ここ最近の完全ワイヤレスイヤホンはノイズキャンセリング機能を内蔵したものが増えてきていますが、音質の良さも両立しているイヤホンはまだまだ数える程しかありません。
JBLはアメリカのオーディオ機器メーカーとして知られていてスピーカーも音質の良いものがありますが、JBL CLUB PRO+ TWSはノイズキャンセリング機能を搭載しつつメリハリのある勢いあるサウンドを楽しむことができる完全ワイヤレスイヤホンです。
この記事ではJBL CLUB PRO+ TWSのデザイン・音質・使いやすさをレビューしているので、検討している方は参考にしてみてください。
この記事の目次
JBL CLUB PRO+ TWS レビュー
JBL CLUB PRO+ TWSの特徴
- 迫力の重低音とキレのある高音を楽しめる
- ノイズキャンセリング機能を搭載
- タッチセンサー搭載で直感的に操作できる
- 最大8時間連続使用(ケース込みで32時間)
- IPX4の防滴仕様で濡れても使える
- ワイヤレス充電に対応した充電ケース
- 端末価格:22,800円
JBLはアメリカの音響機器メーカーの老舗なので名前を聞いたことがある方は多いかと思います。
放送局やレコーディングスタジオで使われるような機器だけでなく、家庭用のオーディオ機器や最近ではワイヤレススピーカーも手掛けるなど幅広い製品を開発していますね。
JBL CLUB PRO+ TWSはJBL初となるハイブリッド式アクティブノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンとなっていて、音質もJBLらしい低音から高音まで歯切れの良い軽快なサウンドを楽しむことができます。
機能も充実していてノイズキャンセリングだけでなくアンビエント(外部音取り込み機能)、一時的に音量を小さくして外部音を取り込む機能、自動停止・再生機能にもしっかりと対応しています。
さらに、充電ケースはワイヤレス充電に対応しているのでケーブルのない生活を送ることができますよ。
パッケージと付属品
JBL CLUB PRO+ TWSは黒基調のしっかりとしたパッケージを採用しています。カジュアルでありながらも高級感のあるデザインですよね。
同梱品は説明書、充電ケース、イヤーチップ、充電ケーブル(USB-A to C)となっています。
電源アダプタは付属していないですが、充電用のケーブルはUSB-A to Cなので、以前までiPhoneに同梱していたApple 5W電源アダプタを使って充電ケースを充電することもできます。
USB-C PD充電にも対応しているので、MacBook Airなどに搭載されているUSB-CポートからUSB-C to Cケーブルを使って充電することもできますし、Androidスマホを使っている方であれば問題なく充電することができます。
JBL CLUB PRO+ TWSは3サイズ(S・M・L)のイヤーチップが付属しています。
標準でMサイズが装着されていますが、音がスカスカする場合は違うサイズイヤーピースに差し替えて使うことができます。
なお、専用アプリ「JBL Headphones」をインストールして「最適なフィット感をチェックする」ことで最適なイヤーピースを感覚だけでなくイヤホン側でしっかりと判断してくれます。
AirPods Proにもイヤーピースのサイズが合ってるか判断してくれる機能が搭載されていますが、同じような機能ですね。これは、誰でもいい音に辿り着くkとができるので良い機能です。
充電ケースはワイヤレス充電に対応
JBL CLUB PRO+ TWSの充電ケースは黒色の非光沢な樹脂素材を採用していてサラサラとした手触りの良いものとなっています。
ケースの側面にはJBLのロゴが刻印されています。充電ケースの大きさは54 × 51× 31mmとなっていて重量は約70gとなっています。手のひらサイズなので持ち運びしやすいサイズ感といっていいでしょう。
充電用のUSB-Cポートの隣にはリセットボタンとバッテリー残量が少なくなると赤色に点灯するLEDインジゲーターを搭載しています。
ぱっと見で充電ケースのバッテリー残量が分からないのは少し不便ではありますが、アプリをインストールしておくことでスマホで電池残量の詳細を確認できるようにはなっています。
さらに、JBL CLUB PRO+ TWSの充電ケースはQi規格のワイヤレス充電に対応しているので、平置きタイプのAnker PowerWave 2 PadやMagSafe充電器を使ってワイヤレスで充電することができます。
