SHARP AQUOS R6がドコモから2021年6月中旬に発売することが発表となりましたが、Leica(ライカ)との共同開発のカメラを搭載するということで、かなり期待高まる端末となるようです。
近年はスマホは多眼カメラが当たり前になっていまししたが、AQUOS R6は1インチの大型イメージセンサーを採用したシングルカメラを搭載しカメラが増えつつあるスマホカメラのあり方に一石を投じることになります。
この記事では、AQUOS R6とAQUOS R5Gのスペックの違いを比較し、何がどう変わって進化しているのかを見ていきたいと思います。
この記事の目次
AQUOS R6・AQUOS R5の違いを比較
筐体デザインはエッジスタイルに
AQUOS R6は6.6インチのPro IGZO OLED(有機ELディスプレイ)を搭載したことで、画面の左右に丸みのあるエッジスクリーンを採用しています。
AQUOS R5GのIGZOディスプレイ(液晶)から有機ELにバトンを渡すことになるようですね。解像度は3,168 × 1,440 → 2,730 × 1,270ピクセルにスペックダウンしていますが、AQUOS Rシリーズで最も明るく高品質なディスプレイになっています。
モデル | AQUOS R6 | AQUOS R5G |
---|---|---|
画面サイズ | 6.6インチ | 6.5インチ |
解像度 | 2,730 × 1,270 ピクセル | 3,168 × 1,440 ピクセル |
ディスプレイ | Pro IGZO OLED(有機EL) | Pro IGZO(液晶) |
カラー | 10億色 | 10億色 |
輝度 | 2,000nit | 1,000nit |
リフレッシュレート | 1-240Hz | 120Hz |
本体サイズ | 162 × 74 × 9.5mm | 162 × 75 × 8.9mm |
重量 | 207g | 189g |
AQUOS R6の画面サイズが0.1インチ大きくなりましたが、エッジスクリーンを採用したことで本体横幅は75 → 74mmと少しだけ小さくなっております。ただ、大型のイメージセンサーを採用していることもあり本体厚みは8.9 → 9.5mmとなってしまうようです。
ディスプレイは1-240Hzに対応
AQUOS R6のディスプレイは解像度がスペックダウンした代わりに1-240Hzのリフレッシュレートに対応しています。
静止状態は1Hzまでリフレッシュレートを抑えることで電池持ちをヘリを抑制、画面のスクロールは120Hzで画面を切り替えることで滑らかな体験をすることができ、ゲームをするときは黒幕を差し込むことで240Hzのぬるぬる画面でプレイすることができます。
顔 + 画面内指紋認証に対応する
AQUOS R6はインカメラによる顔認証による画面ロック解除だけでなく、画面内指紋認証にも対応しています。AQUOS R5Gは物理式の指紋認証センサーを採用していたので大きくスペックアップすることになります。
モデル | AQUOS R6 | AQUOS R5G |
---|---|---|
顔認証 | 対応 | 対応 |
指紋認証 | 画面内指紋認証(Qualcomm 3D Sonic Max) | 物理式指紋センサー |
AQUOS R6の画面内指紋認証は世界最大サイズの「Qualcomm 3D Sonic Max」を採用しAQUOS zero2に採用していた画面内指紋認証よりも11倍も認証エリアが増えて精度がアップしています。アバウトにタッチしても認証できるそうですよ。
認証エリアの広さを活かして2本指認証にも対応しているためセキュリティをより強固にしたい方はいいかも。気になるのが違う人との指を組み合わせて指紋認証を登録することができるのかどうか。パートナーで使う謎のスマホとして使うのにいいかも…?(怖い)
Leicaのシングルカメラ(1インチセンサー)を搭載
ついに、SHARPがやってくれました。このLEICAの文字を見よ。
AQUOS R6のリアカメラはLeicaと共同開発した1インチの大型イメージセンサーを採用します。
AQUOS R5Gの広角カメラのイメージセンサーの1/2.55型 → 1型になることで約5倍もイメージセンサーが大きくなることで、暗所撮影時のノイズを40%も低減することができます。
1型の大型センサーによるソフトウェアで背景をぼかすのではなく、被写体に寄った時に自然な背景のボケを得ることができます。さらにLeicaのカメラのレンズでお馴染みのSUMMICRON(ズミクロン)を採用するというから驚きです。
SUMMICRONは7枚レンズ構成を採用しナノレベルの加工を施すことでAQUOS R6のリアカメラのレンズはAQUOS R5Gと比べて解像性能が15%向上しているそうです。
AQUOS R6 | AQUOS R5G | ||
リアカメラ | 超広角 | センサー:2020万画素・1型 レンズ:F/1.9・19mm |
1220万画素・1/2.55型・F/1.7・19mm |
標準 | 4800万画素・F/2.9・26mm | ||
望遠 | 1220万画素・光学2倍・F/2.7・52mm | ||
特殊 | 3D iTOFセンサー | ||
画角 | 超広角〜広角〜望遠6倍 | 超広角〜広角〜望遠16倍 | |
望遠 | ウルトラレゾリューションズーム | – | |
動画性能 | 4Kに対応、8Kはアップコンバートで対応 | 8K、4Kに対応 | |
インカメラ | 1260万画素・F/2.3 | 1640万画素・F/2.0 |
トリプルカメラ → シングルカメラに大きく方向転換をしたAQUOS R6ですが、今までのモデルと同じように超広角、標準、望遠の画角で幅の広い写真撮影に対応しています。
画角は19mmと超広角よりのレンズを採用していますが、2020万画素の1型のイメージセンサーの情報を使ってズームすることで26mmの標準画角、52mmの望遠画角、さらにウルトラレゾリューションズームをするで最大6倍までの画角で撮影ができるようになっています。
AQUOS R5Gは超広角カメラと望遠カメラの画質がかなりイマイチだったので、新しい手法によるスマホカメラで、どこまで高画質な写真を撮影できるのか気になるところですね。
なお、8K動画はネイティブ撮影はできないようで4Kからのアップコンバートになるようです。2020万画素のセンサーでは足りなかった…ということなのでしょう。でも8Kは諦められなかった。
Snapdragonn 888で性能が向上
AQUOS R6はSoC(システム・オン・チップ)にSnapdragon 888 5Gを搭載しています。Snapdragon 888は2021年のハイエンドスマホに広く採用されるチップですね。
AQUOS R6 | AQUOS R5G | |
SoC | Snapdragon 888 5G | Snapdragon 865 5G |
メインメモリ | 12GB | |
ストレージ | 128GB | 256GB |
外部メモリ | microSDXC(最大1TB) |
メインメモリの容量は12GBの据え置きですが、ストレージ容量がAQUOS R5Gは256GBあったのに対してAQUOS R6は128GBにスペックダウンしています。カメラで写真撮影したり、ゲームをたくさん楽しみたいという方はちょっとツライかも?
