シャープのローエンドスマホといえばAQUOS senseシリーズですよね。現行モデルはAQUOS sense5G、AQUOS sense4を選ぶことができるのでどっちを選ぶべきか迷います。
ということで、この記事ではAQUOS sense5GとAQUOS sense4を実機で比較したので、どっちを選ぶべきかまとめたので迷っている方は参考にしてみてください。
必ずしもAQUOS sense5Gの方がいいというわけではなく、AQUOS sense4の方がいいパターンもありますよ。
この記事の目次
AQUOS sense5G・sense4 どっちがいい?
AQUOS sense5Gを選ぶ理由は
トータルで見てAQUOS sense4よりもAQUOS sense5Gの方が5G通信ができて、HDR10の動画再生ができるのでスペックは上です。
- HDR10の動画再生に対応している
- 文字の大きさを細かく設定できる
- 5Gの高速モバイル通信に対応している
なので、ドコモ、au、ソフトバンクで機種変更をしようと考えているならAQUOS sense4よりもAQUOS sense5Gを選んだ方がいいです。その他の性能、使いやすさはほぼ同じとなっています。
ドコモ | au | ソフトバンク | |
端末価格 | 39,800円 | 39,890円 | 43,200円 |
ドコモのAQUOS sense4は37,224円、AQUOS sense5Gは39,800円。価格差は2,600円ほどとなっています。ドコモを使っているのならAQUOS sense5Gを選ぶのがおすすめです。
SIMフリーモデルも販売されていて、OCNモバイルONEでも手に入れることが可能となっています。
AQUOS sense4を選ぶ理由は
AQUOS sense4は5G非対応スマホでAQUOS sense5Gとの価格差は2,000円ほどなので大手キャリアで買うならAQUOS sense4は選ぶべきではありません。AQUOS sense5Gを選びましょう。
しかし、AQUOS sense4はSIMフリー版がAmazonや格安通信会社で販売しています。また、AQUOS sense4 lite、AQUOS sense4 Basicといった低価格モデルを選ぶこともできます。
- SIMフリー版が販売されている
- 廉価版のlite、Basicの価格の安いモデルがある
AQUOS sense4 lite、AQUOS sense4 Basicはカメラがトリプルカメラ → デュアルカメラになるなど廉価版モデルとなっていて、ポイント還元で実質1〜2万円くらいで買うことができます。
ドコモ | 楽天(sense4 lite) | ワイモバ(sense4 Basic) | |
端末価格 | 37,224円 | 32,800円(実質12,800円) | 36,000円(実質21,600円) |
5Gはいらない、ドコモ、au、ソフトバンクではなく楽天モバイル、ワイモバイルを使ってとにかく月々の料金を安くしたい、SIMフリー版が欲しいのであればAQUOS sense4を選ぶのがおすすめです。
AQUOS sense5G・sense4の違いを比較
AQUOS sense5・sense4のスペック比較
AQUOS sense5G、AQUOS sense4、AQUOS sense3のスペックを比較するとこうなります。
sense5G | sense4 | sense3 | |
サイズ | 5.8インチ | 5.5インチ | |
解像度 | 2280 × 1080 | 2160 × 1080 | |
CPU | Snapdragon 690 5G | Snapdragon 720G | Snapdragon 630 |
RAM | 4GB | ||
ストレージ | 64GB | ||
リアカメラ | 超広角12M 広角12M 望遠8M |
超広角12M 広角12M |
|
インカメラ | 800万画素・F2.0 | 800万画素・F2.2 | |
防水防塵 | IP68(お風呂対応) | ||
耐衝撃 | 19項目 MIL-STD-810H | ||
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | ||
モバイル通信 | 5G(Sub-6) 4G LTE |
4G LTE | |
