ワイモバイルから「らくらくスマートフォンa」が発売しました。
まさか、ワイモバイルからFCNTらくらくスマートフォンが発売とは驚きですが今までフィーチャーフォンを使ってた、旧型らくらくスマートフォンを使ってるシニア世代に向けスマートフォンです。
今までのらくらくスマートフォンは意外にも画面サイズが5インチクラスと小さいモデルが多かったのですが、らくらくスマートフォンaは史上初となる6.1インチディスプレイを採用しています。
この記事では、らくらくスマートフォンa(A401FC)をレビューしました。どんな感じで使えるのか色々と試したのでフィーチャーフォンからの乗り換えを家族が検討してる人は参考にどうぞ!
- 画面サイズが6.1インチと大きく見やすい
- 使いたい機能が一目でわかるシンプルな表示
- ホームボタン(物理)を搭載している
- 顔認証 + サイドボタン式指紋認証を搭載
- 自律神経、歩数、心拍数の計測ができる
- 血圧の数値をカメラで取り込み可能
- 迷惑電話対策、サポートが充実してる
- 防水防塵IPX5・IPX8 / IP6Xに対応
- 3.5mmヘッドフォンジャックを搭載
- おサイフケータイ(Felica)に対応
- ワイモバイルなので通信費用が安い
- スマホ世代には取っ付きにくく
- 聞かれても人に教えにくいかも
- ストレージが64GBと容量少なめ
- ゲームには適していないスマホ
※ FCNT合同会社より端末をお借りして記事を作成しております。
この記事の目次
らくらくスマートフォン aの特徴
- 6.1インチ 液晶ディスプレイ(60Hz)
- 解像度:1,560 × 720ピクセル
- SoC:MediaTek Dimensity 7025
- メモリ:4GB、ストレージ:64GB
- 生体認証:顔 + サイドボタン式指紋認証
- 広角カメラ:50MP(1/2.76型)・ F/1.8
- フロントカメラ:8MP(1/4型)・ F/2.0
- 防水防塵:IP68・MIL-STD-810H
- モノラルスピーカー、ヘッドフォンジャック:◯
- 通信:5G(Sub-6)、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.2
- NFC:A / B / Felica(おサイフケータイ)
- ポート:USB-C(USB 2.0)
- ワイヤレス充電:×、バッテリー:4,500mAh
- サイズ:149 × 73 × 9.0 mm、重量:185 g
- 端末価格:31,680円(MNP:9,800円)
- 発売日:2024年11月7日(木)
らくらくスマートフォンa(A401FC)は6.1インチディスプレイを搭載。らくらくフォンとしては史上最大の画面の大きいモデルで、フィーチャーフォンから乗り換えした人はこの大きさに驚くかもです。
液晶ディスプレイですが画面は明るく発色もいいので外でも十分視認性の良くて独自のUIによってアプリアイコンがパネル化されて文字も大きく表示しています。
必要機能がトップ画面にドーンと大きく表示されてるので分かりやすく、電話をかける、メールをする、インターネットをするといった項目がわかりやすく配慮されてます。
ベースはAndroidスマートフォンで「出来るコト」自体は通常のスマホと同じで、生活に必要な機能をサクッとアクセスできるのが「らくらくスマートフォンa」です。
トップ画面からすぐにPayPayも使えますし、おサイフケータイ(Felica)にも対応してるのでSuicaやPASMOなどの交通系カードもしっかり使えます。
らくらくスマートフォンaはIP68の防水防塵に対応し米国国防総省基準MIL-STD-810Hの耐衝撃もクリアし丸洗いしたりアルコール除菌をして清潔を保てるので安心ですね。
スマホとしての機能はほぼ全部入りのでらくらくスマートフォンaはワイモバイルで購入できて、価格は31,680円で他社回線からの乗り換えなら9,800円とリーズナブル。
通信費用も安く「シンプル2S:4GB(2,365円)」、かけ放題プラン「スーパーだれとでも定額+(1,980円)」をプラスしても60歳以上の人は1,100円割引きで月々3,245円で使うことができますよ。
同スペックのSIMフリーモデル「らくらくスマートフォン Lite MR01」もあります。
らくらくスマートフォン a レビュー
本体デザイン・サイズ
らくらくスマートフォンaはシンプルなデザインとなっています。筐体はプラ素材を採用してますが落として割れるリスクが少ないのでケースなしでそのまま使っても問題ない仕様となっています。
端末の右下部分にはストラップを取り付けできる穴もあるので首からぶら下げて持ち歩くこともできます。
本体カラーはマゼンタ、ゴールド、ディープブルーの3色から選べます。
画面は6.1インチとらくらくスマートフォンとしては大きく、本体サイズは(149 × 73 × 9.0 mm)と持ちやすい大きさ、重量は(185 g)と軽く扱いやすい端末となっています。
