FCNT(元・富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社)のarrows We(アローズウィー)はドコモで21,450円で買えるローエンドスマホで5Gに対応した2021 – 22年モデルです。
キャリアでも2万円で5Gスマホを買える時代です。
5Gはスマホの当たり前の通信規格となりましたが、arrows WeはSnapdragon 480 5Gにメインメモリは4GBと快適に動作するスペックに進化しています。
独自機能としてスライドイン、FASTフィンガーランチャー、1.5mから落としても画面が割れにくい耐久性の高さ、泡ハンドソープで洗える清潔感を保てるスマホです。
動作速度は快適にそこそこ使えて電池持ちも良好なので普通に使える安いスマホが欲しい方はarrows Weという選択肢はかなりいいのではないでしょうか。
- 5.7インチ(60Hz)液晶ディスプレイ
- SoC:Snapdragon 480 5G
- メモリ:4GB、ストレージ:64GB
- デュアルカメラ:13MP + 1.3MP(マクロ)
- 生体認証:顔 + 画面内指紋認証
- スピーカー:モノラル(ステレオ非対応)
- 充電:USB-C & ワイヤレス(Qi)非対応
- 通信:Bluetooth 5.1、Wi-Fi 5、5G/4G
- バッテリー:4,000mAh、防水防塵:IP68
- NFC :Type A/B/Felica対応
- 発売日:2021年12月29日
この記事では、arrows We F-51Bのサイズ、スペック、性能、カメラの画質、使いやすさをレビュー・評価しているので、とにかく価格の安いスマホが欲しい方は参考にしてみてください。
- 価格が2万円〜2.7万円と安い
- 片手で操作できるサイズで使いやすい
- SDM 480でそこそこ快適に動作する
- おサイフケータイ対応で電子決済できる
- 泡ハンドソープで洗える防水性能
- 5G高速通信に対応している
- 充電速度が速い
- 液晶ディスプレイの明るさが暗い
- 顔認証機能に対応していない
- 机に端末を置いて画面ロック解除できない
- ストラップホールがなくなった
arrows Weは各キャリアで販売していてドコモ版がarrows We F-51B、au版がarrows We FCG01、ソフトバンク版がarrows Weとなっています。
Amazonや楽天、中古のイオシスなどで中古品が1万円くらいで販売されてたりするので費用を抑えたいならおすすめのスマホです。
この記事の目次
arrows We F-51B レビュー
では、arrows Weを詳しくレビューしていきます。
arrows Weのデザイン・サイズ
arrows Weはarrows Be4 Plusというよりもarrows Uの後継機種といった感じ。デュアルカメラですし画面上部のノッチのあるスタイルでarrows Be4 Plusではなくarrows Uの後継のような感じです。
arrows We | arrows Be4 Plus | arrows U | |
画面サイズ | 5.7インチ | 5.6インチ | 5.8インチ |
本体サイズ | 147 × 71 × 9.4mm | 148 × 71 × 9.4mm | 149 × 72 × 8.8mm |
重量 | 172g | 160g | 166g |
arrows Weの筐体サイズはarrows Be4 Plusとほぼ同じとなっていますが、重量が160g → 172gと少し重くなっています。5Gに対応しバッテリー容量が増えた重量アップと見ていいかもです。
横幅71mmなので片手で扱えるサイズ感となっています。
画面サイズは5.7インチで液晶ディスプレイを採用していますが、画面上部のインカメラの部分には雫型のノッチがあって、受話レシーバーは筐体の隅に搭載しスッキリとしたスタイルです。
操作ボタンは筐体の右側にあって上から電源ボタンと音量ボタンを搭載しておりGoogleアシスタントのボタンがないのでスッキリとした使いやすい操作体系となっています。
充電ポートはUSB-Cを採用しPower Delivery 3.0による急速充電ができるようになっています。
arrows Be4 PlusはUSB-C PD充電非対応だったので充電速度が少し遅かったのがPower Delivery 3.0による急速充電ができるようになりました。
しかも、PPSにも対応しているのでAnker Nano Ⅱ 30Wなどの充電アダプタを使って素早く充電が可能。
