音質のいい完全ワイヤレスイヤホンは価格が高いのでなかなか手が出ないですが、Noble audio FALCON2は1.6万円という価格でありながらも2〜3万円ほどするイヤホンに匹敵する高音質なサウンドを楽しむことができる凄いイヤホンです。
この価格帯でこれほどまで明瞭で迫力のあるサウンドを楽しむことができてしまうのはちょっと驚きですね…。ということで、この記事ではNoble audio FALCON2のデザイン・音質・使いやすさをレビューしていきたいと思います。
この記事の目次
Noble audio FALCON 2 レビュー
Noble audio FALCON 2の特徴
- カナル型で密着度の高い完全ワイヤレスイヤホン
- 1万円台とは思えない解像感の高いサウンド
- aptX Adaptive対応で高音質で接続性能が高い
- 物理ボタンを搭載している
- 最大10時間連続使用(ケース込みで50時間)
- ワイヤレス充電に対応した充電ケース
- 水没にも耐えるIPX7の防滴性と耐汗性
- 端末価格:16,990円(Amazon)
Noble audioはオーディオロジスト(聴覚学者・聴覚専門医)のジョン・モールトン博士がカリフォルニア州サンタバーバラに設立したイヤホン専門のオーディオブランドで音質にこだわったイヤホンを開発しています。
Noble audio FALCON 2は1.6万円の完全ワイヤレスイヤホンですが、この価格帯のイヤホンとしてはトップクラスのサウンドを楽しむことができます。
個人的には2万円台のSONY WF-1000XM3、Jabra elite 85t、JBL CLUB PRO+ TWSよりも音質は上なので、お手頃価格で音質の良いイヤホンを求めるならFALCON 2がおすすめです。
FALCON 2はIPX7等級の防水仕様となっていて、他のイヤホンよりも耐水性が高くなっています。また、充電ケースはワイヤレス充電にも対応しているのでケーブルレスな生活を送ることが可能です。
パッケージと付属品
今回レビューするFALCON 2のカラーはホワイトなのでパッケージも白をベースとしたオシャレなものとなっています。
1.6万円のイヤホンですが、上位モデルのFALCON Proと同じように丁重にパッケージングされています。
同梱品はUSB-A to Cケーブル、イヤーチップ、専用のポーチ、説明書となっています。
充電ケースのポートはUSB-Cとなっており付属のUSB-A to Cケーブルを使って充電することが可能となっています。
充電アダプタは付いてこないので以前のiPhoneに同梱していたApple 5W 充電アダプタが余っているならそれを使うこともできます。
また、USB-C PD充電にも対応しているのでUSB-C電源アダプタとUSB-C to Cケーブルを使って充電することも可能となっています。
FALCON 2は耳にねじ込むタイプのカナル型イヤホンとなっていますが、3つのサイズのイヤーピースが付属しています。
イヤーピースのサイズが合っていないとスカスカな音が鳴るので、低音から高音まで解像感の高いサウンドを楽しむために最初はイヤーピースを付け替えて視聴してみることをおすすめします。
ワイヤレス充電対応の充電ケース
Noble audio FALCON 2の充電ケースは丸みのある正方形状のデザインとなっていて、側面はマット調の樹脂、蓋部分は光沢のある樹脂素材を採用しています。
本体イヤホンはこのように鎮座されており、上部分に空間が空いているのでイヤホンをシュッと取り出すことができる使いやすい充電ケースとなっています。
充電ケースの大きさは56 × 52 ×34 mm、重量が51gとなっています。とくに、小さい軽いわけではないですが、丸みが合って手に馴染むので持ち運びはしやすいスタイルになっています。
Noble audio FALCON 2の充電ケースはQi規格のワイヤレス充電にも対応しているので、平置きタイプのAnker PowerWave 2 PadやMagSafe充電器に置いて充電することも可能となってます。
充電ケースとイヤホンの淡い色合いがマッチしていてなかなかオシャレな感じに仕上がっています。本体カラーはホワイトとブラックがありますがブラックにすると充電ケースの蓋とイヤホンの背中部分はディープブルーとなっています。
充電ケースにLEDインジゲーターを内蔵しているのでどれくらい充電が残っているのかを確認することが可能となっています。
- LED1:0-25%
- LED2:25-50%
- LED3:50-75%
- LED4:75-100%
音楽連続再生時間は70%の音量で10時間、充電ケースがフル充電の状態で4回の充電ができ、合計で50時間も音楽を楽しむことができます。毎日、6時間ほど音楽を聞いたとしても1週間ほど充電せずに使うことができるのはいいですよね。
イヤホン本体のデザイン
Noble audio FALCON 2のイヤホン本体のデザインはNoble audioのロゴがボタン部分に刻印されています。ボタンはヘアライン加工されていて大人の雰囲気を醸し出したデザインとなっています。
イヤホン本体の重量は片耳5gとなっていて両耳で10gと軽い仕上りとなっています。イヤホン本体はマット調の樹脂素材となっていて筐体カラーがホワイトなら汚れも目だないのでいい感じですし、手で持っても滑りにくいので扱いやすいイヤホンになっています。
