
音質のいい完全ワイヤレスイヤホンはいくつか存在しますが、その中でも群を抜いて高精細なサウンドを楽しむことができるのがNoble audio FALCON Proです。
ノイズキャンセリング機能は非対応で音質にとことんこだわった完全ワイヤレスイヤホンで解像感の高いサウンドで「こんな音が鳴っていたのか..。」と感じるクオリティの高いイヤホンとなっています。
この記事ではNoble audio FALCON Proのデザイン・音質・使いやすさをレビューしているので、少しでも音質の良い完全ワイヤレスイヤホンが欲しい方は参考にどうぞ!
- フラットで艶のある解像感の高いサウンド
- 3万円台のワイヤレスイヤホンでトップクラスの音質
- 通話音声はとても聴きやすくて良い
- イヤホン単体で再生時間が10時間と長い
- IPX5で洗っても大丈夫な防水性能
- 充電ケースがワイヤレス充電に対応
- 自動停止・再生機能に非対応
- タップ操作が使いにくい
この記事の目次
Noble audio FALCON Pro レビュー
Noble audio FALCON Proの特徴

- カナル型で密着度の高い完全ワイヤレスイヤホン
- 2BA+1DD のハイブリッド構成の高音質ドライバー
- aptX Adaptive対応で高音質で接続性能が高い
- タップセンサーを搭載している
- 最大10時間連続使用(ケース込みで50時間)
- ワイヤレス充電に対応した充電ケース
- 濡れても使えるIPX5の防滴性と耐汗性
- 参考価格:24,980円(Amazon)
Noble audioはオーディオロジスト(聴覚学者・聴覚専門医)のジョン・モールトン博士がカリフォルニア州サンタバーバラに設立したイヤホン専門のオーディオブランドで人間の耳の特性から音質にこだわったイヤホンを開発しています。
Noble audio FALCON Proは3.2万円と完全ワイヤレスイヤホンとしては高級機に分類されます。
この価格になると音質がホントによくないとガッカリしてしまいますがFALCON Proは期待通りの高音質を楽しめるのでご安心を。
充電ケースはワイヤレス充電に対応していてトレンドに乗った仕様になっているものの、イヤホンの取り外しで音楽の自動停止・再生機能に対応していないなど、使い勝手がイマイチな部分があります。
とはいえ、音質がめちゃくちゃいいので許すことができまうし。満足度は高いイヤホンに仕上がっているので個人的にはめちゃくちゃおすすめのイヤホンとなっています。
パッケージと付属品
今回レビューしているFALCON Proのカラーはブラックなのでパッケージはディープブルーをベースとした大人な雰囲気なものとなっています。

3.2万円のそこそこ高いワイヤレスイヤホンなので、しっかりとした梱包によって安心感を得ることができますね。

同梱品はUSB-A to Cケーブル、イヤーチップ、専用のポーチ、説明書となっています。付属品に関してはFALCON 2と全く同じとなっていますね。

充電ケースのポートはUSB-Cを搭載していて付属のUSB-A to Cケーブルを使って充電することになります。

充電アダプタは付いてこないので以前までiPhoneに同梱していたApple 5W 充電アダプタが余っているならそれを使うこともできます。
また、FALCON Proの充電ケースはUSB-C PD充電に対応しているのでAndroidスマホを充電するためのUSB-C電源アダプタとUSB-C to Cケーブルで充電することもできます。
また、FALCON Proには充電ケースを傷付けることなく安心して持ち歩くことができる専用のポーチが付属してきます。

充電ケースってキズが付きやすかったりするので、このような配慮は嬉しいですよね。
また、FALCON Proは耳にねじ込むタイプのカナル型イヤホンとなっていますが、3つのサイズ(S・M・L)のイヤーチップが付属しています。

イヤーチップの大きさが合っていないとせっかくのいい音がスカスカになってしまうので、実際に音楽を聴いてみて音がきちんと再生できてるかどうか、耳に合っているかどうかを付け替えてみるのがいいでしょう。
ワイヤレス充電対応の充電ケース
Noble audio FALCON Proの充電ケースは丸みのある正方形状のデザインとなっていて、側面はマット調の樹脂、蓋部分は光沢のある樹脂素材を採用しています。