データ通信規格もUSB 2.0 → USB3.1になったことで最大5Gbpsでデータ転送も可能。この端末でこのスペックが必要かどうかは不明ですが、細かいところの性能は向上しています。
arrows Weは本体上に3.5mmオーディオジャックを搭載しています。
3.5mmオーディオジャック経由ならハイレゾにも対応しているので高音質な音楽をarrows Weで楽しむこともできます。
SIMカードスロットは筐体の左側に搭載しています。
手でスロットを開けられるので、SIMカード(nanoSIM)を入れたり、microSDカード(最大1TB)の出し入れができるようになっています。
arrows Weの本体カラーは本体カラーはホワイト、ネイビー(ドコモ)、パープル(ドコモ)、レッド(ドコモ)、ローズゴールド(au)、ブラック(au、SB)、ターコイズ(SB)から選べます。
キャリアによって選べる色がかなり異なりますね。個人的にはドコモが色々とあって好き。
なお、arrows Weはストラップを取り付けるための穴は無くなったのでストラップを付けて持ち歩くことはできない仕様になりました。ここは、ちょっと残念かも…。
arrows Weは泡ハンドソープで洗える
arrows Weは米国国防総省の調達基準のMIL規格23項目「mil-std-810G」に準拠し耐久性が高く、例えば、1.5mからスマホが落下しても画面が割れない、塩水耐久もあるので海に落として壊れる可能性を低減してくれます。
高温(60°)でも動作する、低温(-20°)でも動作する基準をクリアし耐久性はとにかく高いスマホとなっています。
さらに、arrows Weは泡ハンドソープで筐体を洗うことができるので安心して洗ってキレイを保つことができるのはいいですよね。お風呂に入りながら使うスマホとして使うことができます。
arrows We 液晶ディスプレイは少し暗い
arrows Weは5.7インチの液晶ディスプレイを採用し、1,520 × 720ピクセルのHD+の解像度となったパネルとなっています。
arrows We | arrows Be4 | |
画面サイズ | 5.7インチ(19.5:9) | 5.6インチ(18.5:9) |
解像度 | 1,520 × 720ピクセル(HD+) | 1,480 × 720ピクセル(HD+) |
パネル | 液晶ディスプレイ | 有機ELディスプレイ |
解像度が1,520 ×720ピクセル(HD+)のとはいえ、画質が悪いと感じることはありません。
細かい文字になるとフルHDに対応しているスマホと比べると滑らかさは劣りますが、十分使えるレベルの画質にはなっているのでブラウジング、Twitterといった普段使いは問題ありません。
arrows Be4 Plusは有機ELでしたが、arrows Weのディスプレイは液晶ディスプレイを採用しています。これがちょっと残念すぎます…。
屋内なら液晶のarrows Weでも十分見やすいですが外になると少し暗くて見にくいと感じる場面があるんですね。
とくに太陽下で写真撮影してると画面が見えにくく撮影しにくい。画面の視認性は有機ELディスプレイのarrow Be4 Plusの方が見やすくなっています。
arrows Weは5.7インチのディスプレイで筐体横幅71mmとなっていますが、基本的にこのような端末はケースなしで使っても問題ないので片手操作しやすい大きさに仕上がっています。
また、arrowsの独自機能となるスライドイン機能もちゃんと使えうことができます。
ホーム画面に戻ることなくアプリを切り替えできて使いやすいです。片手でアプリをサッと切り替えできますし、arrows Weは動作速度が速くなったのでレスポンスよく操作できるようになっています。
arrows Weの指紋認証センサー
arrows Weは背面式指紋認証機能を搭載していて指を使って画面ロック解除できます。
背面パネルに指紋認証センサーがあるのは昔ながらの使い方で馴染みですが、机の上に置いたまま画面ロック解除できないのは少し使いにくさを感じます。
とはいえ、マスクをしていても普通に画面ロック解除できますし認証速度も物理センサーなので認証しないということはなく、普通に使う分においては問題ないでしょう。
また、arrowsの独自機能となる指紋とアプリを紐つけして認証解除と同時にアプリを起動できる「FASTフィンガーランチャー」を使うこともできます。