というか、Leicaカメラで写真が楽しくなる端末なのにストレージ容量が減ってしまうとは…。
Snapdragon 888、Snapdragon 865の二つのチップの性能をGeekbench 5で比較するとこんな感じとなります。(他の端末のスコアを入れています。)
AQUOS R6 | AQUOS R5G | |
CPU | Snapdragon 888 5G | Snapdragon 865 5G |
メインメモリ | 12GB | 12GB |
シングルコア | 1100(?) | 743 |
マルチコア | 3700(?) | 3347 |
GPU(OpenCL) | 4600(?) | 2858 |
公式ではCPUが305、GPUが25%の性能アップしているとしています。ディスプレイ解像度が下がったので可変リフレッシュレートがどれくらい負荷がかかるかは分かりませんが、トータルで見てAQUOS R5GよりもR6は余裕のある動作になっていることは間違いないでしょう。
大容量バッテリーで電池持ち改善
AQUOS R6はバッテリー容量が3,730mAh → 5,000mAhと大幅に増えて長時間駆動ができるようになりました。
AQUOS R6 | AQUOS R5G | ||
バッテリー容量 | 5,000mAh | 3,730mAh | |
ワイヤレス充電 | – | – |
AQUOS R6は有機ELディスプレイを搭載しているので液晶のR5Gよりも電池効率いいはずなので、電池持ち向上にかなり期待ですね。ただ、Snapdragon 888による発熱、電池減りがどれくらい抑えられているのか気になるところ。
AQUOS R6・AQUOS R5Gのスペック比較
AQUOS R6とAQUOS R5Gのスペックを比較しました。
AQUOS R6 | AQUOS R5G | ||
画面サイズ | 6.6インチ | 6.5インチ | |
解像度 | 2,730 × 1,270ピクセル | 3,168 × 1,440ピクセル | |
ディスプレイ | 有機ELディスプレイ(1-240Hz) | 液晶ディスプレイ(120Hz) | |
CPU | Snapdragon 888 5G | Snapdragon 865 5G | |
メインメモリ | 12GB | ||
ストレージ | 128GB | 256GB | |
外部メモリ | microSDXC(最大1TB) | ||
リアカメラ | 超広角 | 20M・F/1.9・1型 | 48M・1/2.55型・F/2.9 |
広角 | 12M・F/1.7 | ||
望遠 | 12M・F/2.7・光学2倍 | ||
特殊 | 3D iToFセンサー | ||
レンズ | Leica ズミクロン | – | |
動画性能 | 4K撮影(8Kはアップコンバートで対応) | 8K・4K撮影対応 | |
インカメラ | 1260万画素(F/2.3) | 1640万画素(F/2.0) | |
モバイル通信 | 5G(sub-6)、4G LTE | ||
Wi-Fi | 11a/b/g/n/ac/ax | ||
Bluetooth | 5.2 | 5.1 | |
NFC | おサイフケータイ対応(Felica) | ||
防水防塵 | IP68 | ||
バッテリー容量 | 5,000mAh | 3,730mAh | |
ワイヤレス充電 | – | ||
本体サイズ | 162 × 74 × 9.5mm | 162 × 75 × 8.9mm | |
重量 | 207g | 189g | |
本体カラー | ブラック、ホワイト | ブラック、ホワイト、ブルー |
AQUOS R6の発売日
AQUOS R6は2021年6月中旬にドコモ、ソフトバンクで発売を開始します。予約は2021年5月18日より開始します。
AQUOS R6・AQUOS R5G 違いの比較:まとめ
AQUOS R6は従来モデルから完全に方向転換をし複眼カメラを捨てて単眼カメラに舵を切った意欲作となっています。しかも、Leicaと共同開発したという1インチの大型センサーとズミクロンレンズを採用してしまうというカメラ好きにはたまらないスマホとなっています。
個人的にAQUOS R6に期待している機能はこちら。
- 1インチセンサーを搭載したLeicaカメラ
- 見たままを写し出せるズミクロンレンズ
- エリアが広い画面内指紋認証の精度、使いやすさ
- 240Hzのぬるぬるディスプレイ
- 長くなったバッテリー駆動時間
Leicaの名前がしっかりとカメラ部分に刻印されているということはお墨付きをもらったと認識してもいいですよね?
期待していますよ…!
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