ホワイトカラーの充電ケースはイヤホンの淡い色合いが良くてオシャレな感じに仕上がっていますが、ブラックカラーだと充電ケースの蓋とイヤホンの背中部分はディープブルーとなっています。
充電ケースの黒色の部分が少しチープなので、ホワイトカラーの方がオシャレ度は高いような気がしますね。FALCON 2のホワイトをレビューしているので色合いが気になる方はそちらを参考にしてみてください。
充電ケースにLEDインジゲーターを内蔵しているのでどれくらい充電が残っているのかを確認することが可能となっています。
- LED1:0-25%
- LED2:25-50%
- LED3:50-75%
- LED4:75-100%
音楽連続再生時間は70%の音量で10時間となっています。実際に8時間ほど連続して音楽を再生し続けてみましたが、バッテリー残量は15%ほどだったので10時間近く連続して音楽を楽しむことができるでしょう。
また、充電ケースがフル充電の状態で4回の充電ができ、合計50時間も追い充電することなく使うことができます。1日で6時間ほど音楽を聞いたとしても1週間は充電せずに使えるので使いやすいですよね。
本体イヤホンはこのように収められています。

イヤホンのある上の空間に隙間があるのでイヤホンを手で取り出すときに蓋が邪魔になって取り出しにくいことがなく、扱いやすい充電ケースとなっています。
充電ケースの大きさは56 × 52 ×34 mm、重量が52gとなっています。

とくに小さい充電ケースというわけではないですが、丸いスタイルが手に馴染むので持ち運びとてもしやすくなっていますよ。
さらに、Noble audio FALCON Proの充電ケースはQi規格のワイヤレス充電にも対応しているのでUSB-Cケーブルがなくても充電することが可能となっています。

平置きタイプのAnker PowerWave 2 PadやMagSafe充電器に置いて充電できるのでMagSafeアクセサリに対応しているiPhone 12・12 Proとの相性はとてもいいかなと感じます。
イヤホン本体のデザイン
Noble audio FALCON Proのイヤホン本体のデザインはNoble audioのロゴがボタン部分に刻印されたものとなっていて、背面部分はヘアライン加工されたシックな雰囲気を醸し出したデザインとなっています。

イヤホン本体の重量は片耳5g、両耳で10gと軽い仕上りとなっています。
イヤホン本体はマット調の樹脂素材となっています。ブラックカラーでも手で持っても滑りにくいので扱いやすいイヤホンになっています。

FALCON Proはイヤホン本体をタップすることで操作できるようになっています。タッチセンサーではなく振動によって感知してくれるので、指でポンとイヤホンを叩くことで音楽を停止したり再生させることが可能となっています。
- 右側を1回タップ:再生/一時停止
- 左側を1回タップ:再生/一時停止
- 右側を2回タップ:曲をスキップする
- 左側を2回タップ:音量を下げる、ヒアスルーON・OFF(音楽停止時)
- 右側を3回タップ:前の曲に戻す
- 左側を3回押す:音量を上げる
タップセンサーは振動で反応してしまうので、AirPodsのようにイヤホンをトントンと叩くことで操作できるので音楽の停止、再生くらいであれば使いやすくていいですがタイミングがとても難しいです。
2回タップが必要となる曲のスキップ、ヒアスルー機能などはなかなか苦戦を強いられます。また、マスクを外してコーヒーを飲む時もイヤホンが手に触れて反応してしまうことがあるので、使い勝手は「うーん…」といった感じ。
正直なところFALCON 2の物理ボタンの方が使いやすさは上ですね。
FALCON Proの装着感と付け心地
Noble audio FALCON Proは耳にねじ込むカナル型のイヤホンです。ノズル部分が長く耳の奥まで入っていくので密着度の高くなっていますが、FALCON 2と比べると短くなっているので装着感はFALCON 2よりもソフトで付け心地はいいです。
イヤホンの形状は移動中の使用や長時間の視聴にも耐えられるように人間工学(エルゴノミクス)を考慮したデザインを採用していて、さらにePro audio製TWS用イヤーチップを採用することで装着感の良さを実現しています。