画面下にはホームボタンを搭載してるのでアプリを使用中に迷わずにホーム画面に戻ることもできます。
端末の左側にカードスロット(nanoSIM + microSDカード)を搭載し写真や動画データをカード経由で移動できます。
その下にあるボタンはマイクボタンとなっています。
マイクボタンを長押しするとGeminiが起動するので話しかけることで今日の天気を聞いたり、気になることを質問して情報を得られます。
らくらくスマートフォンでもしっかりGeminiが使えるのはいいですね。ブラウザから文字を入力して検索という作業を飛び越して情報を簡単に手に入れることができます。
なお、マイクボタンはGeminiだけでなくカメラの起動やアプリを割り当てしたりとショートカットボタンとして使えます。
もはやマイクボタン関係ないですが、よく使うアプリを物理ボタンに割り当てできるのは便利です。
端末右側は音量ボタンとサイドボタン(電源)を搭載しています。
サイドボタンは指紋認証センサーを内蔵してるので指でサッと画面ロック解除できます。
指が乾燥して指紋認証が使えないという人も安心してください。らくらくスマートフォンaは顔認証も使えます。
顔を画面に向けるだけでサクッと画面ロック解除可能でモタつくことなくスマホを使い出せます。
端末下に充電ポート(USB Type-C)を搭載しています。
さらに、3.5mmヘッドフォンジャックも搭載してるので有線イヤホンを使って音楽を聞いたり、FM Radikoもプリインストールされてるのでラジオを楽しめます。
らくらくスマートフォンaは防水防塵はIPX5 / IPX8 / IP6Xに対応しています。
- IPX5:約3mの距離から12.5L/分の水を最低3分間注水
- IPX8:水深1.5mのところに機器を沈めて約30分間放置
- IP6X:直径75μm以下の塵埃が内部に侵入しない(8時間)
雨で濡れたり、水深1.5mくらいある水の中に水没しても耐えられる防水性能があり水回りでも安心して使えます。また、MIL-STD-810Hにも対応し耐久性にも強いスマホとなっています。
さらに、ハンドソープによる丸洗いやアルコール除菌もできるので清潔を保つことができるのも嬉しい仕様です。
大きくて見やすいディスプレイ
らくらくスマートフォン aは6.1インチサイズの液晶ディスプレイ(1,560 × 720ピクセル)を搭載しています。
「屋外見やすさ調整」によって外でも画面が明るくて液晶ですが画面は明るくて視認性は良いです。文字も普通のスマホよりも大きく表示されるのでシニアの方も安心して使えそうです。
また、アプリ使用中にマイクボタンを押すと「拡大モード」になってコンテンツをズームして表示できます。
文字が小さくて見えにくい情報も物理ボタンで感覚的にズームできて、もう一度ボタンを押すと元の大きさに戻るので小さい文字が見えないという人も安心です
お馴染みの独自らくらくUIを搭載
らくらくスマートフォンaは、独自のパネルUIとなる「簡単モード」がデフォルトで設定されており、必要な機能が大きくパネル状に表示されてアクセスしやすいデザインです。
一般的なスマホのUIに慣れてる人から見ると違和感のあるUIですが、らくらくスマートフォンは2012年から続く歴史あるスマートフォンです。以前から使っていた人にとってはらくらくスマートフォンを使う大きな理由の一つとなってます。
使い慣れたデザインをまた覚え直すのも大変ですし、変わらない良さではないでしょうか。
文字入力もケータイ入力 + 2タッチ入力に対応しています。
ケータイ入力はボタン式の携帯電話でお馴染みで「あ」を3回連続タップすると「う」が入力される方法です。2タッチ入力は「な行」をタッチすると上に「なにぬねの」が表示し入力できるUIでフィーチャーフォンからの乗り換えだと違和感なく使えますね。
また、手書き入力にも対応しています。
手書きで「あ」と書くと入力されるので直感的に文字を入力できるようになっています。
ホーム画面のUIデザインを変更できる
なお、「シンプルモード」に切り替えることでAndroidスマホのUIに切り替えて使うこともできます。
これは同社のエントリースマホ・arrows We2のシンプルモードと同じUIデザインなので、何か問題があった時に家族や友人が切り替えて教えることもできます。
シンプルモードの文字入力はフリップ入力がデフォルト設定となってるので戸惑うこともないでしょう。また、一般的なスマホのUIに慣れる第一段階としてシンプルモードにして使ってもいいかもです。
シンプルモードに慣れれば次に選ぶスマホはらくらくスマートフォン以外から選べるので選択肢の幅が広くなると思うんですよね。
健康管理機能を搭載
らくらくスマートフォン aは、健康を見える化する機能をたくさん搭載しています。
「ララしあコネクト」を起動してリアカメラの下にあるセンサーに触れると自律神経パワーの計測ができます。心身のコンディションの把握ができます。
