Galaxy Z Fold3 5G スペック

Galaxy Z Fold3 スペック
メインディスプレイ 7.6インチ(2,208 × 1,768ピクセル・374ppi)、有機EL、12.5:10、120Hzリフレッシュレート対応
カバーディスプレイ 6.2インチ(2,268 × 832ピクセル・387ppi)、有機EL
SoC Snapdragon 888
メインメモリ 12GB LPDDR5
ストレージ 256GB
microSDカード 非対応
生体認証 サイドボタン式指紋認証、顔認証
リアカメラ 広角(1200万画素・F1.8)
超広角(1200万画素・F2.2)
望遠(1200万画素・光学2倍・F2.2)
最大10倍デジタルズーム、4K60fps対応
インカメラ 400万画素・F1.8、1000万画素・F2.2
Wi-Fi a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6)
5G Sub-6、ミリ波
Bluetooth 5.2
ワイヤレス充電 Fast Wireless Charging 2.0(Qi、WPCに対応)
バッテリー容量 4400mAh
サイズ クローズ時:158 × 67 × 14.4〜16 mm
オープン時:158 × 128 × 6.4〜9 mm
重量:272g
本体カラー ファントムブラック、ファントムグリーン

Galaxy Z Fold3 5G レビュー:評価まとめ

Galaxy Z Fold3 5Gのメリット

Galaxy Z Fold3 5Gのメリットはこんな感じでしょうか。

Galaxy Z Fold3のメリット
  • タブレットになるフォルダブルスマホ
  • 3画面同時機能でマルチタスクがすごい
  • コンパクトにタブレットを持ち運べる
  • フレックスモードで使い方いろいろ
  • Kindleなど電子書籍が読みやすい
  • 顔と指紋認証で様々なシーンで使える
  • DeXモードでパソコンとしても使える

Galaxy Z Fold3は折りたたみ式のフォルダブルスマホで画面を広げることでタブレットとして使うことができる端末となっています。スマホでありながらもタブレットしても使える一台二役の最強デバイスです。

Galaxy Z Fold3 5G レビュー:評価まとめ
Galaxy Z Fold3 5G レビュー:評価まとめ

使い方は人によってそれぞれですが、基本的に折り畳んだ状態でスマホとして使ってスタバなどカフェに入ってサッと画面を開いてタブレットモードにしてTwitterとYouTubeを同時に楽しむ。こんな使い方となるのではないでしょうか。

個人的にオープン時のGalaxy Z Fold3 5Gはタブレットとして使いやすいサイズだと感じています。iPad mini 6よりもコンパクトだけど画面比率が正方形に近くて2画面表示にした時の画面比率がちょうど使いやすくて電子書籍もいいサイズ感、重量感でとても読みやすいです。

Galaxy Z Fold3 5Gのデメリット

Galaxy Z Fold3 5Gのデメリットはこんな感じです。

Galaxy Z Fold3 5Gのデメリット
  • 折り目が気になるかも
  • 画面比率が特殊でアプリによって使いにくい
  • microSDカードを使えない
  • 3.5mmオーディオジャックがない
  • 端末価格が高い

Galaxy Z Fold3は画面を開くことでタブレットとしても使えるスマートフォンです。その画面の折り目が気になるかも…しれません。角度によっては全く気にならないですがオープン状態で横から見た時は折り目が少し気になるかもしれません。

Galaxy Z Fold3の画面の折り目
ディスプレイの折り目

Galaxy Z Fold3 5Gは画面比率がとても特殊な端末となっています。2画面表示、3画面表示でマルチタスクにブラウジングをしたり、SNSをするくらいなら気にならないですがゲームなど1画面表示で使う時は画面比率が特殊で使いにくいシーンはあるかもしれません。

特定のアプリをガッツリ使うのには向いてないように感じますが、Galaxy Z Fold3 5Gをタブレットとしてささっと使うくらいがいいのかも?

また、Galaxy Z Fold3 5GはmicroSDカードに対応していません。とはいえ、ストレージ容量は256GBと多いので滅多なことない限りは容量が足りなくなることはないでしょう。

端末価格は24万円とたしかに高いです。普通にスマホとタブレットをそれぞれ購入した方が安く費用を抑えることができます。とはいえ、折り畳みのフォルダブルフォンをはまだまだ希少でロマンがありますよね。

使っている人も限定的でどんな使い方をしようか?とあれこれと考えるのが楽しいですし、これからもっと進化していく分野の端末であることは間違いないでしょう。

Galaxy Z Fold3 5Gがおすすめな人は

Galaxy Z Fold3 5G
Galaxy Z Fold3 5G

Galaxy Z Fold3 5Gがおすすめなのはかなり限定的な人です。

まず、お金がないと買うことができないのでスマホ、タブレットに費用をかけることができる人が前提となります。もちろん、分割でドコモ いつでもカエドキプログラムauスマホトクするプログラムで購入もできるので費用を抑えることができます。

それでもGalaxy Z Fold3に魅力を感じるかどうか。心に問いかけてください。メリット、デメリット以前に「このモデルが欲しい!」となるなら買いです。少しでも「ん〜?」ってなってるならちょっと待ちましょう。

Galaxy Z Fold3 5Gはドコモで237,600円、auで237,565円と高価な端末ですが中古のイオシスでは164,800円〜で買えるので手が届く端末になってきました。

どうしてもフォルダブルスマホを体験してみたいのなら価格控えめのGalaxy Z Flip3がおすすめです。

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