バッテリー容量 | 4570mAh | 4000mAh | |
本体サイズ | 148 × 71 × 8.9mm | 147 × 70 × 8.9mm | |
重量 | 178g | 177g | 176g |
キャリア | ドコモ、au、ソフトバンク | ドコモ、SIMフリー、楽天、ワイモバ | – |
価格 | 3.9万円 | 3.7万円 | – |
AQUOS sense3は5.5インチ(画面比率:18:9)のディスプレイでしたが、AQUOS sense5GとAQUOS sense4は5.8インチ(画面比率:19:9)のディスプレイを搭載しています。
基本的にAQUOS sense5Gとsense4は同じスペックとなっていて5G通信が対応しているのがAQUOS sense5Gとなっています。
ただ、AQUOS sense5Gの方が性能が高い部分もあるのでドコモ、au、ソフトバンクで機種変更をするならAQUOS sense4ではなくAQUOS sense5Gを選ぶのがおすすめです。
本体デザインは同じ、アンテナラインが異なる
AQUOS sense5GとAQUOS sense4のデザインは同じとなっており、アルミボディを採用したスマートフォンとなっています。リアカメラはどちらもトリプルカメラを搭載していてレンズのデザインも同じとなっています。
ちなみに、ここで比較しているのはドコモ版のAQUOS sense5G(スカイブルー)、AQUOS sense4(ライトブルー)となっており同じブルーではありますが意外と色味が異なりますね。個人的にはAQUOS sense5Gのスカイブルーの方が爽やかな感じで好きです。
AQUOS sense5Gは5Gに対応しているためかアンテナラインが多くなっていて、本体横に白色のラインが伸びているのが分かります。
AQUOS sense5Gはドコモオンラインショップ限定のカラーとなっているため、サイドボタンはシルバーになっています。AQUOS sense4のライトブルーは通常カラーなのでサイドボタンの色は合わせられています。
AQUOS sense5Gも通常カラーはサイドボタンは本体カラーと同じ色となっています。こちらはドコモで販売されているAQUOS sense5GとAQUOS sense4のカラーラインナップとなっています。
AQUOS sense4はポップなレッド、イエロー、ブルーがありますが、AQUOS sense5Gは落ち着いた色がメインとなっています。ほぼ同じスペックの両機なので色でサッと決めてしまうのもいいかもしれません。
HDR10動画再生ディスプレイの有無
AQUOS sense5G、AQUOS sense4はどちらも5.8インチのIGZOディスプレイを搭載しています。どちらも有機ELじゃなくて液晶ディスプレイとなっています。
AQUOS sense5G | AQUOS sense4 | |
サイズ | 5.8インチ | |
解像度 | 2,280 × 1,080ピクセル | |
仕様 | IGZO(液晶)、DCI-P3、アウトドアビュー、のぞき見ブロック、リッチカラーテクノロジー | |
HDR動画再生 | HDR10、HLG、VP9、YouTube HDRに対応 | – |
どちらも画面サイズは5.8インチ、解像度は2,280 × 1,080ピクセルと同じなので全く同じディスプレイかと思いきやAQUOS sense5GはHDR10の動画再生に対応しているワンランク上のスペックとなっています。
ディスプレイの設定に「HDR動画」の項目が追加されていて「HDR標準」「HDRダイナミック」「HDRシネマ」の3つから選ぶことができます。
AQUOS sense5GのカメラはHDR10による動画撮影は非対応です。しかし、iPhone 12でHDR撮影した動画を再生することが可能です。こちらはiPhone 12で撮影したHDR動画をAQUOS sense5GとAQUOS sense4で比較したもの。
同じ動画ですがHDR10の動作再生に対応しているAQUOS sense5Gの方が明るく、めちゃくちゃキレイな画質で動画を楽しむことができます。画像では分かりにくいですがAQUOS sense5Gの方が色域が広くて雪の粒子や影をしっかり描画できています。
AQUOS sense5GはHDRの動画撮影が出来ないなら意味ないんじゃ?