自律神経パワーが高いと心身ともに調子がいい証拠となります。すごくリラックスして計測したら20歳以下の最高な自律神経パワーを計測しました(笑)
日々の心身の目安として計測してするのはいいかもですね。自律神経パワーについてはFCNTがTopicsとして紹介してるのでご覧になってください。(→ セルフケアの新常識「自律神経パワー」)
また、歩数も計測できます。
心拍数の計測もインカメラを使って可能です。
カメラを見てるだけで計測できるのでお手軽です。さらに、血圧の計測結果を記録もできます。
あくまで結果の記録ですが血圧を入力するときにカメラを起動して読み取ることができるのは便利そうです。
らくらくスマートフォン aを使ってるユーザーは健康の心配事をいつでも相談できる「かんたんHELPO」が使えます。
HELPO専用の医師/看護師/薬剤師が24時間常駐しておりチャットで健康に関するお悩み相談に乗ってくれます。これらは普通のスマホでは受けられないサービスなので安心を手に入れることができます。
「押すだけサポート」で相談できる
スマートフォンが不調になり周りに相談できる人がいない!となってもワイモバイル回線を使ってる場合は「押すだけサポート」でサポートを受けられます。
電話または自動診断でサポートを受けることができます。
「診断を開始する」から困ってる症状を選択して…
自動で端末を診断してくれます。
スマートフォンに詳しい人が周りにいるなら必要ない機能ですが、周りに相談できない、すぐに解決したいときに使えるサービスですよね。
このようにらくらくスマートフォンは一般的なスマホでは受けることができないサービスがあります。この辺りの機能とサービスに魅力を感じるなららくらくスマートフォンaは最良な選択肢になるのではないでしょうか。
SoC:スペックと性能
らくらくスマートフォン aのSoC(システムオンチップ)はMediaTek Dimensity 7025を搭載しています。
Dimensity 7025はTSMCの6nmプロセスで製造されたSoCでarrows We2と同じチップを採用しています。
モデル | らくらくスマートフォンa(A401FC) | arrows We2 |
---|---|---|
SoC | Dimensity 7025 (TSMC 6nm) |
|
CPU | Cortex-A78 ×2 Cortex-A55 ×6 |
|
GPU | IMG BXM-8-256 | |
メモリ | 4GB LPDDR4X | |
ストレージ | 64GB | 64GB / 128GB |
外付け | microSDカード 最大1TB |
|
バッテリー | 4,500mAh |
メモリは4GB、ストレージは64GBを搭載しています。必要最低限のスペックといった感じですが、これくらいの性能があれば普段よく使うようなアプリは普通に動作します。
Antutu(v10)のスコア計測しました。
モデル | らくらくスマートフォンa(A401FC) | arrows We2 |
---|---|---|
SoC | Dimensity 7025 | |
メモリ | 4GB LPDDR4X 64GB |
|
総合 | 441223 | 439966 |
CPU | 154055 | 151426 |
GPU | 79402 | 74943 |
MEM | 95057 | 99479 |
UX | 112709 | 114118 |
発熱 | 32°(8°上昇) | 30°(6°上昇) |
バッテリー | 5%消費 | 4%消費 |
同じSoC、メモリなの性能はほぼ同じですね。処理性能は控えめではありますがブラウザ、メール、SNSなど一般的なアプリは普通に動作します。
実際にブラウザ、X(Twitter)を動作させるとどれくらいの操作感か動画にしました。
快適ってほどではないですが、ホーム画面の動作はスムーズに動作してますしブラウザもとくにカクツクことなく動いてるのが確認できます。
また、軽めのゲームも普通に動作します。
パズルゲームやモンストなどちょっとしたアプリなら十分動かせるでしょう。
ちなみに、動作の重いゲームは厳しいです。
そもそも容量が64GBしかないのでインストール自体が難しいですが原神の動作はかなりキツめとなっています。
ちなみに、らくらくスマートフォンaは脳トレなどのブラウザゲーム最初から遊べるようになっています。
オセロやナンプレなどを楽しめます。脳に良いゲームがたくさんあるので、このようなゲームをアプリをインストールしなくてもすぐに遊べるのは気楽で良いですね。
電池持ち:
らくらくスマートフォン aは4,500mAhの大容量バッテリーを搭載しています。どれくらい電池が持つのか同じスペックのarrows We2と比較しました。
モデル | らくらくスマートフォン a | arrows We2 |
---|---|---|