密着度は高くしっかりイヤホンを付けてる感じがするFALCON Proですが圧迫感はあまりなくソフトな付け心地なので長時間付けていても耳が痛くなったり疲れることがない感じがします。
ノイズキャンセリング機能には非対応です。ただ、しっかり耳を塞いで外の騒音はしっかりとシャットアウトしてくれるので必要性はかなり低いです。音楽を止めていても外の音はあまり聞こえないです。
ヒアスルー機能を搭載している
FALCON Proはイヤホンを耳から取り外すことなく周りの音を確認できる「外音取り込み(ヒアスルー)機能」を搭載。外の音が聞こえにくいFALCON Proですが周囲の音や声を取り込むこと可能となっています。
音質はクリアで周囲の音をしっかり確認することができますし、イヤホンをしながらの会話も可能となっています。
ただ、ヒアスルー機能をONにするための操作がしづらいので話しかけられてすぐに対応できない可能性がありますね。
音楽を停止した状態で左イヤホンを2回タップしないといけない操作のややこしさ、さらに2回タップが反応してくれずに音楽が再生されるというタップ操作がとても使いづらい…。
FALCON Proはあくまで音質のものイヤホンと捉えていた方が幸せになれるかもしれません。
音質はフラットで明瞭感が高くて最高
Noble audio FALCON ProはハイブリッドドライバーとQualcomm QCC3040チップを採用した完全ワイヤレスイヤホンです。FALCON 2と比べてもドライバー部分のサイズが大きくなっていて音質が良さそうな雰囲気を醸し出しています。

- ドライバー:Knowles SRDD BA Driver & 6mm(T.L.T. Driver)
- 音声コーデック:AAC/SBC/aptX/aptX Adaptive
- SoC:Qualcomm QCC3040
- Bluetooth:5.2
- マイク:全指向性(cVc8.0ノイズキャンセリング)
- 10時間(ケース込みで50時間)
Noble audio FALCON Proは米Knowles製最新世代BAドライバー「SRDD」と、優れた音響特性をもつTri-layered Titanium-coated Driver (T.L.T. Driver)を採用しています。
「SRDDドライバー」は新世代のデュアル構成BAドライバーで2つのドライバーが豊かな高域表現と広大な音場と精密なフォーカス感をもたらします。
「T.L.T. Driver」は高剛性と軽量性、さらに高い内部損失をハイレベルに両立。スケール感豊かな低域表現を可能とします。
実際のFALCON Proの音質はフラットでとても聴きやすいサウンドとなっており、明瞭で解像感の高い音質なので今まで聞こえなかったような音やボーカルの息遣いもしっかり聞き取れるほどです。
とくに中音域〜高音域の解像感が高くて臨場感のあるサウンドを楽しむことが可能となっています。
購入して間もない頃は高音域がシャリシャリと刺さる音ですが、しばらく使ってエージングが進むにつれて中音〜高音域の音質がまろやかになってしっかり音が出るようになり全域で解像感の高い聴きやすい音質に変わっていきます。
また、イヤホンの音量がとても大きくて50%ほどの音量設定で他のイヤホンの100%くらい余裕があります。つまり、ドライバーに余裕があるのであらゆる音楽を高い次元の音質で楽しむことができるのです。
音声コーデックはiPhoneはAAC、Androidは最新のaptX Adaptiveに対応しています。

aptX Adaptiveは電波の混雑具合や⾳声のデータ量に応じて転送ビットレートを可変しバッテリー消費量を抑えながら高い接続性能を実現しています
iPhoneで音楽を聴いても高音質サウンドを楽しむことができるFALCON Proですが、aptX、aptX Adaptiveに対応しているXperia 5 Ⅱで音楽を聴くと音質が良くなります。
中音から高音にかけての音の深み、クリアさが向上するのでAndroidとの相性は抜群に良いですね。とくにXperia 1 Ⅱなどソニーのスマホが音がいいので音質にこだわるならおすすめですよ。
なお、通話品質も良いので相手の声をクリアに聞くことができ、相手側にもこちらの声が籠ることなくキレイに話すことが可能です。
遅延も少ないので自然な会話ができるのでオンライン会議用のイヤホンとしても十分使える性能を持っているかと思います。
動画の遅延はほぼない
Noble audio FALCON Proは最新のBluetooth 5.2、aptX Adaptiveに対応した接続性能が高いイヤホンとなっています。
さらに、「High Precision Connect Technology2」に対応し、従来の2倍の電波強度により安定した接続性能となっています。試せてないですが混雑している駅構内など電波干渉の多い場所でも接続が切れにくくなっているそうです。
たしかに音がブツッと切れたことは一度もありません。
また、Bluetooth 5.0、AACにしか対応していないiPhone 12 Proで動画を視聴して見ましたが、映像と音声の遅延はほとんどなく口元の動きと音がズレるということはありません。
タッチ操作がシビアなゲームで使うには少し厳しいですが、快適にYouTubeを観たり、映画を楽しむことができるので映画をよく見る方にもおすすめできるイヤホンとなっています。
IPX5の防滴に対応し濡れても使える
Noble audio FALCON ProはIPX5の防滴仕様に対応したイヤホンとなっています。
- あらゆる方向からの噴流による水に耐えられる
ワイヤレスイヤホンは生活防水のIPX4の防水規格に対応しているものが多いですが、FALCON Proはシャワーで水洗いできるIPX5規格に対応した完全ワイヤレスイヤホンとなっています。
ジムに行って運動をしながらイヤホンで音楽を聴くことがあるかと思います。汗だくになったとしても、イヤホンを付けたままシャワーに入ることもできますし、イヤホンを丸洗いして清潔を保つこともできます。
スマホとの接続方法
FALCON ProはBluetooth接続でスマホと接続して使うことができます。
左右のイヤホンをケースから取り出すと、イヤホンのLEDインジゲーターが白色に点滅しペアリングモードに切り替わります。
スマホのBluetoothの設定画面に「NOBLE Falcon Pro」と表示されるのでタップしてすると接続が完了します。Androidの場合は「新しい機器とペアを設定する」から選択できます。