最近のスマホはワイヤレス充電に対応している端末が増えていますし、JBL CLUB PRO+ TWSにすることでケーブルを無くした生活を送ることも可能となります。
イヤホン本体のデザイン
JBL CLUB PRO+ TWSのイヤホン本体のデザインはなかなか個性的でカッコいいですね。どちらかというと男性向けといった雰囲気がありますが、三角型の角張ったスタイルとなっています。
重量は片耳7g、両耳合わせて14gで軽量なイヤホンとなっています。本体の色のガンメタで「THE 男」って感じ。主張のあるJBLのロゴ部分はタッチセンサーを内蔵していて指でタッチして操作することが可能となっています。
- 右側を1回タップ:再生/一時停止
- 右側を2回タップ:次の曲にスキップする
- 右側を3回タップ:曲の先頭に戻る
- 左側を1回タップ:ノイズキャンセリング、アンビエント
- 左側を2回タップ:トークスルーのON・OFF
- 右 or 左をタップホールド:音声アシスタント
イヤホンの背中部分をタップすると「ぷっ」とブザー音がするので反応しているかどうかは瞬時に確認することができます。
タッチセンサーの反応はコツを掴めば大丈夫です。素早くタップすると反応してくれないことがありますが、少し長め(0.5〜1秒ほど)にタッチセンサーに触れることで「ぷっ」と楽曲を停止したり再生することが可能です。
専用アプリをインストールすることでタッチ操作を自由にカスタマイズすることもできます。
基本は初期設定のまま使えばいいかと思いますが、複数のイヤホンを使っているときに操作方法をあわせたいときにカスタマイズできるのは嬉しいですね。
イヤホンの装着は浅め
JBL CLUB PRO+ TWSは耳にねじ込むカナル型イヤホンとなっています。
耳を塞ぐタイプのイヤホンではありますが、ノズル部分は浅いので耳の外側に密着する感じなので圧迫感はかなり少ないのでカナル型イヤホンが苦手という方でも自然に使うことができそうな感じとなっています。
ノイズキャンセリング機能を搭載
JBL CLUB PRO+ TWSはノイズキャンセリング機能を搭載しています。
耳の浅いところで塞いでいるのでノイズが気になりますが、ハイブリッド型のアクティブノイズキャンセリングを搭載していて周囲のノイズを上手く掻き消してくれています。
イヤホンの筐体が小さいものは本体の外側のみのマイクでノイズキャンセリングしているモデルが多い中で、JBL CLUB PRO+ TWSは耳の内側にもマイクを搭載したハイブリッド型となっています。
AirPods ProやWF-1000XM3ほどのノイキャン性能はないですが、しっかりとノイズを消してくれているので、音声動画やPodcastなどラジオを集中して視聴することはできるでしょう。
音質は勢いのあるメリハリのあるサウンド
JBL CLUB PRO+ TWSは6.8mmと少し大きいサイズのドライバーを搭載しています。
- ドライバーサイズ:6.8mm
- 音声コーデック:AAC/SBC
- Bluetooth:5.1
- マイク:3つ
- 8時間(ケース込みで32時間)
音声コーデックはAAC/SBCに対応していてaptXは非対応となっているのでiPhone、Androidどちらでも同等レベルのサウンドを楽しめるようになっています。
音質はJBLらしいメリハリのあるサウンドといった感じで良くも悪くもドンシャリ系の音となっています。
豊かな重低音サウンドとキレのある高音を楽しむことができます。すごく軽快な音に仕上がっているので多くの方が満足できるであろうサウンドになっています。
ただし、中音域は少し弱くボーカルの声の厚みがイマイチなのでボーカル主体の音楽だと少し違和感があります。
ただ、全体的に勢いのあるサウンドで聴いていて楽しくなるのでテンション上げるにはちょうどいいのかも。また、不思議と長時間の視聴でも耳が疲れにくいので長く音楽を聴いていられるなといった印象があります。
専用アプリをインストールして「スマートオーディオモード」を「ノーマル」から「オーディオモード」にすることで、音の解像感が向上しボーカル域の物足りなさを改善することができます。
こういうモードで違いがあまりなかったりしますが、JBL CLUB PRO+ TWSは「オーディオモード」に切り替えることで中音域の解像感が良くなっているのは体感できます。
音質にこだわるならこのモードに切り替えて使うのがおすすめです。また、JBL CLUB PRO+ TWSは専用アプリを使うことでイコライザー調整も可能となっています。