容量 | 4,500mAh | 4,500mAh |
YouTube 60分 | 8%消費 | 9%消費 |
原神(中30)30分 | 9%消費 | 11%消費 |
原神(最高60)30分 | 13%消費 | 9%消費 |
メメントモリ 30分 | %消費 | 7%消費 |
8時間待機 | %消費 | 3%消費 |
充電 | USB-C | USB-C |
カメラ:キレイに撮影できる
らくらくスマートフォンaは50MP(1/2.76型)・ F/1.8の標準カメラをしっかり搭載し写真や動画を撮影できます。
50MPの高画素センサーを搭載してるので1200万画素の通常撮影だけでなく5000万画素の高画素モードで撮影できるのはらくらくスマートフォンを越えてきた感じです。
カメラのUIもボタンが大きくて分かりやすいですね。
フロントカメラは視線をカメラに注目させる機能を搭載。目線が上がるので面白い機能ですね。
らくらくスマートフォンaのカメラでどんな写真が撮れるのか撮影してみました。
50MPの高画素センサーで解像感の高いですがセンサーサイズは1/2.76型と小さめで被写体に寄った時のボケ感は控えめとなっています。
センサーが小さいと変にピントがズレることもなく失敗することが減るので、雰囲気とか重視しないなら十分なスペックかもしれません。
そもそも、らくらくスマートフォンでこれだけキレイに撮影できれば十分かな…って感じですよね。HDRもしっかり効いてるので暗所もしっかり撮影できます。
いや、普通にキレイですよ。カメラのハードウェアはarrows We2と同じなので基本的に同じ雰囲気の写真に仕上がりますが、らくらくスマートフォンaの方が解像してたりします。
どちらも広角カメラのクロップズーム2倍で撮影したものですが、らくらくスマートフォンaの方が外壁のディテールをしっかり表現できています。
らくらくスマートフォンで暗いところでもコレだけ撮影できれば十分ですよね。デジタルズームもパッと見はキレイでスマホの画面だと十分すぎる画質で撮影できます。
しっかりHDRが効いてて白トビを抑えてくれます。
ピザも美味しそうです🤤
ただ、小刻みに動くハムさんの撮影は苦手のようです。
ハムさんがフリーズしてる時に撮影できれば毛並みも柔らかく自然に表現できますが、激しく動くような被写体はさすがに厳しい感じです。
端末価格:ワイモバ版がおすすめ
らくらくスマートフォンa(A401FC)はワイモバイルで31,680円で販売していて他社からMNP(のりかえ)なら9,800円で購入できます。
通信費用もワイモバイルなので抑えられます。端末も安くて月々の費用も安いのでお財布に優しいのはいいですね。
なお、同スペックのSIMフリーモデル「らくらくスマートフォン Lite MR01」が2024年12月6日に発売しますが、Amazonや家電量販店で取り扱いをします。
- ワイモバイル:31,680円(MNP 9,800円)
- Amazon:50,600円
- 家電量販店:55,660円
SIMフリーモデルだと「押すだけサポート」など、らくらくスマートフォンならではのサービスが受けられないなどデメリットもあるのでワイモバイルで買うのがいい気がします。
らくらくスマートフォンa レビュー:まとめ
らくらくスマートフォン a メリット・デメリット
- 画面サイズが6.1インチと大きく見やすい
- 使いたい機能が一目でわかるシンプルな表示
- ホームボタン(物理)を搭載している
- 顔認証 + サイドボタン式指紋認証を搭載
- 自律神経、歩数、心拍数の計測ができる
- 血圧の数値をカメラで取り込み可能
- 迷惑電話対策、サポートが充実してる
- 防水防塵IPX5・IPX8 / IP6Xに対応
- 3.5mmヘッドフォンジャックを搭載
- おサイフケータイ(Felica)に対応
- ワイモバイルなので通信費用が安い
- スマホ世代には取っ付きにくく
- 聞かれても人に教えにくいかも
- ストレージが64GBと容量少なめ
- ゲームには適していないスマホ
らくらくスマートフォン a おすすめな人は
今現在、フィーチャーフォン(ガラケー)を使っていてスマホに初めて乗り換えそうかなと考えてる人、旧型のらくらくスマートフォンをらくらくスマートフォン aはおすすめです。
- 旧型らくらくスマホから乗り換えたい
- フィーチャーフォンから乗り換えたい
- シニア世代で単身で暮らしている
- 健康管理をしっかりしたい
- 洗えるスマホが欲しい
とくに家族と住んでいない単身シニア世代の人はらくらくスマートフォンaにすることでサポートを受けられるので、使い方で困った時に役立つはずです。
もし、周りに家族がいて使い方を教えてくれるならarrows We2など普通のスマートフォンでも問題ないです。ただし、自律神経パワーを計測したいなら、らくらくスマートフォン a、arrows We2 Plusとなるので注意ですね。
コメントをどうぞ!