2回目以降はイヤホン本体をケースから取り出すと自動接続してすぐに使えるようになります。
Noble audio FALCON Proは3万円以上する高級なワイヤレスイヤホンではありますが、残念なことに自動停止・再生機能を搭載していないのでイヤホンを耳から外しても音楽が流れ続けます。
とはいえ、ケースにイヤホンを戻すことでしっかりと音楽が停止するので、とくに問題ないといえば問題ないです。普通に使うことができますし、そんなことよりも音質がとにかく良いイヤホンなので許せてしまえます。
公式アプリ「Noble Sound Suite」をインストールすることでイコライザーの調整をしたり、ボタン操作のカスタマイズができます。
- 10バンドイコライザー設定
- 操作ボタンのカスタマイズ
- 外音取り込みモードの切り替え
- ファームウェアアップデート
イコライザー調整することで物足りない音域を微調整することができます。FALCON Proは基本的にフラットな状態で音楽を楽しむのがおすすめですが、iPhoneでも細かいところで音質を自分好みに調整できるのはいいですよね。
Noble audio FALCON Pro レビュー:まとめ

- フラットで艶のある解像感の高いサウンド
- 3万円台のワイヤレスイヤホンでトップクラスの音質
- 通話音声はとても聴きやすくて良い
- イヤホン単体で再生時間が10時間と長い
- IPX5で洗っても大丈夫な防水性能
- 充電ケースがワイヤレス充電に対応
- 自動停止・再生機能に非対応
- タップ操作が使いにくい
Noble audio FALCON Proのメリット
Noble audio FALCON Proはとにかく音にこだわった完全ワイヤレスイヤホンです。操作性に少し何がありますが、そんなことはどうでもいいと思わせてくれるくらい音質がいい。
音質の良い完全ワイヤレスイヤホンにはMOMENTUM True Wireless 2がありますが、FALCON Proは肩を並べることができます。個人的にはイヤホンの装着性も考慮するとFALCON Proの方が好きかもしれないですね。
そもそも、この二つのイヤホンは音質の方向性が異なるのでどっちが良いとか決めるのは違うのかなと感じます。
また、FALCON Proはバッテリー駆動時間も長くなっており、長時間の移動やオンライン会議でも十分使うことができます。実際に連続して使ってみましたが8時間ほど使ってバッテリー残量が15%ほど残っていました。
充電ケースの充電は最大4回までできるので1週間に1回くらい充電することで十分使うことができるバッテリー駆動時間といっていいでしょう。Bluetooth 5.2に対応しているイヤホンは電池持ちが長いのでとても良いですよ。
Noble audio FALCON Proのデメリット
Noble audio FALCON Proは高級なワイヤレスイヤホンですが、自動停止・再生機能には非対応ですが、それよりもタップ操作が使いにくい方が問題かもしれませんね。
個人的にはイヤホンを外したらすぐにケースに戻すので問題はないですが、使い勝手は他のメーカーのイヤホンと比べると劣るなといった感じです。
ただ、使いにくいイヤホンであってもこのイヤホンから奏でるサウンドは他のメーカーのイヤホンでは体感することができないので、音だけでFALCON Proをついつい手にしがちというか使ってしまう。
iPhoneではなく、Androidスマホなら高音質コーデックのaptXで音楽を楽しめるのでとくにおすすめしたいですね。
なお、1.6万円で手に入れることがでくるFALCON 2というモデルもあります。この価格でありながらも2万円台のイヤホンに匹敵するサウンドを楽しむことができるので、こちらもおすすめです。
音質のいいタイプのワイヤレスイヤホンはこちら
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