SHARPのエントリースマホとなるAQUOS sense6が2021年11月4日に発売しました。
AQUOS sense6は筐体デザインが角張ったスタイルに刷新されてかなりいい感じになりました。スペックはAQUOS sense5Gとあまり違いがないですがしっかりとブラッシュアップされていて使いやすい端末に進化しています。
とくにカメラがAQUOS R6テイストを取り込んだというか良い感じの写真を撮影できるようになっています。(画質はイマイチだけど)
ということで、この記事ではAQUOS sense6をレビュー・評価し実際に使ってみてどうなのか、サイズ感、動作速度、カメラの画質、メリット・デメリットを書いていきたいと思います。
- デザインが角張った感じでカッコイイ
- 顔認証による画面ロック解除ができる
- 画面内指紋認証に対応しマスクしてても使える
- 従来モデルよりも全体的にレスポンスが向上
- フィルムのような雰囲気のある写真が撮影できる
- バッテリーの持ちがとても良い
- おサイフケータイ(Felica)に対応
- 動作速度は少しモッサリしている
- スリープ時に画面内指紋認証が使えない
- 高精細な写真は撮影できない
- 超広角カメラの画質はイマイチ
- 内蔵スピーカーがモノラルのまま
- ワイヤレス充電に対応していない
→ メモリ6GBと4GBで動作速度がどれくらい違うのか比較しています
この記事の目次
AQUOS sense6の特徴
- 6.1インチの有機ELディスプレイ
- 生体認証は顔・画面内指紋認証を搭載
- Snapdragon 690 5G + 4GB メインメモリ
- 広角 + 超広角 + 望遠のトリプルカメラ
- 広角カメラは4800万画素のイメージセンサー
- 4,570mAh 大容量バッテリーで電池持ちが良い
- IP68等級(水深1.5mに30分)防水防塵仕様
- MIL-STD-810Hに準拠し衝撃にも強い
- サイズ:152 × 70 × 7.9mm、156g
- カラー:ライトカッパー、シルバー、ブラック、ブルーメタリック(ドコモのみ)
- 価格:ドコモ 57,024円、au 40,470円、楽天 39,800円
AQUOS sense6は6.1インチの有機ELディスプレイを搭載したSHARPのエントリー向けの価格の安いスマートフォンとなっています。
従来モデルも顔と物理センサー式の指紋によるデュアル生体認証を搭載してましたが、AQUOS sense6は画面内指紋認証を採用し正面側のデザインはスッキリとしたスタイルになっています。
また、サイドフレームもフラットエッジになったことで角張ったスタイルになって個人的には好きなスタイルになったと感じます。とてもカッコイイです。カメラ部分のデザインをもうちょっと頑張ってほしかったですが。(タイトルに最高って書いてしまってる…)
AQUOS sense6のSoCはSnapdragon 690 5Gを採用しAQUOS sense5Gと同じですが基板を刷新したことが良い影響を与えてるのか全体的に動作は安定したように感じます。とくにカメラアプリのレスポンスが向上してるので撮影しやすくなっていますよ。
AQUOS sense6はドコモが57,024円、auが40,470円で買うことができますがドコモよりもauのほうが安く手に入れることができます。ドコモは少し割高感がありますね。auは妥当な価格になってるかなといったところ。
楽天モバイルも取り扱いを開始し39,800円、ポイント還元で実質19,800円でAQUOS sense6を手に入れることができます。安い。
もっと安いモデルが欲しいならAQUOS wishがいいかも →
AQUOS sense6 レビュー
では、AQUOS sense6を詳しくレビューしていきます。
フラットエッジフレームで角張ったデザインに
AQUOS sense6は新しいデザインを採用しており、サイドフレームが中央部分が凹んだフラットエッジなデザインとなって全体的にフラットなスタイルになっています。
従来モデルのAQUOS sense4、AQUOS sense5Gも比較的角張った感じになってましたが、角の部分がそぎ落とされて少し丸みのあるスタイルになってたんですね。
これが、AQUOS sense6はフラットとなりディスプレイも保護パネルの盛り上がりがなくなって完全にフラットなデザインに変更となってスタイリッシュなものになっています。
筐体の素材はアルミニウムを採用しておりサラサラとした手触りのいい端末となっています。AQUOS sense6は5Gに対応したスマホで筐体の周囲にあるアンテナラインは多めです。