って思うかもしれませんが、iPhone 12がHDR動画撮影に対応したことでYouTubeにHDRに対応した動画を公開している方も増えてきていますし、そのようなHDR動画をAQUOS sense5Gならしっかり楽しむことができるのです。
また、画面の表示サイズも変更となっていて文字の大きさが微妙に異なります。
AQUOS sense4は文字の大きさを3段階設定、AQUOS sense5Gは4段階設定となっています。AQUOS sense5Gの方が文字を小さくできるので一度に表示できる情報量を増やすことが可能となっています。
全く同じディスプレイかと思いきや、意外と違いがありますね。
サイズ・使いやすさは同じ
筐体自体はほぼ同じものを使っているので操作性は同じと見ていいでしょう。
本体サイズはどちらも148 × 71 × 8.9mmとなっていて、片手操作はギリギリできるかなといったところです。
簡易型の顔認証機能を搭載しているので家にいる時かスマホを持ち上げるだけで認識してくれ画面ロック解除してくれます。外でマスクをしている時も物理センサーの指紋認証を搭載しているので指で画面ロック解除ができます。
CPUの性能、電池持ちはほぼ同じ
AQUOS sense5GはSnapdragon 690 5G、AQUOS sense4はSnapdragon 720Gを搭載しています。どちらもメインメモリは4GB、ストレージ容量は64GBと同じとなっています。
Geekbench 5で性能を比較してみました。
AQUOS sense5G | AQUOS sense4 | |
CPU | Snapdragon 690 5G | Snapdragon 720G |
RAM | 4GB | 4GB |
ストレージ | 64GB | 64GB |
シングルコア | 592 | 539 |
マルチコア | 1702 | 1626 |
OpenCL | 950 | 1179 |
今回の計測ではSnapdragon 690の方がCPUの性能が高く、Snapdragon 720の方がGPUの性能が高くなっています。
ただ、計測するタイミングによってSnapdragon 690の方が性能が高かったり、Snapdragon 720の方が性能が高いことがあるのでこの数値は誤差レベルといってようさそうです。
Antutuでもスコアを計測してみました。
AQUOS sense5G | AQUOS sense4 | |
CPU | Snapdragon 690 5G | Snapdragon 720 |
RAM | 4GB | 4GB |
総合 | 277619 | 248997 |
CPU | 104639 | 96976 |
GPU | 63105 | 51151 |
MEM | 53606 | 47847 |
UX | 56269 | 53023 |
トータルで見るとSnapdragon 690 5Gの方がスコアが高くなっています。何回か同じように計測してみてもAQUOS sense5Gの方が数値が高くなる傾向がありますが、こちらもほぼ同じ性能とみていいかと思います。
実際に使い比べてみてもどちらも動作速度に差はないように感じます。また、バッテリーの持ちに関してもほぼ同じとなっていて、PUBGモバイルを30分遊んでみたところ、どちらも5%の消費となっていました。
2時間遊んでも20%くらいしか電池が減らない計算なのでとても電池持ちはとてもいい印象があります。
AQUOS sense5Gは5G通信に対応
AQUOS sense5Gは5G(Sub-6)の通信に対応しているので5Gエリアであれば高速データ通信をすることができます。
実際にどれくらいの速度が出るのか比較してみました。
5G(Sub-6) | 4G LTE | |
1回目 | 下り:306.2Mbps 上り:82.8Mbps |
下り:73.8Mbps 上り:23.8Mbps |
2回目 | 下り:320.4Mbps 上り:86.2Mbps |
下り:146.2Mbps 上り:28.3Mbps |
3回目 | 下り:278.2Mbps 上り:79.5Mbps |
下り:139.4Mbps 上り:27.9Mbps |
4回目 | 下り:359.8Mbps 上り:80.0Mbps |
下り:73.2Mbps 上り:23.9Mbps |