ランチャーモードは指紋センサーを長押ししてメニューアイコンを表示してアイコンをタップしアプリを起動できます。ただし、指を移動させてアイコンを選択する機能は使えなくなっており、Exliderによるスクロール機能も非搭載となっています。
ダイレクトモードは一つのアプリだけを登録できるので中指とTwitterを結びつけておけば中指で画面ロック解除しつつTwitterをダイレクトに起動できます。
この機能はとっても便利ですね。わざわざホーム画面に行かなくてもダイレクトにアプリを起動できるので手間を省くことができます。
シンプルモードを搭載している
arrows Weはシンプルモードを搭載しシンプルモードに切り替えると文字が大きくなってシンプルがホーム画面に。てシニア世代の方やお子さんでも簡単にスマホを使うことができるUIになります。
最近の小さい子は普通のAndroidのUIに慣れてるような気もしますが「らくらくフォン」のような画面でarrows Weを使えて今まで本当のらくらくフォンを使っていた方がarrows Weに乗り換えても違和感なく使うことができるでしょう。
歩数だけでなく心拍数も計測できる
arrows Weは健康機能アプリのLalaiaがプリインストールしているので、自動的に歩いた歩数をカウントしてくれます。
このアプリの凄いところがインカメラを使って心拍数も計測できるところですね。
どうやって心拍数を計測してるんでしょうか。謎です。カメラで首元の血管の動きを読みとって計測しているのかもしれませんね。
ちなみに、arrows WeとApple Watchで同時に心拍数を計測してみたところ、arrows Weが82拍数/分だったのに対してApple Watchは89拍数/分でした。
心拍数の精度はどれほどなのかわかりませんが、arrows Weだけで歩数だけでなく心拍数も計測できるのでちょっと健康に気を使いたい方にもいいかもしれませんね。
arrows Weの内蔵スピーカーの音質
arrows Weの内蔵スピーカーは筐体下に搭載しています。USB-Cポートの右側の横長の穴がスピーカーでモノラル再生となっています。
ステレオ再生には対応してないですが音質はそこそこいい感じ。低音は弱いですが中音〜高音までしっかり音が鳴っててYouTubeの動画の音を楽しむことができます。
とはいえ、モノラルスピーカーなので外部スピーカーやワイヤレスイヤホンを使って音楽を楽しむのがおすすめ。
ちなみに、arrows Weは意外とオーディオに関するスペックは高くなっておりハイレゾ(FLAC、aptX Adaptive)による高音質サウンドも楽しめます。なにげに凄い。
arrows Weのスペック・性能 レビュー
Snapdragon 480を採用している
arrows Weの心臓部となるSoC(システム・オン・チップ)はSnapdragon 480 5Gを搭載しています。
Snapdragon 480 5Gは2021年1月に発表された5G通信対応の8コアCPU(Kryo 460 Gold 2コア + Kryo 640 Silver 6コア)、Adreno 619のGPUを内蔵したチップ。
arrows Weはメインメモリは4GB、ストレージは64GBを搭載しています。どれくらいの性能を持っているのかGeekbench 5で計測をしてみました。
モデル | arrows We | arrows Be4 Plus | arrows Be4 |
---|---|---|---|
CPU | Snapdragon 480 | Snapdragon 460 | Snapdragon 450 |
GPU | Adreno 619 | Adreno 610 | Adreno 506 |
RAM | 4GB | 4GB | 3GB |
ストレージ | 64GB | 64GB | 32GB |
CPUシングルコア | 506 | 250 | 151 |
マルチコア | 1451 | 1122 | 919 |
GPU(OpenCL) | 1063 | 262 | 253 |
Snapdragon 460 → 480でシングルコアCPUが251 → 506に、マルチコアCPUが1122→ 1451と40%も性能が向上。さらにGPUの性能も262 → 1083と4倍も処理性能が向上しています。
では、Antutuだとスコアはどうなるのか比較しました。
モデル | arrows We | arrows Be4 Plus | arrows Be4 |
---|---|---|---|