本体カラーは ライトカッパー、シルバー、ブラック、ブルーメタリック(ドコモのみ) の4色から選ぶことができます。
ドコモ限定のブルーメタリックは落ち着いていていい色ですよね。アルミ筐体を採用していることもありブラックでも指紋が付いて見栄えが悪くなることがなくケースなしでもキレイに使える端末となっております。\
操作ボタンは筐体右側に上から音量ボタン、Googleアシスタントのボタン、サイドボタンとなっています。
Googleアシスタントのボタンはあってもいいのですが、この位置にあるので押し間違えしてしまい使いにくいです。もっと筐体の下にあれば誤動作なく使えるのですが数回に1回は画面を消そうとして押し間違いしてしまいます。
AQUOS sense6の充電ポートはUSB-Cを採用しています。
充電ポートの隣に3.5mmオーディオジャックを搭載しているので有線でイヤホンを使って音楽を楽しむことも可能。従来モデルは筐体の上側にあったので配置が変わったことになります。
内臓スピーカーはモノラルのままですが、ハイレゾオーディオに対応してるのでハイレゾ対応の有線イヤホンやLDACに対応してるSoundcore Liberty 3 Proで高音質な音楽を楽しめます。
横幅70mmで扱いやすいサイズに
AQUOS sense6は6.1インチの有機ELディスプレイを搭載しており本体サイズは152 × 70 × 7.9mmとなっています。横幅70mmに抑えられているため、片手操作をギリギリできる大きさとなっています。
5.8インチのAQUOS sense5Gが148 × 71 × 8.9mmだったので横幅と厚みがコンパクトになってより扱いやすいサイズに。さらに重量が178g → 156gと軽量化していてとにかく軽い端末に生まれ変わっています。
軽量化されてるスマホといえばAQUOS zeroシリーズというイメージがありましたが、AQUOS sense6は画面サイズもちょうどいい大きさで軽いので操作しやすいスマホになっていますよ。
6.1インチ有機ELディスプレイを採用
AQUOS sense6のディスプレイはサイドフレームよりも少しだけ下に配置されていて完全なるフラットディスプレイとなっています。
パネルはAQUOS sense5GまではIGZO液晶ディスプレイを採用してたところ、AQUOS sense6はIGZO OLED(有機EL)ディスプレイになりました。ついに、エントリーモデルも有機ELに置き換わったことになりますね。
AQUOS sense6の有機ELディスプレイは10億色の色表現(リッチカラーテクノロジーモバイル)に対応しピーク輝度が1,300ニト、1,300万:1のコントラスト比を実現した色鮮やかで明るい仕様となっています。
解像度は2,432 × 1,080ピクセル(フルHD+)。AQUOS sense5Gは画面下に指紋認証の物理センサーがあって画面が少し小さくなってましたが、AQUOS sense6は画面内指紋認証を採用し画面が縦に伸びて20:9の画面比率になっています。
縦長ディスプレイになったことで2画面表示機能などマルチタスクな操作が快適になりました。
有機ELディスプレイになったことで色がより鮮やかに自然になったものの、屋外の明るいところの画面の明るさはIGZO(液晶)と比べると暗くなったように見えます。
屋内だとAQUOS sense6の方が色が自然で見やすいものの屋外など明るいシチュエーションになるとAQUOS sense5Gが明るくて見やすいことも。
発色の違いによる見え方の問題カモですが液晶から有機ELになったことでディスプレイはかなり変わった印象を受けました。
生体認証は顔と画面内指紋認証に対応
AQUOS sense6は顔認証機能を搭載しています。自分の顔を登録しておくことで画面に顔を向けてスリープ解除するだけで画面ロック解除してくれます。
画面を傾けるだけでスリープ解除もできるので画面に触れることなく顔をインカメラに向けるだけで画面ロック解除 → ホーム画面 → 操作といった流れを作り出すことができます。
ただし、簡易型顔認証なので暗いところでは反応してくれないですし認証速度はそこまで速いわけでもありません。また、マスクをしていても顔認証ができません。
この弱点を補ってくれるのが画面内指紋認証です。AQUOS sense6は画面内指紋認証を搭載していて指で画面ロック解除ができる仕組みを導入しています。
指紋を登録して指でしっかりと画面ロック解除ができるのでマスクをしてる環境下でもちゃんとスマホとして使うことができます。