4Gにしか対応していないAQUOS sense4はどんなに頑張っても100Mbps〜150Mbpsほどの通信速度となってしまいますが、5G(Sub-6)に対応しているAQUOS sense5Gであれば300Mbps、場所によっては500Mbpsの高速通信を外ですることができます。
外で高速通信する必要はある?ってなりますが、たしかにTwitterをするくらいであれば50Mbpsもあれば十分快適です。
しかし、自宅や職場が5Gのエリア内であればデータ通信し放題のドコモ 5Gのギガホプレミアを契約することで5Gの高速データ通信を使い放題となります。パソコンとテザリングすることでAQUOS sense5Gだけで光回線並みの通信速度を手に入れることもできますよね。
ドコモ 5Gのエリアは2021年に入ってから急速に拡大しているので自宅で光回線をあまり使っていないのならAQUOS sense5Gを手に入れることで、どこにでも快適な高速通信環境を作り出すことができます。
カメラの画質も同じ
AQUOS sense5G、AQUOS sense4のリアカメラは広角、超広角、望遠のトリプルカメラしようとなっておりスペックは全く同じとなっています。
AQUOS sense5G | AQUOS sense4 | |
広角 | 1200万画素・f/2.0 | |
超広角 | 1200万画素・f/2.4 | |
望遠 | 800万画素・f/2.4 | |
インカメラ | 800万画素・f/2.0 | |
電池手振れ補正 | 静止画・動画 | |
機能 | 背景ぼかし、ナイトモード、AIオート、AIライブストーリーPro、AIライブシャッター、オートHDR |
一応、AQUOS sense5GとAQUOS sense4のリアカメラで撮影をし比べてみました。
同じところから広角カメラで撮影し部分拡大してみても画質はほぼ同じとなっています。
微妙な違いはあるかもしれませんが、その時のシャッター速度や露出なども関係していると思うので、誤差範囲かと思います。
こちらは超広角カメラで撮影し比べたものです。
ほぼ同じ画質になっているかと思います。
AQUOS sense5G、AQUOS sense4は光学2倍の望遠カメラを搭載しているのでデジタルズームのAQUOS sense3よりも高精細な写真を撮影することができます。
望遠カメラもどちらも同じですね。
このようにAQUOS sense5G、AQUOS sense4のカメラはほぼ同じ画質となっています。動画もどちらも4K30fps、フルHD60fpsまでの撮影が可能となっています。
ただ、どちらも夜間撮影には弱い印象があります。静止画に関しては暗いところでも明るく撮影できるナイトモードを搭載していますが明るいだけでノイズが多い写真に仕上がることが多いのであまり期待しない方がいいかもです。
とりあえず、4万円のスマホでそこそこキレイな写真が撮影できますよって感じ。
AQUOS sense5G・sense4 どっちがいい?:まとめ
AQUOS sense5G、AQUOS sense4はどちらも3万円〜4万円くらいで手に入れることができる格安スマホとなっています。どっちを選んだらいいのかをまとめました。
- ドコモ、au、SBで使う → AQUOS sense5G
- 格安SIMで使う → AQUOS sense4(SIMフリー版)
- 楽天モバイルで使う → AQUOS sense4 lite
- ワイモバイルで使う → AQUOS sense4 Basic
- 5Gを使いたい → AQUOS sense5G
- HDR動画を見たい → AQUOS sense5G
データ通信速度にこだわりがない、月々のスマホ料金を安く抑えたいのであればAQUOS sense4(SIMフリー版)をAmazonなどで購入してmineoなどの格安SIMを入れて使うのがいいでしょう。
また、楽天モバイルやワイモバイルであれば廉価版のAQUOS sense4を2万円くらいで買うこともできます。そちらを選ぶのも選択肢としては大アリです。
ドコモ、au、ソフトバンクで5Gによる高速データ通信をがっつりと使いたいという場合はAQUOS sense5Gを選ぶのがいいかと思います。HDR10の動画再生も可能ですし、ワンランク上の体験をすることができます。
SIMフリーモデルも販売されていて、OCNモバイルONEでも手に入れることが可能となっています。
→ AQUOS sense7、AQUOS sense6はこちら
→ ドコモのおすすめスマホはこちら
どちらもトークバックは使えるのでしょうかねえ、