CPU | Snapdragon 480 | Snapdragon 460 | Snapdragon 450 |
GPU | Adreno 619 | Adreno 610 | Adreno 506 |
RAM | 4GB | 4GB | 3GB |
トータル | 282296 | 158750 | 105476 |
CPU | 98486 | 55764 | 37084 |
GPU | 65665 | 23446 | 9450 |
MEM | 53264 | 35350 | 24216 |
UX | 64881 | 44190 | 20387 |
トータル性能で158750 → 282296と1.9倍も性能が向上しています。CPUが1.9倍、GPUが2.5倍、メモリも1.7倍ほど性能が向上しています。
Snpadragon 480はCPUコアの世代が変わったこともあって大きく処理性能が向上してると見ていいかもしれません。
PUBGモバイルでどれくらいの画質、フレームレートで遊べるのか確かめてみました。
画質・スムーズでフレームレート・ウルトラ、HDでフレームレート高に設定することができました。arrows Be4 Plusよりグラフィック性能が向上し高い画質設定で楽しめます。
こちらは画質HDでフレームレート高でプレイした時のもの。
2万円スマホとは思えないくらいキレイな画質でプレイできますし画質を抑えてフレームレートをウルトラにすることでそれなりに滑らかなにプレイすることができます。
PUBGモバイルを30分ほどプレイしてからバッテリー温度、CPU温度を確認してみました。
CPU温度が46°、バッテリー温度が31.9°とかなり抑えられている感じです。Snapdragon 480になったことで性能が向上しただけでなく発熱もより抑えられるようになったのかも。
長時間プレイでもそこまで筐体が発熱しないのでとてもいい感じです。
なお、arrows Weはゲームチューニングを搭載しているのでゲームをすることも想定した端末となっています。Snapdragon 480を搭載したことでそれだけ性能が向上したということでしょう。
Wi-Fiの遅延通信モードがあったり通知を抑止したり、スライドインランチャーをOFFにしたりと細かい設定ができるようになっています。
一部の設定はゲームをプレイ中からも変更が可能でゲームプレイ中の画面の隅に紫のバーがあるのでそれをスライドすることでゲームゾーンを呼び出すことができます。
arrows We 実際の動作速度
では、実際にarrows Weはどれくらいの速度で動作してるのかChromeブラウザ、Twitterで確認してみました。
それなりに快適に動作しています。ブラウザの表示速度も十分な速で表示していますし、Twitterもモタつきが少なく快適に動作しています。
2万円スマホでこれだけ動作してれば十分じゃないですかね?
arrows Weはディスプレイの解像度がHD画質と控えめで負荷が少ないスマホです。それに合わせて高性能になったSnapdragon 480で1.5〜1.8倍ほど処理性能が速くなって十分快適に動作するようになったみたいですね。
arrows Weの電池持ち
arrows Weのバッテリー容量は4,000mAhと大きくバッテリー容量が増えています。どれくらい電池が持つのかarrows Be4 Plusと比較してみました。
arrows We | Xperia Ace II | |
バッテリー容量 | 4000mAh | 3600mAh |
YouTubeを1時間閲覧 | 56% → 49% (7%消費) | 51% → 44% (7%消費) |
ゲーム(PUBG)30分プレイ | 69% → 64% (5%消費) | 62% → 55% (7%消費) |
8時間待機 | 7%消費 | 2%消費 |
バッテリーの容量はarrows Weの方が少ないですが、基本的には同じくらいの電池持ちと見て良さそう。YouTubeを1時間楽しんでも7%の消費なので10時間視聴してもまだまだ使うバッテリーライフです。
arrows We 通信性能
arrows Weはの通信スペックは以下のとおり。5Gに対応した代わりに3Gは非対応となりました。
arrows We | arrows Be4 Plus | |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac | |
モバイル通信 | 5G(n78、n79) 4G LTE(Band 1・3・19・42) 3G(1・6・19) 受信時最大: 1.9Gbps、送信時最大: 218Mbps |
4G LTE(Band 1・3・19) 3G(1・6・19) 受信時最大: 150Mbps 送信時最大: 50Mbps |
最大通信速度はドコモ回線の4Gで受信: 694Mbps、送信: 75Mbps、5Gで受信: 1.9Gbps、送信: 218Mbpsと通信速度が向上しています。実際にどれくらい通信速度が出るのかWi-Fiとドコモ 5Gで計測してみました。
受信速度 | 送信速度 | Ping | |
Wi-Fi | 169.9 Mbps 188.6 Mbps |
159.4 Mbps 163.9 Mbps |
17ms 17ms |
5G | 188.6 Mbps 169.4 Mbps |
9.37 Mbps 10.6 Mbps |
7ms 8ms |
Wi-Fi、モバイル通信ともに高速通信が可能です。arrows Be4 Plusの4G通信は50Mbpsほどしか出てなかったのがarrows Weは180MbpsとWi-Fiと近い速度が出ていました。
送信はそこまで速くないものの受信速度は高速なので大容量ゲームデータのダウンロードも快適にできそうです。(もちろん、エリアによって異なります。)
arrows We カメラのレビュー
カメラのスペック
arrows Weは1310万画素のイメージセンサーを搭載した広角カメラと190万画素のマクロカメラを搭載したデュアルカメラ仕様となっています。
arrows Weとarrows Be4 Plusのスペックを比較するとこんな感じです。
arrows We | arrows Be4 Plus | |
リアカメラ | 1310万画素(1/3型)・F/2.2 | 1310万画素(1/3型)・F/1.8 |
マクロカメラ | 190万画素・F/2.4 | – |
機能 | 人物限定ポートレートモード、自動シーン認識、Adobe Photoshop Expressモード、スマートセルフィー、目線ガイド、美肌モード | |
インカメラ | 500万画素(1/4型)・F/2.2 | 800万画素(1/4型)・F/2.0 |
arrows Weの広角カメラは1310万画素のイメージセンサー、F/2.2のレンズを搭載しています。arrows Be4 PlusはF/1.8の明るめのレンズを搭載していたのに対してarrows WeはF/2.2と少し暗めとなっています。
その代わり、190万画素のマクロカメラを搭載しています。
色鮮やかでキレイな写真が撮れる
arrows Weの広角カメラでどんな写真を撮影できるか見ていきましょう。
1310万画素の1/1.3型の小さめのセンサー搭載していますが、被写体に寄ることである程度のぼけ味を表現はできます。また、明るいところであればそれなりに高精細な写真を撮影することもできます。
基本的には明るいところで撮影するのに適しているカメラといっていいでしょう。
日差しのある昼間であればF/2.2の暗めのレンズを搭載しているarrows Weでもそれなりにキレイな写真を撮影できます。花を撮影してみて色鮮やかな写真に仕上げることができます。
1310万画素と画素数はありますがレンズ性能があまり良くないのか高精細な写真を撮影するのには向いていないようですね。少し暗くなってしまうと全体的にボヤッとした写真に仕上がることが多いです。
arrows Weとarrows Be4 Plusで同じところから撮影し比べてみました。
arrows Be4 Plusは明るいF/1.8のレンズを搭載していることもあり高精細な写真になっていますが、arrows Weは少しボヤッとした解像感の低い写真となってしまっています。
ただ、デジタルズームは意外と頑張っておりSnapdragon 480になったことで処理性能が向上し現像能力が向上している可能性がありそうです。(チップ内に画像処理エンジンが入ってるはず。)
夕暮れもそれなりの明るさでしっかり撮影ができます。
arrows Weは全体的に明るめに撮影しようと頑張るみたいでarrows Be4 Plusと比べて明るめの写真に仕上がります。
1310万画素ですが解像感はそこまで高くはありません。
雨続きでarrows Weには少し厳しいシチュエーションとなってしまいましたが、普通の明るいところではちゃんとした写真をしっかりと撮影できるので「とりあえず写真が撮れればいい」という方は問題ない画質です。
夜間撮影はノイズ多め