AQUOS sense6の画面内指紋認証の精度は普通ですが認証されるまでの速度が遅めなので落ち着いて、じっくりと指を画面に当てて認証させる必要がありそうです。
常時表示機能はないのでタブルタップで画面表示できるように設定しておくことで、テーブルに置いたまま画面をダブルタップして画面内指紋認証のマークを表示させて認証する…といった使い方になるのかな。
お世辞にも使いやすい画面内指紋認証とはいえないもののマスクをしている時など顔認証を使えないときは十分役に立つので快適なスマホライフを支えてくれること間違いなしです。
IP68の防水防塵・MIL-STD-810Hの耐久性
AQUOS sense6はIPX5・IPX8等級の防水性能、さらにIP6Xの防塵性能を持っているのでお風呂に浸かりながら使っても壊れることがない耐久性を持っています。
- IPX5:約3mから約12.5リットル/分を最低3分間注水しても耐えられる
- IPX8:水深1.5mに約30分間放置しても耐えられる
- IP6X:直径75μm以下の塵埃が入った装置に8時間入れて侵入しない
お風呂に入りながらYouTubeを見たり、SNSをしたりできますがモノラルスピーカーゆえに少し音が聴きにくいと感じる場面もあります。
また、AQUOS sense6は米国国防総省が制定したMIL-STD-810G/MIL/STD-810Hに準拠した防水、防塵、耐衝撃仕様、さらにアルコール除菌シートでの拭き取り試験もクリアしているので端末をキレイに保つことができます。
AQUOS sense6 性能をレビュー
Snapdragon 690 5Gを採用
AQUOS sense6のSoC(システム・オン・チップ)はQualcomm Snapdragon 690 5Gを搭載していて4GBのメインメモリ、64GBのストレージと内部スペックはAQUOS sense5Gと全く同じです。
AQUOS sense6 | AQUOS sense5G | |
CPU | Snapdragon 690 5G | Snapdragon 690 5G |
RAM | 4GB / 6GB | 4GB |
ストレージ | 64GB 128GB | 64GB |
シングルコア | 598 | 592 |
マルチコア | 1756 | 1702 |
OpenCL | 961 | 943 |
同じSoCを搭載しているのでシングルコアCPU、マルチコアCPU、OpenCL(グラフィック性能)ともにほぼ同じスコアになっていますね。
ただし、AQUOS sense6はメインメモリ6GB、ストレージ容量が128GBと強化バージョンがあります。キャリア版は残念ながら4GB / 64GBとなっていますが、おそらくSIMフリーモデルで6GB / 128GBの強化バージョンが投入されることになりそうです。
Antutuのスコアもほぼ同じとなっています。
AQUOS sense5G | AQUOS sense6 | |
CPU | Snapdragon 690 5G | Snapdragon 690 5G |
RAM | 4GB | 4GB |
総合 | 315906 | 305952 |
CPU | 111590 | 109655 |
GPU | 57689 | 58084 |
MEM | 63820 | 57507 |
UX | 82807 | 80706 |
AQUOS sense5G → AQUOS sense6になっても全く同じSnapdragon 690 5Gを搭載していることに驚きを隠せませんが、エントリースマホとしては十分使えるSoCという判断がされたのかもしれません。
実際の動作速度は少しだけ安定性が向上した
AQUOS sense6とAQUOS sense5Gで動作速度をChromeブラウザ、Twitterで比較して見ました。同じSnapdragon 690 5Gだから比較する意味があるのか?って思いましたが、比較してみるとAQUOS sense6の方が動作速度は速くなっています。
AQUOS sense5GはAQUOS sense4をベースに5Gに対応したそうで設計に少し無理が掛かっているとも言われており負荷のかかるアプリを起動したあとは動作が安定しないことがありました。
しかし、AQUOS sense6は内部設計の見直しが施されて同じSnapdragon 690、4GBのメインメモリでも動作がかなり安定してるように感じました。
ハイエンドスマホのようなサクサクとした操作体験はできないものの、最低限使える動作速度はあるので普通にスマートフォンとして使うのであればAQUOS sense6は十分な性能、動作速度を持っているといっていいでしょう。