DJシグネチャーというプリセットされたモードと自分で自由に音質を調整できる「マイEQ」を使うことができます。
iPhoneでもこのアプリをインストールすることで音質を細かく調整することができるのは嬉しいですよね。個人的にJBL CLUB PRO+ TWSの音は中音域が弱いと感じるので、中音域を持ち上げることで好みの音に仕上げました。
なお、通話品質もとてもいい感じで、こちらの声も、相手側の声もしっかりとクリアな音で聞き取ることができます。
また、「トークスルー」機能を使うことで一時的に音楽の音量を下げて、外部音を取り込むことができるのでイヤホンをしながら会話する時に使うことができます。
動画の遅延はほぼない
JBL CLUB PRO+ TWSの動画の映像と音声の遅延はノーマルモードだと少しだけありますが、アプリを使って「ビデオモード」にすることで遅延はほぼなくなります。
遅延がなくなるのはいいけど、いちいちアプリから切り替えをしないといけないのは正直なところ面倒くさいかも。動画や映画などを見ることが多いならずっと「ビデオモード」に設定しておくのがいいのかもしれません。
IPX4の防水仕様で濡れても大丈夫
JBL CLUB PRO+ TWSはIPX4の防滴に対応したイヤホンです。
- あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない
IPX4は日常における生活防水で、運動してかいた汗や、急に雨が降ってきたとて、そのままイヤホンをしたままで壊れることなく音楽を楽しむことが可能となっています。
家事をしていて濡れた手でイヤホンを触っても大丈夫なのであらゆるシーンで快適に使うことができるでしょう。
スマホとの接続方法
JBL CLUB PRO+ TWSはBluetoothでスマホと接続して使うことになります。左右のイヤホンをケースから取り出すと、イヤホンのLEDインジゲーターが白色に点滅しペアリングモードに切り替わります。
スマホのBluetoothの設定画面に「JBL CLUB PRO+ TWS」と表示されるのでタップしてすると接続が完了。2回目以降はイヤホン本体をケースから取り出すと自動的に接続してくれます。
専用アプリ「JBL Headphones」で出来ることは以下のとおりです。
- バッテリー残量の確認
- アンビエントサウンドの操作
- スマートオーディオモードの設定
- EQイコライザーの調整
- イヤホン本体を見つける
- タッチセンサーのコントロール設定
- 音声アシスタントの設定
- ファームウェアアップデート
バッテリー残量の確認だけでなく、イコライザー調整やタッチセンサーのカスタマイズなどが可能となっています。
また、イヤホン本体から音を発することができる機能も使うことができるので、イヤホンがどこかに行ってしまった場合も対処することができるのはいいですね。
JBL CLUB PRO+ TWS レビュー:まとめ
JBL CLUB PRO+ TWSのメリット
JBL CLUB PRO+ TWSはアクティブノイズキャンセリングを搭載した完全ワイヤレスイヤホンです。
- メリハリのある勢いのあるサウンド
- 軽い装着感で付け心地はとても良い
- ノイズキャンセリング機能を搭載している
- 充電ケースがワイヤレス充電に対応
音質はJBLならではのメリハリのあるサウンドを楽しむことができます。個人的には中音域が物足りないと感じますが、解像感は高くて勢いのあるサウンドが心地よくて聴きやすいサウンドにまとめられています。
JBL CLUB PRO+ TWSは付け心地が軽いので耳の負担が少なく長時間の視聴にも適しています。ノイズキャンセリング機能だけでなく外部音の取り込み機能も充実しているので使いやすいイヤホンになっているように感じます。
JBL CLUB PRO+ TWSのデメリット
イヤホン本体のデザインは男性向けといった感じがします。それはいいとして、JBLのロゴが少し目立ちすぎるような気が…。
- イヤホン本体のデザインが個性的かも
もう少しシンプルなデザインだったら個人的に嬉しかったかな。
とはいえ、2万円前半の価格で高性能なノイズキャンセリング機能に対応していて、JBLらしいパワフルなサウンドが楽しめますし、ワイヤレス充電に対応した充電ケースなど全体的な評価としては高いものとなっています。
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