arrows Weはレンズの明るさがF/2.2と少し暗めのものとなっているので夜間撮影になると全体的にボヤッとした写真に仕上がることが多いです。
とはいえ、2万円のスマホなのでこれくらいの画質でも「まあ、いいかな?」って感じではないでしょうか。arrows Be4 Plusと比べると少し暗めですがレンズが暗いのが影響してそうです。
とはいえ、画像を合成して白トビ、黒つぶれを抑えるHDRにしっかり対応しているのでパッと見はそれなりの写真を撮影することができます。
arrows WeはHDRの使い方は上手くなった感があります。
arrow Be4 Plusの方が解像感は高くなる傾向がありますが、看板のライトの部分が白トビしてしまうのがarrows Weではしっかりと処理されていい感じの写真になっています。
マクロカメラを搭載している
arrows Weは190万画素のマクロカメラを搭載していて被写体に4cmほど近付いての撮影ができます。
解像感は高くはないですが、こんな感じで花の雄蕊に寄って撮影が可能です。マクロカメラの使用頻度はさほど高くはなさそうですが、撮影のシチュエーションが広くなるのはいいのかもしれません。
Photoshop Express 撮影モード
arrows WeはAdobe Photoshop Expressを搭載しており標準のカメラアプリと連携して自動的に補正した写真を撮影できます。
切り替えは標準のカメラアプリのモード設定から簡単にできます。
シャッターを切ると撮影してから処理が入るので少し時間がかかってしまうのがネックとなります。Photoshop Expressはアプリを起動して色合いを自由に簡単にカスタマイズも可能です。
なので、わざわざ時間のかかるPhotoshop Expressモードから撮影するひつようはなく標準カメラアプリで撮影して後から色を変えるのがいいかもしれません。
arrows We レビュー・評価:まとめ
arrows We メリット
arrows Weは5.7インチサイズの液晶ディスプレイを搭載した5G対応スマホで2万円〜2.7万円で買うことができる端末です。
- 価格が2万円〜2.7万円と安い
- 片手で操作できるサイズで使いやすい
- SDM 480でそこそこ快適に動作する
- おサイフケータイ対応で電子決済できる
- 泡ハンドソープで洗える防水性能
- 5G高速通信に対応している
- 充電速度が速い
Snapdragon 480を採用したことで全体的にサクサク動作するようになって、ブラウジング、SNS、YouTubeなどの一般的な使用用途であれば十分使える性能を持っています。
また、1.5mから落としても画面が割れにくい耐久性があったり、泡ハンドソープで洗えるのはいいですよね。保護ケースなしで普通に使えるので子どものスマホ、おじいちゃん、おばあちゃんのスマホとしても最適です。
arrows We デメリット
- 液晶ディスプレイの明るさが暗い
- 顔認証機能に対応していない
- 机に端末を置いて画面ロック解除できない
- ストラップホールがなくなった
arrows Weは液晶ディスプレイを搭載しているの惜しいところ。arrows Be4 Plusと比べても画面が暗くて外での視認性がイマイチです。
顔認証に対応していないので背面式の指紋認証なので机の上に置いたままだと使いにくいのが気になるところ。端末を手に持って認証させる必要があります。
個人的に気になったのがストラップホールが廃止されたところですかね。自分は使うことはないですが、子どもに持たせるならストラップを付けられた方が便利ですし必要じゃないのかな?って思いました。
arrows Weがおすすめな人は
- スマホにお金をかけたくない
- 必要最低限のことができるスマホが欲しい
- お子さん、おじいちゃん、おばあちゃんに
arrows Weは2.1万円〜2.7万円で買うことができる端末なので、スマホにあまりお金をかけたくないという方におすすめのスマホです。
価格のわりにサクサク動作しますし電話、ブラウジング、SNS、動画を見るといった普通の使い方なら全く問題なく快適に使うことができます。
また、arrows Weは使用制限の設定ができたり、緊急用の防犯ブザー機能を搭載していたりとお子さんやシニア世代の方も安心して使うことができる機能も搭載しています。
初めてのスマホとしてarrows Weはいい選択肢になるのではないでしょうか。
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