スマホゲームのPUBGモバイルはAQUOS sense6は画質設定「HD」、フレームレートは「高」まで上げてプレイができます。これは、AQUOS sense5Gと同じ画質設定です。
画質よりもフレームレートを重視したいという場合は画質を「スムーズ」、フレーム設定を「ウルトラ」に設定して滑らかな画面でプレイすることができます。
PUBGモバイルくらいのグラフィックゲームであればAQUOS sense6でも普通に遊ぶことができます。快適ってほどではないですが画質を落としてフレームレートを重視させることでそれなりプレイはできるでしょう。
また、Snapdragon 690 5Gは発熱の少ないチップなので長時間プレイもできますし、バッテリーの持ちもいいので意外と扱いやすいのかもしれません。
発熱と電池持ち
AQUOS sense6はミドルレンジクラスのSnapdragon 690 5Gを搭載し省電力性能も優れています。また、省電力なIGZO OLED、4570mAhの大容量バッテリーによって最長で1週間の電池持ちを実現しています。
実際にどれくらいバッテリーが持つのか比較してみました。
AQUOS sense6 | AQUOS sense5G | |
SoC | Snapdragon 690 5G | Snapdragon 690 5G |
バッテリー容量 | 4570mAh | 4570mAh |
PUBG 30分プレイ | 5%消費 | 7%消費 |
YouTube 60分視聴 | 7%消費 | 8%消費 |
待機8時間 | 4%消費 | 5%消費 |
同じSoC、バッテリー容量ですがAQUOS sense6の方が少しだけ電力効率が向上しているようです。発熱も少ないですしとても使いやすいスマホになっているように感じます。
30分ほどPUBGモバイルを遊んでCPUの温度は46°、バッテリー温度は33°とかなり抑えられています。
公式で謳ってる1週間の電池持ちはあくまで1日1時間ほど通話やメッセージの送受信をした場合なので実際にTwitterやYouTubeを見てると2〜3日くらいになるかと。普通の使い方なら1〜2日間隔で毎日充電は必要ないでしょう。
AQUOS sense6 カメラ レビュー
カメラの画質はダウン、質感は向上した
AQUOS sense6のリアカメラは1200万画素の広角カメラ、800万画素の超広角カメラ、800万画素の光学2倍望遠レンズを搭載したトリプルカメラとなっています。
AQUOS sense6 | AQUOS sense5G | |
広角 | 4800万画素(1/2型) F/1.8 |
1200万画素(1/2.88型) f/2.0 |
超広角 | 800万画素 F2.4 |
1200万画素 F/2.4 |
望遠 | 800万画素 F/2.4 |
800万画素 F/2.4 |
インカメラ | 800万画素 F/2.0 |
800万画素 F/2.0 |
画像処理エンジン | ProPix3 | ProPix2 |
機能 | 背景ぼかし、ナイトモード、AIオート、AIライブストーリーPro、AIライブシャッター、オートHDR | 背景ぼかし(人物限定)、ナイトモード、AIオート、AIライブストーリーPro、AIライブシャッター、オートHDR |
広角カメラは1200万画素 → 4800万画素と高画素センサーを採用しセンサーサイズも1/2.88インチ → 1/2インチと大きくなって一度に取り込むことができる光量が200%増えています。
ただし、超広角カメラはなぜか1200万画素 → 800万画素にスペックダウンし画質はかなり低下しています。画角は広くなってより広い視野で写真撮影ができるようになっています。
画像処理エンジンはAQUOS R6のカメラ画質技術を応用したProPix3を採用しています。どんな写真を撮影できるのかここから紹介していきますが、AQUOS sense6はsense5Gとは違った味付けの写真を撮影できるので個人的にはかなり進化した印象があります。
写真の解像感は低下した
AQUOS sense6は4800万画素の高画素センサーを搭載し1200万画素モード、4800万画素モードを選んで撮影できますが、4800万画素モードは広角カメラのみに対応し保存に時間がかかるので1200万画素の標準モードでの撮影が基本となるかと思います。
以下の写真は全て1200万画素モードで撮影したものとなっています。
AQUOS sense6はF/1.8の明るめのレンズを搭載しているので夕暮れ時もきちんと撮影できており看板の白トビもしっかり抑えることができていますね。