イヤホン本体のロゴ部分は物理ボタンを搭載していて再生や通話をコントロールすることができます。
- 右側を1回押す:再生/一時停止
- 左側を1回押す:外音取り込み機能 ON・OFF
- 右側を2回押す:曲をスキップする
- 左側を2回押す:音量ダウン
- 右側を3回押す:前の曲に戻す
- 左側を3回押す:音量アップ
物理式のボタンを内蔵しているのでタッチ操作で誤動作を起こすということがないのがいいですね。上位モデルのFALCON Proはタッチセンサーを内蔵しているので誤動作を起こすことがあるので、操作性はFALCON 2の方がいいかもです。
ただし、ボタンが少しだけ硬くてしっかりとボタンを押し込む必要があります。
FALCON 2の装着感と付け心地
Noble audio FALCON 2は耳にねじ込むカナル型イヤホンとなっていますが、ノズル部分が細長く耳の奥まで入っていくので密着度の高いイヤホンとなっています。
イヤホンの形状は移動中の使用や長時間の視聴にも耐えられることができるように人間工学(エルゴノミクス)を考慮したデザインを採用し耳への負担が少なくなっています。
ノズル部分がかなり長いタイプのイヤホンなので、人によっては装着しにくいと感じる場面もあるかもしれません。
さらに、ePro audio製TWS用イヤーチップを採用することで装着感の良さを実現しているとのこと。
たしかに、イヤホンの装着感はとても良いです。個人差はあるとは思いますが耳にしっかり密着してフィットしているので普通に歩く程度であればイヤホンがずれ落ちることもないですし、長時間の音楽視聴も快適に楽しむことができます。
ノイズキャンセリング機能には非対応ではありますが、ノズル部分が長く耳の奥で塞いでくれるため外の騒音はしっかりとシャットアウトしてくれるので、ノイズキャンセリング機能の必要性はないのかもしれません。
FALCON 2はイヤホンを耳から取り外すことなく周りの音を確認できる「外音取り込み(ヒアスルー)機能」を搭載しているのでイヤホンを装着しながら周囲の音や声を取り込むことができます。
音楽を聴いているときに突然話しかけられたりしたとしても、左イヤホンのボタンを1回押すだけで外部音を取り込むことができるので便利に使いこなすことができます。
音質はフラットで明瞭感の高くて最高
Noble audio FALCON 2のドライバーは6mmサイズの「Dual-layered Carbon Driver(D.L.C. Driver)」にQualcomm QCC3040チップを採用しこの1.6万円とは思えないくらい高音質サウンドを実現しています。
- ドライバーサイズ:6mm(D.L.C. Driver)
- 音声コーデック:AAC/SBC/aptX Adaptive
- SoC:Qualcomm QCC3040
- Bluetooth:5.2
- マイク:全指向性(cVc8.0ノイズキャンセリング)
- 10時間(ケース込みで50時間)
Noble audio FALCON 2のドライバーは樹脂層の上にカーボンファイバー層を重ねた特殊な二層構造を採用し一般的なグラフェンドライバーと比べて音の歪みを約1/2に低減し、伸びやかな高域表現ができるようになっています。
実際の音質はめちゃくちゃ良いですね。この価格でこのサウンドが楽しむことができるのかと驚いてしまいました。
FALCON 2は全域でフラットでとても聴きやすいサウンドになっているのですが、フラットな音質なのにそれぞれの音がしっかりと立っていて明瞭感が高くとにかく音が良いです。
とくに中音域をしっかりと奏でてくれるのでボーカルの声に迫力があります。ドンシャリ系の音ではなく重厚感のある艶やかなサウンドを楽しむことが可能となっています。
音質の良さについては2020年末までに視聴した1.5万円〜2.5万円のイヤホンで間違いなくナンバーワンです。2万円を超えてくると音質はガラリと変わるTWSですがFALCON 2はそこに食い込むこめるイヤホンといってもいいでしょう。
音声コーデックはiPhoneはAACに、Androidは最新のaptX Adaptiveに対応しています。
aptX Adaptiveは電波の混雑具合や⾳声のデータ量に応じて転送ビットレートを可変しバッテリー消費量を抑えながら高い接続性能を実現しています。
また、動画と音声の遅延も最小限に抑えることができるため動画視聴にも向いている規格となっています。
aptX Adaptiveに対応しているXperia 5 Ⅱで音楽を聴くとさらに音質が良くなります。ボーカル域のキレがさらに良くなるのでAndroidとの相性はとても良いイヤホンとなっています。
なお、通話品質もとても良いです。相手の声をクリアに聞くことができますし相手側にもこちらの声が籠ることなくキレイに話すことが可能となっています。遅延も少ないので自然な会話ができます。
動画の遅延はほぼない
Noble audio FALCON 2は最新のBluetooth 5.2、aptX Adaptiveに対応した接続性能が高いイヤホンとなっており接続の安定感はとても高いものとなっています。
Bluetooth 5.0、AACにしか対応していないiPhone 12 Proで動画を視聴して見ましたが、映像と音声の遅延はほとんどなく口元の動きと音がズレるということはありません。