部分拡大してAQUOS sense6とAQUOS sense5Gで画質の違いを比較してみました。
なんと、AQUOS sense6の方が解像感がありません。sense5Gの方が高精細に看板の文字をしっかり描画できています。
AQUOS sense6は4800万画素と高精細になってセンサーサイズが大きくなったとはいえ画素ピッチがおそらく狭くなっています。さらに4800万画素 → 1200万画素にする処理が入ってるため解像感が失われている可能性がありそうですね。
こちらはAQUOS sense6の超広角カメラで撮影したものです。sense5Gよりも画角が広くなってより視野の広い写真を撮影できるようになりました。
パッと見はいい感じですが、AQUOS sense5Gは1200万画素だったのに対してAQUOS sense6は800万画素と画素数が少なくなったことで解像感は大きく失われています。
AQUOS sense6の最大の謎。なぜ、超広角カメラの画素数が少なくなってしまったのか。4800万画素になったコストアップの埋め合わせでしょうか?
望遠カメラはAQUOS sense6、AQUOS sense5Gともに800万画素のイメージセンサーにF/2.4の光学2倍となっています。
スペック上は同じですがシチュエーションによってはAQUOS sense6の方が白トビを抑えた写真に仕上げることができます。
ただ、解像感はAQUOS sense6よりもAQUOS sense5Gの方がイイかもしれないですね。AQUOS sense6はどことなくボヤッとした写真に仕上がることが多いです。
色の表現と雰囲気は向上した
ここまで比較していくとAQUOS sense6のカメラは退化したの?ってなるのですが、そんなことはありません。
AQUOS sense6の広角カメラは4800万画素の高画素センサーを採用したことでイメージセンサーの大きさが1/2.88インチ → 1/2インチと大型化しています。この差はかなり大きく被写体に寄って撮影した時の自然な背景のぼけ味が大きくなります。
もう、全然違いますよね。AQUOS sense6の方が被写体深度が浅くてイイ感じの写真に仕上げることができます。
また、色の出方も改善されていてAQUOS sense5Gは色鮮やかになりすぎる傾向があったのがAQUOS sense6は自然な色味に変わりました。背景のぼけ味もいい感じなので画質は低下しましたが表現力は上がったように感じます。
AQUOS sense5Gは全体的にコントラストが高くて色鮮やかな写真に仕上がることが多いものの、AQUOS sense6は落ち着いた雰囲気のある写真に仕上がることが多いです。
この写真を見て思ったのはAQUOS R6のテイストに似ています。
無理して明るくしようとせずに明るくすべきところは明るく、暗い部分のディテールもしっかり残して自然な感じの雰囲気のある写真に仕上げてくれます。
AQUOS sense6に搭載している画像処理エンジン・ProPix3はAQUOS R6のカメラ画質技術を活かしたものとなっており、いわゆるライカテイスト(は言い過ぎ…)が含まれている…ということなんでしょうね。
従来モデルとは写真の色合いが明らかに異なります。
イメージセンサーが1/2.88インチ → 1/2インチと大型化したことで夜の光の表現力も向上しています。
背景の光のぼけ玉がAQUOS sense5GよりもAQUOS sense6の方がキレイに表現できています。
従来モデルは被写体深度が深くて平面的な写真しか撮影ができなかったのが、AQUOS sense6はレンズとセンサーの力だけで奥行き感を演出できるようになったので使い方次第ではそれなりに楽しむことができます。
また、AQUOS sense6は暗いところを極端に明るくしようと頑張ろうとしなくなりました。
もともとカメラの性能が良くないところに無理して明るくしようとすると画質の荒さが目立ってしまいますが、AQUOS sense6はちょうどいい明るさで暗いところの写真が引き締まっていい感じに。
こちらは光学2倍の望遠カメラで撮影したスタバのコーヒー。
望遠カメラはスペック上は同じはずですが背景のぼけ味に違いからもしかしたらセンサーサイズが変わってる可能性はありそう。AQUOS sense6の方が被写体深度が浅く奥行き感が出ています。
AQUOS sense6は解像感は低いですが色味がかなり自然になっており赤提灯もしっかりとおでんしてます。
色濃く出るところ色が濃くなって雰囲気のある写真に仕上げてくれます。
ハム太郎の毛並みなど解像感が欲しい時はAQUOS sense6よりもAQUOS sense5Gの方がイイかも?