快適にYouTubeを観たり、映画を楽しむことができるので映画をよく見る方にもおすすめのイヤホンです。
IPX7の防滴に対応し水没しても大丈夫
Noble audio FALCON 2はIPX7の防滴仕様に対応したイヤホンとなっています。
- 一時的に一定水圧の条件で水没しても内部に水が侵入しない
ワイヤレスイヤホンは生活防水のIPX4の防水規格に対応しているものが多いですが、FALCON 2は水没にも耐えることができるIPX7規格に対応した完全ワイヤレスイヤホンとなっています。
実際にコップに水を入れて水没させてみましたが、壊れなかったです。ちょっとドキドキしたけど大丈夫でした(笑)
公式ページには「水中はBluetoothの電波が届きにくくなるため、水中ではお使いいただけません」と注意書きがあるのですが、水に入れると壊れるからおやめくださいじゃなくて電波が届きにくいことが理由となっているというね。
つまり、お風呂に入りながらFALCON 2を使っても問題ないのかもしれません。
お風呂に浸かりながらイヤホンはあまり使いたくないけど、普通にトレーニングしてる時に使えるイヤホンとしては優秀なのかなと。汗で汚れてもそのまま水洗いすることもできますし清潔を保つことができます。
スマホとの接続方法
FALCON 2はBluetooth接続でスマホと接続して使うことになります。左右のイヤホンをケースから取り出すと、イヤホンのLEDインジゲーターが白色に点滅しペアリングモードに切り替わります。
スマホのBluetoothの設定画面に「NOBLE Falcon 2」と表示されるのでタップしてすると接続が完了します。2回目以降は、イヤホン本体をケースから取り出すと自動接続してすぐに使うことが可能となります。
Noble audio FALCON 2はこの価格帯のイヤホンとしてあり得ないくらい音質の良いイヤホンとなっていますが、自動停止・再生機能を内蔵していないのでイヤホンを耳から外しても音楽が流れ続けます。
とはいえ、ケースにイヤホンを戻すことでしっかりと音楽が停止するので、とくに問題ないといえば問題ないです。普通に使うことができます。
なお、公式アプリ「Noble Sound Suite」をインストールすることでイコライザーの調整をしたり、ボタン操作のカスタマイズができるようになります。
- 音楽音量の設定
- 10バンドイコライザー設定
- 操作ボタンのカスタマイズ
- 外音取り込みモードの切り替え
- ファームウェアアップデート
イコライザー調整ができるので物足りないと思う音域を微調整することができます。FALCON 2は基本的にフラットな状態で音楽を楽しむのがいいですが、iPhoneでも細かいところで音質を自分好みに調整できるのは嬉しいですよね。
Noble audio FALCON 2 レビュー:まとめ
Noble audio FALCON 2のメリット
Noble audio FALCON 2は音質にこだわった完全ワイヤレスイヤホンとなっていて、1.6万円とは思えないくらい高音質サウンドを楽しむことが可能となっています。
- フラットなのに艶のある迫力サウンド
- 通話音声はとても聴きやすくて良い
- イヤホン単体で再生時間が10時間と長い
- IPX7で水没しても大丈夫な防水性能
- 充電ケースがワイヤレス充電に対応している
- 端末価格が1.6万円ほどと安く買える
バッテリー駆動時間も長いので長時間の移動やオンライン会議でも十分使うことが可能となっています。実際に連続して使ってみましたが8時間ほど使ってバッテリー残量が10%ほどでした。
充電ケースの充電は最大4回までできるので1週間に1回くらい充電することで十分使うことができるバッテリー駆動時間といっていいでしょう。Bluetooth 5.2に対応しているイヤホンは電池持ちが長いのでとても良いですよ。
Noble audio FALCON 2のデメリット
Noble audio FALCON 2は音質の良いイヤホンですが、自動停止・再生機能には非対応となっています。
- 自動停止・再生機能に非対応
ノイズキャンセリング機能に対応していないのはまだいいとして、イヤホンを外しても音楽が流れ続けてしまう不親切設計をどう見るかですね。
個人的にはイヤホンを外したらすぐにケースに戻すのでとくに問題はないかなと思っていますがどうでしょう。それよりも、この価格の安さでこの音質の良い完全ワイヤレスイヤホンを手に入れることができることがすごい。
Noble audio FALCON 2は1.6万円ほどで買うことができます。
AppleのAirPodsよりも安いんですよね。ワイヤレスイヤホンにあまりお金をかけれないけど、音質を重視したいという方はNoble audio FALCON 2はおすすめです。
とくにAndroidスマホなら高音質コーデックのaptXで音楽を楽しむことができるのでいい選択肢になるかと思います。
上位モデルのFALCON Proというイヤホンもあります。めっちゃ音が良いですよ。
ワイヤレスイヤホンの比較はこちらです。
https://sin-space.com/entry/wirelessearphone-recommend
音質のいいタイプのワイヤレスイヤホンはこちらです。
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