ただ、AQUOS sense6の方が柔らかい感じに表現できるのでモフモフ感が出てイイのかも?
AQUOS sense6は風景だと少し暗めの写真に仕上がることが多いですが、食レポだと自動的にAIが「食事」と判断して明るく、色鮮やかに最適化してくれるようです。
ドーナッツも美味しそうです。
ポートレートモードは物も対象に
AQUOS sense6はソフトウェアの力を使って背景をぼかすポートレートモードにも対応しています。AQUOS sense5Gは人物限定だったのがAQUOS sense6はモノだけでも背景をぼかせるようになりました。。
こんな写真を…
ポートレートモードで撮影するとこうなります。
なかなかいい感じに背景をぼかしてくれます。
ナイトモードは解像感は向上したかも
AQUOS sense6はナイトモードでの撮影もできます。
白トビを抑えながらしっかり明るく撮影ができます。広角カメラのナイトモードはAQUOS sense5GよりAQUOS sense6の方がイイ感じかもしれないですね。
超広角カメラもナイトモードを使って撮影できます。
1200万画素 → 800万画素にスペックダウンしたことで解像感はかなり失ったものの光の表現の仕方は自然になった…?うーん、超広角カメラに関してはどうしても画素数が800万画素になった影響、画質が悪くなったのがモロに感じます。どうして、超広角カメラはスペックダウンしてしまったのだろうか?
動画撮影も手ぶれ補正が強くなった
AQUOS sense6の動画は以下のモードで撮影可能です。
- 4K30fps
- フルHD 60fps
- フルHD 30fps
基本的にAQUOS sense5Gと同じですが手ブレ補正が少し強くなって画質も向上しています。詳しくはYouTubeでレビューしています(→ YouTube:シンスペース)
カメラアプリのレスポンスは向上した
AQUOS sense6はカメラアプリのレスポンスが向上し撮影がしやすくなりました。従来モデルはシャッターボタンをタップしてシャッターが切れるまでタイムラグがありました。
AQUOS sense6もタイムラグはあるのですがシャッター音が短くなって気持ちレスポンスが向上しています。
被写体によってもレスポンスが変わるので一概にストレスなく撮影できるとは言い切れないですが、AQUOS sense5Gよりもカメラアプリは使いやすくなったように感じます。
また、写真撮影後にプレビュー表示させるとAQUOS sense5Gは画面が真っ黒になることがありましたがAQUOS sense6はその頻度は減り安定感が向上しています。
AQUOS sense6のスペック
モデル | AQUOS sense6 |
---|---|
画面サイズ | 6.1インチ |
解像度 | 2,432 × 1,080ピクセル |
ディスプレイ | 有機ELディスプレイ(60Hz) |
CPU | Snapdragon 690 5G |
メインメモリ | 4GB / 6GB |
ストレージ | 64GB / 128GB |
外部メモリ | microSDカード(最大1TB) |
広角カメラ | 4800万画素(1/2型)・F/1.8 |
超広角カメラ | 800万画素・F/2.4 |
望遠カメラ | 光学2倍・800万画素・F/2.4 |
動画性能 | 4K 30fps・フルHD 60/30fps |
インカメラ | 超広角・800万画素(F/2.0) |
モバイル通信 | 5G(Sub-6)、4G LTE |
Wi-Fi | Wi-Fi 5(11a/b/g/n/ac) |
Bluetooth | 5.1 |
NFC | おサイフケータイ対応(Felica) |
防水防塵 | IP68 |
バッテリー容量 | 4,570mAh |
ワイヤレス充電 | – |
本体サイズ | 152 × 70 × 7.9mm |
重量 | 156g |
本体カラー | ライトカッパー、シルバー、ブラック、ブルーメタリック(ドコモのみ) |
AQUOS sense6はドコモ 57,024円、au 40,470円となっています。おそらく、メインメモリ6GB、ストレージ128GBの上位モデルがSIMフリー版として発売されることになるでしょう。
AQUOS sense6 レビュー・評価:まとめ
AQUOS sense6のメリット・デメリット
- デザインが角張った感じでカッコイイ
- 顔認証による画面ロック解除ができる
- 画面内指紋認証に対応しマスクしてても使える
- 従来モデルよりも全体的にレスポンスが向上
- フィルムのような雰囲気のある写真が撮影できる
- バッテリーの持ちがとても良い
- おサイフケータイ(Felica)に対応
- 動作速度は少しモッサリしている
- スリープ時に画面内指紋認証が使えない
- 高精細な写真は撮影できない
- 超広角カメラの画質はイマイチ
- 内蔵スピーカーがモノラルのまま
- ワイヤレス充電に対応していない
AQUOS sense6は6.1インチの有機ELディスプレイを搭載しシャープのエントリーモデルとして初めて画面内指紋認証を搭載したスマホ。筐体が角張ったスタイルになってスタイリッシュになって個人的にはかなり好きな端末デザインだなぁ…と感じています。
SoCは従来モデルと同じSnapdragon 690 5Gですがブラッシュアップされてるのか全体的にレスポンスは向上。カメラアプリのシャッターラグも少しだけ改善し見かけ上は同じスペックですが間違いなくAQUOS sense6になって進化を遂げています。
広角カメラも4800万画素(1/2型)を採用し高画質ではないものの被写体深度が浅くなって奥行き感のある写真を撮影できるようになり、AQUOS R6のテイストを盛り込んだ画像処理エンジンで色味が良くなって雰囲気のある写真に仕上げることができます。
個人的にはカメラの表現力はかなり良くなったと感じています。
ただし、レスポンスが良くなったとはいえSnapdragon 690 5Gはやはりモッサリ感があります。お世辞にも快適なスマホ体験ができるわけではなく、普通にブラウジングしたり、SNSをしたり、ちょっとしたゲームを楽しむことができる程度の動作速度となっています。
AQUOS sense6を選ぶユーザーさんは普通に動けばOKという方がほとんどだと思いますし、実際に僕の親もAQUOS sense4を使ってますが何ら不満なく使えているようで普通にゲームも楽しんでいます。
つまり、そういうことです。この性能があれば十分なんですね。決して速くはないけど普通に動くスペックがあればそれが答えなのです。
カメラはAQUOS sense5Gと比べて高精細な写真は撮影できなくなりました。が、色表現力は向上していて雰囲気は悪くないです。良くいうならフィルムっぽい画質の写真を撮影できます。ただ、カリッとした画質の写真をAQUOS sense6では撮影出来ないので他の端末を選んだ方がイイかもです。
あと、内蔵スピーカーがモノラルのはかなり残念です。
AQUOS sense6はどんな人におすすめ?
- スマホの購入費用を抑えたい
- 普通に使えるスマホが欲しい
- バッテリー持ちが良いスマホが欲しい
AQUOS sense6はスマホの購入費用を抑えたい人向け…のモデルだったはずですが、ドコモ版は57,024円と少し割高感があります。いつでもカエドキプログラムを使うことで39,864円と抑えることができますがauの40,470円と比べると高めですよね。
ただ、今後いろんなところでAQUOS sense6を安く販売される可能性があるので少しでも安いスマホでそこそこ使えるモデルが欲しいという方の選択肢になりそうです。
AQUOS sense6はバッテリーの持ちもいいので普通の使い方で毎日充電しなくても使えるというメリットもあり、煩わしい充電回数を減らしたいという方にもおすすめです。
→ AQUOS wish3、AQUOS wish2はこちら
→ 後継機種のAQUOS sense7、AQUOS sense8はこちら
Awesome Review sir, from singapore. i hpe sharep realese in Singapore